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チャン・コーハン&チョイ・ボンゲ(KOF)

登録日:2015/01/24 Sat 20:48:09
更新日:2026/09/13 Sun 06:25:09
所要時間:約 7 分で読めます




チャン・コーハン(Chang Koehan)&チョイ・ボンゲ(Choi Bounge)とは『THE KING OF FIGHTERS '94』にて初登場したキャラクター達である。

二人と、『餓狼伝説』シリーズから参戦したキム・カッファンなどのメンバーによって構成された韓国チームはシリーズの名物であり、本編でも多くのシリーズに登場している。
その立ち位置からか、二人で一人と言った印象が強いキャラクター達であり、『CVS2』でも同様の発言をしている。

イカれた性格の悪役ではあるが、更生の後見人キムと、その同門かつライバルのジョン・フーンには頭が上がらない。
また、キムの弟子の少女メイ・リーへの態度はかなり良い。




プロフィール


◆チャン

「気力全開、鉄球パワーでむかつく奴らを 大・撲・殺!」
格闘スタイル
力にものを言わせるパワー攻撃で特に型はない(『'94』〜『'96』、『XIV』、『CVS2』)
パワー攻撃+テコンドー(上記以外の作品)
出身地
韓国
誕生日
10月21日
年齢
38歳(『'94』)
39歳(『'95』以降、年齢表記が撤廃されるまで)
身長
227cm
体重
203kg(『'94』〜『'97』、『CVS2』)
303kg(『'98』〜『2002』)
306kg(『2003』以降)
血液型
B型
趣味
ものを破壊すること
好きな食べ物
羊の丸焼き(『'94』〜『'97』、『CVS2』)
牛の丸焼き(『'98』以降)
大切なもの
鉄球
嫌いなもの
ムカデ(『'94』〜『2002』)
ムカデ、修行の日々(『2003』以降)
得意スポーツ
卓球
キャッチコピー
「鉄球破壊王」(『'96』)
「圧殺魔人」(『'98』)
「愉快ツーカイ大破壊」(『CVS2』)
担当声優
島 よしのり(『'94』〜『'95』)
有田 洋之(『'96』以降の各種ゲーム等)
長縄 まりあ(『KOF ALL STAR』/プリティー・チャン)
中井 和哉(『KOF for GIRLS』)


◆チョイ

「ズバーーッと相手をけちらして、小さな怪物、大登場でヤンス!!」
格闘スタイル
身軽さと両手の爪を武器に戦う(『'94』〜『'96』、『XIV』)
テコンドー+スピード攻撃(上記以外の作品)
出身地
韓国
誕生日
10月25日
年齢
35歳(『'94』)
36歳(『'95』以降、年齢表記が撤廃されるまで)
身長
153cm
体重
44kg
血液型
B型
趣味
ものを切り刻むこと
好きな食べ物
カニ
大切なもの
フレディの爪を真似て自分で作った爪
嫌いなもの
コンニャク
得意スポーツ
新体操
キャッチコピー
「切り裂き通り魔」(『'96』)
「コリア・どっきん・ナイトメア」(『'98』)
担当声優
前塚 あつし*1(下記以外の各種ゲーム等)
不明(『KOF ALL STAR』/プリティー・チョイ)
岩田 光央(『KOF for GIRLS』)



【概要】


◆チャン

元・器物損壊及び傷害の常習犯である大男。
名前の「コーハン」は「巨漢」を韓国語表記したのが由来であり、漢字で表記すると「張巨漢」。
ただし、中国語圏ではさすがに巨漢だと字面的に不自然なのか、音が近い「陳国漢」という表記が使用されている。

猛獣用の麻酔銃を使った捕り物の末にようやく逮捕され、鉄球付きの足枷で拘束され刑務所に収監されていたものの、溢れる怪力によって鉄球を武器に変え、壁をぶち破り脱獄。
しかし、その夜に脱獄を報じるニュースをキムに見られたのが運の尽き。
あっさり叩きのめされ、更生指導を受ける破目になった。
チョイと異なり過去の犯罪歴の詳細は明言されていないが、殺人歴がありそうな描写は皆無なのであくまで器物損壊と傷害止まりであろう。
その体格と怪力から、四条雛子からは相撲に誘われているが、禿頭のため大銀杏を結えない。


◆チョイ

元・通り魔である小男。
ファミリーネームは漢字で表記すると「崔」であり、本来ハングルでは「チェ」と読むのだが、英字表記(Choi)をそのままローマ字読みした結果「チョイ」という表記になっている。
名前の「ボンゲ」は「」の意味を持つハングル固有の言葉であり、漢字表記は存在しない。
昔のSNKのサイトなどではチャンの漢字表記に合わせて当て字で「崔稲妻」と漢字表記されたりしていたこともあるが*2、中国語圏では同様に音訳した「蔡宝奇」という表記が使用されている。

昼は精肉店を営みつつ、夜の街で多数の傷害事件を起こしていたようだが、よりにもよってチャンを捕まえるために移動していたキムを襲ったのが運の尽き。
ついでとばかりに叩きのめされ、チャンと共に更生指導を受ける破目になった。
小心者のためキムに捕まる前の犯行はいずれも傷害止まりであり、『'96 ファンブック』 のQ&A(84頁)では「逮捕歴・殺人歴はない」と明言されている。
なお、声優は二階堂紅丸と同じく前塚あつしが担当。
「雷」つながりかつスピードタイプキャラ同士とはいえ、声優ってスゲー…。



【人物】


◆チャン

力こそパワーでおつむが残念という、典型的な怪力キャラ。
チョイと違って過去の職業は判明していないが、知力的にも体格的にもまともに働けていたのか怪しいレベル。
ただし、ジョンの教育のおかげで多少知的(?)な台詞も一応言えるようにはなった。
自分を実力で捻じ伏せたキムと彼と同格の実力を持つジョンには頭が上がらず、年下の彼らを「キムの旦那」「ジョンの旦那」と呼び舎弟の如く振舞うが、チョイに対しては呼び捨てで気安く接している。


