サンドウィッチマン(芸人)

登録日:2018/07/19 Thu 18:32:25
更新日:2024/02/26 Mon 11:36:03
所要時間:約 10 分で読めます






「世の中興奮することたくさんあるけど、一番興奮するのは自分たちの項目が立った時だね」
「間違いないね」




サンドウィッチマンは、お笑いコンビである。
1998年結成。2007年、M-1史上初となる敗者復活戦からの王者に輝いた。
所属事務所はフラットファイヴ(~2010)→グレープカンパニー(現在)。

●目次

◆メンバー

「もういいぜ!」
  • 伊達みきお
出身地  :宮城県
生年月日 :1974年9月5日
血液型  :A型
2009年5月、女子アナと結婚。

ツッコミ担当。仕事で人殺してそうな方。
ただし、単独ライブで披露するネタ「男シリーズ」ではボケに回ることもある。
かの有名な戦国武将伊達政宗の子孫(ただし直系ではなく分家の女系)であり、
趣味は伊達政宗グッズ集め、落語鑑賞、野球観戦、お好み焼き作り、特技はゆで卵と生卵を見分ける事と、ききコーヒー牛乳。
芸人になる前は福祉関係の会社で営業マンを3年ほどしていた。
愛称は「伊達ちゃん」「田舎のポン引き」


「名前だけでも覚えて帰ってください」
  • 富澤たけし
出身地  :東京都
生年月日 :1974年4月30日
血液型  :AB型
2009年4月、一般人女性と結婚。

ボケ担当。趣味で人殺してそうな方。
ネタ作りも基本的に彼が全て担っている。
幼少時代は父親の仕事の都合で、愛知県新潟県宮城県の順に移り住んでいた。
愛称は「トミー」「哀しきモンスター」他。



◆芸風

M-1優勝の記述通り、主に漫才を中心として活動するが、コント師としての側面も持ち合わせている。
「漫コン師」(漫才師+コント師)を自称しており、コントのネタを漫才に落とし込む、もしくはその逆というパターンのネタも多い。

実際に2007年のM-1で披露したネタ「街頭インタビュー」「宅配ピザ」は別番組でコントとして披露したこともあり、
2009年のキングオブコントでは漫才ネタでもある「ハンバーガーショップ」を披露して見事2位に輝いている。

漫才ネタの締めはありがちな「もういいよ」ではなく、伊達の公式ブログのタイトルにもなっている「もういいぜ!」
また、漫才コントを問わずネタ中に富澤の「ちょっと何言ってるか分かんない」という台詞が入るのがお約束。

基本的にネタの導入は短めであり、漫才形式の際には項目冒頭のような「一番興奮するのは〇〇だね」「間違いないね」、コント形式の際には「〇〇が出来てる、興奮してきたななど、「興奮」の一語で動機の説明を終えるパターンも多い。

毎年全国単独ライブツアーを開催しており、その度に新ネタを複数披露している。



◆結成からM-1優勝に至るまでの経緯

2人は仙台商業高校の同級生であり、ラグビー部にて出会う。

高校卒業後、伊達は福祉関係の専門学校に進学するも、僅か3ヶ月で中退。
その後は父親が斡旋してくれた福祉関係の会社でサラリーマン生活を送る。

一方富澤は「正社員だと芸人になれないから」という理由でアルバイトをしながら過ごす。
1995年には仙台吉本所属を目標に、小学校・中学校時代の知り合いとコンビを組んでアマチュアとしての芸人活動を開始するも、所属する前に吉本が仙台から撤退してしまい、それによって知り合いとのコンビは解散。

その後、富澤は伊達とのコンビ結成を熱望し、既に職に就いていた伊達を3年間に渡って説得。
そんな折、伊達の祖父が他界する。
祖父の死を目の当たりにした伊達は「限りある人生、やりたいことをやるべき」という思いを新たにし、富澤とコンビを結成。
1998年の出来事である。

