ペガサス級強襲揚陸艦/改ペガサス級強襲揚陸艦

登録日:2012/06/25 Mon 11:23:34
更新日:2025/04/18 Fri 08:01:31
所要時間:約 5 分で読めます





ペガサス級強襲揚陸艦及び改ペガサス級強襲揚陸艦とは、機動戦士ガンダムシリーズに登場する宇宙戦闘艦である。





ペガサス級強襲揚陸艦

諸元

※データは2番艦ホワイトベースのもの。

建造:地球連邦軍ジャブロー基地 Aブロック1号ドック
所属:地球連邦軍
分類:強襲揚陸艦(または宇宙空母、全領域型戦艦など)
全長:262m
全高:93m
全幅:202.5m
全備重量:32,000t
推進機関:4連装熱核ハイブリッド・エンジンシステム
     ミノフスキークラフト・システム
装甲材質:ルナ・チタニウム合金
武装:主砲 52cm連装実体弾砲 ×1基
   同  偏向型連装メガ粒子砲 ×2基
   前部3連装ミサイルランチャー ×8基
   後部4連装ミサイル発射管 ×4基
   連装対空機関砲 ×18基
有効射程:地上72km
搭載数:モビルスーツ ×6~9機
    航空機 ×10機
    ガンペリー ×1機
    スペースランチ ×2機以上
乗員:最大500名


ペガサス級強襲揚陸艦とは、一年戦争が勃発した宇宙世紀0079年当時の最新鋭艦である。
地球連邦軍としては初めてモビルスーツ(MS)搭載運用能力を備えているのが特徴。

改ペガサス級はその改良型である。こちらについては後述。


なお、この艦には様々な名称が存在するが、本項目では現在の公式見解に則り“ペガサス級”と表記を統一する。



誕生の経緯

ペガサス級は元々、一年戦争以前に発動された地球連邦軍初の宇宙空母開発計画“SCV-X計画”、その中でも“SCV-27計画(またはSCV-27A計画)”によって建造された宇宙空母(SCV)であり、本来の搭載機は宇宙戦闘機FF-S3セイバーフィッシュ12機が予定されていた。

宇宙世紀0077年に宇宙戦艦(SBB)の名目で議会の承認を得て翌年2月に地球連邦軍本部ジャブローのAブロック1号ドックで建造が進められていた。
しかし一年戦争開戦当初の惨敗でMSの有用性が知れ渡り、“V作戦”が発動されると、その成果であるRXシリーズの母艦としてMSの運用を前提とした改修が施される。

そして完成が遅れた1番艦ペガサスに先んじて2番艦ホワイトベースが9月1日に竣工、ムサイ級軽巡洋艦一隻に付けられながらも同月18日にサイド7に入港することとなる。
その場凌ぎの試作運用艦ではあったもののホワイトベースの活躍や連邦軍へのMSの普及もあり、その後も次々と同型艦や改良型が就航していった。

なお、本級は当初1番艦ペガサスの完成が遅れたことで先に完成した2番艦ホワイトベースの名を採って『ホワイトベース級宇宙空母』や『ホワイトベース級揚陸航宙空母』など様々な名で呼ばれていたが、一年戦争終結後正式に『ペガサス級強襲揚陸艦』として統合された。小説版ゼータガンダムでは強襲用重巡洋艦というより戦闘艦らしい艦種類別にされていた。



性能と特徴

地球連邦軍の従来の艦船とペガサス級の大きな違いは、やはりMS運用能力の有無にある。
ビンソン計画で建造されたマゼランサラミスにも一応の搭載能力が付加されていたが、殆どはとりあえず艦内にMSを詰め込んだり、砲塔を取り外した上で増設した外付けハンガーラッチに棒立ちで固定する程度の付け焼き刃でしかなかった。

その中でもペガサス級は建造途中でMS母艦としての機能を付加されたため、当時の連邦でもまともにMSを運用出来る数少ない艦船である。
搭載可能な数は6機とも、9機以上とも言われている。
特にセットで搭載・運用を想定していたRXシリーズの為にコアブロックの換装システムを備えたカタパルトデッキなど、専用の設備も設置されている。
また本級に搭載された大型カタパルトによるMS投射能力は同時期のジオン艦艇にすらなかったもので、まさに時代を先取りした船であった。


