登録日:2012/09/29 Sat 00:58:08
更新日:2025/05/20 Tue 06:27:36
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■緒元
型式番号:RGC-83
頭頂高:18.0m
本体重量:47.3t
全備重量:66.9t
ジェネレーター出力:1,420kW
スラスター総推力:59,480kg
装甲材質:チタン合金セラミック複合材
■機体解説
設計するにあたって、基礎的な部材は他の
ジム系MSとのなるべく高い互換性が得られるよう考慮された。
特に同時期に造られていた
ジム・カスタムとは生産ラインの大半を共用しており、
基本フレームやジェネレーターなどはほとんど同じ構造である。
そのジェネレーターは出力が高く、技術の進歩や生産性がアップした事も手伝って採用された。
これを受けて肩には実弾砲ではなくビームキャノンを2門装備している。
また、地上で精密射撃を行う際に機体の安定性を確保するため、腰にはスタビライズド・ギアが配置された。
更にジムキャノンやガンキャノンでは装備されなかった白兵戦用のビームサーベルも採用されている。
全身にはチョバムアーマーが採用され、かなり防御力が高い。
これは
ガンダムNT-1のそれと概念は同じなのだが構造は異なっており、
増加装甲ではなく緩衝層やリアクティブ層を複合した装甲がフレームに直に取り付けられている。
この名で呼ばれているのも便宜的にNT-1に倣っただけに過ぎない。
そのため
支援機の宿命で高機動戦闘・単独戦闘は苦手としている。
直付け装甲ゆえに
分離は不可能だが、放熱のために解放することは可能。
劇中でもコックピット内で寝てしまったチャック・キースの代わりにモーラ・バシットが外部から強制放熱のために解放させているシーンがある。
アーマーのエクステリアの一部はNT-1と同じであり、これによって重量を抑えつつ高い耐弾性を持たせている。
支援機として非常に優れた機体として完成した本機だったが、高価であることと、
ジム・カスタムとの連携運用が原則だったことが仇となって少数しか生産されず、量産計画は頓挫。
程なく安価で同等以上の性能水準の
ジムⅡが完成し、
更にその後には
ハイザックを端緒とする技術革新の加速もあって、直接の
後継機も途絶えることとなった。
■武装
頭に内蔵された連邦MSお馴染みの武器。
迎撃や牽制、威嚇などに効果を発揮する。
- ジム・ライフル
型式番号:HWF GR-MR82-90mm
射程の長いマシンガン。
汎用品のジム・マシンガンをロングバレルに換装したシステムウェポン構造で、バレル以外にセンサーやマガジン、ストックなども換装してロングライフルとしても使用可能。
基礎部分はジム・マシンガンとほぼ共通でありながら、初速の上昇でドムタイプやゲルググタイプをも容易く撃破するなど火力のアップは目覚ましい。
55.6mmのケースレス砲弾を使用し、1マガジンにつき30発。ケースレスなので空薬莢は出ないため、廃筴口は不発弾の排出に使われる。
両肩に装備。
ジェネレーターと直結していて出力が高い。また、エネルギーCAPシステムが予備の回路として組み込まれている。
ちなみに量産機で高出力ビーム砲を標準装備したのは本機が最初。
左腕の装甲内にマウントされており、グリップは他の機体の物より小さい。
これはあくまでも接近戦を仕掛けられた場合の最低限の護身用であり、自分から接近戦を仕掛ける事には向いていない。
- シールド
型式番号:RGM・M-Sh-ABT/S-0057
ジム・コマンド用をアップデートした曲面型で、耐ビームコーティングも施されている。
裏に予備のビームサーベルやマガジンを装着できるタイプもある。
■劇中の活躍
U.C.0087年時の
グリプス戦役でも何機かが実戦に出ているのが目撃されている。
■派生機
◆ジム・キャノンⅡ(ティターンズカラー)
ティターンズに転属したエイガーが乗り、ジェイクの
ザクⅡを撃墜している。
