トロッコのステージ(ドンキーコングシリーズ)

登録日:2015/04/14 Tue 14:43:33
更新日:2025/03/02 Sun 18:39:25
所要時間:約 16 分で読めます







ドンキーコングシリーズに登場するステージの1種。
初出は『スーパードンキーコング』から。


大部分をトロッコに乗って進む半強制スクロールステージなのだが、もちろん安全な道中とはいかず、トロッコならインディジョーンズばりに様々な障害物や地形が待ち受けているのが特徴。
障害物に接触すれば勿論ミス。(2人の場合は1人に減る)
作品によっては問答無用で即死。

その性質上、人にもよるが通常のステージより難易度は高い傾向にある。
基本的に一旦乗ったら止まらないし、止められないし、後戻りできないのでアイテムの取りこぼしがあると再度プレイし直すハメになる。
しかし、スピード感溢れるステージゆえに好む人も少なくない。

ある意味ドンキーコングシリーズの代名詞と言ってもいいぐらいだろう。

BGMは作品によって異なるが、『ドンキーコングリターンズ』のみ『スーパードンキーコング』で用いられたテーマのアレンジで占められている。



スーパードンキーコング


マインカートコースター


レベル2-2に位置する。
シリーズ全体では初の乗り物ステージであり、ゲーム的にも比較的序盤で挑むことになるので印象に残りやすい。

入った途端、静かだが妙に焦らせるBGMの中タル大砲が。
撃ち出された先はトロッコであり、ここから最後のゴールまでノンストップ状態のまま突っ走る。
初見のトロッコに「おおっ!?」と驚いた人もいるのではなかろうか。

が、浮かれていると断裂したレールから落ちて散る
基本的にトロッコ乗車中はジャンプしか出来ないので、とりあえずジャンプで何とかなると覚えておくといい。


やがて今度は横転したトロッコが行く手を阻む。
断裂してできた穴と違う点は、横転トロッコ自体が当たり判定の塊なので上から接触してもアウトなこと。
ジャンプで避けるのは穴と比べてちょっと……というかタイミング慣れしていない人ほどシビアである。
特に手前が穴となっているパターンは、落ちるギリギリでのジャンプを強いられるので普通に飛び越そうとして屠られるプレイヤー多数。


そして更に進むと、クリッターがトロッコに乗った「クラッシュ」が出現し始める。
これまでの罠よりも更に難易度が高く、現れたと思ったら猛スピードで正面衝突を仕掛けようとするため、最初のうちは咄嗟に反応しづらい。
コングのようにジャンプまではしてこないのが幸いか。

だからといって油断してるとゴール前のクラッシュで泣く。

ちなみに、序盤レベルのステージ固有の特徴として、ゴール前までワープする隠しバレルが存在する。
また、水中ステージとボスステージを除くステージでは唯一隠し部屋が存在しないステージである。
つまりワープバレルを使ってクリアした時点で完全制覇となる。


余談だが、かつて放送されていた任天堂一社提供のテレビ番組「スーパーマリオスタジアム」で行われていた一般参加クイズバトルでは、「ゲスト芸能人がマインカートコースターに挑戦し、何本バナナを取れるかを当てる」と言うクイズが一発逆転の最終コーナーとして用意されていた。
当時のソフトを持っていない子供の中には、これでこのコースを知ったと言う子も多いかも。ちなみに現在有野課長として有名なよゐこ・有野晋哉は、このコーナーで「隠しバレルに入ってしまう(当然バナナは0)」と言う珍プレーを披露した、と言うエピソードも一部で有名。

マインカートコースター2


工場地帯のレベル5-5に位置する。
視界が悪く無敵のスピナーだらけな「ヘドロのみずうみ」の後なので、「久々のトロッコだ!」と喜んだプレイヤーもいたはず。

ただし、今回はちょっと仕様が異なる。
先のトロッコではコング達が車体ごとジャンプしていたのに対し、こちらではコングだけがジャンプするため、敵を踏んで倒すことが可能。
一部のアイテム入手やボーナスステージへの行き方は、このテクニックの利用が不可欠となっている。

前回と違って常にトロッコ乗りっぱなしではない分、所々でインターバルを挟めるだけ少し優しい。
だが終盤手前のステージらしく、難易度は純粋に上がっている。

所々に停止中のトロッコで[[うんこ]]なう寛いで御満悦のクラッシュがおり、普通に踏み倒して奪うことができる。
お邪魔だった1と打って変わって特に障害になる訳でもなく、今回は単なるやられ役。
トロッコの終点で降りるに降りられなくなったらしい。熟練したゴリラが相手だとハンドスラップでバナナさえ奪われる。


スーパードンキーコング2


どくろコースター


ファンファン!

