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阿笠博士の発明品

登録日:2012/04/24 Tue 21:56:39
更新日:2026/07/18 Sat 21:24:35
所要時間:約 23 分で読めます




この項目では『名探偵コナン』に登場する発明家・阿笠博士が開発した道具を紹介する。


+ 目次

概要

高校生探偵・工藤新一(江戸川コナン)が子供の姿にされ、捜査や推理に制約を抱えるようになったことを受け、阿笠博士が新一/コナンのために開発・提供した発明品群。

物語初期の阿笠博士は「自称・天才発明家」としてコミカルに描かれていたが、作中で登場する発明品の性能を見る限り、その技術力は疑いようがない。
発明品の一部は後に玩具や日用品向けへアレンジされ商品化されており、博士の収入源の一つにもなっている。

発明品の特徴は、コナンが普段身につけても不自然に見えない道具へ機能を組み込むこと、あるいは既存技術を極端な小型化・高性能化によって成立させている点にある。
さらに博士本人の趣味なのか、単なる実用品ではなく遊び心やロマンを優先した設計思想もたびたび見られる(弁当箱型携帯FAXに実際の弁当を詰めるなど)。

中には蝶ネクタイ型変声機や腕時計型麻酔銃のようにシリーズを代表する定番装備もある一方、一話限りの色物発明や実験的なアイテムも少なくない。
有名なターボエンジン付きスケートボードも、原作漫画では意外と使用頻度は高くない。

基本的にこれらの発明品は、コナンの捜査・救助・潜入などの必要に応じて投入されるものであり、「発明品で全て解決する作品」という作風ではない。そのため、悪役側が同種の超技術を駆使する展開は比較的少ない。

一方で、現実目線で考えると問題点も多い。現在の技術では実現困難なものはもちろん、仮に実用化できたとしても安全面・法令面・倫理面で大きな課題を抱える発明も少なくない。本項目ではそうした側面についても、分かる範囲で補足していく。

また、コナン向け以外の発明を見ると、博士本人はそれらを必ずしも兵器や特殊装備とは捉えていない節がある。少年探偵団に試作品を遊び道具として貸し出したり、ゲーム制作や玩具開発にも関わっている描写を踏まえると、実態としては「超技術系発明家」というより「玩具・娯楽機器・遊び道具の開発者」に近い人物像とも解釈できる。

ミステリ作品として見ると、一部発明品は本来であれば推理ものの制約を大きく壊しかねない性能を持つ。音声再現、高性能追跡、超小型通信など、発想自体はひみつ道具に近いものも多い。

もっとも、これは連載初期の作品構想や作風による面も大きいと考えられる。
『名探偵コナン』は開始当初から現在のような大長編化や黒の組織との頭脳戦を前提としていたわけではなく、「探偵ガジェット」という王道的な要素として導入された要素が、その後も継続して積み重ねられた結果、独自の世界観として定着した側面が強い。

そのため、現実性やフェア性を細かく追及するよりも、「阿笠博士だからできる」「コナン世界だからこそ成立する」と受け入れるくらいが、案外ちょうどいい楽しみ方なのかもしれない。

発明品一覧


●原作初出

蝶ネクタイ型変声機

記念すべき阿笠博士製発明品の第1号にして、『名探偵コナン』を象徴するガジェット。
登場頻度・使用頻度ともに非常に高く、シリーズ全体を通して最重要クラスのガジェットと言える。

新一が小さくされてからわずか数日ほどで完成しており、その後も複数の派生型や量産モデルが登場していることから、博士自身は以前から音声変換技術を研究していた可能性が高い。

見た目は普通の蝶ネクタイだが、裏面に変声装置とスピーカーを内蔵している。
ダイヤル操作によって任意の人物の声色を再現できるほか、拡声器のように音量を増幅することも可能。

主な用途は、オッチャンを眠らせた状態で推理を代行する「眠りの小五郎」、あるいは工藤新一として電話対応・情報伝達を行う場面など。ほかにも犯人への威嚇、誘導、離れた位置からの会話演出など、単なる変声装置以上の使われ方をしている。

特筆すべきはその性能で、作中描写を見る限り、一度聞いた人物の声であれば極めて高精度に再現可能と思われる点である*1
短時間しか接触していない人物の声へ即座に合わせたり、会話の癖やイントネーションまで自然に再現している描写も少なくない。

小五郎の音声設定が固定番号化されている*2など、登録機構が存在するらしい描写もあるが、具体的な仕様は不明。声紋解析・音声合成・自動学習などを複合した仕組みなのかもしれない。

また、この道具の真価は音響面にもある。
コナンは物陰や離れた場所から話しているにもかかわらず、周囲の人物は不自然さをほとんど感じない。眠っている人物の口が動いていないことを含め、本来なら容易に違和感を覚えそうな*3状況でも成立している。
そのため、音の指向性制御や環境補正のような機能まで備わっている可能性がある。

さらに、シール状の「ボタン型スピーカー」と併用すれば、遠隔地からでも推理ショーが可能になる。初期にはかなり大胆な設置場所に貼っていたこともあったが、後年になるほど自然な運用へ変化している。

シリーズが進むにつれて、音声転送技術そのものはイヤリング型携帯電話や集音機など他発明にも応用されており、阿笠博士の技術体系の基盤の一つになっている節がある。

一方、現実技術として見ると、ここまでの性能は極めて困難である。
  • 少量の音声サンプルから高精度に声色を再現
  • 発声者の違いを吸収した自然な音声変換
  • 周囲に気付かれない集音性能
  • 雑音除去と高品質な音声出力
  • 超小型化と長時間駆動
現代の音声合成やAI技術でも、一部は近づいているものの、作中レベルを小型単体装置で成立させるのは依然として難しい。

もっとも、変声機そのものは比較的平和的な発明であり、少なくとも他の発明品群と比べれば法令面の危険性は低め。
……ただし、これを使って他人になりすまして推理を始める行為については、また別問題である。

