登録日:2018/07/05 Thu 16:03:05
更新日:2024/10/16 Wed 06:22:44
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ビースト(デビルビースト)とは、『
デビルマンレディー』に登場した怪物の総称である。
なお本作にはアニメ版と漫画版があるが、本項ではアニメ版のビーストやデビルマンについて解説する。
【概要】
視覚、嗅覚、触角などの知覚情報を媒介として、人間のRNA間で伝染する細胞内寄生因子であるビースト因子(通称DBP因子)の活性化により人間が変身(プログレス)した異形の獣の総称。
それぞれのビーストによって外形、大きさ、肉体的強度、知能、能力、嗜好等が異なるが、共通項としては
- 動物や植物などモチーフは様々。
- 強靭で戦闘力の高い肉体にはなるが、精神も大きく影響を受ける副作用がある。
- 人類とは異なる新種の生命体であるため、ビースト同士は味方と見なすものの人類には激しい敵意を剥き出す。
といったものが挙げられている。
ただ、身体はビーストに進化していながら人間の精神を持つ者が存在しており、このケースは「デビルマン」と呼ばれる。ただし、サトルやクルセイダーズのように、知性を保っていても自らの思想によって人間と敵対するものはビーストと呼ばれており、実質両者に明確な差異はなくあくまでそれを呼ぶ者の主観に過ぎない。
また、DBP因子には遺伝性はないのだが、他者のDBPが原因となってビースト因子が活性化する(例.他人のビースト化を目撃することで自身もビースト化)ことがある。 そのためビーストはその存在を公表することなく闇から闇へ葬り去るのが基本となっている。
アスカ蘭とサトルは共に「進化が止まって行き詰まった人類の次の段階」としているが、サトルが「人類に残された希望」と呼ぶのに対し、アスカは「正統な進化であろう筈がなく、淘汰される」と逆の見方をしている。
以降は各デビルビーストやデビルマンの紹介。物語において主要な役割を担っている個体のみカラーで表記。
デビルビースト
●
ウルヴァー(
CV:鈴木英一郎)
HAに囚われていた男が変身した
オオカミ型ビースト。初めて
不動ジュンが戦ったビースト。
ジュンに右腕をもぎ取られ1度活動を停止するも、復活しHA隊員を捕食。
巨大化してギガレディーと戦い、デビルカッターで胴を両断された。以降、このときの戦闘が作中における「ギガイフェクトの最初の発現例」とされている。
●カザール
バー・DAGONに潜伏していた昆虫類型ビースト。
目のついた
ハサミと爪が武器。体を
ムカデのように伸ばすことも可能。
善戦するものの、ジュンのデビルカッターでバラバラにされ絶命。
第20話でナペリウスの力により復活。
●
レグザイモ
ネズミ型ビースト。
百足のような蟲を操る能力を持ち、
相手を体内から蟲で喰い尽くさせ殺す。これで
滝浦和美の母親を惨殺した。また、背中の髑髏が不気味な声で笑う。
画像出展:デビルマンレデイー(1998年10月10日~1999年5月8日) 第3話「翼」より
だが、直接的な戦闘能力は皆無。ジュンに一方的に叩きのめされた後、背中の髑髏を握り潰され絶命。
第20話でナペリウスの力により復活。
小中ホラー全開な展開や和美の発狂もあり、
殺害された遺体の様相がグロ過ぎるため、放送当時のファンから作中屈指の
トラウマとして挙げられている。
またYouTubeのTMSアニメ公式チャンネルでは、
本作のBlu-Layの宣伝のためとは言え、2020年10月2日(金)に1話〜3話(本話)までパックで配信された。
加減しろバカ!!