そして、もう一つの特徴として上げられるのがオプション無しでの大気圏離脱入能力とミノフスキークラフト・システムによる飛行能力である。浮遊したまま後退したり低空での飛行然り、VTOL方式の軟着陸や発進も可能とジオンのザンジバル級機動巡洋艦にも無い機動力を持つ。
これによって最低限の整備で大気圏内外のあらゆる戦場で行動が可能であった。


武装面では本級の兵装としてサブブリッジ上部に主砲として大口径連装実体弾砲を1基、 前足 基部の円形シャッタードーム内部に同じく主砲として偏向型連装メガ粒子砲を2基装備している。この両者は射程、威力を揃えられていると思われる。実体弾砲の装備は地球上でのビーム砲の威力減衰問題対策および曲射砲的な運用を企図したものと考えられる


これらの兵装は従来の艦艇と比べても非常に強力な装備で、特に実弾主砲は口径52cm*1、弾頭重量2t、最大射程72kmという艦載砲としては破格の大口径砲の物であった。*2

また、シャッタードーム内に搭載されている偏向型連装メガ粒子砲は無砲身の特徴的な構造で、砲口の上下に備わるミラーによって仰角を付ける風変わりなものであったが、あまり上手くいかなかったのか改装後の前期型や後期型には砲身のある新型に換装されている。

一見するとその戦力は極めて高いように思われるが、実際の個艦戦闘能力は中途半端で、あくまで重巡洋艦並みと言わざるを得なかったという。特に威力が強過ぎ、反動のある大火力の兵装は地上ではおいそれと使えず、艦の形が箱型の割に新機軸を投入した複雑な構造が災いして武装の取り付けが制約された結果、砲塔の配置個所も散漫なので(特に主砲)斉射もし難く、それを補う副砲の類も無い。火力の指向性にやや問題が有る。

それ以外にはミサイルランチャーや銃座が剥き出しの格納式機関砲など射程の短い近接迎撃兵器しか備わっていない為、防衛は専ら艦載機であるMS頼りであった。


MS運用能力や整備能力の信頼性やリニアカタパルトの評価は高く、グリプス戦役ではサラミス改に搭載され、後のアレキサンドリア級重巡洋艦アーガマ級強襲用機動巡洋艦の参考となり、
さらにそこからドゴス・ギア級大型戦艦アイリッシュ級戦艦ラー・カイラム級機動戦艦などに繋がっていく。

しかしながら、後に連邦軍艦の集大成となるカイラム級には直接的にはペガサス級の面影は見られず、特に格納・展開式のカタパルトは本級のみの特徴で終わった。
むしろMS運用母艦として後代の基礎となったのは長いカタパルトを露出させるアレキサンドリア級だろう。
宇宙から地上までを網羅する汎用性も、アーガマ級・カイラム級など継承者はいるものの、全体としては珍しい装備に留まった。


さて、ペガサス級の特徴と言えばやはり名前の通り天馬を連想させるその威容であろう。ジオンが「木馬」と呼んだ所以である。

このような外見なのは、特徴的な固定翼、前後に伸びたMSデッキとエンジン、そしての頭の様に伸びた艦橋が原因だが、そのような特異な形状になったのは船体がブロック構造になっている為である。
僅かな期間でMS母艦への設計変更が容易に行えたのはこの為で、被弾箇所の切り離しも迅速に行えるのでダメージコントロール能力も高い。
配置も艦本体を囲む形に配置されていて、いざというときの盾代わりになるので致命的なダメージを避けられた。

事実、かのホワイトベースはア・バオア・クー攻略戦で左舷エンジンに被弾した際に切り離しを行い、座礁するものの轟沈は避けられた。*3

翼のような部分は太陽光発電パネル兼放熱板だが、大気圏内では技術的に未成熟なミノフスキー・クラフト・システムを空力的に補助する役目を持ち、割と重要な部分だったりする。


現在の形になるまで試行錯誤があったようで、建造案の中には二段式飛行甲板やより大型のエンジン、果てはドリルなんて物も…
ドリルを考案した奴は何かキメてたのだろうか? あるいは海底軍艦でも見ていたのか。


一見すると万能な多用途艦に思えるが、あまりに建造を急ぎ過ぎたが故に多くの問題を抱えていた。
富野監督はホワイトベースを指して

「戦争初期の敗北で生産能力の激減した連邦軍が単艦多用途を追求するあまりに火力は戦艦以下、速さは高速艇以下、物資輸送能力は輸送艦以下の中途半端な艦が出来上がった。」

