ポケモンマスターズ

登録日:2019/09/05 Thu 06:37:12
更新日:2023/05/05 Fri 20:23:24
所要時間:約 26 分で読めます





ポケモントレーナー

オールスターバトル!!



『ポケモンマスターズ』(英:Pokémon Masters)は、2019年(令和元年)8月29日に配信を開始した、
iOS/Android向けソーシャルゲーム。
開発は株式会社ポケモンとDeNA、原作はゲームフリーク。
ゲーム『ポケットモンスター』で人気のある人間キャラクターに焦点を当てたゲームとなっている。

2020年8月25日に一周年記念としてメジャーアップデートを実施し、
『ポケモンマスターズ EX』にリニューアルした。


【ストーリー】

人工島・パシオにやってきた主人公。
パシオでは、1人のトレーナーと1匹のポケモンがタッグを組み(バディーズ)、
3組でチームを組んだ3vs3のチームバトルが行われていた。
主人公はパシオで開催される『ワールドポケモンマスターズ』に出場するために冒険の旅に出る!

【概要】

本作は『ファイアーエムブレムヒーローズ』や『ドラガリアロスト』同様、アイテム課金制のアプリであり、
1人のトレーナーと1匹のポケモンがタッグを組んだ『バディーズ』を
ストーリーモード(ぼうけん)やランダム型アイテム提供方式(バディーズサーチ)で入手して3組でパーティを構成する。
当初はなんとスタミナ概念がない珍しいソシャゲだった。現在では色々あってスタミナ制が導入されている。

パシオでは歴代本編シリーズからキャラクターが1匹のポケモンと一緒に登場する。
なお、別に他のポケモンを使わなくなったわけではなく、あくまでレギュレーションに従っているだけの模様。
そのためトレーナーとの会話では、その時引き連れていない手持ちについても語ってくれる。
基本バディーズのポケモンは別種類同士だが、レッドとダンデのようにリザードンが被るなどのケースもあり、特に制約はない。*1

登場トレーナーは歴代ライバルジムリーダー・キャプテン・しまキング/しまクイーン・四天王チャンピオンのほか、歴代主人公たちもそれぞれ個性付けをされて登場する。
本編では選択肢以外で台詞がなく、特別アニメでもセリフが無かったりしたためメディアミックス作品を除けば主人公たちに個性が付けられるのは非常に珍しい。
原作でNPCとして登場する主人公は基本的にそちらの一人称や雰囲気に寄せているが、全く言葉遣いも異なるメイのような例外はあり。
また、原作でNPCとしての登場がない主人公は本作オリジナルのキャラ付けがされている。
他にもフロンティアブレーンたちバトル施設のトレーナーや、しょうぶどころのトレーナー、サカキアカギといった悪の組織のボス、さらにオーキドククイといったポケモン博士たちもいる。
これらのトレーナーにはポケモンゲームで初めて音声が実装されている。
どの声優が誰を演じたのかは一部を除いて非公開となっているため、公式Twitterでの発表を待つかクレジット等から判別するしかなかったが、
2021年8月発売の『ニンテンドードリーム』2021年10月号の付録「ポケモンマスターズEX キャラクター図鑑2021」において、No.141・ホップまでと、ヒナギク博士、キリヤの声優が公開されている。後にアプリ内でもCVが確認できるよう改修された。

モブトレーナーは彼らと違い仲間には出来ないものの、シリーズ毎に外見が変わる彼らも様々なシリーズのデザインが採用されている。
例えばやまおとこは口ひげをたくわえたDPt~BW世代の外見、ミニスカートは茶髪に水色のスカートのFRLGの外見など。
一方でポケモンレンジャーやバッドガールのようにポケマスオリジナルのデザインで登場しているトレーナーもいる。

