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シン・仮面ライダー

登録日:2023/09/16 Sat 18:15:47
更新日:2026/07/22 Wed 18:18:01
所要時間:約 19 分で読めます


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Kamen Rider Takeshi Hongo is an augmented human being.He was upgraded by SHOCKER, an all-loving secret society that pursues happiness for humanity.Kamen Rider has pledged to fight against SHOCKER to ensure human beings stay human.

仮面ライダー、本郷猛は改造人間である。
彼を改造したSHOCKERは人類を持続可能な幸福へと導く愛の秘密結社である。
仮面ライダーは人間が人間であるためSHOCKERと闘うのだ


























       わるモノ。
わ     
ら     
な     
い     
モ     
  ノ。    


そして、えたくないモノ。







生誕50周年企画作品

シン・仮面ライダー






『シン・仮面ライダー』とは、2023年3月18日に公開された仮面ライダーシリーズの劇場映画作品である。
アニメ版『風都探偵』とAmazon Prime Videoオリジナルドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』同様、シリーズ生誕50周年企画作品の一つとして製作された。
なお、タイトルこそ似ているが『真・仮面ライダー 序章』との関係はない。


概要


本作は1971年から2年間、毎日放送系列で放送されていた東映製作の特撮テレビドラマ『仮面ライダー』を1本の映画として再構成・再解釈した作品である。
そういった意味では、2005年に公開された『仮面ライダー THE FIRST』とコンセプトが似通った作品と言える。

監督・脚本はアニメシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』並びに映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズ、実写特撮映画『シン・ゴジラ』の総監督を務め、さらに本作と同時進行で『シン・ウルトラマン』の総監修を務めていた庵野秀明
庵野が手掛けた『シン・ゴジラ』『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』『シン・ウルトラマン』のタイトル法則から、「シン・シリーズ」の4作目とも数えられている。
他、「監督」の名のつく役職には准監督として尾上克郎、副監督として轟木一騎が名を連ねている。
なお、巨大特撮シーンがないためか、実写「シン・シリーズ」2作で庵野と組んだ樋口真嗣は本作には携わっていない*1
音楽はこれまで庵野と組んでいた鷺巣詩郎に代わって、『天元突破グレンラガン』や『文豪ストレイドッグス』『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』等のアニメ作品を手掛けた岩崎琢が務めた*2
また、企画・プロデュースとして『孤狼の血』シリーズや『恐怖の村』シリーズなどを手掛けた紀伊宗之、
エグゼクティブプロデューサーとして平成仮面ライダーシリーズスーパー戦隊シリーズでもお馴染みの白倉伸一郎が参加している。

今作までに庵野氏が手掛けた『シン・ゴジラ』及び『シン・ウルトラマン』は、「特撮作品の現代日本におけるシミュレーション」……
つまり「現代日本に巨大不明生物ないし禍威獣外星人が出現したら」をコンセプトとして製作されているが、今作は製作方針が上記2作とは大きく異なっている。
それは「可能な限り原典である特撮テレビドラマを自己流に解釈し直し、現代技術を用いて再現すること」
よって、今作では現代風にアレンジされた秘密結社「SHOCKER」及び主人公の属する「アンチSHOCKER同盟」は形こそ硬派なタッチで描かれているが、
現実に存在する組織はほとんど登場しておらず、あくまで原典となる初代『仮面ライダー』と同様のフィクションラインで製作されている。

そして、本作の何よりの特徴は東映作品のみならず、特撮作品ではお馴染みであるスーツアクター/アクトレスを可能な限り起用せず、変身前を演じる俳優本人にスーツを着せ、変身後の特撮シーンも演じさせている点である。
無論、全部が全部俳優本人が演じているわけではなく、一部はスタントマンの起用やCGで制作されたシーンもあるが、
基本的には劇中で素顔を晒していないキャラクターを除けば、スーツを着てアクションをするのは変身前・人間態を演じた俳優本人である。

また、登場人物の心情描写が多いのも特徴であり、庵野作品特有の細かいカット割と早口による長台詞と相まって、一瞬でも何かに気を取られているだけで、圧倒的情報量について行けなくなるかもしれない。
それ以外では(主に序盤が顕著だが)戦闘シーンにおいて多量の出血描写が含まれており、これによって『仮面ライダー THE NEXT』以来となるPG12指定を受けている。