フォンフォン!バン!!

ワールド4-2に位置する。
車体がトロッコからドクロをあしらったコースターになっているが、操作は前作と同じ。
ここではコング達のみジャンプする。

薄暗い廃鉱が舞台だった前作と違い、ロケーションが遊園地なのでBGM(Disco Train)も背景も賑やかで楽しい。
ステージ自体も恐らくジェットコースターを意識しているのだろう。

が、例によってレールが途切れていたり、なぜかゲートが閉ざされていたりアトラクションとしては大変デンジャラス。
どう考えても殺す気満々である。
ゲートは直前にある緑色の「オープンバレル」に触れることで開放できるが、逆に閉じていないのに赤色の「クローズバレル」に触れると閉鎖されてしまう。
場合によってはこの2つのバレルが一緒に置かれているため、開けたのにまた閉めるという珍プレーはしたくないもの。
ちなみに、閉じたゲートをジャンプで飛び越えようとすると即座に開いて激突するので開けるのに失敗した場合は必ずダメージを受ける。

DKコインは結構分かりづらい場所にある。適当にジャンプしまくってたら偶然ゲットしたなんてことも。

余談だが、ゲートをくぐる時に必ず帽子を抑える動作がある。この辺りは無駄に細かい。
ちなみに閉じているゲートに接触するとダメージだが、設定ミスなのかパートナーのグラフィックの色が変わらない。


相変わらず楽しい系統のステージであるが、すっかり堪能したプレイヤーを待ち受けていたのは無情にも茨の再来だった…


GB版ではコースターがアニマル扱いとなっており、アニマル禁止の標識を越えるとコースターから降りる事ができる。
なお、SFC版と違ってコースターのレールには電力が流れており、触れるとダメージを受ける。



◆コースター レース


カンカンカンカ~ン!

ワールド4-4に位置する。
茨の荒波に揉まれたプレイヤーを再び迎えてくれる、2つ目の乗り物ステージ。
今回はコースターごとジャンプする。


レースと言う名の通り、「クランク」と呼ばれる9匹のコースター乗りのクレムリン達とスピード勝負をすることになる。
(クランクの見た目は通常敵のカットラスと同じ)
このステージに限り左右キーでコースターの減速・加速ができる他、クランク達をジャンプで踏んで倒すことも可能。物凄い痛そう
追い越すか踏ん付けるかをしつつゴールを目指していく。

クランクを倒すと順位に応じたアイテムが奪い取れる。
一番の目玉は1位が隠し持っているDKコインであり、完全制覇を目指すなら1位は避けて通れない。
何回かやってコースターの感覚とコースを覚えよう。

ただ、やってみると分かるが、ハイスピードを維持したままクランクを倒す(追い越す)のは意外と難しい。
踏ん付けたはずが背後への追突に終わってしまったり、穴の飛び越えを妨害されてそのまま落下死、なんてことは珍しくない光景である。
高順位のクランクほどスピードが速いので、尚更こういった事故が起こりやすい。
スピード感、爽快感では間違いなくドンキー1~3の中では最高のステージであり、気に入ったプレイヤーも多い。

なおSFC版ではコンティニューバレルがないが、GBA版では追加されている。が、コンティニュー時は10位からスタートするので、1位を取るならむしろ邪魔だったり。


ちなみに、スタート前のカウントダウンからキーを左に入れっぱなしだとスタート時にコースターが逆走する。
更にそのまま逆走し続けると「プラスバレル」が置いてあり、それを壊すことによってコースターが一気に急加速。
半ばスタートダッシュのような感覚になる。

