登録日:2017/12/26 Tue 07:02:18
更新日:2025/04/20 Sun 12:56:44
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【概要】
本作は当初
小学館の学年別学習雑誌(所謂小学〇年生という雑誌)の4・5・6年生で連載されていたが、3誌とも休刊となったため、現在は「月刊コロコロイチバン!」にて連載されている。その関係で単行本は他のスピンオフと異なり少年サンデーコミックスではなく、
てんとう虫コミックスから出版されている。
それもあって存在を知られにくい
犯人や
安室のような人気キャラを主人公に据えたものではなく、内容的には「別の作家が描く『名探偵コナン』のアンソロジー」といった感じである。
スピンオフながらかなりの長寿作であり、テレビアニメ放送開始の年から連載されている。
現在既刊として49巻まで出ており、44巻以降は複数のエピソードに跨がった長編シリーズとなっている。
ただし、月刊誌での連載の為、ひとつの長編シリーズを完結するには約1年かかる。
児童誌での連載という事もあって、表現は原作よりマイルド…かと思いきや、それらの表現は内容によって大きく異なり、遺体や殺害方法の凄惨さが原作以上どころか学習雑誌で連載しているとは思えないほどの事件も存在する。
原作や
アニオリでもほとんど扱っていない動機や、未成年者の加害者及び被害者も登場しており、消防署や刑務所などのように原作では事件の舞台にならなかった場所が事件現場になった例もある。
なお、「犯人が推理で追い詰められて自殺する」という結末に関しては原作と同様に扱っておらず、犯人の自殺を食い止めようとするエピソードも存在するが、殺人事件ではなく実は自殺だったというエピソードは存在する。
また、主要キャラクターの設定が原作と異なる事もしばしある。
ゲストキャラの特徴として、名前に関しては原作とは違って法則性はほとんどなく、
某推理漫画のように苗字や名前を当て字風にした人物が多く、
名は体を表すような人物もいる。
話によっては前編で名前が出ず、後編開始時のあらすじでいきなり名前が判明する場合もある。
また、未成年者、マフィア、政治家、外国人キャラも本編以上に登場している。
原作に比べて季節ネタの制約が緩く、
バレンタインデーや
クリスマス、
雛祭りや七夕などの季節イベントが何度も繰り返されている。
原作と異なり、単行本未収録の話もわずかながらに存在している。
一例:コナンが子供の姿のままで台湾に行く未収録話が存在する。原作でも『ホームズの黙示録』で言及されているが、偽名である故に戸籍のないコナンではパスポートを発行できない。
ただし、学習まんがシリーズではスイスやエジプトに行っており、灰原も一緒にスイスに行っている。
その一方で、蘭に正体を疑われたコナンに代わり、読者が犯人を推理するという、未収録でもおかしくない懸賞用の漫画までもが加筆・修正された上で収録されている。
また、スポーツネタに関してはサッカーネタが圧倒的に多い。
地名や建物に関しては、基本的に架空のものが多いもののイニシャルだったり実在するものが登場した例もある。
また、原作にも登場する杯戸町が読者の年齢に合わせてかハイド町とカタカナで表記されたこともある。
【作者と作風】
第1巻、2巻、6巻、11巻、14巻、19巻、22巻、25巻の計8巻を担当。
青山のアシスタントであり、原作でも
モブキャラを描いている。
その為か初期の原作に負けず劣らずの遺体のグロ描写がされていたり、事件そのものや人間関係も複雑なもの、陰惨でドロドロした展開が目立つ。
その一方で、被害者が生存しておりその命を救うために奔走するというエピソードや、家族の絆を描いた感動ストーリーもあり、ギャグ的な表現もわりかし多い。
サブタイトルについては「消えた男」「殺意」等、単語のみ等のシンプルなものが多く、原作漫画のサブタイトルの付け方に近い。
中には「誘拐」等、2回使われたサブタイトルもある。
しかし連載後半になってくるとアニメ版のようなタイトルが多くなっていった。
