ガンダムキラー/ライダーキラー/ウルトラキラー

登録日:2011/11/07 Mon 23:54:55
更新日:2025/10/20 Mon 22:23:28
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ガンダムキラー、ライダーキラー、ウルトラキラーとは、スーパーファミコン用ソフト『ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦』に登場したオリジナル敵キャラクターである。
ただ初登場作品は本作ではなく、前年に発売された『バトルドッジボール2』。

■概要


ヒーロー達が手を組んだ「同盟」の前に立ちふさがる存在であり、それぞれの正体が各作品の意外な人物であった。

『ガイアセイバー』自体がストーリー、ゲーム性共にクソゲー扱いされるゲームだが、ヒーローキラーの設定やデザインは割と凝ったものが用意されており、本作における評価点とする声もある。
仮にリメイクされた場合、もっと素材を活かして貰えることを祈る。

■ガンダムキラー


ガンキラーではない。
対ガンダム用に開発されたモビルスーツ。額や肩、前腕などの赤いカラーリングが印象的。
キラーライフルやネオ・ジオン系のファンネル、ロールキャノンという大型ビームキャノンや肩部ビームシールドを装備している。
パイロットは洗脳されたアムロであるが、何故か味方に戻っても乗り続ける。まぁ、スパロボ的なアレだろう。
ただし、何故か乗り換えは出来ず、復帰後のアムロはこの機体固定となる。洗脳前は色々乗れたのに……。*1
ロールキャノンはプレイヤー側でも使用可能。威力は高いが、物語最終盤の敵の回避率が高いため思うように当てられない。
月面で開発されたという事以外は、開発者も開発元も不明な謎の機体である。
見た目はファンネルコンテナを積んだZZといった感じの重モビルスーツ。
試作2号機ほどガンダム離れしていない、正統派のガンダム顔をしている。
一方、ガンダムの特徴であるV字型のアンテナはない。
また額(ZZならハイメガキャノンに当たる部分)には大きなカメラアイがある。この形状がドム系のモノアイにも見えるもので、これにより「連邦系とジオン系の双方のデザインが高度に融合したガンダム」「三ツ目のガンダム」という、他に類例のない、しかし確かにガンダムと分かるメカとして仕上がっている。
左腕にはビームシールドも搭載していて、クロスボーン系の技術も備えているようだ。

『バトルドッジボール2』では「モビルスーツキラーズ」のメンバー。必殺技は3発の光弾を2連続で放つ「エメラルドスパーク」と、5発の光弾を3連続で放つ「スーパーエメラルドスパーク」。
ちなみにガンダムヒーローズのメンバーにνガンダムがいるため、少なくともこちらではアムロがパイロットではないようだ。

■ライダーキラー


ショッカーが送り込んできた謎の強力な怪人。「ライダーキラーキック」などの強力な必殺技を繰り出し、ライダー達に立ちふさがる。
見た目は、ドクガンダーイカデビルを足して2で割ったような怪人。片腕が食肉植物の花弁のような形をしている。
頭部や肩は緑色。異形ではあるが確かに昆虫型怪人と分かる姿で、頭から生える触角なども虫を連想させる。
その正体は、オリジナルキャラクターのマークハンターを逃がすために犠牲となり、脳まで再改造されたライダー2号こと一文字隼人(この顛末は、コミックボンボンにてときた洸一氏の描いた漫画にて確認出来る。コミック化されてないのでかなり困難だが)。

そして、決着をつけるべく登場したマークハンターの手により、なんと殺害された可能性がある。 *2
マークハンターがファンに嫌われる最大の要因であるが、マークの方も、一文字がライダーキラーになる原因を作った事に関しては負い目を感じていた。

前作でも一文字の扱いは悪かったし、スタッフは一文字が嫌いなのかもしれない。
このようなイベントがあるだけ、他のモブ同然のヒーローよりは扱いが良いという声もある。 

『バトルドッジボール2』では「ショッカーイーグルス」のメンバー。ただしデザインがやや異なる上に、ボールを扱う都合なのか、両腕とも普通の腕である。
必殺技は4発の真空波を飛ばす「カマイタチアタック」と、上空から巨大な食肉植物を落とす「召喚『バイオフラワー』」。

■ウルトラキラー


「ウルトラ族を滅ぼす者」を自称する戦士。
見た目は金色の仮面を被った青い体のウルトラマン。片腕にエースキラーを思わせる、爪の長い金色の籠手を付けている。
仮面には巨大な角が生えており、バトラ幼虫にも似ている。
実はウルトラマンベリアルより先に現れた「悪のウルトラマン」である。
自称は伊達でなく、名だたるウルトラ戦士達を次々と磔にしてみせる程の実力を見せた。
正体はジャブローにて行方不明となったゾフィー。密かに敵に掴まり、洗脳されて襲ってきたのだった。
一度倒された後、更生のためにウルトラの母に連れて行かれるが、忘れた頃(最終決戦が終わった後、異次元から脱出する場面)にまた現れるダメ長男様。ライダーキラーと違い、戦闘に勝てば元に戻る。

『バトルドッジボール2』では「モンスターパワーズ」のメンバー。必殺技は光線を3連射する「M87光線」と、より長く太い光線を3連射する「M87光線」(どちらも技名は同じ)。
この頃からゾフィーが正体だったのか、エースキラーを改造して作られたものだったのかは不明(ちなみにエースキラーは未登場)。


ガンダム、仮面ライダー、ウルトラマンのオリジナル敵でありながら、それぞれの大御所の味方をその正体に据えた彼らは、その素材やデザインは大いに評価できるもので、『ロストヒーローズ』での登場と改善を期待する声もあったが、残念ながら未登場に終わった。
尤も当時と違い21世紀の作品では悪のガンダムも悪の仮面ライダーも珍しくないので、わざわざオリジナル敵を作る必要性も乏しいのかもしれない。





追記、修正は、彼らそれぞれの正体にビックリしてからお願いします。

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最終更新:2025年10月20日 22:23

*1 このせいで、本作では初代ガンダムνガンダムは最終的にシーブックしか乗れなくなる(ガンダムF91と選択式)。

*2 描写が足りず死んだのか死んでないのかよくわからないが、今後一切出番も無いし、言及も無い。しかし他の二人は救助された描写があることを考えると……。