カナス(FE)

登録日:2011/08/01(月) 20:34:38
更新日:2025/06/14 Sat 19:40:08
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僕は、「知ること」が悪いことだと思ったことはありません。

でも今は……やはり聞かずにおきます。




出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始、
(C) 2017 Nintendo/INTELLIGENT SYSTEMS

ファイアーエムブレム 烈火の剣』に登場するキャラクター。
クラスはシャーマン→ドルイド





概要

16章外伝(ヘクトル編では17章外伝)『港町バドン』にて村を訪問する事で仲間になる。

シャーマンでありながら元は学者という異色の経歴を持ち、自らの研究の為『魔の島』に向かうエリウッド達に便乗する形で仲間になる。


人物

簡単に言えば本の虫。支援会話にも本にまつわる話題が多い。公式イラストでは本をぶちまけかけている。
そして少し天然ともいえる性格。

実は妻子持ちで、故郷には2歳になる息子がいるのだが、旅をしている身の為彼の母親に任せている(この事でニノに怒られている)。


家族

妻は理魔道士
闇魔道士は通常闇魔道を使う者同士で結婚するものだが、カナスは元々学者であったことと、またその女性が母に気に入られた為、晴れて夫婦になったという。
しかし妻は家の方針を尊重して息子に闇魔道を学ばせている。
母は『山の陰者』と称される最高位の闇魔道士ニイメ
魔道を志す者で知らないものはないほどの存在で、普段は落ち着いているパントさえこの事を知った途端にフィーバーし、今すぐ妻に自慢したいので失礼する、と会話を切り上げる程。

また、カナスの妻の姉はニノの母親と名前が同じであり、ニノとは親戚の可能性もある。


ニイメの息子で嫁が理魔道士という事からも分かるように、息子はヒュウ
封印の剣』に登場する、金額で強さが決まる割と肉体派な理魔道士である。
ニイメ曰くお人よしな性格はカナス、理魔道の才能は母、バカなところは祖父に似たらしい。



ユニット性能

  • 初期値と成長率、CCボーナス
シャーマン LV8
HP :21(70)+4
魔力:10(45)
技 :9(30)+2
速さ:8(35)+3
幸運:7(25)
守備:5(25)+2
魔防:8(45)+2
体格:7+1
属性-理
武器レベル:闇B

持ち物
ミィル
秘伝の書
きずぐすり

烈火剣においては自軍唯一のシャーマンでありアトス以外で闇魔法を扱える味方ユニット。

成長率的には他の魔法系よりも攻撃面で劣る一方、耐久面に優れる。
魔力と魔防は45%とそこそこで、技が30%、速さが35%、幸運が25%とやや低め。
HPは70%、守備は25%と下手な物理職よりも高く、相手に与えたダメージを吸収する闇魔法『リザイア』の存在等もありなかなかタフ。
「カタス先生」と呼ばれる所以でもある。

ただ初期値ではHP21・守備5と並程度で、(主に速さの期待値的に)回避率も低めなため育ってないうちに調子に乗って前線に出すとあっさり死ぬので過信は禁物。
リザイアも重さが14と斧並に爆増した上非売品の貴重品と化した為、前作ほどの無双は出来ない。速さがヘタれた状態でリザイア戦法を試みようものなら追撃されて逆に死にやすくなる事もあるくらい。
また魔力もレベルに対して初期値や成長率が一歩足りない水準でCC補正も失われた為、上がる時はカンスト近くまで上がるがヘタれる時は結構悲惨な数値になったりする。
逆に言えば魔力と速さを吟味すれば、恐るべき破壊力とそれなりの耐久力を持った強ユニットに変貌する。

そしてなにより、アトス以外に『ルナ』を使える唯一のキャラ。
『ルナ』とは、使用者の魔力分のダメージを魔防を無視して相手に与え、命中、必殺共に高いというチート武器であり、カナスの技の低さをものともせず魔力の高さと相まって非常に強力になる。
その威力は必殺も絡む必要があるがラスボスを1ターンで沈める程。
え?ノスフェラート?ゲスペンスト?あぁ、あの重りのことね。それがどうかした?

今作では光魔法を使う敵はそう多くなく、ポテンシャルも高い為エルクをリストラしてメンバーに組み込むプレイヤーが続出した。
エルクは犠牲になったのだ…

アトスのステータスを超えるのはなかなか難しく肝心のルナのダメージでも差をつけられがちだが、終章でルナを2人同時に使えるだけでも強力なので気にしなくても良い。
こちらは支援で必殺率等を上げられるメリットもあるが、終章の戦闘に参加するにはステータスが微妙な相手が多いのが気になるか。

期待値レベル20でカンストできる能力こそないものの、どの能力もそこそこの頻度で成長が期待できるという魔法系には珍しい存在。
そのためアフアの雫の恩恵が大きく、魔力や技が上がればルナ、HPや守備が伸びればリザイアの有用性も目に見えて上がっていく。