上京後、2人は「親不孝」というコンビ名で活動を開始。
さらに徳島から上京してきた浜田ツトムが加入してトリオとなり「サンドウィッチマン」を結成するが、(3人組だから「さん」にちなんだ名前にしよう、というのが名前の由来。他にも「三途の川」や「三角州」等の候補もあったという。)
3人組だと思った以上にネタがやり辛かったこともあり、紆余曲折あって浜田が脱退。
コンビ名はそのままで活動を続けることとなる。

フラットファイヴ所属後、ライブでは常に笑いをかっさらっていたが、中々テレビ出演の機会には恵まれなかった。
この時、富澤は自ら伊達をお笑いに誘ったにもかかわらず一向に成果が上がらない事への責任感から、コンビ解散や自殺まで考えていたという。

気がつけば2人は三十路になっていた。
2005年を「勝負の年」とした彼らは、アルバイトの数を減らし、ライブへの出演回数を増やした。
その甲斐あって、その活動がテレビ関係者の目に止まり、同年2人はエンタの神様への出演(=テレビ番組に初出演)を果たす。

その後は定期的に同番組に出演するようになり、知名度も徐々に上昇。

そして2年後、M-1グランプリ2007にて敗者復活戦を経てチャンピオンに輝いた。

優勝後は他局のテレビ番組からも積極的にオファーが来るようになり、2010年にフラットファイヴを円満退社。
マネージャーと共に新事務所グレープカンパニーを立ち上げ、事務所のメンバーと共に移籍した。



◆交友関係

  • ハチミツ二郎(東京ダイナマイト)
伊達は彼が立ち上げたグループ「二郎会」のメンバーの一人である。

  • 関太(タイムマシーン3号)、新塾ドラゴン(超新塾の元メンバー)、三遊亭とむ(旧名・末高斗夢)、U字工事、さわやか五郎(上々軍団)
伊達と同じく、二郎会のメンバー達。

  • 浜田ツトム(きのこのサラダ)
かつてのメンバー。
サンドウィッチマン脱退後、元オルタナティブの田中とコンビ「メインストリート」を結成。
2014年、メインストリートは解散。
元りあるキッズの安田と共にコンビ「閃光少女」を結成。
しかし、閃光少女の方もほどなくして解散。
現在は元ぴーかぶーの天野舞とコンビ「ヒルトヨル」を結成している。
2018年10月末、ヒルトヨルは解散。
これは天野が別の女性芸人と組んだ新たなコンビ「根菜キャバレー」の活動に専念する為であり、それに伴う形で天野はサンミュージックに移籍。
その後、浜田は新たに「きのこのサラダ」というコンビを結成したが、こちらも解散。
現在はピン芸人として活動中。

  • サンキュータツオ(米粒写経)
「スジふりの短さが、サンドウィッチマンが漫才にもたらした革命。」「アンタッチャブルより笑いの手数を増やす事に成功した。」等と太鼓判を押している。

  • ヒロシ
色々あって路上で倒れていた所を偶然2人に発見され、介抱して貰った。
カラオケ喫茶を開業した時は、2人がお祝いに駆けつけてくれた。

  • ですよ。
エンタの神様で宅配ピザのネタを披露した時にゲスト出演。
宅配ピザのバイクが壁を突き破り…。
「あ~い、とぅいまて~ん!」
そんな彼も現在は二郎会の一員となっている。

  • ナイツ、中川家
3組で「漫才サミット」と称する合同ライブを2012年頃から開始している。
現在、富澤、塙、礼二の3人がM-1グランプリで審査員を担当している。

