ビズリー・カルシ・バクー

登録日:2014/02/01(土) 03:29:13
更新日:2024/02/23 Fri 12:58:54
所要時間:約 12 分で読めます








ルドガー、世界のため、君の力を貸して欲しい





ビズリー・カルシ・バクー(Bisley Karcsy Bakur)』とは、『テイルズ オブ エクシリア2』に登場する架空の人物である。



CV:磯部勉
年齢:43歳
身長:192cm
体重:101kg
苦手なもの:トマト
好きなもの:ナス



クルスニク一族の末裔バクー家の出身で、巨大複合企業クランスピア社の最高責任者。


民間人でありながら国家予算規模の資金を動かせるほどの力を持ち、その経営手腕は「未来を見てきたのではないか?」と噂されるほど的確で政財界にも大きな発言力を持っているため、ルドガーからは『エレンピオスの王』とも『悪の組織のボス』とも呼ばれ、エルからは「砂浜戦隊サンオイルスターの敵に似てる!」と言われた。

より高次の何かへ辿り着こうとする意志とその為に行動できる人材を求めており、TOX1と2の間にイバルの大胆さと面白さを買って『雑務エージェント』として雇った。秘書のヴェル(ルドガーの幼馴染ノヴァの双子の姉)は(表面上は)物怖じしないことを気に入って雇ったらしい。

自然工場アスコルドに向かう特別列車をルドガーがジュードに教えるアニメで初登場し、その記念式典に参加するために特別列車に乗車するが、前作にも登場したテロ組織『アルクノア』の列車テロに巻き込まれる。この時にルドガーと初めて出会い、ルドガーがユリウス・ウィル・クルスニクの弟だと聞いたときに「私とも家族のようなものだな」と意味深な言葉を呟いた。部下にあたるユリウスからは何らかの理由で敵視されている一方、ビズリーの側は余裕をもって接している。

ルドガーは内定欲しさにテロを阻止するために列車を止めようとするが、列車はそのまま工場に突っ込んで死傷者1000人以上を出す大事件になる。

しかし、それだけのテロに巻き込まれたのにもかかわらずビズリー本人は無傷で元気にしており、巨額の借金を抱えて何とか自分の家まで戻ってきたルドガーの前に再び現れ、ユリウスが今回のテロの首謀者として指名手配されていることとそれに関しての重要参考人としてルドガーも手配されている事を伝え、「警察を抑える代わりにユリウスを捕まえる」という条件でルドガーにユリウス捜索を依頼した。

しかし警察もなかなか強硬で、しばらくの間はビズリーの力で何とか抑えていたのだが、ついにルドガーもユリウスと同じように公開手配されることになってしまう。それを避けるためにビズリーはルドガーをクランスピア社のエージェントとして迎え入れて身柄を保護するのと同時に『分史世界の破壊』とカナンの地を開くために必要な『カナンの道標』を集めることを要求した。












































※WARNING!

※ここから先のネタバレに足を踏み入れるには、お前の力が必要だ。














































実は、最初のアルクノアのテロは分史対策室副室長のリドウが対策室室長だったユリウスを蹴落とすのとついでにビズリーを葬る為に仕組まれたもので、それでも生き残ったビズリーはクルスニク一族であるルドガーを手中に収めようと逆にリドウを利用してルドガーに多額の借金を背負わせて位置探知の監視下に置き、ユリウスをテロ首謀者にルドガーを重要参考人として指名手配させることでルドガーがエージェントになることを拒否することができない状況を作り、ルドガーを自分の手中に収めた。全てはビズリーが仕組んだ事だったのだ。

分史世界から正史世界を守り、オリジンの審判を超えるという使命を背負っている。その為ならば身内ですら道具として使うという冷酷な性格の持ち主で、自分の息子のユリウスやリドウを魂の橋を架けるために必要な道具として捉えていた。

クルスニク一族の為、彼にも骸殻能力があり、最強の骸殻能力者に与えられる『ヴィクトル』の称号を持つ。この最強の骸殻能力者はカナンの地を開くために必要な『カナンの道標』の一つだが、自分が生きてたどり着くために「最後の道標(最強の骸殻能力者)は詳細不明だが他と同様に正史世界には既にない」と嘘をついて、ルドガーに分史世界NO.F41DBの最強の骸殻能力者である10年後のルドガーを彼自身に倒させることによって最後の道標を自分を犠牲にせずに手に入れた。