ちなみに、それだけの情報量を詰め込んでいる本作だが、これでも「撮影はしたが本編では使われなかった」シーンが多く存在し、制作の舞台裏を撮影したドキュメント番組では明らかに本編にないシーンの撮影風景がいくつか見られる。
俳優陣も「ある程度はカットされるだろう」という思いがあったのか、主演の池松氏が「カットされるでしょ?」とボヤく場面もあった。

こうした庵野氏の「シン・シリーズ」3作とも、平成・令和仮面ライダーシリーズとも大きく異なる作風には様々な意見が寄せられ、かなりの賛否が分かれた。
しかし、「異形と化した人間の悲哀」は存分に描けていると言え、石ノ森章太郎の萬画『仮面ライダー』や原典のTVシリーズの空気感を上手くアレンジしており、そうした意味では評価は高い。

作品の賛否両論やPG12指定の影響なのか日本での最終興行収入成績は23.4億円と、これまでの「シン・シリーズ」と比べて低くなったが、それでも仮面ライダー映画作品では2009年の『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』の19億円を上回っている。
他方、海外では短期上映ではあるが、中々の高評価を得ている。

2023年7月21日よりAmazon Prime Videoにて見放題配信が開始された。

2024年4月22日、同年11月20日にBlu-ray / DVD / 4K ULTRA HD Blu-rayが発売される事が発表された。
販売形態は
  • 本編のみが収録された通常版(税込5,500円)
  • 「撮影地情報字幕スーパー」表示オプションを搭載した本編Blu-rayに加えて、メイキングや未使用シーン、さらに新撮シーンも追加された本編の各話フォーマット版(全5話)などの映像特典が収録された特典Blu-ray2枚とブックレットを同梱した初回限定版(税込13,200円)
  • 初回限定版に4K ULTRA HD Blu-ray版の本編ディスクと限定グッズが付属する完全受注限定版(税込29,700円)
  • 完全受注限定版にさらなる特典が付属する、Amazon.co.jp及びキングレコードでのみ受注発売される完全受注限定版(Amazon / キングレコードver、税込51,700円!)
の4種類。ただし、DVD版は通常版のみの発売となるため、注意されたし。


ストーリー


男、本郷猛は見知らぬ施設で目が覚め、気がつくと謎の女の手引きを受けてその施設から脱走した。
直後、謎の組織に2人は追い詰められるが、女に言われるがまま本郷は被っていたマスクと装着していたベルトの力で異形の超人へと変身し、衝動のまま追手を殺戮する。
やがて行き着いた山小屋で、女・緑川ルリ子とその父・緑川博士と対面した本郷は、自分が秘密組織「SHOCKER」の手により改造された超人=オーグメントの一体である「バッタオーグ」となったのだと説明される。
混乱も収まらぬまま、奇襲してきたSHOCKERの幹部・クモオーグにより緑川博士は殺され、ルリ子は拉致される。
ルリ子を救出するため改造オートバイ・サイクロン号を駆る本郷。
そして、対峙したクモオーグに「バッタオーグ」と呼びかけられた本郷は名乗る。


違う。僕の名は、ライダー。……“仮面ライダー”と名乗らせてもらう!


