アストレイシリーズ(ガンダムSEED)

登録日:2010/02/12 (金) 07:50:34
更新日:2018/03/23 Fri 10:04:31
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機動戦士ガンダムSEED』シリーズの外伝『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』に登場するMS。



中立国・オーブ連合首長国が自国防衛用の主力機として開発・建造したMS。
正式名称は「アストレイ(ASTRAY)」で、「道に迷って、踏み外して、堕落して」の意。
開発・設計はエリカ・シモンズが担当。


○プロトアストレイ

ヘリオポリスで建造されていたアストレイシリーズの試作タイプ。
オーブの保有するスペースコロニー「ヘリオポリス」で地球連合軍の新型兵器「Gシリーズ」建造協力の裏側で一部技術を盗用して完成した。
「アストレイ」というな名もこの開発経緯に由来する。

「G」の特徴であった小型ビーム兵器などを搭載しており、高い攻撃性能を獲得している。
ブラックボックス化されていたPS装甲は盗めなかった為、装甲を発泡金属にして面積も最低限にすることで軽量化し機動力を向上させている。
また、フレームも人間に近い動きが可能な程の柔軟性を持つ。
端的に言えば『当たらなければどうということはない!』思考。
ちなみに装甲の削減により、重要区画(コクピット付近等)以外の腕部・脚部などはフレーム剥き出し(一応表面は装甲化されている)状態であり、ロウがP02を「レッドフレーム」と名付けたのもこの特異なシルエット故と思われる。

しかし、秘密裏に進められたG建造はザフトに感付かれ、クルーゼ隊がヘリオポリスを強襲。この事態に対し、上層部の穏健派はアストレイの即刻破棄を決断。
これに反発した開発責任者ロンド・ギナ・サハクは、極秘にアストレイを運び出そうとするが、結果的にMBF-P01以外はヘリオポリスに取り残されてしまう。
MBF-Pシリーズはそれらの破壊及び抹消の依頼を受けた傭兵部隊によって人知れず闇に葬り去られるはずだったが、
ザフトのヘリオポリス襲撃から数時間後、あるジャンク屋によってアストレイは発見され、激動の時代を駆け抜ける事になる。
なお、ヘリオポリス崩壊時に完成していたのはゴールドレッドブルーの三機のみだったが、当時はパーツ状態で後に組立てられて完成したグリーンミラージュの二機も含めて計五機のプロトアストレイが存在している。

因みに、〜フレームという呼称はロウが勝手に呼び始めたのが広まっただけで、正式名称ではない(他の四機も同様)。
型式番号のMBFとは、Main Battle Figureの略。



○共通武装


◇イーゲルシュテルン
連合のGシリーズと同じ武装。普段はカバーで隠れている。

◇ビームライフル
技術を盗用して造った武装。威力が高い分消費するエネルギーも多い。
M1の物とは異なる外見をしている。

◇ビームサーベル
こちらも技術を盗用して製造。やはり消費エネルギーが多い。
連合製との性能差は殆どないが、形が楕円形。

◇対ビームシールド
ストライク等と同じ物だが、色が違う。
発泡金属装甲で防御力が低いアストレイには必須の装備。




○各プロトアストレイ

□MBF-P01 アストレイ ゴールドフレーム
パイロット:ロンド・ギナ・サハクロンド・ミナ・サハクカイト・マディガン(一時貸与)、ユン・セファン(無断使用)

最初に完成したアストレイ。
他との外見的差異は色のみだが、運び出す際の仕様変更により指揮官用機に仕上がっている。マニピュレータに連合の武装用コネクタを搭載。
ロウと劾の前に宿敵として何度も立ちはだかり、戦う度に幾度も強化された本機と相対する事になる。無印アストレイにおけるラスボス。


□MBF-P02 アストレイ レッドフレーム
パイロット:ロウ・ギュール

試作型アストレイ二号機。フレーム色は赤で、ナチュラル用を示す識別色である。
ロウにブルーごと発見され、以降彼の愛機として活躍する。ロウ自身この機体に強い愛着を抱き、「俺の物!」と言わんばかりに自分の名前を書き足したジャンク屋組合のマークを左肩に施した。
ロウの意向により本来仕様に無い彼の自作装備を装着される事もしばしば。
ゴールドフレーム同様、運び出しの際に仕様変更が行われ、この機体にはナチュラル用の試作OSが搭載される事になった。
相棒8のサポートがあるおかげと言えど、ナチュラルのロウがMSを自在に操縦出来るのはこの為である。
もし彼の手元に残されたのがブルーフレームだった場合、後に訪れる数々のピンチを乗りきれなかったかも知れない事を考えると、自称する通り宇宙一悪運の強い男である。



試作アストレイ三号機。フレーム色は青で、局地戦対応型を意味する。
最初はロウに発見されたが、紆余曲折あって劾の物となる。様々なオプションパーツのデータが始めからコンピュータ内に保存されており、劾は依頼内容に合わせてそれらを製造し、運用している。
燃費の悪いビームサーベルの代わりにロウがガーベラストレートを使うのに対し、劾は対ビームコーティングを施したアーマーシュナイダー(MS用ナイフ)を追加して愛用している。
ソキウスとの戦いで中破した後、ロウにより修復ついでに様々な新兵装を施された「ブルーフレームセカンド」へと改良される。