コース自体がレースゲーム的なステージな為か、ボーナスステージはコースターに乗る前に1つあるだけ。

こちらも前述の「スーパーマリオスタジアム」で取り上げられたコースで、こちらでは「ゲストの順位を当てる」と言う物になっていた。

GB版は容量の都合なのか6位スタートである。


ゴースト コースター


00

ウハハハハハハ

みんなのトラウマ。
ワールド5-2に位置する。
先のワールドから一転して恐ろしげな雰囲気、ゴーストというステージ名から嫌でも不吉な予感がする。
ここではコースターごとジャンプする。

幽霊屋敷の図書室の様な背景はこのステージでしか使われておらず、BGMも専用のものと気合いが入っている。

前回はコング達がクランクを追いかける内容であったが、今回は逆にコング達が追われるという内容。
何から追われるって、そりゃあなた

幽霊ですよ。

幽霊


このステージ限定の敵である幽霊の「カックル」は、ゲートの始点から終点までカウント付きでコング達を追跡してくる。
カウントが0になると実体化し、不気味な笑い声を上げながらコング達にダメージという仕組み。
その後何事も無かったかのように霊体へ戻り、カウントがリセットされる。


実体化される前に逃げ切りたい所だが、普通に走っていると次のゲートに辿り着くまでの間に0となってしまう。
そのため、道中に置かれた「プラスバレル」に触れてカウントを増やし、ゲート脱出までなんとか引き伸ばす必要がある。
逆に「マイナスバレル」に触れるとカウントは減ってしまう。


理屈が分かれば難しくないステージだが、制限時間、バレルの内訳、カウントの増減量は区間によってまちまちなので戸惑いやすい。
中でも、全体に渡って大量のマイナスバレルしか存在しない区間は多くのプレイヤーを絶望させた。


カックルが追ってくる区間は4つ存在し、それぞれの区間で追ってくるカックルの頭巾の色が違う。
  • 1つ目(青い頭巾のカックル)→いきなりカウントが始まってびっくりする。プラスバレルとマイナスバレル両方存在しこのステージの仕組みを理解する。
  • 2つ目(緑の頭巾のカックル)→プラスバレルしか存在しないがカウントが短くバレル一つ辺りの増える時間が小さい。大きめに増える物が混じっておりそれを壊し損ねるとほぼミス確定。
  • 3つ目(黄色の頭巾のカックル)→セーブを挟み後半戦。かなり長めのカウントからスタートするが先程とは逆にマイナスバレルしか存在しないためひたすら避ける必要がある。
  • 4つ目(赤い頭巾のカックル)→最大の難所。プラスバレルとマイナスバレル共に存在するがマイナスバレルの配置が嫌らしく壊しやすい位置に置いてある。穴を越えた直後及びプラスバレルを壊した直後に壊してしまう箇所が多数存在。



終始巨大な幽霊に追われ続け、時間との戦いも強いられる…

クリア後、多くのプレイヤーはこう思った。



このステージ怖い。

ステージの仕掛けに目が行きがちだが、地味にボーナスステージの入り口も嫌らしい


GB版ではカックルが再現出来なかった為なのか、ステージが「クレイジーコースター」に変更されている。
背景もクレムランドの遊園地だったりと、分けの分からない事になってしまっている。
ただし、名前のクレイジーは伊達ではなく難しい。主にジンガーの配置には悪意すら感じる。
ちなみにコースターごとジャンプする。


GBA版ではカックルの頭巾の色が青で統一されており、バレル一つあたりの増減量と4つ目以外の区間及びボーナスステージのカウントが変更されている。
ちゃんとプラスを壊しマイナスを壊さなければどの区間も十分間に合うので慌てないように。


スーパードンキーコング3


ダクト コースター


ガァーッ コッ

ワールド4-2に位置する。
その名の通り、狭いダクトの中をソリのコースターで突っ走るという謎の組み合わせなステージ。
最早トロッコでもコースターでもない。
というか何故ダクトでソリなのか…


基本的に今までとあまり変わらないが、最大の違いは天井にレールが存在すること。
ここに引っ掛かって走ることで道が開ける場合もある。
だが、レールの先に敵がいる時は速やかに下りないと危険。
ダクトの中なので奈落は存在しないが、溝に落ちるとダメージは避けられない。