としている。
作画中も特に地上では「どう考えても戦闘機に簡単に落とされる」と嘆いていたらしい。

特にエンジンは大変な問題児であり、初期に建造されたものは不調やトラブルなどの問題を度々起こしていた。
この欠陥の解消は前期型のペガサス級では解決を見ず、4番艦サラブレッド以降で設計が見直されるまで待たねばならなかった。

また、ブロック構造で容易にパーツが交換可能であった点も本級が他に類を見ないような実験的装備の運用に繋がり、姉妹艦で完全同型が殆どいないという運用効率の悪化を招いてしまった。

ちなみに、最初期の艦はブリッジがかなり広く作られており、重力ブロックが設けられていたりと妙に居住性が高いことから、参謀などの多数の上級将校を乗せ後方寄りで運用する艦隊旗艦型の運用が為される予定だったのではないかとも言われている。



艦種について

ペガサス級が制式に強襲揚陸艦と定められたのは戦後であり、戦中は「MS搭載型強襲揚陸艦(LMSDまたはMSC)」以外にも「宇宙空母(SCV)」や「宇宙攻撃空母(SCVA)」などかなり錯綜していた。
察するにMSを「人型の宇宙戦闘機」として見るか「巨大な歩兵」として見るか、扱いを決めかねていたようだ。

この他にも「宇宙戦艦(SBB)」とするもあったが、こちらは連邦議会に予算案を通す為の名目上のもので、軍内部で戦艦とは扱われた様子はない。



派生型

改ペガサス級(サラブレッド級)

ペガサス級は急造の試作運用艦であるが故に数々の問題を抱えていた。
改ペガサス級(準ペガサス、準ホワイトベースとも)は、そんなペガサス級の設計を大きく見直して欠陥を解消した後期型のペガサス級である。

4番艦のサラブレッドが1番艦となったことから「サラブレッド級」とも呼ばれ、系統も宇宙攻撃空母(SCVA)に変更されている。

中でも戦後アナハイム・エレクトロニクス社で建造された7番艦アルビオンは従来のペガサス級とは一線を画すタイプで、あらゆる面で設計変更が行われた。
その為に器用貧乏感が否めなかった前期型に比べてあらゆる面で優れた能力を獲得、優雅な外観に反して高い性能を持つに至っている。

なお、4番艦サラブレッド以降に建造されたものはほぼ全てが改ペガサスだが、建造開始時期の都合なのか5番艦ブランリヴァルのような初期型名義のペガサス級*4もわずかながら確認されている。




Ⅳ号G型戦艦

近藤和久氏の漫画『ジオンの再興』に登場する万能型艦艇の一種。単に「G級戦艦」とも表記される。
ペガサス級をベースに開発されていて、基本構造もそれに準じている。
名称こそ「戦艦」だが、艦籍コードはペガサス級同様「CVS」なので扱いとしては宇宙空母であるらしい。
なお、本級の登録されている艦は全て「G」で始まる名称で統一されている。

現在のところオフィシャルな作品には登場しておらず、半ばグレーな存在となっている。




一年戦争以降のペガサス級

一年戦争中には複数が各所で活躍(例外あり)したものの、高コストの割に器用貧乏な面が祟ったのか、それともより洗練された艦船が開発されたためか、戦後に数隻が建造されたに留まり、連邦の主力艦種とは成り得ずに歴史の中に消えていった。

サラミスやマゼランなどとの性能差が高く連邦得意の大規模陣形運用などに組み込み難いという点が問題視されていた可能性は有る。
アニメなどの創作では映える一隻のみのワンオフ多用途高性能艦艇も実際の戦争、特に戦略・兵站的観点から見れば無駄が多く扱い辛い代物であり
後代のネェル・アーガマも似た様な問題を抱え、特務艦扱いされていたりもする。

一年戦争以後、特にデラーズ紛争グリプス戦役期以降は多数の艦艇による大規模な艦隊戦から少数の万能艦による電撃戦寄りに戦争形態がシフトしていったので、
改ペガサス級以降の戦略的価値はあった筈だがカイラム級とクラップ級の様にやはり消耗部品などを揃えたほぼ同一の艦型の艦を
大量生産し大規模連携で運用する方が最終的な勝利を拾い易かったのだろう。

しかしペガサス級のコンセプトは確実に後世のラー・カイラム級ドゴス・ギア級へと昇華されていった。


常に華やかな場所から遠ざけられてきた“天馬”は、その姿こそ消えたものの確実にその血を残していったのである。




同型艦

ペガサス級強襲揚陸艦の同型艦

改ペガサス級強襲揚陸艦の同型艦

建造が正確に確認出来るものは以下の通り。()内は改ペガサスとしてのナンバーとなる。

1.ペガサス
2.ホワイトベース
3.ホワイトベースⅡ(ホワイトベースJr)
4(1).サラブレッド
5.ブランリヴァル
5(2).トロイホース
5(2).グレイファントム
6(3).スタリオン
7(4).アルビオン