□MBF-P04 アストレイ グリーンフレーム
パイロット:トロヤ・ノワレ、バリー・ホー

ゲリラが所有するアストレイ四号機。
教育型の戦闘支援AIを搭載し、敵の動きを機体が読んで行動する。
後に複合武器『ツインソードライフル』を装備した。


□MBF-P05LM アストレイ ミラージュフレーム
パイロット:ロンド・ギナ・サハク(カーボンヒューマン)

ライブラリアンが所有するアストレイ五号機。
指揮用のコマンダーモードと格闘戦特化のグラディエイターモードの二形態を持つ。
また、特殊ミラージュコロイドにより外見を変え相手を攪乱できる。
後に人型のタイラントモードと獣型のブルートモードの二形態を持つ『セカンドイシュー』、更にファーストの武装を組み込んだ『サードイシュー』へと魔改造を繰り返す。



○量産型アストレイシリーズ


□MBF-M1 M1アストレイ
パイロット:アストレイ三人娘、ジャン・キャリー、他オーブ軍一般兵

オーブが建造した自国防衛用量産型MS。通称「M1」。
試作機(特にレッドフレーム)を元に完成したが、当初はOSが未完成で、とてもナチュラルには扱える代物では無かった。
ジュリが回収(強奪)したレッドのデータとキラ・ヤマトの協力によりナチュラルでも操縦可能となったものの、ロウ仕込みのクセのあるデータを参考にした為か時折おかしな動きを見せており、後に劾が手直しをして完成した。



○その他


□YMFーX000A Xアストレイ(ドレッドノート)
パイロット:プレア・レヴェリー

ザフト軍が建造した核エンジン搭載MSの試作機。建造時の機体名称は「ドレッドノート(勇敢な者)」。
破棄予定のところをマルキオ導師に秘密裏に譲渡され、導師の言う『運命の子』プレアに託された。
後に有線式ドラグーンが追加で装備され、そのシルエット(X字)と兵器でありながら『誰かを助ける』事を目的とした事からロウに『Xアストレイ』と名付けられた。
当然だがザフト製のため、5機の『G』を参考にしているということ以外にオーブのアストレイシリーズとの関係性はない。


□ZGMF-X12 アストレイ アウトフレーム
パイロット:ジェス・リブル、カイト・マディガン

ジェネシスα内部にあったテスタメントの予備パーツからロウが組み上げたMS。
フレームが剥きだしの状態で発見されたことからロウが名付けただけで、こちらもオーブのアストレイシリーズとは無関係。
型番はフリーダム等ザフト製ガンダムと同様。
ストライカーパックのみならず、ザフトのウィザードやシルエットを装備できる(肩部装備は追加パーツが必要)。
後に改修を受け「アウトフレームD」となる。


□GSF-YAM01 デルタアストレイ
パイロット:アグニス・ブラーエ

火星移住者「マーシャン」が地球圏の技術を使い開発した戦闘用MS1号機。
NJCを標準装備しヴォワチュール・リュミエールを使用することで従来機を遥かに上回る機動力を発揮する。
開発に関わったロウから「アストレイ」の名を付けられる。


□MBF-P0X アストレイノワール
パイロット:ダンテ・ゴルディジャーニ

傭兵であるダンテがアクタイオン・インダストリーに「アクタイオン・プロジェクト」の1つとして作らせたプロトアストレイの複製機。
しかし、ダンテは本機を自分が作りだした傭兵「叢雲劾」と私的な闘いをする為だけに作らせたのが本音である。
頭部のブレードアンテナは特徴のある4本タイプに、ふとももにはダンテのスタイルに合わせた専用装備のソードピストルを装備。
最大の特徴としてアストレイシリーズでは珍しいストライカーシステムを使用可能にするコネクター型パックを持ち、本機の名前の通りにノワールストライカーを装備している。


□MBF-P0XD アストレイノワールD
パイロット:エルザ・ヴァイス

ダンテが劾との決闘後に姿を消した際に、決闘場所に残されたノワールストライカーの無いアストレイノワールをエルザ用に調整した姿。
失ったノワールストライカーに代わり、デスティニーRシルエットを装備しているのが大きな違いである。


□MBF-P02VV アストレイターンレッド
パイロット:ヴァレリオ・ヴァレリ
アクタイオン・インダストリーの技術者ヴァレリオ・ヴァレリが製造したプロトアストレイの複製機。
型式番号やレッドフレームのカラーを反転させたカラーリングなどロウに対する対抗心が窺える。
本人曰くロウのドライグヘッドよりはカッコ良い豪語する独自の頭部を持ち、専用のバックパックには「2倍だから強い」という理由で装備された2基のタクティカルアームズと4基のバッテリーパックを搭載している。
ちなみに、このタクティカルアームズをブーメランのように投げた際には設計したロウ本人が驚愕していた
また、機体の操縦は戦闘用AI「80」(ロウの8の10倍との意味)が制御している。

レッドフレームと殴り合いを演じ、敗北した。

後にコクピット周りを改造し、「生還することなら宇宙一」と揶揄される機体となった。また戦闘用AIも「800」に改造している。 
その言葉に嘘はなく、パワーローダーで揺らされてもコクピット内部は紅茶をカップ汲んで飲んでも問題ないほどで、高出力のビームにも耐えるみたいである。
この装備が後にダブルブイの運命を左右する。


なお『アストレイ』とは前述の通り暗い意味の言葉であるが、パイロット達は『王道ではない』という意味で使っており、その名の通り、『人殺し』が王道たるMSを人助けやジャンク屋業等の王道以外で運用している。

この名は、決められた運命に抗う者達に贈られる勇気ある者の証なのかもしれない。





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