王の財宝

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王の財宝 - (2021/02/25 (木) 19:21:49) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/06/22 Mon 20:35:01
更新日:2023/12/11 Mon 19:38:33
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王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)

Fate』シリーズに登場するギルガメッシュが所持する宝具の一つ。

●目次

◆スペック

ランク:E~A++ 種別:対人宝具
レンジ:-

黄金の都に繋がる鍵剣。
空間を自身の宝物庫に繋げて、中にある武器・道具を自由に取り出す事が出来る。
使用者の財があればあるほど強力になるのは言うまでもない。

◆概要

バビロニアの宝物庫と、それに繋がる鍵剣「王律鍵バヴ=イル」。
容量は事実上無限大で、中身は所有者の財の量に準ずる。
ただ、何も持っていない人が使ってもやたらでかい倉庫が出るだけであり、生前贅を極め、世界中の財を集めたギルガメッシュが使うからこそ脅威となる宝具。

ギルガメッシュが生前収集・貯蔵した古今東西のあらゆる種類の宝の中から、武器を一つだけ取り出して使うことも、複数の武器を取り出して弾丸の如く一斉射出する事も可能と非常に応用が利く宝具。
弾丸の如く射出する際の武器はどれもが宝具に匹敵する性能を有しているため、一発命中しただけで魔術師を含む人間や生身の生物どころかサーヴァントですら致命傷になりうる威力を有しており、
そんなものを一斉に雨霰と射出するという時点で、その破壊力はまさに規格外と言える。
展開できる範囲もかなり広く、敵を囲んだり、地面から敵を串刺しにするようにしたりと展開の仕方もギルガメッシュの任意で調整できる。勿論、移動しながらでも使用可能。
使用者の「慢心せずして何が王か」というスタンスから全力展開することはまずなく、多くても基本的に数十丁までしか展開しないが、それでも肉弾戦を得意とするサーヴァントでも防ぎきれないほどの脅威となる。

魔力消費量に関しては、マテリアルによると、これ程に厄介な攻撃ながらも魔力消耗は弾丸たる宝具を射出するのに必要な王の財宝の起動だけなので消費魔力はかなり少なくて済む、と記載されている。
但し、『EXTRA CCC』では、「ギルガメッシュというサーヴァントは酷く燃費が悪い」と作中キャラクターから評価されており、「膨大な数の宝具を使用する割には負担が軽い」というニュアンスの可能性もある。

人間の域を超えた超一流魔術師による魔力供給のバックアップを受けているスノーフィールドが舞台の『strange Fake」では、
数百~数千丁の宝具を瞬時に展開し、360°で逃げ場無しの竜巻に例えられる形で掃射するという、冬木が舞台の『stay night』の時を遥かに上回る規模の攻撃を行っている。
ただし、この『strange Fake』ではギルガメッシュは何時になくやる気を出しているので、『stay night』でも慢心故に敢えて披露しなかっただけ、という可能性も有る。

専ら彼は戦闘では後者の使い方を好むようで、『乖離剣エア』や『天の鎖』を使用する時以外は基本的に宝具の一斉射出を主軸にして戦う。
但し、手に持って振るわなければ効果があまり無い宝具も少なくないのか、手に取ってそのまま武器を振るって戦う事もしばしば。
尤も、本人の技量はそこまで高く無い*1ので、近接主体で戦う事は余程慢心してる時以外、非常に少ない。
(例外として、Fate/EXTRA CCCでは様々な理由が重なり、近接主体で戦う羽目になっている)


ちなみに、所謂子ギルの状態では一度に使用できる魔力量が大人と比べて少ないため、射出量は少なくなる。
射出する宝具の「種類」及び蔵の「使い方」についても、大人ギルと子ギルで違いが見られる。
大人ギルは慢心故に相手の性質をロクに吟味しないのに加え、そんなことしなくても圧倒できる射出量を誇るため、相性を考えていないが、
子ギルは一度の射出量が少ないことから、相手にとって脅威になる性質の宝具を選んで射出するという。
その為に奈須きのこは「ちょっと待て、コイツ子供の方が強いんじゃないか?」とコメントしている。