本作の魅力は、まさしく歴代シリーズのキャラクター達の掛け合いや夢の共演というところにある。
ただし、FRLG/ORASとBW2/XY/SM・USUMは時代がかなり離れているはずなのに、
人物はゲームとほぼ変わらない見た目で登場しているので、いわゆる「パラレルワールド」と見たほうがよいだろう。*2
実際、後述のあるポケモンの能力により他のキャラとは別の次元から来ていることが明確になっている者もいる。
続編・リメイク版がある作品のキャラは後の方の時系列での設定・容姿での登場となっている。
ほとんどのキャラはリメイク後や続編の服装・設定だが、
HGSSのリメイク前『金・銀』のマイナーチェンジ『クリスタル』よりクリス(女の子主人公)が、ORASのリメイク前『ルビー・サファイア』のマイナーチェンジ『エメラルド』よりダツラアザミが参戦しており、リメイク前にしかいないキャラもゲームに登場可能である。

BGMは本作オリジナルのほか、各世代のキャラクターたちに合わせて原典戦闘BGMのアレンジが流れる*3
ただしメロディーラインを大幅に変えているので、アレンジというよりむしろ「過去の同名曲のセルフオマージュ」になっている。

【登場人物】

非常に多いので、メインどころだけかいつまんで解説する。なお出典は服装基準。

本作のオリジナルキャラは、一部を除いて工具が名前の由来となっている。

主人公サイド

・主人公(男女・人種選択可)&ピカチュウorアチャモorソルガレオorレジロックorコバルオンorエムリット

【★★★or★★★★★/アタッカー(特殊・物理)orサポート】
【バディーズわざ:走り出す情熱のかみなりorバディーズファイアーインパクトorいつも一緒に輝くサンシャインスマッシャー】
【CV:なし(ピカチュウのみCV:大谷育江)】
【本作オリジナル】

パシオにやってきた主人公。デフォルト名はないが、イベント告知の動画などでは男の子に「ケイ」、女の子に「ユイ」という名前が使われている。
キャップをかぶっているためにパシオのオーナーであるライヤーに度々因縁をつけられることになる。
そのライヤーからの評価はかなり低いが、歴代トレーナーたちからは主人公補正で非常に高評価。
主人公故に多数のポケモンの使用が可能で現在は
  • ピカチュウ(初めから所持)
  • アチャモ(ストーリー加入)
  • ソルガレオ(過去イベント加入)
の3匹が使用可能で他にもタマゴから孵化させた様々なポケモンが使用可能。
レジロック、コバルオン、エムリットはマスターパッシブ持ちだがポイント報酬で貰えるチケットでしか交換が不可能。ポイント獲得手段も充実になったがそれでも骨が折れる。
それぞれ手に入れたら場面に対応して使い分けてみよう。


・ヒナギク博士

【CV:椎名へきる】
【本作オリジナル】

パシオにてポケモンと人のキズナの力を研究してる若き女性博士。ネコミミっぽい髪型がチャームポイント。
パシオを訪れた主人公にバディストーンをくれる他、ポケモンのタマゴの研究・管理をしている。

名前の由来は「雛菊(ひなぎく)」。

・メイ&ツタージャ(→ジャノビー→ジャローダ)orデリバード

【★★★★★/サポート】
【バディーズわざ:バディーズグラスレイ→可能性は無限大のリーフストームor贈り物がメイっぱいのドリルくちばし】
【CV:豊崎愛生
【出典:ブラック2・ホワイト2】

髪型が度々ドーナツと言われがちなBW2女の子主人公。なんと本作では自分でもお団子が食べ物だったらいいのにとか言い出す。
今作では大幅に独自のキャラ付けをされており、目立ちたがり屋で人懐っこい性格にされている。
原作のNPCの時と異なり敬語交じりで話し、かなりあざといポーズをしばしばしてくれる。

