DKコイン(ドンキーコングシリーズ)

登録日:2018/02/04 Sun 16:06:22
更新日:2025/01/04 Sat 15:36:26
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「DKコイン」とは、「スーパードンキーコング2」「スーパードンキーコング3」に登場するアイテムの一種である。

基本的に1ステージに1枚置いてあるコインで、ボーナスステージと並ぶやり込み要素の1つ。

以下、各ゲームについての詳細説明。



●スーパードンキーコング2


クランキーコングが隠したコインで、基本的には各ステージに1枚隠されている。
詳細は、ワールド7までの34ステージの道中に1枚ずつ、ロストワールドの5ステージのボーナスステージの景品として1枚ずつ、「ふたたび!キャプテンクルール」のクリア時に1枚の計40枚を集めることとなる。
獲得したところは、ステージタイトルの最後にDKマークが付くようになっている。

「けっせん!キャプテンクルール」のクリア後は表彰台を見ることができるようになり、そこで現在何枚集めたか分かるようになっている(尤も、セーブ画面でも枚数は確認可能であるが…)。
なぜか表彰台にはマリオ(39枚)やヨッシー(29枚)、リンク(19枚)がいる。マリオに勝ちたければ40枚全部集めること。
表彰台には3人までしか乗れないのでキャプテンクルールを倒すまでに20枚以上集めているとリンクを見ることはできない。
余談ながら、リンクのデザインは同じSFC作品の「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」がベースとなっている(髪の茶色が濃い目)。
またリンクは「3」にも名前のみ登場している。

……とはいうものの、例によってボーナスステージと同じく、隠され方がかなり意地悪で、「そんなの分かるか!」と言いたくなるようのものも……。
最終ワールド全クリアに必須のクレムコインと違い、あくまでやりこみ要素なのでノーヒント。

GBA版ではDKコインとは別に、ダチョウのエクスプレッソを使った追加ミニゲームに必要な、黄色い「羽」*1が新たに追加された。
こちらもDKコイン程ではないが中には意地悪な配置も珍しくない。


以下、印象的なDKコイン


  • 2-2「タルタルこうざん」
ボーナスステージも参照。
「ステージ中探しても見当たらない…」と嘆いていたら、実はDKコインがボーナスステージの中にあったというオチ。
前作の「ボーナスステージの中にボーナスステージ」を思い起こさせる意地悪設定である。
ロストワールド以外ではボーナスステージの中にDKコインがあるのはここだけ。
クランキーのアドバイス「スタート地点からずっと右」という形でさりげなく言及されており、彼の言葉が「答え(ボーナスステージの場所を教えて終わり)」ではなく「ヒント(ボーナスステージ内でもこの助言を適用できないか?という応用)」であることに気づくと、意外とあっさり解ける。
本編ステージのスタート地点と、当該ボーナスステージのスタート地点の地形がある程度似ているのも、おそらく伏線。

  • 3-2「くらやみダイビング」
秘密の通路を2回通り抜けた場所にある小部屋という分かりにくい場所に隠されている。
場所もスタート地点から逆に泳いでいくという見落としやすい場所である上に、秘密の通路に入る前にボーナスステージも存在するため、ボーナスだけプレイし、そのまま先に進んでしまった人も多数いるだろう。
しかもこの秘密の通路が大変分かりにくく、バナナなどのそれらしい目印が一切ない。
この区域はボーナスステージ入口を含めて部屋が4つあり、それぞれ違うアイテムが配置されているのだが、ボーナス入口の部屋以外はバナナで数字が描かれており、「数字があるということはここが隠し部屋の番号か何かだろうか、ならば他にも部屋があるかな」と考えると辿り着けるようにはなっている。
また、後のステージにはボーナスステージが2連チャンで配置されていたり、壁抜け2連チャンが仕掛けられていたりするので、それらから連想する事も出来なくはない。
が、一般的にはこのDKコインが一番難しいと言うプレイヤーが多いのではないだろうか。

クランキーのアドバイス通りにスタート地点周辺を探ればいいのだが、実はこのスタート地点が暗闇になっているのがポイント。
暗くてよく見えない→手探りで進む→いつの間にか隠し通路を見つけている、という設計になっている。
後半のステージを経験して隠し通路発見のノウハウを身に着けてから戻ってくると、「スタート地点は怪しい+隠し通路がある」というコンボに気づいて拍子抜けするほどあっさり見つかるなんてことも。