変わったところでは「別冊付録収録の懸賞用漫画」という、後年は日の目を見る事があまりないであろう代物に加筆修正して独立したエピソードとして成立させた作品も存在する。
ゲストキャラに関しては外見的にも性格的にも個性的なキャラクターが多数登場している。なので劇場版やアニオリに負けず劣らずのトチ狂った犯人や豹変する犯人も出てくる。その中には回りくどい上にはた迷惑な方法で自殺する老俳優やピッチリスーツでナイスバディな女怪盗(残念ながら顔は暗視ゴーグルで隠れている。が、言動は結構カワイイ)に加え、中国マフィアのトップ直属の暗殺者という出る漫画を間違えてるんじゃないかという相手もいてバラエティー豊富である。
その他の特徴として、コナンが単独で行動し事件に遭遇→1人で解決する展開も多く、その為レギュラーキャラがコナン1人しか登場しない作品もある。
また、犯人などのゲストキャラに名前が設定されていない作品もあり、後述する2作品は
アニメ化された際に名前が設定されたゲストキャラがいる。
容疑者が1人しかいない倒叙ものが比較的多く、そのほとんどでコナンは容疑者の事を「お前」や「ヤツ」と乱暴に呼んでおり、事件が発生していない段階でも相手(ほとんど犯人)にやや乱暴な口調で接する事もよくあるものの、その一方で犯人の事情を汲んで無邪気な子供を装って自首を促すケースも存在する。
蘭がコナンの正体を疑うエピソードもいくつかある。
現在は『名探偵コナン歴史まんが 日本史探偵コナン』シリーズの一部の作品を担当している。
第3巻、4巻、8巻、9巻、12巻、15巻、17巻、20巻、23巻、26巻、29巻、31巻、33巻、35巻の計14巻を担当。
当初は少女漫画のような絵だったが、だんだんと原作に近い絵になってゆき、平次等の準レギュラーキャラも登場するようになり、学習まんがシリーズに登場したオリジナルキャラが特別編に登場したり、一度登場したオリジナルキャラが再登場した話もある。
その画風に違わず、新一と蘭のロマンスを思わせる描写も多い一方で、そんな絵柄からは想像も出来ないグロい殺し方やマジキチ犯罪者が跋扈する、山岸版とは別ベクトルのトラウマメーカーと言える。
22件以上の高級車連続放火事件を発生させて米花町を1エピソード内で世紀末都市化させたこともあり、「(じいさんに本気の愛を告白したのに)若くて美しい私をフったから殺した」と
自画自賛しながら動機を語るヤベー女や、
死体を薄切りにして本にしたコエー女、
犯人と被害者の双方が未成年という原作やアニオリでは恐らくやらないであろう「特別編」ならではの事件もある。
黒の組織が登場するシリアスなストーリーや、環境問題や若者のマナーに対する批判等社会風刺ネタも多い。
その2つが合わさった結果、風邪がいかに危険な病気なのかをウォッカに解説するジンというシュールな光景が繰り広げられた事も。
比較的、科学知識を生かしたトリックが使われる傾向にある。
逆輸入と言うべきか、何気にココで使われたトリックと同様の物が原作で割りと重要な役所として登場していたりする。
現在は主に劇場版のコミカライズや学習まんがシリーズを担当しており、『
ルパン三世vs名探偵コナン』シリーズのコミカライズも担当した。
阿部&丸版には、かつて『
ゴルゴ13』の脚本スタッフだった平良隆久氏もプロットとして参加している。
第5巻、7巻、10巻、13巻、16巻、18巻、21巻、24巻、27巻、28巻、30巻、32巻、34巻、36~49巻の計27巻と最も多くの話を担当している。
あの『
名探偵コナン 推理ファイル 昆虫の謎』を描いているのもこのコンビ。
基本的にひとつのエピソードを解決するのは2話以上かかる事がほとんどで、短編エピソードが上記の2組と比べても少なめ。
特に少年探偵団の出番が多く、殺人以外の事件や宝探し等といったゲーム感覚の謎解きが多く、殺人事件が一度もなかった巻も存在する。
その関係で怪盗キッドの出番も原作以上に多くなり、長編シリーズとなった44巻以降は45巻と49巻を除けば毎回ではないものの登場頻度が急激に増えている。
話の数は多いものの、展開としては毎度のように登場キャラが同じ、誘拐される少年探偵団、強盗団や窃盗団といった感じの犯人グループ、男女の犯人グループが登場するなど似たような話が多め。