最初のチュートリアルでタケシ・カスミに続いて仲間になるバディーズ。
トレーナーわざの『元気メイっぱい』はなんとノーゲージ技のくせに『味方のわざゲージを3回復する』とかいうバケモノ性能。
3ゲージ技を連発するためにはほぼ必須の技であるため、評価が高い。ストーリー入手キャラなのに。
もうひとつのトレーナーわざ『SPアップG』も、味方バディーズのとくこう2段階UPのため非常に有用。
いちおう、サポートキャラという位置づけのためか攻撃面はあまり高くないものの、
それを差し引いても配布キャラなのにレアリティが詐欺ではない。

クリスマスにはズミが用意したおもてなしの衣装に身を包みデリバードと共に参戦。
こちらは『プラスパワーG』『贈り物メイっぱい』は技ゲージ加速、素早さupとやや毛色は異なるが、サポートキャラとしてはかなりの高性能。

タケシイワーク

【★★★/テクニカル】
【バディーズわざ:つよくてかたいいわなだれ】
【CV:鳥海浩輔
【出典:ハートゴールド・ソウルシルバー】

ストーリー開始時にカスミとともに加入する。
ゲーム版準拠のため、女性が苦手で真面目なタケシが声付きで拝める。
普段はHGSSの服装をしているものの、バディーズわざでは「赤・緑」時代を思わせる上半身裸を見せてくれる。ある意味本作屈指のネタキャラ
冒険開始時点では主人公のよき先輩としてのムーブが目立つが、この手のゲームらしく短期間で著しい成長を見せる主人公にトレーナーとしての闘志が疼き…

【★★★/アタッカー】
【バディーズわざ:超つよくてかたいストーンエッジ】
【本作オリジナル】

なんとイワークならぬ『いわ・あく』のバンギラスを連れて、
パシオのデザイナーからもらったという勝負着『マジコス』に着替えて主人公に勝負を挑む。
意外なチョイスに見えるが、実は原作でもBW2のPWT・ワールドリーダーズで使用した事がある。
なお勝利すれば仲間としてこちらのタケシも入手できる。
性能としては同じ★3でもこちらのほうが上。
ただし、肉壁としてはイワークに軍配が上がる。(そもそも役割が違う)
ちなみに、こちらもやはりバディーズわざで上半身裸になる。私服はともかく貰い物の服を破っていいのだろうか……。

シロナガブリアス

【★★★★★/アタッカー】
【バディーズわざ:神話の真実に迫るじしん】
【CV:園崎未恵
【出典:ダイヤモンド・パール・プラチナ】
ご存知ポケモン屈指の人気チャンピオン。
オープニングからメイと一緒に登場して以降、主にブレイク団関連のストーリーで力を貸してくれる。
メインイベントでは、主人公達を後ろから挟み撃ちにしようとしたブレイク団に対し殿を務め、たった一人とガブリアスだけで後続のブレイク団を退けた。
主に頼れる大人として聡明な面が強調されているが、原典で見せた「残念な美人」っぷりも更に加速してしまっている…。

2020年元旦ガチャにてワタルと同時に実装。
全体攻撃の物理アタッカーで扱いやすい。
普通でも強いのだが、「すなあらし」の時ほど真価を発揮するので、「すなあらし」が出来るバディーズと組ませたいところ。

WPMにも順調に勝ち上がるが、主人公にとっては同時に超えなければならない壁であり…!

【★★★★★/アタッカー】
【バディーズわざ:歴史に名をとどろかすスケイルノイズ】
【本作オリジナル】

WPM準々決勝で、対戦相手の主人公の前に立ちはだかった姿。
伝説ポケモンイベント『新世界で交差する心』にて先行登場している。
比較的落ち着いた普段着とは対照的に、アップした超巨大お団子ヘアーと宝塚男組のようなゴージャスな服装となった。
本人曰く、「(主人公とは)チャンピオンとしてでなく一人のトレーナーとして戦いたい」が故に、使い慣れたガブリアスでなく、手持ちで一番の新入りであるジャラランガを採用したとの事。
その為、実質弱体化してるとも言えるが、リアルの批判を上手く回避している。

