火野ケンイチ

「いいねぇ、子供は純粋で騙しがいがあるってもんだぜ」

【名前】 火野 ケンイチ
【読み方】 ひの けんいち
【分類】 登場人物
【所有ナビ】 ファイアマン/ヒートマン/フレイムマン
【登場作品】 1』~『4』『6 電脳獣グレイガ』『バトルチップGP』『トランスミッション』『P.o.N
【アニメ版CV】 小西克幸
【海外名】 Mr. Match (ミスター・マッチ)

【詳細】

社会をあっと言わせることを目的としてWWWに入団した男性。

通称「ヒノケン」と呼ばれており、ある意味、ロックマンエグゼシリーズを代表する人物の一人。『6』の本人曰く、「最終学歴は大卒」とのこと。
「燃えるような熱い性格の持ち主」とされており、所有するネットナビも彼の性格を反映するかのように炎属性のナビばかりである。
炎のスペシャリストであり、炎に関する発明も幾つか生み出している。

初登場は『1』。ドリームウイルス完成のためのファイアプログラム奪取を目的として、秋原町内の住宅にメンテナンスと称してはファイアマンを侵入させ、熱暴走させることで火災を引き起こしていた。
1作目だけあって、この時点での出番はそこまで濃いものではない。
なお、防犯協会の作業員になりすましているため、ゲーム内の姿は公式のイラストとは異なる作業着となっている。
WWWが壊滅した後オフィシャルに逮捕されたらしいが……?

2』でも引き続き登場。デリートされたファイアマンの代わりに新たなナビ「ヒートマン」を携えて何故かデンサン空港に佇んでいる。
空港に立ち寄る第5話から話しかける事が出来、一応は足を洗った……という事で、改めて正々堂々とネットバトルをすることができる。
悪事に関して何らかの美学のような物を持っているらしく、再会した光熱斗ゴスペルとの関与を疑われた折は「ゴスペルだけは絶対に関わっていない」と言い切っていた。

前作で逮捕されたはずだが、僅か3ヶ月後が舞台の本作で既に空港をうろついている辺り、現実でいうところの不起訴処分の様な形に収まっていた可能性が高い……
……はずなのだが、実は『1』と『2』の間の時系列に当たる『トランスミッション』でも、ゼロウイルスの影響で暴走したファイアマンを撃破した後の通信で登場しており、逆に同じく『1』で逮捕された「エレキ伯爵」ことジャック・エレキテル『6』の時点でも釈放されていない

『3』では再度活動を始めたWWWに再び参加。
カタギに戻ったと思われたが公式が公開した裏設定によると、平凡な生活にアツくなれるものが見つからず鬱積した日々を送っていたらしく、それがWWWに戻った理由のようである。
科学省の新入職員として科学省内部に潜入。更生したと偽って熱斗を騙し、「ファイアデータ」「ヒートデータ」「フレイムデータ」を各所のプログラムくんに仕掛けさせ、大規模な熱暴走を巻き起こした。
なお、「熱暴走」と表記されているが、実際は「自動販売機が火を噴く」「研究室のコンピュータが大火傷を負うレベルの熱を持つ」「インターネットが火の海になる」等、実際は大規模な無差別放火といっても過言ではない。
これによって消失の危機に遭った科学省の貴重なデータの数々は光祐一朗によって何とか移管・保護されたが、逆に祐一朗自身はしばらく入院が必要な程の大火傷を負ってしまい、事件後も熱斗も一時不登校になる程の心の傷を負う事になった。
その衝撃はプレイヤー視点でも同様で、『3』の悪役に振り切ったヒノケンの所業はその後のヒノケン自体の評価や好感度にも少なからず影響を及ぼしている。
その後ウラインターネットにて新たなナビ「フレイムマン」を操りロックマンと渡り合うも、突如現れたフォルテにフレイムマンを一撃でデリートされてしまい敗走。
最も一連のヒノケンの所業は、科学省に壊滅的打撃を与えて警備を手薄にし、後に続くドリルマンによるプロト強奪作戦の下準備をする事が目的であるので、任務自体は完遂している。
最終章でパルストランスミッションシステムを用いて復活したフレイムマンとフルシンクロし、同じくフルシンクロしたアネッタプラントマン達と共にロックマンの前に立ちはだかるが、再び敗北。
フルシンクロしていたフレイムマンは大爆発を起こす壮絶な最期を迎えたが、ヒノケンの精神データは無事発見され、回復後に改めて逮捕されたと語られている。

『3』から5カ月後とされている『4』ではレッドサンに登場。
案外ピンピンしており、壊滅したWWWの代わりに性懲りもなく新たな犯罪組織を自身の手で立ち上げた模様。
復活したファイアマンを相棒にして「デンサンバトルトーナメント」に参加して爆破テロを企む。
しかし、部下達が自身がひそかに思いを寄せていたたこ焼き屋の女性に危害を与えたために、熱斗とロックマンの協力を得て部下を粛清し組織を解散。
その後、トーナメント戦で改めて熱斗&ロックマンと対決し、ロックマンはヒノケンとファイアマンの熱い心に共鳴してファイアソウルの力を得る事が出来た。
最終的には自身でオフィシャルに自首した……
とされてはいるものの、トーナメントの展開次第ではバージョン問わずバーナーマンのシナリオに絡んでシェロ・カスティロに現れたり、エンディングでは電気街に現れ、メイル・デカオ・やいとと共に無力感にさいなまれた民衆を説得しているシーンがあったりと、またもそこら中を動き回っている。
ちなみにこの時、実はこれまで絡みが無かったはずのデカオにヒノケンとして認知されていることが判明する。
デンサンバトルトーナメントで知り合ったのだろうか?