◆チョイ

甲高い声で、一人称が「アッシ」だったり語尾に「ヤンス」と付ける口調が特徴な、典型的な色物キャラ。
「女性の肌を刻むのが好き」という猟奇的趣向を持っているが、「全国二千万のチョイ・ボンゲファン」の発言や、『チョイ・ボンゲ音頭』という持ち歌を持っている、どこか憎めないタイプの色物である。
チャンと同じくキムやジョンには頭が上がらないが、同時に年上であるチャンのこともしっかり敬い「チャンの旦那」と呼んでいる。


【その他の設定】


◆チャン

前述のように過去の職業は不明だが、『KOFキャラクターズ』のQ&A(98頁)では、チャンは過去にどんな職業に就いていたのかという質問に「悪い奴(キムの目から見て)」とぼかして回答されている。
また、同じく『KOFキャラクターズ』のQ&Aによれば子供時代は「大人しい子だったようです」とのこと。本当かなぁ……?

『'97』以降は鉄球の中に弁当が入っているという衝撃の事実が判明し、待機中には取り出した巨大弁当(ドカベン)を呑気に食べている。
寄り弁待ったなし……というか、警察署で付けられたはずの鉄球をいつの間に弁当箱入れに改造したのやら……。
かつて『2000』の公式サイトに存在していた『KOF用語辞典』*3でも、「鉄球」の項目で「武器に使うのはもちろん、開くと中はお弁当箱にもなるという優れモノ」と記載されている。
ちなみに、『ネオジオフリーク』のQ&Aコーナー(1998年1月号105頁)によれば弁当の中身は好物の肉やエビフライがメインで野菜が入っていないので栄養が偏っており、ご飯を二重にして間におかずを挟んでいるとのこと。

好きな食べ物に挙げている「牛の丸焼き」は作品によって(特に最後の卵が好き)という謎の注釈が入っているが、 『'98 キャラクターブック』のQ&A(145頁)によれば、チャンの好きな「牛の丸焼き」は正確には「牛の中に羊、羊の中に鶏、その中に卵を入れた入れ子構造の料理」であり、その最後の卵が好きという意味らしい。
そんな面倒な料理を最初にチャンに食わせたのが誰なのかは謎だが……。

見た目はほとんど変化なしなのに『'98』で100kgも体重が増えているが、『ネオジオフリーク』のQ&Aコーナー(1998年10月号105頁)では増量理由について「食い過ぎです」と断言されていた。


◆チョイ

見た目からは想像できないが妻と2人の子供が存在し、『EX』のストーリーでは家族宛ての手紙を書いている。
『KOFキャラクターズ』のQ&A(99頁)によるとチョイが更生生活のために不在となった精肉店は妻が切り盛りしているとのことなので、夫婦仲も良好らしい。
また、同じく『KOFキャラクターズ』のQ&Aによれば子供時代は「優しい子だったようです」とのこと。これまた本当かなぁ……?



【デザイン】


◆チャン

頭頂部が禿げ上がって髭面で肥満体の大男。
素手でも十分戦えそうな巨漢なのに、鎖付きの巨大な鉄球を振り回す。
身長はシリーズでも二位*4、体重は一位である。

『'95』まではシャツの袖が破れて半袖になった灰色の囚人服姿であったが、『'96』以降はキムと同じデザインの道着を着るようになった。
両手足には手枷と足枷の残骸である鉄の輪が嵌まっているが、『2001』以降は白い布を巻いているような見た目に変更された。ドット絵の方は色を変えただけだけど。

『XIV』では、ストーリーの流れに合わせて再び囚人服姿になったが、捕まったのが国外だったらしく、アメリカなどで採用されているオレンジ色のツナギスタイルの囚人服になった。
また、左手には『2000』までと同じく手枷の残骸が残っているが、右手には黒い厚手のグローブを着用している。


◆チョイ

山高帽と丸型サングラスを身に着けた、スキンヘッドの小男。
両手には親指以外をカバーする鋭い鉄の鉤爪を装着しているが、これはプロフィールでぶっちゃけているように『エルム街の悪夢』に登場するフレディ・クルーガーを模倣したもの。

『'95』まではモスグリーンのTシャツにサスペンダー、黒いズボンという見た目であったが、『'96』以降は上半身のみキムと同じデザインの道着を着るようになった。
ちなみに、最初は上半身をボーダー柄の長袖にする予定だったのだが、直前になって海外部に「(フレディ・クルーガーまんま過ぎて)これはマズい」と言われたため急遽デザインを変更したという経緯が、『KOFキャラクターズ』のQ&A(99頁)で明かされている。

『XIV』ではチャン同様オレンジ色のツナギスタイルの囚人服姿になったが、ツナギの上部分を脱いで腰に巻いている。
開き直ったのか、初期デザインで封印されたはずのモスグリーンと黒のボーダー柄の長袖シャツを着用しており、サングラスは真横からでも目が見えないゴーグルのようなデザインになった。



【作中での活躍】


  • 『KOF'94』
記念すべきシリーズ第一作にして、終わりなき更生生活の始まり。
優勝すれば賞金が手に入ると知って「KOF」参加を承諾したが、エンディングでは主催者・ルガールが自爆したことで優勝賞金を得られず、大会出場が徒労に終わったことに思わず愚痴を零す。
更に、その言葉を聞き咎めたキムに対して賞金目当てだったと本音をぶちまけてしまったため、当然のように激怒したキムから次の大会のために更なる修行を積まされてしまうのだった。


