仮面ライダー4号(登場キャラクター)

登録日: 2017/05/07 (日) 20:00:34
更新日:2024/09/07 Sat 06:50:42
所要時間:約 7 分で読めます




【注意】この項目は重大なネタバレを含みます。未視聴の方はお手数ですが、ブラウザバックすることを強くお勧めします。






















ショッカーが生んだ、未知の改造人間。

4番目の男は死神か、それとも――?

スカイサイクロンを駆り、暗黒の空から降り立つ。

目指す標的は、すぐそこだ。



仮面ライダーぴあVOL.2
『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』メモリアル本
「仮面ライダーという肖像 Part.1」p26-27より抜粋















さあ、目覚めるのだ! 悪の戦士よ……!!



dストア限定で配信されたオリジナルシネマ『dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』に登場する仮面ライダー。

映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』エンドクレジット後のラストカットおよび『4号』第1話「死斗! 仮面ライダーは三度死ぬ!!」ラストにわずかだが登場、
本格的に登場するのは第2話「対決!! スカイサイクロン空襲」から。

声:松岡充

スーツアクター:永徳



概要


仮面ライダー3号の離反により世界を支配する歴史を変えられたショッカーが、
破壊されたライダーロボの残骸から歴史改変マシンを回収し、実行した極秘計画「4号計画」により生み出された改造人間。
その計画とは、とある人物の思念・無念により発動する歴史改変マシンによる「4月4日」の繰り返しを通じ、最強の改造人間を作り出すことにあった。

どういう仕組みかというと、ショッカーの脅威である仮面ライダーとその仲間のうちの誰かが死ぬことで歴史改変マシンが発動し、「4月4日」に戻すというもの。
劇中では、ライダーおよび仲間が死ぬ度泊進ノ介が特状課で自身の座る机から目覚める形でループが発動している。
第1話冒頭ではチーターカタツムリしかいなかった怪人も、ヒルカメレオンやアリマンモスと増えていき、わざわざ長い年月を費やさなくてもその戦闘データが積み重ねられ、4号の完成が実現する。

「 戦う → 死ぬ → 目覚める 」

この無限ループを積み重ねていく度ショッカーも強くなり、王蛇サソードダークキババロンといったライダーも生み出され、ショッカーの手駒として使役されるようになる。
挙句の果てに、最終話では出だしの時点で既に世界が征服されているという絶望的な状況に陥ってしまった。

この状況を打破するためには、とある人物の犠牲と引き換えに歴史改変マシンを停止させなくてはならないのだ。


仮面……ライダー?

そうだ。俺の名前は、仮面ライダー……4号!


仮面ライダー4号

「4月4日」を幾度となく繰り返し続けることで完成した、最強の改造人間。

赤い複眼に鈍い銅と金のカラーリングが施されたマスクには手術跡にも似た唇の意匠が施されている。
口元が見えるマスク、という部分に本来の4号ライダーたるライダーマンを思わせるが、
唇部はフルメタル状で覆われており、無機質な印象を与える。

腰のベルトは深緑色で、タイフーンのシャッターには3号と同じくショッカーの象徴であるコンドルのマークが刻まれている。
首にはマフラーの代わりに施された白い布、右肩に記された「SHOCKER AIR FORCE」のワッペン、左肩のショッカーマーク、鈍い銅色のプロテクターに覆われたモスグリーンのフライトスーツ、随所に施されたベルト帯など、旧大日本帝国海軍の特攻隊員を思わせる。

一人称は基本的に「俺」だがたまに「私」になり、時折尖った顎部を手に添え撫でるような仕草をしている。

後述する戦闘機・スカイサイクロンを愛機に空から襲い掛かり、
マシンから降りる際全身を大の字に広げることでムササビのような滑空翼を展開、地上に舞い降りる。


能力



身長:179cm
体重:76kg
パンチ力:18.0t
キック力:28.0t
ジャンプ力:ひと跳び60m
走力:100mを3秒

強固なプロテクターで敵の攻撃を防ぎ、徒手空拳で正確にして冷徹な攻撃を繰り出す戦闘スタイル。
特に、正拳突きは一発一発に重みがあり、猛スピードの鉄拳の応酬でドライブを圧倒する。
ファイズゼロノスが救援に駆けつけてもまったく動じず、
3人がかりの攻撃を一身に受け止めながらもノーダメージの状態で捌き返し、スカイサイクロンの援護攻撃で大打撃を与えていく。

さらに、トライドロンを介していないスライディングキック版とはいえ、
タイプスピードのスピードロップの一撃さえ、左腕のみで軽々と受け止めて反撃し返す脅威の反応速度も見せつける。

4号自身は特筆する武装と特殊能力こそ持ってはいないが、歴史改変マシンによる記憶の蓄積とそれに伴うショッカーの最新テクノロジーにより
攻撃・防御・反応など圧倒的なハイスペックを誇り、ドライブがタイプフォーミュラになることでようやく互角の勝負となるほど。
幾度となく繰り返す「4月4日」で、ライダーを何度も葬り去ってきた強さはまさしくショッカーの改造人間の完成形とも見られ、
凄まじい火力を誇るビークルで苦手な距離を補う、という面で見ると3号の後継機ともいえる。