下2つのステージにも共通する事だが、常にソリごとジャンプして踏める敵を倒すことが可能。
赤バズは一応踏めるものの無敵である。


しかしこのステージ(というか本作のコースター全般)、かなり難しい。
大まかな計測になるが、前作・前々作と比較すると、1.5倍ぐらいのスピードでかっ飛ばしているのだ。
この速度はかなりの反射神経が必要になるうえ、本作では障害物に正面衝突すると相棒が残っていても散る


そんな、一歩間違えばソリが大破するような位置には、
案の定ボーナスステージまであるため、コースターステージのコンプリートはかなり難しい。


最終的なソリの終点は行き止まり。タル大砲で脱出しよう。
もちろんここでソリを乗り捨てないと散る


GBA版ではスピードがだいぶマイルドになった。


とまらない とめられない


ワールド5-2に位置する。ステージ名が某えびせんっぽい
雪山をソリで疾走するという内容で、少なくともダクトよりは自然に見える。


しかし途中に山小屋がいくつも建っており、その半数以上は障害物。
屋根に乗れば通過できるが、壁にぶつかれば大破して散る

その上始末の悪いことに、一部の山小屋は手前を普通に通過できる。
だが、前作の1.5倍のスピードで疾走するソリに乗りながら通行できる小屋を見分けるのは無理難題。


とどめと言わんばかりに、一部のボーナスステージはそんな場所にあったりする。
山小屋の手前を通行すれば入れる位置にバレルが置かれており、一瞬で見抜く必要がある。
そればかりでなく、手前をバズが邪魔しているのでジャンプで超える必要がある。
しかし、ジャンプのタイミングが悪いと山小屋の屋根の上に着地してしまうため異様にシビア。

GBA版ではスピードがだいぶマイルドになった……が、山小屋の当たり判定が妙にシビアになっておりダメージになりやすい。


ダクト サーフィン


GBA版の追加ステージの一つ。
ワールド9-6に位置するが、実際はターボスキー入手後、つまりワールド4のクリア後から任意のタイミングで挑むことになる。


内容としては「ダクト コースター」の上位版といったところで、サーフィンのごとく波のような地形が多い。
当然、敵の配置や地形も一段と難しくなっている。

なお乗り物ステージでは珍しく、乗り物を捨ててからゴールまでの距離がそこそこ長い。



★ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング


◆とめられない とまらない

ワールド2「クレミス大平原」に登場。スパドン3とは単語の順番が逆になっている。
序盤だからと言ってナメてはいけない。ソリのスピードはスパドン3と同じくフルスロットル。
間違いなく最初のコースターの難易度ではないのだが、小屋に激突する危険は皆無なのが大きな救い。
しかしこのステージの真の悪意はボーナスステージ。最初のボーナスも判りにく過ぎるのだが、最後のボーナスは違う意味で悪意の塊。
ゴールに触れないよう飛び越えるとDKコインが手に入るのだが、ここで「やったー、隠し要素見つけた!」と満足してしまうと思う壺。
肝心のボーナスステージはそのまた先に待っている。


◆ダクト コースター

ワールド6「ロストワールド」に登場。高速ソリは毎度おなじみだが、意外なことに距離が短い。
ハラハラ感でプレッシャーに押し潰されそうになる前にソリがアニマル禁止サインで消し去られてインターバル。
短距離ソリコースを2回繰り返すという滅多にないステージ構成だが、やはり鬼門はボーナスステージ。
ボーナスバレルのすぐ隣に隠しボーナスバレルがあるとか誰が気づくよ?


ドンキーコング64


本作ではミニゲームとしてのトロッコ「グルグル・トロッコ!」が存在する他、特定のステージ内にもそれより大規模なトロッコゲームが用意されている。
コインを規定数集めればゴールデンバナナが貰えるが、途中でダメージを受けると3枚落としてしまう。
また、スティック前後入力で減速・加速できるものの、あまり減速し続けると後ろからTNTバレルを乗せたカートが追突しようとしてくることが…

グルグル・トロッコ!