なお、劇場版などでは死人の声を再現したり、通常より踏み込んだ演出に使われることもあるが、こうした用途は推理ものとして見るとかなり強力な反則札でもある*4
その意味でも、この発明品は阿笠博士の超技術と『名探偵コナン』らしさを最も象徴する装備なのかもしれない。

アニメ版『弁護士妃英理の証言』などでは色違いの変声機も登場した。
原作で最初に博士に渡された物の色も実は緑(アニメでは赤)。オシャレに気を使って色々作ってくれてるのかもしれない。

某動画サイトでは市販の変声機を利用して実際に作った人もいた。ダイヤルは飾りだそうな。

腕時計型麻酔銃

蝶ネクタイ型変声機と並ぶコナンの代表装備。
外見は一般的な腕時計だが、上蓋部分が照準器、リューズが発射ボタンとなっており、小型の麻酔針を発射できる。

用途は言うまでもなく「眠りの小五郎」。対象を眠らせ、その間に蝶ネクタイ型変声機で推理を代行するという、『名探偵コナン』という作品のフォーマットを成立させる必須装備である。

作中では主に小五郎、ほかに鈴木園子などが対象となるが、状況によっては犯人の制圧、暴走の阻止、人命救助などにも使用される。

命中精度は極めて高く、小型の腕時計とは思えない射程・制御性能を持つ。
コナン自身の技量もあるとはいえ、移動中の人物や混雑した環境でも正確に対象へ命中させている場面は多い。

一方、この発明品の恐ろしいところは性能そのものより「安定性」にある。
作中では、対象の年齢・体格・体調・服装をほとんど問わず、ほぼ都合よく眠る。
しかも短時間で作用し、推理終了後には比較的自然に目覚め、副作用もほぼ描写されない。

現実の麻酔・鎮静という観点から見ると、これは相当に異常である。
本来、麻酔薬や鎮静薬の使用には対象の体格・既往歴・投与量・投与経路など多くの条件が関わる。少量でも危険なケースがあり、逆に効かないこともある。
まして遠距離から射出し、毎回ほぼ同じ結果になるという時点で、現代医療技術とはかなり方向性が異なる。
作中ではしばしば冗談交じりに「象でも眠る」などと言われるが、当然ながら現実にそうした感覚で薬剤を扱えば極めて危険である。

また、倫理面で見てもなかなか豪快な装備である。
コナン側の目的は事件解決や人命救助であっても、本人の同意なく意識を奪うという行為自体はかなり強引であり、冷静に考えると毎回受け入れられている小五郎たちの適応力も相当高い。

もっとも、この腕時計はあくまで「探偵アクションのための便利装備」として扱われており、現実の医療や薬学とは切り離して見るべき発明と言える。

変声機がコナンの「声」なら、この腕時計型麻酔銃はコナンの「舞台装置」そのもの。
事件の真相に辿り着くため、今日も誰かが静かに眠らされている。

◆犯人追跡メガネ

コナンが普段着用している度無しのメガネ。様々な機能が組み込まれている。
変声機や麻酔銃ほど派手ではないが、情報収集・追跡・監視といった探偵活動の基盤を支える重要ガジェットである。

基本用途は追跡。シール型発信機や少年探偵団バッジなどと連携し、対象の位置をレーダー形式で表示することができる。
これにより、誘拐事件や逃走犯の追跡、仲間の捜索など数多くの場面で活躍している。

シール型発信機は小型かつ携帯性が高く、コナンは日常的に複数枚持ち歩いている様子が描かれる。
服や持ち物へ自然に取り付けられるため、作品全体でも屈指の汎用性を誇る。

しかし、このメガネの真価は追跡機能だけではない。
作中では盗聴・集音機能、通信機能、映像補助機能などが追加され続けており、時期によって性能が大きく変化している。
劇場版になると特に顕著で、レンズが防弾ガラス*5になったり、赤外線望遠鏡機能(!?)やサーモグラフィ表示機能、タイマー、録画機能、録画した映像を他のモニターに割り込ませることが可能なハッキング機能*6、さらに車種や色彩の判別が可能な認証システム機能*7が付いたりと色々強化される。

一方で、意外にも万能ではない。
発信機を外される、盗聴が露見する、電池切れを起こす、距離や障害物の影響を受けるなど、物語上は要所で機能不全になることも少なくない。
結果として「メガネがあるから全部解決」とはならず、推理や行動力が必要になる余地が残されている。

現実技術と比較すると、一つ一つの要素自体は完全な空想というほどではない。
GPS追跡、通信、録音、骨伝導、AR表示、小型カメラなど、それぞれ単独では既に実用化されている技術も多い。
ただし、それら全てを通常のメガネ程度のサイズへ収め、十分な駆動時間・耐久性・操作性を維持するとなると話は別である。
特に作中では雨天、長時間装着、水辺などでも問題なく使用されることが多く、相当な防塵・防水・省電力技術が前提になっていると思われる。

そして何より、コナンは正体隠蔽の都合上、ほぼ常時これを着用している。
つまり彼は普段から、高性能センサー群を顔面に載せたまま生活していることになる。
探偵らしい装備という意味では、阿笠博士の発明群の中でも最も完成度が高い品かもしれない。

盗聴・集音機能そのものは法令違反ではないと思われるが……クリーンとも言い難く、ちょっと判別が付けづらい。
ただし、少なくとも使い方に関しては完全アウトなので良い子の皆は真似しないように。

ターボエンジン付きスケートボード

見た目は普通のスケートボードだが、内部に駆動機構を搭載しており、太陽光をエネルギー源として走行する。
追跡・逃走・救助・移動と幅広く活躍し、ビジュアル面での印象も非常に強いため、一般層からは変声機や麻酔銃に並ぶ代表装備として認識されることも多い。