●ジェルム(CV:日野由利加)
OLの織田律子が変身する植物型ビースト。
子孫を増やすために無差別に男性を取り込み、自身の質量を驚異的な速度で増大させる。
ジュンを
触手で縛り上げたが、直後の攻撃を喰らい吹き飛ばされ死亡。
●
黒崎あおい/マーミガ(CV:
緒方恵美)
22歳のスポーツジムで水泳のインストラクターをしている女性の黒崎あおいが変身するサメ型ビースト。
ジュンの高校の同級生で数少ない親友だったが、ジュンに恋愛感情を抱いており、
プールのロッカールームでジュンに迫り、拒絶された過去を持つ。その際にジュンに突き飛ばされて腰を打ったことが、選手生命を短くした遠因である。
ショートカットに健康的に焼けた肌、明るい若者言葉で、一見
ボーイッシュで爽やかな美女然としているが、その裏にジュンへの淫らな渇望を潜ませている。
ジュンへの淫らな渇望が爆発し変身。ジュンをギガイフェクトを発現させるほどの激しい戦闘になり、激闘の末絶叫を挙げ絶命。
マーミガの屍や、そしてレディーの手に安らかな顔をしたあおいの半身が残された。
その後、たびたびジュンの回想や幻覚に登場し彼女を苦しめることになる。
モチーフは『
ウルトラマンティガ』のゲオザーク。
なお別設定な漫画版にも登場。そっちでは最初マーミガ状形態が「父からの虐待により生まれた別人格」とされ、ジュンに別人格部分のみ倒されて半身は無事救出。
…が後にその半身も、黒き角持つ「デビルマンノワール」としてデビルマン化。一応味方サイドなものの執念のあまり
男性の象徴を生やしジュンを押し倒そうとする程ほどラブと
欲望に燃えるように。
終盤では悪魔の誘惑に箍を外されまた敵となり、ジュンとあおい以上にジュンラブなアスカに倒されるも、その遺骸はある悪魔の依り代となった。
●
紺野ひとみ/フェイレース(CV:
皆口裕子)
19歳のモデル事務所の「デルタ」に所属している女性の紺野ひとみが変身する
猫型ビースト。
本人曰くジュンに憧れてモデルになったとのこと。
長いダークブラウンの髪、大きく潤んだ瞳、長身でグラマラスな体形と、ジュンに似た特徴を持ち、湯浅によるとよくジュンと仕事が被るとのこと。
モデルとしての魅力は十分にあるようで、劇中のオーディションでも最後までジュンと競ったようだが、最終的にはジュンが採用されている。実はそれまでも競合した案件の全てでジュンが採用されており、和美によると嫉妬から方々でジュンの悪口を言いふらしていた模様。一方で、ジュンの写真をスクラップして写真集を作るなどいまだ憧れも強いことが窺えるが、その中には着替えなどの盗撮写真も含まれており、一見の健気さ、可憐さとは裏腹に、その想いは憎しみと淫欲で歪みきっている。また、ピンクと猫が好きなようで、服、アクセサリー、小物から壁紙に至るまで異常なほど徹底しており、偏執的な性格が色濃くにじみ出ている。
睡眠薬で眠らせたジュンの服を脱がせて縛り上げ、自身も全裸となって体を重ねた挙句、ジュンの腹を切り裂き舐めたことで今までの憎しみと淫欲が爆発し変身。ジュンを暴走させるほどの激しい戦闘になり、ジュンのベアーハッグで背骨を砕かれ絶命。
その後、たびたびジュンの回想や幻覚に登場し彼女を苦しめることになる。
●エアリアル
イタチ型のビースト。
腕が鎌になっており、ギガイフェクトを起こす。
鎌の斬撃でレディーを苦戦させるなど中々の強敵。
元は温かな家庭を持つ優しい人間だったが、覚醒直後にその家族を手にかけてしまった。
巨大化してギガレディーと戦い、頭を壁に叩きつけられ両目が落ち死亡。
●
スパーゲル(CV:
千葉一伸)
スポーツキャスターが変身した、双頭の肉食恐竜型ビースト。
自らの変容を進化として誇り、獣化の様子をビデオ撮影し、マスコミ各社に送りつけた作中でも指折りのタチの悪い奴。
HAによりそのビデオの放映は阻止されたら今度はスポーツキャスターとして出演した生放送中に自ら獣化し、世界で初めてビーストが公共放送で流れる状況を発生させてしまった。
当然(かなりご機嫌斜めだった)ジュンを激怒させフルボッコにされるが、一瞬の隙を突きジュンの左目を潰した後