4本の環状線が敷かれたレールの上を走り、TNTカートに接触しないようポイント切り替えでやり過ごしながらタイムアップまで粘るゲーム

一見楽そうに感じるが、実際のTNTカートは意図的にコングへ衝突しようとポイント切り替えしながら近づいてくるため、全く油断できない。
難易度の高いものだとカートが2台も走るという鬼畜っぷり。



ジャングルガーデン


ディディーコングで挑戦。
鉱山のような場所が舞台となる。
ゴールまでにコインを50枚持っている必要がある。

最初のトロッコとはいえ、なかなかスリリングに楽しめる。
棍棒を振り回すワニ野郎が妨害してきたり、TNTカートと接触事故を引き起こしそうになったり、巨大なワニの口のゲートを潜ったり…とバラエティ豊か。

ここに限った話ではないが、レバーは左右にスティックを入れることでトロッコごと傾け触れることが可能。
また普通にやってるなら関係ないが実は開始直後からTNTカートが背後から接近しており、減速し続けていると何台でも衝突してくる。


ひるよるウッド


チャンキーコングで挑戦。
洞窟や雷雨の屋外が舞台となる。
同じくゴールまでに50枚のコインを持っている必要がある。

屋内では緑と赤のベルが存在し、緑のベルを鳴らしてゲートを開けるという「どくろコースター」と似たギミックが存在する。
もちろん赤のベルを鳴らしてはいけない。

基本的にかなり薄暗いせいで視界が悪く、突然倒れてくる障害物などを見逃してしまうこともある。
見えていてもジャンプするタイミングをミスって引っかかってしまうということもしばしば起こる。
また、前述のワニの妨害もなかなか激しい。

仕掛けの激しさと必要なコインの多さも相まって、3つのトロッコレースの中でも特に難易度が高いと言われている。


ゾゾゾ~キャッスル


ドンキーコングで挑戦。
オバケ屋敷チックな空間が舞台となる。
こちらは必要なコインは25枚と少ない。

ステージの半分以上に渡り、両手と頭だけの巨大な骸骨のデーモンが襲い掛かってくるのが特徴。
デーモンは序盤こそドンキーのレーンに拳を叩きつけるだけだが、途中で燃えるガイコツをミサイルのごとく射出する他、なぎ払うように手を振って攻撃するようになる。
特に、複数のレーンを走るガイコツはCMでも流れたシーンなので印象に残っている人もいるかもしれない。

ちなみにガイコツのシーンだけカメラがデーモン視点になる。

デーモンだけでなく、合間の区間も割と難所。
不気味な笑い声と共に墓石が飛び出すトラップが多数仕掛けられているため、急なレーン変更を余儀なくされてしまう。
今までのギミックと違い、直前まで影も形も見えないのがいやらしさを助長している。


そしてこのトロッコステージ、なんと終点が折り返し地点となっており、スタート地点まで来た道をそのまま引き返すことになる。
取りこぼしたコイン回収のチャンスでもある一方、再びダメージを受ける可能性もあるという事で気が抜けない。

……しかし、実は先2つのトロッコステージに比べたら簡単という声も強い。
必要コインのハードルが低いのもそうだが、往路になる都合上わざと墓石にぶつかりまくって掃除し、帰りに楽々コインを回収するという抜け道があるのだ。
極めつけにどれだけ減速してもTNTカートが追走して来ないため、タネが分かってしまえば終盤の割には簡単なミニゲームである。


ドンキーコングリターンズ


この作品のみあらゆるミスで即死
流石に厳しいと思われたのか、移植版の『ドンキーコングリターンズ3D』では乗り物に耐久力を持たせるアイテム「クラッシュガード」が購入できるようになった。
後述の続編でも同じ。

ただ、裏を返せば乗り物に乗って走れば良いだけなのでタイムアタックでは割と楽にスーパーゴールドが取れる……かもしれない。

スタートからノーミスでゴールまでトロッコで爆走できれば楽しいこと間違いなし。
また、ドンキーコングシリーズ史上最もトロッコステージが多い。

トロッコで大ジャンプ!


エリア1-6に位置する。
洞窟をトロッコで駆け抜け、最後は屋外のジャングルの下り坂から飛び出しステージ名通りに大ジャンプする。
そのためトロッコごとジャンプする。

序盤のうちは比較的マイルドな難しさ。
だが、中間ポイントを超えてからは上下に漂うティキドリー(踏めない燃える奴も含む)の群れ、連続する穴が畳み掛けるようになり、リターンズらしい高難易度になる。
特にトロッコ(というか乗り物全般)が「ミス=死」という仕様は実際にやってみない事には分からないため、些細な接触ミスで即死するコング達を目の当りにして多くのプレイヤーが絶望した
そして散った


ただ、SFC3部作と比べてゲーム画面が広いこともあり、先の見通しはいい。



シーソーレールききいっぱつ!