なお、前述の通り『王の財宝』の中にある武器はそのほとんどが彼の手を離れた後に宝具となった名剣・名槍であり、『宝具の原型』であるとされる。
元々殆どの宝具は生前のギルガメッシュが集めた物で彼の死後、宝物庫は解き放たれ世界に散らばり、優れた武具であるが故に後の英雄達に使われていったという。
つまり、ランサーの用いる『刺し穿つ死棘の槍』なども元々はギルガメッシュの所有物である。

そもそも彼が登場する『ギルガメシュ叙事詩』とは、確認されている限り「人類最古の物語」であり、更には後の神話の元になったとされる存在。
「原初の英雄」たる彼は全ての英雄の原型ともされ、彼が後に現われた英雄達の宝具も所有しているのも逆説的に「彼が持っていなければ後の英雄に行き届く道理もないから」であると『EXTRA CCC』で解説されている。

宝具には原型があり、そこから時を経て今日知られる武器に派生していく。
その過程の中で原型から遠ざかれば遠ざかるほど、どうしても当初の宝具としての精度が落ちる。
彼の宝物庫の中にはそれらの宝具の原型が揃っている。

但し、あくまでも彼が持つのは、その宝具の原典たる宝物の数々。
『王の財宝』の一部として作中や記事内でも宝具扱いされているが、宝具とは伝説によって築かれた伝説そのものが具現化した存在なので、厳密には宝具へと昇華する前の「無銘の高性能な武具」である。
そして、ギルガメッシュはその「持ち主」であって他のサーヴァントの様にその宝具を最大限まで極め扱える「担い手」ではない。
『stay night』においては、ギルガメッシュ当人の談では、所有者である自分が手すら付けないまま死蔵した物も相当数含まれる。

このために「ギルガメッシュは宝具の真名解放ができず、特殊能力の類も発揮されない」と思われがちであるが、宝具の能力自体は普通に使用可能である。
作中でも全ての宝具を扱う器があると説明されており、実際に宝具の能力を多くの場面で使用している。
あくまで宝具の能力を最大限に発揮する「真名解放」ができないというだけであり、それ以前に、宝具にまで昇華させたのはギルガメッシュの後の担い手・使い手であるため、
ギルガメッシュが蔵に貯蔵した時点ではそもそも宝具に昇華されていないので、真名解放が「できない」というより「させようがない」という方が正しい。

また、敵サーヴァントの真名を割ることが前提条件となるが、敵対するサーヴァントの死因となった武器や弱点となる伝説の原型・原典もまず間違いなく貯蔵されているので、
その武器などを取り出して用いることで、相手の弱点を容易く衝くことが出来る。(ex.竜属性ならグラム、神性を持つサーヴァントなら天の鎖)
この特性から、彼と戦う場合はサーヴァントの時点で相性が悪いとされる。奈須きのこ曰く「英霊殺し」「対サーヴァント戦における絶対強者」。
第四次聖杯戦争にて時臣がギルガメッシュの召喚を狙ったのも、この性質を把握していたため。

更に『EXTRA CCC』にて、この蔵は人類の知恵の原典にしてあらゆる技術の雛形を収集したものであるという超トンデモ宝具であることが判明。
故に人類が生み出すものであれば、基本的に遥か遠い未来の道具でも全て保管される事になる。
入っていないとしたら、異星人の遺産等の、(旧)人類が関知しない技術によって作られた物だという。
また、星が鍛えて触覚(精霊等)を介して託した神造兵装のうち、少なくとも一部は所有していないことが確認されている。

『Grand Order』では往年のアーチャークラスとは別にキャスタークラスで現界したが、此方のクラスでも「王の財宝」を保持している。
但し財宝射出ではなく魔杖からの魔術の一斉放出になっている上、乖離剣エアといった一部の宝具の使用が不可能になっているという。
このことから、ギルガメッシュはランサーを除く6つのクラス適正を持つが、現界した際のクラスによって使える財宝の種類と攻撃方法が変化する模様。


◆宝物庫の中身

王の財宝の中でも最高ランクの宝具。
彼自身の宝具で最大の切り札であるが故に、興が乗った際の気紛れか、認めた相手以外にはまず使わない。
魔術師のクラスで現界した場合、使用は不可能。