ロードローラースタジオの大型照明器具で押しつぶし彼女の首をもぎ取ろうとしたが、ベイツにより見せしめとしてフルボッコにされ鉄拳で本来の顔を潰され絶命した。
第20話でナペリウスの力により復活。
だが、本来の顔を修復してもらえなかった。
●
アルゴス(CV:
大塚芳忠)
遊園地の警備員が変身した、多数の眼球を持つビースト。
眼球を飛ばしてのぞきや攻撃を行うことができるが人間だけで倒せるほどに
弱い。
「眼フェチ」で、気に行った女性の眼をくり抜いて殺害していた。
ジュンの眼を
「最高の眼」と呼びつけ狙うが、HAの火炎放射を浴び焼死。
モチーフは
同時期に放送されていた繫がりで
ガンQ。
別世界の14年後に同名の
ファントムが登場しモデルを絶望させようとするが、流石に表現がマズい為か行動方針が『身体を傷つける』となっている。
芳忠氏は後に
ジンメンを演じている。
●
高島レミ/フレイム(CV:須藤祐実)
千葉県市川市の団地に住む4歳の少女・高島レミが変身した炎のビースト。
自らや他の人物・物体の発火の他、
サイコキネシスで物を自由に飛ばして攻撃することができる。
団地の大火災により母親を失い表皮の7割を火傷していたが、それは
自分の力が発現したことによるもの。
最期はジュンに母親の面影を見ながら灰になって崩れ落ちた。
元ネタは明言されていないが、火に包まれた少女でイタズラで人間を焼死させることからアニメ版デビルマン12話に登場した火焔妖獣ファイアムだと思われる。
ちなみに中の人は当時子役であり、後に
ハリポタシリーズで
ハーマイオニーの吹き替えや、
愛を知っていく元戦争孤児の代筆人に内戦で代筆の完成と同時に息を引き取った彼氏の手紙を渡された村の女性の声を担当した。
●立花/キルナー(CV:藤本譲)
スキャンダルのスケープゴートにされ百貨店を解雇された男・立花が変身した
カメレオン型ビースト。
元の勤務先のデパートに潜み、エスカレーターから舌を伸ばすことで従業員を襲う。巨体ながら動きは俊敏で、かつ
光学迷彩のように背景に溶け込むことができる。
その経緯に同情したジュンに諭され平静を取り戻すも、アスカに銃撃され逆上。
デパート屋上でギガイフェクトを起こしかけたが、軍用ヘリの銃撃を受けた後に大型ファンに巻き込まれ死亡。
●フェイセズ
代々木公園に潜伏する人間の顔を奪うビースト。
ギガイフェクトを起こしたが、ギガレディーのデビルカッターで胴をぶった切られた。
モチーフはジンメンだがあんまり似ていない。
●園部音也/蛇淫(CV:
宮本充)
栃木県大谷に住む人気水彩画家の園部音也(
のアレ)が変身したビースト。
1000年に一人のレアな男ではない。
下半身全体が蛇のような形状に変容しており、園部自身の意思に関係なく女性を襲う。
女性の血を吸うことで分泌される体液は媚薬となる。
ジュンを取り込んだが、デビルウィングで引き裂かれた。
その後の園部の消息は不明。
●アギト(CV:浜田賢二)
巨大な口のビースト。坂沢に囚われていたアルコール依存症の浮浪者が変身。
同じ人類の進化態だが、彼等ではない。
ジュンに口を引き裂かれ絶命。
●クラーン
タコ型ビースト。ベイツにボコられ絶命。
●タングロフ
ヒキガエル型ビースト。サトルにより
DBP前から怪しそうなサラリーマン風の男が変身。
某双脳地獣のように上半身と下半身に顔があり、多くの人間を食べて驚異的な速度で
巨大化。ギガイフェクトなしでギガレディー並みの巨体に至った。
HAの攻撃部隊や武装ヘリを圧倒したが、駆けつけたジュン(ギガレディー)のデビルビームを喰らい炭化した。
モチーフはアニメ版デビルマンに登場したバウウ。
●イミテイル
ヤモリ型ビースト。他人に変身する能力を持ち、和美に化けてジュンを誘惑した。
前田にナイフ1本で倒された。
モチーフはアニメ版デビルマンに登場するイヤモン。
●メガワーム
ゲジ型ビースト。霞に目をつけられた肥満の中年男性が変身。
湯浅母子が疎開のため利用した特急内に出現し襲撃。
ジュンに巻き付いて締め上げるものの、デビルビームで炭化した。
《サトルとその仲間たち》
●
サトル(CV:小山茉美)
見た目は少年だが、ビースト達のボス格。
一見小学生程度の児童だが、大人以上の高い知性とカリスマ、