最大の特徴は、人力移動を前提とする通常のスケボーとは異なり、自走可能な点にある。
作中では高速走行、急加速、長距離移動、段差走破などを平然と行い、時には自動車やバイクに匹敵する速度域で運用されることもある。
特に劇場版では性能の上限が大きく解放される傾向があり、雪上仕様、水上仕様、夜間走行対応など派生型も多数登場している。

一方で、意外なことに原作漫画ではそこまで頻繁に使われているわけではない。
アニメや劇場版では定番装備として定着しているため印象が強いが、原作では状況に応じて使い分ける装備の一つという位置付けに近い。

言うまでもないが、完全に道交法を無視した代物。そもそも単純に危険である。
良い子はこれを参考にスケボー改造してブンブン走らないように*8

「所詮フィクションだし揚げ足取らなくても」と思う方も多いと思われるが、実のところ≒の存在である原動機付きキックボードは市販されている上、規制緩和によって基準を満たしていれば日本でも公道を走れるようになった
流石に短時間の太陽光充電で走れるスケボーはまだ実現してないし、コナンのスケボー並みに速度が出せるとなるとぶっちぎりで違法なのでナンバーを取る必要がある&取れる見込みは薄い*9
くれぐれも知識を身に着けて適切に運用しよう。

キック力増強シューズ

外見は普通のスニーカーだが、内部機構によって足への刺激を与え、一時的に脚力を高めることができる。
その結果、サッカーボールや周囲の物体へ通常では考えられない威力を与えられるようになる。

使用方法は単純で、靴側で出力を調整し、蹴る対象へ運動エネルギーを集中させるというもの。
作中では、
  • 犯人の無力化
  • 高所の物体破壊
  • 救助行動
  • 障害物除去
  • 戦闘*10
など幅広く運用される。

特にどこでもボール射出ベルトとの組み合わせは定番で、生成したサッカーボールを蹴り飛ばして攻撃・制圧・遠隔操作を行う流れは、近年では半ば必殺技のような扱いになっている。
初期は「子供の身体で反撃するための装置」という側面が強かったが、シリーズが進むにつれて性能はどんどん拡張され、劇場版では明らかに物理法則へ挑戦し始めている。
人間相手の制圧だけでなく、
  • 大型構造物への打撃
  • 遠距離への高出力射出
  • 環境破壊レベルの蹴撃
など、もはやスポーツ用品の範囲を超えた使われ方も珍しくない。

一方で、作中でも無制限の装備ではない。
威力が高すぎるため使用者側への負担も存在し、蹴る対象や状況によっては反動を受ける描写もある。
また、靴自体は完全な無敵素材というわけではなく、硬いものを不用意に蹴れば使用者側がダメージを受ける危険も示唆されている。

現実技術として考えると、筋出力補助や電気刺激、アシスト装置といった考え方自体は存在している。
しかし、
  • 通常靴サイズへの搭載
  • 瞬間的な大出力化
  • 使用者への負荷制御
  • 動作精度維持
まで含めて成立させるのはかなり難しい。
特に作中レベルの威力になると、先に靴や人体側が耐えられない可能性が高い。

アキレスの子供用スニーカー「瞬足」とのコラボにより、キャラクターグッズとして商品化された。もちろんキック力は増強されません。

◆少年探偵団バッジ(DBバッジ)

少年探偵団のメンバーが所持するバッジ型通信装置。見た目は子供向けグッズのようだが、実態は阿笠博士製らしい高性能携帯端末であり、作中では連絡・探索・情報収集を支える重要装備となっている。

基本用途は通信。探偵団同士で離れた場所から会話できるほか、コナンや阿笠博士とも通信可能で、事件現場に散開したメンバー同士の連携や情報共有に活用されている。
単純な連絡手段として見ると非常に便利で、小学生が行動範囲を広げる理由付けとしても機能している。

しかし、この装備の本領は通信だけではない。
作中では追跡メガネと連携して位置情報の発信源として利用されたり、集音機能を活用して周囲の会話を拾ったりと、用途が徐々に拡張されている。
結果として、
  • リアルタイム通信
  • 位置追跡
  • 周辺音収集
  • 遠隔連携
  • 一部場面での音声転送
まで可能となり、実質的には小型の情報端末と呼ぶべき状態。
特に集音機能はかなり高性能で、作中では意図的に置き忘れたり、対象の近くへ残したまま会話を聞き取るような使い方もされる。

バッジという形状も絶妙で、子供が持っていても違和感がなく、紛失や装着も自然。常時携帯の理由付けとして非常に優秀で、少年探偵団そのもののシンボルとして機能している。
劇場版では追加機能が与えられることもあり、光の点灯や補助演出など、ガジェットとしての存在感も増している。

現実技術と比較すると、
  • 小型無線通信
  • 位置共有
  • 録音
  • マイク内蔵
といった単体技術は既に珍しくない。
ただし、バッジサイズに収めたうえで安定した通信距離と電池寿命を確保し、さらに子供でも雑に扱える耐久性を持たせるとなると難易度は跳ね上がる。
そして何より、この装備が恐ろしいのは高性能なのに見た目がおもちゃなこと。
受け取った子供側は「探偵団バッジだ!」くらいの感覚だが、中身だけ見るとかなり未来寄りの通信機器である。

元がおもちゃなだけに認可を得ていると思われるので、意外にも(?)恐らく電波法などにはひっかからない。
そのため「探偵団同士の双方の合意に基づくやり取り」ならばOKだが、「盗聴」「標的の追跡」どちらも明らかに黒。認可得た時にスペック詐称したんじゃないだろうな。

伸縮サスペンダー

一見すると普通の子供用サスペンダーだが、内部に特殊素材を組み込み、ボタン操作によって自在に伸縮する。
阿笠博士の発明品の中では比較的シンプルな構造ながら、使い方次第で非常に応用力の高い装備であり、コナンの発想力を支える補助道具の一つとなっている。