性能は物理から特殊に変わっているものの、圧倒的パワーは健在。
自身の体力が少ないほど技の威力がアップするという、クセの強い仕様。


ライバル

・キリヤ&イワンコ

【CV:木村良平
【本作オリジナル】

主人公の先輩トレーナー。
しかし後輩である主人公が短期間で自分を追い抜かしたことで焦り、突発的な行動が目立つようになる。
WPMにも参加するが、そこでも主人公に敗退した事で彼の心に決定的な影を落とすことになり、闇落ちフラグが立ちまくっている。
それでもブレイク団のWPM総攻撃や悪の組織編では主人公側に立ち、悪の組織に立ち向かうなど、善悪がわからないわけではない。
しかしロケット団、ひいてはそのボスであるサカキまで彼の闇の部分に注目しており…

名前の由来は恐らく「錐(キリ)」と「桐(きり)」のダブルネーミング。

・ライヤー&フーパ

【CV:宮野真守
【本作オリジナル】

どこかの国の王子で、弱いと断じたトレーナーを見下す典型的な嫌なヤツ。
人工島パシオを作った張本人でもあり、WPMの主催者でもある。
どうやらレッドさんに負けたらしく、レッドと同じくキャップをかぶっている主人公へのあたりがきつい。
性格そのものは褒められたものではないが、レッドへの敗北を期に鍛え直すために人工島を作り、
リベンジのために大会を主催するなど向上心は高く、チェッタにはものすごく尊敬されている。
そのため実力は非常に高く、まだ成長途中とはいえ主人公を軽く返り討ちにしたり、イッシュ地方のチャンピオンであるアイリスと互角のバトルができる程の腕前。
ただ他人やポケモンを見下す性格が災いし、バディーズ技が使えないことをタケシに見抜かれ、苦悩する。
なおチェレンは、強さだけが全てと考えていた過去の自分と重ね、彼のことを気にかけている。

悪人面をしているが、パシオの治安を見出し騒ぎを起こすブレイク団とは敵対しており、(自身の強さを誇示する側面も強いものの)積極的に排除に取り組んでいる。
シナリオを進めて行くと彼の人格形成の経緯が判明。そしてとある局面でフーパとバディを組む事になるが、是非自分の目で彼の成長を見て欲しい。

名前の由来は「プライヤー(大型ペンチ)」と「ライア・エレガンス」のダブルネーミング。


・ドリバル&ドンカラス

【CV:黒田崇矢
【本作オリジナル】

ライヤーの重臣。強面の巨漢でアクア団ウシオと同じくらいマッチョ。
かつてカントー地方で名を轟かせた元ギャングだったのかどうかは定かではない。
ライヤーのことを『若』と呼び、彼に失礼な態度を取る者に容赦がない。
一方で主人公の実力を素直に認めてたり、イベントではタマゴを無くした女の子を困りつつも宥めたりするなど、人間としてはかなりできた人。
ドンガラスがバディだが、バトルヴィラではキテルグマを使用。マッチョな体型維持にときにはキテルグマとトレーニングをするというしょーもないところでネタにされるキテルグマ…

名前の由来は「ドライバー」。

・チェッタ&ブラッキー

【CV:井澤詩織
【本作オリジナル】

ライヤーとチームを組んでいる紫髪ツインドリルのゴスロリチックな少女。
ともすれば誤解されがちなライヤーのことをよく理解しており、高く評価している。
他方でライヤーと異なり主人公への敵意はなく、協力を持ちかけてくることも。