数少ない対神兵装。
ギルガメッシュの亡き友の名を冠した鎖であり、彼がエア以上に信頼する宝具。

  • 黄金の鎧
石化能力を持つ蛇や古代の猛牛等を避ける為の魔除けの防具。
風王結界(インビジブル・エア)』で覆われた状態の『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』であれば、数合打ち据えられても少々へこむ程度で済む。
移動時にはガシャガシャガシャガシャとえらく煩い代物だが、着る際には王の財宝の門を展開する必要もなく、眩い光を放ちつつ一瞬で装着することが出来る。

戦神オーディンが、自身の加護の証として支配を与える木に刺した剣。
それを引き抜いた北欧神話の大英雄シグムンドと、その息子で同じく大英雄シグルドが打ち直した魔剣『破滅の黎明(グラム)』。
ジークフリートの愛剣バルムンクとはかつては同一視されていたが、現在はその原典という設定。
最強の聖剣『約束された勝利の剣』と対極に位置するという最強の魔剣であり、竜殺しの特性を持つ。

  • 『メロダック』
グラム、勝利すべき黄金の剣などの「持ち主を選定する剣」の原典。…という設定だが、これは古代メソポタミアの神の名。マルドゥクという読みの方が有名。
士郎が投影した贋作とはいえ、『勝利すべき黄金の剣(カリバーン)』を真っ二つにした。ビームも出せる。
作中では「グラムの原典」として蔵からギルガメッシュが引き出したが、何故か途中からグラムと一緒くたに扱われた。
ついでに言うと、カリバーンの「選定」の由来はリア・ファルという王を選ぶ石、つまりカリバーンが突き刺さっていた岩の方が元ネタであり、剣の方ではない。

  • 透明な剣
セイバー戦で使用。セイバーの斬撃を防ぐ為に使った。
扱いが難しかったのか、アニメ版では唯一ハブられてしまった。

  • 氷をくり出す剣
同じくセイバー戦で使用。振ると一定空間を凍らせる。
2006年版アニメ『Fate/stay night』では何故か短剣のような形状になり、振ると吹雪のようなものが巻き起こり、防いだ聖剣が凍りつく……という素直な氷属性の武器として描写された。

  • 魔力を奪う鎌
同じくセイバー戦で使用。死神の鎌の如き凶器。セイバーの鎧ごと貫き魔力を吸収した。
アニメ版では刃先が空間転移した描写が追加されており、地味に原作よりも性能が強化されている。

  • 天翔る王の御座(ヴィマーナ)
古代インド神話に登場する空飛ぶ飛行船。上記インド神話シリーズのうちの一つ。ヴィマーナは大量に種類があるが、そのうちの一機と思われる。
水銀を燃料とする太陽水晶によって稼働し、思考によって操縦するという古代インドのチートマシン。宝具として強化されたF-15戦闘機と渡り合える飛行性能を持つ。
『strange Fake』ではオプションで数十の迎撃宝具が搭載されており、搭乗者を守る機能が判明した。

  • 飛行用宝具
ヴィマーナ程高速移動が出来る訳ではないが、詠唱等を抜きにしてギルガメッシュ自身がその場で飛行出来る。咄嗟の回避等に便利な代物。

  • ヴァジュラ
古代インド神話に伝わる宝具。同上。一度限りの射出宝具で、ダメージ数値はB+に相当する。
所有者の魔力とは関係なくダメージ数値を出すお手軽兵装。ヴァジュラとは本来「剣」と同じく武装の名称に過ぎないので、そのうちの一つなのだろう。

  • 酒と杯
超美味い酒。神域の酒であり、人の手で作られた代物ではないとされる。神代のモノとされ、コレを奪い合う為に戦争が起きた程の美酒。
Zero』における聖杯問答で供した他、『EXTELLA』ではEMゲージ全回復アイテムとして登場。酒器の方もこれを巡って幾つもの国が争い滅んだほどの逸品。
使いきりの財宝の一つ。

  • 多重次元屈折防具
コメント。小次郎の燕返しを防げるらしい。

士郎の鑑定によると所有している。

  • ゲイ・ボルクの原典
大神宣言(グングニル)』もしくは『轟く五星(ブリューナグ)』。
またその宝具でバーサーカーに止めを刺した直後にアーチャー(Fate)が大神宣言について言及していることを含め、この宝具は前者を指している可能性が高い。
バーサーカーに通用した為、放るだけでもAランク以上の威力や神秘性を誇る。
余談だが、ルーの宝具は遠距離からの因果逆転・心臓必中の効果があるという(この宝具のことと明言はされてない)。