ちなみに分史世界NO.F41DBのビズリーは生まれたばかりのエルが持つ『クルスニクの鍵』の力を狙って社のエージェントを率いてその世界のルドガーを襲撃したが、返り討ちにあってエージェントは全滅し、自分もルドガーの手によって殺されてしまった。

ルドガーの活躍でカナンの道標が全て揃い、一族の悲願だったカナンの地が出現したことで彼も自分の願いを叶えるために動き出す。ビズリーの願いは「精霊から意思を取り除き、人間の道具にする」というもので、その願いを妨害してくるであろう対クロノス用の切り札として「クルスニクの鍵」であるエルの「ルドガーが消えないようにする」という約束を条件に取引を行い鍵の力を手に入れ、Y<チクショォォォ!とか叫んで引きずられたリドウの命で魂の橋を架けてカナンの地に乗り込む。会社の事はカナンの地を出現させた功績としてルドガーを副社長に任命することで解決させた。

そして、ビズリーはエルの力を酷使してカナンの地の最深部にまで辿り着き、オリジンのいる『審判の門』にある時歪の因子化した者の数を示すカウンターが999999人になったときに間一髪間に合うが、そこに試練を失敗させようと企むクロノスが現れて時歪の因子化寸前のエルを時歪の因子にしようと最後の妨害を行う。



ふん、嫌がらせにもほどがある



……次の瞬間、ビズリーはクロノスの目の前に瞬間移動して拳を浴びせてそのまま吹き飛ばし、クロノスがエルにビットを向かわせれば、ビットがエルを攻撃する前にエルの前に瞬間移動してビットを破壊するという芸当を変身していない状態で披露した。……前作のガイアスといい、エクシリア世界の権力者は何故どいつもこいつも人外じみているのだろうか?

そこにルドガーが現れ、その一瞬を突かれてエルと一緒に異空間に閉じ込められてしまうが、エルの持つクルスニクの鍵の力を具現化させた槍で異空間から脱出し、ルドガーとの戦いで消耗したクロノスに槍を突き刺した。その槍はエルの力で具現化されたものだが、その見た目はエルを串刺しにしたような形になっていてとても痛々しい。

クロノスを封じたことで人間の勝利を確信したビズリーは自身の願いを叶えようとするが、エルを救うため、ビズリーの野望を止めるためにもカナンの地に来たルドガー達と意見が対立し、ビズリーはルドガー達を「精霊に従う犬ども」と見下し、999999のカウントを指差して叫ぶ。



私は、あれだけの屍を踏み越えてここに立っている!

邪魔をするなら容赦はせん



ビズリーはクロノスに突き刺した槍を自分の体に取り込んでフル骸殻に変身し、ルドガー達と願いを叶える権利を争って戦うことになる。

この戦闘はストーリー上のラストバトルになっているので、相手をするビズリーも弱点がなく各種ステータスも高い強敵である。戦闘スタイルは「テイルズオブ」ラスボスきっての武闘派で、術は一切使わない。スタイルチェンジによって使用する技を切り替え、片方のスタイルでは遠距離攻撃も使いこなす。戦闘ボイスもボクサーっぽく「拳で語れ!」「カウントは不要!」「ファイナルラウンドだ!」ともはやノリノリである。

最大の特徴は物理攻撃力の数値が難易度ノーマルでも9000近くもあり、難易度を上げれば15000を軽く超えるインフレした攻撃力になる。これによってガードの上からこちらの体力をゴリゴリ削り、攻撃が直撃したら即死級のダメージを受ける。武身技も厄介なものが多く、ガードブレイクを確定させる上に高難度で直撃すればほぼ即死の『怒号犀』と確率で相手を即死か混乱させる『烈醒拳』が特に危険。また、変身したビズリーの背中には蝶の羽のような黒い羽が生えており『戯笑蝶』や『叩舞殴揺蝶』など「蝶」の文字が入る技が多い。

そして秘奥義は全身全霊の力の一撃を相手の腹部に叩き込んで吹き飛ばす『絶拳』……相手は死ぬ





容赦せん!はあぁ!絶拳!どりゃあああっ!