用途としては、
  • 重量物の牽引
  • 対象物の固定
  • 障害物の移動
  • 高低差の補助
  • 即席のロープ代用
などが中心。
他の装備と比べると派手さは少ないものの、現場での応用性は非常に高く、コナンらしい「道具を工夫して状況を突破する」場面で存在感を発揮する。

特に特徴的なのは、攻撃用ではなく環境操作向けに設計されている点である。
変声機や麻酔銃のように直接事件へ介入する装備ではなく、状況そのものを変えるための補助ツールとして機能しているため、使われるたびに応用問題のような面白さが生まれる。

一方で、冷静に考えるとかなり不思議な発明でもある。
細いサスペンダー程度の幅で大きな張力を生み出し、しかも収納状態へ戻せるという時点で、現実の素材工学や機械構造とはかなり異なる挙動をしている。
形状記憶素材、伸縮機構、小型動力など要素ごとの研究自体は存在するが、服として自然に着用できるサイズへ収めるのは容易ではない。
また、使用場面を見る限り保持力や耐久性もかなり高く、使用者側への負荷制御まで含めると相当高度な技術が必要と思われる。

とはいえ、本発明の魅力は性能そのものではない。
「サスペンダーをロープ代わりに使う」という発想の飛躍にこそ価値がある。
阿笠博士の発明群の中でも、日用品に一工夫加えて冒険道具へ変えるという思想が最も分かりやすく表れたガジェットと言えるだろう。

◆どこでもボール射出ベルト

コナンの代名詞の一つである「サッカーボールキック」を成立させる補助装備。ベルト内部に収納された特殊素材を瞬時に膨張させ、任意の場所でサッカーボールを生成・射出する。

設定上は、サッカー好きだった工藤新一の特技を活かすために作られた装備。
キック力増強シューズとの併用を前提としており、生成したボールを高威力で蹴り出すことで制圧・牽制・救助などを行う。
つまり単体ではなく、キック力増強シューズとセットで完成するタイプの発明と言える。

基本的な流れは、
  1. ベルトからボールを展開
  2. 足元へ生成・射出
  3. キック力増強シューズで加速
  4. 対象へ命中
というもの。
この一連の流れはシリーズ後半になるほど洗練され、今ではコナンの必殺技に近い演出として定着している。

初期は「子供の身体では届かない攻撃手段を補う道具」という印象が強かったが、近年では物理法則への挑戦枠になりつつある。
特に劇場版では、
  • 高精度狙撃級の命中性能
  • 通常ボールでは考えにくい耐久性
  • 構造物を動かすレベルの衝撃力
など、ボールというより飛翔体寄りの扱いになることも珍しくない。

一方、発想自体は意外と合理的でもある。
拳や刃物ではなく、柔らかい球体を介して衝撃を伝えるため、直接攻撃より危険性を抑える意図は理解できる……威力が常識的なら。
現実技術として見ると、
  • コンパクト収納
  • 瞬間展開
  • 空気圧制御
  • 高耐久素材
など要素単位では可能。ただし、ベルト程度の容積から短時間で規格サイズのボールを繰り返し展開し、さらに高出力キックへ耐える構造となると難易度はかなり高い。

そして最大の問題は、コナン本人がこの装備を恐ろしく自然に使いこなしていることである。
突然ボールを出し、躊躇なく蹴り込み、状況を解決する。
冷静に見るとかなり異様なのだが、作中ではすっかり探偵技能の一部として扱われている。

ガス注入が化学反応によるものか気圧差を利用したものかは不明だが、どちらにしても事故に繋がる恐れが割と高い危ない道具に思える。
間違ってもこのような装置を身に着ける形式では作らないように。
あと、前者の方法の場合は熱を始めとする副作用がまず発生するので多分法令違反になる。

◆マスク型変声機

蝶ネクタイ型変声機のマスク版。『命がけの復活』で灰原がコナンに変装した時に使った。
その他にもマスクを含む変声機を仕込んだ変装用アイテムは度々登場し重要な役割を担う。

イヤリング型携帯電話

イヤリング状の小型通信機。発明品の中では比較的初期から登場しており、コナンの正体隠蔽と遠隔連携を支える重要装備の一つである。

名称こそ「携帯電話」だが、実際の機能を見る限り単なる通話機器ではない。
装着者との通話や遠距離通信を可能とし、状況によっては変声機との併用によって別人として会話を成立させることもできる。

主な用途は、
  • 工藤新一としての通話対応
  • 離れた人物との連絡
  • 事件中の情報共有
  • 正体隠蔽の補助
など。
特に初期シリーズでは存在感が大きく、「江戸川コナン」と「工藤新一」の二重生活を成立させる重要な役割を担っていた。
作中では変声機を介した通話演出も多く、相手から見ると普通に電話しているようにしか見えない場面が多い。

この装備の特徴は、音声変換系発明との親和性が非常に高いことである。
蝶ネクタイ型変声機が「声そのもの」を扱う装備だとすれば、イヤリング型携帯電話は「声を届けるためのインフラ」に近い。

結果として、

イヤリング型携帯電話

蝶ネクタイ型変声機

スピーカー・受信先

という構成で、作中ではかなり自由度の高い遠隔会話システムが成立している。

もっとも、シリーズが進行するにつれて一般的な携帯電話やスマートフォンが普及した影響もあり、存在感は徐々に変化していった。
通信という役割自体は他装備へ分散・統合され、現在では「専用通信ガジェット」というより、初期コナンらしさを感じさせる装備という印象が強い。

現実技術として見ると、小型イヤホン、無線通信、骨伝導、音声変換など個別技術自体は十分現実圏に入っている。
しかし、
  • アクセサリーサイズ
  • 長時間駆動
  • 安定通信
  • 高品質音声処理
を同時成立させるとなると、当時の時代背景を考えるとかなり先進的だった。