  • 『ダインスレフ』
士郎の鑑定によると所有している。呪いの魔剣。強力な報復の呪いを持つが、同時に持ち主に破滅の運命を確実に与えるという。
セイバーとの初戦でも復讐の呪詛のかかった宝剣を使用しているが、同一かは不明。
こんな剣を所持しているから何時もやられるんじゃないだろうか

  • 『デュランダル』
シャルルマーニュ12勇士の一人・大英雄ローランが所持。
使用者からの魔力が切れても高い切れ味を維持する。

  • 『ハルペー』
大英雄ペルセウスが所持する鎌。『屈折延命』と呼ばれる能力を持つ。
不死系の特殊能力を無効化する神性スキルで蘇生魔術の類を阻止し、自然治癒以外では回復不可の傷を与える鎌。
メドゥーサの天敵。神剣とされているが、神造兵装なのかは不明。そもそも、Fateにおいて神が作った=神造兵装という訳ではないため、ややこしい*2
世紀末格闘ゲーム『Fate/unlimited codes』では、何故かこれをやたらと振り回す。

  • 『方天画戟』
呂布が愛用したとされる武器。
EXTRA』において超軍師陳宮が作った人造宝具という設定が後付されたため、ギルガメッシュが所有するのは設定と矛盾するかと思われたが、
『EXTRA CCC』において上述の通り「王の財宝は人間の作るものは全て入っている」という設定で矛盾は解消された。

  • 終末剣エンキ(?)
ムーンセルにて使用。
形状は酷似しているが、機能も『Prototype』のそれと同様かは不明。

  • 槍の宝具
ムーンセル及び『Grand Order』にて使用。
今まで登場したどの槍とも異なるが、これも能力は不明。手に持って使用している事から投擲では効果を発揮しない類の武具の可能性がある。

  • ドリル状の宝具
ムーンセルにて使用。
回転させて突き刺すだけでなく、ガトリングガンとしての機能まで備える重武装。

  • 黄金の斧
名称不明。伝承によればフンババ退治の際には斧を用いたとされるので、この宝具がそれだと推測される。

  • 全く簡素な試練(ブルワーカー)
人気投票の際のきのこコメント。体を鍛える為に使うらしい。

  • 若返りの薬
文字通り、飲むと大体10歳くらいの姿になる。『stay night』では10年間、問題を起こさないよう少年期に戻る為に使用したと語られるのみ。
『hollow』では一連の騒動を「下らない」と吐き捨て、静観するために使用。このため『hollow』では専ら子ギルの姿で登場する。
『strange Fake』でも当初は使用する予定だったが、親友が現界したと知ってやる気を出したため、マスターに下賜した。
『Grand Order』では子ギルが持っていたものをクリスマスにとあるサーヴァントが使用して案の定ろくでもないことになった

  • 反魂の香
残骸を招き寄せる為に使用した。

  • 対魔術武装
本人自身に大した対魔力はないが、武装でガチガチに固めている。のAランクの宝石魔術を防いだ。

  • 鏡のような盾
イリヤの魔術攻撃を跳ね返すのに使用。恐らくは上記の対魔術武装の一種だと思われるが、詳細は不明。

アニメで登場。オリジナルなのに形状がアーチャー(Fate)が使う改造されたカラドボルグになっている……おそらくあくまでファンサービスの一種だったのだろう。
ガウェインの持つ『転輪する勝利の剣(ガラティーン)』の原型がカラドボルクであると設定されている。

  • 七夜の短刀
アニメで登場。恐らくスタッフの遊び心だろう。

同じくスタッフの遊び心。

  • 花札の原典
『hollow』にて、発掘したリズからほとんど強制的に渡された士郎から所有権を奪う形で分捕った。
この時の描写から、例え当人に所有している自覚がないものでも、他者のものも自らの蔵に収めることが可能らしい。
ちなみにPSVita版では花札からガチャポンの原典に変更されている。