この他、漫画作品等やパラレルワールドの宇宙世紀にも同型艦やバリエーションが登場する(カタナのトロイホースⅢ等)。

実験的な要素の強い艦艇だった為か個々で形状が大きく異なり、同型艦でも完全に同じ外観の物は少ない。




オマージュ

ペガサス級自体は早々に消えてしまったが、ホワイトベースが伝説的な活躍を残したことでエゥーゴ(アナハイム・エレクトロニクス社)のアーガマ級強襲用機動巡洋艦やネェル・アーガマのように連邦軍以外の勢力がペガサス級にあやかった後継艦の開発を行った例も存在する。
それらの艦艇はペガサスⅢのように連邦正規軍に販売されたもの、ニカーヤのように譲渡先の組織が消滅して外郭団体に引き取られたものなど様々な道を辿った。
特にネェル・アーガマは連邦軍に帰属した際に書類上は改ペガサス級サラブレッドタイプとして組織に組み込まれている。

また、長く続くガンダムシリーズ最初の母艦ということで、宇宙世紀以外の世界観にも本級をオマージュした艦艇がちょくちょく登場している。
以下はその例。

「足付き」の仇名で呼ばれた大天使。
地球連合軍初のMS運用艦として建造された点や主流派から外れた独立部隊という点を含めてペガサス級のオマージュ。
アークエンジェル級自体は実験艦ということもあり僅か2隻に終わったが、1番艦アークエンジェルは第1次連合・プラント大戦からファウンデーション王国の騒乱まで短いながらも世界の破滅を避ける為に戦い続けた。


A.G.世界の地球連邦軍が開発した最新鋭戦艦。
元々は大してペガサス級には似ていなかったが、1番艦ディーヴァはAGEシステムに基づく大改造によってフォトンブラスターキャノンを運用する為に艦首カタパルトを左右に分割した強襲揚陸形態への変形機構を獲得、「木馬にそっくり」と言わしめる姿に変化。
短命に終わったペガサス級やアークエンジェル級とは逆にA.G.115年の就役からA.G.165年に轟沈するまでガンダムの母艦として以降50年近い年月を戦い抜けた。

後に改良型のアマデウスやディーヴァ級量産型など同型艦が数隻就役した他、簡易生産型のディヤウス級航宙戦艦が量産された。




ゲームでの活躍

SDガンダムX,GX、GNEXT、GCENTURY

サラミスも万能WS扱いだったXを除けば地球連邦の万能戦艦として攻略の要となる。
逆に敵対する場合は一刻も早くMSをけしかけて沈め敵の進軍を阻害するよう心掛けたい。
ちなみにGXではエゥーゴも地球連邦扱いだったため上位互換はアーガマであり、ティターンズ側の万能戦艦は搭載がホワイトベースと同じグレイファントムとアーガマと同じアルビオンだったが、GNEXTからはエゥーゴが独立した&アルビオンのスペックが大幅に下げられたため連邦での万能戦艦上位種がなくなり、連邦>ホワイトベース&アルビオン、ティターンズ>アルビオン、エゥーゴ>アーガマ&ネェル・アーガマ、リガミリティア>ホワイトアーク&リーンホースJrという構図に


スーパーロボット大戦シリーズ

オールドファンは、ホワイトベース→アーガマ→ネェル・アーガマ→ラー・カイラムと順々にブライト乗艦が変わっていった事を思い出すだろう……が、シリーズでまともにブライトが乗った作品は意外と少ない。
そういうパターンは『第2次』『第3次』『α』ぐらいで、あとは『GC/XO』と『OE』で最初から最後までブライト乗艦になり続ける。
アルビオンの登場は『64』『第2次α』『第3次α』だけ。しかも原作通りシナプスの艦として長く活躍させられるのは『第2次α』のみと、あまり恵まれてはいない。

珍しいところではトロイホース名義で『第4次』と『F』に登場している。
『F』での最初のブライト乗艦なのだが、何故かヘンケンも別のトロイホースに乗って短期間だけ自軍にいる。流石に名前は別の方が良かったのでは…。

