ダグラス・バレット

登録日:2019/08/18 (日) 00:29:29
更新日:2019/09/16 Mon 09:45:30
所要時間:約 12 分で読めます






「おれの強さは、おれ一人だけが勝ち残るためにある」


劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』の登場人物。


●目次

【プロフィール】

出身:“戦争の終わらない国”(偉大なる航路(グランドライン))
所属:ガルツフォース→ロジャー海賊団→無し
悪魔の実:ガシャガシャの実(超人(パラミシア)系)
懸賞金額:不明
異名:“鬼”の跡目
年齢:45歳
笑い方:「カハハ!」
CV:磯部勉


【概要】

元ロジャー海賊団の船員であり、インペルダウンLEVEL6の脱獄囚。
バギーによれば、その実力は当時のレイリーとタメを張るほどだったという。
その際立った強さからロジャーの後継者とも目され、「“鬼”の跡目」と呼ばれた。

外見は幾つもの勲章が付いた軍服を着た大男。過去の戦いで右耳の一部がちぎれているため、サプレッサーイヤーマフを着用している。
左肩にはかつてバスターコールで受けた大きな傷跡がある。

【人物】

ひたすら強く在ることに執着し、無意味な破壊も躊躇しない凶暴な性格。その凶悪さたるや、かつてバレットただ1人を討伐する為にバスターコールが発動したほど。
過去の経験から、仲間に頼る事を「弱さ」と切り捨て、ただ鍛え続けた己の力だけが唯一信じられるものと考えている。
一方で生涯初の完敗を喫したロジャーにだけは強いこだわりを見せ、ロジャー海賊団にいた頃はいつかロジャーを超えて最強になることを目指していた。

しかしロジャーの死によって目的を見失い、もういない彼を超えるにはどうすればいいかを考えた結果、
この海のあらゆる強者、四皇海軍本部大将も皆殺しにし、最強の存在として君臨することがロジャーにもできなかった最強の海賊王の証であるという結論に至り、20年間監獄で己を鍛え続けた。

そして全世界へと戦争を仕掛けるため、ロジャーを超えるという目的が一致した“祭り屋”ブエナ・フェスタと手を組み、海賊万博にて計画を実行に移すことになる。

己が海賊万博で着ている服は、かつて所属していた「ガルツフォース」の軍服を模したもので、「強さ」を求めるバレットにとっての原点であり、ロジャーを超えて最強になるという決意の表れでもある。

「おれは助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!」と断言し、仲間を信じ、仲間の存在が力を与えてくれると考えているルフィとは根本的に相容れない思想の持ち主。
劇中ではそれなりの強さと認めたルフィにバレットが「使えない仲間は切り捨てろ」と忠告したが、
ルフィは「そしたら宴も出来ねェじゃねぇか。バカか」とバレットの考えを全く理解できなかった。
バレットは「誰よりも強い」ことが海賊王の証であると考え、ルフィは「誰よりも自由」な奴が海賊王だと考えている。
海賊王を目指しながら、その定義する形が全く異なっているのである。そして皮肉にもロジャーの信念もルフィと同様のものであった…。


【戦闘能力】

すさまじい基礎戦闘力の持ち主。
武装色の覇気の達人であり、最悪の世代と呼ばれる船長達を一蹴し、ルフィのギア4“スネイクマン”を相手に互角以上に戦い、余力をほぼ残したまま勝利するほど。
覇王色の覇気の使い手であり、最悪の世代の船長クラスでようやく耐えられるほどの威圧を発して雑魚を気絶させることも可能。

基礎戦闘力に加え、超人系悪魔の実「ガシャガシャの実」の能力者。
無機物を組み合わせ、合体・変形させることができる「合体人間」。
監獄での20年もの鍛錬の結果、覚醒に至っており、島一つ丸ごと能力の影響下に置いて無機物を合体させることも可能。
ガシャガシャの能力で無機物を合体させて巨大な人型を作り、それに覇気を纏わせることで絶大な破壊力を生み出す戦法を得意とする。

◆カタパルト号

バレットの海賊船(?)で、唯一の相棒ともいえるクジラ型の小型潜水艇。
彼を象徴する管理番号「9」が前面にあしらわれている。
乗員はバレット以外一人もおらず、最低限のスペース以外はありったけの武器が詰め込まれている。
その真価は、ガシャガシャの実の能力でバレットと合体することで発揮される。