プレイヤーからは『腹パン』と呼ばれており、そのシンプルながらも力強いネーミングと演出、体力が意味をなさない5ケタの数字を叩き出して相手を葬るインパクトから色々な意味で人気がある。*1

この腹パンの怖い所は単体攻撃に見えて、実は腹パンした時に発生する衝撃波にも当たり判定が存在することで、これに他のキャラが巻き込まれる5ケタの数字を出してやっぱり死ぬ。酷いときは共鳴による25%のダメージ伝搬でも死ぬ。

「社長に腹パンされたと思ったらいつの間にか全滅していた」という事態にならないように、ビズリーがOVLしたら自分だけでも共鳴解除してビズリーと仲間から距離を取るのが無難である。



やはりユリウスの魂で橋を架けたか

お前の判断ミスが、すべての死を無意味にしたのだ

ユリウスの死も

お前自身の死も

あの娘の死もだ



一度ビズリーのHPを0にすると強制的にルドガーが腹パンされて前半戦が終了し、イベントを挟みルドガーがエルの(=ヴィクトルの)時計と直接契約することでルドガーもフル骸殻に変身して後半戦が始まる。



時計と直接契約したか




この時の全裸VS全裸フル骸殻VSフル骸殻の見た目やルドガーが変身した時に流れる戦闘BGM『ただひとり 君のためなら ~Song 4 u~』が特撮ヒーローの演出っぽく聴こえるので、一部では「スーパーニチアサタイム」だの「仮面ライダークルスニク」と呼ばれることも。

このプレイヤーのテンションを最高に盛り上げるイベントの後に戦闘なので、勝ち確定のイベント戦だと勘違いする人もいるが……

「ルドガー!お前はぁ!!(戦闘開始)」「容赦せん!はあぁ!絶拳!どりゃあああっ!(秘奥義)」「惨めな選択だったな。ルドガー(全滅)」

……といった感じで別にそんなことはなく、むしろ油断すれば案の定『腹パン』であっさり全滅するので気を付けなければいけない。こういった難易度を下げる措置や処刑用BGM、ダメージを半減するアイテムといったプレイヤーの希望を真っ向から粉砕してくるボスは、本シリーズだけでも彼も含めてぐらいなのでは?

そして、この戦いで再びビズリーのHPを0にすればルドガーはフル骸殻に強制的に変身し、兄から受け継いだ秘奥義『継牙・双針乱舞』によって最強の骸殻能力者であるビズリーをついに打ち倒す。


戦闘終了後、ビズリーは残る力を使ってルドガーに襲いいかかるが、ルドガーはフル骸殻に変身してそれを制し、自分の敗北を認めたビズリーは「時計と契約した今、その強大な力をこれ以上使えばすぐに時歪の因子化してしまう。だからその力はもう使うな」とルドガーに忠告するが、先ほどの戦闘でフル骸殻の力を酷使した代償に自身の時歪の因子化が始まってしまう。しかし、ここでビズリーが時歪の因子化すれば時歪の因子化のカウントが上限値に達して試練は失格に終わってしまう。それを防ぐために、ビズリーは自らの体を叩いて自害することで阻止する。死の間際、ビズリーは審判の門の前に立ち「俺個人の願いを教えてやる」と言い……










あの数だけ……この拳でお前たちを!










999999人のクルスニク一族が犠牲になったことを示すカウンターを殴りつけ、正史世界最強の骸殻能力者は力尽きた。





自分に関わる全ての者を審判のための道具として扱い、まだ幼いエルを犠牲にしようとしたりとやっていることは非道だが、クロノスの妨害やオリジンの審判の内容が酷いせいで同情されることも多く、最後までぶれなかった大物感や男らしい戦闘スタイルに秘奥義のインパクトから彼のファンも多い。もちろん、やったことがやったことなので嫌いな人には滅法嫌われているが……。

隠しパラメータでビズリーとの親密度があり、ビズリーに好意的に接する選択をし続けると最終決戦前にルドガーの住むマンションのポストに「今までよくやってくれた。後は私に任せろ。私に何かあった場合は会社と世界の事は頼んだぞ」といった内容の手紙と一緒にハンマーをプレゼントしてくれる。しかし、ビズリーとの親密度がMAXになってもイベントに変化があるわけではないので「ビズリーの主張に賛同するビズリーエンディングが欲しかった。それからオリジンぶん殴らせろ」という声もある。

