東方不敗マスター・アジア

「東方不敗マスター・アジア」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

東方不敗マスター・アジア - (2023/12/29 (金) 04:35:23) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/05/13 Thu 12:53:06
更新日:2024/04/23 Tue 00:12:38
所要時間:約 20 分で読めます


タグ一覧
49歳 Gガンのラスボス? Gガンダム ×濃い○濃ゆい この馬鹿弟子がぁ! しいぃしょおぉぉぉっ! その名は東方不敗 だからお前はアホなのだぁ! だから宇宙人なんだ むさ苦しい もはや人じゃない エコテロリスト エンペラー・オブ・シャッフル ガンダム ガンダムは拘束具 ガンダムファイター ガンダムライバルキャラ ガンダム登場人物項目 キング・オブ・ハート ケツ顎 ゲッター線に詫び入れさせた男 サイクロプス隊の隊長ではない シャッフル同盟 シュウジ・クロス ジジィ スパロボアンソロの常連 スパロボフリー素材 ダグオン←ではない ダグ星系の異星人 ダークヒーロー チート デビルガンダム被害者の会 ネオホンコン ネタが多すぎてタグに困る項目 ハーディー・シュタイナー←じゃないよ プリンス・カメハメ マスター マスターアジア マスターガンダム ラスボスの風格を持つ中ボス 三つ編み 三つ編み←萌え 主人公の上位互換 人外指定 人間嫌い 人類滅亡 今川泰宏 先生 割と常識人 十傑集走り 同族嫌悪 哀しき悪役 善人 地球 変態 変態おさげジジイ 実は日本人 巨漢 師匠 暑苦しい 最強 本名だと誰かわからない人 来世は執事 東方不敗 東方不敗マスター・アジア 東西南北中央不敗を目指す男 東西南北中央不敗スーパーアジア 機動武闘伝Gガンダム 流派東方不敗 涙腺崩壊 濃すぎるキャラクター性 生身では歴代最強 生身ユニット 真の漢 秋元羊介 究極・東方不敗 見よ!東方は赤く燃えているぅぅぅぅ! 赤く燃えている 超人



※推奨BGM:「最強の証~キング・オブ・ハート~」



皆さんお待ちかね~!

謎のMS軍団によって、廃墟と化した東京の街。

そこでドモンとレインは、一人の格闘家に助けられます。

彼こそドモンの師匠!
先代のキング・オブ・ハートではありませんか!

機動武闘伝Gガンダム!


その名は東方不敗(とうほうふはい)
マスターアジア見参


に……!

レディィィィ・ゴォォォォウ!!





だぁからお前は阿呆なのだぁ!!



東方不敗マスター・アジアとはアニメ『機動武闘伝Gガンダム』の登場人物。
CV:秋元羊介


《プロフィール》


生年月日:F.C10年2月22日
年齢:49歳
星座:うお座
身長:193cm
体重:85kg
血液型:AB型
出場国:ネオホンコン
搭乗機:クーロンガンダム、マスターガンダム
※いずれの機体も師匠の動きを完璧に再現する。


《概要》

第12回ガンダムファイトの覇者にして、流派東方不敗(りゅうはとうほうふはい)の創設者。そして、Gガンダム主人公、ドモン・カッシュの師匠である。
紫色の胴着と長い三つ編みにまとめられた白髪が特徴。
ガンダムで「師匠」と言えばまずこの人を指す。

名前がややこしいが「東方不敗」が通称・異名に当たるもので、「マスター・アジア」が名前(リングネーム的なもの)になる。本名については後述。
ファンからは専ら「東方不敗」や「師匠」と呼ばれているが公式の紹介では「マスター・アジア」が優先して使われている。

《人物》

コロニー格闘技の覇者五天王「シャッフル同盟」の頭目"キングオブハート"の称号を持っていたガンダムファイター。現在は弟子のドモンに紋章を継承させている。
ガンダムファイトの実力は勿論、生身も異常に強く、素手でMSを倒したり、布でビームを弾いたり、生身でビルを上空に蹴り飛ばしたりする。
そのため(リアルファイト的な意味で)全ガンダム作品中最強のパイロットと言われることも多い。
49歳だが、髪の色やひげを蓄えたその風貌から老人やらおじいちゃんと呼ばれたりする。