  • 食べれば食べただけ増える肉
きのこコメント。古代中国の伝承にある「視肉」のことだと思われる。

  • 料理の数々
きのこコメント。曰わく美味しい料理も色々あるらしい。

  • 真・射殺す百頭(ナインライブズ)
プリズマ☆イリヤ』にて、『クラスカード:バーサーカー』を用いて斧剣を召喚したイリヤを迎撃するために使用。
射殺す百頭(ナインライブズ)』はヘラクレスの戦闘技術が昇華された宝具だが、こちらは弓そのものが宝具となっている。

  • 千山斬り拓く翠の地平(イガリマ)
『プリズマ☆イリヤ』にて使用。ツヴァイフォームに転身したイリヤによって中ほどから折られたが、その後も折れた状態でアンジェリカが使用している。
れっきとした神造兵装だが、士郎は「中身のないハリボテ」として外側だけを模造した投影宝具を何度か使用している。

  • 神々の盾
『プリズマ☆イリヤ』にて使用。ツヴァイフォームに転身したイリヤの攻撃によって貫かれた。

  • 『ハデスの隠れ兜』
『プリズマ☆イリヤ』にて登場。普段は少なくとも五次元に達している織り方で編まれた布であり、被せられたり囲われたものは周囲から視認不可能になる。
兜状態では魔女の帽子のような形状になり、頭に被ることで身隠しの効果が発動する。

  • 温泉
『プリズマ☆イリヤ』にて使用。学校の屋上に展開した。気分次第である程度デザインを変えられるらしい。

  • 万海灼き祓う暁の水平(シュルシャガナ)
『プリズマ☆イリヤ』にて、アンジェリカが『クラスカード:アサシン』の効果で隠れたイリヤを引き摺り出す為に使用。
こちらも士郎による投影品が登場した。

  • 夜の帳
『EXTRA CCC』における本人の発言。詳細は不明だが、ガウェインの『聖者の数字』を無効化するものと思われる。

  • 『エヌルタの灰油』
『EXTRA CCC』の補助スキル。「切れ味をあげる」という言葉から武器を強化するモノと思われる。ゲーム的には攻撃力上昇効果。
詳細は不明だが、コレも蔵の品から使用した恩恵だと思われる。

  • 『王律権ダムキナ』
『EXTRA CCC』の補助スキル。ゲーム的には魔力回復効果。「魔力は尽きぬ」と台詞から魔力回復の宝具と推測される。

  • 『王律権キシャル』
『EXTRA CCC』の補助スキル。ゲーム的には防御力上昇の効果。「注意はしておくか」という台詞から、防御系の宝具と推測される。
「注意する」というだけなのに、ギルが言うと凄く怖い…

  • 不老不死の薬
生前、蛇に喰われた薬。服用者を不老不死にする。神の末席に加わり半ば植物のような存在になり果てた爺さんに見込まれ、生えてる場所を教えて貰った。
本人曰わく不老不死に興味は無いが、コレクターとして後々ちゃっかり回収したとの事。

  • 胃を整える薬
クソ不味い料理を食べた主人公(Fate/EXTRA)に対して。ただし、飲むと味覚を一生失ったままになる。

  • 毒見の宝具
エリザベートの料理に対して。使用しようとしたが、主人公が食べなくてはならないと知り、使用を諦めた。

  • 時返りの薬
詳細不明。衰えた肉体を再び万全に出来るらしい。上記の若返りの薬と同じ物かも知れない。

  • 宝具を回収する宝具
本人曰わくこれで射出した宝具を回収しているとの事。

本人曰く「この我が令呪のストックなど一つや二つ持って無いとでも思ったか?」との事。主人公に褒美として与えた。

  • 潜水艦や飛行機
解説にて。他にも人間の作った道具は殆どあるらしい。

  • 光の船
『EXTRA CCC』で登場。光速や光速を超えての移動が可能で、銀河の果てに吹っ飛ばされた際に使用。
ムーンセル内でのみ疑似霊子であるウィザードやサーヴァント(BBキアラなども)なら光速や光速を超えて移動が可能だが、
ギルガメッシュは光の船を使い外の世界でも異星文明の星へと移動した。このシーンにおいて跳躍航法であることがわかる。
曰く「我は古典を愛でるが最新にも理解がある」との事なので、未来の道具だと思われる。
また果てに飛ばす術があるのならば、それに対応する宝具があるのは当然の事らしい。

