準制限カード(遊戯王OCG)

登録日:2019/01/13 Sun 13:17:00
更新日:2025/10/01 Wed 00:02:30
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準制限カードとは遊戯王OCGのルールの1つ。
これに指定されたカードは1つのデッキに2枚までしか入れられなくなる。

関連項目


●目次

【概要】

遊戯王OCGにはリミットレギュレーションというルールが存在し、
公式大会や公認大会に出場する際には、それに合わせたデッキを組まなくてはならない。
また、多くの非公認大会でもこのレギュレーションに準拠している事が大半である。
フリープレイでもこのルールに従ってデッキを組んでいる人が大多数なので、このルールを無視したデッキを使うならば許可を取った方がいいだろう。

準制限カードの他には1枚しか投入できなくなる制限カードと1枚も入れられない禁止カードが存在する。

基本的に
  • 汎用性が高すぎてどのデッキにも入ってしまい、デッキスロットの固定化を招くカード
  • 同名カードを複数枚投入することに意味があるカード(複数枚投入することで真価を発揮するカード)
  • 環境デッキのキーカードと言えるパワーカード又はそれをサーチしてくるカード
  • デッキの回転率や安定性を高めるサーチカードやドローソース
  • 強力なコンボを生み出すのに必要なパーツとなるカード
  • 目立った活躍をしていない制限カードの様子見での緩和
  • 環境トップが規制されたら上がってくると予想される準環境トップのキーカード
  • 稀に環境に対するメタカードの緩和
  • 少なからずあると言われている今後発売するカードやルール変更と相性の良いカードの緩和・規制

等が該当している。
傾向自体は制限カードと同じであり、制限カードに比べるとやや地味な存在で指定されているカードも少ない。
ただし現在は、昔に比べると段階を踏んでの規制と緩和に使われることが増えた。

遊戯王OCGにおける最大投入枚数は3枚であり、制限カードよりも影響は少ないように見える。
しかしサーチがしにくいカードに関しては、ドローして手札に引き込む確率が下がるため安定性が下がる。
また、同名カードを複数枚入れることを前提としたカードもあるため、それらに対しては更にダイレクトに響く。
逆にテーマ専用のカードの場合はサーチ可能な場合も多く、初動を減らして上振れを抑止する程度に収まることも多い。

単純なパワーカードの場合はまず様子見で置かれることが多く、目立った活躍がなければすぐ制限解除、暴れれば制限行きになるため長い間準制限カードになっているカードは比較的多くはない。
最近は段階的な様子見も兼ねて、全盛期を過ぎた昔暴れたカードがこの位置にいることが多い。
そういうカードでもやはりパワーがあることには変わりがなく、急に暴れて制限に戻されたり、危険視されて無制限への緩和までとはいかず準制限から中々動かないカードもある。

また、エクストラデッキのカードは1種類のパワーカードを複数枚投入するより、使い分けのために種類をバラすことが多い。
よって、1ターンに同名3枚を全て使い切るソリティアコンボなど、3枚あることに明確な意味があるカードでない限りエース格のパワーカードでも「準制限なら無制限と大して変わりがない」とされ、直接制限や禁止になることが多い。
ただし、1枚目が対処されて致命傷になることは免れるので、エース格のパワーカードやデッキの初動となるカードの場合は制限と準制限の差は大きい事もある。
ただし、《強欲で金満な壺》のリスク軽減を目的に3積みするケースなどもあるため、準制限にすることも無意味ではない。


【準制限カード一覧(2025年10月1日から)】

効果モンスター

+ 詳細は以下
  • 《アストログラフ・マジシャン》
☆7 ATK/2500 DEF/2000 スケール1
自分フィールドのカードが破壊されたら手札からSS+破壊されたモンスターの同名カードサーチ。