ドモンからは非常に慕われており、師弟仲は極めて良好だった模様。ドモンが8歳の頃、家出しようと思い立ち密航のためにうっかり密輸船に乗り込んでしまったところを助けたのが出会い。
本編の苛烈な言動や師匠キャラという立場からは意外に見えるが厳しいだけの人物ではなく、ドモンを助けるため狼の群れに飛び込む、腹一杯肉を振る舞うなど優しい一面もある。

総じて仁義礼智信厳勇を体現する義侠心にあふれた人物である。


《本編での活躍》

初登場は第12話『その名は東方不敗!マスター・アジア見参』。
ドモンとレインに迫ったデスアーミーを体術のみで破壊する、瓦礫ごとデスアーミーを薙ぎ倒す、
敵機の銃弾を素手で受け止める、敵の撃つ機銃の弾を足場にするなど、衝撃的な登場を果たした。

ドモン以外に対しても気配りがきき、怒っている時以外は非常に優しい好人物だったが、その優しさ故に、ガンダムファイト優勝後自分の背後に広がる荒廃した地球と、それを省みることなく安穏と暮らすコロニー民の姿を見て絶望することとなる。




「まだわからんのか!? 何がガンダムファイトだ、何が理想的な戦争よ!」

「我が身を痛めぬ勝利が何をもたらす! 所詮はただのゲームぞ!」



自らが愚かなゲームの一端を担って破壊をもたらしてしまった事を悔い、かつての仲間であったシャッフル同盟とも袂をわかった彼の前に、アルティメットガンダムから変貌したデビルガンダムが現れる。
デビルガンダムが導き出した「地球環境汚染の原因である人類の抹殺」という目的に共感した東方不敗は、デビルガンダムによる地球の救済を目論む。
これは自身が不治の病*1を患っており、もう残された時間が少ないことを悟っていた事からの焦りでもあった。

人類抹殺の為、デビルガンダムのポテンシャルを発揮できる生体ユニットとして、自身が育て上げた最強の弟子であるドモンを、既に生体ユニットとして取り込まれていたキョウジ、そして病ゆえに生体ユニットに不適格となってしまった自分の代わりに使おうと企てた。*2*3
なお、DG細胞は人間の精神に感応するディマリウム合金の特性を利用しているため、強い精神力を持って克服する事が可能で、師匠がDG細胞に侵されていないのも持ち前の強大な精神力の賜物である。

正体を現し敵となってからは、悪人然として振る舞いドモンにも厳しい言葉を向け続けるが、自然の回復と引き換えに人々を傷つけ、愛弟子であるドモンにも拒絶され続けることに時折哀しげな表情を見せることもあった。*4
ドモンもドモンで「あんたの指図は受けない!」と言いながらも共闘する時は異様に息の合ったコンビネーションを見せ、2人の絆はなおも続いている事を予感させる。

ギアナ高地でドモンに敗れた後は、デビルガンダムを復活させるためウォンと手を組む。

なお、後に見せた本気の実力と比べると明らかに弱かったりドモンでさえギリギリネオホンコンに辿り着いたのに機体が破損しているのに普通に到着してたりする(これはシュバルツにも言える)のでギアナ高地でゴッドガンダムに叩きのめされたマスターアジアはDG細胞で作られた影武者説もあるが、
監督が「ギアナ高地にいたマスターアジアは本物」とぶっちゃけており*5、確かにゴッドガンダムがネオホンコンに制限時間ギリギリで到着する直前に邪魔してきた謎の機体のシルエットをコマ送りすると風雲再起に騎乗しているマスターガンダムが確認できるし、それにドモンもそれに気づいているような表情もしている。
……が、どう考えても移動速度も再生速度も異常過ぎるしそんな動けるならまだ戦えただろというツッコミどころにもなるため(キョウジの乗るデビルガンダム本体も再生に1年。他のものも数は多いが破壊に困るほどの再生速度はなく、そこまで速くはない)、完全に勢いの産物である。

後に見せた実力より明らかに弱い点に関しては本音を吐露しかけていた事等から精神的に疲弊していたことや修行が完成する前のドモンを未熟者と完全に見下していた*6と言い訳できなくもないが、前述の通りぶっちゃけノリと勢いで描写や設定が変更される事の多い監督なので気にする方が野暮なのかもしれない。