  • 知恵の実
コハエースで登場。
セイバーらいおんが喋れるようになった。何でもありっぷりに思わずセイバーも突っ込んでしまった。

  • 全自動調理器
hollow ataraxia』のドラマCDに登場したシュメールの超古代テクノロジーによって生み出されたオーパーツ。
なんで神代にそんな物があるのかと、同じ神代の英霊であるランサーとキャスターからも突っ込まれた。
リミッターが付いており、本人曰く「解除するのは嬉しい誤算」だとか。ちなみに解除するとぶっ壊れる。

  • ヒュドラの肉
ヘラクレスケイローン先生といった英雄の死因となった毒生物の肉。
ヒュドラ調理師免許第一号の金ぴかによると、念入りに血抜きをして、内臓を取り出せば食することが可能らしい。
しかし、本人は調理を全自動調理器に丸投げしているため、信憑性が怪しまれている。金ぴか以外に免許取得者がいない時点で十分怪しいが…

  • 魔法のテーブルクロス
北欧に伝わる「北風のテーブル掛け」の原典。食べたいものの名を唱えてテーブルクロスを広げると、その料理が出てくるという夢のアイテム。
…始めからこれを使っていれば、そもそも料理対決を行う必要性がなかったのは内緒である。

  • 加護の指輪
認識阻害の指輪。シュメールの古代文字が刻まれた指輪。ティーネに授けた指輪であり、一般人には何の認識も出来なくなる。
但し魔術師やサーヴァントを欺く程の効力はなく、ギルガメッシュ本人も玩具程度のモノと扱っている。

  • 遠見のレンズ
遠方のモノを映し出す。射程は20kmを超える。

  • 自動防御宝具(オートディフェンダー)
雷撃で迎撃をする自動防御宝具。ギルガメッシュの不意討ち・奇襲対策。複数の浮遊する円盤がギルガメッシュの周囲を警戒しながら周回し、攻撃物質を雷撃で撃墜させる。
音速を超える攻撃にも反応する程の対応速度を誇る。

  • 透明になる薬
詳細不明。邪ンぬが貰って来るはずだったもの。

  • 様々な魔杖
『Grand Order』に登場。ギルガメッシュがキャスタークラスで現界した際に使用する様々な形状の魔杖。
杖には神代の大魔術が込められており、使用者の魔力を殆ど消費せずに発動してくれるというスグレモノ。炎を放つ杖、雷撃を放つ杖、魔弾を発射する杖等が存在する。
前述したとおりクラスによって使える財宝が変わってくる為、恐らくアーチャークラスで現界した場合は蔵に有っても使用は不可能である可能性が非常に高い。

  • ウルクの大杯
『Grand Order』に登場。望みを叶える願望器。聖杯。膨大な魔力の籠もった杯。
当初ソロモンの聖杯だと思われていたが、直後にそれ以前からギルガメッシュが所持していたものだと判明する。

  • 天命の粘土板
『Grand Order』に登場。嵐の魔であり、巨大な雲と強風の顕れたる怪鳥アンズーが掠めた稀有なる大宝物、世界と神々とを統べる窮極の王権。
人の時代の興りの頃に、黄金の都へと収蔵された。

  • 毒の短剣
『EXTELLA』に登場。アルテラ戦にてセファール化を渋る彼女を追い詰める為に使用。人の姿のままでは「たちまち死ぬ」ほどの猛毒。
但し、電脳世界である為か、扱いとしては「浸食型、ダメージ持続型の攻撃プログラム」という扱いになった。


他にも沢山ある模様で本人さえも把握仕切れていない。
人類の生み出した物なら殆ど入っているという。


◆余談

欠点・弱点

文字通り何でもアリな性能とはいえ、例外もある。
花札の原典は持っていなかったようで士郎の持っていたモノを分捕って蔵に追加したり、温泉が入っていないと騒いでいた*3
また本人曰わくエリザベートの糞不味い料理を旨くする調味料もないという。過去・現在・未来における人類の叡智をもってしても対応できないエリちゃんの料理って一体…