ゲストキャラの特徴として、髪型やカイゼル髭等の特徴的な部分を持っている人物が多く、デザインも上記の阿部&丸版が原作に近い絵なのに対し、こちらはアニオリに近い絵といえる為、美人のゲストキャラが登場しやすい。
歩美が一軒家に住んでいたり、本来は捜査二課が担当するような事件を何故か目暮が担当など、原作とは乖離した設定が他2組の作品より多く組み込まれている。
また、主要キャラの
そっくりさんが度々登場している。
かつては元太、阿笠、目暮といった肥満体型のキャラを普通に肥満体型として描いていたが、徐々に細身の体格で描く様になった。
特に元太は顔以外、他作品の元太の面影が無い位のアンバランス気味に痩せた体型となっている。
こっちの方が小1男子の体型としては自然な形と言ってはいけない
現在は主にコロコロイチバンでの連載を担当しており、現状明確に「特別編」の連載を続けている唯一の作者となっている。
なお、初期は太田勝と江古田探偵団名義であり、今の名義になったのは16巻からである。
ところで、各作者の名前を聞いた事があるような気が……
そう、本屋じゃなくコナン原作本編で……
【登場人物】
ご存知迷宮なしの名探偵。
主人公だからなのか基本的に原作からキャラはそこまでぶれていないが、他のキャラの呼び方が原作と異なる事がしばしある
自分から「俺たちは少年探偵団だ」と名乗る等、(メタ的に言うならば)低年齢層の読者を意識した行動をとる事もあれば、サッカーの日韓ワールドカップの時期に連載されていたエピソードでは、工場見学中に
イヤホンをつけながらサッカー中継をラジオで聞くという
某警察官のような行動をとるといった事もある。
また、状況によってはゲストキャラを眠らせ探偵役にする事もある反面、新一としての活躍は回想含めてほとんどないが、中学生の頃に単独で事件を解決したエピソードは存在する。
これが最初の1ページじゃなかったのか?
最初からコナンとして活動しているので、そうなった経緯は単行本のあらすじでのみ語られている。一応、山岸版や阿部&丸版の第1話にあたるエピソードで高校生から幼児化してしまったと軽く触れられてはいる。
山岸版ではレーズンが嫌いという設定が、第2巻に収録されているおまけ漫画『名探偵の憂鬱』で描かれている。これは青山氏がレーズン嫌いである事が由来であり、それを理由に山岸氏はこの設定は間違っていないと確信しているとのこと。
必死の形相でパンからレーズンをほじくり出したものの、それが見つかって残すことを咎められて結局食べさせられ、口の中に広がるレーズンの甘ずっぱい汁に苦悶の表情を浮かべる……という、コナンのリアクションは青山氏を参考にしたという。
なんでも食べないと大きくなれないよ。
(なるか!!こんなモンで!!)
今のところ、この設定は原作に逆輸入されてはいないが、アニメ版『サクラ組の思い出』ではこの設定を受けたような台詞が存在する。
ご存知ヒロイン。
キャラは概ね原作通りだが子供向けという事もあり、元々高かったパワーは更にオーバーな表現をされており、ビルの天井(床)を破壊した事もある。
太田&窪田版はアニオリでもあまりなかった格闘シーンがよく描かれていたり、阿部&丸版の学習まんがシリーズではコナンに蹴りを入れた事もある。
原作では毛利家の家事を任されているが、特別編の初期の頃に料理が下手と言われていたりしていた事もあるなど原作とは異なる部分もある。
原作では『スキーロッジ殺人事件』の一件ただ一度きりだった
電話による探偵役をもう一度引き受けている。
また、命を狙われたり殺人犯として疑われるといった原作やアニメ版でもほとんどなかったような事も描かれている。
阿部&丸版の初期は言動が少し幼かった。
ご存知迷探偵。
こちらも原作通りヘッポコぶりを発揮する。
話によっては、運動音痴になっていたり、
パソコンの電源の入れ方すら知らなかったり、歯の治療でジタバタするなど原作以上に頼りない一面を見せる事もあるが、やるときはちゃんと決めてくれる所も原作と同じ。
しかし、家族である蘭や英理がピンチの時に能力を発揮しなかったり、初期のエピソードでは40代にされたり、一人称が「ワシ」になってたりと原作とキャラが大きくぶれている。