手札を減らさずに2500打点が出てくる+破壊されたモンスターなら相手のカードも参照できる、という利便性から、本来採用されるはずの【魔術師】から飛び出してペンデュラムデッキでの出張採用が相次ぐ。
一応このカードが話題にもならないくらいヤバいテーマが跳梁跋扈していた第9期環境ではそこまで飛び抜けた悪さをしていなかった事や新マスタールール施行によりペンデュラムテーマ自体が落ち目になったことで規制を免れていた。
ところが後述する《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》が登場したことで状況は一変。タイミングを逃さないという性質が最悪の形で噛み合い、大暴走を始めてしまう。
+ 何が起こったのか
まず《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の召喚成功時効果でこのカードをエクストラデッキへと送る。
→次に《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の起動効果で任意のペンデュラムカードを破壊、エクストラデッキのこのカードを手札に加える。
→このカードの効果はタイミングを逃さないため、手札に加えた後効果発動。
→手札から特殊召喚され、デッキから破壊したカードの同名カードを手札に加える。
→同時に《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の誘発効果が発動。デッキからカードを一枚ドロー。
お気づきだろうか。このムーヴの時点で場に一枚、手札に2枚ものカードが増えている事に。
そしてこの後ペンデュラム召喚で《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の素材になったペンデュラムモンスターを呼び戻せば実質リンク召喚分の素材消費はゼロ。そしてこのムーヴに破壊されたときデッキからカードをサーチしてくる後述の《虹彩の魔術師》が巻き込まれたらどうなるのか。結果は言うまでもあるまい。
更に悪い事にこのカードの特殊召喚効果と《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の回収効果が共に1ターンに1度がついていないため、出てきたこのカードが《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》のリンク素材になって、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》がこのカードを回収し、《アストログラフ》が特殊召喚されるというループが起こってしまう。
このムーヴの凶悪なところはリンクマーカーを実質消費ゼロで最大3箇所も確保しながら、エクストラデッキからの特殊召喚制限を受けない手札にも大量のモンスターを溜め込むことが可能になる点である。
このせいで【魔術師】は元々あった異常なリソース回収能力がさらにブーストされ、【魔術師】は再び環境の一角で舞い戻る事となった。
結果、TCGでは禁止、OCGそれに遅れる形で制限となり、相方の《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》や古巣の「魔術師」などをも巻き込んだ大弾圧事件を引き起こしてしまった。
後半の《覇王龍ズァーク》融合効果はもはやオマケである。
ついでに、P効果として自壊してデッキから《星読みの魔術師》リクルートする効果も持つが、効果の盛りすぎなモンスター効果よりは地味と見られていた。

そして2025/10/1に突如として準制限へと緩和。ペンデュラムデッキが環境に全く顔を出していない為緩和しても問題ないと判断されたためだろう。
遊戯王マスターデュエルでは2025/7/4の時点で一気に無制限へと緩和されていたが、それ程環境へ影響を与えていなかった事がOCGでの緩和に繋がったのかもしれない。


☆5 ATK/2100 DEF/1600
相手の手札が2枚以上の時にリリースなしで召喚できる効果と、相手が手札・墓地のモンスターを発動したら自身を手札から特殊召喚する効果、召喚・特殊召喚時にデッキから同名以外の「K9」カードを墓地に送る効果を持つ。

相手が手札・墓地のモンスター効果を使ったターンに手札・墓地から特殊召喚可能かつ相手ターンに自身を含めてX召喚を行う効果を持つ《K9-00号 ルプス》が存在するため、相手が手札・墓地のモンスター効果を使ったらこのカードを起点として後攻0ターン目でもランク5X召喚ができる。テーマ内でも相手の手札・墓地のモンスター効果を無効にする《K9-17号“Ripper”》が存在し、他にも《N・As・H Knight》や《先史遺産ヴィマナ》などの妨害持ちがいるため、これらを使って相手の展開を妨害する事ができる。オマケに《K9-00号 ルプス》が素材になっているXモンスターは対象耐性を得るため、呼び出したXモンスターかま相手の《無限泡影》などで止められないのも地味にありがたい。
そしてこのカード及び《K9-00号 ルプス》には効果に際してなんの制約も付かないため、相手の効果発動に対してランク5Xを呼び出す手札誘発の様な出張ギミックとしても採用できる。