  • 3-6「とげとげタルめいろ」
長いタル大砲による迷路と回転タル大砲による茨の迷路を抜け更にタル大砲から撃ちだされ、フリッターが階段状に設置されているゴール付近に辿り着く。
しかし最初のフリッターを踏みつけたらフリッターの階段とは逆方向に切り返し穴に落ちるとタル大砲がありスコークスがいる隠し通路に行ける。
2つ目のボーナスステージもGパネルもここにあるため、これの存在に気づけないとステージをクリアしても1つ目のボーナスのクレムコイン以外何も集まっていないという状況になる。順調にステージクリアしたのに「あれ?」となった人も多いのでは?
とはいえ探索できる地点自体が少なめ、かつ良く見ると落とし穴の上にバナナが見えるので、割とわかりやすい方ではある。
場所によっては道中のタル大砲で茨の向こうにDKコインが見える場合もあり、「見えるのに取れない!」ともどかしい思いをするかも。

  • 4-1「ハニーアドベンチャー」
落とし穴を塞いでいるジンガーをスクイッターで倒し、そこに飛び降りる。
だがかなり深いが落とし穴ではなく、落ちた先の小部屋に置いてある。
まあ、明らかに怪しいジンガーなのでピンと来やすくはあるが。
最初からこんなのでワールド4は全ステージ意地の悪い置かれ方をしている。


  • 4-2「どくろコースター」
コースターで走っている最中の木の板の影という、初見では分かりにくい、かつ一瞬しか取得チャンスが無い場所。
一応コインの下部分がほんの僅かに見えているのだが、それ以上に「そこが怪しいと思いつけるかどうか」が重要。
こんなのすぐに分かったよと言う人も、全く分からないよと言う人も、どちらもいるだろう。

  • 4-3「スコークスライド」
中間バレルの近く、茨の中の隠し通路を通って向こうの足場に行き、スクイッターに変身したら更に茨の中の隠し通路を通った空間という、これまたわかりにくい場所。
クランキーコングやバナナ配置、ゾッキーがヒントになるが、茨に触れるなどという危険を冒して試行錯誤するのは勇気がいる。
そして何より意地の悪いのが、地上付近の茨は通過出来ないと言う点。バナナに向かって一直線に歩くと、普通にダメージを受けてしまうのだ。
その当たり判定部分を飛び越えて上の方の茨に突っ込む事で、初めて通過できるのである。
まあ幸い、すぐ手前にコンティニューバレルがあるので、ここでやられても大したデメリットにはならない。

  • 4-4「コースターレース」
ステージ中には置いておらず、レースで1位のクランクを倒すことで出現する。
コース名からしてやることはわかりやすいが、1位になるには右キーを押しっぱなしにして加速しながら走らないといけないためコース慣れしないといけない。
または、スタート時に左を押し続けるとプラスバレルがあり、若干戻るがその後超速で走れるのでそれを使う手もある。ただし落下リスクは上がる。
コンテニューバレルがなく、中間スタートを使うことはできないため、ステージの最初からのノーミスクリアは必須。

GBA版ではコンティニューバレルが追加されたものの、中間スタート時の際に何故か最下位に変更されるという仕様に。すなわち、DKコイン取得を狙うのなら、原作同様に中間スタートを使わずにノーミスでステージを進まなければならない。

  • 4-5「どろどろみどろがぬま」
見つけるのだけは簡単、何といってもゴールターゲットに出現するのだから。
もちろん高い所から踏まないと取れないため、キャノン(倒さないように)のタルを踏んでゴールすることになるが、失敗してもそのままゴールなのでまたやり直さなくてはいけない。
タルを踏むためのジャンプのタイミング←タルを踏んでからゴールに着地するタイミング←ゴールターゲットにDKコインが表示されるタイミング、という3段階の逆算が必要。
加えて、踏むためのタルが所定の位置に飛んでくる保証が無いので見た目よりかなり難しい。ぶっつけ本番でゴールへ飛び込むのではなく、そのへんの平地をゴールに見立てて練習したい。
1つ前のバナナコインの表示の際にタルを踏んでゴールするといい。

SDK2のゲームボーイ移植に当たるドンキーコングランドでは、ゴールターゲットの仕様が変更されてアイテムの入手が不可能になっているため、このような点が見られないのは安心というべきか何というか。
なお、ドンキーコングランド版の本コースのDKコインは2つめのボーナスステージの出口に設置されている。つまり、実質ボーナスクリアと同時にDKコインが手に入るのも同然。
難しすぎた原作からの反省だと思わるのだが簡単にしすぎだろこれ。