◆ジム・キャノンⅡ(エゥーゴカラー)
既に二線級の機種ではあるが、最前線でも戦力が底を尽いている事の表現としてゲスト出演となった。
ゼダンの門での戦闘に参加しており、最終決戦でもアーガマから出撃していく姿が映っている。
◆ジム・キャノンⅡ(ルシアン・ベント専用機)
また、人手も物資も足りないせいで接近戦にも対処出来るようにしなければならず、左腕にはダブルヒートホークが装着された。
携行武装にはロングライフルも用意。
カラーリングは黒・白・青からなる縞模様の迷彩だったが、後に変更されている。
◆ジム・キャノンⅡ[ホワイト・コーラル]
カラバからもらったパーツを使ってルシアン機を改造した機体。
頭部のセンサーが換えられ、肩にはアンテナを装着している。
両肩のビームキャノンは右が開放型の砲身を持つ新型メガ粒子砲に、左が照準器に換装された。
これらの改造のせいで上半身がかなり重くなり、それをフォローすべく脚の増加装甲が取り外されている。
■立体化
HGUCで通常のジム・キャノンⅡが発売。
同時期に発売されたジム・カスタムと比べて可動域には優れないが、がっしりとした体型とほぼ完璧な色分けからそれなりに人気がある。
高火力・長射程が評価されるバランスなのでジム・カスタムより強い。
特にF以前の旧PS作品では運動性に関するパラメータが存在しない上サーベルとシールドを持つため、ジム・カスタムの完全上位互換とも言える性能をしていた。
ZEROに至っては本機を含むGM系が軒並み地形適性が改善された中、何故かジム・カスタムはバニングをパイロットにした場合以外は宇宙適性はC(バニングがパイロットの時のみBになりパラメーターもガンダム並みになる)という調整がされており、イベントステージでは
モンシアとベイトがほぼ使い物にならないためGM・キャノンⅡに乗ってるアデルやキースが奮戦することになるという絵面が展開されてしまった。
運動性というパラメーターが付いたNEO以降の作品に於いてもそこまでジム・カスタムに回避で差を開けられているわけではなくチョバムアーマーを纏っている外見のためか防御力がカスタムを上回ることも多々ある。攻撃面でもビーム・キャノンの存在からビーム耐性持ち以外とは戦いやすく、
支援機にしては珍しくビームサーベルを持つため接近戦にも対応できる等、相変わらずカスタムよりも強い。
アビリティシステムがある作品ならチョバム・アーマーが実弾のダメージを軽減するため、戦う相手次第ではワンオフ機以上に硬くなる。
優秀な機体だが後継機が無いことを反映したように開発ツリーの袋小路なのが難点。先の時代の機体に開発するにはジム・カスタム辺りを経由する必要がある。場合によってはそのジム・カスタムから開発したのに戻る必要が生まれる。
『ジオンの系譜』から登場。シリーズのうち一年戦争のみ取り扱うナンバリングでは登場しない。
複数へクスの射程を持つ武装を持ち野望シリーズでは必須の索敵能力を持つ支援機でありながら、格闘攻撃と盾防御を持つ等隣接されても意外に粘れるマルチラウンダー。
グリプス戦役で終わる『ジオンの系譜』なら連邦系なら取り敢えず量産型はコレを作っておけばOKと言わしめるほどの良機体。
『
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』まで扱う作品が伸びたアクシズの脅威でもCCA時代には流石にお役御免かと思いきや、対空性能がいいので距離を取ってのSFS迎撃が可能と大変息が長い良機体となっている。
無論デラース紛争時にはバリバリの現役主力機として活躍できる。
此方の作品でもジム・カスタムを完全に食ってしまうほどの性能をシリーズを通して発揮する。
序盤からガンダムタイプやそれに匹敵する高性能機が揃うゲームなので単体では地味。
ただ、
小隊攻撃システムがある『
第2次α』と『
第3次α』では火力が高めな小隊員機としてそこそこ優秀。
●バトルオペレーション2
2019年8月にリリースされた支援機。