同じ東北出身の芸人ということもあり、番組や営業での共演も多い他、何かと話題に出すことも少なくない。

  • ノブ(千鳥)
現在伊達が住んでいるマンションの真上の部屋に家族揃って住んでいる。
時折伊達はロケ先などで購入したお土産を彼の部屋に届けている。



◆主なエピソード

  • 伊達は父親から「(分家とはいえ)伊達家の末裔であるから本名を名乗るな」と釘を刺されたが、結局名乗った。

  • 偶然にも伊達の誕生日は先祖(伊達政宗)と同じである。

  • その見た目とは裏腹に2人揃って下戸であり、飲み会の時にはメロンソーダを飲んでいる。

  • 下積み時代、伊達はハチミツ二郎の付き人をしていた。

  • 歌舞伎町を歩いていた時、伊達は本物の893から他の組のお偉いさんに間違われた事がある。


  • 富澤はヘルニア持ちの為、食事の際も横になる事が多い。

  • 彼らがM-1グランプリで優勝した時、ハチミツ二郎と新塾ドラゴンは抱き合って歓喜の涙を流したという。

  • M-1では最初の決勝進出8組にこそ選ばれていなかったものの、芸人仲間の中では前々から実力者だと認識・警戒されており、
    同年の審査員や視聴者からは「何故彼らが準決勝で落とされたのか」という疑問の声も少なからず上がった。

  • 伊達はかなりのグルメであり、営業に行く度に各地の飲食店を練り歩くのが習慣。
    そのせいか血圧や血糖値、血中脂質は危険な数値であり、医療番組で度々警告を受けているが本人は一向に改善する気が無い。
    最近では独自の「カロリーゼロ理論」を提唱しているが、
    「カロリーは熱に弱いから油で揚げたドーナツはカロリーゼロ」
    「カロリーは寒さにも弱いから凍っているアイスはカロリーゼロ」
    「カステラはフワフワしてるから潰すとカロリーが空中に逃げてカロリーゼロ」
    「カツカレーはカツとカレーのカロリーが反発し合うのでカロリーゼロ」
    「歌舞伎揚の様に昔からある物はカロリーゼロ」
    「せり鍋はせりと鳥の一種である鴨肉が入っているからカロリーゼロ」
    「麻婆豆腐は辛いうえに豆腐を使っているからカロリーゼロ」
    「バウムクーヘンとドーナツは0の形をしてるからカロリーゼロ」
    「ジンギスカンはヘルシーだからカロリーゼロ」
    「そもそも鳥は飛ぶから鶏肉はカロリーゼロ」
    「そもそもカレー等の辛いものは発汗作用があるからカロリーゼロ」
    などという荒唐無稽なものであり、一種のネタとなっている。
    本人もギャグで言っているのだが、栄養士の方からちょっと何言ってるか分かんない「何を言っているのですか?」とお叱りの手紙が来たことも明かしている。

    ちなみに富澤の方は食には無頓着であり、ホテルでコンビニの弁当で済ませることが多いらしい。

  • 『血糖値が上がりやすいのはどっち? A.白いご飯 B.炒飯』というクイズに対し、伊達は『A』を選択。
    本人いわく、「炒飯はご飯が油でコーティングされているのでカロリーゼロ。そもそもコーティングされてそのまま出ていくから一切残らない。」との事。
    このクイズの正解は、なんと『A』。
    これに関して総合内科専門医の大竹真一郎先生は次の様に述べた。
    「結局は糖質による物なので、血糖値は砂糖を採れば急激に上昇する。
    白米も急激に吸収されるので血糖値は上昇するが、炒飯は様々な具材が入っていて卵等は血糖がそんなに上がらない為、血糖の急激な上昇を緩やかにする。油でコーティングされる事も多少は意味がある。」
    とはいえ、流石に「カロリーゼロにはならない!」と、最後に付け加えていた。

  • 爆笑オンエアバトルへの出場を希望していたが、NHKから「方向性が違う」と断られていた。
    これに関して2人は「柄の悪い風貌やネタだから、NHKが出演させない。」と自己分析していたが、
    同じく柄の悪い風貌であるえんにち、超新塾、東京ダイナマイト等は出場経験がある為、不鮮明な点が多かった*1
    しかし、オンバト終了後に放送された新たなお笑い番組「笑神降臨」には出演を果たし、以降、NHKの番組にも不定期ながら出演するようになった。