名前の由来は「ラチェットレンチ」。


敵サイド

・ブレイク団

【本作オリジナル】

トレーナーからポケモンを強奪する本作の悪の組織。
ドミノマスクを横向きにして「B」を象ったシンボルと、それを模したマスクがトレードマーク。
原作の悪の組織と異なり、一般トレーナーのグラフィックにブレイク団のアイマスクを付けた形で登場する。
そのためけんきゅういん等のように元から眼鏡をかけているキャラは眼鏡の上からマスクという中々アレな格好になる。
基本根っからの悪人が多いものの、『ブレイクンジャー』なるチームを組んでいるヤツらから、
昭和風悪女のオッホッホ笑いするお姉さんとその空気感に飲まれている男の部下、
奪ったポケモンがかわいすぎて、持ち主に返しに行こうとするおじさんに、
はては「ねだるか奪うしか大人に教わらなかった」ために犯罪に手を染めざるを得なかったミニスカートなど、メンツは原作に負けず劣らずカオス。
もっとも全員が全員最初から悪人という訳ではないようで、中にはマスクを付けられた事で洗脳されてしまった人もいる。
幹部やボスの存在も不明なため謎の多い組織。
…ぶっちゃけ、今現在のブレイク団は単なるおじゃま虫程度でしかない。
しかも、一部の団員はサカキやゲーチスに寝返るような奴もいる始末。
PWM編終了後にブレイク団の謎は解き明かされるのだろうか…?

ちなみにこのマスクのせいで風評被害にあったキャラもいる。

【登場バディーズ】

多すぎるので、折り畳み。
恒常ガチャ・ストーリーで手に入るバディーズは●、期間限定、配布バディーズは○で記載。
主に主人公・ライバル・チャンピオン・ジムリーダー&四天王・その他博士など・敵組織の順で記載。
マジコスなどで複数存在するバディーズは下のように記載します。
※例:●○グリーン&ピジョット(メガピジョット)orカメックス(メガカメックス)[マジコス]












【バトルシステム】

前述の通りポケモンとトレーナーのコンビを『バディーズ』と呼び、3組のバディーズで1つの『チーム』を編成して戦う。
バトルシステムはありそうでなかったリアルタイムバトル。
時間経過によって溜まっていくゲージを使って技を使用する。
チーム全体の素早さが高いほどゲージが溜まりやすい。

バディーズはそれぞれ『ポケモンのわざ』(ゲージ消費あり、攻撃技中心)と『トレーナーのわざ』(ゲージ消費なし、変化技)、
そして上述の技を一定回数使用することで仕える切札『バディーズわざ』(ゲージ消費なし)を覚えている。

特性はないがそれに近い『パッシブスキル』を1~3個持つ。
また同じく特性に近い『ポテンシャル』を1個、追加で取得可能。

ポケモンには珍しいことに、タイプによる耐性は存在しない。
相手がゴーストタイプだろうとノーマル技やかくとう技でゴリ押せたりするのである。
弱点もタイプごとに決まっているわけではなく、
バディーズごとに、本編における弱点タイプのうち1つのみが弱点となっている。
中には進化前との兼ね合い上、本編で等倍のタイプが弱点になっているバディーズもいたりする。なんだってんだよー!

ロール

バディーズにはアタッカー(ぶつり)、アタッカー(とくしゅ)、サポート、テクニカルの4種のロールが設定されている。
  • アタッカー(ぶつり/とくしゅ)
攻撃や特攻が高く、敵にダメージを与えることを得意としたバディーズ。
バトルの花形的存在だが、それゆえ格差も激しくインフレの影響も受けやすい。
耐久力は低いことが多く、攻撃を食らわないようにポジションを意識してやることが大事。
物理、特殊両方の技を持つバディーズもいる。

  • サポート
主に味方バディーズを助けるようなわざを持つバディーズ。
多くの場合、チーム全体に効果のあるトレーナー技を持つため、
アタッカーの火力を増価させたり壁役の耐久力を補強したり、と幅広い活躍が期待できる。
また、耐久力が高めに設定される傾向があり、壁役にも向いている。

  • テクニカル
主に相手に状態異常を与えたり妨害をするようなバディーズ。高難易度では基本的にデバフ・状態異常無効なのでかなり不遇。
だが最近レジェンドバトルでデバフが効くこともあるため、再評価に期待。
……そして幾度かのアップデートを経て現在では完全無効のケースは減り、
また相手が状態異常の場合にダメージアップする技を持つバディーズも増えたため敵の無力化、弱体化、味方の火力アップ補佐など様々な役割を持つ、まさにテクニカルなロールとなっている。
ただこちらもこちらでメインではないにせよアタッカー気質のテクニカルも出てきており格差やインフレの影響を受けつつある。

