ヒューマロボノイド

登録日:2019/12/15 (日) 14:04:24
更新日:2019/12/16 Mon 05:10:10
所要時間:約 5 分で読めます





「僕達ヒューマロボノイドは、自分の実体と同じ形をしたロボットの中で暮らしているんだ」



ヒューマロボノイドとは、『クレヨンしんちゃん』の劇中劇『超電導カンタム・ロボ』に登場するカンタムをはじめとするロボットたちの正式名称。ロボット族とも呼ばれる。






概要

本編の時代より遥か未来の地球にて、秘密結社ミッドナイトの長、ギルギロス大統領によって創造されたとされる機械生命体。
この手の作品ではお馴染みの「人間のような心を持つロボット」だが、アトムドラえもんアラレちゃんに匹敵するレベルで人間に近い感性・性質を持っており、家族を持ったり結婚したり子供を作ったり成長・老化したりする。
ミッドナイト五人衆はカンタムの兄カイザム、叔父オータム、叔母キンタム、祖父ジジザム、従兄弟ザンダムで構成されており、カンタムには妻のシーラと息子のカンタムJr.がいる。また、『逆襲のロボとーちゃん』では17歳になったカンタムJr.が登場している。

「もうほとんど人間じゃね?」と思うかもしれないが、カンタムの機体が火炎放射や冷凍ビームを受けた時に、コックピットでは人間のジョンだけが悲鳴をあげていたり、ジョンが赤ん坊の頃のカンタムJr.を「ちょっと重い」と語っていることから、機械で出来ていることは間違いないようだ。
なお、飲食についてはできるかどうか不明。パロディ回の『クレヨン大忠臣蔵』ではカンタムがジュースを飲んでいたが、「飲むふりをした」とも取れる描写であった。*1
また、『ヘンダーランドの大冒険』ではス・ノーマン・パーを撃退するためにおしっこをかけようとするシーンがあるのだが、カンタムは「なんとかやってみよう」と答えているので、排泄する機関はあるが、排泄したことは無かったようである。*2

もう一つの特徴として、「ヒューマロボノイドは、全員自分と同じ姿の巨大ロボの中で暮らしている」というものがある。ヒューマロボノイド自体は等身大サイズであり、それがパイロットとして巨大ロボを動かしているのである。
しかしカンタムのような人型はともかく、OPに出てくるトカゲ型ロボットや7話に登場した球体に三角錐の頭部・両腕・下半身をくっつけたような外見のロボットは、いったいどうやって操縦しているのだろうか…?
装甲は非常に頑丈であり、自衛隊の兵器では傷一つつけられない。



関連語句

□秘密結社ミッドナイト
『超電導カンタム・ロボ』に登場する敵組織。「次元の穴」を通って過去の世界へ行き、人類を抹殺することで世界征服を成し遂げることを目的としている。
なぜ未来の世界で人類を攻撃せずわざわざ歴史改変を行おうとするのかは不明だが、ギルギロスの「人類が勝つか、ロボットが勝つか。道は一つだ!」という発言から、彼らにもそう易々と引き下がれない事情があるものと思われる。
カンタムも元々は組織の一員だったのだが、「ミッドナイトのやり方では憎しみしか生まない」と考え離反。人類を守るために戦う道を選んだ。

本編ではカンタムとシーラの自己犠牲によってギルギロスは敗れ、「次元の穴」も塞がれたが、その後も戦いは続いたらしく、 成長したジョンとカンタムJr.の活躍によって第15代党首アコギデスが撃破されたことで一応の壊滅となった。*3
なお、本家Wikipediaの『クレヨンしんちゃんの登場人物一覧』の記事によると、ギルギロスの正体は実体を持たないエネルギー生命体とある。よって人類抹殺による歴史改変でヒューマロボノイドが消滅することは無いと思われる。


□ハイパー化
カンタムとミッドナイト五人衆の機体が可能とする変形。いわゆるパワーアップ形態で名前の前に超の文字がつく。

例)カンタム→超カンタム

カラーリングは大幅に変わるもののシルエット自体はほとんど変わらないことが多い。ジジザムに至ってはカラーリング以外の変化点は「曲がっていた腰がまっすぐに伸びる」ぐらいである。
逆にハイパー化前後で一番外見が変わっているのはキンタムで、なんと「中年太りのおばさん」から「スレンダーな美女」に劇的ビフォーアフターしている。
五人衆のハイパー化が一瞬ですむのに対して、カンタムのハイパー化は一度上半身と下半身が分離して上半身と下半身を入れ換えて変形合体をする必要がある。理由は不明。メタ的に言うなら視聴者を惹き付けるためだろう。



ヒューマロボノイドの謎

何せ『超電導カンタム・ロボ』は通算3話+映画でチラ見せと、他の劇中劇と比較しても露出が少ないため、多くの謎を残している。

  • 開発経緯
上記の通りヒューマロボノイドはギルギロスが創造したとされているが、開発当初どのような思惑があったのかは不明。
最初から人類を抹殺するための殺戮マシンだったのか。しかしそれなら人間のような心を持たせる必要は無いはずである。

  • 巨大ロボの中で生活する意味
カンタムの私生活は一切描かれなかっため詳細不明。
ミサイルやらビームやらで武装しているロボットの中で生活するなど危険なことこの上無い。にも関わらずなぜヒューマロボノイドは機体の中で生活しているのだろうか?

  • そもそも未来の地球がどうなっているのかが不明
未来からやって来たカンタムたちヒューマロボノイド。しかしその未来がどうなっているのかはほとんど描かれなかった。「ヒューマロボノイドたちが独自の社会を営んでいる」ということが断片的に読み取れる程度である。
また、本編でカイザムが「人類が生きていることこそが、自然破壊の元凶」と断じていることから、環境問題の改善は全くされていない模様。
せめてカンタムが人類側につく決意をした詳細が語られたとされる「ライザック事件」が映像化していれば良かったのだが…。



余談

  • 名前の由来はヒューマノイド+ロボットだろう。明らかに人型じゃないやつが混じっているが、そこはギャグアニメの劇中劇なのでご愛嬌。

  • メガノイドレプリロイドヒューマノイズヒューマギアとは名前が似ているだけで全く関係無い。どの機械も「人類を滅ぼして自分たちだけの世界を作ろう」と考える個体が登場しているが、この手の作品には本当によくあることなので大きな共通点とは言い難い。
やってることだけ見ればスカイネットT-シリーズが一番近いか。「人間側の主人公」の名前も「ジョン」だし。
ただし、T-800/T-850がプログラムを変更されてコナー親子を守るようになったのに対し、カンタムは自らの意思で同胞を裏切り山田ジョンと交流を深めている。




「項目なら追記・修正すれば良くなるけど、人間はそうはいかないからね」

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