ブラック将軍/ヒルカメレオン

登録日:2012/02/25 Sat 03:14:45
更新日:2025/05/20 Tue 16:21:55
所要時間:約 5 分で読めます





ゲルショッカーは必ず地球を支配する!

目次

データ

所属組織:ゲルダム団→ゲルショッカー
モチーフ:将軍
登場作品:『仮面ライダー
登場話数:第80~98話(最終話)

演:丹羽又三郎

概要

TV第80話から登場したゲルショッカー大幹部で、アフリカ砂漠より来日。
近世ヨーロッパの物をモデルにしたゲルショッカーの紋章がつけられたと胸に勲章がやたらついた軍服を着こなし、その名が示す通り黒の配色となっている。腰にはゲルショッカーのベルトを着用。
手に持つ指揮棒を常に手放さない。
初登場時には立花藤兵衛に化け、何故か左手がドリルとなっていたがその後のゲルショッカー結成時には普通の手に代わっていた。
冷静な態度と落ち着きを崩すことはあまりないが、その野心は世界征服=ライダー打倒に燃えており、作戦が失敗してもすでに次の作戦を練っている。
敵や味方に対しても冷酷な一目を見せる傍ら、ライダー打倒に対する信念強さは本物で多くの怪人と戦闘員から尊敬されており、敵であるダブルライダーからも敬意を表されていた。
自身の作戦には絶対の自信を持っており、用心深く作戦を二段構えにする騙し討ちが得意。
また、初戦でライダーに圧倒された怪人に強化改造を施し再び出撃させるなどの人間性も見られる。
このような作戦と指揮能力の高さもあって何度もダブルライダーや少年ライダー隊を窮地に陥れている。
特にショッカーライダー編での作戦の展開が凄まじい。

裏設定では元は帝政ロシアの陸軍将校で、指揮能力などは生まれもっての才能だったらしい。勲章はこの時に授かった物。
ライダーカードによると捕虜を甚振り殺すことを何より好んだとか。
だとすると来日時にはもうとっくに還暦、下手すれば100歳越えのじいさんだったはず…にしちゃ40歳くらいに見えたが。
おそらく改造手術などの方法で若さを保っているのだろう。

サーベルの達人でもある。


◆ヒルカメレオン



貴様の血がゲルショッカーの怪人を蘇らせるのだ!

身長:1.93m
体重:79kg
特色/力:吸血機能、保護色、変身能力
声:辻村真人
話数題名:第97話「本郷猛 変身不可能!!」、第98話(最終話)「ゲルショッカー全滅!首領の最後!!」


ブラック将軍の正体でヒルカメレオンの合成怪人。
大首領の事を考えると仮面ライダーの実質的なラスボスでもある。
暗闇の中で光るカメレオンのような大きな目と身体から生えた無数の管、「キェーッ!!」という奇声が見る者に不気味さを与える。

ヒルの吸血能力で右腕や身体から生えた無数の吸血官から人間の血を吸い取り、その血を倒された怪人の身体に与えて復活させることが可能。
またカメレオンの保護色で透明となり*1、小さな吸血ヒルを飛ばす能力もある他、自分以外の人間への変身能力も持つ。


【活躍】

仮面ライダー

第97話にて遂にブラック将軍は自ら怪人ヒルカメレオンとなり日本に最終侵略作戦を仕掛ける。
手始めにガニコウモルを復活させてアジトに現れた本郷猛滝和也の二人と交戦させる。
ガニコウモルは再び倒されたが1号ライダーの戦いを密かに設置していたカメラの映像に記録してディー博士らゲルショッカー科学陣と共に分析。
その結果ライダーの弱点が判明し、いよいよ本郷などを罠へと誘う。
本郷たちを信用させるために、わざとヒルカメレオンの姿で攻撃した後でゲルショッカーの脱走者に化けて本郷と滝をアジトへ案内し、外で見張りをする滝と本部で待機していた立花藤兵衛などを先に捕獲。
アジト内に侵入した本郷の目の前で正体を現すと本郷を罠にかける。
変身ポーズをとった瞬間に罠が作動して、ベルトのタイフーンを絶対零度に冷却し変身不可能にする。
そして邪魔者全員を捕らえることに成功し、本郷の目の前で仲間達の血を吸い尽くそうとする。

続く第98話(最終話)にてユリを吸血しようとするがそこに2号ライダーが現れ阻止される。


ライダー2号を忘れていたな!