ランビの変身バレルの小部屋を出たら置いてあり、見つけるのだけは簡単。
しかし、ランビではハチミツの壁を登れないので、先に変身すると、見つけたのに取れないというもどかしい思いをする羽目に。
変身部屋の前でジャンプするとフックがあるので、そこで上から変身部屋を乗り越えて変身前に取りに行くことが正規の取り方。クランキーもヒントをくれるので、一度場所がわかってしまえば楽。
...がスーパーダッシュで壁に向かってダッシュジャンプし、壁に当たる際に十字キーの左を押すと壁キックして二段ジャンプする事で取る事も可能。

  • 5-3「かぜのもり」
中間後、ボーナスの大砲を抜けて風を使いフックとタル大砲地点を普通に進むと見つかる。見つけるのは簡単だが初見では取れない人もいるだろう。
「高度を取って風に乗りながら取る」という物だが一度取りこぼすと追い風があるせいで引き返せず取れないというもどかしい思いをここでもする羽目に。
タル大砲で高台に乗り上げたらディクシーポニーテールスピンを使い取るか高台の下にいるキャノンの出すタルを踏みながら取る取り方がある。
追い風がある関係上落下の事故死も怖いので、大抵は前者のやり方がベターであろう。

なお、ドンキーコングランドにおける本コースのDKコインは簡単に見つかりやすいポイントに設置されている。なぜなら、ステージ道中で必ず通るポイントに設置されているのだから。
このため、どうしても取らなければならない位置にDKコインが存在する本作では、DKコイン未入手縛りは出来ないも同然になっている。

リンク先でも述べられている通り、ここでもゴールターゲットに出現。
タル大砲から発射された勢いで取得することになるが…

DKコインのみ表示時間が短すぎるという露骨な嫌がらせともいえる意地悪設定である。

例によって失敗してもクリアしてしまうので、取得ミスをすると再びスクイッターで時間のかかる谷越え、下手すると複数回失敗して延々と再チャレンジという苦行に陥る可能性もある恐ろしいステージである。

  • 6-5「クサリのとう」
例によって隠し通路を通った先の空間という分かりづらい場所。
普通にプレイしていても見えない場所で、しかも上からキャノンの鉄球の猛攻に晒される場所なので、慣れてもダメージを受ける危険性がある。
クサリを上がる途中ポツンと置いてあるバナナが一応はヒントではあるが・・・。

  • 8-3「クロコジャングル」
  • 8-4「ホットドームタイザー」

●スーパードンキーコング3


本作においては、ステージ内のDKコインは全て「コイン」という敵のにはまっており、コインを倒して取得することになる。
そのため、発見自体は前作より容易なものが多いと思われる。
前作と違い真のエンディングを見るのに全回収が必須になった影響だろうか?

ところが、コインは常にコングのいる方を向き、前面の盾はタルを弾いてしまうため、そのままでは倒すことができない。
倒し方は、「鋼鉄製タンクを後ろからぶつけて倒す」のが基本。
典型的なケースは、「コイン+コインの後ろ側の壁+何度も出現する鋼鉄製タンク」であり、鋼鉄製タンクを後ろの壁に当てて反射で倒すのが基本。
無限出現する鋼鉄タンクはコインの近くにあることが多いので当て損なっても何度でも挑戦できる。基本的には。
このケースに当てはまらない場合は、色々工夫して倒さなければならない。
時々、「バズーカ」という文字通りバズーカでタルを撃ってくる敵が撃つ鋼鉄製タンクを利用する場合も…

このような仕掛けの性質から、コースターステージや強制スクロールのステージでは道中に配置することができず、ゴール付近に仕掛けられていることが多い。
また、水中ステージでは、ゴール付近の洞窟エリアに必ず仕掛けられている。

獲得すると、そのステージのクリアフラッグに重なるように黄色いフラッグが揚がるようになっている。

DKコインの総数は、ロストワールドも含めた全40ステージに1枚ずつ、「いかりのかがくしゃ ボス バロンクルール」クリアで1枚の計41枚。
全部集めてファンキーのボート小屋へ行くと、マップのどこにでも行ける「ファンキーコプター」が使えるようになる。
ファンキーコプターを使えるようになったら全部のバナナバードを集めに行こう。

余談であるが、DKコインを守る敵である「コイン」の英語の綴りは「Coin」ではなく「Koin」である。


以下、DKコイン取得パターンの例


  • 2-2「リバーサイドレース」
ボーナスステージと同じく、水切りジャンプ(または1キャラ犠牲時の飛び跳ね)が要求される。ハチの猛攻の中で水切りジャンプのタイミングを決めるのは難しい。