そして公式でもおかしいと思ったのか後のコミカライズの『超級!』ではマスターガンダム遠隔コントロールシステムの存在を利用してネオホンコンから操作していた(=本物であって本物ではない)と描写され、両者の意見を折衷した感じになっている*7
前述の通りドモンを庇ったシュバルツ&ガンダムシュピーゲルも再生&決勝入りに平然と間に合っていたりするんですけどね。

物語後半からは瀕死のキョウジの代わりとなる生体ユニットを確保するため、ガンダムファイト決勝大会を利用。
各国の強豪たちやデビルガンダム四天王をドモンやシャッフル同盟にぶつけることで、彼らをより高みへと導こうとした。
また、ギアナ高地で自分を圧倒したドモンに対する認識を改めたことで、生体ユニットとして以外にも弟子として彼への期待も再燃。
時には助言を与え、強敵シュバルツとの試合前には教えそびれていた、自身の最終奥義を伝授するなど、師としての振る舞いを垣間見せることも増えていった。

そして遂に期待通りシュバルツを打ち倒したドモンを生体ユニットとして協力させるべく、ランタオ島での決戦に臨み、不完全ながら復活したデビルガンダムと共にドモンと対峙する。
しかしシュバルツたちの犠牲によりデビルガンダムを破壊され、野望は潰えてしまった…。


第45話『さらば師匠!マスター・アジア、暁に死す』

第13回ガンダムファイトの最終バトルロイヤル。それは、ドモンと師匠の一対一の最終決戦であった。
ドモンとの語らいの中で自分の過ちに気付くも戦いを止めず、極限にまで闘気を燃やし、金色の姿となり、
ドモンが膝をついた時には拳を入れて叩き起こし、自分を悪党と呼んでまでドモンを鼓舞する師匠。


「フハハハハ! そこまでか!?」

「貴様の力など、そこまでのものに過ぎんのかぁ!?」

「足を踏ん張り、腰を入れんかぁ! そんな事では、悪党の儂一人倒せんぞ!この馬鹿弟子がぁぁぁぁ!!」

「何をしておる? 自ら膝を付くなど、勝負を捨てた者のする事ぞぉぉぉぉ!!」

「立て! 立ってみせい!!」

終盤は石破天驚拳の撃ち合いになるが、ドモンの“石破天驚ゴッドフィンガー”の前に敗れ去る。
マスターガンダム爆発の間際には自身のキング・オブ・ハートの紋章を示し、弟子の成長を祝福した。

そして暁の光に照らされる中、砂浜で最愛の弟子に看取られながら、最期は流派東方不敗の言葉を唱えると
穏やかな顔のまま息を引き取り、同志であり嘗ての友のいる場所へと旅立ったのであった。

死後も風雲再起を遣わせたり、キョウジやシュバルツと共に窮地に陥ったドモンを激励するなど彼らの勝利を支え続けた。


《流派東方不敗》

東方不敗・マスターアジアが創始した武術。生身で使用するのが基本。
ゆえにドモンと師匠以外は使えない。と言うかそもそも真似できない。
何故かアレンビーゴッドフィンガーだけ使える。
というよりゴッドガンダムが主導すれば他のガンダムでも使えると言った方が正しいかと思ったら遂にスパロボで単独使用した
あらゆるガンダムファイターやその戦法を差し置いて、最強の流派の名を欲しいままにする。
ただし、『超級!』では彼以前から流派が存在したとされ、彼とドモンがその後継者と言うことになっている。



▼演舞



流派!!東方不敗は!!!

王者の風よ!!

全新(ぜんしん)!!

系列(けいれつ)!!

天破(てんぱ)!!

狭乱(きょうらん)!!

見よ!!東方は(あか)く燃えている!!!

流派東方不敗の使い手が節目節目に言い合う言葉。
この時二人は演舞しながら叫び、最後は拳を突き合わせなければいけない。

久々に再会した時、大会演舞に選ばれた時、別れの時などにどうぞ。


  • 超級(ちょうきゅう)覇王(はおう)電影弾(でんえいだん)
自らの周りに光る渦をまとい敵に突撃する。この時ガンダムの顔がパイロットの顔になる。つまり俺がガンダムだ状態。
単独で使う場合と師弟の合体技として使う場合がある。

