ズィー・ズィー(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2012/07/30 (月) 21:53:29
更新日:2019/11/09 Sat 13:19:03
所要時間:約 9 分で読めます




おまえらには文字通りもう「道」はない
逃げ「道」も助かる「道」もエジプトへの「道」も
輝ける未来への「道」もない




ズィー・ズィーはジョジョの奇妙な冒険 第3部『スターダストクルセイダース』の登場人物。
名前の由来はテキサス出身のロックバンド『ZZトップ』からで、第3部の格闘ゲーム『未来への遺産』のPS版への移植に伴い新規に考案されたもの。
本編中にこの名前で呼ばれることはなかった。
テレビアニメ版での声優は岩崎征実。


【概要】

インドを後にしたジョースター一行(+家出少女)は、パキスタンへと向かう国境の途中、奇妙な自動車に絡まれる。
その車は窓が汚れて中の様子はうかがえず、
ただ明けた窓から丸太のような太い腕だけを突き出したスタイルで運転していた。

最初は付かず離れずで一行の乗るランドクルーザーに付きまとっていただけだったが、
変則的な運転で一行を誘導し向かってくるトラックと正面衝突させようとしたり、
ドライヴインで降りたと見せかけて疑心暗鬼に駆られて無関係の一般人を暴行しようとしたジョジョジジイポルポル君を、
あざ笑うようかのように目の前を走り去るなど、悪意ある挑発をエスカレートさせていく謎のドライバー。
さらに追跡してきた一行の車にどういうわけか後方から追突、一気に崖下に突き落とそうとするが、花京院と承太郎の巧みな連携で逆に車ごと落下し大破。
スタンドらしき攻撃が無かったことから、単なる異常者と一行は判断しかけたが・・・

『運命の車輪』!!これが我がスタンドの暗示!!

やはりドライバー=ズィー・ズィーは一行を狙うスタンド使いだった。
自動車型スタンド『運命の車輪』のおぞましい本性をあらわした彼は、先ほどまでの無口さからは一変、
ハイテンションな口調で口汚く一行を煽りながら猛烈なアタックをしかけてくる。

おまえらにはもう『道』は無い
逃げ『道』も!助かる『道』も!輝ける未来への『道』も無い!

さらにガソリンを超高圧で飛ばす攻撃で手傷を負った承太郎に電気スパークで火を放つ!炎の中に消え行くジョジョの影これは・・・まさか・・・

勝ったッ!第三部完!


メタ発言だーーーーーーッ!?(ドッギャアーz_ン!)
ほーお、それで誰がこの空条承太郎のかわりをつとめるんだ?
まさか、てめーのわけはないよな!

無論そんなわけはなく、承太郎は『星の白金』でトンネルを掘り、炎を鎮火していたのだった。
そしてメタ発言をメタ発言で返した

おめえさっき『道』がないとかなんとかいってたなあ
ちがうね。『道』というものは自分で切り開くものだ
颯爽と言い放った承太郎は星の白金のラッシュでドアごとズィー・ズィーを車外に叩き出した。
そこにいたのは・・・・・・


【人物】

DIOに金で雇われたスタンド使いの殺し屋で、エンヤ婆が送り込んだ7人の刺客の1人。存在自体は登場前から言及されていた。

終盤まで車窓から屈強な腕のみを出していたが、実際は 筋肉質なのは両腕だけで他は貧相という 奇妙な体格をしていて、無敵と思われた『運命の車輪』も依り代となっていたのはスクラップ同然のボロ車

車から引きずり出された途端弱気になり、命乞いをし始めた。
鍛え上げられた肉体やゴキゲンな愛車(双方とも男性的なステータスの象徴である)など、
節々に歪んだマッチョイズムとコンプレックスが見え隠れする卑屈な男。
鍛えた腕だけを窓から出し、無敵の愛車から決して降りないという振る舞いからも、
自分の優れた部分だけは得意げに見せびらかすが、短所は決してさらけ出さず、それを克服しようと努力することも無い 』という情けなさがにじみ出ている。