コインという敵を倒して手に入れる方式の都合上、鋼鉄製タンクを使う事ができない水中ステージや乗り物ステージの途中に置くことができずゴール地点の近くにいる。
一発勝負ということもないため余程慌ててゴールしない限り見落とすこともないボーナスステージ的な存在。
(ただし、「はらぺこニブラ」は2匹連れてきてチームアップしないとコインの場所に辿り着けない)

ちなみに、3のゲームボーイ移植版の『ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング』における水中ステージは大人の事情でゴールの位置が洞窟から水中に変更されている関係で、DKコインもコインからでなくステージ道中に配置。すなわち 水中面だけSDK2仕様 という事になっているので、普通に道中でDKコインを探す必要がある。

  • 3-2「タルでたきのぼり」
  • 7-2「おばけタルのどうくつ」
コインの背後に壁がないので、いつもの手が使えない。
タル大砲が設置されているので、鋼鉄製タンクを投げたら急いでタル大砲を使い鋼鉄製タンクを追い越しながら、コインの背後に回り込もう。
上に向かって投げるとタンクの移動速度が遅くなるのが一つのポイント。普通に投げたらとても追いつけない。

  • 3-4「たきのぼりふたたび」
  • 4-5「ふわふわダクト」
  • 5-4「ねらわれたスクイッター」
  • 8-1「ぼうそうエリー」
  • 8-4「スイーピーのもり」
アニマル禁止サインで出てくる鋼鉄製タンクを使う。
すなわち、チャンスは1回のみ。
個別の難易度はそこまででもないのだが、くれぐれも慎重に…
ふわふわダクトは無限出現する鋼鉄製タンクが置いてある救済措置が存在する。

強制スクロールではDKコインは最後と決まっているので、取りやすいと思いきや…
ある場所で無敵バレルを取得し、(2つ目のボーナスステージのごとく)のこぎりに乗って上がっていかないと鋼鉄製タンクまでたどり着けないという設定。当然チャンスを逃すと取得できない。

投げるべき鋼鉄製タンクがどこに行っても見当たらないし、あったところで背中に投げるのが不可能な足場にいる。
前述のバズーカを利用するパターンでコインの左右にいるバズーカに鋼鉄製タンクを撃たせ、それを当てて倒す。
バズーカは最初は普通のタルを撃つので、Sバレルで鋼鉄製タンクに変えよう。

  • 5-1「クレバスをのぼれ」
上の足場にいるコインを下から倒さねばならず、正攻法が分かりにくい。
鋼鉄製タンクを上の足場の端に乗せるように投げて、それを下から追いかけコインに反対側を向かせ背中に当てて倒すこともできるがタイミングがかなりシビア。
下から当てる方法がわからず何度も鋼鉄製タンクを投げてダッシュを繰り返した人も多いかもしれない。

強制スクロールなので、例によってDKコインはステージ最後にあるが、コインが岩の陰で見えない位置にいる。
とはいえその場所自体は非常に目立っており、木の足場まで用意されているので、見つける事は容易。……それが最大の罠である。

コインを倒すには上の足場からタンクを投げて倒す必要があるのだが、この足場には通常のジャンプでは届かない。
2匹残っているならチームアップで行けば問題ないのだが、、1匹のみの場合はロープを使って昇る必要がある。
が、このロープはコース名の常に下側が燃え尽き続けている。

よって、「足場を発見して何かあるかと飛び乗ると、コインの存在に気づいた時にはロープは燃え尽きてもう昇れない」と言う事になるのである。なんとも意地が悪い。

ブーディーバードをカミナリで倒してタルを取得、そのタルで赤バズの下を飛ぶ次のブーディーバードを倒して鋼鉄製タンクを取得、コインを倒す…という作業を超高頻度のカミナリに襲われながらこなさなければならない。
挑戦は1回のみ、しかもコングやタンクが雷に打たれたら即失敗という鬼畜設定。
トラウマステージはDKコイン取得も難儀するのである。

  • 8-3「さいきょうのふたご」
バズーカを利用するパターン。
スクイッターでクモの巣の足場を出し、バズーカが撃ってくる鋼鉄製タンクの通り道を作る。
SFC版はかなり正確に足場を作らないと隙間から落下したり、コインまでの道ができても当たり所が悪くて弾かれたりする。
GBA版では難易度が緩和されており、割と適当に作っても落下しない。


追記・修正は全てのDKコインを集めてからお願いします。


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最終更新:2025年01月04日 15:36

*1 エクスプレッソの育成に使うもので、集めた分だけスピードやスタミナ等といったパラメータに振り分けられる。