裏切り者など自分に害を成す奴に対して心身共々ネチネチ追い詰める性悪さを持つ。
蝶のような翅を背中に生やしての飛行、数cmの大きさの蝶への変身、サイコキネシス、ハッキング、鳥型ビースト達と合体し
どう見ても見た目がグレートマジンガーな合体形態ゼノンとなる…と多彩。
特にサイコキネシスでは、アスカでさえもあと一歩のところまで追い詰めた(ただし、アスカが本気だったのかは不明)。
特に和美を
4度も利用、何度もジュンを苦戦させメンタルを崩壊させた。
その後は、後述のゼノンで解説。
元々3話で
蛾のビーストとして登場する予定だったが、レギュラー化が決まったために蛾としての設定だけが残った模様。
●
ハーピー(CV:唐沢潤)
鳥類型のビースト。サトルの配下として暗躍する。
第1話で窓からジュンの部屋を覗いている白い顔の正体であり、劇中最初に登場したビーストである。
肉食恐竜のように大きく裂けた口と真紅の目を持つ恐ろしい顔、それとはアンバランスな豊かな胸、そして何より語尾に「〜さ!」を付ける独特の口調が特徴。
レグザイモを撃破したジュンの頭部を鷲掴みし地表に叩きつけようとしたが、ジュンがデビルウィングで回避したことで失敗。人間の意志を保持したまま更なる進化を遂げたことで驚愕している最中空中でタックルを喰らい、羽をもぎ取られた挙句電信柱と衝突し感電死した。
和美の父親を殺害したほか、14話の坂沢母子の事件の実行犯でもあることが示唆されている。
第20話でナペリウスの力により復活。
意匠や行動は、
漫画版デビルマンのシレーヌがモチーフ。
●
ガーディアン・クロウ
カラス型ビースト。他のビーストと違い、
同形の個体が複数いる。
人間を使った「百舌の早贄」のような行為でDBP感染者を次々に覚醒させ、ジュンすらも再び破壊衝動を引き起こす遠因にもなった。
また、敵に金網を被せた後、仲間と共に金網の間から嘴を突くことでダメージを与える戦い方も得意。
代表的な個体に「ノムラさん」と「ネヅさん」がいる。
《クルセイダーズ四天王》
サトルが人類に総攻撃をかけるために集められた4人のデビルビースト。4人全員が鳥類の形質や悪魔学における
ソロモン72柱の名前を持ち、他のビーストと比べ高い戦闘・特殊能力も持つ。
ちなみに「四天王」という名称は劇中では用いられなかった。
四天王総出の行動としては、ジュンを全員でリンチしたり、佃島のビースト収容施設を襲撃したりしている。
●比嘉昇/アンドラス(CV:高田祐司)
ワシ型ビースト。炎を吐く能力を持つ。
人間の時は冷静そうだが、変身すると凄まじく攻撃的になり暴れまくる。
リーダー格であるが、劇中ではほとんど言葉を発していないため実質空気。
●霞頂太/マルファス(CV:田中総一郎)
ハゲワシ型のビースト。元自衛隊員。
電撃を操る能力や、目からビースト因子所有者の因子を活性化させる眼光を放つ能力も持つ。19話ではこれでメガワームを覚醒させた。
●
小暮泉/ナベリウス(CV:香月弥生)
白鳥型ビースト。四天王の紅一点。
前田の後任としてアスカの秘書になり彼女の監視を行なうが、アスカにはあっさり正体を見破られ
セクハラ発言を聞かされていた。
羽を鋭い刃と化して飛ばす他、
第3の眼を使い
死体を「骸」(所謂再生怪人)として蘇生して操る能力も持つ。また、ジュンのデビルカッターを喰らっても死なない耐久度を持つ。
四天王ではまだ活躍しているほうであり、和美を殺したりもしている。
●
北野祐一/ストラス(CV:
佐々木望)
フクロウ型ビースト。クルセイダーズ四天王の最年少。第17話でサトルにスカウトされて仲間入りした。
元予備校生だが、
平然と両親を惨殺したり、部屋に放置しミイラ化した両親の遺体に語りかけたり、その死臭を「臭う」と言いつつその脇でマジンガーZのフィギュアに変な色を塗った趣味のプラモデルづくりをする、変身後の姿で気絶した和美を舐め回すなど色々とヤバい奴。
翼で起こす風が武器。
別世界では
元不良の霊界探偵や
魔術師の転生体、
「バウ」が口癖の犬型ロボット、
竜宮島のアイドル、
DVな神などと非常に多忙。
《合体形態ゼノン》
不動ジュン! お前も死ね! 死んであの子に詫びるがいい!