こうして、改造人間・仮面ライダー=本郷猛と緑川ルリ子の、SHOCKERに対する終わりなき戦いの日々が幕を開けた。


登場人物


主要人物

演:池松壮亮
本作の主人公の一人。
ルリ子曰く「頭脳明晰、スポーツ万能なれど所謂コミュ障」。
それ故に孤独な生活を送ってはいたが、他人への思いやりに満ちた心優しい青年。
幼い頃、警察官だった父親を理不尽な事件で失い、絶望を抱え大事な人を守るための「力」を求めた事を緑川博士に打ち明けた事が切っ掛けでバッタオーグに改造された。
そして、打倒SHOCKERの計画のために緑川博士とその娘ルリ子の手引きでSHOCKERを脱走。
殺されゆく緑川博士の「ルリ子を頼む」という遺志を継ぎ、ルリ子を守りながらSHOCKERと戦う決意をする。
当初はマスクの影響で掻き立てられた闘争本能に抗えず、破壊行為を繰り返す自分に恐怖していたが、徐々に本能を抑えられるようになった。
趣味はバイク旅。基本野宿らしく、キャンプ飯はお手の物である。
ちなみに本郷を演じた池松壮亮氏は、『仮面ライダークウガ』で五代雄介を演じたオダギリジョー氏と彼自身が脚本・演出も務めたドラマ『オリバーな犬、(Gosh!!)コノヤロウ』で警察犬が犬着ぐるみオダギリジョーに見える主役及び共演経験がある。
また特撮作品への参加は初主演映画『鉄人28号』(2005年)についで2作目となる。

  • 緑川ルリ子
演:浜辺美波
本作のヒロイン。
緑川博士の娘で彼の協力者。しかし、実際は博士の遺伝子を基に人工子宮から生み出された半人半機の「生体電算機」であり、SHOCKERの人造人間である。
「私は常に用意周到なの」がモットーの完璧主義者であり、作戦を繰り出すに当たっては次の更に次の手を用意している。
父に当たる緑川博士に対しては理想の破綻にも気づき他人の前では厳しい言葉もかけるが、自分に人間の心を持つように言葉をかけてくれた事には素直に感謝し、彼女なりに実行しようとする。

一見すると合理主義的でクール一辺倒にも思えるが、(遺伝子上とはいえ)「父」と「兄」、そして組織で共に育った「友人」に対して感情的な一面を抱いてもいる。
当初は本郷の優しすぎる心を心配し戦いから遠ざけようとしていたが、戦いを経て覚悟を決めた心情を尊重し、信頼し合うパートナーとなる。


SHOCKER(ショッカー)

人工知能「アイ」が運営する秘密組織。
正式名称は「Sustainable Happiness Organization with Computational Knowledge Embeded Remodeling(電子演算知識を組み込んだ改造による持続可能な幸福の組織)」。

名前の通り、目的は「人類の幸福」
その具体的手法は「世界で少数派の、最も深い絶望を抱えた人間を幸福にする」事。
これは創設者の意向をもとにアイが「最大多数の最大幸福」ではなく、「偏った嗜好・思想を持つが故に常人ならざる絶望を持つ人間」を救済する、その行動プランこそが人類の目指すべき幸福であるという結論を得たため。

救済といっても現実との折り合いをつけるといった生易しいものではなく、彼らが持つ世間一般の常識・倫理から逸脱した欲求……殺人や他者の隷属などを満たすことの技術・金銭的支援。
いわば異常なエゴの全肯定であり、その過程で多数派の感性を持つ一般人の犠牲を容認する。
結果、幸福追求という善意の下で大勢の人間に不幸をもたらすという、絶大な矛盾を抱えた非道の組織と化している。
詳細は個別項目を参照。

  • 緑川イチロー
演:森山未來
ルリ子の兄で、SHOCKERの幹部の一人。(ラスボス的振る舞いから誤解されるが別にトップではなく、あくまで一派閥の幹部)
その人物像や行動原理は「絶望に膝を折ったもう一人の本郷」とも言える。
かつてはバイクを愛する青年であり、彼もまた自分なりの方法で人類を守ろうとしていた。
その目的とは……?
詳細はSHOCKERの項目を参照。

  • ケイ
CV:松坂桃李
SHOCKERの上位存在である人工知能「アイ」の端末であるアンドロイド。
オーグメント達とアンチSHOCKER同盟の戦いを半ば中立に近い形で見守っている。
詳細はSHOCKERの個別(以下略)。

  • ハチオーグ
演:西野七瀬
SHOCKERの幹部の1人。
ルリ子と同じ人工子宮実験の生き残りで、同世代の幼馴染のような関係。
人間だった頃は違うコードネームを名乗っていた。
ルリ子には愛憎どちらともつかない感情を抱いている。
詳細は個別項目を参照。

