ジム・カスタム/ジム・クゥエル

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ジム・カスタム/ジム・クゥエル - (2021/02/02 (火) 01:35:09) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/12/27 Tue 10:07:43
更新日:2024/05/04 Sat 11:19:32NEW!
所要時間:約 5 分で読めます




そういう時は身を隠すんだ!


ジム・カスタム

 GM CUSTOM

型式番号:RGM-79N
所属:地球連邦軍
   エゥーゴ
   シュテンドウジ →マリア・シールド社
開発:オーガスタ研究所
生産形態:量産機
頭頂高:18.0m
本体重量:42.0t
全備重量:57.6t
出力:1,420kw
推力:30,000kg×2
   1,870kg×4
総推力:67,480kg
装甲材質:チタン合金セラミック複合材

《武装》
頭部60mmバルカン砲×2
90mmジム・ライフル
ビームライフル
ビームサーベル
シールド

《主なパイロット》
サウス・バニング
アルファ・A・ベイト
ベルナルド・モンシア


一年戦争時の地球連邦軍の主力モビルスーツ(MS)であったジムの性能向上機として戦後開発された機体。
同時期に開発されたジム・キャノンⅡは本機と生産ラインの大部分を共用している。

開発したのはガンダムNT-1、通称“アレックス”を開発したオーガスタ研。
アレックスで培った技術をフィードバックしており、
  • ゲルググMやドム・トローペンを容易く蜂の巣に出来るマシンガンであるジム・ライフル
  • 通常のジムを遥かに上回る推力
  • ガンダムタイプ並みのジェネレーター出力
を持つ、高いレベルでバランスが取れた“簡易量産型アレックス”とも呼ぶべき高性能MSである。

それだけの高性能機でありながらビームライフル系統の武装が設定にすらないことは謎だが、前述の性能からして使用できたのは間違いない。
ファンの間では当初は大気圏下での作戦だったためビームライフルを用意していなかった、ジオン残党であるデラーズ相手にはジム・ライフルで十分なため必要としなかった、ビームライフルの技術がまだ発展途上だったためガンダムタイプにしか回せなかったなどの諸説がある。
実際、エゥーゴの機体はジムⅡなどと同じBR-S-85-C2タイプのビームライフルを持っていた。

高いレベルでバランスが取れていて性能に突出した部分が無く、アンバランスさが無い。
コウ・ウラキ少尉の特長がないのが特徴という発言が全てを語っていると言っても過言ではない。
事実、本機のパイロットが一年戦争中でも最高峰の性能を持つゲルググMを相手に「旧式のゲルググが相手なら楽なもんだ」と発言する程であった。


しかしそんな高性能になって開発コストが安い筈が無く、結局配備されたのは一部のエースパイロットのみに留まった。

その上デラーズ紛争終結後に生産ラインがティターンズの管轄下に置かれ、若干の設計変更をされたジム・クゥエルに切り換えられてしまった。
だがグリプス戦役が舞台の『機動戦士ZガンダムⅢ A New Translation -星の鼓動は愛-』にてエゥーゴカラーに塗装された機体が登場しているあたり、少数ながら現存していたようだ。

ジム・カスタムから誕生した(最初から仕様通りに設計された)高級量産機という概念は、後にジェスタハーディガンなどに受け継がれていく。

主な登場作品はOVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』。
デラーズ紛争中に活躍、同事件を通してペガサス級強襲楊陸艦“アルビオン”の艦載機として最後まで戦い抜いた。



武装


  • 60mmバルカン砲
伝統的に頭部に2門装備された近接戦闘用機関砲。


  • ビーム・サーベル
近接格闘戦用のビーム兵器。
バックパック右側に1本だけマウントしている。


  • ジム・ライフル
型式番号HFW-GR·MR82-90mm。
ホリフィールド・ファクトリー・ウエポンズ社が一年戦争中に開発したHFW-GMG·MG79-90mmジム・マシンガンの改良型。
弾薬及び機関部を流用しつつ銃身の延長によって発射速度・射程距離を強化したもので、外観もサブマシンガンに近いものからアサルトライフルに近い形状となっている。
ジム・マシンガンと同じ弾薬でありながら、弾速の向上によって実弾兵器ながらドム系・ゲルググ系の装甲も容易く撃ち抜く優れた貫徹力を発揮した。

ただ、マガジンがストック下部に挿入する構造なので取り回しはあまり良くなさそう*1だが、なんやかんや0090年代中期に入っても地上部隊では使用されていた。


  • シールド
ジム・コマンドなどが使用していた曲面型の対MS戦用シールド改を用いる。
大戦中の物に比べて機材などが更新されているが、機能的に変更などはない。

だが、ビームスポットガンやビームバズーカくらいなら防げた一年戦争中のそれに比べて『0083』劇中ではあっさり砕かれるシーンが散見された。
戦後だからって素材とかケチってない?