バディーズわざ

バディーズわざは基本的には『トレーナーを思わせる語句+わざの名前』または『バディーズ○○(汎用名称)』が使われる。
(例)
タケシ&イワーク→『すごくてかたいいわなだれ』
カリンヘルガー→『好きなポケモンが放つあくのはどう』
チェレン&ムーランド→『真理をもとめるとっしん』

後者の場合、進化を進めると専用のバディーズわざになる。そのため進化が実装されてないバディーズは今の所汎用のバディーズわざしか使えない。
つまり進化前でも専用バディーズわざになっている主人公のピカチュウ、タケシのイワークは進化しないという事になるが……まあピカチュウが進化しないのはいつものことだし、ハガネールはいわタイプじゃなくなるし
(例)
メイ&ツタージャのバディーズわざは『バディーズグラスレイ』だが、メイ&ジャローダのバディーズわざは『可能性は無限大のリーフストーム』である。

第七世代時点でメガシンカ形態があったポケモンの場合、バディーズわざ使用後にメガシンカすることがある。
(例)
グリーンピジョット、カリン&ヘルガー、キクコゲンガー

第七世代出身バディーズのバディーズわざは普通の技ではなく、Zワザをイメージしたものになる。
(例)
ちなみにキャラによって技が異なる。ククイ&ルガルガン(まひるのすがた)は『アローラの未来を描くラジアルエッジストーム』だが、ハウライチュウのバディーズわざは『ライトニングサーフライド』ではなく『常夏のイノセントスパーキングギガボルト』である。
また、アローラ地方のキャラであっても一部のバディーズ技はZワザが採用されておらず、グズマは『ブッ壊してもブッ壊すシザークロス』、ミヅキは『キラキラ光る笑顔のリーフブレード』である。(ミヅキはくさタイプとしての実装のため、ゴーストタイプであるジュナイパーの専用Zワザは設定できなかったとみられる)。


バディーズわざを使うと、使ったポケモンのねむりこおりひるみを無効化できる。
ただしこちらも当然、相手のバディーズわざ使用時にこれらの状態異常を無効化されることは要注意。

チーム編成

上記の通り、3組のバディーズを組み合わせて自由にチームを組んで戦うことができる。
物理アタッカーは攻撃を上げられるサポート役と組ませる、ほのおタイプアタッカーにはにほんばれ役をお供に……といったバディーズ同士の相性を考えながら自分だけのチームを作るのがこのゲームの醍醐味である。

技を使うのに必要なゲージはチーム内で共有するため、高火力アタッカーばかりを並べるとろくに技を撃てずに宝の持ち腐れ、ということも。
メインアタッカーのほかに燃費のいい技の使い手を入れたり、攻撃せずにトレーナー技や壁役に専念するバディーズ、素早さアップやゲージ回復が可能なバディーズを組み込んでゲージ管理を行うなど、役割を考えて編成するのが勝利のカギになる。

もちろん、原作で絡みのあったキャラや自分の好きなキャラ同士を組ませるなど、性能度外視でロマンに走るのもアリ。
ロマンと性能を両立させるために組み合わせに悩みぬくのも一興である。

また、チーム内の『ポジション』の設定により、どのバディーズが優先的に敵に狙われるかを決めることも可能。
耐久力の高いバディーズを壁役にしてアタッカーを守るのが常套手段である。

ちなみに、リリース当初は耐久力の高い順に狙われるようになっていたが、
下手にアタッカーを強化すると耐久力もアップ→アタッカーが優先的に狙われて真っ先に落ちる→つまり強化しない方が有利。
という本末転倒な事態が発生していたため、アップデートにより上記の『ポジション』機能が追加された経緯がある。