また、現在の目線で見るとワイヤレスイヤホンや小型通話機器に近い発想にも見える。
つまりこの発明、当時は未来道具寄りだったが、部分的には現実が追いついてきた側でもあるのだ。
とはいえ、イヤリング一つで正体隠しながら事件を解決し続ける運用方法については、まだ現実の方が追いついていない。
阿笠博士の発明群の中では、時代変化を最も感じやすい装備の一つと言えるだろう。

ちなみに「どのような電波を利用しているのか」や「どうやって電波を中継しているのか」などは不明(説明されても反応に困るけど)
東都大学工学部博士課程を卒業しているほどなので、多分何らかのツテがあったりなんだったりするのだろう。

◆弁当型携帯FAX

市販のFAXを弁当箱にくっつけただけのもの。ご飯の梅干しがスイッチになっている辺り無駄に凝っている。ちなみにおかずは本物。
スマホどころか携帯電話も少なかったかなり初期のエピソードである『プロサッカー選手脅迫事件』にだけ登場した超マイナーな道具だが、劇場版OPにはなぜかしっかり登場。だから電波はどうやって確保しているのさ。
そのインパクトから『名探偵コナン 犯人の犯沢さん』でネタにされるなど知名度は高いほうである。

◆ボイスレコチェンジャー

声を録音し、それを他人の声に変換できるペン。
『月と星と太陽の秘密』では犯人撃退に一役買った。

「バンダイとの共同開発で製造・販売され、阿笠がその契約金で儲けた」という設定だが、実際にバンダイより発売された。
余談だがこれ以外にもラジオを内蔵したものなど、ペンタイプの玩具がいくつかバンダイから発売されている。

アニメでは『仮面ヤイバー』のおもちゃ「ヤイバーレコチェンジャー」に変更されている。

◆腕時計型ライト

灰原達少年探偵団メンバーに配布された。

◆トロピカルレインボー

爆発すると七色に輝く花火。
『本庁の刑事恋物語2』では杯戸町の美術館の解体の際に使用する予定だったが、中に閉じ込められた佐藤刑事と無実の罪を着せられた男性を救うべくコナンが爆破を邪魔したため延期となった。
のちに演出だけの装置と判明*11

◆自動ハムエッグ作り機

その名の通り自動でハムエッグを作る調理器具。
近所の人たちに無料で配ったが、不具合が多く苦情が殺到する結果に*12
コナンが言うには最初から微妙な代物であったらしい。

◆石川五右衛門型温泉ロボ

お湯につけると、温度や効能等を音声で教えてくれるロボット
五右衛門風呂ということで石川五右衛門が釜に入っているデザインとなっている。
箱根の温泉旅館*13の主人が大量に購入してくれたが、部品の磨耗による漏水に弱い。

◆血が噴き出る帽子

拳銃の空砲などに合わせて中に仕込まれた血糊が吹き出す帽子。ニット帽やハンチング帽などのバリエーションがある。
某FBI捜査官の死を偽装して敵組織を欺く際に使われた。
当初は安室透の推理中の台詞のみで実物が確認されていなかったが、後に明確に発明品として登場し、アンドレ・キャメルを救うのに重要な役割を担う。

そもそも実際の映像撮影でも「撃たれた」とかの場合はこういう遠隔操作で血糊が出る装置を使う場合があるため、本職の者が見ても疑わないほどリアルな出血表現ができるとなると非常に優れた発明。
ただ、作中の用途が用途だったので、機密上はたしてそういう真っ当に必要とするところに販売できているのかどうか…

◆鋏

切ると「チョッキン」と音がする。商品化された。
コナン曰く「くだらねー発明」だがそれなりに人気はあった様子。
確かにくだらないが、使って爽快感が味わえるという意味では悪くないアイデアにも思える。

◆聞こエンジェル

天使の羽根の意匠がついたワイヤレス補聴器。
相手の声や周囲の物音がその名の通り度々不具合を起こして聞こエン天使の囁きのように優しく聞こえる。
その不具合ぶりは灰原曰く「聞こエンジェルとは言いえて妙」。……哀ちゃん、ダジャレオヤジに毒されてない?

◆ゲームソフト

発明品ではないが、阿笠が作っているゲーム
少年探偵団を主なモニターとして開発にいそしんでいる様子。
RPG、レース、アドベンチャーなどジャンルも幅広い。

ベイカー街の亡霊』ではゲーム業界を左右する新世代ゲーム機の最終チェックを任せられていたため、阿笠自身ゲーム業界でも一目置かれている存在であると言える。
一応「発明品によるパテントがあるのでむしろ結構裕福」とは説明されているが、もしかしてこのゲームクリエイターとしてが主の収入源だったりして。

●特別編初出

◆ノート型電子マップ

特別編第1巻FILE.2『誘拐』及びそれを原作としたアニメ版第86話『誘拐現場特定事件』に登場。
算数ノートに見せかけた電子地図。早い話がタブレットである。何年時代を先取りしているんだろうかこのオヤジ。
しかもこのディスプレイ、外装と継ぎ目を見るに柔軟性のある超技術の可能性が高い(一応リアルでも後に実現)。
機能自体は現代だと大したことはないかもしれないが、技術に関しては今見ても夢が広がる道具である。

◆ソーラードライブボード

特別編第1巻FILE.7『銀行強盗』に登場。
見た目や性能はターボエンジン付きスケートボードとほぼ同じだがソーラーモーターを起動すると両側からターボウイングが展開され、車と同じぐらいの速度が出せる。
銀行強盗2人組が乗った車を追跡するのに使用したが、犯人が信号を無視したことによるトラックとの衝突でボードが壊れてしまった。

