デビルマンレディー(アニメ)

登録日:2014/9/29 (月) 22:25:00
更新日:2019/06/16 Sun 01:42:04
所要時間:約 9 分で読めます




私は悪魔。幾度でも地獄から蘇る!

1998年10月から1999年5月にかけて放送されたアニメ作品。
初代デビルマンと同様、こちらも永井豪御大の手でTVアニメと平行して漫画版が連載されたが、主要キャラ数名の名前以外は何から何まで別物なので*1、本項ではアニメ版に絞って解説する。


【ストーリー】
人気モデル、不動ジュンはある夜、謎の女、アスカ蘭に拉致監禁される。
閉じ込められた倉庫で、人間が獣へ変貌する恐ろしい光景を目の当たりにするジュン。
だが、その獣に襲われ生命の危機に陥った時、ジュンもまた獣へとその姿を変え、敵を抹殺せしめた。
敵をビースト、ジュンをデビルマンと呼ぶアスカは、ジュンをハンターとして管理下に置き、人間が変異したビーストを狩ってゆく。

流されるままにアスカに従い、モデルとハンターの二重生活に追われ、同族を殺し続けるジュン。
戦いも虚しく情勢は悪化してゆく。

拡がるビースト化。誕生し、人間から迫害されるデビルマン達。

そして降臨する神々しい支配者、ゴッドチャイルド。

ジュンは人間として、悪魔として、如何な決断を下すのか。


【特徴】
クウガ』よりもシンプルな漢字一文字のサブタイトルから始まる、女性版デビルマン。
深夜アニメ、尚且つデビルマンということで、暴力描写が目立つ作品。

顔面を叩き潰されたビーストの眼球がポロリぐらいは普通にある。また、エロも多め。
滝浦和美に迫られ、キスを交わすジュンとか(偽者だったが)
全裸で和美と抱き合うジュンとか。
ジュンを飲み物に混ぜた睡眠薬で眠らせ、拘禁してまぐわおうとする同性の後輩とか。地味にこのキャラのCVが皆口裕子だったりとか。
何というか、全体的に官能的でレズレズしい。

また、デビルマンなので、変身の度にお約束的に服が破ける。
さすがダイナミックプロ。

そんな過激さに加え後の似た雰囲気のとある作品とは違い、

  • ストーリーはとにかくハード。
  • ご都合展開ナシ。
  • どれほど好感度が高いキャラでも容赦なく死ぬ。

と、今の深夜番組では放送禁止レベルの内容となっているが、5%の視聴率を獲得するなど、マイナーな深夜アニメながら、評価は高い。

劇中の様々なキャラやその立ち位置、ストーリーの展開が初代漫画版デビルマンといちいち対になっている点も見逃せない。
そのストーリーから視聴者に向けられる「人間とは」という永遠の問い。初代デビルマンのアンチテーゼにして後継者と言える作品である。
原作もアニメも純粋なハッピーエンドではないが、アニメ版のほうが、まだ救いはあるのかもしれない。

メイン脚本・シリーズ構成は、後に『デジモンテイマーズ』を手掛ける小中千昭。
他に長谷川圭一、村井さだゆき、古怒田健志、赤星政尚、モンスターデザインに丸山浩と、

「これ何て平成ウルトラマン?」というスタッフ。
(この時ウルトラマンガイアが放送されており、ゲオザークやガンQといった怪獣のデザインも本作に輸入された)
これはシリーズ構成の小中氏がダイナ・ガイアのスタッフを引っ張って来たからだとTwitterで言っている。

監督は吸血姫美夕をはじめとし、永井豪作品のパロディリスペクトしている平野俊弘。初代漫画版とアニメ版のデビルマンへのリスペクトが随所に感じられる。

因みに、古怒田氏や長谷川氏は本作がアニメデビューである。

前期エンディングテーマは田村ゆかりが歌う「REBIRTH 〜女神転生〜」。
重々しい物語に一片の希望を込めたような歌となっている。

後期は「ルゴルジェ」が歌う「Lose heart」
こちらは本編の重々しさを強調するような歌であり、実際に後期は前期よりも重々しくなっている。

最終2話はREBIRTHに戻った。この辺りの変節も平成ウルトラマンっぽい。


【用語】
ビースト
ビースト因子保有者が生物として進化した存在。"獣"や"デビルビースト"とも呼ばれる。本作でのデーモン族。
基本的には闘争本能に支配され殺戮を繰り返す生物だが、ときどき人間の心を保ったまま獣になるケースも存在し、この場合だと"デビルマン"と呼ばれる。
ただし理性を保っていても歪んだ欲求や目的のために獣の力を使う者も多く、そちらは"ビースト"と呼ばれる。
詳細は該当項目参照。