恐らく、ここからがリターンズ版トロッコの本領発揮。
エリア4-1に位置し、クリスタルが生えた鉱山の中を走っていく。

トロッコの中に鉱石が積まれているため、旧作のそれ同様にコングだけがジャンプする。
落下するトロッコからジャンプする時と、敵を踏んだ時は若干左右に移動できる。


ステージ名通り、トロッコが乗ると傾く不安定なレールが存在する。
しかしそれ自体は問題ではなく、いきなり次々と落下するレールに初見プレイヤー達が次々と谷底に散った
トロッコ間の飛び移りも左右への調整にミスすると即真っ逆さま、と結構シビアな場面が多く、前ステージから飛躍的に難しさがアップしている。


しかし、エリア4ではこれも前哨戦に過ぎないことを後々プレイヤー達は思い知るのだった…



ぶら下がりマインコースター


エリア4-2に位置する。
再びコングだけがジャンプする仕様。


シーソーレール以上にジャンプを使う場面が多く、更に落下死の危険性が高い。
流石にいきなりレールが落ちるという意地悪なトラップは無いが。

所々、コングがぶら下がるための草が天井から生えているのが特徴。
中には草の部分をぶら下げて走る列車が用意されており、中盤からはこれにぶら下がった状態で進む場面もある。
ただし、途中で下方のトロッコに乗り換える必要があり、落下位置の調整をミスって死ぬ危険も。



クリスタルアドベンチャー


リターンズ屈指の名トロッコステージ。
エリア4-3に位置する。
スタイルはトロッコごとジャンプ。

突然迫るトゲ天井、他レーンを走る敵の執拗な爆撃、クリスタル落下で断裂するレール…と、本当にインディジョーンズばりの手に汗握るスリリングな演出が盛り込まれたステージ。
詳しくは個別項目で。



ドロぬまのトロッコ


エリア6-2に位置する。
スタイルはトロッコごとジャンプ。

一面に広がるタールの沼のせいか、乗ると沈む、乗るといきなり傾く、崩れる…などの不安定な足場が全体に渡って続く。
特に乗った途端に地形が変わるのは軽く初見殺し。
また、今までと違って敵を踏み台にジャンプしないと次の足場に届かない場面が多いので、慣れていないと地獄を見る。


一番の目玉は終盤の巨大タマゴ乗り。
クリスタルアドベンチャーのアレほど衝撃的ではないが、徐々に壊れていくタマゴの穴やフィットするように突き出た骨が畳み掛けるようにやってくるので忙しい。

結局タールの沼なのか泥沼なのかは分からずじまいだった。



しゃくねつのトロッコ


エリア8-3に位置する。
スタイルはコングだけジャンプ。

場所が場所だけに足場がますます不安定と化し、盛り上がる溶岩に押し上げられたレールやいきなり飛び出す火の玉が厄介。
コング達だけで進むパートも、天井の草が次々と崩れ落ちたり、足場全体が徐々に沈んだりと一時たりとも休まる暇がない。
これまで以上にスピード勝負の向きが強いだろう。



★ドンキーコング トロピカルフリーズ


スタイルは一貫してトロッコごとジャンプ。
前作と違い乗り物が体力制に改善され、コングの人数に関係なくデフォルトで1回まではミスが許されるようになった(クラッシュガード使用で最大プラス3回される)。
ただし、隠しエリア制覇後に解禁されるハードモードでは従来通りミス=即死。アイテムも持込不可。

また、BGMがステージの進行状況と合うように作られており、中間ポイントから再開してもきちんとその場面に合わせた所からBGMが始まる。

ツイスタートロッコ


エリア1-4に位置する。
大量の飛行機の残骸が絡み合ったジャングルの中を走る。
木の中を回りながら降りたり、画面奥から残骸が突っ込んできたりと前作からの進化をこれでもかと見せつけてくれる。

トロッコが体力制になったのをいいことに、序盤からシーソーレール、乗ると下がる足場、いきなり現れる障害物…と容赦がない。
そのため、体感的な難易度は前作とそれほど変わらないと言える。
また、前作の序盤ではあまり求められなかったしゃがむ操作も中盤からは積極的に要求される。