◆中型バレット

カタパルト号と合体した形態。
クジラの頭に似たカタパルト号の船首を胴体とし、頭・腕・足を生やした巨大ロボットのような外観。
小説版での名称は鉄巨人バレット

◆大型バレット

覚醒したガシャガシャの能力でデルタ島の建造物、海賊万博に集まってきた海賊船、その情報に乗せられた海軍の軍艦までも吸収した超大型形態。
その体に足はなく、島から天を衝くような巨大な人型が生えているような姿をしている。
これほどの巨体になっても尚バレットの強大な覇気は全身に覇気を漲らせることを可能とするため、その破壊力は島を容易く砕くほどの域に達している。
小説版での名称は究極(ウルティメイト)バレット
ギア4バウンドマンのルフィの攻撃を一顧だにせず何度挑まれても一蹴したり、海軍本部中将達を一撃で戦闘不能に追い込んだ。
耐久力もすさまじく、ボア・ハンコックの全力の攻撃でも少し身じろぐだけで、ぶち抜くつもりだったらしいハンコックもその堅さに驚いていた。
また、一部を破壊できたとしてもバレット本人にダメージはないらしく、一部が壊された程度ならわずかな時間にてガシャガシャの実の能力により再度合体することが出来る厄介さを誇る。


◆技

  • 鎧合体(ユニオン・アルマード)
カタパルト号と合体し、中型バレットへと変形する。

  • ウルティメイト・ファウスト
大型バレット形態で使用。
覇気を纏った拳で殴りつけるシンプルな技だが、ただでさえ巨大な大型バレットの拳に覇気を纏わせているため規格外の破壊力を誇る。

  • 最強の一撃(デー・ステエクステ・ストライク)
バレット本人が全身に覇気“武装色硬化”を全開で纏い、無数の拳を放つ。


【来歴】

過去の詳細については、劇場来場特典『10089巻』にて語られている。

◆少年兵時代

偉大なる航路(グランドライン)の「戦争の終わらない国」で生まれる。敵国の兵士との間に出来た子供だったため、早々に母親に捨てられ、
敵国の軍事国家「ガルツバーグ」の軍隊「ガルツフォース」に拾われて少年兵として育てられることになった。

ガルツフォース部隊長ダグラス・グレイの部隊で厳しく鍛えられながら、生きるための最低限の物資だけを与えられ、
切り込みの先兵として地雷原を歩かされたり、爆弾を持たされ、死線を切り開く任務への参加など劣悪な環境で幼少期を過ごす。
捨て駒同然の「鉄砲玉」として扱われていた彼ら少年兵は名前すら与えられず、全員が「弾丸(バレット)」と呼ばれ、番号で管理されていた。
このバレットは「ダグラス部隊所属の9番目のバレット」であり、それが今の名前の由来となっている。

部隊では戦場で最も武勲を上げた者に「メダル」(略綬)を与える褒章制度があり、それまで戦う事しか知らず最低限の武器と食料しか与えられて来なかったバレットはメダルを得ることを望むようになる。
バレットは天才的な戦闘能力でそれを得る直前まで活躍したが、味方の裏切りによって瀕死の重傷を負い、メダルも獲られてしまった。
他の少年兵たちはバレットの「強さ」に恐怖しており、結託してバレットを迫害し始めた。
バレットは自らの油断や慢心、味方を信じようとする弱さこそがそもそもの原因であり間違いだと悟り、逆に少年兵たちを一網打尽にしてメダルを略奪。
これ以降、バレットは全ての力をただ自分の勝利のためだけに使い、次々とメダルを獲得していくことになる。

9歳から13歳の頃にかけて、無双の英雄・最強の少年兵となったバレットは、戦いに勝てば勝つほど自由に振る舞えることに充足感を感じるようになっていく。
強くある事は自分を生存させ、自由を与えてくれると考え、強くなることは自分に生き甲斐を与えてくれるという感覚を得ていく。
そしてこの頃、戦場で空腹と疲労の限界に達した時にガシャガシャの実を発見し、それを食べることで生き延びると共に、能力者となった事で更に力を増す。

能力者となり、更に力を増したバレットはわずか14歳にして戦争の英雄となり、ガルツバーグは勝利に近付き、部隊長のダグラスもバレットの功績で将軍にまで上り詰めた。
ダグラス将軍はバレットを特別扱いし、「我が子のように思っている」「戦争に勝ったらお前を解放し、上層部に迎え入れて戦場から解放してやる」と語った。
バレットはその甘言に「戦い以外の自由な暮らし」という夢を見た。
だが、最後の戦いで敵軍を降伏させたバレットは味方の軍隊に包囲されることになった。
ダグラス将軍はバレットの「強さ」は自分の地位を危ぶませるものと恐れ、バレットを亡き者にしようと彼を裏切った。
初めて信頼しかけていたダグラス将軍の裏切り、新たな自由が目の前にあった為の失望。
激昂したバレットは瀕死に追い込まれながらも暴れ続け、遂にはガルツバーグそのものを滅ぼしてしまった
後に「ガルツバーグの惨劇」と呼ばれるこの事件でバレットはお尋ね者となり、戦う場を求めて海賊として海に出ることになるのだった。