また、配役は省くが上記以外のショッカー幹部役として(『シン・ゴジラ』に出演した)長澤まさみ、松尾スズキ、手塚とおるの他、大森南朋(声のみ)と本郷奏多が出演している。
ちなみに本郷奏多氏は公開と同時期にコラボ商品である『シン・仮面ライダーチップス』の開封動画をYouTubeチャンネルにアップしていたが、動画の中で自身が出演していることに一切触れなかったことがネタになった。

演:柄本佑
本郷とルリ子の前に現れた新たな刺客。
真実の剣で人間の悪を暴く「ペンとシャッターが専門」のジャーナリストだったが、SHOCKERに改造を受け2人目のバッタオーグとなった。
イチロー曰く「ちょいとカスタムした強化型」であり、パワーだけなら本郷を凌ぎ、風力を用いない瞬間的な変身が可能など、随所でアップグレードが施されている。
「自分の心がスッキリする」ことをモチベーションにしている、自分に対して素直な性格。

その精神力は鋼の一言に尽き、SHOCKERの洗脳下にありながら自分の筋を通そうとしていた。
そして…


ちなみに演じている柄本佑氏は『仮面ライダー龍騎』で神崎沙奈子を演じた故・角替和枝氏の息子であり、また『クウガ』の大ファンでもある。




アンチSHOCKER同盟

  • 政府の男
演:竹野内豊
政府とルリ子の窓口役を買って出た政府関係者。
日々暗躍していたSHOCKERの存在を憂いており、ルリ子と本郷の身の安全の保証をする代わりに同盟を組むよう要求する。
主にSHOCKER幹部であるオーグメントの潜伏先の情報共有と戦力補給で2人を援護している。
ルリ子達の使命と2人の持つ優しさを個人的に尊重はするが、時として2人に出来ない非情な判断も下すことがある。


  • 情報機関の男
演:斎藤工
政府の男の補佐役を務める男。
ぶっきらぼうで無口だが、気遣いの出来る性格。
政府の男同様に汚れ役を進んで担っており、それ故にルリ子達には申し訳なく思っている。


その他の人物

演:塚本晋也
SHOCKERの上級幹部構成員で、天才的頭脳を持つ科学者。本郷とはインターン時代に知り合っている。妻の死によって絶望しSHOCKERの門を叩いた。
プラーナを利用した昆虫合成型オーグメントの開発者であり、プラーナによる強靭な肉体を普及させる事で理不尽な死のない恒久的な世界平和を目指そうとしていた。

しかし、個人のエゴの為に大勢の犠牲を強いるSHOCKERの現状を憂い、息子イチローの唱えるハビタット計画に待ったをかけるべく「娘」のルリ子と共に組織を脱走する。

生涯をかけたプラーナシステムも普及化に際して欠陥を抱えていたため研究を凍結し、せめて誰かを守る力として最期の最高傑作・バッタオーグの開発を決意。
人選には自らと同じ肉親を失った事で絶望を抱え、力を欲している胸の内を明かされた本郷を選んだ。(ただし事後承諾である)

最期は裏切り者を追うクモオーグに始末されたが、最期にルリ子を頼んだ事が本郷に使命感を宿らせた。
若かりし頃は彼もバイク乗りだったらしく、赤いマフラーを付けてバイクにまたがる写真が映されている。
サイクロン号(バイク)とバッタオーグを連動させたシステムも、バイク乗りの本郷に対する気遣い。

遠大すぎる理想に猪突猛進に突き進み、その結果あらゆる者を顧みられない姿は非人間的であり、まさに絶望で変質したSHOCKERの構成員そのもの。
(意思を聞いて善性に確信を抱いていたとはいえ)本郷を無断で改造する様は客観的に見ればとてもマトモではないが、彼の絶望と叛意、ついでに本郷という適切な候補者を見極めた目をなくして人類の希望・仮面ライダーは誕生しなかったという功罪相半ばな人。
公式ブログには一貫して辛辣に人手なしロクでなしとdisられている


ちなみに演じた塚本氏は初劇場公開制作・出演映画となった『鉄男』で後に『THE NEXT』でシザースジャガーを演じる田口トモロヲ氏を主演に、氏が演じる主役を変容させる敵役を自ら演じており、円谷特撮『生物彗星WOO』でも最終的に自分をも改造する悪の科学者役を担当。
また、2018年には本郷役の池松氏主演の時代劇映画『斬、』も制作し共演。そして本作後、今度はイチロー役の森山氏を新作映画『ほかげ』の出演者の一人に選んでいる。
ついでに役者としても、かつて映画『殺し屋1』で本作出演者の内数人と共演していた。