上記以外にも《K9-66b号 ランタン》の蘇生先を用意したり、「K9」魔法・罠を墓地効果目当てで落としたりと【K9】の展開を支える事も可能。

【VS】との混合構築である【VSK9】が環境で活躍したためか、2025/10/1に準制限指定を受ける。
出張パーツとしても汎用性の高いカードではあるものの、同改訂で【K9】の重要カードである《K9-66a号 ヨクル》が制限指定を受けたため、一度準制限で様子見と言う事なのだろうか。


☆2 ATK/500 DEF/200
相手がモンスターを特殊召喚する度に1ドローする手札誘発モンスター。
相手が展開すればするほどドローして新たな手札誘発を引き込んで妨害したり、次のターンの展開リソースを確保出来る強力なカード。同名制限はあるものの発動に特に条件はないため、【マドルチェ】ではドローが見込めない状況でも手札から捨てる事で《マドルチェ・ホーットケーキ》のコストを確保すると言う使われ方もされる。誰が言ったか《マドルチェ・ゴキブリュレ》。
本来なら後攻が使用し、先攻側に「相手に大量ドローさせる代わりに展開する」か「相手がドローする数を減らすために展開を抑えて妥協する」かの2択を突きつけて牽制するカードではあるのだが、発動に特に条件がないため先攻側が盤面を作り上げた上で使用し、後攻側に「日和ったらこのまま負けてしまうので誘発などの追加の妨害を引かれる事を承知の上で全力で展開せざるを得ない」と言う分の悪い勝負に挑ませると言う先攻制圧を助長する不健全な側面も持っていた。
2017/10/1に一度準制限指定を受けたのだが、丁度【SPYRAL】の来日および《SPYRALーザ・ダブルヘリックス》の登場による強化・ルール改訂による環境デッキの弱体化が重なったため【SPYRAL】一強時代の後押しになってしまったためか2018/1/1の改訂ですぐ無制限に戻っていた。

その後、このカードの調整版ともいえる「マルチャミー」シリーズが登場したためか2024/10/1の改訂で再度準制限となった。
TACTICAL-TRY DECKにて2積みだったため準制限化を読んでいた決闘者も少なくはなかったが、その件がなくても使い勝手の良い《マルチャミー・フワロス》と併用して事実上の6枚体制を取っていたためそっちの線で規制されると予想していた決闘者も多かった。

なお、海外先行で登場してから来日したカードであるのだが、その海外では2018/2/5の時点で禁止カードとなっている。
そのため、海外では大量展開を行うカードやその起点となるカード、万能無効などを持つ制圧モンスターをOCGより厳しく取り締まる形で対応しており、OCGとはだいぶゲーム性が異なる環境となっている。


  • 《深淵の獣バルドレイク》
☆6 ATK/2500 DEF/2000
共通効果持ちの「ビーステッド」モンスター。
固有効果は相手が儀式・融合・S・X・リンクモンスターを特殊召喚した時に発動し、自身以外の光・闇属性モンスター1体をリリースしてそのモンスター1体を除外。

固有効果は自身以外にリリースコストを要求するものの、光・闇属性であれば「ビーステッド」以外でもコストに使えるため確保は難しくない。
こちらも《深淵の獣ドルイドヴルム》同様破壊耐性を無視できる上、デッキによっては再利用が難しい除外なのも特徴。

【ビーステッド】の追加規制の一環として2023/4/1に制限指定を受ける。
そして【ビーステッド】が環境を離れて久しくなった2025/10/1に準制限へと緩和。「ビーステッド」の中では効果にコストを要求する所が真っ先に緩和された理由か。




