スーパーファミコン

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スーパーファミコン - (2017/06/27 (火) 15:21:21) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/05/16(日) 22:02:15
更新日:2024/02/20 Tue 14:55:57
所要時間:約 8 分で読めます




任天堂が1990年11月21日に発売した、ファミコンに次ぐカートリッジ取り替え式の据え置き型TVゲーム機。
略称はスーファミ、SFC。
当時の価格は25,000円。
ローンチタイトルは、スーパーマリオワールドとF-ZEROの2本。
間違えられやすいが、スーパーファミコンが正式名称であり、「スーパーファミリーコンピュータ」の省略形ではない。


■発売の経緯
当時セガが世界初の16ビット機のメガドライブを発表し、
任天堂は自社のゲーム機であるファミリーコンピュータで対抗するにはそろそろ限界があるのではないかと感じていた。
そして任天堂は、自社の次世代ゲーム機であるスーパーファミコンを発表した。
時は平成2年、今ここに次世代ゲーム機戦争が始まるのだった……!


■主な性能
ファミコンに比べグラフィックと音源が大幅に向上し、当時はまるでアニメを見ているような映像だった。
今でも2Dグラフィックの映像美は色褪せておらず、作品にもよるが、後のゲーム機である64やGCにも劣っていないと言えるほど。

ファミコン時代は不安定だった起動性が格段に向上。接触不良によるバグりもほぼゼロになった。

16ビットのCPUに加えメガドライブにはない拡大・縮小機能が追加され、ゲーム上の演出レベルもアップした。
アーケードからの移植作品も完全ではないものの、元のゲームに近い出来に仕上げる事が可能になった。

周辺機器に関してはファミコンのACアダプタが流用でき、ステレオAVケーブルは次々世代機であるGCまで使用できた。
コントローラはI・IIの区別がなくなり、海外版のFC(NES)のようなコネクタへの接続式になった。
右側のボタンにはXYが追加され4ボタンになり、更に上部にはLRボタンが追加され、操作性が増した。
またファミコンに続き、マウスやスーパースコープ等の当時としては不思議なコントローラもあった。

ゲームソフトも大幅に増え1300本以上の作品が発表された。
恐らく任天堂の家庭用ゲーム機でサードが最もヒット作を出したゲーム機ではないかと思われる。

ゲームジャンルに関しては王道の横スクロールアクションやシューティングはもちろん、ストリートファイターII等の格闘ゲーム等がヒットした。
またファイナルファイトのヒットでベルトスクロールアクションの人気に火がつき、多くの作品が作られた。
テキストが見やすく表示出来て、低容量で製作出来るのでサウンドノベルも多く作られたのだが、
現在の作品に比べると演出やCGが劣っていたり基本的にシナリオスキップ・ジャンプや中断セーブが無い等不満な点が多かった。

RPGは大容量のおかげで演出やシステムが凝った作品を作る事が出来た。

ただしSRPGや膨大なキャラゲーではあぶれるキャラもおり、現在の視点ではやや容量不足を否めない感もある。

ボンバーマンやぷよぷよ通等4~5人対戦のゲームも増え、多人数で遊ぶ時マルチタップが必要な作品も多くなった。

キャラゲーに関してはファミコンに比べ、まともな作品が作られるようになった。

今でも実機で稼働している家庭は決して少なくはなく、2008年には所有しているゲーム機第3位にランクインした。


■デザイン
濃淡のグレーで統一され、全体的に丸みを帯びた未来的なデザイン。
サイズはファミコンより一回り大きい。
カートリッジのデザインもすべてのソフトで同一のものとなり、違いはラベルのみとなった。

カートリッジ差し込み口にはバネで自動開閉する蓋がついており、ホコリの侵入を防いでくれる。
ファミコンにも蓋はあったのだが、手で開け閉めする必要があり、長時間使わない時に蓋をしておく、程度のものだった。


■兄弟機・互換機
  • スーパーファミコンJr
廉価版。のはずだが、販売が終了した当初突然相場が高騰し一時期プレミア価格だった。現在は落ち着いている。

  • スーパーファミコンボックス
業務用。

  • SF-1
スーパーファミコンを内蔵したテレビ。ライセンスありのファミコン互換機と同様にシャープ製。

  • PlayStation(未発売)
試作機。名前を見て首を傾げた人も多いが、こちらは任天堂とソニーが共同開発して完成しなかった方
こいつを開発する際のノウハウがあのPlayStationへと昇華されて任天堂のシェアを奪った事は皮肉であろうか。


■主なゲームソフト(任天堂製)


■主なゲームソフト(サード)


■主なゲーム作品(キャラゲー)



現在は既に製造・販売が終了しており、本体・ソフト共に中古でしか入手出来ない。
WiiのバーチャルコンソールではSFCのソフトが配信されていて安価でダウンロードできる。

また、末期にはニンテンドーパワーという書き換えサービスもあり、
ローソンでSFメモリカセットというソフトを持っていけば、1,000~2,000円という当時としては良心的な値段で書き換えが出来た。
現在は終了している(FCではディスクシステム、GBでも同様のサービスが行われた)。

セーブデータがよく死ぬ、ホントによく死ぬ。


■非公認ソフト
SM調教師瞳というタイトルのシリーズも製作された。
もちろんエロゲー、且つ任天堂非公認である。
ただし画面に絵は映らないし結構グロゲーだったりする。
値段は篦棒に高い。


■まさかの新作
2012年2月、スーパーファミコン新作ソフトがアメリカで発表された。
タイトルは『Nightmare Busters』。
1994年頃からフランスで開発が進められており、かなりの部分まで完成していたようだが、諸事情によりお蔵入りになっていたアクションゲームである。

発売は2014年。最後に発売されたSFCソフトが2000年の『メタルスレイダーグローリー ディレクターズカット』であることから、
実に14年越しの新作である。

パッケージやロムカセットは既存品の流用ではなく、一からの生産という謎のこだわりぶり。
いかにスーパーファミコンが愛されていたかの証左と言えよう。

そして、2017年…
日本国内で完全新作ではないが、SFC及び互換機専用のソフトが発売されることになる!
そのタイトルの名は
「改造町人シュビビンマン零」
昔このタイトルを聞いたことがある人もいるかもしれない。
そう、かつてサテラビューにて配信されていたサテラビュー専用タイトルがまさかのSFCロムでの発売となったのだ!
なぜ今更…なぜVCで出さないのだろうと言ってはいけない。
何しろあの超兄貴の「メサイア」のゲームなんだからこれくらいは想定の範囲内であるw

追記・修正は、回転・拡大・縮小にシビレた、データが飛んでトラウマになった、その他ひっくるめてこのハードへの思い出を込めてお願いします。

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