登録日:2012/06/13 Wed 23:27:01
更新日:2025/04/15 Tue 19:50:36
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株式会社ボンズ (BONES INC.) とは
日本のアニメーション制作会社。
英語表記や原作表記は『BONES』。
本社所在地は
東京都杉並区井草。
1998年10月に、
天空のエスカフローネやカウボーイビバップ等を手掛けたサンライズ第2スタジオのプロデューサであった南雅彦が、
90年代サンライズ最強作画ラインと謳われていた同スタジオのアニメーター(逢坂浩司、川元利浩、佐野浩敏、中村豊、伊藤嘉之)を引き連れ独立し、
設立したアニメ制作スタジオ。
社名の由来は南社長の「骨のあるアニメを作りたい」という思いから。
2024年には、アニメーション制作部門が分離し、「ボンズフィルム」と新会社となった。
◆作風
非常に手堅く安定した作画に定評があり、平均して映像クオリティが高い。
特に
鋼の錬金術師や
交響詩篇エウレカセブンでは4クール50話もの長編を高水準で安定させた。
元々サンライズのスタジオだったからか、メカ作画やアクション作画が得意。
作画に定評がある一方で、ストーリーや脚本で賛否が分かれる事が非常に多い。
◆4つのスタジオ
〇ボンズAスタジオ
〇ボンズBスタジオ
- メカ物アニメを中心に制作している。ボンズでも特に実力のあるアニメーターが集う(特に劇場版ビバップ、エウレカ、ダンディ)。
〇ボンズCスタジオ
- ハガレンのような人物アクションから、綺羅星★!のようなメカ物まで手広く扱っているスタジオ。
〇ボンズDスタジオ
◆主なアニメーター
〇逢坂浩司
故人。高いクオリティの作画で90年代のガンダムシリーズを支えた。
ボンズ設立時に川元利浩と共に代表取締役の座に座る。
ボンズ初のTVシリーズである「機巧奇伝ヒヲウ戦記」ではキャラクターデザインを務める。
非常に筆が早く、時間に不規則な職業であるアニメーターでありながら、朝から夕方と時間を決めて仕事をしていた。
2007年春から体調を崩し、同年9月24日、ガンの為に享年45(満44歳没)という若さで死去。多くのファンが彼の死を悲しんだ。
逝去後、友そして兄のように彼を慕っていた小森高博が彼の意思を受け継ぎ、取締役に就いた。
〇川元利浩
取締役。
平成ガンダムなどで活躍していた。
カウボーイビバップやWOLF'S RAINのキャラクターデザインを務めた。
画集も出しており、一見の価値あり。
〇中村豊
日本が誇るアクションアニメーター。
恐らく日本でも10本の指に入るトップアニメーター。50歳近くになっても神作画を連発し、進化を続けている。
迫力のある戦闘シーンの作画で多くのファンを魅了してきた「アクション作画の鬼」。
ツメタメを効かせたタイミングづけで、緩急を完璧にコントロールしており、また大胆なレイアウトやカット割りで視聴者を画面に釘付けにする。
また氏の最大の特徴である弾け飛ぶ立方体破片エフェクトはボンズアニメの名物となっており、業界内にも数多くのフォロワーが存在する。(本人曰く、四角の破片を描いているのはうつのみや理氏の影響らしいが、中村が広め昨今の立方体破片エフェクトブームを作ったと言っても過言ではない)
ストレンヂアのラストの殺陣シーン約90カットの原画は全て彼が担当した。必見。
彼の仕事を見るなら、ビバップ、
鋼の錬金術師、ソウルイーター、ダンディ、コンレボがオススメ。
〇伊藤嘉之
2003年の
鋼の錬金術師やソウルイーターでキャラクターデザインを担当したフリーのアニメーター。主にボンズCスタで活躍する。
作画に癖や特徴は無いが、どの作品に参加してもクオリティの高い作画をしてしまう器用なアニメーターで、スーパーアニメーター磯光雄も氏の仕事を絶賛している。
〇村木靖
アクションアニメーター。
板野サーカスを完全に会得した3人のアニメーターの内の1人。
テンポよくスピーディーでスカッとするような爽快感あるサーカスを描く。
エウレカセブンシリーズやSTAR DRIVERでは
特技監督を務めており、
特に
交響詩篇エウレカセブンでは彼の持てる力を存分に奮い、高いクオリティに仕立て上げるのに一役買った。
◆作品リスト
□TVアニメ
- 絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク(2004年)
- KURAU Phantom Memory(2004年)
- 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(2009年-2010年)
- 大人女子のアニメタイム「人生ベストテン」(2013年)
- コンクリート・レボルティオ~超人幻想~(2015年-2016年)
□Webアニメ
- A.I.C.O. Incarnation(2018年)
□OVA
- Halo Ledends エピソード4 【Prototype】(2010年)
□劇場アニメ
- カウボーイビバップ 天国の扉(2001年)※サンライズと共同
- スタードライバー THE MOVIE(2013年)
ちなみに、バンダイから発売されているTCGクルセイドにも参戦している。
2008年にネット上で、所属するスタッフのリストや未発表の作品の情報等が流出する騒動が起こる。
骨のある追記・修正をお願いします。
- ソウルイーターノット!の放映年度と、スペースダンディ2期の編集と追記をお願いします -- 名無しさん (2014-07-05 12:59:07)
- 鋼FAのアクション、特にブラッドレイの戦闘シーンは段違いに素晴らしい あれはいいものだ -- 名無しさん (2015-12-30 11:44:16)
- アクションに関してはマッドハウスとボンズの右に出る会社はないと思う -- 名無しさん (2016-09-17 07:01:17)
- アクションに関しては同意。ただ話の進行ペースはあんまし上手くない印象。盛り上がるとことだれるとこの格差が大きいと言うか -- 名無しさん (2017-09-25 10:37:56)
- ボンズ製作のトランスフォーマーのアニメ診てみたい。 -- 名無しさん (2019-06-30 20:38:58)
- ↑ ボンズ製作の和製トランスフォーマーアニメいいね。トランスフォーマーアニメイテッド幻の第4シーズン製作してもらうとか -- 名無しさん (2019-07-14 21:03:22)
- ボンズさん血界戦線アニメ第3期観たいな 鋼FAのアクション、血界戦線のアクション本当に良かったので -- 名無しさん (2019-10-25 21:45:22)
- 黄泉のツガイがアニメ化されることがあればぜひともここが作ってほしい -- 名無しさん (2024-08-09 11:27:59)
- ↑同感です。 -- 名無しさん (2024-12-21 18:22:45)
- ボンズみたいな零細スタジオじゃなきゃヒロアカはもっとヒットして鬼滅なんてゴミが台頭することなかった -- 名無しさん (2025-01-12 17:38:40)
最終更新:2025年04月15日 19:50