◆なんでもあけーる

特別編第6巻FILE.8『奇妙な誘拐』に登場。
100円ライターのような形状のアイテムで、出てきた針金を差し込んで鍵を開ける。
作中では誘拐犯の車のドアをこじ開けて中を調べるために使用。どこかで見たような演出とあまりにも安直な名前からコナンに「ドラえもんか」とつっこまれた。

最早言うまでもないだろうが犯罪です

●劇場版初出

◆薬品

迷宮の十字路』に登場。灰原と共同で開発したもの。
病欠したい時などに使う「風邪と同じ症状を出す薬」、下戸の人が飲み会をやり過ごす用の「酒を飲むとすぐ顔が赤くなる薬」、「腹が鳴るのを抑える薬」などがある。
コナンが一時的に新一に戻るために服用した*14。そこ、ご都合主義とか言わない。

子供向けの『名探偵コナン 謎解きパズルランド』では、なんと透明人間になる薬という全世界の野郎共が渇望する夢の薬まで開発していた。
しかしこの薬、お約束通り服は透明にならないうえ、すぐに効果が切れるため使い物にならない。
これを服用した強盗団が犯罪を行おうとするもコナンの機転で捕まり、最後はお約束通りのオチになった。

腕時計型麻酔銃の件もそうだが、工学部なのに阿笠はなぜ薬品にも詳しかったり特別な薬を用意できたりするのだろうか?
APTX4869用の薬は仕方ないとしても、それ以外に認可されているのか怪しい薬が平然と混ざっているのは問題では……。

◆リュックサック式パラグライダー

銀翼の奇術師』に登場。
一見リュックサックに見えるが、両方のショルダーハーネスに付いている角カンを同時に引っ張ることでリュックサックの中からパラグライダーが飛び出し、空を滑空することができる。
滑空中では角カンの引っ張り具合で降下の調整が可能だが、使えるのは1回のみ。

汐留ビュータワーからハンググライダーを使い逃走する怪盗キッドを追跡するのに使用*15ゆりかもめの車両の上で切り離して着地するが、同じく切り離したキッドのベルトとハンググライダーには巻上式のワイヤーが繋がっていたため、あと一歩のところで逃げられてしまう。
期間限定で公開されていた3Dシアター『コナンVSキッド SHARK&JEWEL』でも登場した。

◆盗聴器付きカフスボタン型スピーカー

水平線上の陰謀』に登場。
機能性ではコナンが眠りの小五郎や推理クイーン園子の時に使うボタン型スピーカーと同じだが、他にも盗聴器と発信機が仕込まれており犯人追跡メガネとリンクしている。前半で阿笠に見せてもらった際に小五郎に取り上げられてしまったが捜査会議や後半の推理で結果的に役立った。

現実にもこうしたボタンに偽装した盗聴器や隠しカメラは存在している。
説明するまでもないが、良い子の皆はこういうものを使用しないように。

◆小型酸素ボンベ

紺碧の棺』に登場。名前そのままの小型の酸素ボンベ。
黒鉄の魚影』でも新しいデザインで再登場。

◆高性能スノーボード

沈黙の15分』に登場した、ターボエンジン付きスケートボードの雪道バージョン。
ターボエンジン搭載で斜面じゃなくても自立走行が可能で、さらに夜間に使っていたことから充電もできる。しかも前後を押し込むことで通常のスケボーと同じ大きさに縮めて持ち込むことが可能。

夜間に勝手にスノーモービルを持ち出した挙句、転倒により壊してしまい遭難した探偵団との合流に使った後、ある人物に狙われた探偵団を助けるため灰原と2人乗りで走行。
終盤では犯人から逃げる時に使ったり、爆破されたダムから流れ出る洪水を止めるのに使用したりと大活躍する。
それもあってか劇場版限定の発明品だが、メインビジュアルにも登場している。

◆水陸両用のソーラーボード

ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE』の冒頭に登場した、ターボエンジン付きスケートボードの新モデル。
なんと車輪を収納することで水上を走行することが可能になり、夜間用の太陽光充電エンジン、暗い道でも走行できるヘッドライトをも備えた優れ物と化した。

月島に現れ、逃走する怪盗キッドの追跡に使用したが、まさかの乱入者により真っ二つに切断され取り逃がしてしまい、さらに翌日阿笠に見てもらった結果修理不能と判断されて御役御免。以降は通常のスケボーを使う。
ちなみに「水陸両用のソーラーボード」と名前が出たのは、阿部ゆたか・丸伝次郎によるコミカライズのみ。

◆花火ボール射出ベルト

異次元の狙撃手』にて初登場。
どこでもボール射出ベルトの派生。従来のサッカーボールはもちろん、文字通りベルトから爆発する花火ボールを射出できる
初登場以降は『業火の向日葵』、『純黒の悪夢』、『ゼロの執行人』、『緋色の弾丸』、『ハロウィンの花嫁』、『黒鉄の魚影』『100万ドルの五稜星』と劇場版限定のレギュラー武器として登場しており、蹴り上げる度になかなか重要な役割を果たしている。つまり、櫻井脚本では定番化。
『業火の向日葵』と『黒鉄の魚影』では水中で爆発させていた。

しかしアクション要素が強くて何かと爆発する劇場版のみでの使用とはいえ、いくらなんでも花火(というか爆弾)は過剰戦力にも程がある。
存在も使い方も真っ黒な上にうっかり事故ったら明らかに大惨事に繋がる驚きの黒さなので、良い子の皆は決して作ったり使い方を真似しないように。
『異次元の狙撃手』序盤での初使用時は花火として打ち上げたら近所の明かりが一斉に点灯、近所から激しいクレームを受けた。

◆スイカを好きな形にカットできる機械

まんま。正式名称不明。
『業火の向日葵』に登場。スイカをこの機械にセットしてしばらく待つと仮面ヤイバーの形にカットされる。
元太は「うな重が出てくるのかな」「うな重より凄いもんって特盛かな」と呟いていた。