通信闘技場でもルナは強力なため活躍できる。
ルナの重さで攻速落ちしないようにボディリングで体格を補強しておきたいところ。
魔力上限が29なのでHPがカンストした相手をルナ2発で倒せない点では魔力30のアトスに劣るが、支援で攻撃力をあげておけば問題はない。
支援相手は上限値の高いウォーリアになれるバアトルが鉄板。

支援

支援会話の相手はヴァイダ、バアトル、ニノ、パント、レナート
ヴァイダとバアトル相手の会話は烈火屈指のコミカルさで、本をめぐって腹筋崩壊モノのやりとりを繰り広げる。
他にもニノとのほのぼのした雰囲気の支援や、【モルフ】の謎を垣間見られるレナートとの学者としての本領を発揮する会話もある。

その中でもパントとは魔道の話に花が咲くが、これが意外とシリアス。

彼には彼よりも魔道の才に優れた兄が3人おり、3人とも「生きて」はいるが、闇魔道の力に負け、ぴくりとも動かず声も発さない廃人になったという。
カナスだけはたまたま闇魔法の力に飲み込まれなかった為に無事に日常生活を過ごせているが、闇魔法の研究を進め使い続ければ自分もこの先兄達のようにならない保証はないことを自覚している。
しかしそうなることを恐れつつも、「その先」を知りたいと求めたくなる探求欲は際限がなく、また抗えないものだとも語り、パントも同感の意を表す。
なんとも人間のある種の業の深さを考えさせられる話である。


ファイアーエムブレム ヒーローズ

2018年6月の戦禍の連戦「四牙相食む」の報酬として登場。

武器スキルは戦闘中攻撃、速さ、守備、魔防が隣接している味方の人数×2だけ上昇する『ラウアアウル+』。
AスキルはHPを+4、魔防を+2それぞれ増加する『HP魔防2』。
Cスキルはターン開始時、部隊内で同じ移動タイプが2体以下の周囲2マスの味方の魔防を+6する『魔防の指揮3』。

ステータスはレイに魔防を少し盛った程度で、魔法への耐性はあるがHPも守備も低めなので「カタス先生」ではなくなった。
主力として使うなら奥義に「氷華」か「氷蒼」を付け、空いているBスキルに殺し系スキルや切り返し、攻め立てなどで追撃するスキルが欲しいところ。

2022年1月のアップデートで専用武器「古代魔道の稀書」が追加。
周囲3マス以内に味方がいる時、ダメージに自分か敵の高い方の魔防の20%を上乗せし、かつ戦闘中自身の攻撃、魔防を+5する。
特殊錬成では3ターン目まで開始時に奥義発動カウントが-1され、戦闘開始時敵のHPが75%以上の時、戦闘中攻撃、魔防を更に+5する。
強化のために隣接する必要はなくなり、ダメージの上乗せで低い攻撃のカバーと奥義発動カウント加速の個性を得た。


アスク王国では案の定図書館の常連になっており、
4コマではルーテマリクと一緒に食堂にさえ姿を見せず丸2日こもっていた事もあるほど。
それゆえか、魔道士系ユニットの「想いを集めて」の個別イベントでは他の図書館組と一緒に頻繁に登場する。
総選挙リシテアのイベントでは、余命がわずかと知ったフィヨルムのために延命の研究を他の図書館組と一緒に行い、
原作でも支援のあるパントには、彼が興味を持ちそうな本や「もう一人の彼」から託されていた本などを選んで渡しているほか、
その支援会話で一貸していたニイメの本についても触れられている。
また、才に優れた妹を持つリュートには、似た境遇を持った自らの過去を話す。

母のニイメや息子のヒュウが実装された際には当然想いを集めてに登場。
ヒュウは闇魔道ではなく理魔道の道を進んだため、カナスに怒られるのではないかと心配していたが、カナスはちゃんと祝福してくれた。


余談

味方としては初めての眼鏡(片眼鏡)キャラ。因みにシリーズ初の眼鏡キャラは『聖戦の系譜』のレプトールだが、彼は敵ユニットである。
その他『烈火』以降の眼鏡キャラに『蒼炎の軌跡』『暁の女神』のイズカ、『新・暗黒竜と光の剣』『新・紋章の謎』のエッツェル、『覚醒』のミリエル、ロラン(この2人はシリーズ初の両眼鏡)、『if』のユキムラ、セノウがいる。

特にエッツェルは魔法使い、片眼鏡、既婚(ただしこちらは妻を戦争で亡くしている)という共通点から、カナスの要素を逆輸入したキャラクターと考えられる。
なお、ifの2人以外は全員魔道の使い手という共通点を持つ。


闇魔道の力に飲まれないように注意して追記・修正をお願いします。

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最終更新:2025年06月14日 19:40
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