G細胞(ゴジラ)

登録日:2012/02/13 Mon 08:07:28
更新日:2022/04/03 Sun 10:31:32
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「生物学的に見ればゴジラは特殊な存在だ。計り知れない謎に満ちている」



G(ゴジラ)細胞とは地球上においてゴジラしか持たない細胞のこと。

驚異的な自己再生遺伝子(『ゴジラ2000 ミレニアム』では「オルガナイザーG1」と命名されている)を持っており、どんな傷も瞬く間に回復してしまう。

怪獣王と呼ばれるゴジラの無敵の秘密の一つでもあり、
ミサイルやメーサー兵器を始め、敵怪獣の猛攻を受けても平気なのは、このG細胞の働きによる物と考えられる。

その驚異的且つ万能的な自己再生能力から人類の医学にも利用出来ると考えられていたが、
G細胞を完全制御出来るのは文字通りゴジラのみであり、もし他の生命体がG細胞を摂取してしまうと体や自我をG細胞に乗っ取られ、怪獣化してしまう。

その効力により、G細胞から誕生した多数の怪獣も存在し、何れもゴジラを苦しめた奴らばかりである。


G細胞の初出は『ゴジラVSビオランテ』。
但し、ゴジラの生命力に着目しその力を人類が利用出来ないかという考えはそれこそ初代ゴジラでも存在していた。
これ以降の作品にも登場し、その都度トラブルを起こし、物語を大きく動かすキーアイテム(?)となっている


以下、G細胞が大きく関わった作品の紹介。


ゴジラVSビオランテ
上述の通り、G細胞の初登場作品。
再生能力の他に放射性物質を食べるという性質を持っているとされており、
その能力に目を付けた中東の国・サラジア共和国(架空の国)と日本、アメリカの遺伝子工学企業大手4社の共同体「バイオメジャー」が独占しようと奮闘する。

サラジア共和国はG細胞の遺伝子を移植した砂漠でも栽培可能な植物を製造しようと目論み、
日本は原子力事故の際にその処理に使用する為にG細胞の「放射性物質を食べる性質」から、
核を食べるバクテリア「抗核エネルギーバクテリア」を製造しようと目論み、
アメリカは核を無力化する抗核エネルギーバクテリアを恐れそれを強奪しようと企んだ。とんだ悪循環である。

然し、抗核エネルギーバクテリアを開発した白神博士がアメリカのバイオメジャーの手によって死んだ娘の遺伝子と薔薇、そしてG細胞の遺伝子を融合させた生物により事態は思わぬ方向へ……。

ゴジラVSメカゴジラ
G細胞は生命の危機に陥ると、周りの強いエネルギーを吸収していく性質がある。
スーパーメカゴジラに第二の脳を砕かれ、オールウエポンで瀕死に追い込まれたゴジラだが、
自ら風化してエネルギーをゴジラに捧げようとするファイヤーラドンに呼応したG細胞は、ラドンの亡骸から莫大なエネルギーを入手、G細胞の肉体再生能力が活性化されて第二の脳ごと復活した。
更に過剰エネルギーによって一時的に「融合反応熱線(ウラニウムハイパー熱線)」を吐ける様になり、
風化したラドンの粉と融合反応熱線の連続攻撃によってゴジラは逆転勝利する。

ゴジラVSスペースゴジラ
元々は宇宙に散ったビオランテの細胞、
もしくは隕石の破壊のため宇宙に旅立ったモスラに付着していたゴジラ細胞のどちらか(ライブフィルムで紹介される)によって宇宙へと運ばれたG細胞がブラックホールに吸い込まれてしまい、
その後、G細胞は結晶生物と恒星の爆発エネルギーと合体し急成長・異常進化しホワイトホールから放出された。
もはや意味不明な展開である。

なお、『ゴジラVSキングギドラ』で未来人の手により3代目ゴジラの存在は無かった事になり、ビオランテの存在も無くなる筈なのだが
これも含めて3代目ゴジラの活動の痕跡が全く消えてない。
一応、『モスラ3 キングギドラ来襲』のヤングギドラの様に四代目が同じ歴史をなぞってしまった可能性は無くはないが……。

その結果誕生したスペースゴジラとの戦いでもゴジラ自身のG細胞が暗躍。
『vsメカゴジラ』の時と同じく瀕死になった時に周りのエネルギーを吸収して復活する事になるが、今回はスペースゴジラからエネルギーを奪い取った。
例によって融合反応熱線(バーンスパイラル熱線)でゴジラを再び逆転勝利に導く。

ゴジラVSデストロイア
デストロイアは他の生物の遺伝子を吸収し進化していく能力があり、
ゴジラジュニアと戦った時にG細胞から遺伝子を採取し、更に発電所のエネルギーによってゴジラ体型の完全体へとパワーアップした。

因みにジュニアがデストロイアと戦ったのは、ゴジラのメルトダウン対策として有効と見たデストロイアをゴジラと戦わせる為に、
ジュニアを危機に陥らせる事でゴジラを誘き寄せるという人間達の作戦によるもの。

悪魔の発明・オキシジェン・デストロイヤーから生まれた怪獣、デストロイアを利用しようとした人間達は、皮肉にも本物の大悪魔を誕生させる結果を生んでしまった。

だがそんな恐るべき悪魔の使う脅威の技、ヴァリアブル・スライサーも暴走したゴジラの前には無力だった。
ゴジラの炉心暴走でG細胞の再生能力が異常に高まっていた為か、胴体を丸々二度切断したにも拘わらず瞬時に癒着され、少し怯ませた程度に留まってしまう。

最後にゴジラはメルトダウンを起こして消滅。だが近くで倒れていた、同じくG細胞を持つジュニアがそのメルトダウンの莫大なエネルギーで…?