23話で登場。サトルが前述の4人と合体することで誕生するデビルビースト側の最強のビースト。
その合体シークエンスだが、
4人が赤い光球と化した後はるか彼方の空まで上昇し閃光。同時に巨人の姿で飛来し、サトルがブレーンコンドル赤色に光り輝く鳥状の物体と化し、ファイヤーオン巨人の頭と一体化するというもの。
スタッフ自重しろ。
外見は4人の意匠を取り入れた
グレート魔人という感じで、見方によっては
ギガレディーの方が悪役っぽく見えるスマートな印象を持たせている。
5人が合体しただけあってかなり強く、5人のそれぞれの技を使えるだけでなく強力な光弾を放ったり、
ロンギヌスの槍や
マジンガーサーベル剣を生成したりと、遠距離攻撃があまり充実していないギガレディーを追い詰めた。
ギガレディーに止めを刺そうとしたが、その刹那に乱入したギガベイツに邪魔される。ギガベイツの角で貫かれ高圧電流を流されるものの、剣でベイツの首を切り落とした直後にギガレディーのギガデインを喰らい消滅。サトルの姿に戻った後、ジュンの強さを褒めつつも
「人が滅びずにすむには、獣になるしかなかった」ことを告げ、砂となって崩れ落ちた。
最終回でもインフェルノに堕ちてきたジュンに対しては呪詛の言葉を告げるが見事に顔パン喰らった。
余談だが、漫画版でも5人合体で魔王ゼノンが顕現している(正確に言うと一人をゼノンボディの依り代にし、彼に4分割されていたゼノンが再統合され復活)。
●&
アスカの父(CV:仲野裕)
20話の回想にて登場。日本人だが、存命時は
アメリカのニュージャージーに在住。
妻とともに白衣であることから、何らかの研究者や医療関係者であると推察される。
世界最初のDBP発現例であり、自身のビースト化を"進化"として喜び、それを認めなかった妻(アスカの母)を殺害。それを知ったアスカに射殺され、以降彼(女)の心に深い傷を残すこととなった。
●千代子(CV:こおろぎさとみ)
祖父母と共に山村に住む少女。劇中の行為からここに分類。
額に第3の目を持ち、サイコキネシスやテレパシーの能力を有する。
一緒に暮らすようになったジュンを好きになり懐くようになったが、彼女の影響でデビルマンとなり彼女の米兵に対する憎しみに共感してしまい、1人残らず虐殺してしまった。
アスカを殺す代わりに二度と目の力を使わないことをジュンと約束したが、彼女が自分から警官に逮捕され激怒しサイコキネシスでパトカーを破壊し拳銃を暴発させた。
警官に自宅まで送られた後、物陰に全裸のジュンがいたため駆け寄ったが素っ裸のジュンに「目の力を使わず、人として生きて欲しい」と説得され今度こそ自宅に戻った。
能力は漫画版デビルマンのサイコジェニー、名前はアニメ版デビルマンのチャコがモチーフ。
●
ゴッドチャイルド
25、26話に登場した
神の子。
本来ならばビーストではない存在であるが、劇中の行為からここに分類する。
詳細は
該当項目参照。
デビルマン
●
千佳(CV:小林愛)
ビースト化したが、人間としての意識を失わずひっそりと生きていた少女。心は人間のままなのでれっきとしたデビルマンである。
ある意味このアニメの象徴。
該当項目参照。
●多香絵(CV:高野直子)、実咲(CV:手塚ちはる)、今日子(CV:小島幸子)
ビースト化したが、人間としての意識を失わずひっそりと生きていた少女達。彼女らも心は人間のままなのでれっきとしたデビルマンである。