◆ビーストプログレス
人間からビーストへ変身すること。
視覚感染(?)なので、その経緯が公共の電波に乗せられるだけでも危うい。

◆ギガイフェクト
ビーストが状況に応じ、巨大化すること。
ただし、全てのビーストやデビルマンが持っている能力というわけではない。


【登場人物】
不動ジュンデビルマンレディー(CV:岩男潤子
主人公。詳細は該当項目参照。


アスカ蘭(CV:嶋村薫(現、嶋村カオル))
もう一人の主人公。本作屈指の加害者及びネタキャラ
詳細は該当項目参照。


滝浦和美(CV:村井かずさ)
ジュンを慕う女子高生モデル。本作の幸薄少女ポジ
該当項目参照。

◆湯浅辰也(CV:内田直哉)
ジュンのマネージャー。
仕事以上に、人間としてジュンを案ずる。
この人の電話が、ジュンに自殺を思いとどまらせた。

妻子がありながらジュンを愛してしまうマダオ

案の定、妻子が実家への疎開の際には疎開先へ向かう特急内でビーストに襲撃されている最中に再会したジュンに愛を告げ口唇を交わすという視聴者に「最低な父親」としての面を露呈した。結局フラれるが。
(この後ジュンは妻子の救出に向かいビーストを倒したが、ビーストの1体として恐れおののかれたりとやっぱり踏んだり蹴ったりな目に遭いました。)

その後の全員の生死は不明。


◆前田清(CV:山崎たくみ)
アスカの秘書。

毎回命懸けの戦いを強いられるジュンを優しく気遣うHAの良心。本作の癒しその1。

更にナイフ一本でビーストを倒すなど、戦闘力も高い。

組織化されたビーストへ単騎で挑むジュンを引き止め、静かに想いを伝える。

23話でアスカの正体と目的を知るが、アスカとの一騎打ちに敗れ死んだ


◆山崎正義(CV:斉藤茂一)
HA特務部隊長。

ビーストは勿論、ビーストと同様の力を持つジュンのことも敵視している。要するに嫌われ役。

しかし変身後のジュンにも強気に出られる辺り、実は大物なのかも知れない。
部下の命を大事にするなど、悪人ではない。

ビースト化の頻発に絶望し、自身がビーストになる前に自殺した

ジェイソン・ベイツ(CV:中尾隆聖
HAサミュエルソンラボの研究員でデビルマンで癒し兼変態
該当項目参照。


◆坂沢史朗(CV:鈴木英一郎)
家族をビーストに殺されたライター。故にジュンには辛く当たる。

一方で、和美を気遣うなど、根は善人。

家族の仇がジュンではなくサトルだったことを知り自分もろともサトルを焼き殺そうとするが、失敗して死んだ


千佳(CV:小林愛)
ビースト化したが、人間としての意識を失わずひっそりと生きていた少女。心は人間のままなのでれっきとしたデビルマンである。
ある意味このアニメの象徴
該当項目参照。


多香絵(CV:高野直子)、実咲(CV:手塚ちはる)、今日子(CV:小島幸子)
ビースト化したが、人間としての意識を失わずひっそりと生きていた少女達。彼女らも心は人間のままなのでれっきとしたデビルマンである。
多香絵は羊の角、実咲は昆虫の触角、今日子は猿の腕という外見的な特徴があるが、戦闘力自体は千佳と同様ほぼ皆無。
実咲はノースリーブで爽やかにエロい。
後に多香絵がリーダーとなり、何とか最終回まで生き延びた。


「あなたは私に恥をかかせたのよ」
「追記・修正させられる私の身にもなって!」
























…おっと、こいつを忘れていた。


◆真紀 猛(CV:田中亮一)
21話から登場。本作最大の癒しキャラ
不動明ではない。
漫画版の不動明に似た顔をしているが、不動明ではない。
声が田中亮一でデビルマンだが、不動明ではない。
初登場時はマフラーにノーヘルでバイクを駆って現れたが、不動明ではない。
Maki Takeshiなのに何故か「A」のイニシャルが入ったTシャツを着ているが、不動明ではない。
正義の味方だが、不動明ではない。
不動明の企画当初の名前が真紀猛だったが、不動明ではない。
変身時は右拳を振り上げるが、その掛け声は「デ・エーイ!」なので不動明ではない。
変身しても一人では隔壁を開けられないほど非力なので、不動明ではない。
変身を解除すると、破れたはずの服が元に戻っているが、不動明ではない。
多香絵と子供をもうけるので、やっぱり不動明ではない。
最終回で、多香絵もろとも死んだりしなかった
サブキャラとカップルになって最後まで生存する(そしてデビルマン化する)という意味では、
漫画版終盤で登場した「平田美樹」(漫画版ジュンの弟「不動光」の彼女。色々な意味で牧村美樹ではない)に相当する立場かも知れない。


「私も早くジュンちゃんみたいなオットナーな追記・修正されたいんだよねー。だってカッコいいじゃん?」
「カッコよくなんて…ないよ」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/