魔法

+ 詳細は以下
  • EMERGENCY(エマージェンシー)!》
速攻魔法
ルール上「R-ACE」カードとして扱う速攻魔法で、デッキから「R-ACE」モンスターを守備表示でリクルートしつつ手札・場の「R-ACE」モンスターをリリースする。自分メインフェイズに墓地から除外して墓地の「R-ACE」罠をセットする効果もある。
リリースが必要な分やや重く見えるが、好きな「R-ACE」モンスターにアクセス出来るのは大きく、むしろ《R-ACEタービュランス》や《R-ACEプリベンター》の特殊召喚コストを墓地に用意出来る強みにもなる。
そのおかげでこのカードをサーチ出来る《R-ACEエアホイスター》1枚もしくはこのカードと適当な「R-ACE」モンスターの2枚から《R-ACEハイドラント》+《R-ACEタービュランス》+任意の「R-ACE」魔法罠4枚と言う理想的な盤面を形成できるため【R-ACE】の初動の安定感が飛躍的に上昇した。
更に速攻魔法であるためサクリファイス・エスケープの如く相手の除去や無効化を躱して確実に「R-ACE」モンスターの効果を通すと言う使い方も可能であり、初動札でありながらもダブっても問題ないため腐りにくいと言う側面もある。
オマケに墓地除外で墓地の「R-ACE」罠を再利用出来る上に除外した後も《R-ACEヘッドクオーター》でデッキに戻せるため使用後も無駄にならない、といたせり尽せり。

【R-ACE】を大会トップに押し上げた立役者であったためか、2024/1/1に制限指定を受ける。
直前の改訂でこのカードをサーチ出来る《R-ACEエアホイスター》が準制限指定を受けており、このカードの制限指定と合わせて一気に初動の安定性を落とす事となった。
そして2025/10/1の改訂で準制限へと緩和。【R-ACE】が環境を離れて久しい事とTACTICAL-TRY DECKに【R-ACE】が選ばれていた事が理由だろうか。だったらもう少し早く緩和して欲しかったと思わざるを得ない


通常魔法
デッキから魔法・罠1枚を墓地に送る。
《おろかな埋葬》の魔法・罠版と言える性能で、サルベージと組み合わせて墓地を経由した間接的なサーチや墓地の魔法・罠の数を参照するカードとの組み合わせもあるが、最も良く使われるのは墓地で発動する効果を持つ魔法・罠を落とす事。
同名ターン1制限はあるものの、《おろかな埋葬》同様にこのカードには墓地に落としたカードの効果に関する制約はなく、落としたカードの方に制約がなければ即座に墓地発動効果を使用できるため、これ1枚からサーチやサルベージ、蘇生やリクルートなど幅広い役割を果たせる。
カードプールの増加とともに墓地発動する魔法・罠が増えていたため決闘者からもそろそろ危ないのでは?と思われており、予想通りに2023/1/1の改訂にて遂に準制限指定を受ける。
元々多くのデッキで使われていたが、今回規制されるきっかけとなったのは環境トップの【ティアラメンツ】にて《壱世壊に奏でる哀唱》を落として「ティアラメンツ」モンスターをサーチしたり、《救いの架け橋》を落としてサーチ効果を持つフィールド魔法の《壱世壊=ペルレイノ》や《六世壊=パライゾス》をサーチしていた事が原因と思われる。


  • 《強欲で金満な壺》
通常魔法
EXから3or6枚裏側でランダム除外し、除外したカード3枚につき1枚ドローする。
メインフェイズ1開始時にしか発動出来ず、発動するターンは他のカードの効果でドロー出来なくなるデメリットが付く。
コストは裏側除外なため再利用が難しく、更に除外されるのはランダムで選ばれるため、《強欲で貪欲な壺》と同様にキーカードが飛んでしまう危険性を孕んでいる。
それでも手札消費1枚で2枚ドローというのは破格であり、EXを使わないor依存度が低いデッキならほぼノーリスクで使えるため完全に入れ得なカード。
ドローを封じられるデメリットもサーチが豊富なデッキならスルー可能。
更にEXデッキを利用するデッキでも“キーカードを複数積みにする事で1枚でも残る可能性を上げる”と言う形で採用するケースもある。
【粛声】や【ラビュリンス】、【メタビート】などのEXへの依存度が低いデッキでの採用が目立ったためか2024/4/1に準制限指定を受ける。

遊戯王マスターデュエルではシングル戦オンリーのため【メタビート】系への対処が難しいと言うのもあってか、OCGより早い2023/9/1には準制限カードとなり、2023/11/9にはOCGより厳しい制限指定を受けている。