技が決まったら「爆発!」と叫びながら決めポーズをとる。
初登場時は師匠が弾丸、ドモンが砲台となり、幾千と迫るデスアーミー軍団を一掃、視聴者を唖然とさせた。

ドモンと師匠の戦いでは二人の超級覇王電影弾が絡み合い超級覇王電影弾の竜巻を起こした。
その竜巻の側面にドモンと師匠の顔が無数に浮かび上がるその様は、まるでメリーゴーランドのよう。


使い手の機体によって技名が異なるが、元は流派東方不敗の奥義。
指先に気を集中し敵の脳神経&電子回路を麻痺させる。場合によっては掴んだ部分をリアルに握り潰す。
当然、流派の奥義なわけで理論上は生身でも打てる。


  • マスタークロス
自分の腰に巻いた布で、敵機を貫いたりビームを弾いたりできる。
捻れば棒になる。
布さえあれば問題ないようでドモンの鉢巻を借りて披露することもある。
明らかに布面積が増えているのは秘密。

ドモンもキラルに対して使用したが、その時はサングラスを割る程度であった。
もし師匠がやってたらキラルの首は飛んでいただろう。


  • 十二王方牌大車併
「じゅうにおうほうぱいだいしゃへい」と読む。腕を回して梵字を生成し、その気で作った小さな自分の分身で敵を襲う。格闘型ファンネルとでもいおうか。
加えて派生技・帰山笑紅塵を使用することで分身を自らに戻すことも可能。
スーパーロボット大戦では長年十二王方牌大車"輪"(じゅうにおうほうはいだいしゃりん)とされてきていた。*8
これは後のスパロボTで正しく再度収録された模様。



  • 酔舞(すいぶ)再現(さいげん)江湖(こうこ) デッドリーウェイブ
正拳突きを連発するような動作の後、高速で敵の体を突き抜ける技。
「爆発!」の声と例の決めポーズを合図に、敵は爆散してしまう。
実は元々は、TVシリーズ放送中に発売されたスーパーファミコン用ゲーム『機動武闘伝Gガンダム』に登場するオリジナル技「デッドリーウェイブ」だったが、本編においてこの名で正式に採用されたという経緯を持つ。
打突版居合い切りといった技であるが、スパロボAPでは乱舞のような連撃を見舞ったうえで相手に突き抜ける技になっている。

  • 石破(せきは)天驚拳(てんきょうけん)
流派東方不敗最終奥義。かめはめ破を拳で打ち出すイメージ。
壁を壊したり狼を倒したり、使用用途を間違えている感がある。当然、生身でも撃てる。
ボンボン版ではドモンが生身で撃った石破天驚拳でデビルガンダムヘッドを粉砕している。
…師匠はそんな技を狼を倒すのに使ったわけで。
使用すると病の身である師匠はかなり疲労するが、それでも生身でビルを蹴り上げれる。
ちなみにこの時の師匠は足を痛めていた。 …え?

後にドモンが石破天驚ゴッドフィンガーなどの派生技を生み出している。

  • 東方不敗・八卦(はっけ)の陣
技ではなく東方不敗の兵法。
狼狽するドモンを自身らが優位に戦えるよう導いた作戦のこと。
元ネタは恐らく三国志で、東方不敗の台詞も大体そこから来ている。

風雲再起(ふううんさいき)


東方不敗の愛馬。モビルホースの方は前回大会で優勝した際に副賞として造ってもらった。
主が正しい乗り方をせず、自分の上にひたすら直立するのにはさぞ困惑しただろう。
自身を大きくした「モビルホース」を操ることができ、東方不敗の移動手段として活躍した。
馬がファイティングスーツを纏うシーンは衝撃的。
東方不敗の死後、ドモンに受け継がれた。待機状態だと、モビルホースは円盤型である。
なお、ドモンの兄弟子という俗説があるが、これはがんばれ!ドモンくんシリーズでのネタ設定であり、原作アニメにはそんな設定はない。
だがファイティングスーツは並の人間が着れば全身が砕けるほどに締め上げられることから、それを着用できる風雲再起が並の馬でないことはわかる。

余談だが、『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』のロウ・ギュールの湯呑みには「風雲再起」と書かれている(戸田版漫画などで確認可能)。


《乗機》


  • クーロンガンダム
中華圏の鎧をモチーフとした鎧武士のようなガンダム。第12回ガンダムファイト優勝MF。
武装はマシンキャノンと布状の武器「クーロンクロス」の二つのみ。
クーロンクロスはマスタークロスと同じく手首の下辺りから射出され、捻って絞ることによってサーベルのようにもなる。
必殺技は単独のものは存在せず、シャイニングガンダムとともに放った超級覇王電影弾のみ。
外部作品ではクーロンフィンガーという技を捏造される場合もあるが、劇中ではフィンガー技は披露していない。