また、出身地方、役職、使用タイプなどが同じバディーズ同士をチームに組み込むことで『チームスキル』が発動し、能力がアップするという要素も後に追加された。
夢のチャンピオンチームを結成するのもいいだろう。
でもチャンピオンってアタッカーばっかなんだよね。


育成関連

育成環境

ソシャゲなので当然ただレベルあげるだけでもアイテムでレベルキャップを解放する必要があり、
進化にも道具を消費する。
かつては技の開放やパッシブスキルの有効化にも道具が必要だった。
現在ではレベル100までは最初からレベルキャップ解放済み、パッシブや技は最初から習得済みと随分育てやすくなった。

また、以前は進化が実装されていないバディーズも多かったがアップデートによりほぼすべてのバディーズに実装済みである。
(イーブイやピカチュウといった例外は有り)

育成用の素材を集めるために、かつてはエクストラエリアの『修練クエスト』が存在した。
現在では諸々含めて『トレーニングエリア』に集約されている。

バディーズストーンボード

アップデートによって追加された育成要素の一つ。いわゆるスキルツリー的なもの。
能力の底上げ、技に追加効果を付加、特定条件で火力アップ、使用回数アップなど、様々な強化が可能。
素の能力がパッとしなくてもボードで一気に化けるバディーズもいたりする。

ただしそこはソシャゲ。無条件で強くなれるはずもなく、同じキャラを2枚、3枚と重ねることで習得できるボード範囲が増えていく方式。
ガチャで同じキャラを引くか一定数の強化アイテムを溜めて使わなければいけない。

なお追加要素であるため、初期実装バディーズにはボードが未だに解放されていない者も多く、格差要因にもなっている。
現在はポケマスデーなどで徐々に改善しつつあるが、未だ改善途上である。


各種コンテンツ

マルチ

本作のマルチはいわゆる『PvP』がない。ポケモンで対戦がないのは…と思うかもしれないが、
金と暇を確保できるトレーナーが勝って終わりなので、妥当ではある。
代わりに協力クエストが存在している。

かつてはマルチ協力プレイがエンドコンテンツに位置付けられており、高難易度バトルの多くがマルチ専用だった。
……が、バディーズ同士の連携が肝となるゲームにもかかわらず、ランダムマッチングでは味方がどんなバディーズを使うかわからないため、当然連携などできるはずもなく……
結局、各プレイヤーが「自己強化できる高火力アタッカー」を出してめいめいに攻撃するだけ、という身もふたもない戦術が流行することに……マルチプレイってなんだっけ

テンポの悪さも含めてプレイヤーからの評判が悪く、やがてゲーム自体がマルチ重視からソロ重視に移行。
ソロ向けの高難度コンテンツが次々と実装され、マルチバトルはオマケ程度の存在となっていった。
現在は装備品イベントやポケマスデーのイベントでマルチバトルがあるため多少は扱いは良くなった。

余談ながら、初期において「自己強化できる高火力アタッカー」といえばライチルガルガンであり、どこもかしこもルガルガンだらけの光景が広がっていた。
おかげでポケマス自体が「ルガルガンマスター」「ルガマス」と揶揄されることに。

バトルヴィラ

ソロ用高難易度コンテンツの一つ。
毎月約2週間ほどの間隔で定期開催され、開催期間内に30回(実装当初は25回)のバトルを突破することを目的としたバトル施設。
ダメージや技使用回数は次バトルに持ち越しとなるため、強いバディーズが1組いるだけでは勝ち進むことは難しい。
複数のチームを駆使して戦うこととなる。

「〇〇さえいれば他キャラは不要」といった「1強問題」をある程度解決したコンテンツだが、
30戦という長さがネックで、なかなか骨が折れる。
現在は19戦までなら条件付きでスキップ可能に。