  • オプション
リブート作品である漫画『0083 REBELLION』では複数のオプションが登場した。

 -ビーム・ベイオネット
ビームの銃剣。ライフルのアンダーバレルに装着する。

 -グレネードランチャー
アンダーバレル式のグレネードランチャー。

 -ロングライフル
銃身、ストック、スコープ一式。
ジム・ライフルを長距離向けに対応させる。

 -スパイク
シールド先端に装着するスパイク。


ジム・マシンガンやハイパーバズーカなど連邦軍規格のMS用装備はおおよそ使用可能。
ビームライフルも使用可能で、専用モデルなどはないが、エゥーゴ所属機がジムⅡ等が使用するBOWA・BR-S-85-C2型を用いていた。



バリエーション

◆ジム・カスタム高機動型
型式番号:RGM-79N-Fb

型式番号からもわかるように試作1号機フルバーニアンのバックパックの試験機。
バックパックと脚部の一部とシールドがフルバーニアンと共用である他、ビームライフルが専用の物になっている。

しかし、ガンダム開発計画の記録が抹消された際にこの機体の存在も一緒に消されてしまい、幻の機体となってしまった。

元々はホビージャパンのムック本「GUNDAM WEAPONS(ガンダムウェポンズ)」に掲載されたオリジナル作例だったが、Gジェネに参戦した事がきっかけで知られるようになった。



◆ジム・カスタム 《シルバーヘイズ》 / シルバーヘイズ改
GM CUSTOM 《SILVER HAZE》 / SILVER HAZE EX
型式番号:RGM-79N

小説『機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ』に登場する宇宙海賊「シュテンドウジ」が不法に購入したジム・カスタム。
パイロットはウイングス・ハウザー。

両肩にはシュテンドウジのパーソナルマークである「鬼の横顔」がマーキングされ、全身銀色に塗装されて頭部のこめかみに当たる部分に角っぽい突起がある。
その姿から「銀色の霞」の異名を持つ。

ジオン残党「ファラク」との戦いで損傷してからは「シルバーヘイズ改」として改修され、以後シュテンドウジがPMCマリア・シールド社に生まれ変わってからも主力として活躍した。*2

主な装備は概ね連邦軍機と同じ。
改になってからは左腕にガンダムNT-1と同型の90mmガトリング砲と、高機動型ゲルググのビームナギナタに苦戦した経験からビーム・ミツマタを装備している。
まあ、三つ又のツイン・ビームスピアみたいなものである。



◆アトミックヘビーアーマー・ジム・カスタム
型式番号:RGM-79N AHA


漫画『0083 REBELLION』に登場したバリエーション。
ジム・カスタムをベースとした核融合弾運用型試作実験MS
ガンダム試作2号機の開発母体となった機体。
右腕が丸々アトミックバズーカになり、背部にはバックパックの代わりに大型の冷却装置が装備されている。
また、核爆発からコックピットを守るために前面装甲(特に胸部)が強化された。

特徴的なアトミックバズーカはそれ自体にミノフスキー粒子を用いて高圧フィールドを形成、純核融合弾を撃ち出すという意欲的な設計だったが、一発撃つだけで使用不能になることが発覚したため、試作2号機のアトミックバズーカにはMk82レーザー核融合弾を使用することとなった。




そんな旧式で…この機体(ジム・クゥエル)に勝てる気でいるのか!?

ジム・クゥエル

 GM QUEL

型式番号:RGM-79Q
     ARZ-79GQ(レジオン所属機)
所属:地球連邦軍
   ティターンズ
   テミス
   レジオン
開発:ルナツー
生産形態:量産機
頭頂高:18.0m
本体重量:39.8t
全備重量:56.3t
出力:1,420kw
推力:67,480kg
装甲材質:チタン合金セラミック複合材

《武装》
60mmバルカン砲×2
90mmジム・ライフル
ビームライフル
ビームサーベル
シールド

《主なパイロット》
アルファ・A・ベイト
ベルナルド・モンシア
チャップ・アデル
フォルド・ロムフェロー
アーネスト・マクガイア
ヒューイット・ライネス
ソウイチ・オビノ