  • 『KOF'95』
今年はキムによって問答無用で参加させられてしまったが、「決勝まで勝ち進んでルガールに接触できたら彼の仲間にしてもらう」という名案を思い付く。
キムとルガールが予想外のハイテンポで話を進めたため仲間入り作戦は失敗したものの、エンディングでは2人ともなんだかんだ前年より丸くなっており、このままキムと一緒に居るのも悪い気がしないのであった。
……まぁ、その直後に次の「KOF」に向けた猛特訓を宣言されてあっさり前言撤回するのだが。
ちなみにゲームボーイ版『熱闘'95』ではキムのみが出場し、チャン&チョイはハブられている。


  • 『KOF'96』
キムに対する愚痴を言い合っていたところを地獄耳のキムに聞かれ、厳しいトレーニングを課されることに。
うんざりしながらも夕食の時間を迎えたが、キムは「KOF」の参加申し込みを行ったことを伝えると同時に、今大会に優勝できたならば2人の更生は終了したとみなすと宣言する。
肝心のエンディングでは更生終了を認められて喜び、今までの愚痴を言い合うが、それをキムに聞かれてしまい……。
なおGB版『熱闘'96』ではキムすら出ておらず、やはり非出場。


  • 『KOF'97』
テコンドーを通しての更生について、テレビ局からドキュメント番組の題材にしたいと申し出があり、取材を受けることになったキムチーム。
純粋に喜ぶキムに対し、2人は「取材陣の前で大会優勝という実績を作って更生をアピールし、再出発の資金として優勝賞金を受け取ったら国外に逃亡する」という作戦を思い付いた。
エンディングではまんまと作戦が成功し、2人は飛行機に乗り込む。
しかし、作戦が成功した喜びで盛り上がっている会話をテコンドー協会の用事で偶然同じ便に乗っていたキムに聞かれてしまい、一生を懸けて更生させると宣言されることに。

チャン・チョイ・山崎のチーム編成でラスボスを倒すと、特別寄稿イラストと共に専用のEDメッセージが流れる。
イラストは『南国少年パプワくん』『ドキばぐ』などでお馴染みの柴田亜美氏が担当。

ネオポケ移植版の『R-1』では再びキムのみが出場し、やはりチャン&チョイは非出場。


  • 『KOF'98』
ストーリーなしのお祭り。
鎮元斎には人間性は別として、戦い方が面白いので組んでみたいと言われている。
チャンがレオナに敬礼されるようになった始まりはこの作品から。
ネオポケ移植版の『R-2』ではやっぱり韓国チーム全員が非出場。


  • 『KOF'99』
キムのライバル、ジョン・フーンが初登場。
ジョンがキムの指導方法を時代遅れと批判し、チャンとチョイのどちらかを自分が預かって指導すると主張したため、チャンがジョンと共に日本へ向かうことに。
キムのような肉体的に過酷なトレーニングはないものの、座学を強いられたりアテナのライブに付き合わされることにチャンは辟易していた。
エンディングでは、指導方針についての議論に夢中なキムとジョンを虐殺し、とうとう自由の身になる……という妄想を「なんて、できるか!!!」と打ち消し、自分たちの更生が認められるよう願うしかないのであった。
この辺りから、2人ともキムから逃げることについては諦めの境地に入っている感がある。
ただ、しみじみと「俺たちも甘くなった」「そうでヤンスね」と語り合っており、キムの今までの指導も無駄ではなかった模様。
しかし、キムとジョンから告げられたのは「話し合いの結果、お互いが納得できるように一旦組み合わせを入れ替え、次はチョイがジョンの指導を受けることになった」という宣告であった。

ちなみに、エンディングでの妄想シーンは台詞なしの一枚絵ではあるものの「キムの生首を鉤爪の先に突き刺して掲げるチョイのシルエット」「全身に返り血を浴びて歪んだ笑顔で空を見上げるチャンとチョイ」など、コメディ担当の印象をぶち壊すようなかなりショッキングな表現がされている。
妄想で本当に良かった……。
ちなみに人間の頭部の重量は成人換算でおよそ6㎏程度であるらしいため、チョイが鉤爪ありきとは言え指で大人の生首を掲げているのは超人レベルと言える。
まぁ妄想だからね……。

紅丸・アンディ・チャン・ジョンのチーム編成でラスボスを倒すとED後に専用イラストが表示されるのだが、その内容は「河で沐浴する4人(髪を手で梳いて洗う3人と、ヒゲを梳いて洗うチャン)」という、これまたネタ全開なものとなっている。
イラスト条件を満たす際に定められたチーム名は「美髪チーム」。
それもうヒゲじゃなくて鬣的なニュアンスじゃねぇか!

  • 『KOF2000』
ストーリーのメインはジョンに連れられて日本に渡ったチョイであり、キムとチャンはあまり登場しない。
しかしその内容は「チョイがジョンに連れられアテナファンのオフ会に参加させられる」というもので、なんというか妙に生々しい描写が多い。
チョイに至っては「キムの方が(ジョンより)マシ」とすら漏らしていた。
エンディングではゼロ・キャノンの第二波により、チャンとチョイの人格が入れ替わってしまった。


  • 『KOF2001』
前回のエンディングからどうなることかと思われたが、頭をぶつけてみたらあっさり元に戻った。
相変わらずアテナ狂いのジョンが、アテナのポスターに釣られて信号無視した挙句に止まりかけの車に突っ込むという韓国のスポンサーからの要望に応えるためにチームの枠を開ける必要が生じて消去法で退場させる必要があったとは言え、あんまりにも程があるしょうもない経緯で怪我をしたため、今回はキムの門下生であるメイ・リーが参加。
エンディングでは、大会優勝に加えてネスツの脅威を退けたことで韓国中から称賛を浴び、チャンとチョイは無邪気に優勝を喜ぶメイを見ながら小さな幸せを噛み締めるのであった。
……その背後ではキムとジョンが言い合いを始めていたのだが、まぁいつものことである。