阿部&丸版ではコナンからの評価がやたらと辛辣な他、呼び方が「おっちゃん」、蘭からは「父さん」と原作と異なる呼ばれ方をしていたり、警察学校時代の同期が
FBIにいたというエピソードもある他、刑事時代に捕まえ損ねたという、詐欺師から宝石泥棒に転職した伝説の怪盗と顔見知りだったりする。
また、同級生に
某推理作品の主人公と
同姓同名の人物がいる。
ご存知天才発明家。
子供向けということで原作以上のトンデモ発明を披露。中でも第1巻『誘拐』に登場した「ノート型電子マップ」は時代を先取りしすぎと話題に。
「なんでもあけーる」という、名前で察せられる通りの使用目的と方法で、言い逃れ不可能なレベルで犯罪としか思えない発明品も登場
また、阿笠の学生時代の親友が殺された事件では口パク無しで事件を解決する活躍をしたこともある。
ご存知少年探偵団。
読者の目線と最も近いからか、コナンと共に主役級の活躍をすることが多く、元太と光彦に至っては本作オリジナルの黒の組織のメンバーの撃破に貢献するという偉業を成し遂げている。
また、歩美と光彦がほとんど登場せず、コナンと元太のコンビで事件を解決するエピソードもいくつかある。
しかし、光彦にはダイイングメッセージが「光」だった為、殺人容疑が割りとガチにかけられてしまうという、色々な意味で恐ろしいエピソードも存在する。
特別編独自の設定として、山岸版の円谷家は別荘を所持していたり、太田&窪田版の歩美は沖野ヨーコのファンだったりする。
ご存知哀ちゃん。
太田&窪田版には16巻から本格的に登場しているが、阿部&丸版での本格的な登場は23巻と後半のほうであり、山岸版には登場していない。
クールな性格は相変わらずだが、黒の組織の出番も少ない事もあり、作風もあって原作よりも表情は穏やかである。
扉絵では他の探偵団メンバーと共にコスプレしてる姿が印象的。
また、コナンに対する恋心を明確に描かれている。
阿部&丸版の学習まんがシリーズでは「コナン・蘭・小五郎・灰原」や「コナン・阿笠・灰原」の組み合わせで遠出(旅行)というアニメ版では描かれた事がないエピソードもある。
ご存知蘭の親友。
そこそこの頻度で登場しているが、初期の頃は知り合いにおねだりをするなど性格が原作と異なる点もある。
初期の頃は彼氏探しに熱心だが、後に原作通り
京極と恋仲になっているが、京極と全くの別人だと知らずに格闘技イベントのチケットを取った事も。
ご存知西の高校生探偵とその嫁幼なじみ。
平次は太田&窪田版でそこそこの頻度で登場し、阿部&丸版にも登場した事がある。
原作ではコナンから「服部」と呼ばれているが、太田&窪田版では「平次」と呼ばれている事が多い。
たまに一人称が「ワイ」となり、なんJ語コテコテの関西風になる事もある。
逆に平次とのセットで原作に登場する和葉は殆ど登場せず、阿部&丸版で数回登場したくらいである。
ご存知、月下の奇術師で平成のアルセーヌ・ルパンにして令和の
魔術師というサザエさん時空最大の被害者。
彼も太田&窪田版でそこそこの頻度で登場し、原作と同じく抜け目ない人物として描かれている。
宝石とは別に相手の悪事を暴く為に現れることもあれば偽物の挑戦状でわざわざ現れる場合もあり、長編シリーズとなった44巻以降だと45巻『神の名はK』シリーズ以外に登場している。
アニオリより特別編のほうが出番の多い珍しいキャラ。まあ本当の意味での原作も止まってるけど。
変装しても割とボロが出てバレるが、コナンにヒントを出してわざとバラしているところも多く、正体を明かすのは大体解決編が終わってから。
また、脱出する時は変装しながら逃げる事もあり、中にはクリスマスツリーに仮装しながら逃げる事もある。
体型が似ているからか平次に変装する事も多いが、蘭や園子に変装する事もある。
ご存知警視庁捜査一課の刑事達。
アニメオリジナルエピソードと同じく、事件が起こると出てくるのは大抵この2人だが、大抵はどちらか片方が登場する場合がほとんど。
太田&窪田版の紹介でも述べたが、たまに課を飛び越えて事件の捜査に当たったり、他県の捜査に当たったりした事もある。