主にティターンズのジオン狩りと治安維持活動に使われていた初期の主力MS。
もちろん黒と濃紺のティターンズカラー
「クゥエル(Quel)」とは「鎮圧する(Quell)」「地球の法と権限を行使する(Qualified to Use Earthly Law」 又は QUalified to Enforce the (Earth) Law)」という2つの意味があるらしい。


基本的にはジム・カスタムのマイナーチェンジで、カスタムとの違いは被弾しやすい肩アーマーを小さくし、バインダーの露出も下げている点。
また、対人制圧を主とする任務の都合上センサーが強化され、脛部や胸部にもセンサーが増設されている。
ムーバブルフレームの前身となった機構も試験的に採用されているらしい。

なおガンダムMk-Ⅱはこの機体をベースに開発しており、系譜的にはRX-78→NT-1→ジム・カスタム→ジム・クゥエル→ヘイズル→ガンダムMk-Ⅱとなる。
そういう意味では、連邦軍のMS開発に大きく貢献したMSの一つと言えるだろう。


開発経緯に関しては諸説あり

  • ジム・カスタムの生産ラインをティターンズが独占し、ルナツーの工廠で純粋な連邦系の技術のみを用いて開発された

  • オーガスタ研が連邦の各部隊向けに開発、宇宙世紀0084年に配備を予定していた物をティターンズが前倒しして専用機にさせた

という2つの説がある。


基本的にティターンズ専用機であったが、コンペイトウ駐留軍のように極一部にはジム・クゥエルが配備されている部隊も存在した。
これは一般部隊を一時的にティターンズに編入する際に、部隊の質を向上させるために一時的な措置として配備させていたものだが、
ティターンズカラーを一般部隊に使わせるのをティターンズ上層部が嫌がったことでカラーリングは従来の/白になった。
後々ティターンズに最新鋭機が配備されるようになると正規軍にも回されるようになっていったようだが、その頃には既に型落ちでしかなく、体の良い処分でしかなかった。

また、ティターンズ崩壊後にも残存していた機体は民間に払い下げられ、『機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還』には民間軍事会社「テミス」の機体として登場した。
こちらも別パターンの紅白で塗装されている。


映像作品では『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のラストシーン、『機動戦士ZガンダムⅢ A New Translation -星の鼓動は愛-』、『機動戦士ガンダムNT』にチラッと映るだけで出番らしい出番はほぼ静止画という不遇の機体。
唯一『ガンダムビルドダイバーズ』に脇役ではあったがまともに動く姿が見られる。
この時に登場したのは連邦カラーのもので、マスダイバー側が使用していた。

しかし、『AOΖ』シリーズではヘイズルなどの開発母体として活躍。
漫画『GUNDAM LEGACY』第3巻では創設間もない頃のティターンズのMSとして登場、その内の1機は元ガンダム5号機のパイロットだったフォルド・ロムフェロー大尉の乗機として終盤まで活躍した。

ちなみにこのフォルド機、作中でザクマシンガンを手の平で弾くシーンがあるが、流石に無理があったのか再掲載及び単行本化した際にシールドで防ぐ描写に修正されている。



武装

  • 60mmバルカン砲
  • ビーム・サーベル
  • ジム・ライフル
  • シールド
標準装備。ジム・カスタムと共用。


  • ビームライフル
ジム・カスタム同様、BOWA・BR-S-85-C2型を装備可能。
ビームライフルの普及が進んだ時期のロールアウトであったため、市街地やコロニー内以外ではこちらを標準武装とした機体も多かったようだ。

コンペイトウ所属機やT3実験部隊などの一部ではガンダムTR-1[ヘイズル]と同じXBR-M84aを使用。
Eパック式であるので継戦能力に優れた。
なお、ヘイズルはEパックを2基装着していたが、クゥエルの方は1基だけで使用している。



バリエーション

ガンダムTR-1[ヘイズル]
GUNDAM TR-1 [HAZEL]

型式番号:RX-121

ティターンズ次世代機開発プラン「TR計画」の為の改修機。
詳しくは項目を参照。



◆アーリー・ヘイズル
EARLY HAZEL

型式番号:ARZ-79GQ

レジオン内で武装蜂起した旧ティターンズの旗印となった機体。
パイロットは元ティターンズ兵のモンシ…ドナルド。

反逆者への見せしめリンチである「ウサギ狩り」で破壊されたジム・クゥエルを修復し、頭部を残っていたヘイズルの予備ヘッドに差し替えている。
なので頭以外はジム・クゥエルのままなので、当然性能は同じ。