今までで一番マシなエンディングを迎えた2人だが、勝利デモはキムと並ぶほどの悪意マシマシな代物であり、チャンは顔しか見えない位のドアップかつアホ面で鼻をほじるチョイはズームアウトで全身が見えるも非常に小さい、とメイ以外の韓国チームの面々に恨みでもあるのか?と思わせるものだった。


  • 『KOF2002』
再びお祭り作品。


  • 『KOF EX』
GBA版。
『'99』と『2000』がベースのため、韓国チームとしてついに携帯ゲーム機で全員が参戦。
ただしジョンはストライカー専用。
容量の関係なのか、チャンのサイズが妙に縮んでおり、ストライカーアタックも地面を転がるものに変更されている。
専用掛け合いはないが、汎用デモのパターンが削られた結果レオナが全員に敬礼する仕様になったため当然チャンも敬礼される。


  • 『KOF EX2』
GBA版その2。
今回はジョンが抜けたが韓国チームが継続参戦。チャンのストライカーアタックも飛び込んでくる「鉄球大降臨」に戻った。
レオナの汎用デモが変わったため今回は敬礼されなくなった。


  • 『KOF NEOWAVE』
新基板のお祭り作品。
『2002』ベースだが、今作ではジョン、チャン、チョイでのチームでキムは隠しキャラに。


  • 『KOF2003』
アッシュ編となるが、新メンバーはなし。
今回はキム、ジョン、チャンという変則的な組み合わせになったが、これはキムとジョンが互いへのライバル意識から「相手のピンチを助けることで力量差を知らしめる」ことを企んだため。
チャンは格闘スタイルがまったく別なことでチームのアクセントとなるために参加させられ、チョイはキムの留守番を頼まれてしまった。
チャンとチョイは一緒に行動できないことに寂しさを感じつつも「優勝できたら駆け付けたチョイが『大会中ずっと心配していた』とキムの同情を誘う言葉を述べ、更生終了をアピールする」という作戦を練る。
エンディングでは、悪に立ち向かう決意で一致団結したキムとジョンにチャンも釣られて盛り上がり、チョイをスルーしてしまったため、作戦失敗。
しかし、チャンが(裏があったのかもしれないが)自分から進んでキムと一緒に悪と戦うことを表明し、出待ちしていたチョイも同意しようとするなど、なんだかんだでキムを慕い始めているらしい。
ちなみにチョイと性能が被っているまりんの出場のせいか、アッシュ編でチョイは一切出場していない。


アンディジョーの欠場により、メンバー不足に悩んだテリーとダックがキムをスカウトし餓狼チームで参加。
当の韓国チームはジョンは出場を見送り、チャンとチョイもチャンスとばかりに二つ返事で了承。前作のエンディングはなんだったんだと言わざるを得ない。
だがキムを見送ったあと、少しだけ寂しくなったと感じるあたり、やはりオロチ編からかなり丸くなったようだ。
ちなみに、チャンとチョイが嫌々KOFに出ていることはダックの目からしても明らかなのであったが、テリーは言われるまで気付かなかった。
餓狼チームのエンディングでは、久しぶりに酒を飲めると喜んでいたものの、キムの悪酔いのせいでそれができなくなったことを嘆いていた。


  • 『KOF XII』
今回はデフォルトチームすらなく、キムのみが出場。
正義について思い詰めるキム。
キムが悩んだときには修行に打ち込むことを知っている2人は、自分たちの稽古まで厳しくなることを避けようと柄にもなく諭そうとする。
しかし、キムの斜め上な返答により、大して稽古の厳しさは変わらなかった。


チャンとチョイは自分たち以上の悪党をキムと組ませて参加させることで、今大会をサボろうと考えた。
その相手はギース・ハワードの配下であったホア・ジャイとライデンである。
しかしホアとライデンがこれに気付かない訳もなく、まんまと(気持ち悪いくらいに)更生したフリをしてキムを騙し、チャンとチョイの稽古は一層厳しくなるのだった。
ちなみにチャンはインドステージの背景に登場している。だからバレたのでは?
家庭用のストーリーモードでは、調査をこっそりサボったラモンと共にチャンとチョイがパオパオカフェで飲んだくれていた。

今回は『'94』に出場したキャラクターのほとんどが参戦している中、出場してないのはアメスポチームの3人とルガールにハイデルン、そしてこの2人である。
故人のルガールは論外、地味なアメスポチームやストーリーに出ずっぱりのハイデルンはいいとして、色物なこの2人の出番が殆どないのは少々寂しい。
一応、公式ブログではハイレゾドットバージョンのチャンの画像が公開されたのだが、『XIV』から3Dに移行したことでハイレゾドットでの2人の参戦は幻に終わったのであった。


  • 『KOF XIV』
チャンとチョイはキムに「修行を頑張った褒美」として一週間の休暇を貰うが、休暇中に立ち寄った酒場で酔って大暴れした挙句に逮捕されて収監されてしまう。
チャンは2度目の逮捕だが、チョイは人生初の逮捕となった。
この監獄にてカリスマ凶悪犯のザナドゥと出会ったチャンとチョイは「彼と一緒に行けば悪党に戻れる」と考えて、ザナドゥと共に悪人チームを結成する。
2人が悪人に戻ろうとしていることを反映してか、本作では2人ともキムから習わされたテコンドー技を封印している。
エンディングでは優勝したもののザナドゥに賞金を燃やされてしまい、彼の思考回路が最後まで分からず、これならキムと組んだ方がマシと改めて実感することとなった。
今作でチャンと無言で互いに敬礼し合ったレオナだが、チャンに対して「悪に打ち破れる力を持っているはずなのに」と思っている辺り相当チャンに一目置いている様子。