  • イチローの母
演:市川実日子
緑川博士の妻。
一人息子のイチローとは仲睦まじい親子だったが、ある日通り魔強盗に襲われ死亡。
彼女の死は弘を絶望させ、そしてイチローの心にも消えない傷を刻んだ。
漫画版では「硝子」という名前が判明している。

  • 本郷の父
演:仲村トオル
本郷猛の父親。職業は警察官。
正義感と優しさに溢れており、本郷の優しさは彼譲り。
人質を取った通り魔に対し拳銃を捨て丸腰で説得を試みたが、銃を拾おうとした犯人に刺され息子の目の前で死亡してしまう。
最後まで犯人の身を案じていた彼の死は、本郷にこうありたいという優しさと、力がなければ誰も守れないという無力感の2つの思いを抱かせている。

  • 通り魔
演:安田顕
本郷の父を死に追いやった連続通り魔犯。
本郷の父を刺した後、警官により射殺された。
ある意味本作の諸悪の根源にして、どこにでもある絶望の1つと言えなくもない。
ちなみに演者はかつて出演した『雅楽戦隊ホワイトストーンズ』(ナレーターが『仮面ライダー』と同じ中江真司氏)で、主人公の一人「本郷隆」を演じていた(一応こっちの「本郷」は地名由来だが)。


登場ライダー


  • 仮面ライダー
SHOCKERにおいての名称は「バッタオーグ」。緑川博士が作った昆虫合成型オーグメントの最高傑作。

変身は各種装備と連動しており「変身ポーズを取ると一瞬で姿が変わる」という事はできず、事前に防護服を着込んでおく必要があるが、ある程度の着脱は自由でラフな格好でくつろぐシーンもある。

本編中では防護服の上から黒いコートを着て隠している。

戦闘は素手による徒手空拳だが、パンチやキックの一発一発で下級構成員を文字通り粉砕し、血祭りにあげるほどに強力。
その絵面はシリーズ定番の「パンチ力何トン、キック力何トンの設定を実際にやるとこうなる」と言わんばかりのもの。

原点で言う所の旧1号にあたり、変身においてはサイクロン号の走行などで風力を蓄積させなければならない。
*3
戦闘時には右手を斜めに伸ばしながら左手は下で握り拳を作る旧1号と同じポーズで敵に身構える



  • 第2バッタオーグ
第1バッタオーグの改良型「第2バッタオーグ」として開発された。
イチローの手によってカスタムが施されている。

原典でいう所の旧2号をリスペクトしており、その最大の特徴はシャッターが備えられたベルトと、風力を必要とせず即座に変身できること。
お馴染みのポーズは取るが変身に必須ではなく、姿を変えた後に臨戦体制の構えとして敵を見据える、原典でいうところのライダーファイトの扱い。

萬画版のように本郷ライダーを狙う刺客として登場し、やがれTV特撮版のように「もう一人の仮面ライダー」となる存在。





用語集


  • オーグメント
SHOCKERにより改造された超人であり、動物と人間の遺伝子が組み合わさって出来た存在。
大まかに「人外融合型」と「昆虫合成型」の2種類に分けられ、普段からベースとなった生物と細胞レベルで一体化しているのが前者、変身システムによって人間体と使い分けるのが後者である。

緑川博士の研究により誕生した昆虫合成型はプラーナをエネルギーとして活用し、人外融合型より高い戦闘能力を有している。

現在の成功例は人間に近い生体の生物や昆虫に限定されており、例えば植物は人間と生態がかけ離れているため、非検体が手術に耐えられず死亡する。

  • プラーナ
あらゆる生命が持つエネルギー。これを外部から取り入れる事で傷付かず、飢えず、不慮の自己程度では死なない頑強な肉体を作り上げる。
大気中に流れる力でもあるが、「精神」と強い結びつきがあり、人間などの生物のプラーナはその人間の魂の情報を有している。
戦闘に活用する事も可能で、緑川博士の開発した昆虫合成型オーグメントがこれにあたる。
大気吸収より人から抜き取る方がエネルギー効率は良いが、それはつまり人間の魂を引き抜く事に等しい。