ゴジラ2000 ミレニアム
謎の宇宙生物・ミレニアンが自分の肉体を復活させようと、ネット等のコンピューターから地球の文明を調べ上げた結果、G細胞の自己再生因子オルガナイザーG1に目をつけた。
UFOでゴジラをボコボコにした後、触手でゴジラからオルガナイザーG1を直接吸収し再生能力を応用して新たな肉体を得る事には成功したが、
その力を制御しきれず怪獣化してしまう。地球よりも遥かに進んだ科学力を持つ宇宙人ですら、G細胞を操ることはできなかった。

ゴジラ×メガギラス G消滅作戦
G細胞が直接登場した訳ではないが、劇中に登場しているメガニューラとメガギラスはゴジラのエネルギーを吸収しており、
メガギラスはメガニューラが得たゴジラのエネルギーで成長し、更にはゴジラのエネルギーを吸収する事で熱線放射を食い止め、吸収したエネルギーを光球として撃ち出す攻撃を行っている。

メガギラスの顔が爬虫類似なのが自身の特性によるものか、ゴジラのエネルギーによるものなのかは不明だが、
メガニューラとメガギラスはゴジラのエネルギーを吸収して変異をしなかったというカイザーギドラと並んで特別な怪獣だったと言えるかも知れない。

ゴジラ×メカゴジラ』、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS
東京湾に沈んだ初代ゴジラの骨をメインフレーム化し、DNAコンピューターにG細胞を使用した究極の対ゴジラ兵器が製造された。
しかし、機械いえどもG細胞の制御は不可能であり結果、大暴走事件を引き起こしてしまった。

超全集ではこのG細胞を医学や畜産に応用し、場合によってはゴジラとの和解も出来るかもしれないという新たな可能性を唱えていた。
……尤も、和解に関しては本編(及び下記の『FINAL WARS』の様に)を見る限り、やはり困難極まりないのだろう……。


ゴジラ FINAL WARS
X星人は大量の怪獣を操っているが、これは「M塩基」という特殊塩基体によるもの。
このM塩基により、X星人は怪獣やミュータント兵を支配下に置いていた。
しかし、G細胞にはM塩基を完全無効化する働きがあり、ゴジラはX星人に支配されることはなかった。

シン・ゴジラ
直接G細胞という名称は登場していないが、同作のゴジラはデストロイアの進化能力、ジラ以上の増殖能力、加えてヘドラ並みの不死性を合わせ持ったかの様な細胞を持っており、
ヘドラやデストロイア同様無限に「進化」していく可能性があり、最終的には翼を生やして天を翔ける可能性すらある超生物であり、ちぎれた組織片から別の個体が増殖していく可能性にも言及されている。……怖い。

映像作品外

『超ゴジラ』
ラスボスとして宇宙人によりG細胞とキングギドラ細胞を融合された、古代中国の伝説の魔獣バガンが登場。
元ネタは『ゴジラ(1984)』や『ゴジラVSモスラ』、『ヤマトタケル(東宝映画)』の没案にて登場予定のあった怪獣である。

怪獣王ゴジラ(漫画)
悪の科学者・マッド鬼山操るガイガンにより採取されたG細胞からマ鬼山に忠実なクローンゴジラが作られ、
さらにキングギドラの手足とバトラ(ゴジラシリーズ)の羽、腹にビオランテの頭、目に 鬼山自身の頭 が移植されたキングゴジラとなる。
ゴジラとの初戦で切断された キングギドラの 首を短時間で再生させるG細胞の力を見せている。

ゴジラ作品外

『怪獣ラバン』
漫画家水木しげるの貸本漫画デビュー作『ロケットマン』のリメイク。
発見を独占するために同僚から暗殺目的で ゴジラの血液を注射された 科学者が怪獣ラバンに変貌する。
更なるリメイクが『ゲゲゲの鬼太郎 大海獣』である。

仮面ノリダー
ジョッカーがG細胞を入手し、巨大怪人ヒゲゴジラ男を生み出す。
対するノリダーもG細胞からベーターカプセルを作りノリダージャンボに巨大化
余談だが、当時の子供に『ハレンチ学園』ネタは分からないと思われがちだが、
同番組のチェッカーズコントなどに度々登場していたため元ネタを知らない子供には「おかげです発のお笑いキャラ」と認識されていたとか。


  G

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最終更新:2022年04月03日 10:31