そしてコレクションにも限界はあり、幾つかの宝具は例外としておさめられていない。
十二の試練』『騎士は徒手にて死せず』のような生前の逸話が宝具に昇華したモノについては物質ではない為に収容されていないと発している。
またセイバーの『全て遠き理想郷(アヴァロン)』、カルナの『日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ&クンダーラ)』のような人類の手に依らずギルガメッシュの後世に発生した宝具に関しては例外がある。

更に宝物庫から道具を取り出す際に取り出したい物品がどういったものかを本人が正確に把握していなければ、例えお目当ての物品が宝物庫に収集されていても取り出せないという欠点がある。
日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)』について、「神話であるとされるが、使われた形跡がない。故に原典が不明である以上は、どの宝具が原典に該当するか分からんから、仮に所有していても取り出せない」と発言している。
また日々増え続ける膨大な派製品の数々を把握し使いこなせる頭脳の持ち主でなければ、この宝具を扱う事は叶わないという。

ちなみに所有または把握していない品物でも、鑑定して蔵に入れさえすれば勝手に派生品も蔵の中に納まる模様(花札の原典と派生品)。
とはいえ本人としては蔵の中には原典のみで派生品は世に流れるべきもの、と語っており、派生物に対しては執着しない様子。

また実質全てのサーヴァントの弱点を突ける為に全サーヴァントの天敵と言える宝具だが、エミヤは例外の一人。
理由は彼の『無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)』との相性が最悪であるため。

かなり大雑把に言うと基本は「大量の宝具」を操るという点は同じだが、宝具使用から武器召還にタイムラグがある「王の財宝」と異なり、
アーチャーの場合は直接武器を召喚するのでタイムラグが無く、常に先手を取られるので非常に不利な状態に置かれる。
そしてギルガメッシュは「所持しているだけ」のため、憑依経験で初見でもある程度使いこなし真名開放までできる「担い手」のエミヤと同じ宝具で打ち合えば、投影でランクが下がっているとはいえ打ち勝てない。
事実、アーチャーの生前の姿であり、生身の士郎が使う「無限の剣製」にさえも圧倒されていた。
ただし、曲りなりにも英霊であるエミヤが相手の場合は内心警戒しているため油断はせず、それなりに慎重な戦法をとるため、相性が悪いとはいえ勝率が低いわけではない。

破る方法として(まずありえないが)最初から乖離剣エアを使う選択(途中で使うと腕を吹き飛ばされて返り討ちにあう可能性がある)が挙げられる。基本的にこれに対抗する手段はない。
また無限の剣製で投影できるのは基本的に白兵武器や防具(さらに防具類は消費が2~3倍など剣以外は消費魔力が多い)に限られ、投影することが不可能な乗り物・兵器などといった各種宝具を利用するだけで優位を簡単に崩せてしまう。
ただし相手を格下と看做すと、その相手にとってより扱い易い低ランク宝具のみを使用する*4当人の慢心から来る自滅行為をとるため、ギルガメッシュがどの程度相手への認識を改めるかで事情が変わってくる。

とは言え、やはり固有結界展開前に対策をある程度整えておかないと厳しいのは確かだろう。
宝具を取り出す、もしくは着脱する早さが一定ではない*5が、宝具によっては顕現させてから使用するまで、一連の動作を一瞬でとれるか怪しいものもある。

先述の通り、『strange Fake』では数百の宝具を瞬時に展開可能なだけでなく機関銃のように順次追加して数千丁を操り敵を包囲する等、
外伝作品が増えるにつれて『stay night』の時とは明らかに能力の上限が異なってきているため、無限の剣製との相性という概念自体に疑問を呈される。
だが、『strange Fake』や『EXTRA CCC』においては、
  • マスターの能力が超人的な上に、後者における士郎との戦いではマスターすら不在
  • 当人の聖杯戦争に対する意欲が全く違う
といった具合に条件が全く異なる。そのため、過去の冬木における戦いでの設定にどの程度影響を及ぼすかは判断し難い。
また蔵から引き出す際のタイムラグに関しても、単に財宝を取り出す場合と、攻撃のために射出する場合で手順が違う可能性もある。

なお相性が悪いとされるエミヤの『無限の剣製』が相手でも、実のところ『王の財宝』を使用するギルガメッシュが最初から本気を出せば天敵と言えるほど脅威ではないと思われるが、
慢心と油断が身体の一部なギルガメッシュに「毎回最初から本気出せ」と言うのは無理な相談であり、そう考えると「格下でありながら確実にこちらの手を潰してくる」アーチャーや士郎は「天敵」と言っても過言ではないのかもしれない。