通常魔法
デッキトップ10枚を裏側除外して2枚ドロー。
《金満で謙虚な壺》同様に再利用が非常に難しいコスト設定であり、こちらは目当てのカードをうっかり除外してしまう危険性もあるが、それでも1:2交換を約束するアドバンテージの塊。
その汎用の高さや除外したカードの回収手段を持つ【電脳堺】の様なデッキを抑えるためか、2021/10/1に準制限へと規制される。
…ただし、このカードの性質上3枚目が腐りやすい*1のでこちらも規制としてはかなり緩めのものとなった。


速攻魔法
デッキからレベル4以下のドラゴン族・炎属性モンスターのサーチか手札からドラゴン族・炎属性モンスターの特殊召喚ができる速攻魔法で、バトルフェイズ中に発動したら両方の効果を適用できる。

バトルフェイズ中に発動した場合はサーチ→特殊召喚の順に処理するため《幻禄の天盃龍》をサーチしつつ他のモンスターを特殊召喚→《幻禄の天盃龍》を自身の効果で特殊召喚なんて動きも可能。
【天盃龍】ではこれ1枚から後攻ワンキルを狙える重要な初動であり、それを鑑みてかTCGでは2024/12/9に制限指定、遊戯王マスターデュエルでは2025/2/6に準制限、同年4/10には制限指定を受けていたが、OCGでは2025/10/1にようやく準制限とかなり遅れての規制となった。
シングル戦のYCSJで結果を残したためとも噂されてるが全ては神のみぞ知る。タクティカルトライイベントをサイバー・ドラゴンをベースにした【サイバー抜きサイバー天盃龍】で荒らしたのは関係ない…はず


速攻魔法
手札を1枚捨てて発動し、自分・相手のフィールド上のモンスターを融合素材として融合召喚に行う。このカードの発動にチェーンはできない。
相手のモンスターも勝手に素材にできるため除去カードとしても使える。発動にチェーンを許さないため発動や効果無効にするカードがあっても抵抗ができない。
ミラーマッチでは優勢がこのカード1枚でひっくり返されることもあるので警戒するカード。
登場当時は融合素材名がきっちり指定されているモンスターが大半で相手から素材を調達するのが難しく、速攻魔法を活かして追撃に使おうにもフィールドからしか融合素材にできない上に手札コストが重く非常に使い難かった。
しかし属性や種族のみ指定という緩い素材条件のカードが増え【E・HERO】で除去カードとして頭角を現した。
その後、属性融合体を揃え出てくる融合体の性能も凶悪な【シャドール】が暴れ回ったため2015/01/01改訂にて制限に指定される。
新マスタールールで融合モンスターが無制限に出せるわけでは無くなった影響や、逆に融合を使わないデッキでも使える除去カードとしての性能が評価されたためか、2018/10/01にて準制限カードに緩和される。
ハズレア出世組の1枚。


速攻魔法
相手の墓地のカードを除外して、次のターンまで除外したカードと、その同名カードの効果を無効化する。
相手の墓地利用や同名カードを用いた展開などを封じる事もできるが、何よりも多くの手札誘発カードを封じられる事が大きく、妨害を封じつつ展開しやすくなるのは非常に便利。
…しかし、本来なら「先攻制圧・ソリティアをしてくる先攻プレイヤーに対する後攻プレイヤーの対策」であった手札誘発を封じる事は先攻制圧・ソリティアを助長する事に他ならないため、多くのユーザーは「何故刷った?」と疑問の声を挙げながらも使用していた。
登場から1年半以上経った2020/10/1には先攻制圧抑制のためか準制限になった。