記事を参照。なお劇中ではクーロンガンダムに偽装していた。

  • シャッフル・ハート
ハート型をモチーフとしたMF。他の旧シャッフル同盟達と活動を共にしていた時代の機体とされる。
後にクーロンガンダムへと組み替えられたという設定があるとのことだが、ぶっちゃけ出自となる文献があやふやで定かではない。
設定のみの存在で劇中での登場はないが、GジェネFで有名となった。
なおデザインは同作のメカデザ山根公利ではなく、手違いからか同姓で丁度参加していた山根宰に発注された。
が、デザイン担当が違うのにも関わらずまったく違和感のないものが出来上がったという。


《声優》

当時はオタク層にはそこまで知られていはいなかった声優・秋元羊介をアニメオタクに知らしめたキャラクターと言える。
秋元本人にとってもかなり力を入れて演じたとしており、結果他の作品にも影響するようになったと語っている。
(パロディネタとして用いられる機会が非常に多いという意味であろう)
作中では死亡したが、ゲーム作品でしばしば演じる機会があるため、役から離れた感覚もないという。
もっとも幻覚としてドモンの前に登場してるけど。

75歳の誕生日を迎えた際は、蒲田のバーで誕生日パーティが開催され、その際にはロウソクの火を消す前に東方不敗(とストーカー)の一節を演じていたりする。
声優紅白歌合戦2019では、東方不敗のコスチュームに身を纏い、戦闘男児~鍛えよ勝つために~の東方不敗掛け合い部分を演じた。
しかも掛け合いをやっただけで舞台の船底に帰っていった。「ダーッハッハッハッハ!!」


《過去?》

過去を描いた作品『機動武闘外伝ガンダムファイト7th』で本名は「シュウジ・クロス」と設定されていた。
ネオ大阪生まれの根っからの日本人であり、過去の第7回大会ではネオジャパン代表として出場。(この時の戦友が、後にGガンダム本編に登場する旧シャッフル同盟)
乗機はヤマトガンダムで、かなりシャイニングガンダムを意識しながらもより武士のようなデザインとなっている。しかみ少年誌ということもあり、クーロンとは違いかなり技が多い。
大会自体は当時のネオドイツ代表のカイザーガンダムに完敗している。
その後、同大会にて決勝戦を放棄した罪を問われ、ネオジャパンから国外追放されてしまいネオホンコンに流れ着いた、というストーリーが描かれている。

ただしこのストーリーは番組終了後、Gガンダムの人気が留まらなかったことから、後付的に製作された作品で、かなり本編との矛盾が多い。
(特に新宿編でのネオジャパン関係者と東方不敗のやりとりが不自然になる)
この設定を面白いとする声もあれば、この矛盾もあって所謂解釈違いとして嫌う人もいるため、過去の設定を安易に持ち出すのはよろしくない。
公式資料や二次作品でもこの設定を用いるものもあれば、省いているものもある。
ただしこれらは当時のスタッフが一定数関わっており、かつ最近はスーパーロボット大戦などでこのネタを持ち出すゲーム作品も増えている。


《余談》

▼普段着がモビルファイター操縦用のセンサーが縫い込まれた特製のスーツである。
このため、他のファイターのようなピッチリのスーツは着ない。
ルール上服装規定がないorかなり緩く、「自分のMFを動かせればよい」程度の規定しか示されていないため別に反則ではない。
因みにこれを着用する理由は「いい年してタイツ姿は格好悪い」かららしい。
なら全員、なんで常人なら死にかねない苦痛に耐えてまでタイツスーツ着てるんだ…
ただしときた版の漫画では胴着にファイティングスーツのアンテナを装着し操縦していた他、
島本版の漫画で遠隔操作でマスターガンダムを動かすことになった時はそれ用のヘッドギアを着用していた。


▼名称の由来とメチャクチャさ加減は、武侠小説『笑傲江湖』および上記を原作とした映画『スウォーズマン』の東方不敗から。
元ネタも作中、というか作者が書いた多くの小説の中でも1・2を争うチート。ただしオカマである。しかも東方先生と同じくらい老けている。
その強烈すぎる個性が危惧されたためかドラマや映画などでは女優(特に映画『スウォーズマン』におけるブリジット・リンのせいで男装の麗人イメージが根付いた)が演じていることが多いので、それらのメディアで元ネタの作品を見てもピンと来ないかもしれない。

ストレートに言っちゃえば出演する作品を間違えちゃった御方。だってこっちもこっちで映画最終作の「女神復活の章」(1993年)でスペイン無敵艦隊の砲弾を生身どころか素手で止めるとかワケの解からない事やってるんだもん。デッドプールかよお前は!