ちなみにランスロットの宝具『騎士は徒手にて死せず』との相性も悪く、
射出した宝具を掴む→それで他の宝具を叩き落とされる→また射出する→新しいのを掴まれて叩き落とされる→さらに射出する…
とほとんど千日手に近い様相を呈していた。
ただし作中でランスロットが射出宝具を捌いたのは合計で16本までであり、それ以上の量や全方向に射出された場合にどの程度まで持ち堪えるかについての上限は不明である。

またUBWルートで無限の剣製を展開した人間の士郎相手に接近戦で押されていた為ギルガメッシュは接近戦は弱いと思われがちだが、実情は少々異なる。
生前には親友のエルキドゥ(サーヴァントとしてのステータスはオールA以上)と戦闘中に距離を詰められた際には、武器を手にして応戦している。
現世でもセイバー相手に帯剣すらせずに棒立ちのまま鎧で斬撃を受ける余興を止めた後は、セイバー相手に王の財宝内の様々な宝具を連続使用する事でダメージを与えていたり、
未知の宝具を警戒させて懐に飛び込ませないように対応するなど、接近戦に対処すること自体は出来ていた。

つまりは、王の財宝が機能してさえいれば接近戦でも十分戦えるのである。
尤も宝具無しの純粋な白兵能力自体はセイバーの方が遥かに上で、ギルガメッシュもそこは理解しているのか自分から接近戦を挑むことはなく避けている。

ちなみに、現在のガトリングのように射出する戦法は生前から。
当人曰く「財宝を投げ撃つ頭の悪い癖」はエルキドゥとの数日間に渡る死闘の際に編み出したもの。
その際には当時はまだまだ未完成だったとはいえ蔵の中身を全て使い切ってしまった程に凄まじい闘いだったようだ。
ただしこれは本人の技量が高いわけではなく(本人も認めている)、多数の財宝が強力なためである。

格ゲーの『Unlimited Codes』では超必殺技として『王の財宝』がある他に、
聖杯必殺技では天の鎖で拘束してからめった切りにした上でバビロン掃射か『天地乖離す開闢の星』を放つ『天地波涛す終局の刻(ウト=ナビシュテム)』がある。

なお『Zero』のアニメにて、宝物庫を開ける鍵剣バヴ=イル自体が登場。形状はギザギザした黄金のデカい鍵。
因みにSNにも鍵剣の描写があり、掌に収まる程度のサイズなのだがアニメで登場した鍵剣は明らかに掌に収まるサイズじゃなかったりする。

スマホゲー『Grand Order』では、大人・子供共に通常攻撃で『王の財宝』を用いる他、子ギルに関しては宝具も『王の財宝』となっており、「あまり褒められた使い方ではない」と自嘲しつつも宝具の散弾銃を相手にお見舞いする。
なお、大人のギルガメッシュの宝具は『天地乖離す開闢の星』である。

Zero/materialでは、
「古代インドの宝具は全てコンプリートしており、古代インドの核兵器や古代ガトリングを含め蔵にある」
と解説されていた。
が、現に蔵に無い鎧も出てきたり、設定資料集と異なる変更も時の経過と共に所々と生じている。
設定が変更されたか、『日輪よ、具足となれ』は例外的に持っていないという事になったと思われる。

由来

公式には名言なし。
原典の『ギルガメシュ叙事詩』において宝物庫の存在は確認できないが、その他の伝承ではそれらしき物が登場している。
古代ヒッタイト神話ではエアが宝物庫の中に乖離剣を所持しているとされている他、ヘロドトスの『歴史』においては歴代バビロン王が開ける事のなかったこの宝物庫にダレイオス1世が辿り着いたとしているが、そこには何もなかったと述べている。
しかし、子孫に当たるダレイオス三世の絆礼装によれば、Fate世界の観点から見れば、本当にその宝物庫に何もなかったとするのは非常に怪しいとされている。本当に何もなければ三世は豊かな財を有していない為である。





追記・修正はレインボーのGates of Babylonを聴きながらドルアーガの塔に登って武器を集めてからお願いします。

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