  • 『KOF XV』
今回はどちらも欠場だが、キム&ルオンのエディットチームでの一枚絵に同じく欠場したジョンと一緒に登場。
公式サイトのキムのインタビューによれば、あの後自分たちの意思で道場に戻ってきたとのこと。
どうやらザナドゥの理解不能な言動に恐怖を抱いたこともあって、キムと過ごした日々を捨てられなかったようだ。
キムの方も自分を裏切ってザナドゥと組んだ2人について「悪に引き寄せられてしまった心を鍛え直す必要があると思います」としつつも、ガンイルとの修行の結果、チャン達の気持ちがよく分かった「師匠と再会した事で見本を示すべき私自身に至らぬ点があったのではないかと思い始めています……」とも反省しており、ある意味お互い自分を見つめ直すいい機会にもなったようである。


キムのエンディングにカメオ出演している他、キムの個別ストーリーにおいてもチョイがセリフのみ出演*5
さらにチョイのみバックストーリーと『リアルバウト餓狼伝説2 THE NEWCOMERS』の背景にも登場する*6
『餓狼』世界は『KOF』世界とパラレルなのだが、こちらの世界軸でも二人はキムに弟子入りさせられているようだ。
まあ『餓狼伝説SPECIAL』の山田十平衛のエンディングでアテナも登場するし、『餓狼伝説3』のボブステージの背景左側にもケンスウや京が出演しているので、『餓狼』世界ではキムが大会に出場しているときにジョンが二人の面倒を見ているのかも。


キムとチャンが出場し、チャンとチョイは2人1組で戦うという独自の性能。
主軸として操作するのはチャンで、チョイは一部の必殺技で[[飛び道具扱い扱いとして発動するオプション役。
コイツらに限った話ではないのだが、チャン&チョイへの掛け合い勝利台詞での相方からの心証はかなり悪い。
が、ある意味一番のハイライトはキムがチャンとザンギエフを見間違えたことかもしれない。嘘だろキムの旦那……。


キムとチョイが出場。
『CVS』と逆だが、こちらは別にチャンがオプションになっていたりはしない(流石にデカすぎるし本作にはチャンよりさらにデカい奴も2人居るし……)。
キムのエンディングはいつものようにチャンとチョイがしごかれるのだが、チョイだと寂しがっていたチャンが迎えに来てくれる。
キャラの性格が掴み切れていない描写が目立つ本作では、チョイのEDで登場するチャンの一人称が「俺」ではなく「ワシ」となっており、それだけで年寄り臭さが上乗せされてしまっている。


【バリエーションキャラ】


◆スマートチャン/クールチョイ

『2000』において一部のキャラクターに実装された、ストライカーシステムの一環として使用可能な「マニアックストライカー」
他の別衣装・別デザイン系のストライカーキャラは過去に何かしらの元ネタがある中で、なぜかチャンとチョイのみ既存の元ネタが存在しない、妙に美化されてほぼ別人化した新規キャラクターとなっている。

スマートチャンは、筋肉質になって痩せた(?)チャン。
頭はハゲておらず短髪で、髭も短めに整えられている。
また、衣装もブルーグレーの長袖に黒いズボンであり、ぶっちゃけ鉄球以外にチャン要素が見当たらない。

クールチョイは、性格がクールになって背が伸びた(?)チョイ。
帽子の下はスキンヘッドではなく黒髪が覗いているが、服装は『'95』までのチョイのものを踏襲しており、チャンに比べればまだ面影が残っている。

こちらのチョイのストライカー動作は完全にカプコン謹製の某究極のタフガイの小さいおっさんが使うバーサーカーバレッジXそのもの。
ダンをそのまんまパロったアナザーロバートといい、いくら倒産がほぼ確定していた時期で続編が頓挫してストーリーが未完結になる可能性濃厚だったとはいえ、やりたい放題にも程がある。


◆プリティー・チャン/プリティー・チョイ

『KOF ALL STAR』において実装された「プリティー・ファイター」の一角。
端的に言ってしまえば女体化キャラクターであり、スタッフの性癖大暴走の産物である。
まぁSNK内製の作品でも稀に似たり寄ったりの大暴走をかましてるので今更だが……。

プリティー・チャンは、ぼさぼさの黒髪をひざ下あたりまで長く伸ばした幼女。
巨大な鉄球をぶん回す怪力ぶりは健在で、分厚い手枷足枷の残骸もそのまま残っているが、手首部分やふくらはぎから土踏まずにかけてはバンテージを巻いてガードしている。
服は道着をアレンジした白地に青い模様の入ったワンピースだが、脇の部分が大きく開いてサラシを巻いた上半身が覗いていたり、首に大きな鈴が付いたチョーカーを着けていたりと、色々あざとい。
見た目通りの幼い声色で、精神面も若干幼いのか鉄球にはキムとチョイらしき人物が落書きされている。

プリティー・チョイは、赤いメッシュ入りの黒いロングヘアーをポニーテールにした妙齢の女性。
帽子は被っていないが、サングラスは額に引っ掛けている。
トップスは『XIV』のチョイと同じくモスグリーンと黒のボーダー柄のシャツだが、オフショルダーでミニ丈のヘソ出しルックとなっており、下半身も黒いベルトで装飾された真っ赤なホットパンツにロングブーツと全体的に露出度高め。
右の目元を飾る星型のフェイスペイントやアイラインをくっきり引いた真っ赤な目など、「セクシーなパンクガール」といった風体である。
声色も見た目に違わず妖艶だが、語尾の「ヤンス」はそのまま。



【ゲーム上の性能


バックボーンやルックスなどから、ステレオタイプな小物と見せかけて、たいがい師匠を差し置いて意外に強キャラであることが多い。
外見だけで実力を判断するなといういい見本である。