これにより捕らえた本郷などは救出されてしまうがアジトに仕掛けた時限爆弾を作動させる。
しかし、時限爆弾は解除されヒルカメレオンもダブルライダーに捕らわれてしまう。
そこで、二段階作戦を開始する為に本郷と一文字隼人をパルパル遊園地の怪人展示館へと誘い込み、クモライオンら復活させた怪人軍団と共に自身の正体こそがブラック将軍であることを明かす。

しかし、本郷と一文字は罠だと感づきながらもブラック将軍の正体を見極める為にわざとやって来た。
プライドを傷つけられヒルカメレオンに姿を変えてダブルライダーとの最後の決戦を開始する。
ダブルライダーに圧倒され大ダメージを受け、保護色で姿を消すが居場所を見破られてダブルチョップを受ける。
そして、ブラック将軍の姿に戻り遂に最期を迎える。


我が偉大なる首領に…栄光あれ!!


そう叫びブラック将軍は倒れて爆発。
ブラック将軍は倒されたがその間にムカデタイガーハエトリバチエイドクガーの再生怪人軍団が少年ライダー隊を捕らえていた。
自ら囮となり作戦を遂行するその信念はダブルライダーに「勇敢だった」と評価させた。


仮面ライダーV3

第27話で復活し他の4幹部と共に新開発の毒ガス「ギラードガンマー」で「日本全滅作戦」を実行しようとする。
ドクトルGが東京地区を全滅させたその後、中国地方を担当する予定だった。兜の頬部分についていた飾りがなくなっている。
首領に自分たち大幹部を復活させた理由を尋ねるなど慎重で用心深い一面を見せていたが、28話で地獄大使がV3に捕まった時には「このおっちょこちょいめが!!」と怒りを露わにしていた。

最後はアジトの爆発に巻き込まれて死亡した。


仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010

スーパーショッカーの配下怪人としてヒルカメレオンのみ登場。
劇中ではクウガと交戦して倒された。


オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー

本来はゲルショッカーであるのだが、こちらではショッカーの大幹部として登場。
演者は福本清三。ヒルカメレオンの声も担当している。
劇中、サーベル剣術、騙し作戦、保護色などを披露している。
過去と現代でオーズNEW電王と交戦するが、最期はオーズのタトバコンボに倒された。
地味にこの際、オーズはタトバコンボを構成するタカ(透明破り)・トラ(爪による攻撃)・バッタ(大ジャンプ)の全ての能力をフルに活かした上でヒルカメレオンを破っている。


平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊

地下帝国バダンの幹部怪人としてヒルカメレオンのみ登場。終盤の決戦では仮面ライダーブレイドと戦う。


スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号

初代殉職に伴い二代目ブラック将軍が登場(演:高田伸彦)。勿論ヒルカメレオンに改造されている。
ゲルショッカー壊滅後にダブルライダーが謎の死を遂げた本作の時間軸に置いては、ショッカーは既に世界を征服しており、首領に次ぐNo.2にいるのがこのおっさん。
上記同様、ショッカー所属になっているのは「今の子供はゲルショッカーを知らないだだろう」という理由からである。
「お前達、出てこいや!!」
決戦ではマッハとタイマンで交戦。
高速移動に翻弄され、苦し紛れの保護色もヒットマッハーカクサーンによる広範囲攻撃によってあっさり破られ、デッドヒートマッハのヒートキックマッハーで倒された。
高田氏が特撮作品に出演するのは劇場版『超星艦隊セイザーX』以来(出番が一瞬でほぼないと言いレベルだが)である。


