ノイズラー

登録日:2017/12/15 Fri 19:22:00
更新日:2022/10/25 Tue 17:05:47
所要時間:約 4 分で読めます




ノイズラーとは『ウルトラマン80』に初登場したウルトラ怪獣。



■概要

別名騒音怪獣
身長:60m
体重:4万t
飛行速度:マッハ5
出身:宇宙

第7話『東京サイレント作戦』に初登場した怪獣。
大きな翼と縞模様の体をし、鋭い目と牙を持ち大きな耳が特徴的な怪獣。
その大きな耳はレーダーの役割をもち、攻撃のタイミングを音で察知して素早くかわすことが可能。
鋭い目からは破壊光線を出して攻撃する。
手先はかなり器用であり、空手やボクシング、相撲の心得がある武闘家。

主食は音であり、騒音や音波を大きな耳で吸収しエネルギーに変換している。
そのためノイズラーがいると、騒音が聞こえなくなる現象が起きる。
騒音ならなんでもいいという訳でもなく、かなりのグルメ。
超大型旅客機や新幹線といった大きな音や、エレキギターの電子音が好み。
嫌いな音は80のカラータイマーの点滅音。他にも無音も嫌いであり無音になると動けなくなってしまう。
宇宙にいる間に何を食べているのかは永遠の謎。

好みの騒音を求め日夜マッハ5で空を飛んでいる。

着ぐるみは第14話に登場のザルドンに改造された。


■本編

宇宙からやって来たノイズラーは中央アルプス上空にいた超大型旅客機を襲う。
この飛行機は設計段階で騒音がヤバいと分かり国際世論で文句言われていた代物であり、墜落しても「報いだ」と言われるレベルだった。

その後音を求め東京にまで来たノイズラーは新幹線の騒音を食べながら町中で暴れ始めた。
UGMの攻撃もその耳で聞き分け、のらりくらりとかわしていく。
それを見た矢的猛は、ノイズラーが音に反応していると気付き、東京から音を消せば動けなくなるのでは?と考えた。

音を消す――『東京エリアサイレント作戦』は東京近郊の全ての機能を停止するという事であり、作戦開始は難航した。
なんとか開始したこの作戦で、UGMはノイズラーの好みの音を探っていくが、探り当てる前に東京中の民衆が限界を迎えてしまう。
UGMは作戦を変更し、無音の中で寝ているノイズラーを殺そうとする。

音を出さずに近づき殺そうとした時、ノイズラーは突如として目を覚ました。
実は猛の生徒たちがエレキギターで演奏を開始しており、ノイズラーはこの音が気に入ったため踊り出す始末。
気に入り過ぎてUGMの攻撃をモロに食らったが、その攻撃に生徒も巻き込まれ演奏中止。
「演奏を再開しろ~」と言わんばかりに生徒を追いかけ回していたら、ウルトラマン80が登場した。


サイレント作戦で音は消えるわ、演奏も再開しないわでイラ立っていたノイズラーは怒りの矛先を80に向ける。
破壊光線で80に攻撃するが回避され、逆に80にウルトラアローショットで反撃されてしまう。
光線では分が悪いとでも思ったのか、ノイズラーは80に相撲での勝負を持ちかける。
その後もボクシングなので戦うが、80のカラータイマーが鳴り出してしまう。

嫌いな音を聞かされ大人しくなったノイズラーを80は宇宙へ連れて行った。
人間への被害自体はかなり大きかったものの、明確な悪意もなかったということもあってか寛大な処分となった。


放送当時『てれびくん』誌に連載されていた居村眞二氏のコミカライズ版でも登場。
基本的な話の流れは原作を抑えているが、ノイズラーのコミカル描写などはオミットされ「普通の怪獣」扱い。
最終的にはサクシウム光線で倒される話の流れとなっている。
こちらのバージョンを含んだ居村氏の漫画版は、書籍『ウルトラマン80宇宙大戦争 ザ☆ウルトラマン ウルトラセブン』に収録されている。