ぎりぎりノコギリトロッコ


エリア2-4に位置する。
木材の加工工場らしき建物を突っ切るのだが…


レールの上を木材が流れており、それをノコギリが加工して地形を作り出していく
なかなか上手いギミックであるが、木材は障害物扱いなので衝突して破壊するとアイテムが取れないことも。

ある程度進むと、もうレールが終点に達してしまう。
「え?もう終わり!?」と思ったプレイヤーの前に現れたのは…なんと木の小船。
まさに予想外の展開。乗り換えたためか体力がリセットされるおまけ付き。


ここから次の中間ポイントまでは、工場外の巨大な湖を水上スキーのごとく走ることになる。
BGMも少し穏やかな感じに。
ジャンプから着水した時に少しだけ潜るが、これを利用しないと取れないパネルも存在する。


中間ポイント手前に来ると、変な機械に入れられて小船がトロッコに加工され、再び工場突入。
しかし、今度はやたらと巨大なノコギリが目につき、嫌でも不安を煽られる。


数秒後、その不安は見事的中する。
案の定トロッコの後方から巨大ノコギリが追跡してくるわけだが、問題はそこではない。
破壊したレール(恐らく土台部分)を台や木の杭といった地形に加工した上で、それをトロッコの前方に次々吹っ飛ばして設置・妨害してくるのである。
もはや発想が凄すぎる。面妖な…変態開発者どもめ…!


このようにどちらかと言うとアイディア・演出重視のステージであり、慣れれば難しくはないためリターンズ以降のトラウマ製造機と化したトロッコとしてはかなり余裕を持って楽しめる



レフト・ライト・トロッコ


エリア4-2に位置する。
最初は屋外で、途中から水の遺跡のような場所に舞台が移る。

なんと通常のトロッコステージはこれが最後であり、盛りだくさんの前作に比べると少し寂しい。


最初のうちは水柱に打ち上げられるレールやサメなど、まあ今までのトロッコを見慣れてきたプレイヤーからすれば大したことはない。
が、ジェットコースターばりのタマヒュン下り勾配を経てからは一変。
遺跡突入後はカメラが斜め後ろの視点になり、いつもと変わった視点のトロッコステージになる。


ドンキーコング64のように複数のレーンをまたいで飛び移る場面が多い。
また、それを利用した仕掛けも多く、反対側にいきなりアイテムが出現して取り損ねた!なんてケースもよくある。

中盤からはBGMが激しくなると共に演出の激しさもアップ。
地形が次々とトロッコの行く手に現れる形で形成されるのだが、時折巨大魚や石柱でレールが消失し、その場合は即座に反対側のレーンに飛び移らないといけない。
この辺りが地味にミスしやすいポイントか。


終盤は斜め上から見上げた視点になり、5レーンに降り注ぐ終点止めのような障害物をかわしながら進む。
ゴールまでもうすぐなので、特にハードモードで失敗すると泣ける。


BGMをよく聞くと実はタイトル画面のアレンジ。トロッコ序盤のパートが分かりやすい。



雪玉のどうくつ


6-4に位置する。
前作リターンズの「どうくつエリア」が気候変化で氷の洞窟と化したもの。

厳密にはロケットバレルのステージなのだが、終盤ではなんとコングの埋まった巨大雪玉がトロッコ扱いで進行することになる
またまたとんでもない発想である。

敵や障害物をなぎ倒しながら転がる様は見ていて爽快。
ただし、穴は跳び越さないとやっぱりミスになる。



◆アクションチャレンジ


隠しエリアの7-2に位置する。
7-2といっても同時解禁される7-3とどちらを選ぶかは自由。


こちらも厳密にはステージ自体がトロッコなのではなく、全体のうちの一部分となっている(ロケットバレルも同じ扱い)。
浮島のレールを飛び移って走る訳だが、その周囲にはなぜか水中に住むはずの魚の敵が沢山…
どこのW9だっつーの。

他のパートや隠しステージに比べるとまだマイルドな方。




追記・修正はトロッコで爆走しながらお願いしm…


                                        \ヒューン…/
この項目が面白かったなら……\パァン!/

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最終更新:2025年03月02日 18:39