ちなみにマスターアジアの名言「東方不敗ではなく真の王者、東西南北中央不敗・スーパーアジアとなってくれるわぁっ!」も、「女神復活の章」でユーラシア大陸を制覇して「東西方不敗」を名乗ろうとした台詞が由来。

  • デビルガンダム様?
第16話『最強最悪!デビルガンダム現る』では「あのお方」「我が主」と呼び、デビルガンダムの強さに魅せられて自らその配下となったと語る。
第17話『対決!謎の覆面ファイター』ではデビルガンダム様と呼び、元新宿市民だったゾンビ兵達に戦術講義を披露する。
当然だがデビルガンダムはおろか死者同然のゾンビ兵が話を理解している様子もない。
まるで御本尊に語り掛ける司祭のようであり、これ以降もたまに「我が王」など敬った呼び方をする事があった。
しかしデビルガンダムは確かに強いが師匠が目指す強さとは別方向であり、同時にぶっちゃけ師匠の方が強い。
そもそも師匠がデビルガンダムに惹かれたのはテラフォーミング機能とその目的(人類抹殺)であると後半に判明するため、配下ではなかった。
そのため後半では「デビルガンダム」としか呼ばなくなるが、本来の立ち位置的にはこちらの方が違和感はない。

ここらはGガンダムによくある、勢いとノリ重視によるものと考えた方がむしろシンプルで良いだろう。

ちなみにパイロットのキョウジについても強制的に取り込まれて既にまともな自我も持ち合わせていないため、
高笑いはしているが彼との意思疎通も取れない。

  • 人類抹殺の意味
上記で出た人類抹殺はその終了後に「最強の力を持ったデビルガンダムさえいればもう誰も地球へ降りられなくなる」と言っているため、
単純な思想としての人類の全否定というよりも、地球に対するコロニーの干渉をシャットアウトするための手段としてデビルガンダムを捉えている節がある。
事実、Gガンダムの世界はコロニー連合が異常なまでの優位性と強権、武力を地球に対して振るっている世界であり、
富める者はコロニーに上がり、貧しき者は地球に取り残されるという図式になっている。
地球とコロニーの市民レベルでの経済格差は似たようなものな宇宙世紀の作品と違い、力関係は完全にコロニー>地球である。
そしてコロニー側に座する富める者が一方的にガンダムファイトと言う名の破壊活動を容認している以上、
これをどうにかしない事には地球環境の修復は難しい。

また今川監督の弁によると終盤で出たスフィンクスガンダムや自由の女神砲はコロニー連合が裏で隠し持っていた超兵器の類であり、
ガンダムファイト進行中でもなおコロニー連合国家間のほぼ一触即発の危険状態は続いていたのだという……
この設定を踏まえれば「何が理想的な戦争だ」と切って捨てられたのも道理と言える。
まあその対抗手段が地球人類抹殺となれば元も子もなく問題外としか言いようがないのだが(なのでドモン達がおかしいわけではない)

さらに言えば正常を失して暴走しているデビルガンダムなど人類抹殺以外で頼りにはならない。
仮に全人類抹殺してもそのまま地球環境浄化に努めるなんて保証は全くなく、計画通りに進んでも彼の理想通りになるかはかなり怪しい。
事実、ネオジャパンに寄生したデビルガンダムは地球を取り込もうとしており、普通に考えれば自己進化や地球人類抹殺のためなら地球環境なんてどうでも良い、あるいは優先度は低そうである。
こういった懸念もあるにもかかわらず邁進していた辺り、余命の問題があるとはいえ盲目的になっていたと言える。
スーパーロボット大戦A』ではマスターと似たような思想を持つ『超電磁ロボ コン・バトラーV』の四谷博士(と四谷博士に意見を求められた各参戦作品の博士達)が
「デビルガンダムは自らの維持のために他の生物をDG細胞に取り込む続ける必要があり、地球再生は不可能」とまさにこの問題点をマスターに突きつけるクロスオーバーがあるが、
ここでは「マスターは科学者ではないからこそ、DG細胞の弊害に目を向けていなかった」と解釈されている。