◆ロジャー海賊団へ

そして15歳の頃、海で戦いを求めてさまよっていたバレットはロジャーと出会った。
ロジャーに挑んだバレットだったが、手も足も出ずに敗北し、その後も幾度となく挑んだが、その度に負け、生まれて初めての完敗を味わうことになった。
ロジャーに挑み続ける日々の中、バレットはロジャーの「強さ」は自分の「一人だからこその強さ」とは違うということに気付く。
その正体を突き止めたいという気持ち、何よりも負けっぱなしではいられないという気持ちからバレットはロジャーの船を襲い続ける。
ロジャーはそれを常に真正面から受けて立ち、その上でバレットを負かし続けた。
そんなことが続いたある日、全身全霊をかけて臨み、敗北したバレットはロジャーに一つの誓いを立てる。


強ぇ……だが俺は、いつか絶対にあんたを倒して世界最強の男になる。ロジャー!

おめェは強ェぜ。いつでも来い、バレット!


自分の思い・強さと初めて向き合い、その全てを受け止めてくれる存在。
ロジャーはバレットにとって生涯初めて出会った尊敬すべき男であった。
そんなロジャーの言葉に思わず満面の笑顔を浮かべたバレットは、ロジャーへの「挑戦者」として船に乗り、ロジャー海賊団の一員となった。

そして17歳の頃にもなると、ロジャーの元で「“鬼”の跡目」と呼ばれるほどに成長したバレットだったが、ある時ロジャーが不治の病に冒され、死期が近いことを知らされて衝撃を受けてしまう。
18歳の頃には、誓いを果たさねばと焦り、その焦り故に様々な迷いが生まれたバレットは、仲間意識を持ち始めていたロジャー海賊団の面々の事も、「仲間を守らねば」という邪念を自分に抱かせる邪魔者だと思うようになってしまい、
仲間のために殿を務めた時には鬼のような強さを発揮するロジャーの事も、その本質は「仲間を遠くに置いて一人になり、尋常ならざる覚悟で挑むことで生まれる強さ」、「仲間を傍において戦う時、ロジャーも弱くなる」と、その「強さ」に疑問を持ってしまうようになる。

ここではロジャーを超えられない、一人になり、自分を追い込まなければならないと焦ったバレットはロジャーに最後の決闘を挑む。
バレットはロジャーに善戦したものの敗れ、「殺せ!」と言うバレットにロジャーは変わらず「いつでも来い」と返し、船を降りるバレットを見送った。

◆ロジャーの死後

ロジャー海賊団を離れたバレットは再び一人となり、ルーキーとして名を馳せることとなる。
ちなみに19歳ぐらいの頃、ルーキー時代のクロコダイル(当時20歳)と戦ったが、決着はつかなかったらしい。

そして24年前、バレットが超える前にロジャーは処刑されて死亡。
目的を見失ったバレットは憂さを晴らすように意味のない破壊行為を繰り返すようになり、23年前、海軍は遂にバレット個人に対してバスターコールを発令。
かつて金獅子のシキを捕らえたセンゴクとガープを始めとする大部隊に追い込まれ、更に今まで倒してきた海賊たちにも急襲されたバレットはついに捕縛され、インペルダウンへと投獄された。

しかしバレットはインペルダウンLEVEL6の中でロジャーを超えるにはどうすればいいかを考え続けた。
その結果、この海のあらゆる強者、四皇も海軍本部大将も殺し尽くすことがロジャーにもできなかった世界最強の証だという結論に至り、黙々と20年もの間、己を最強とすべく鍛錬を続けた。

そして2年前、約20年に及ぶ己の鍛錬も完成したちょうどその時、“麦わら”と“黒ひげ”によるインペルダウン脱獄騒動が発生。
その混乱に乗じ、バレットは娑婆へと戻ることになった。
この時ティーチはバレットが誰の仲間にもならない事を理解していたのか、牢屋の中で他のLEVEL6囚人をあっさりぶちのめしていたバレットの存在に気づくと驚くと共に、「そいつだけはやめとけ」と言ってバレットと関わることを避けていた。

娑婆へと出たバレットは頂上戦争の顛末、かつてロジャーと渡り合った伝説“白ひげ”ですら仲間のために死んだと知り、
やはり仲間という存在は「最強」を弱くすると自分の信念に確信を抱いた。