本編では明言されていないが、ユリウスとルドガーの実の父親。ユリウスは必死にこの事実を隠していたのだが、ストリボルグ号で直接対面しては流石に誤魔化しようも無くビズリーの知れるところになる。
この人の親子関係はちょっと問題があり「ゲーム中でも示唆されるこの設定がCEROの対象をCにした原因の一つなんじゃないか?」と言われることもある。
ユリウスの母であるコーネリアとルドガーの母であるクラウディアはビズリーの家庭教師としてバクー家に仕えていた姉妹で、ある時にビズリーが姉のコーネリアに手を出してユリウスを身ごもった。本編開始時のビズリーの年齢が43歳でユリウスが28歳なので、ユリウスはビズリーが15歳の時に生まれている。


15歳で生まれたのだから少なくとも14歳の頃に妊娠させたことになる。ちなみにコーネリアの年齢はビズリーの7歳年上


………いくらなんでも早すぎやしませんかね?


ビズリーがクランスピア社長に就任した際にビズリーの正妻として迎えられたが、彼女はエルと同じように『クルスニクの鍵』の力を持っており、本編から22年前にビズリーがクロノスと戦った際にその力を使い果たして死亡した。
そして、妻のコーネリアの死亡から一年後に妹のクラウディアが失踪する。
実はユリウスが生まれた7~8年後にビズリーが妹である彼女にまで手を出した為、ビズリーとの間に子供ができており、我が子が一族の宿命に巻き込まれない為に失踪してその子を出産した。その子供こそがルドガーである。

……一族ですら審判の為の道具としてみていたとはいえ「中二の年齢で子供をつくった挙句、姉妹丼まで行った」のはちょっとどころか倫理的にかなり問題があるのでは?


しかし、妻とその妹に対しての愛情は確かにあったらしく、サブイベントでは献花する花に「かけがえのない宝物」という花言葉を持つ、前作ではエリーゼの花と言われた『プリンセシア』を2つ持って来いとルドガーに要求している。ヴェル曰く去年までは1輪だったので、ユリウスの残した記録からクラウディアの死を初めて知ったことがうかがえる。ルドガーに対してもカナンの地を開いた功績があるとはいえ副社長に任命したり、ルドガーに倒された時の「お前に超えられるとは」というセリフがどこか嬉しそうに聞こえたりと父親のような態度をとっている。公式によると「オリジンの審判がなければ家族で暮らすこともできたかもしれない」らしい。……姉妹丼に手を出すのかどうかは不明だが。

なお、孫のエルと同様にトマトが嫌いで、トマトとナスが同じナス科に属しているのが許せない程に嫌いらしい。逆に息子のユリウスはトマト好きのナス嫌いで、父親と同じレベルでナスのことを嫌っている。

余談だがクリア後に隠しダンジョンの『無明の霊異』にて専用アイテムの古の鈴を20個集めて変化衣装『クランスピア社社長』を手に入れると、それを装備したキャラの外見をビズリーに変えることができる。

格闘家つながりでジュードに着せてもいいが、ジュードとビズリーの身長差のせいで顔がよく見切れてしまうのが難点になっている。身長の近いガイアスに着せるのもおススメで、刀を振り回す姿が中々似合っている。ローエンにヴェルの変化衣装を着せて王様と宰相の関係を社長と秘書に変えてプレイするのも面白い。


……ミュゼに着せて彼女のキャラシナリオを進めていくと事あるごとにプレイヤーの腹筋に絶拳をかましてくる。


ビズリー(?)「(あなたに早く「父さん」と呼ばれるように私頑張るから!)」

ルドガー「(゚Д゚)……は?」



実はある条件を満たせば闘技場でもビズリーとの戦闘が可能だが、この時HPは70万近く・物理攻撃力も25000以上という更にトチ狂った破格の高ステータスに仕上がっており、だからといって難易度を最高ランクのアンノウンにしたり周回プレイ時のグレードショップでダメージ2倍を引き継いだ状態で闘技場で社長の腹パンを食らうと……!?





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最終更新:2024年02月23日 12:58

*1 難易度次第では10万以上という凄まじいダメージを叩き込まれながら天国送りにされてしまう。お試しあれ……(笑)