【そして・・・】

結局彼は許されず、散々笑いものにされた挙句、鎖で岩に縛りつけられたまま「修行僧なので邪魔をしないように」と書かれた看板と共に放置された。
彼の愛車も、一応動くということでジョースター一行に略奪され、完全な再起不能となったのだった・・・チャンチャン♪


【スタンド】

運命の車輪 』(ホウィール・オブ・フォーチュン)
破壊力:B スピード:D 射程距離: D 持続力:A 精密動作性:E 成長性:D

ズィー・ズィーのスタンド。タロットカードの大アルカナ10番目のカード『 運命の車輪 』を暗示する。
これ以前に現れたフォーエバーの『力』同様、乗り物(このスタンドの場合は自動車)を触媒にすることで発現する、
『実体を持ったスタンド』で、本体が乗り込み、運転することで操作する。
車の外見は本体の好きなように変形・偽装が可能で、尾行には打ってつけ。
本格的な戦闘態勢に入ると各部から牙やスパイクが飛び出し、露悪的なシルエットの言葉通りのモンスターマシンの本性を表す。

能力は車の持つ機能をスタンドパワーで強化することであり、
上述の通り、元の車は廃車同然のおんぼろでも、ひとたびスタンド化すれば、
  • 四輪駆動のランドクルーザーのタイヤが空回りするほどの戦車の如きトルク
  • 断崖絶壁からの落下や岩壁への激突で破損しても即座に元の形に復元する頑強なボディ
  • カーステレオを通して相手の車に自分の声を届かせる
  • ガソリンの雫を超高速で射出して標的を穿ち抜き、電気系統のスパークで火葬する
など途轍もないスペックを武器にジョースター一行を窮地に追い込んだ。
特にガソリン攻撃の速度と命中精度は凄まじく、拳銃の弾丸すら見切る『星の白金』の動体視力でも最初は捉え切れなかったほど。

ただし、ズィー・ズィーがどんな状況でも車から降りなかったこと、オラオラのラッシュで強制的に下車させられた瞬間
元の車に戻ってしまったことやスペックの射程距離がDであることから、乗っている間しか効果が発現しない可能性が高い。
ちなみに『破壊力B?もっとあるんじゃないの?』という気もするだろうが、
3部のスタンドは『星の白金』と『世界』以外のスタンドには意図的に破壊力Aを冠さない傾向があるのでしかたない。
魔術師の赤だってクリームだって破壊力はBである。


【余談】

  • この回の『運転手の顔の見えない正体不明の車が延々と追いかけてくる』シチュエーションはスティーヴン・スピルバーグ監督の『激突!』、
    『潰れた車体が自力で復元する』描写はジョン・カーペンター監督(原作小説はスティーヴン・キング)の『クリスティーン』が元ネタだと思われる。
    特に後者は『悪霊に取り憑かれた自動車が暴れまわる』というかなりスタンドっぽい設定。

  • この回のシメで一行は二度にわたって情けない敵スタンド&本体の正体に大笑いする。特に承太郎の笑顔は見もの。
    一般人に暴行しようとしたり、ズィー・ズィーの憐れな姿を見て大笑いしたりと、この回のエジプトツアー御一行様は下手な悪役よりもよっぽど外道な行動をしている。

  • PS専用ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険』で閲覧できる開発資料の中には『運命の車輪』と交戦した崖下のステージイラストがあり、
    企画段階では彼もプレイヤーキャラクターとして使用できる予定があったことを臭わせている。
    また、クリア後のエンディングで第3部登場キャラクターの原作カットが勢ぞろいする画面が出るが、
    その真ん中でビシッと『第3部完!』をキメてくれるのは誰あろう彼(の腕)である。

  • 近年問題となっている煽り運転だが、彼はそんな煽り運転が横行する2019年現在よりも 30年近く前に既にジョースター一行を滅茶苦茶煽っていた。
    後のヤンデレといい、荒木先生には先見の明があるようである。





勝った!アニオタWiki完!!
ほーお、それで誰がこの項目を追記・修正するんだ?まさか、てめーのわけはないよな!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/