主な報酬は『ポテンシャル』習得のための各種アイテム。

チャンピオンバトル

ソロ用高難易度コンテンツの一つ。定期開催。
ポケモンリーグを再現したバトル施設で、してんのうチャンピオンの合計5回のバトルに勝利することを目指す。
相手メンバーはグリーンをチャンピオンとしたカントー勢、ワタルをチャンピオンとしたジョウト勢……と定期的に入れ替わっていく。
敵が高レベルであることに加えて、バトルごとに『お互いに状態異常が効きやすい』『お互いに物理軽減』などの特殊ルールが加わるため、よく考えて戦う必要がある。

一度戦ったバディーズは使えなくなるため、バトルヴィラ同様、強いバディーズ1組で乗り切ることは不可能。合計15組のバディーズを使うことになる。
また、すべてのタイプのバディーズを使うことで『エンブレム』を完成させる、という要素もあるため、様々なバディーズを使う必要がある。
たくさん育成する必要があって面倒、と捉えるか、様々なバディーズに出番が回ってきて嬉しい、と捉えるかはプレイヤー次第。

エンブレムを完成させると『エリートモード』が解放される。
これは敵が有利になるようにバトルにハンデをつけることのできるモードで、ハンデの重さに応じてポイントをゲットできる。
ゲットしたポイントの合計により追加報酬がもらえるため、勝てるギリギリのハンデを見極めて戦うことになる。
最大まで報酬をもらおうとすると、相当な強さと戦術が要求される……が、有用な報酬は前半に固まっているため、そこまでこだわるかどうかはプレイヤー次第。

なお、戦闘BGMは原作の四天王戦のアレンジだが、各メンバーそれぞれに合わせてアレンジされており、かなり力の入った作り。
シバに至ってはカントー、ジョウトそれぞれで別個のアレンジをもらっている。

主な報酬は星6EX(カラーチェンジ+バディーズ技強化)に必要な各種アイテム。

イベント

ある意味今作の目玉
ソシャゲらしく次々にイベントが開催され、その多くがストーリー仕立て。
ポケモンシリーズの潤沢すぎるキャラ資源を使ったクロスオーバーや、四季の行事をモチーフにしたものまで様々。
毒にも薬にもならない雑談だけで終わるイベントもちょくちょくある。
近頃は明らかに原作と異なる又はifの状況のパラレル的なストーリーを展開したりと独自要素が強くなっている。*4
上述の通り、あくまでパラレルとして考える方がよいのだろう。


余談

概要でも記載した通り、当初はスタミナの概念を持たず無限に遊べる珍しいソシャゲだった。
しかし無限に遊べる=無限に周回可能=すぐに目標を達成してやることがなくなるという問題が発生。それを解決するため必要な周回回数を増やす→壮絶作業ゲー化という負のスパイラルに陥っていた。
これを解消するためにスタミナ制が導入され、また一度クリアしたクエストはバトルをスキップして高速周回可能にするなど、様々なアップデートが行われた。
プレイヤーから忌避されがちなスタミナ制だが、無いなら無いで別の問題が発生するもので……スタミナ制の意味について考えるきっかけになった人もいるのではないだろうか。ボックスサーチ系イベントとの相性は最悪だが


追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2023年05月05日 20:23

*1 とはいえ、ダンデの登場までは被りがないのが暗黙の了解だった。同種でもダンデのリザードンはメガシンカ不可で後にアップデートでBD技使用可能となっているなど、性能やロールに差異がある。

*2 本作の独自ストーリーでも原作と矛盾する事柄や大きく異なる要素が出てきている。

*3 リリース初期ではマーマネやマツリカといったキャプテンたちは専用BGMがないので、本作の汎用トレーナー戦BGMになっていた。現在はアローラトレーナー戦として実装されている

*4 バディーズに関してもスタッフの初期インタビューでは「組み合わせは基本的に本編で実際にパートナーを組んでいたトレーナーとポケモンから選んでいる」と言っていたが、そうではないポケマス独自の組み合わせも現在はかなり増えており、それらを下地にした話が展開されることも多い