DPSの高いジム・ライフルに使い勝手の良いビーム・キャノンとビームサーベル、備えておいて特に損はないバルカン砲を持つ。癖が無いため初心者にも扱いやすいが、内部数値的には火力は出にくく設定されている。
また機動力も見た目通りの鈍重さを持っているが、防御補正値は非常に高く構成スキル的に打たれ強い。カスタマイズはここをどう延ばすかで決まってくるだろう。
ジム・ライフルはフルオート射撃を行うとすぐに弾がバラけてしまう悪癖があり実質的な有効射程が短いため、他支援機のような後方から射撃をしてもビーム・キャノンくらいしかまともに当たらない事が多い。
一応手動で
バースト射撃を行うことである程度克服できるが当然DPSも下がるので使い所が大事。
持ち前の耐久力を生かして前へ前へと積極的に出て火砲を当てる必要があるが、緊急回避等の咄嗟に使える手段を持たないので過信は禁物。
追記・修正をお願いします。
- ガキの頃にBB戦士のアレックスのボディ+ジムカスタムの頭+マックスターのチンガード+Gファイターのビームキャノンという組合せででっち上げたことがある……俺だけ? -- 名無しさん (2014-04-02 16:34:09)
- ↑あるある。てかアレックスとジムカスのコンパチと聞いて真っ先に思い付いたw -- 名無しさん (2015-02-03 20:29:38)
- フェイルセーフとしてビームサーベルを付けるなら、小さいグリップよりもいっそスナカスみたくボックスタイプにしてみたらいいんじゃないかとふと思った時がある -- 名無しさん (2015-12-31 00:19:53)
- 支援機だけど、武装の数が重要なGジェネだとジム・カスタムより強い -- 名無しさん (2015-12-31 12:39:54)
- つーかジムライフルがしょぼすぎるんや・・・ -- 名無しさん (2016-07-16 14:35:27)
- ビームライフルが標準装備の時代じゃなかったから仕方ない -- 名無しさん (2016-07-16 15:21:40)
- ジムライフルは作中だとF2はもちろんことドムトロやゲルググも数秒の射撃でハチの巣にしてたから威力が弱いわけではないんだよゲームシステムの都合よ結局のとこ -- 名無しさん (2016-07-16 15:30:49)
- ジムライフル30発しかなかったのか! -- 名無しさん (2017-02-08 15:16:31)
- オーガスタはこういうマトモな機体を作るのにムラサメと来たら…。 -- 名無しさん (2017-02-08 15:30:12)
- 連邦系の中距離対応MSは本機を最後に(仕様変更を受けた機体を除いて)小型MSのF7系まで新型機は登場しなかった -- 名無しさん (2019-02-26 11:07:00)
- 30発しかないマシンガンって使い物になるのだろうか。あくまで本命はビームキャノンってことなのだろうか -- 名無しさん (2020-03-09 11:31:54)
- ↑マガジンを取り替えろマガジンを。 -- 名無しさん (2021-07-21 22:42:16)
- 亀レスだけどマシンガンじゃなくてアサルトライフルの方が近いし現実のアサルトライフルの装弾数も大体そんぐらいだから別に不自然ってわけでもない。 -- 名無しさん (2021-09-24 18:08:00)
- 映像作品では唯一撃墜されてない -- 名無しさん (2023-12-29 19:02:29)
- 続き ジムシリーズらしい -- 名無しさん (2023-12-29 19:02:46)
- ガンダムバーサスではNEXTのダブルエックスのようにチャージで使える高威力ビームをひっさげて参戦してた 最低コストだけに他の性能はあんまりだが、ロマンのある機体だったな -- 名無しさん (2024-03-27 15:23:39)
- 地味に被撃墜数0 -- 名無しさん (2024-05-04 20:13:52)
最終更新:2025年05月20日 06:27