目暮は高級車連続放火事件の現場付近で不審なパトカーが相次いで目撃された為、犯人が警察官なら責任を取らねばと辞表を胸に忍ばせて捜査に当たった事も。何故かその辞表を他の人に代わりに出してもらおうとしていたが。
山岸版での出番は少なく、代わりにオリジナルの刑事が捜査を担当する事が多い。
ご存知警視庁捜査一課のマドンナ。
登場頻度は少なく、太田&窪田版にたまに出てくるくらい。
高木とのコンビで登場しており、
それぞれが花婿と花嫁の衣装で犯人を確保した事もある。
なお、
白鳥任三郎や
千葉和伸などのメンバーは出てこないかモブ役での登場が殆どである。
ご存知警視庁捜査二課の警部。
阿部&丸版では原作通りキッドの事件の担当だが、太田&窪田版では出番を目暮に取られており、特別編43巻に収録されている『氷塊の奇術師』でようやく登場した。
娘の
青子は特別編に登場した事はないが、山岸氏が作画を担当した「歴史まんが」に登場した事がある。
ご存知群馬県警のヘッポコ警部。
太田&窪田版では地方へ行くと何故かよく出てくる。つまり、群馬での事件も発生しやすい。
本作では原作以上のヘッポコとなっており、コナンに心の中で「お前」と呼ばれるなど原作よりやや扱いが悪い。
大阪府警のメンバー。
大阪を舞台にした事件で登場するが、隣の京都で発生した事件でも捜査責任者として登場している
ご存知法曹界のクイーン。
登場頻度は多くないものの、主に太田&窪田版に登場している。
トリック再現のためにスーツのボタンを外して使用し、その結果胸が露になるという、
掲載誌の対象年齢的に大変けしからん大胆な真似をしたことも。
小五郎に惚れ直すも、最後は小五郎の失態でいつもの関係に戻るのがお約束となっている。
小五郎と英理が寄りを戻してそのまま話が終了した場合は原作に影響を及ぼしてしまうという理由だろう。
秘書の
栗山緑も登場した事がある。
ご存知帝丹
小学校1年B組担任。
英理と同じく登場頻度は多くないが、コナン達の担任である為、出番はそこそこある。
特に阿部&丸版の実質最終巻といえる35巻には連続して登場した事もある。
山岸版での性格は、
原作初登場時に近かった。
帝丹小校長の植松竜司郎も登場した事がある。
ご存知
黒の組織のメンバーにして最大の宿敵。
だが、原作との整合性があるためか殆ど出番がなく、それ以外の組織メンバーも
ベルモットがコナンのイメージ内で1コマだけ登場したくらいである。
その代わりオリジナルの組織メンバーや、意図せず彼らに似た格好をした偽物がよく登場している。
オリジナルの組織メンバーは劇場版と同じく、生き残った場合は原作に大きく影響を及ぼしてしまうので、最後は死亡するか完全な記憶喪失かになっている。
他にも、
沖野ヨーコ、
榎本梓といったサブキャラクターも多数登場しており、推理力が作中でもトップクラスの
工藤優作が登場したエピソードもある。
なお、
赤井秀一、
安室透、
世良真純など一部の重要人物はアニオリと同様に特別編でも未登場だが、「歴史まんが」のほうに登場している事がある
また、小五郎の麻雀仲間という、原作では『金融会社社長殺人事件』の一度きりしか登場していないマニアックなキャラクターも登場している。
【主なエピソード】
○山岸版
特別編に収録されている記念すべき最初のエピソード。
コナンが小五郎をうまく誘導してペンションで発生した殺人事件を解決させている。
アニメ版『誘拐現場特定事件』の原作となったエピソード。
光彦がレシーバーで他人の電話を盗み聞きしたり、時代を先取りした発明「ノート型電子マップ」が登場したりと見どころが満載。
ちなみに電話の会話をレシーバーでただ聞くだけなら犯罪にはならないらしい。悪趣味だけど。
アニメ版『白い砂浜殺人事件』の原作となったエピソード。
鉄壁のアリバイを持つ医師のトリックにコナンが挑む。
閉鎖的な孤島で巻き起こる連続殺人。全体的に不気味な雰囲気。
コナン作品では初の刑務所での面会シーンがある。
前中後編に分かれているエピソード。
現金輸送車襲撃時や仲間割れ(襲撃が済んだ為か、犯人曰く「お荷物に降格」)で合計4人も射殺し、犬2頭も殺しの道具に利用したり、阿笠も銃撃されるなどその凶悪さは『コナン』全体でもトップクラスの犯人が登場する。