速攻魔法
共通効果として手札を1枚捨てることでデッキからレベル1の「ピュアリィ」モンスターをリクルートする効果と「ピュアリィ」エクシーズモンスターの素材になることで適用される効果を持つ。
発動時の固有効果は発動ターンに受ける戦闘・効果ダメージを1度だけ0にする効果、X素材時の効果は相手スタンバイフェイズに1枚ドローする効果。
前半の効果は無条件で発動出来るため「ピュアリィ」モンスターのリクルートとして使いやすく、咄嗟の防御札としても使える。
後半の効果も返しのターンの為の返し札や手札誘発を引き込むためにも使える上に、同名制限がないため複数枚X素材に持っていればその数ドロー効果を使え、チェーンして《ピュアリープ!?》でスタンバイフェイズ中にエクシーズチェンジすれば別モンスター扱いになるのでもう一度ドロー効果が使えるため最大6枚ドローが可能で現実的なラインでも4枚ドローが狙えると言った具合にハンドアドバンテージの暴力を生み出す。
このカードの名前が記されたエクシーズの《エピュアリィ・ノアール》で《ピュアリープ!?》はデッキから直接セット可能であり、エクシーズチェンジ先の《エクスピュアリィ・ノアール》は5枚以上素材を持っていれば相手の効果を受けつけない耐性を持つため場持ちが良く、獲得したハンドアドバンテージを自分のターンに持ち越しやすいのも魅力的。

ヤベー奴らのいなくなった2023年以降の環境で暴れ回った【ピュアリィ】規制の一環として2023/7/1に制限指定を受ける。
そして【ピュアリィ】が環境から消えてしばらく経った2025/4/1に準制限へと緩和された。


  • 《六世壊=パライゾス》
フィールド魔法
発動時の処理としてデッキから「クシャトリラ」をサーチするフィールド魔法。
自分のモンスターを自分の場の属性の数×100強化し、自分の場の《クシャトリラ・シャングリラ》が効果を発動したら場のカードを1枚破壊する効果もある。
【クシャトリラ】の初動の安定と制圧盤面の強化は勿論の事、【ティアラメンツ】においても《クシャトリラ・フェンリル》を経由して《ティアラメンツ・クシャトリラ》にアクセス出来る初動としても活躍する。

流石に環境を席巻したツートップの重要カードとして暴れ回った事は見逃されず、登場から僅か78日で制限行きと、通常パック出身最速の制限記録を打ち立てる。

そして2025/10/1に準制限へと緩和。【クシャトリラ】及び【ティアラメンツ】が環境を離れて久しい事と、モンスターのサーチ担当である《クシャトリラ・フェンリル》が禁止、魔法カードのサーチ担当である《クシャトリラ・ユニコーン》が制限と【クシャトリラ】としてはデッキを組むのが困難な状況である事が緩和の理由と思われる。




リンクモンスター

+ 詳細は以下
リンク1 ATK/600
【リンクマーカー:下】
素材指定はレベル4以下の獣族・光属性モンスター1体。
特殊召喚時に手札・デッキから「ヤミー」フィールド魔法を表側で置く効果と互いのメインフェイズ及び相手のバトルフェイズに100ライフ払って「ヤミー」モンスターを含めた自分の場のモンスターでS召喚を行う効果を持つ。

「ヤミー」Sモンスターはリンク1モンスターをレベル1チューナー扱いにして素材にできるため、 適当な「ヤミー」モンスターからこのカードをL召喚し、このカードで持ってきた《ヤミーズメント☆ミニヨン》で素材にした「ヤミー」を蘇生して《カプシー★ヤミーウェイ》をS召喚、と言う流れで展開を進められる重要な中継役。
更に相手ターンS召喚効果で《クッキィ★ヤミーウェイ》や《うきうきメルフィーズ》を出して妨害に妨害したりもできるため展開だけでなく妨害も担当する最重要モンスター。

環境トップ勢の【ヤミー】規制のため2025/10/1に準制限指定を受ける。
EXデッキのモンスターに対する規制としては軽い様に見えるが、1ターンの基本展開で2枚使う上にそれ以降も3枚目を使う場面も普通にあるため、地味にこれ以上規制するとデッキとして機能しなくなると言うレベルの規制で事実上の最後通告になっていたりする。





20XX/XX/01リミットレギュレーション
《追記》制限カード→準制限カード
《修正》無制限カード→準制限カード

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最終更新:2025年10月01日 00:02

*1 何らかのデッキ回収手段を用いない場合、40枚デッキでは2回使用した時点で残りデッキが40-5-10-2-10-2=11枚となる。