  • 第12回ガンダムファイト参加理由
ジェントル・チャップマン操るブリテンガンダムが遠距離射撃系武装を武器として第9~11回までの3連覇を成し遂げたことで、射撃重視の流れが常態化した結果、不満を抱いた各コロニーが軍拡まで進めて一触即発の状態に陥ってしまった。この影響で4年毎に開催されてきたガンダムファイトの足並みが大いに乱れ、第12回開催までに8年も空いてしまった。
この事態を受けて、歴史の秩序の担い手と呼ばれ歴史上のあらゆる争いを陰から調停してきたシャッフル同盟として、射撃重視の風潮を是正し、ガンダムファイトをあるべき従来の格闘路線に回帰させるために同盟を代表してマスターが参戦することとなったのである。

しかし、皮肉にもこのことがきっかけでマスターはガンダムファイトにおける地球環境破壊の現状と、権力を得ることしか考えていないコロニー国家連合の醜さを目の当たりにし、
自分自身がその一端を担ってしまったことに絶望して後の凶行に及んでしまうことになる。

《アニメ以外の活躍》

  • 『SDガンダム Gジェネレーション』シリーズ
『F.IF』以前では素の格闘と回避が突出して高く、NT至上主義が蔓延るこの時代でも上位の強さを誇る。
限界まで鍛えたオリキャラを強化しても師匠のステータスに届かないことなどザラ。
自慢の格闘値は実質的にCCA版のシャアに負けてしまっているのが残念だが。

『NEO』では単機でWチーム五人を相手に互角以上の戦いを繰り広げ、ムービーの演出も入る。

以下主な流れ

トロワがミサイルで攪乱→デュオと五飛が挟み撃ち→カトルが上から強襲→ヒイロがツインバスターライフル発射→東方不敗がダークネスフィンガーで防ぐ

というもの。その後の実際の戦闘でも驚異的な強さを誇り、近距離や中距離で彼のコンボを受けたらよほど周回してHPを強化した最強クラスの機体でないと即死すらありうる。はっきりいってV2ABやνでIフィールドを持ち距離を保てば被害を減らせる別ルートの連中がかすむぐらいの強さを誇る。

『アドバンス』ではまさかの生身参戦に加え、何人かのキャラが流派東方不敗に影響を受け明鏡止水の境地にたどり着くというムーブメントまで巻き起こしている。
なお、『アドバンス』や続編の『DS』では、『ポケ戦』に登場するサイクロプス隊の隊長との中の人繋がりのネタもある。

  • 『ガンダム無双』シリーズ
同作では東方不敗との仲がかなり良い。他にシュバルツがパイロットとしてしか登場していないせいか。

1作目ではヒイロ、東方不敗、ジェリドの3人でチームになる。
最終的にヒイロに言葉のドッジボールを経て流派東方不敗を伝授する。
ヒイロ「流派東方不敗最終奥義、『石破天驚拳』…確かに受け取った」

『2』の自身のシナリオではドモンを引き連れ武力介入し、歴代ガンダム主人公達に活を入れていく。
2の各キャラのストーリーの中ではシンシナリオと並び人気が高い。
師弟仲の良い流派東方不敗の二人が見られるので原作ファンにとっては夢の展開。
「さすが師匠、動きが軽い!」

当然のことながら文字通り化け物クラスの技能や立ち位置で参戦することが多い。
旧シリーズでさえアムロ以上の能力を誇り、敵としてプレイヤーに絶望を、味方になる場合は興奮を与える。

Gガンダム初参戦となった『第2次スーパーロボット大戦G』から、マスターガンダムとは別に、生身ユニットとしてスポット参戦。
原作通り、ガンダムに乗ることなく、弟子のドモンと体一つで巨大ロボットを次々撃破する。
HP、装甲は非常に低く、仮に一撃もらえば撃墜は免れないはずだが、運動性と限界反応がカンストしている。
サイズ補正とこの面は敵のレベルが低めなことも相まって絶対に当たらない
テッカマンブレードボン太くんなど、後の後続作品における「等身大ユニット」、「生身ユニット」のはしりとなった。