母艦全般の戦闘能力がはっきりと強化されたのは『第2次α』頃からで、一年戦争題材が稀になってきた頃と重なるので、残念ながら強いホワイトベースはあまり存在しない。
ミライがサブパイロット化した唯一のスパロボで歴代でも総合力トップクラスの『OE』でも、如何せんマクロス・クォーターの前には霞んでしまう。もっと弱いターナもいるし、各ミッションで母艦が固定されているので重要な艦には違いないのだが。


ギレンの野望(シリーズ)

地球連邦の万能戦艦として、ペガサスと改良型のホワイトベースが初代から登場。
大抵のナンバリングで8マス以上の移動能力を持つため、移動適性が△の空中でも4マスは動けてそんなにストレスは感じない。
そして対空適正は〇で、武器の射程にも優れている。ジオンの航空機(隣接してないドダイザクを含む)を片っ端からアウトレンジで撃墜できる優れ物。耐久もペガサスの時点でザンジバルを大幅に上回り、被弾した場合も余裕で耐え切る。というか地上からのMSの攻撃はほとんどが△で命中が下がっているし、実は運動性能がドップと互角ぐらいでドダイザクやドダイグフやガウを上回るため意外にひょいひょい避ける。
何よりも嬉しいのは、V作戦を実行すれば見かけの必要技術をすっ飛ばしていきなり開発&生産が可能になること。そのため1年戦争限定シナリオなら、文字通りエンディングまでかなり長く場所を選ばず使えるMS拠点&遠距離射撃戦力としてお世話になる。

また、アクシズの脅威無印&Vでは改造コマンドが追加され、近代改修によりペガサス>ホワイトベース>グレイファントム≻アルビオンと強化することが可能。
ペガサスを作ったが、後の時代では通用しないので作り直して…という手間が無くなって便利。

一方、ジオン側の近代改修バージョンのザンジバル改は申し訳程度に耐久と火力を上げた程度の微妙な性能であり、とてもグレイファントムにすら太刀打ちできない。ペガサス級の万能っぷりが伺える。

最終モデルに当たるアルビオンは、無茶をしなければシャアの逆襲まで現役で使える万能戦艦として重宝する。
ペガサス級の搭載数や万能戦艦っぷりを引き継いでおり、一方で0083〜Zまでの戦艦は何かと欠点が多い。
「◯◯作るよりも、アルビオンの方がいい」に行き着いてしまう。???「アーガマアレキサンドリアとかいらないんじゃないかな?」
エゥーゴやティターンズをプレイする場合、まずアルビオンを何隻か生産すると効率がいい。
ちなみに、脅威無印ではなんと後発艦のアーガマよりも耐久力、火力、搭載能力の全てで上回っていた。*5アナハイム涙目。
バージョンアップ版の脅威Vでは耐久力や火力は流石にアーガマの方が上だが、搭載ならば相変わらずアルビオンの方が多く積める上、地球上での移動力でも勝っている。何よりアーガマとは違い地上の敵にも攻撃できる
アレキサンドリアは全てにおいてダメダメっぷりが半端なく、のちに開発できるドゴス・ギアも地上では使えない。
以上の経緯から、ティターンズの旗艦はアルビオンにせざるを得ない。というか、バスクの初期配備もアルビオンである。

ジオン側としては、ガンダム以上に喉から手が出るほど欲しい逸材だが、ホワイトベースの設計図の奪取は不可能扱い。
原型艦のペガサスや派生系は、運が良ければ奪取して生産できる。使い勝手は前述の通り。すぐに開発して大量生産しよう。
ジオンはザンジバル以降、ムサイの最終系であるエンドラが登場するまで、万能戦艦の更新が途絶えてしまい、大気圏突入に大いに苦労する羽目になる。
なんならエンドラもアーガマ同様に地上適正が悪いので、迅速に展開できるが非常に脆いザンジバルか、安定性こそ高いが鈍足なエンドラか悩む事となる。イベントで手に入るGP02やアレックスよりも、ペガサス級の設計図が欲しくなる…。

また、ギレンの野望恒例のIFイベントとしてキシリアのブーイングを無視して、ランバ・ラルドムを補給すれば、ラル隊がガンダムの撃破に成功する。
ガンキャノンガンタンクと共に、ホワイトベースを一隻鹵獲してくれるため、是非ともイベントを成功させ手に入れ、戦力として活用しよう。設計図は手に入らないため諜報部がうまく仕事しないと派生系は開発できないが、それでも主力を張れてしまう。え、整備とか後の時代ではどうするのかって?知らんな。グレイファントムが出てくる作品ならそれをもとに近代改修できるし