緑川博士は大気プラーナ変換の技術を実用レベルまで引き上げる事で恒久的な世界平和を目指したが、大気中のプラーナは一定であり、全人類に普及させるとそれらの奪い合いになると気づいた事で研究を断念。
本郷をバッタオーグとしてプラーナの未来を託した。



他方、『空想科学読本』では「風力なんぞとは比べ物にならないほどエネルギー効率がいい」「この世で唯一動けば動くほど消費どころか元気になる」と称賛されている。柳田氏が本作世界のSHOCKERにいなくて本当に良かった……

  • ハビタット世界
ルリ子が発見した精神のプラーナが輪廻転生を待つ場所。心だけの世界では互いの全ての記憶がむき出しになり、他者の人生を即座に共有する事ができる。
イチローはここに全人類のプラーナを取り出して送り込み、暴力の根源の肉体を奪った上で互いに嘘や憎しみのない世界を作り上げるハビタット計画を立案した。
だが、その実態はルリ子曰く「地獄」であり、心の奥底を魂が摩耗するまで丸裸にされ続ける世界は、常人が到底耐えられるものではないという。
手っ取り早く言うと同監督アニメ人類補完計画が非常に近い。
元々はルリ子が発見したが、ハビタット計画の形に修正したのはイチローであり、兄の思い描く理想郷に疑問を抱いたルリ子は計画阻止のため組織を離脱した。




関連作品


  • 真の安らぎはこの世になく -シン・仮面ライダー SHOCKER SIDE-
本作の公開に先駆けて『週刊ヤングジャンプ』にて連載された漫画作品。漫画脚本は山田胡瓜、作画は藤村緋二がそれぞれ担当。
本作のラスボスである緑川イチローを主人公としたスピンオフ兼前日譚である第一部。そして映画本編の時系列を様々な人物の視点で描くオムニバス的な第二部で構成されており、登場人物の心情や映画本編での微妙に説明が足りない部分などを補足した半ば福読書。

  • しん・仮面ライダーだゾ
本作の公開と同日に放送された『クレヨンしんちゃん』とのコラボエピソード。
仮面ライダーシリーズとクレしんのコラボは『仮面ライダーフォーゼ』以来となるが、今までの仮面ライダーは平成関連だったので、昭和関連の仮面ライダーとのコラボは本作品が初。
こちらはシリアスな本編とは真逆のギャグ回であり、ネット上では本編との凄まじい温度差と封切り初日に観なかったファンに本編のちょっとしたネタバレを食らわせた事がネタにされた。

  • SD シン・仮面ライダー乱舞
公開から5日後の2023年3月23日に発売されたNintendo Switch・STEAM専用ベルトアクションゲーム。
SDライダーとしては『仮面ライダーゴースト ゲームでカイガン!!』以来の単独発売となる。
本郷ライダーを操ってSHOCKERをぶちのめす爽快アクションで、DLCでシン・ゴジラ、初号機、シン・ウルトラマンが使用可能となる。
この並びならガンダムも見たいと考えた人は多かろう
また、今作では映画では無かったシーンがあったり、やりこみ要素が多かったりと、ファンの“幸福”を満たしてくれるであろうかなりの良作なのでぜひプレイしてもらいたい。



追記するモノ。修正するモノ。
そして、荒らされたくないモノ。


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俺達はもう独りじゃない。いつも2人だ。2人でSHOCKERと戦おう。















最終更新:2026年07月22日 18:18

*1 なお、樋口は仮面ライダーシリーズにおいては『BLACK SUN』でコンセプトビジュアルを担当した。

*2 ちなみにサウンドトラックはライダー関連では初となるキングレコードから発売された。

*3 『しん・仮面ライダーだゾ』においては、「事前に風を蓄えて変身」という形で、一文字と共にポーズと掛け声付きの変身を披露している。

*4 ただし、グローブとブーツは黒。側面のラインは新1号と同じ2本だが、裏側には生えてない