ただし、こいつはレジオンのハイザックをワンパンK.O.していて、その姿はレジオンにガンダムの恐怖を思い出させた。




ゲームでの活躍

他メディア同様、高性能機の名に恥じぬ活躍を見せることが多い。

ジオンの系譜では開発時期に比べてスペックが高く安定しており、作品によるがZ〜ZZ初頭ぐらいなら十分一線を張れる。
特に後期になるほどビーム主体になる連邦軍機で、対Iフィールド機に活躍する実弾のジムライフルは地味にありがたい。但し、普通の機体相手だと間接攻撃が可能でありながら隣接しても後衛なら十分に威力を発揮でき更には索敵も可能なジム・キャノンⅡにお株を奪われがち。

更にアクシズの脅威以降は、系譜までは割高だったパワード・ジムが大幅に値下がりしたため、射程の長さと索敵能力を持つジムキャノンⅡや移動力や地形的性に優れ更には生存性もカスタムより高めのパワード・ジムに使い勝手で大きな差をつけられてしまっている不遇の機体。まさに残念な意味で”特徴が無いのが特徴”に。


0083は以前から参加していたが、ジム・カスタムは『α』から参戦。
性能は量産機の法則に漏れず、それほど高くはないものの*3、ベテランっぽさを意識してか武装の命中率やCT補正が高めに設定されていることが多い。
『第2次α』など小隊システムのある作品では「ジム・ライフル(連射)」がALL兵器なので序盤なら小隊長機としても使えるかもしれない。
そして『AP』ではフル改造ボーナスにより『一つ一つの攻撃に気力-10の効果』が追加されるという、鬼畜じみた能力を持つ。
ジム・カスタム「量産機に当てられてどんな気持ち?ねえねえどんな気持ち?」ということだろうか……。
また、コミカライズ版でオリジナルキャラクターの乗機として抜擢された事もある。


基本性能はUC序盤の機体としては高めで、ガンダムに匹敵するほどの数値となっていることも。
しかし、主力機には高火力や長射程の武装が求められるため、どちらも持たないジム・カスタムは基本的に開発や図鑑登録のためだけの存在となる。
設定上は支援機であるはずのジム・キャノンⅡの方が前線で活躍する機会は多いだろう。


REV.2よりコスト280の近距離機として登場。(REV.4以降はコスト250)
高い機動性を持ち、コストの高さに恥じない性能を持つ。
とはいえ高コスト機なのでなるべく犬死にしないように動きたい所。

○メイン武装
●ブルパップ・マシンガン
低~中バランサー機相手ならよろけを取りやすいが、高コスト機体に見合わない性能故か、使用率は極端に少ない。
●寒冷地仕様マシンガン
ダウン値が非常に低くこの武装単体ではよろけを取る事が困難だが、バルカンから本武装につなげたり
連撃被せに使用することでダメージを累積出来るため、状況次第では心強い武装となる。
●ジム・ライフル
近距離らしからぬ長射程を持ち、高めのダメージとダウン値、ノックバック効果が特徴。
サブとの組み合わせで対複数を捌く戦術に向いている。

○サブ
●頭部バルカン砲
ダウン値が極端に低く自衛力に欠けるが強制よろけ効果を持ち、味方との連携に向いている。
●ハンド・グレネイド
他の近距離機にも見られる一発ダウンの手榴弾。ジム・ライフルと組み合わせると対複数を相手にしやすい。
●ハイパー・バズーカ後期型
相手の足を狙うように飛んでいくため飛距離は伸ばしづらいが、ブーストの誘発に向いている。
バルカンやハングレの利便性ゆえか、プレイヤーの使用率が低い傾向にある。

また、小説作品から派生機であるシルバー・ヘイズ改も、2015年秋の勢力戦より登場している。


  • ガンダムオンライン
2016年5月に低コスト機として実装。
拠点制圧に有利な固有モジュールと強制転倒・広範囲・高威力の格闘プログラムを持ち、ジオン軍を恐怖に陥れた。
しかし格闘は振った後の硬直、上下の判定が弱いことなどが厳しく、どこでも使えるわけではない。
拠点防衛などに使えば、とてつもない戦果を得られるだろう。