■客演


ウルトラ怪獣擬人化計画

マイナーな怪獣だったが、KADOKAWA版にて擬人化計画の一体に選ばれた。デザインはカプセル怪獣を担当した富岡二郎氏。
エレキギターが好きなところをフィーチャーしたのか、全体的にロックな格好をした美少女。
相変わらず騒音が好きなようで、自分自身でギターを奏でている。
なお、持っているギターのデザインは『80』第7話で生徒が使っていた物の再現であり、地味に凝っている。


怪獣娘~ウルトラ怪獣擬人化計画~


CV:清都ありさ
第二期から登場した怪獣娘。
本名は鳴無ミサオ。誕生日は5月14日。AB型。
GIRLS芸能課に所属しており、趣味は音楽鑑賞。特にロックが大好き。
同じく『80』怪獣のザンドリアスと組んでバンドをする。


■ノイズラー・カムバック作戦

ザンドリアスの件で味を占めたのか、またまた始まる『クラウドファンディング』。
しかも、また80怪獣。スタッフに80ファンが……?

媒体はポニーキャニオンが運営する『P’sFARM』
空前のウルトラマン80怪獣ブームが到来している気がするので、宇宙に帰ったノイズラーを呼び戻すらしい。

ザンドリアス同様に成功したら怪獣娘のイベントを始め、各種イベントで長期的に活動してもらおうという企画。
目標金額はザンドリアス同様に80の38周年にかけて38万円。
開催期間は17年12月12日から18年3月1日まで行われた。

支援金額は4択でAコース:3240円、Bコース:10800円、Cコース:54000円、Dコース:54000円。
CとDは同じ怪獣酒場招待券だが、Cは80ファン集合、Dは怪獣娘ファン集合とゲストが違う。
Dの場合、監督の芦名みのる氏と声優の清都ありさ氏との座談会。怪獣酒場での飲食代はコース代に含まれているので食べ放題、飲み放題。

Bコースからは怪獣娘第2期Blu-ray&DVD内にサンクスクレジット記載という特典が付く*1

何をするのか不明確だった前回とは違い、
着ぐるみが作られ場合によっては新作に出られるかもしれないと分かった現在*2なんと翌日には目標額の38万に到達した
つまりノイズラーの着ぐるみが作られる事が確定したのだ。80の40周年に向けて着々と着ぐるみが揃いつつある。

2月の上旬には200%を超えており、2月19日には235%の89万円に到達した。
残り僅か8日になった21日に、237%の90万を突破。

そこから一週間後の企画終了日の3月1日を迎え、最終的には127万4400円が集まった。
これは目標金額の335%であり、参加人数も93人であった。
参加0名のCコースは犠牲になったのだ……

実際に作られた着ぐるみは『怪獣娘』でのザンドリアスとノイズラーのキャラソン「Forgive me,kay?」PVにて映像作品デビューとなった。


ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀

そして『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』にてようやくウルトラシリーズへの本編登場を果たす。
ザンドリアス共々綾香市に出現し、2匹がかりでウルトラウーマングリージョと戦うもグリージョショットで蹴散らされ、地球から追い返された。

ウルトラマンデッカー

OPで数秒だけ登場していたが、第14話『魔神誕生』の冒頭で本格的に登場。
デッカーと交戦していたが、テラフェイザーの加勢により形勢が逆転、あっという間にウルトラデュアルソードとTRメガバスターを受けて爆死した。

本作は1話終盤で地球がスフィアにより出入り不可能になったにもかかわらず、宇宙怪獣であるノイズラーが出現した理由は不明。
恐らくそれ以前に地球に飛来していた個体と思われる。

■余談

クラウドファンディングの特典である『東京サイレント作戦』の台本によれば、
当初80は自身の掛け声でノイズラーの気を引こうとしたりしていたほか、ノイズラーは最終的にサクシウム光線で倒されている。




追記・修正は騒音問題を解決してノイズラーを大人しくさせてからお願いします。

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最終更新:2022年10月25日 17:05

*1 所謂ブックレット記載などではなく、Blu-ray&DVD収録の第12話終了後にサンクスクレジットが流れる形式となっている。

*2 俗なことを言えば、これが続けば「あんな怪獣やこんな怪獣の再登場も夢ではない」「番組の予算を新規怪獣へ向けることができる」という意見を持っての支援も少なくなかったりした。