◆チャン

見たまんまに小回りの利かないパワータイプ。
巨漢のためリーチも長く、鉄球を使った攻撃はリーチや判定にも優れる。
パワーキャラの宿命か飛び道具持ちに対する対処が難しく、マチュアとの相性の悪さは勝利メッセージで言及されるほど。

火力は文句なしの最強レベルかつ多少の被弾など気にならない最強クラスの耐久力を両立してるので初心者でも使いやすく、「大破壊投げ」や「鉄球大回転」を活かした攻めで上級者も飽きさせない良キャラ。
コンボは苦手だが一発が大きい分、ポテンシャルを最大限引き出すためには見た目の割に繊細な立ち回りが必要になる。

それをシブい魅力と取るか、逆に分かりやすい強さと取るかは意見が割れそうだが、少なくとも「初心者もあまり考えなくとも一定の勝率は約束される」という点は、エントリーの敷居を下げることにも大いに貢献でき、格ゲーキャラとして愛される秘訣であろう。

技調整やゲームシステムの仕様による「強さの変動幅」が大きく、見た目、設定とも小悪党そのものなクセして意外と上位に入ることも多い(例:『98無印』)が、弱い作品ではとことん弱い(例:『95』)。
『98UM』と『2002UM』で最弱候補なのはプロデューサーのネオジオ博士のせいだともされている。

『CVS2』では前述のようにチョイがオプションに付き、指示をすることでチョイが各種必殺技を使用するという特殊な仕様となっており、牽制手段が増えて立ち回りやすくなっている。
KOFシリーズと違ってコマンド投げが通常技からのコンボに組み込めないカプコン作品に出場するに当たり、鉄球大回転以外の貴重なコンボパーツでもあった大破壊投げがコンボに組み込めなくなったチャンだが、代わりにチョイのアシストを得たことで本作特有の立ち回りが可能になった。
ちなみにチョイは飛び道具扱いと言えど、曲がりなりにも気弾や無機物の類ではない人間飛び道具なので相手の攻撃で迎撃されてしまうし、その際はチャンの傍に戻る後退動作が挟まれるので連発も不可能といった制約がある。
ただ、あくまでチャンのオプションとしての役割故にチョイの体力という概念は存在せず、ある意味で一番打たれ強いキャラとも言える。
アッシ自身が飛び道具になることでヤンス。

これらを踏まえた上での『CVS2』の両者は、後のアーク版『北斗の拳』のユダや『タツカプ』のドロンジョといった『単独では目に見えて控えめな性能故に、複数人でのアシストありきで真価を発揮する』という全体性能を冠したキャラの先駆けと言えるかもしれない。


◆チョイ

小柄な体格なため、リーチこそ短いが機動力は全キャラトップ。
一気に距離を詰めて斬り込んだり、ひょいっと逃げたりと様々な戦法が取れる。

スピードキャラゆえ攻撃力・防御力は低めだが、近年の作品では意外とコンボが繋がるので、攻撃力面ではかなりカバーされていて結局は強力であることに変わりはない。
防御力の低さは持ち前のスピードを活かして当たらなければどうということはない精神でカバーしよう。
ただし、初期の作品ではジャンプ軌道が高過ぎて融通が利かず、最弱クラス。スタッフの挙動調整の苦労が窺える一幕である。

システムの変化によりジャンプの軌道の種類が増えてからは、それが性能に噛み合ったおかげで『'96』以降のほとんどの作品で強キャラとなっている。
ウキーウキー言いながら逃げとゲージ貯めを両立する動きでマトモな地上戦を放棄して画面上を跳び回り、刺さればそのまま追撃で画面端まで運ばれてノーゲージで5割近く持っていくチキンムーブが横行したことから、人によっては非常に嫌われている性能として有名。
その寒い立ち回りが祟ってか、『KOF2003』以後のドット絵作成によるシリーズではハブられる憂き目にもあってしまった。
新キャラ「まりん」は技性能からしてチョイの代替キャラとしての側面も持ち合わせているが、『彼の地編』のKOFオリキャラの中では桃子と並んで割と空気寄りなんで…
某メシマズルチャドールの前例はいくらでも存在したわけである。
それでいて、『KOF XIV』では同じ様に地上戦を殆ど放棄して空中で何度も軌道を変えて跳び回れる性能のミアンというキャラが新たに作られているわけだが…


◆各作品での扱い(一部抜粋)

  • 『'96』
チョイは空中戦と機動力などにより最上位クラス、チャンもコマンド投げのおかげで最上位のすぐ下辺りとキムと違って非常に高性能だった。


  • 『'97』
2人揃って最上位クラスのすぐ下のランクと、前年に続いてまたしても高性能だった。
キムは微妙なままだったけど。


  • 『'99』
チョイは特殊技の「骸突き」によるお手軽ガードクラッシュから「鳳凰脚」という回避困難な連携で猛威を振るい、別格レベルの最強キャラであったケンスウのすぐ下に位置するほどに強かった。
チームメイトのジョンには通用しないのは内緒だ*7
チャンの方も、多少の弱体化は食らいつつもアーマーモードとの相性の良さで一定の強さは維持していた。


  • 『2002』
チョイは高性能なMAX2の「杓死」によって一躍最強キャラに。
最強チームと言われる「KBC」で組むと、キム、ビリー、チョイと言うチームになるのであった。


  • 『NEOWAVE』
チョイは元から強いのにMAX2モードの仕様により最強キャラとなった。ジョンもチャンよりも防御力が高いという意味不明な強さがあったけど……。
最近の研究ではチョイに隠れがちだったジョンとキムも最上位クラスに入れるほどのポテンシャルを持っていることが発覚したため、まさしく韓国黄金期となった。


  • 『SVC』
チョイ単独の出演作品。
必殺技の性能が全体的に悪く、どこでもキャンセルを活用できる連続技もないなどシステムに嫌われ過ぎた結果、『2002』や『NEOWAVE』での猛威が嘘のように最弱争いをするレベルまで弱体化してしまった。