現在は通常機とバニング大尉モデルの2種類が実装されている。
なおジム・カスタムは実装時点でゲルググに勝っている部分が何一つなかったため「旧式のゲルググなら楽なもんだ(震え声)」状態であった。
ちなみに似た立ち位置の後輩とも言えるジェスタ実装時にも似たような事態が起きている。
「動く戦争博物館かよ…(顔面蒼白)」


  • 機動戦士ガンダム バトルオペレーション2
カスタム・クゥエル共に400コストで実装されている。カスタムはイベント報酬の配布機体、後者はガチャ産出。
カスタムの方は汎用機で、地上宇宙両方出撃できるが地上適正持ち。同コスト帯では抜群の運動性能を誇り、更に緊急回避Lv2を持つ。その他の基本性能は標準的。
主武装はハイパーバズーカ[改修型]とジム2用ビームライフルがあるが一長一短。
ハイバズ改は弾数制の即よろけ武装だが弾速が遅いのとCTがやや長いため咄嗟のカットに使いづらい。
ジム2用ビームライフルは即よろけが取れるビーム兵装だがヒート率90%がネック。CT自体は短いもののそれではOH必至で、OHさせないようにペース調整するとハイバズ改よりさらに手数が減ってしまう。
そしてそれら手数に難を抱える手兵総以外の副兵装がサーベルとバルカンしかないと言うところが難しい。
ただし前述の足回りに関しては地上適正も含めて抜群であり、人気の中コスト帯ということもあり愛用者は多い。

クゥエルの方は強襲機で、性能もカスタムをそのまま強襲機にリファインしましたと言う性能。
緊急回避を持ちカスタム同様ジム2用の即よろけビームライフルを持つことができるため、強襲機でありながら汎用機同様の立ち回りが可能。
しかしながら問題は火力で、仮に同コストの支援機*4に対して一切邪魔が入らず数十秒のフルコンボを決めたとしても撃墜することが出来ない。これは強襲機としては異常なまでの低さで、特に同コストにはイフリート改等のバ火力機体*5が闊歩しているため見劣りする。
前述の「汎用機として振る舞える」特徴も「じゃあ汎用機でいいじゃん」となってしまう。そもそも2020年現在の環境では6人中4人が汎用機を出すのがセオリーであり、わざわざそれら汎用機に不利属性がつく強襲機を出すなら、強襲機ならではの仕事が求められるのは必然なのである。
敢えて強みを見出すなら、カラーリングをある程度自由に変えられる本作ではジム・カスタムに偽装することが可能なことだろうか。これにより汎用機のマークが緩くなるため、支援機に近づくことが容易となる。タイマンに持ち込んでしまえば即よろけと緊急回避、マニューバアーマーで一方的に嬲り殺す事ができるだろう、時間はかかるが。




ガンプラ

OVA発売当時のいわゆる旧キットは発売されず。

1999年12月にMG(1/100)でガンダムNT-1の流用キットとしてカスタム、クゥエル双方が発売。
カスタムにはバニング、クゥエルにはニナのミニフィギュアが付属する。
ガンダムNT-1からパーツを流用したことと設定の整合性を考慮してか、足首など一部形状が元々の設定と異なる。

2019年にガンダムNT-1 Ver. 2.0が発売されたことを受け、ジム・カスタムもVer. 2.0で発売されることが期待される。

ジム・クゥエルは後に、AOZのMG商品展開の一環として、プレミアムバンダイ限定でAOZ版が発売。幾つかの外装はガンダムヘイズルから、内部フレームはガンダムMk-Ⅱ Ver. 2.0から流用されており、実質ジム・クゥエル Ver. 2.0となっている。



HGUCでは2007年1月にジム・クゥエルが、2011年1月にジム・カスタムが発売されている。
前者には左銃持ち手と右サーベル専用持ち手が、後者には6種類のハンドパーツが付く。
しかしクゥエルはヘイズルシリーズに合わせてバランスが変えられたヘイズル2号機の流用キットであるせいか、
設定画や劇中に比べて脚がすごく太く、その辺りはよく批判される。
そのためHGUCクゥエルを作る際に形が似ているカスタムの脚を流用するモデラーは多い。

SDキットではGジェネシリーズとしてNT-1アレックス(No.37の方)の流用キットという形で発売。
新規パーツが頭と腕と武器だけなので、バックパックにビームサーベルが二本あるのはご愛敬。
アレックスのパーツも付属するため、ジムカスタムカラーのアレックスやチョバムアーマー装備のジムカスタムが作れる。





追記・修正はカスタムしてからお願いします。

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