一発ネタ道具の割には子供が喜ぶアイテムとして優秀で、阿笠には厳しい灰原ですら称賛するほど。

◆高性能ドローン

『ゼロの執行人』に登場。30km先の範囲まで飛ばせる上、高度1万メートル先まで上昇可能という優れ物*16である。
日本においては、ドローンを無許可で地上や海面から150m以上の高さへ飛行させることは航空法で禁止されているのだが……*17
歩美はこれを使って、埼玉県に住んでいる伯母の家まで荷物を届けたらしい。また、終盤においては公安警察の任務にも活用される。

方向・速度・カメラという3つの要素を同時に操作しなければならないため、1人で操縦するのは困難なのが惜しい所。
阿笠は劇中でコントローラーを3つに分けることで元太、歩美、光彦が遊びやすいようにした。

◆新どこでもボール射出ベルト

『ハロウィンの花嫁』に登場した、どこでもボール射出ベルトの改良版。
超巨大なサッカーボールを発射できるように改良していたが失敗続きで、冒頭では大きい音と共に阿笠邸の庭に穴が開いた。それでお隣さんたちは迷惑になってないのだろうか?
しかしクライマックス、渋谷に仕掛けられた爆弾を止めるため活用されることに……。

ちなみに、このベルトで使うサッカーボールは通常使っている「タンゴ」ではなく「テルスター18」である。

◆水中スクーターと海中ヘッドセット

いずれも『黒鉄の魚影』に登場。
水中スクーターは市販のものとは違って自動運転機能が搭載されていて、30m以上潜れる。
また、水中スクーターのヘッドは着せ替えが可能*18。動力はバッテリー式。

海中ヘッドセットは、『紺碧の棺』でも登場した減圧症になりにくい小型エアタンクと無線と一つにしたイヤホンが伸びて耳の穴にぴったりと収まるゴーグルがセットになっている。

中盤、潜水艦内にいる灰原を助ける際に追手のソナー*19を欺く囮として使用し、終盤では潜水艦近くの海中に花火ボールを射出するためにコナンが1台使い*20、直後に海中のコナンの安否を心配した灰原がもう1台使った。

◆気球

『100万ドルの五稜星』に登場。
宝の在処を突き止める手がかりが気球に関係しているためコナンの指示を受けて用意した物。
動力源は火による熱で、灰原のスマホによる操作で4本のワイヤーを伸ばしているウインチを制御可能。
カゴの床はガラス張りになっていて側面には窓がある。
また、気球のカゴの中には高出力レーザーポインターやコナンのスケボー、元太用のお菓子などが収納されている。

◆キック力増強シューズ(スノーブーツver.)

隻眼の残像』に登場。
舞台が長野県の雪山の為、それに合わせて阿笠が事前に用意していたと思われる。*21用途は通常のキック力増強シューズと同じで分厚い氷の下の湖へ落下した諸伏高明を救出しようとベルトから射出したサッカーボールを蹴るために使用し、救出後犯人によって発生した雪崩を止めるため設置されていた酸素ボンベ3本を蹴るため*22に使用した。

アニメオリジナルエピソード初出

◆個人用移動ロケット

アニメ版『ジェットコースター殺人事件』及び、それをリメイクした『エピソードONE ~小さくなった名探偵~』に登場。
交通渋滞を解消するため開発している途中だそうだが、外壁に穴が空くほどの爆発を起こすなど失敗続き。
コナンになる前の新一に「ミサイルみたいな物じゃねーのか?」と指摘されるが阿笠は「安全第一」だと反論した直後に誤作動により阿笠は空の彼方へと飛んで行った。

◆開けて、開けて、だ・メカ(仮称)

『コンピューター殺人事件』に登場。
車のドアに取り付けると、取っ手部分をガチャガチャやって防犯装置を誤作動させる。それだけ。
コナンが容疑者の気を引くために使っていたが、阿笠をモチーフにしたメカなので、阿笠を知っている人が見たら犯人はバレバレである。

◆画像補正ソフト

『スクープ写真殺人事件』に登場したPC用ソフト。
あるカメラマンが撮影し、雑誌に掲載された火災現場のスクープ写真の隅を拡大して何が写っているのかを調べられないかとコナンが相談した際に使用。
いくら拡大しても解像度は固定のため、ぼやけて何も分からなかった雑誌の写真をスキャナーで取り込みデータ化。
さらに当時の天候や火事による熱の影響などのデータを入力する(!?)ことで補正・解析・判別し、超高解像度の画像を作り出すというとんでもないソフト。
これにより、雑誌の写真の隅に写っていた鏡に映りこんだキッチンの様子を鮮明に映し出した。

2D画像の3Dデータ化+画像内の物品の識別+材質の解析をこなしていることになる(高解像度化による目視での推理、のみなら『科捜研の女』にほぼ同一の目的で登場しているケースがある*23が、これも現実世界でそれ系のソフトが進歩してきた時期のシーズンから)。
2020年代も後半になって、似たようなことはAIの発達に伴い自動でできるようになってきたが、これは「常識的に考えればこうなるはずだ」と学習による経験則で補っている(言わば高精度の妄想)ので、データ入力が必要とはいえ、このソフトの方が信頼性は別次元で上だと思われる。
ちなみにこの回ではPCのOSやマウスパッドも自作らしき描写がある。

●ゲーム版初出

◆携帯用サッカーボール

PS用ソフト『名探偵コナン』「孤島の宝物事件編」に登場。
一見ゴムの塊だが、ボタン操作で空気が入りサッカーボールとして使用できる。空気を抜けばただのゴムに戻せて携帯可能。
どこでもボール射出ベルト登場前の発明であり、空気の時間制限がなさげなことがベルトとの差別点だろうか?