多香絵は羊の角、実咲は昆虫の触角、今日子は猿の腕という外見的な特徴があるが、戦闘力自体は千佳と同様ほぼ皆無。
実咲はノースリーブで爽やかにエロい。
後に多香絵がリーダーとなり、何とか最終回まで生き延びた。
●
真紀猛(CV:田中亮一)
21話から登場。
本作最大の癒しキャラ。
不動明ではない。
漫画版の不動明に似た顔をしているが、不動明ではない。
声が田中亮一でデビルマンだが、不動明ではない。
初登場時はマフラーにノーヘルで
バイクを駆って現れたが、不動明ではない。
Maki Takeshiなのに何故か「A」のイニシャルが入ったTシャツを着ているが、不動明ではない。
正義の味方だが、不動明ではない。
不動明の企画当初の名前が真紀猛だったが、不動明ではない。
変身時は右拳を振り上げるが、その掛け声は「デ・エーイ!」なので不動明ではない。
変身しても一人では隔壁を開けられないほど非力なので、不動明ではない。
変身を解除すると、破れたはずの服が元に戻っているが、不動明ではない。
多香絵と子供をもうけるので、やっぱり不動明ではない。
最終回で、多香絵もろとも死んだりしなかった。
サブキャラとカップルになって最後まで生存する(そしてデビルマン化する)という意味では、漫画版終盤で登場した「平田美樹」(漫画版ジュンの弟「不動光」の彼女。色々な意味で牧村美樹ではない)に相当する立場かも知れない。
●
トッド・キムボール(CV:
郷里大輔)
20話に登場した、ワシントンのサミュエルソンラボの研究員である熊型デビルマン。
ジュンを「デビルマンの希望」と呼び、前田にアスカの秘密を教えた。前田を逃がすためにプログレスし、CIAの銃撃から彼を庇い死亡。
●
滝浦和美(CV:村井かずさ)
ジュンを慕う女子高生モデルであったが、21話で千佳との悲惨極まりない死別に対する怒りやジュンの危機に際して彼女もまたデビルマンへと覚醒。22話で炎上する佃島のビルに落下しているジュンを助けるために変身し、彼女を救出した。
変身後の詳細な姿はシルエットに隠されて不明だが、両翼が生えていることから彼女もジュンと同じ姿(ある意味
第2の"デビルマンレディー")になれると考えられる。
同話で運命共同体となったジュンと結ばれるが、
ナペリウスに苦戦するジュンを救うために致命傷を負い死亡。亡骸は同居していたマンションへ運ばれた後、2人が愛を確かめ合った海辺で、彼女に火葬された。
この他にも17話や20話に、それぞれコロラドの街が焼き払われている最中逃げ回っていたビースト達(レディーに似た男性型ビーストも存在)や、人為的にプログレスを促されたカマキリ型のビーストが存在。
このことからDBPは世界規模で発生していることが分かる。
追記・修正はDBP反応が検知されてからでお願いします。
- オルフェノク? -- 名無しさん (2018-08-27 07:00:34)
- 皮肉にも原典の雷沼教授の「悪魔人間説」がほぼ正解だった世界ってわけか……あとやたら主要スタッフがTDG三部作組多いけど「『知られるほど』そのもので増殖し大きな災いをもたらす」って『ウルトラマンガイア』のクラブガンとアネモネみたいでもあるな……。 -- 名無しさん (2023-10-29 14:45:39)
最終更新:2024年10月16日 06:22