戦士達の軌跡

アムロカイハヤトセイラ編では母艦として登場し、撃沈されると作戦失敗になる。
2連メガ粒子砲・2連大砲・ミサイル・機銃といった数々の武装を搭載しており、メガ粒子砲や大砲はもちろん、レベルが低い序盤では機銃でも脅威になり得る。
しかし、耐久力こそ高いが原作通り狙われやすく、素早く敵を処理していかないとブライトの「総員退避~!」の断末魔を何度も聞くことになってしまう。
逆にジオン編では破壊対象として登場するため、撃沈すれば基本的にクリアだが*6、Sランクを狙う場合はガンダムガンキャノンガンタンクも合わせて倒す必要がある。
なお、ミッションによっては各砲座を収容した非武装の状態で登場することもあり、展開の有無によってステータスが若干違う。




ガンプラ

MS以外の商品展開に乏しいガンプラだが、かろうじてホワイトベースとアルビオンが発売されている。
ただし、色分けや組み立て易さという点ではあまり初心者向けではない。

旧キットからホワイトベースが1/2400と1/1200スケールで発売。
1/2400は特にギミックも付属品も無い白の単色整形だが、1/1200は赤、白、青の3色のランナーで構成されており、ハッチの解放ギミックと同スケールのガンダム、ガンキャノンガンタンクガンペリー、主砲が付属し、収容して遊べる。
ただしデッキ内部までは造形されておらず、左右カタパルトハッチも展開式ではなく取り外し式に留まる。


2000年代にはEXモデルからホワイトベースとアルビオンがキット化。
ホワイトベースは成型色が赤、白、灰とやや地味めになったがカタパルトデッキ内部まで造形され、艦載機もガンキャノン2機目とGファイター、コア・ブースターが加わった。
また、新たにメガ粒子砲もTV版と劇場版の2種類が付属、エンジンも側面の外装が取り外し可能となり、エンジン切り離しギミックと念願のカタパルトハッチ展開も可能になった。

一方アルビオンは白の単色成型で付属品もGP-01とGP-02の2機、差し替え用のメガ粒子主砲、カタパルトパーツと遊びの幅は減ったが、カタパルトパーツは金属製となっている。
後にメッキバージョンも発売された。




余談

  • デザインは大河原邦男氏によるもの。
    モチーフはスフィンクス。

  • 元々は『無敵鋼人ダイターン3』に登場するメカだったものを流用している。
    そのため、ガンダムの登場メカでは最も早くデザインされたメカである。

  • 機動戦士ガンダム』の準備稿であった『フリーダム・ファイター』の時点では「フリーダム・フォートレス」という名前で、この時点ではロボット兵器の登場予定がなかった為、このフリーダム・フォートレスこそが主役メカであった。

  • SDガンダム外伝では「天馬(ペガサス)ホワイトベース」として登場。ユニオン族の騎士(ナイト)にしか乗りこなせないという設定で、HPが+150される。
    ちなみにこのホワイトベースは、機甲神伝説の騎士団長アムロが騎乗しているカードを見ると分かるように、通常の馬と同程度の大きさだが、ジークジオン編の漫画版では、多人数が背中に乗って飛行できるほどの巨体で描かれており、「騎士」ではない戦士(ファイター)ガンキャノンや僧侶ガンタンクらも同乗している。



追記・修正はエンジンの出力が上がったらお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ガンダム
  • ガンダム艦船項目
  • 強襲揚陸艦
  • 宇宙攻撃空母
  • 地球連邦軍
  • ジオン残党
  • 不遇
  • 中途半端
  • 器用貧乏
  • 左舷の弾幕が薄い
  • ペガサス級
  • 改ペガサス級
  • ペガサス
  • 戦艦
  • 一年戦争
  • 機動戦士ガンダム
  • 機動戦士ガンダム0080
  • 機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
  • 宇宙世紀
最終更新:2025年04月18日 08:01

*1 異説として58cm説、88cm説がある。

*2 なお、これでも連邦軍最大ではない。連邦海軍のジュットランド級戦艦は600mm3連装砲を主砲としている。

*3 最終的に轟沈したが、これは着底した要塞そのものが爆発したため。

*4 ただし、ブランリヴァルも最初期型に比べて大幅に改良されている。

*5 移動力のみアーガマが10で↑

*6 シャア編では序盤は破壊対象に設定されているものの、終盤になるとガンダムの撃墜が目標になるので脇役扱いになる。