そしてバレットはフェスタを探し出し、彼に「祭り屋」として海賊たちを集めさせ、更には海軍もおびき寄せ、それらを自分が皆殺しにするという計画を立てる。
「この男ならロジャーの起こした“大海賊時代”を超える熱狂を生み出せる」とフェスタもその話に乗り、偶然にもフェスタが手に入れていたロジャーの宝を餌に世界中の海賊たちを集める「海賊万博」の場で派手に狼煙を上げることを決定し、その準備のために2年間を経た。


◆本編での活躍


フェスタが海賊万博を開催した後、ロジャーの宝に釣られて集まってきた名のある海賊たちを皆殺しにすべく、その姿を現す。
まず手始めに偶然宝を持っていたウソップを血祭りに上げ、「最悪の世代ってやつが強ェらしいな」とそれ以外の海賊を覇王色で蹴散らし、ゾロロー(とティーチ)を除く最悪の世代全員を同時に相手取る。
その戦闘能力は圧倒的で、最悪の世代全員を相手にしても余裕の戦いを繰り広げ、ギア4“スネイクマン”の攻撃を受けても平然と立ち上がるほどだった。
更にバレットはカタパルト号と合体して中型バレットと化し、圧倒的な力で最悪の世代を叩き潰した。
そしてルフィにとどめを刺そうとするが、船長の危機にボロボロの体で立ち上がったウソップに妨害され、その間に海軍の攻撃が始まった為、ウソップを捨て置き、海軍へと矛先を変えた。

島の建造物、海賊万博に集まってきた海賊たちの海賊船、その情報を流してわざと集めた海軍の軍艦を覚醒したガシャガシャの能力で吸収し、大型バレットへと変貌。
かつて屈したバスターコールをも蹴散らして最強を示そうと海軍へ宣戦布告する。

しかしそこに復活したルフィと、サボハンコックスモーカー、ロー、バギー、クロコダイル、ルッチが最後の戦いを挑んできた。
(ちなみにクロコダイルとルッチは話がややこしくなりそうだからか共闘の際にルフィの前には出てこなかった)

大型バレットは正面から突っ込んでくるだけのルフィをハエのように叩き落すが、それがハンコックの怒りを買い、渾身の蹴りを叩きこまれる。
それに対し、バレットは大型バレットの形状を変化させて一気に葬り去ろうとするが、
かつて戦ったクロコダイルがいたことで、変形中は体を構成する無機物を再構成する必要があるため隙間が生じるという欠陥を突かれ、
その隙間にクロコダイルが砂嵐で送り込んだ砂を、ローがシャンブルズで瓦礫と入れ替えたことで大型バレットの動きが止まってしまう。
瓦礫をガシャガシャの能力で取り込もうとするバレットだったが、その隙に右腕をサボとスモーカーに落とされ、咄嗟に繋ぎ合わせようとした腕もルッチに粉々に破壊されてしまう。

それでもなお動き続ける大型バレットだったが、サボ、ハンコック、ロー、スモーカー、ついでにバギーの同時攻撃によって腹をぶち抜かれ、
限界まで空気を吹き込み、大型バレットの腕に匹敵するほどに巨大化させた右腕によるゴムゴムの(キング)(キング)(キング)猿王(コング)(ガン)によって、大型バレットを破壊される。

大型バレットからはじき出された中型バレットは消耗したルフィを倒そうとするが、その瞬間、ウソップが中型バレットに打ち込んでいた緑星・蛇花火が衝撃によって発芽。
中型バレットさえも破壊されてしまい、バレットは生身で空中に放り出される。
そしてルフィとバレットは生身の体で最後の戦いを始める。


こっからが決闘だ!

いい度胸だ!どっちが強ェか、殴り合いといこうぜ!

おまえはとんでもなく強ェ!だけどおれは、おまえを超える!
大事なもんを……守るために!

ほざけ!この海は戦場だ!
己のみを信じ、ひとりで生き抜く断固たる覚悟にこそ、無敵の強さが宿る!
この強さを持つおれこそが世界最強の男!それが海賊王だ!

そんなもん海賊王じゃねェ!!


お互いの信念を叫びながら壮絶な殴り合いを繰り広げるルフィとバレットは決着を付けようと、
ゴムゴムの(キング)猿王(コング)銃乱打(ガトリング)最強の一撃(デー・ステエクステ・ストライク)を撃ち合い、無数の拳を激突させる。


この海を……一人だからこそ勝ち続ける!
世界最強は、このおれだァ!!