手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ 春休み合体1時間スペシャル

前述の『スーパーヒーロー大戦GP』の前日談に、ショッカー怪人として登場。
ディー博士の計画を邪魔する仮面ライダードライブ手裏剣戦隊ニンニンジャーの抹殺を企む。
最後はショッカーブルブルと化したディー博士の援護のためにカメバズーカと共に参戦するも、カメバズーカを倒され、「覚えてろ、最後に勝つのは我々だ!」と言い捨てて撤退した。


dビデオスペシャル 仮面ライダー4号

ショッカー怪人として、チーターカタツムリに詩島剛が殺された後のループから登場。
ドライブを保護色で翻弄するも、タイプテクニックにチェンジされると、マンホールを踏んだ音や小石を蹴った音で位置を割り出されての精密射撃で破られ、タイプテクニックブレイバーのレスキューダウンで倒された。
だが死の間際に舌を伸ばして剛を刺殺し、再びループを引き起こした。
最後のループでは仮面ライダーファイズと戦った末にスパークルカットで倒された。


仮面戦隊ゴライダー

トーテマが生み出した怪人の1体として登場。何度倒されても復活する。


仮面ライダーSPIRITS

バダンの再生怪人として復活。
京都で人間の血を集めて怪人を大量に復活させようとするが、2号や滝と交戦。
ZXの参戦もあって作戦は失敗し、暗闇大使に見限られた。
最期は2号とZXによるライダーダブルキックで倒された。
『新 仮面ライダーSPIRITS』10巻には演じていた丹羽又三郎のインタビューも記載されているので興味があるファンはぜひ。


仮面ライダー11戦記

秘密結社ガイストの大幹部兼再生強化怪人として復活。
カメレオンファントマ、機ッ械人カメレオーン、死神カメレオンのカメレオン怪人軍団を率いて、ドイツから日本に巨大メカの部品を輸送する計画を進める。
それを調査に来た1号、2号、RXを罠に掛けるも、スカイライダーが駆けつけた事で失敗、カメレオン軍団も倒され、ヒルカメレオンとなって自ら勝負を挑む。
強化された保護色能力は1号2号のOシグナルでも生体反応を探知できず、溶解液をばら撒く新技も身に付け、
ヒルの強い生命力により、4つに切り裂かれても分裂して再生する能力まで披露した。
だがヒル同様に塩を浴びると溶けるという弱点を突かれて分身体を全滅させられ、最後には1号のライダーキックで倒された。


宇宙の11 仮面ライダー銀河大戦

マーダー帝国の再生幹部としてヒルカメレオンの姿で登場。
帝国本拠地のバリアーターミナル防衛のために黄金狼男、アポロガイストと共に2号、ライダーマン、Xを迎え撃つ。
その後は基地の爆発に巻き込まれて死亡したらしい。


ゲーム


隠しキャラクターとして使用可能。重量感のあるパワーファイター系。
HP回復効果がある通常投げ、ワープ技、発動に成功するとガード不能・投げ以外でダウンしなくなる強化技などの特殊な技も持っている。

BLACK編の敵キャラクターとして登場。
人間溶解ガスを製作中に出会った同じブラックの名を持つ南光太郎を消し去ろうとする。
作中ではウツボガメスからの連戦で、ヒルカメレオンとして幹部の中で最初に戦うことになるが、攻撃判定のあるヒルをまき散らす技が地味に厄介。
というのも、画質のいいモニターであれば判別は容易だが、ゲーム発売当時の2003年頃の主流テレビはまだブラウン管であり、
暗がりのマップという地の利もあって、地面に撒かれたヒルをテレビ画面で中々視認できず苦戦するプレイヤーが続出する事態となった。

一度はBLACKに倒されたが、物語の最終章で復活。
邪眼の力でヒルカメレオン転生体となり仮面ライダーBLACKのキングストーンを奪おうとするが、シャドームーンの放ったサタンサーベルを背後から突き立てられ爆散した。
残念ながらヒルカメレオン転生体とは戦えない。


【余談】

ゲルショッカー編以降は予告ナレーションをブラック将軍が担当することが多かった。

演じた丹羽又三郎氏はショッカー歴代大幹部では唯一2020年代もご存命のお方。
『新 仮面ライダーSPIRITS』第11巻のインタビューでは「もしまた丹羽又三郎演じるブラック将軍が求められるような機会があるのなら、今度こそ全身全霊を懸けてみなさんによろこんでもらえる演技をしたいと思います」とブラック将軍再演の意欲を語っている。




「くどい!すでに追記・修正済みだ!」


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最終更新:2025年05月20日 16:21

*1 88話ではブラック将軍の状態でこれと同じような能力を使っている