特別編の中でもタイトル通りコナンが最大のピンチを迎えるエピソードである。
コナンと犯人との対決だけでなく、阿笠を救うための探偵団の決死の行動も必見。
犯人が最初から判明している倒叙もの。
自宅マンションの部屋に備え付けられたミニサウナ内で住人が亡くなっているのが発見されるが、その死に不審な点は見当たらず事故としか思えない状況であった。
だが、それは実は前夜に住人を部屋まで送った犯人による殺人であった。
事件前夜の花見の席で、犯人がポイントを押さえれば完全犯罪はできると語るのに対し、コナンは探偵がその場にいられさえすれば不可能だと言っており、まさに対決系ものと言える。
サッカーワールドカップの日本戦開始前に強盗事件が発生し、多くのサポーターの中から代表のユニフォームを着ていた犯人をコナンと高木が探すエピソード。
なお、連載時は日韓ワールドカップが開催されていた。
『コナン絶体絶命』と同じく、こちらも前中後編に分かれているが、前編終了間際までコナンが登場しない異色の作品。
タイトル通り全編通して暗闇の中でストーリーが展開する陰鬱な空気の中で頭をかち割られた遺体の描写はかなりのインパクトがある。
○阿部&丸版
ポルターガイスト現象を扱った話。
孤島の小さなホテルで、ホテルのオーナーが天窓から外に放り出されて亡くなってしまうが、のちに誰かが仕掛けた殺人事件だと判明し……。
阿部&丸版の最初のエピソードであり、特別編最初の前中後編エピソードでもある。
コナンたちが訪れたケーキ店。その自宅部分で催されていたささやかなひな祭りパーティー中、店主の娘が毒殺される。
被害者の所有する雛人形の男雛には、首元にホクロのような点が描かれているが、容疑者の一人にも同じ箇所にホクロが……?
被害者含めパーティー参加者全員が高校3年生=被害者と全ての容疑者が未成年(※)という、当時から現在に至るまでコナン作品では唯一とも言える殺人事件。
※掲載当時。現在は成年は18歳とされているため、全員が3月末の生まれでもなければ「未成年」には当てはまらない。
病院内で突然失踪した恋愛小説家を捜す話。
とんでもない方法で犯人が遺体を隠していた事で有名。
コナン達がインターネットで集まったメンバーと幽霊が出るという
無人島に行く話。
他のメンバーにアリバイがある中、死亡推定時刻に被害者と一緒にいた蘭に容疑がかかり……。
見張りをしていた高校生が体を真っ二つに切断されて殺害されるという、色々な意味で原作やアニオリではまず考えられないシーンが登場している。
白昼堂々と行われた狙撃事件。
しかし、容疑者はその時銃弾が飛んできた方向にはいなかった。
特別編どころか『コナン』全体を見ても間違いなく最上位に入るサイコパスの被害者が印象に残る。
阿笠の友人である科学者の体が爆発するという衝撃の事件。
トリックもさることながら、体が破裂して死亡した遺体の描写がかなり
グロテスク。
輸血と
骨髄移植にまつわる事件。
被害者が一欠片も同情の余地がない人物だった。
ちなみに骨髄移植の話はその後、
原作でも登場している。
コナンによく似た少年が登場する事件。
その少年の命を狙っている人物にコナンが誘拐されてしまい、命の危機にさらされる。
灰原と同じく幼児化した黒ずくめの男性が登場。
偽の記憶を植え付けるガス状の薬品を持ち、灰原を狙う。
黒ずくめの組織に関与する細菌学者が登場。
豪華客船を舞台にコナン、灰原、阿笠がウィルス・パニックを未然に防ごうする。
今回でコナンは事件解決の為とはいえ、女性を誘拐している。普段の麻酔銃も誉められたことじゃないとか言わない
大真面目に風邪のウィルスについてウォッカに解説するジンのアニキがなんともシュール。
〇太田&窪田(江古田探偵団)版
太田&窪田版最初のエピソード。
ひとりの男がマンションから酒に酔っての転落死をするが、屋上には酒を飲んだあとはなく……。
犯人自体は前編で判明しているが、使ったトリックがアニオリ並にかなり凄い。
バレンタインデーに大学で起きた殺人事件。
太田&窪田版には珍しく、撲殺された被害者の顔がかなり怖い。
歩美が作ったペットボトルロケットにはある秘密が……!?