うるせェ……!
この海を一人で生きてる奴なんて、いる訳ねェだろ!!!



その言葉を聞いた時、バレットは唯一尊敬した男、唯一自分を最後まで裏切らなかった男の面影を思い出してしまい、


おれは!海賊王になる男だァァァァ!!!!


わずかに動揺したその瞬間、突き刺さったルフィの拳の連打に叩きのめされ、遂にバレットは地に伏し、肌身離さず持っていた"ロジャーの宝"をルフィに奪われる。

時を同じくしてフェスタも彼を危険視していた革命軍参謀総長サボに討たれ、ルフィのある行動によって”ロジャーの宝”も台無しにされてしまう。
取り残された多くの海兵ごと島を砲撃する大義名分を失った海軍は、すんでのところでバスターコールを中断。
こうして、彼の野望であった「バスターコールへの挑戦&海賊・海軍皆殺し」はいずれも失敗し、ロジャーとの誓いを間違った形で果たそうとした彼の暴走(スタンピード)はあっけなく幕を閉じた。
フェスタ共々、その後の様子は描かれていない。

【余談】

  • 個人主義
これまでのワンピースフィルムに登場したがいずれも個性豊かな手下を引き連れていたのに対し、バレットはその言葉通り一人の手下も持たず、完全に己の力だけで麦わらの一味に襲い掛かり、ほぼ壊滅状態に陥れている(強いて言えばフェスタがいるが、あくまで利害の一致で手を組んだ同盟関係であり、彼は直接的な戦闘能力を持たない)。

それに加え、海賊万博に集まった海賊達も"ロジャーの宝"を巡る小競り合いこそ繰り広げたもののガチの潰し合いには発展せず、バレットが乱入して以降は(足並みはバラバラだったが)その場にいたほぼ全員(一部除く)がバレットに狙いを定め、キャッチコピー通りバレットvs全勢力の戦いに突入している。

いわば、本作における明確な「敵」はバレットただ一人であり、映画の殆どはバレットと「全勢力」の戦いだけで構成されていると云っていいだろう。

  • 「勝てなかった男」
19歳の頃に戦ったというサー・クロコダイルとはある意味似ており、「ロジャーに勝てなかったがゆえに、極論からたった一人としての強さを求めたバレット」、「白ひげに勝てなかったがゆえに、自分の実力で海賊王になる夢を一度諦め古代兵器プルトンを求めたクロコダイル」と、その後の手段こそ違えど、真の強者への憧憬がどちらもあった。

  • 海賊万博後?
海賊万博に四皇が呼ばれていないのは、巨大バレットがまだ完成していなかったためと思われ、
もしルフィ達がバレットに負けた場合は、その後に巨大バレットで四皇海軍本部を襲うつもりだった様子。
巨大バレットが歩行したり海を移動できたりしたのかは劇中では不明だが、青キジ巨大戦艦サンファン・ウルフのように能力者当人でも全身が海につからなければ海を歩く・能力を行使することは可能なので移動するつもりだったのかもしれない。

そうでなくとも、バレットが持つ「宝」の存在をフェスタが海軍・裏社会に喧伝していたため、その「宝」を狙って、海賊万博で完成した巨大バレットに海軍や四皇が挑んでくるのを返り討ちにするつもりだったと考えられる。

  • 磯部勉
スクリーンオンラインでの田中真弓との対談で、バレット役磯部勉は、「バレット役として最も意識したことは、彼の特徴的な笑い方“カハハ!”」と述べている。田中真弓曰く、白ひげを演じていた有本欽隆も「(白ひげについて)そんな笑い方をする奴はいない!」と言いつつ本番では「グララララ!!」と完璧な高笑いを披露していたとのこと。
また、ONE PIECE.COM掲載の対談では、「一人だからこそ強い」というバレットの考え方に似たものは、かつて「他人に気を許す」ことが出来なかった自分の中にもあったためバレットにとても共感できたことを述べているほか、『バレットに関する年表』を見たときには驚きつつもそのおかげで「バレットが、なぜ今のバレットになっていったのか」「バレットがなぜこんなセリフを言うのか」がわかり、バレットに入り込むことができたという。

ちなみにアニメイトタイムズでのインタビューでは、フランキー矢尾一樹がバレットのキャラに好感を抱いたことを語ったり、逆にニコ・ロビン/ニコ・オルビア役山口由里子は「あまり共感できない…。バレットやフェスタは手を差し伸べてくれる人に気づけなかったのだろう」と言っている。
真逆の感想は、時にひとりになることもある「男」と、ひとりではない「母」の違いかもしれない。




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