スーパーロボット大戦R』では、遺体を掘り起こされ、デュミナス一味の手でデビルガンダムのコアユニットにされてしまうものの、
条件を満たせばゲッター線の力で復活、味方として参戦する(なお、あのゲッター線に詫びを入れさせた唯一の存在である)。

なお、2019年現在において使徒とは生身での戦闘はしていない(同じ声の別な人や変な奴等はしたけど…)。

また、イベントではないもののスーパーロボット大戦IMPACTにおいては底力と頑固一徹の組み合わせにより、
経験値泥棒で有名な汚いチート忍者すら返り討ちにしてしまうという恐ろしい現象まで度々見られる。
彼を経験値&資金泥棒と蔑み、憎悪するプレイヤーも本当に倒されてしまったのを見て唖然としてしまったのではないだろうか。

もはや人間ではない。というか、『新スーパーロボット大戦』では本当に地球人ではなかったという時さえあった。

「聞けぇ! わしは、この星の者ではない」
ドモン「・・・!?」
「とは言っても、わしとお前は、全く異なる生物と言うわけではない。わしはダグ星系へ逃れたグループの子孫 そして、お前はムーを築いた者達の子孫 元々は、同じ星に住んでいた種族の子孫なのだ」
ドモン「!?」
「驚いたか? わしも驚いた。あのムーの遺跡で、わしは、わしらの星の古代文字で書かれた記録を見つけたのだ」

なお、こうなった理由は人類殲滅を考えるなんて地球人が考えるようなことではないという脚本担当者の考えからである。
寺田貴信プロデューサーはこの大胆過ぎる脚色に猛反対したが結局採用されてしまい、この件は以後氏のトラウマともなっていた。
ところが今川監督をはじめとする原作のスタッフからは「凄い事考えるね」と大絶賛されたとか。
どういう事なの……。

間違っても某宇宙警察機構の勇者高校生とは関係ない。ちなみに別のゲームである『サンライズ英雄譚』シリーズでは共演しているが。

そして『スーパーロボット大戦T』ではゲッター線が詫びを入れる隙もなく、第45話『さらば師匠!マスター・アジア、暁に死す』を経ているはずなのに堂々と復活馬鹿弟子にも侵略者にもT3にも絶大なインパクトを与えた。
初登場話で折れかけた勇者を今川イズムたっぷりに激励したり、何故かGストーンが反応したり、エンペラー・オブ・シャッフルを勝手に名乗って現シャッフル同盟を叩きなおすために挑発したり、
弟子の弟子の成長に喜んだり、もしかしたら13回大会決勝戦を見てたかもしれないオールバックと共に地球の退廃を払うために連絡を取りあいながら動いたり、
東方不敗を超えた究極・東方不敗を名乗ったり、ドジで夢いっぱいなおじいちゃんのカウンター的な真意を秘めていたり、過去作以上にフリーダムで好漢で活き活きとしていると評判である。
極めつけは激闘ルート分岐後の流れで……この先は是非自分で確かめてほしい。

れっきとした地球人なのに宇宙人になる、お助けキャラすら返り討ちにする、原作での感動的な死亡シーンをフイにする、別作品のチート支配者に謝罪される…と、よくよく考えたら二次創作、クロスオーバー物のタブーを連発している。
それでも「師匠だから」「マスターだから」と言って自然に受け入れられたり、笑い話になってしまうのはその強烈過ぎるキャラ所以であろう。


その他


S.H.フィギュアーツで立体試作品が制作され、イベントなどで展示されていた。
一時期は製品化時の衣服の表現等の問題で開発休止状態だったが、後に魂ネイションのイベントにて更に改良した試作品が展示。
現在は一般発売中。ボーナスパーツの都合上、ROBOT魂マスターガンダムを一緒に購入すればより楽しめるだろう。

ガンダムシリーズのカードゲーム『GUNDAM WAR』では、東方不敗というユニットが存在し、宇宙に出撃できる。
このユニットにはセットカードをセットできないのだが…何らかの効果でテキストを無効化する事ができれば、
DG細胞に浸食させたりビクトルエンジン付けたりタイヤ付けたりトランザムしたりできる。
さらに最高5人まで場に並ぶ。もはや何でもありである。



追記・修正は地球を慈しみつつお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/