設定上の機能もほぼすべてが3号と同質あるいは更に能力を足した上位互換となっており、
  • 200箇所ある電磁コーティングされた強化関節は3号が「高速化」だったのが4号は「超高速化」
  • 4号の人工筋肉は3号の改良型でありパワーは3号を上回る
  • 防護スーツが3号は衝撃吸収だったのに対し4号はエネルギー攻撃吸収まである
  • そもそもベルト自体が3号の改良型
など徹底して3号を試作データとしてより強化改造を行われたライダーの性質を有している。

大きく例外があるとすれば口部の形状の違いから敵をかみ砕く牙であるクラッシャーが無い事。
そして3号の手首と足首にあるパワー増幅装置の存在であり、
必殺の打撃威力を30倍に変えるこの装備が4号の場合はパワー出力やダメージレベルの情報を知らせ、スカイサイクロンと通信を行うマルチメーターとなっている。
果たしてスカイサイクロンとの連携を優先したのか、パワー出力調整その物が3号の30倍機能に相当するのかは定かでない。
また強化をループごとに繰り返しているが設定上のデータおよび数値が一体作中におけるいつの時点のものかは不明。


必殺技


仮面ライダー定番の必殺技
跳躍し一回転後、緑の衝撃波と共に繰り出される。
幾度となく「4月4日」を繰り返しながら改造に改造を重ねただけあって、その威力はドライブを死に至らしめるほどの威力を持つ。

  • ライダーパンチ
右腕に緑の衝撃波を纏わせ放つ正拳突き。
フォーミュラドロップと同等の破壊力を有する。


貴様らがショッカーに勝つことは絶対にない!

この俺と、我が愛機スカイサイクロンがある限りな……。



スカイサイクロン

4号の操縦する戦闘機
見た目は零戦に似ており、自動操縦が可能。空から機銃やミサイルなど、多数の火器で4号を援護する。
その火力は一斉掃射時にファイズとゼロノスを戦闘不能に陥らせるほど。




私のスカイサイクロンがぁぁぁ……!!


顛末


愛機がゼロライナードリルとブースタートライドロンの合体攻撃により無残に破壊され、
その最期に歯噛みする4号はタイプフォーミュラとなったドライブとライダーキック勝負に移る。
キックとキック、エネルギーとエネルギーがぶつかり合い、両者はキックの体制を保ち空中制止した状態となる。

お前に……仮面ライダーを名乗る資格はない!!

ドライブの叫びと共に強烈な一撃が放たれ、右足を負傷する4号。
その衝撃を利用した反転でドライブのフォーミュラドロップが再び襲い掛かる。これをライダーパンチで迎え撃つ4号。
エネルギーとエネルギー同士の干渉が迸るが、ドライブの勢いに4号は次第に追い込まれていく。

これしきの力ぁ……ッ!!

全身の力を込めて耐えきらんとする4号。
シフトフォーミュラを六度動かし再加速し威力を強めるドライブ。
このままでは過剰な加速に進ノ介の身体が耐え切れないだろう。

まずいぞ!これ以上加速すれば爆発する!!

構わない!それが仮面ライダーだ!!

ベルトさんの静止に対し、幾度となく死を繰り返し生き返った進ノ介は無茶を承知の上で叫ぶ。

……OK!私も付き合おう!!

その強い意志を認めたベルトさんはすべてを進ノ介に委ねる。
シフトフォーミュラを三度動かし、ドライブに更なる加速が加わり……爆発が巻き起こる。

勝負を制したのは、ドライブだった。

幾度も死を繰り返し、極限的状況に追い込まれても這い上がり立ち上がるライダー達の強さの前には、ショッカー最強の改造人間と言えども勝てなかったといえよう。



【余談】

ショッカー最強の改造人間として登場した仮面ライダー4号だが、人間態は登場しておらず、変身者は不明。
改造手術を思わせるシーンこそあるが、そもそも4号自身が人間を基とした改造人間か、一から作り上げられた純機械製のロボットなのかすら謎である。

これは今作の脚本を手掛けた毛利亘宏氏の意向によるもので、
宇宙船152号(2016年春号)36-37pの毛利氏インタビューによると、歴史改変マシンに関わる人物のドラマに関わらず、
かつ3号こと黒井響一郎のように改心もしないことからキャラクターの掘り下げをあえて行わず、「格好良く強い敵」として描写したとのこと。

変身前の描写もない、ショッカーの忠実な下僕、そしてライダー抹殺の刺客などの面から、ショッカーライダーの完成形ともとれる存在かもしれない。
また、飛行機に乗る設定は毛利氏の趣味によるものである。

4号の声を担当した松岡充氏は、今作の主題歌「Time」を熱唱。
大道克己への思い入れも半端なく、彼がショッカーに改造されたというイメージで演じており、
アドリブで「地獄を楽しみな!」を決め台詞にしようとしたが、さすがにそのまんま過ぎるという事で却下されている。

フィギュア化に恵まれておらず、HGシリーズでミニフィギュアが発売されたくらい。S.H.Figuartsも3号とは違い参考出品のみとなっている。


弱い!!その弱さ故に、項目を追記・修正し続けるのだ!!

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最終更新:2024年09月07日 06:50