◆特殊全身スキャンシステム&VRゲーム用コントローラー/テストプレイ用の格闘ゲームと探索ゲーム

グランブルーファンタジー』でのコラボイベントに登場。上記した『ベイカー街の亡霊』におけるエピソードを踏襲したものだろうか?

ゲーム自体はとあるゲーム会社と共同開発で、阿笠が担当したのがこの部分。
その名の通り全身をスキャンすることで仮想空間にプレイヤーと寸分違わないアバターを作り、ベルトで装着する手足のセンサーと足元の重心コントローラーで操作してアバターを動かすもの。映像についてはVRゴーグルを着用する*24
これだけだとそれなりに普通だが、なんと圧力や電気信号で触覚や痛覚を刺激し現実にとても近い感覚で体を動かせるらしい。
創作物でよく見られるフルダイブ型VRゲームとゲームセンターによくある乗り込み型の大型筐体の合いの子みたいな感じだろうか。
また、スキャンシステムで取り込んだものは機械類でも現実通りの働きをするようで、阿笠の発明品クラスの代物でさえゲーム内でも問題なく使用可能という恐ろしい精度を誇る。

謎解きゲーム用であるらしく、痛覚の軽減などは行われない。
テストプレイ用の格闘ゲームも「格闘技経験者でなければ痛くて戦うどころではない」とのこと(蘭には「本当に誰かと戦ってるみたい」と好評だった)。

なお、阿笠が手掛けたものではないが、身体を動かして戦うタイプの格闘ゲームなら原作でも『バトルゲームの罠』に登場している。
始めてそのゲームをプレイした蘭は普段の空手と同様の動きをしてしまったが、実際の攻撃動作は小刻みに動く程度で十分で、傍目にはそれで格闘(ゲーム)をしているようには見えない。
また、ダメージを受ければそれに対応した衝撃が与えられるが、携帯電話のバイブレーション程度の強さとのこと。そうした要素が殺人のトリックに利用されていた。



追記・修正は博士の発明品のPC・スマホを使いながらお願いします。

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最終更新:2026年07月18日 21:24

*1 公式コラボ回において「さっき初対面だったばかりのコラボレーション相手の作品の人物」を問題なく変声している描写もよく見られる(『ルパン三世vs』ルパン、銭形、『金田一少年の事件簿 めぐりあう二人の名探偵』美雪、『名探偵プリキュア! 名探偵の共演』あんな)。つまり生活圏の面でほとんど出会うこと自体がない人物の声ですら一度録音すれば再現可能

*2 小五郎の声はダイヤルの「59」番。よく使うので印が付けられているらしい。

*3 現状「変な所から小五郎の声が出ている」と疑われたのは、声を出すコナンと座っている小五郎の間に蘭が来る構図になってしまった『天下一夜祭殺人事件』くらい。幸いその場に共に居合わせていた横溝刑事は、描写的にそちらの面では不自然さを感じなかった様子。

*4 TVシリーズの一般回、特に放映1回で事件解決まで進む回では基本的に「これを使って死んだ人物の声で喋る」は行わないのも、ミステリ作品好きとしての工藤新一、という人物として「ミステリ作品でアウトに近い手段は実際の『犯人はアンタだ』の場でもよくない」「(劇場版作品のような)事件の規模が大きすぎて、どのような手段を使ってでもそれ以上の犯行を阻止するべき時がさすがにやむを得ないというだけ」と考えている可能性も指摘できうる

*5 『世紀末の魔術師』のみ。

*6 『ハロウィンの花嫁』のみ。

*7 アニメ版『風の女神・萩原千速』にて。

*8 ナンバーを取れればいけるかもしれないが、取れる見込みは絶無だろう。仮に認められたとしても原付扱いになると思われるので免許が必要になるし、ついでに軽自動車税まで取られる。

*9 その原動機付キックボード自体も安全性の面で「時期尚早だった」「少なくともレンタサイクルの代わりとしての実用化はまだ危険ではないか」との反論が存在しているという考察材料もある

*10 『名探偵プリキュア!』のコラボ回では、プリキュア側の敵幹部を実質的にこれで撃退している(直接蹴るのではなく、ボールをぶつけている)。ただし当該幹部であるニジーは戦闘得意タイプのゴウエモンよりも線が細く、直前に蘭に本気で蹴られてダメージを負っていた。

*11 『緊急事態252』より。

*12 『魚が消える一角岩』より。

*13 『湯煙密室のシナリオ』より。

*14 「風邪と同じ症状を出す薬」を服用し、そのまま白乾児を飲んだことで一時的に元に戻ったが、風邪と同じ症状を出しているので体はフラフラ。灰原にも「命の保証はできない」と言われるほどの有様だった。

*15 持ち込み先がオペラ劇場だったので元太から色々と突っ込まれていた。

*16 一応、この高さまで飛べるドローン自体は実在しているが単独で製作してしまった人間は未だ(公には)存在せず、市販のメーカー品はこの10分の1以下の高度までしか飛行できない。

*17 コナンも「色々法に触れそうだな」と内心ツッコんでいた

*18 着せ替えパーツはサメ、イルカ、カメの3種類ある。

*19 超音波の反射や、周囲の音を拾うことによって敵の位置を特定するシステム。

*20 このとき潜水艦が動き出し、スクリューに巻き込まれ破損した。

*21 長野行きの新幹線で履き替えてたところを蘭が気にしていた。

*22 蹴った時の反動防止用として蘭のマフラーを靴に巻いて緩衝材代わりにしていた。

*23 こちらではそもそも正規の捜査許可を取れる京都府警のスタッフであるため、「防犯カメラの映像をソフトに入れて、細部まで証拠映像にできるような解像度に上げる」「Hシステムのような、当該区間を通った自動車を撮影するものの映像データを入れて、ナンバーだけではなくドライバーの顔を改められるようにする」といった使い方をする

*24 こちらはおそらく阿笠の開発ではないが、安室によると良い出来らしい。