【技解説】


◆必殺技(チャン)

  • 鉄球粉砕撃(てっきゅうふんさいげき)
大きく振りかぶって鉄球で攻撃する技。
一撃の威力こそ大きいが出が遅い。作品によっては振りかぶる間にガードポイントがついている事も。

『95』では立て続けに4回削れるインパクトはあるが、本作ではガード時の削りダメージがヒット時の1/4と設定されており、この技をガードした際の削り量がヒット時と同じとなってしまうことを防ぐために連続ガード中に削り量が減っていく処理が施されている。
故に赤ゲージになってからがヤバいチン老子と違ってトータルの削り量でバランスを壊す程ではない。
『95』の全体バランスを見るにそれぐらいあっても全然問題なかった気がするけど

『96』以降は片足を上げて全身を捻った体勢で鉄球を頭上でブン回す待機動作が導入されて発生は非常に遅くなったものの、この待機動作中の鉄球にも攻撃判定が付与されており、めくりを仕掛けてきたり前転で回避しようとした相手にピンポイントでヒットを見込める。
この時に相手が何かしらの技を出していた場合、迎撃や相打ちでカウンターヒットを取って吹き飛び中の相手に追撃が可能となり、それだけで4割規模のダメージが見込めるロマン技としての側面もある。

『2001』の直接入力と『2002UM』の鉄球大回転からの派生版は、コマンドが214+AorCとなっており、特に弱版が立ち回りで使いやすくなっている。

  • 鉄球大回転(てっきゅうだいかいてん)
中腰姿勢で鉄球を頭上で振り回す技。見た目に反して屈み状態の相手にも当たる程攻撃判定は広い。
『94』『95』では攻撃判定の合間の隙間時間が長く、攻撃避けからのカウンター攻撃であっさり対処されるなど使いにくさの目立つ技であったが、『96』からは弱攻撃から繋げられる程の発生の早さと驚異の削り能力、さらにABCD同時押しの追加入力で回転を中断させる事が可能になり隙がほぼ無くなるわ、共通システムの緊急回避が無敵時間が短い故に画面端での脱出が困難だわと過剰とも言えるレベルで大幅に強化。
威力や攻撃判定に優れた、今ではチャンの代名詞とも言える技。この技の調整次第で強さが変動することも珍しくない。
『99』などのアーマーモード状態でこれを繰り出すとプレッシャーが凄い。

『2001』ではハイデルンやラルフに追従する形で、本作に限りコマンドが623+AorCに変更されている。
ラルフはともかく、ハイデルンとチャンの場合はコマンドが立ち回りの制限と密接に繋がっている故に非常に高い性能を誇っていたものが唐突に簡単(所説あり)な入力へと変更されたため、当時のプレイヤーからはお世辞にも好意をもって受け入れられたとは言えない仕様だった。
その後の『KOFXV』で連打必殺技がほぼ全て623入力へと切り替わったのはシリーズを追ってきたプレイヤーであれば知っての通り、何事も改革には痛みを伴うという例と言えよう。


  • 大破壊投(だいはかいな)
片手で掴んだ相手を交互に半円を描く起動で2回ワンセットを4回、計8回地面に叩きつけるコマンド投げ。
大本は『95』までの「破壊投げ」という名称が付けられた通常投げで、叩き付ける回数は6回だった。『2003』では弱版の叩き付け回数が4回になって大本の破壊投げ以下となったが
投げ間合いが広いため、これの活かし具合でチャンの精度が違う。
連打が必要で咄嗟に出すのが難しい鉄球大回転と異なり確実に連続技に組み込めるため、崩し要素も兼ねた密着状態での貴重なコンボパーツとなる。

全体動作が複数回使い回しただけの割に印象に残りやすく見栄えがいいためか、カプコンの『ストⅢ』シリーズでプレイアブルキャラのオロが使う必殺技「仁王力」及びスーパーアーツの「鬼神力」がほぼそのまんまな構成になっていたり、同じくカプコンがPS2でリリースした『GOD HAND*8』の道中のボスの1人ゴリラーマスクが使う攻撃の1つにパロディで搭載されていたりする*9


  • 鉄球大暴走(てっきゅうだいぼうそう)
超必殺技。相手に走っていき、鉄球での乱舞を決める。キムの「鳳凰脚」をマネた技らしい。
発生が遅く連続技には組み込めないが、その分無敵時間が長く(走り出すまでの、鉄球に頭を打ち付けるモーションが無敵であることが多い)威力は高め。

フィニッシュが複数用意されており、その内容は「ふっ飛ばし攻撃」「攻撃判定を纏った前転の動作」「特殊技の『ひき逃げ』の動作」「『鉄球飛燕斬』の下り動作」「垂直起動で高度の低い『鉄球大圧殺』」…といった様々な動作がある中で、「立ち弱Kの動作」でフィニッシュした場合は相手に食らい判定が残った状態で吹き飛んでさらに追撃が可能となるというギャンブル要素も含まれている。
狙って引き起こせる可能性は皆無と言っても良いが、大暴走弱Kフィニッシュ>追撃の大暴走が再度弱Kフィニッシュ…という展開が起こる可能性も宝くじに当たるよりは高いはずなので、狙える状況にあれば狙ってみるのも一興。


  • 鉄球大世界(てっきゅうだいせかい)
MAX2超必殺技。ダンスを決めて世界が止まったかのように相手の動きを止め、『2002』は「鉄球大圧殺」で追撃、『2002UM』は自由に行動可能。
順押しコマンドだが、その内容は「BACA」つまり……
とんねるずのシングルを思い出した奴、怒らないから手をあげなさい


◆必殺技(チョイ)