  • 特にコンビ仲が良い芸人としても知られ、結成してから一度も喧嘩らしい喧嘩をしたことがない。

  • 伊達はマッサージをしに行くと、高確率でプロレスラーと間違えられる事があり、間違えられた時は、覆面レスラー「マスクド上海」と名乗っていた。

  • JR駅各地に貼られた、2人が写し出されている旅行ポスターを見た台湾からの旅行者は2人の事をベア系ゲイカップルと勘違いし、「ベア系ゲイカップルの旅行ポスターが駅に氾濫している日本はなんてオープンな国なんだ」とコメントした。

  • 近年のキン肉マンには何度かモブとして登場している。

  • 2011年、気仙沼市でロケ中、被災。
    その後、義援金口座開設は勿論、チャリティライブや復興支援活動等も積極的に行った。
    「この震災は、絶対に風化させてはいけない。」ともコメントを残し、現在も定期的に支援活動を行っている。

  • 震災が発生して以降、コントや漫才の中で「殺すぞ」「死ぬ」といった表現の使用を自主規制している。

  • 好感度も高く、2018年「好きな芸人ランキング」では明石家さんまを抜いての堂々の1位を獲得。

  • 2020年にはクッキングパパとのコラボが実現。宅配ピザの配達員役として登場し、牛タンを具材にしたピザを荒岩さん一家にお届けした。

  • 2021年8月20日、東京パラリンピックの聖火の集火式に参加。

  • 富澤はRPG以外のゲームを趣味としており、中でも『ウィニングイレブン』シリーズが特に好き。

  • 富澤は魚介類の中では鮭と秋刀魚が好きな反面、蟹と鯖は食べられない。
    魚介類以外では麻婆豆腐やメロンソーダを好んでいる一方、苺が苦手。

  • 伊達は未成年である16歳の時からタバコを吸っている。
    最近のお気に入りはアメリカンスピリットターコイズ。

  • 2021年3月26日、伊達は膀胱癌により入院。
    内視鏡手術で腫瘍の切除を行った。

  • 健康面を心配した塙(ナイツ)から「タバコやめてくださいね!」とメールを受け取るも、伊達は「やめねーし」と返信。
    その後は医師からの忠告もあり、禁煙に挑むも失敗し、現在も喫煙している。


◆主な出演番組

キャッチフレーズは「ボリューム感の挟み撃ち」。
ねんどれナンドレラッツの跡じまんにアフレコ出演。
また、「ハキリアリの歌」も披露した。
  • 花は咲く
  • 東北魂TV
  • 明日へ繋げよう未来塾
  • アメトーーク
  • イッテンモノ
  • サンドのぼんやりーぬTV
  • 水トク!『実家を片づけてみませんか?』
  • サンドのお風呂いただきます
  • THE突破ファイル

等々、他多数。




「ちょっと何書いてあるか分かんないです」
「なんで何書いてあるか分かんねーんだよ!ちゃんと追記・修正しろよ!もういいゼ!」

この項目が面白かったなら……\もういいぜ!/

+ タグ編集
  • タグ:
  • サンドウィッチマン
  • 芸人
  • お笑いコンビ
  • 漫才
  • 漫才師
  • 逆境
  • 富澤たけし
  • 伊達みきお
  • 伊達政宗の子孫
  • 何故かなかなか立たなかった項目
  • 2007年M-1王者
  • M-1チャンピオン
  • お笑い
  • ベア系
  • キン肉マン
  • 宮城県
  • 男塾
  • ラガーマン
  • 卒業アルバム
  • ろくでなしブルース
  • カロリーゼロ
  • ゼロカロリー理論
  • 興奮してきたなぁ!
  • ちょっと何言ってるか分かんない
  • ミスター好感度
  • もういいゼ!
  • ウマーベラス
  • 強面
  • ボリューム感の挟み撃ち
  • ワルいぜ!
  • グレープカンパニー

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月26日 11:36

*1 特にえんにちは(主にアイパー滝沢が)893ネタや極道ネタを当番組でもやっていた為、余計不鮮明な点が目立った