この話では歩美は一軒家に住んでいる事になっており、歩美の両親も登場している。
コナンと平次が京都を舞台に、カルタにまつわる謎で推理対決を繰り広げる。
劇場版『
迷宮の十字路』のタイトルを元にしたエピソードで、以降も劇場版のシーズンになるとそのタイトルを元にしたエピソードが描かれるようになる。
殺人事件が発生し、遺体の傍には小五郎が佇んでいた。自分に疑いがかかっても沈黙を続ける小五郎の思惑とは?
特別編では珍しいシリアスな小五郎が見られるエピソード。
ホワイトデーに起こった事件。
ジンと思わしき人物と遭遇したコナン達だが…。
本家とはひと味違った追記・修正で、どうぞお楽しみください。
- 代理作成でしたが、誤字があったのでその修正と、少々追記もさせていただきました。 -- 名無しさん (2017-12-26 07:05:43)
- どういう訳か酷評の嵐 -- 名無しさん (2017-12-26 09:02:39)
- ↑そうなの?面白いと思うけどな。 確か原作に逆輸入されたのが1つ無かったっけ? -- 名無しさん (2017-12-26 10:22:26)
- 昔、学年誌で見てたが青山氏原作と違って単行本未収録の話もあったはず。コナン(戸籍がない)が台湾に行く話とか、おっちゃんが依頼主の所に行き、コナンは風邪で留守番中に依頼主が探していた人物(依頼者の親を保険金殺人 名字は漢字忘れたが「もとぬし」という奴)と話す話があったはず。 -- 名無しさん (2017-12-26 10:47:13)
- ↑×2 86話の『誘拐現場特定事件』だな。光彦がワイドバンドレシーバーで電話盗聴して事件知る話。ノート型電子マップというマイナーな博士の発明品が出てた。 -- 名無しさん (2017-12-26 10:50:21)
- 今でこそ珍しくない公式スピンオフ漫画だけど20年近く続いてるのが凄いな。誘拐現場特定事件と白い砂浜殺人事件以外もアニメ化できるものはアニメ化すればいいのに -- 名無しさん (2017-12-26 12:54:23)
- こっちだと現代時間軸で17歳が殺害される事件もあったんだよな -- 名無しさん (2017-12-26 12:56:37)
- 大変光彦君が誘拐されたわ!も特別編だっけ? -- 名無しさん (2017-12-26 13:18:35)
- ↑2本編の現代時間軸だと探偵甲子園の北の探偵くんが18歳だっけ? -- 名無しさん (2017-12-26 15:01:06)
- ↑6あ、多分同い年だ。 -- 名無しさん (2017-12-26 17:44:16)
- 山岸コナン好きだったなー独特の雰囲気あって。また読みたい。 -- 名無しさん (2017-12-26 17:46:33)
- 人体が爆発する事件のやつは分かりにくいけど内臓も描かれてたな。初期のやつは本家以上にグロイ描写あった -- 名無しさん (2017-12-26 18:39:54)
- 消えた恋愛小説家が犯人の死体を隠した方法がかなりえぐかったような…… -- 名無しさん (2017-12-26 19:18:03)
- 1巻で少年探偵団が廃ホテルかなんか探検したらノイローゼでおかしくなった犯人に襲われる奴がすげえ怖くてトラウマだわ -- 名無しさん (2017-12-26 20:58:24)
- ちなみにアニメになった誘拐特定事件は作画がひどいのと、特別編を忠実にアニメにしたせいかキャラの性格がおかしくてあんまりいい出来じゃないんだよな… -- 名無しさん (2017-12-26 21:00:45)
- コナンにもガチで同情出来ない被害者は少なからずいるし「某推理漫画並に同情できない犯人だった」って一文はいらないと思うんだけど -- 名無しさん (2017-12-26 23:13:51)
- ↑文章を書いた人には申し訳ないが自分もそう思ったから修正させてもらった。個人的には初期の刑務所の話と偽サンタの話がトラウマだったな -- 名無しさん (2017-12-26 23:21:10)
- ↑代わりに修正していただきありがとうございます。誤解を与える追記でお手数おかけしてすみませんでした。 -- 名無しさん (2017-12-27 09:12:12)