5』では未登場。意外な事にヒノケンが登場しなかったのはシリーズで初めてだったりする。
シナリオ的に登場したらまたしても前科者になるところだったが。
江口名人の公式インタビューによると「教師になるため『5』の期間は勉強をしていた」との事。
今まで酷い悪行を重ねていた彼でも『4』の事件は相当効いたらしく、これが改心のきっかけになったようだ。
実は『5』にもチームオブブルースのメンバーとして登場する構想はあったそうだが、ヒートマンが火力(攻撃)担当としては力不足感があった為、ナパームマンに変更になったそうな。意思疎通能力はともかくフレイムマンはどうした

そんなブランクを経た『6』ではグレイガ版に登場。
かつて大学に通っていた頃に取得したという教員免許を携えて才葉学園に臨時教員として赴任。
服装も一新されており、スーツと炎柄がプリントされたネクタイを着用し、眼鏡も掛けている。
よく見ると無造作だった長い髪もまとめられており、不敵な笑みは相変わらずだが全体的に教師らしく整った印象に変わっている。
相棒のナビは再びヒートマンと組み、学園で「炎の力をどんなナビでも使いこなせるようにする」研究を行っている。
『4』で自分が想いを寄せる女性に危害を与えてしまったことが相当に「キた」のか、『5』のブランクを経て、本作では完全に更生してまじめに働いている様子。
これまでの前科からまた何か悪さしているのではと熱斗に疑われるが、プレイヤー側には「(何もたくらんでねえよ!)」というヒノケンの心の声が挿入され、本当に更生したらしい事が提示される。
実際『3』では本当に熱斗を騙して大変な悪事に加担させているので疑われるのは当然なのだが、一応 真面目に働く気がある事を知った熱斗は授業を受けて炎を操る力を獲得した。
一応、『4』のトーナメントでも熱斗に「ヒノケンは何もしてないからバトルしようぜ!(意訳)」と言われている辺り、既にある程度信頼を得ていたかもしれない。自分の父親を病院送りにされてトラウマを植え付けられといて気前が良すぎやしないか?

なお、現実世界においては前科があると教師にはなれないはずで、そもそも放火犯ともなれば学校側が彼を拒絶するはずだが、そういった描写もないため、やはり証拠不十分で法の裁きを逃れた可能性が高い。
もっとも、ファルザー版では14歳設定のはずの城戸舟子が臨時職員になっていたり、ヒノケンの隣の教室では現役の殺し屋がナビをデリートする方法の授業をしていたりするため、ロックマンエグゼの世界観と現実では司法制度が大きく異なっている可能性もあるが。

学園着任時の挨拶を見る限り、先輩教員の麻波剛とはこれが初対面のようである。
炎のナビを扱うWWW所属の現幹部と元幹部が同じ学園で教職の先輩後輩になるのだから中々に数奇な巡り合わせといえる。
なお、ベクトルは違うもののお互いに熱いタイプなので、第一印象は中々良い感じである。

『1』の立ち絵やアニメ版でもそうだが、かなり筋肉質な肉体を持つ。

上記からもわかるように、実はDr.ワイリー以上に登場回数の多い悪役。「ある意味でエグゼシリーズの代表人物」というのはこの点に由来していると言っていい。
また、番外作品にも『バトルチップGP』『トランスミッション』『P.o.N』と3作に渡って顔を出している。
この内、『P.o.N』では顔アイコンこそないが、終盤に出てくる依頼で通信越しで依頼人として登場している。
ちなみに、内容はキャッシュデータのファイアマンを倒してくれたことに対するお礼を言ったあと、ネットバトルを申し込んでくるというもの。時系列的には『4』~『6』の間である。
ここでもバトルをしてくれたお礼の報酬として『HPメモリ』をくれたり、『3』でも一応お礼のチップをくれたりと、案外律儀な性格なのかもしれない。
『1』から『4』までは言うなれば自ら犯罪組織に身を置いて悪事を働いていたが、公式資料集によれば、研究という本当に燃える物を見つけることができ、完全に犯罪から足を洗うことができたらしい。
『6』の授業後に熱斗からお礼と共に「ヒノケン先生」と呼ばれた際には照れ臭そうにしているあたり、教師という生き方も満更でもないようである。
また、エグゼシリーズでは名人と並んで二人しかいない、複数のネットナビを所有する登場人物でもある。

アニメ版でも原作と同様にオーブンを暴走させて火事を起こし、熱斗とロックマンと対峙する。
ここでの敗北がきっかけで彼らをライバル視しており、ファイアマンと共に幾度となく勝負を挑むように。
N1グランプリ編以降しばらくは「リベンジの為に熱斗の足取りを追うも入れ違いで追いつくことができず、旅費を稼ぐ為に現地でアルバイトに励む…」という、完全にギャグ要員且つオチ担当となっている。
アルバイトの内容は道路工事からファイヤーダンスまで幅広く、後者は後に持ち芸として披露している。

アニメ版でファイアマンを失いかけた際のセリフは『ゾイド -ZOIDS-』のオマージュとなっており、登場人物の一人「アーバイン」が長年の相棒コマンドウルフについて語るシーンを元にしている。
元々エグゼのアニメは話の本筋に絡まない所で様々な作品をパロディしたり当時の子供にはわからないような小ネタを挟んだりする作風ではあったのだが、これに関しては「監督やスタッフの多くが過去に当作の製作に関わっていた」「該当話で初登場した名人のCVが、ゾイドでアーバインを演じていた藤原啓治氏だった」等の理由から特に力の入ったものとなっている。

【余談】

『5』には惜しくも登場できなかったが、改造カード「ヒノケンのカスタマイズ」の絵柄として登場。容量35MB。
適用するとHPが300増え、ファイアボディになる。

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最終更新:2024年04月23日 22:43