  • 骸突(むくろづ)
『'99』では驚異の性能を持つ特殊技。
相手のガードを確実に割り、鳳凰脚でキャンセル可能と言う驚異の性能。「2000」では弱体化したが。
なお『月華の剣士 第二幕』に登場する『骸』が使う特殊技と同じモーションであり、これはどちらも前塚あつし氏が担当しているからだと憶測されている。

  • 竜巻疾風斬(たつまきしっぷうざん)
水平に爪を出して回転しながら上昇する技。
対空性能があり、コンボにも割と使える。

  • 飛翔空裂斬(ひしょうくうれつざん)旋風飛猿刺突(せんぷうひえんしとつ)
『'95』までは冴えない性能の技だったが、性能変化によりチョイの性能を押し上げる技となった。
大雑把に言えば突進技なのだが、『'96』からは方向転換が出来、何度も出せるために追撃や逃げに大活躍する。
特に『'97』では空中ヒットするとえらいことに。(MAX版)鳳凰脚まで繋げば状況によっては一発即死まであり得る。

  • 疾走飛翔斬(しっぷうひしょうざん)
ダッシュして切りかかる技なのだが、どうにも死に技。
発生が遅く判定も弱い、ガードされれば反確と言う性能。しかし『'96』中ボスのちづる戦ではこれのみでパーフェクトが取れる。

  • 超絶竜巻真空斬(ちょうぜつたつまきしんくうざん)(しん)! 超絶竜巻真空斬(ちょうぜつたつまきしんくうざん)
自分を中心にその場で竜巻を生み出し、しばらくしてから竜巻を飛ばす超必殺技。
しかしあまりにも使えなかったため、『'95』からは技名に「真!」が追加されると同時に技内容が一部変更され、竜巻を起しながら横方向へ移動できるようになっている。

  • 鳳凰脚(ほうおうきゃく)
『'97』から追加されたキムと同名の超必殺技。
突進して爪と足で乱舞を加える、チョイの強さを支える技の一つである。

  • 杓死(しゃくし)
MAX2超必殺技。
画面から姿を消し、巨大な爪で何度も攻撃を加える。ガード方向も分かりにくいため強烈。
『NEOWAVE』ではMAX2の出しやすさもあってチョイを最強キャラにまで押し上げたが、『2002UM』では調整が加えられた。
元ネタは「ONE PIECE」のキャプテン・クロの技。



【余談】



『'98』では何故かチャンがレオナから敬礼されるという謎の現象が起きており、一方で彼女は肝心の上官であるラルフに敬礼をしない上に「あなたでは勝てない」とすら言う始末。
どうやらチャンのほうはスタッフ同士の内輪ネタのようなものだったらしいのだが*10、これがアンソロなどで妙に受けてしまい、チャンへの敬礼は、後に公式直々「レオナがチャンの純粋な力に敬意を表している」と言う後付け設定が生まれてしまい、やや強引ながらも公式設定となった。

『99』の家庭用移植版のギャラリーモードでは、「波止場でダンディに佇むチャンの後ろ姿を遠景に、ラブレターを持ったレオナが手前から歩み寄ろうとする」純粋な力への尊敬などという設定そっちのけの乙女チックなネタイラストまで収録されている。
その次のイラストでは同じ構図で覚醒レオナ化するというオチも合わせて付いてくるけど

それ以降のシリーズでも度々レオナから継続して敬礼されるようになっていき、『XIV』ではついにチャン側からもレオナに敬礼が返されることになった。
互いに無言で敬礼し合うので物凄くシュール
(一方ラルフへの無礼の一件はその後特にフォローされないままスルーされ、後のレオナは二人共に敬礼するように)



「おめでとう。これでお前達は更正を終了したとみなす」
「えっ? つ、遂に‥‥」
「ホ、ホントでヤンスか?」
「本当だ! 追記・修正をよくがんばったな」
「やったあ!!」


「これで、あのつらい追記・修正の日々ともお別れでヤンス!」
「ああ、もうwiki籠りのだんなの顔を見ないで済むと思うと、笑いが込み上げて来るなあ!」
「違えねえでヤンス!」
「は~っはっはっはっはっ‥‥」


「あっ‥‥」
「ん? 何だって」

この項目が面白かったなら……\「オラ、乳がでかい!」「でヤンス」/

最終更新:2026年09月13日 06:25

*1 作品によっては「前塚 厚志」「モンスター 前塚」名義。

*2 ただし、そもそも「稲妻」という表現自体が和語由来のものであり韓国語にはない上に、漢字に固有語の読みを当てはめる訓読みというシステムもあっちにはほぼないため、当然ながらおかしな表記である。

*3 旧SNKの倒産によって閉鎖されてしまったものの、ウェブアーカイブなどを利用すれば現在でも閲覧が可能。細かな裏設定や小ネタが満載されており、なかなかに読み応えがある。

*4 一位はムカイさん

*5 キムを見送る家族のセリフの中に「いってらっしゃーい、でヤンス」というセリフがある。

*6 背景を共有するタン&キムステージにて、前者は夕暮れで無人の背景の左側で1人縛られた状態で座ってもがいており、後者では通常時は見えない程の上空でナマケモノの如く電線にぶら下がっているという隠し演出扱い。

*7 ジョンのみ、ガードクラッシュのモーションに無敵が存在する謎の仕様があったため。

*8 制作は今は亡きクローバースタジオ。

*9 GOD HANDの攻略本でのゴリラーマスク紹介ページでは、攻撃名称に至るまでそのまま「大破壊投げ」となっている。

*10 ラルフのほうは設定ミス。…というより、チャンへの敬礼は開発中に原因不明の挙動で面白かったからわざと仕様として意図的に残したものの、その入れ替わりの原因だったラルフへの不敬の方には一切気づかれないまま稼働してしまった説が浮上している。