- 単行本未収録の「幸運のロレックス」って話分かる人居る? -- 名無しさん (2017-12-28 01:15:22)
- ↑じいさんが強盗した有名人はめるやつだったかな? -- 名無しさん (2017-12-28 03:17:26)
- ↑そう。その有名人の犯行のせいで冤罪がかかって世間から犯罪者呼ばわりされるのに耐えかねて自殺した息子の復讐のために、有名人の仲間を殺して自分も殺されたように見せかけて自殺して、その有名人に息子と同じ冤罪の苦しみを味わわせようとした事件。卒業前に最後に買った小学6年生に収録されてた事件だから印象に残ってて -- 名無しさん (2017-12-28 03:49:04)
- 主役級から悪役メインに転向して活動してた爺さんの事件が印象に残ってるなぁ -- 名無しさん (2017-12-28 12:12:27)
- 恋愛小説家はまるごとあれするのが大変そうだとか、あれは適当に選んだだけと言い訳されたらどうするのかとか思ったっけ。 -- 名無しさん (2017-12-29 00:00:31)
- ↑2老優の話?あれは印象残ってる。 -- 名無しさん (2017-12-29 00:32:06)
- ↑16、その通り。あちらは撲殺だがこちらは胴体切断というかなりえげつない殺害だった。 -- 名無しさん (2018-01-05 18:58:29)
- 作者による作風の違いは気付かなかったな。ちゃんと読み込んでる人はすごい -- 名無しさん (2018-02-18 03:11:16)
- 単行本未収録の話で女の犯人が血だまりをうっかり踏んでしまった話が太田&窪田版であったような -- 名無しさん (2018-09-02 16:57:10)
- 太田&窪田版の元太、いつの間にか原作と別人レベルに痩せたな 目暮や阿笠も何か痩せてるし -- 名無しさん (2019-01-26 15:56:03)
- 阿部丸版は江戸小僧とか少女探偵団とかオリジナル純レギュラーもいたな -- 名無しさん (2019-10-29 08:15:42)
- なんでアニメ化しなくなったんだろ?バレンタインホワイトデーは仕方ないが -- 名無しさん (2019-12-10 19:29:51)
- ↑内輪もめ?(邪推) -- 名無しさん (2020-02-09 17:59:37)
- 犯人候補の苗字が当時の横浜ベイスターズの選手から取った回があったな -- 名無しさん (2020-03-19 17:03:58)
- ↑3そもそもアニメ化したのが二話だけだし、元々ずっとアニメ化していく予定は無かったのだろう -- 名無しさん (2020-04-06 21:30:58)
- 豪華客船をウイルスから守れ(第35巻収録) これはまあ色々な意味でアニメ化は無理だろな -- 名無しさん (2022-09-17 21:13:53)
- 山岸版の「ひき逃げ」になぜか -- 名無しさん (2022-11-26 03:23:41)
- 山岸版の「ひき逃げ」に何故かリンクが貼れないんだけど、どうなってんだ……? -- 名無しさん (2022-11-26 03:24:46)
- 名画泥棒の回で登場した怪盗ネロはアニメで登場してほしいな。 -- 名無しさん (2023-01-15 17:34:48)
- kindleでも配信して欲しいな -- 名無しさん (2023-05-06 05:59:04)
- 単行本未収録の「幸運のロレックス」ってググっても全然出てきてない… -- 名無しさん (2023-07-23 09:27:42)
- エピソード凍結に伴い、特別編に収録されているエピソード項目を除外しました。 -- 名無しさん (2023-11-22 19:22:35)
- ドラえもんにおける方倉版に相当 -- 名無しさん (2023-12-10 13:55:05)
- まだやってたんだなコレ…懐かしい -- 名無しさん (2024-05-21 04:11:58)
- ピエロ役の兄さんが犯人だった話は見ててちょっと悲しかったな。犬の輪潜りショーやったら観客からブーイングを入れられたのはやるせなかった -- 名無しさん (2024-07-28 14:45:46)
- 特別編は外伝扱いかな -- 名無しさん (2025-04-20 12:56:44)
最終更新:2025年04月20日 12:56