スタープリンセス(スター☆トゥインクルプリキュア)

登録日:2020/01/31 Fri 21:10:59
更新日:2025/05/06 Tue 23:42:02
所要時間:約 5 分で読めるフワ




「スタープリンセス」とは、『スター☆トゥインクルプリキュア』に登場する一部キャラクターの総称である。

概要

地球から遠く離れた宇宙の果てにある「星空界」の聖域「スターパレス」に常駐する12人の女性。ふたご座のせいで実際は13人居るのは内緒
それぞれが黄道十二星座の力を持っている。
全宇宙の均衡を保ってきた存在であり、早い話が「宇宙を司る女神」と言ったところ。
本作の妖精ポジにあたるプルンスは、同種族の仲間達と共に長らく彼女らに仕えていた。

物語開始前、スターパレスにてノットレイダーの襲撃に合い、自分達の力を悪用させまいと、プルンスに“最後の希望”であるフワを託し、更にそれぞれがスターカラーペンに姿を変え、宇宙中に散らばった。
このスターカラーペンは、トゥインクルブックを介してフワに力を注ぐことで復活する。
こうして、スターカラーペンを収集し、プリンセス達を復活させることが本作の序盤から中盤にかけてのプリキュア達のメインミッションとなっていた。
そして、第31話にて遂に全員が復活し、同時にフワも成長してその姿を変えた。

一応はプリキュアの協力者にして指導者であるが、自分の意思でスターパレスから外に出ることが皆無な為、彼女たちとコミュニケーションをとることは基本的に無い。
また、プリキュア達は「スターカラーペンを集めてプリンセスを全員復活させれば宇宙の平和は戻る」と信じて活動していたにもかかわらず、全員揃ったところで実はそうではないということが判明したり、宇宙の再生にあたって真に必要なのは『トゥインクルイマジネーション』であることを告げるも、それに関して、宇宙の創造主であるにもかかわらず殆ど何も知らないためプリキュアにヒントを与えられなかったりと、とにかく情報の後出しや説明不足が多く、ハッキリ言ってプリキュアの協力者・指導者らしい事は殆ど何もやっていない。

スターパレス

プリンセス達の拠点たる惑星。
見た目は「水色のリボンで結ばれたハートマーク」というファンシーな物であるが、ノットレイダーの襲撃時に壊滅し、闇に覆われて黒く染まってしまっていたが、プリンセスの完全復活に伴い、元の輝きを取り戻した。
内部は古代ギリシャの遺跡のような装いとなっており、円形に並んだ12個の神殿にプリンセスが一人ずつ配置されている。

実は、単なるプリンセス達の住まう場所としてのみならず、ある「重大な意味」も秘めている。

以下一覧

  • おうし座のプリンセス
CV:川澄綾子
第3話にて復活。
ペンは地球に流れ着いており、ひかるが入手。
「プリキュア・スターパンチ」を「プリキュア・グレートホーンおうし座スターパンチ」に強化させる。
牛のような大きな角が特徴で、牛柄の羽衣を羽織っている。
プリンセスの実質リーダー的な存在であり、プリンセスの中でも突出して台詞と出番が多い。
ペンを奪われ、更にダークペンにされたことで苦しんだり、ユニの覚醒に勘づいたりと、活躍や見所も多め。
3年前は人魚の先生だったとか。

  • しし座のプリンセス
CV:米澤円
第6話にて復活。
ペンは既にノットレイダーのアイワーンに回収されてダークペンにされていたが、戦いの中で奪還され、ララが入手。
「プリキュア・ミルキーショック」を「プリキュア・ライトニングプラズマしし座ミルキーショック」に強化させる。
ライオンの鬣のように大きく、ところどころが豪快に跳ねた髪型が特徴。キュアジェラートではない
ちなみに劇場版で披露されたミルキーのしし座ドレス着用時のポーズはとても聖闘士っぽい。

  • てんびん座のプリンセス
CV:MAKO
第8話にて復活。
ペンはケンネル星に辿り着き、現地民達に「聖なる骨」と崇められていたが、紆余曲折を経てえれなが入手。
「プリキュア・ソレイユシュート」を「プリキュア・てんびん座ソレイユシュート」に強化させる。
黄色の髪を横に長くまとめており、両房の先端に上皿を模した髪飾りを付けている。
なお、彼女の復活に立ち会ったプルンスはケンネル星の毛生え薬によって全身毛むくじゃらの姿になっており、そのためプルンスがいるということに全く気付かなかった。本人必死に訴えてたのに

  • やぎ座のプリンセス
CV:林真里花
第9話で復活。
ペンは既にノットレイダーのアイワーンに回収されてダークペンにされていたが、戦いの中で奪還され、まどかが入手。
「プリキュア・セレーネ・アロー」を「プリキュア・やぎ座セレーネ・アロー」に強化させる。
山羊のような巻き角がこめかみから生えている。
一人だけ声の方向性が明らかに違う。

  • さそり座のプリンセス
CV:遠藤綾(テンジョウと兼任・ノンクレジット)
第14話で復活。
ペンは既にノットレイダーのテンジョウに回収されていたが、戦いの中で奪還され、えれなが入手。
「プリキュア・ソレイユシュート」を「プリキュア・さそり座ソレイユシュート」に強化させる。
サソリ尻尾のような形の後ろ髪が特徴。

  • いて座のプリンセス
CV:伊藤美紀(宇宙船システムボイスと兼任・ノンクレジット)
第15話で復活。
ペンはゼニー星のオークションにかけられ、ブルーキャットとの争奪戦の末にまどかが入手。
「プリキュア・セレーネ・アロー」を「プリキュア・いて座セレーネ・アロー」に強化させる。
実際に弓と矢を持っている。あやうくトイレの照明になりかけた

  • おとめ座のプリンセス
CV:近藤唯(ノンクレジット)
第17話にて復活。
ペンはドラムスが所持していたが、カッパードの襲撃の際にえれなが入手。
「プリキュア・ソレイユシュート」を「プリキュア・おとめ座ソレイユシュート」に強化させる。
背中から大きな天使の羽が生えている。

  • ふたご座のプリンセス
CV:依田菜津(ノンクレジット)
第19話にて復活。
ペンはノットレイダーのアイワーンに回収されてダークペンにされていたが、戦いの中で奪還され、ララが入手。
「プリキュア・ミルキーショック」を「プリキュア・ふたご座ミルキーショック」に強化する。
そっくりな見た目の二組の女性であり、2人で1人のプリンセスな模様。
スタープリンセスが実は13人とかネタにされる原因
翌年にはプリキュアに転生した模様。

  • おひつじ座のプリンセス
CV:小島幸子(ノンクレジット)
第21話にて復活。
ペンは惑星クマリンに流れ着いていたがアイワーンが戦いに乗じて回収。
ダークペン化したのをカッパードが所持していたが、戦いの中でひかるが入手。
「プリキュア・スターパンチ」を「プリキュア・おひつじ座スターパンチ」に強化させる。
赤髪のロングヘアに巻き角が特徴。

  • みずがめ座のプリンセス
CV:金香里(ノンクレジット)
第24話にて復活。
ペンはアイスノー星に流れ着き、住民のユキオが「お気に入りの鼻」として持っており、その後まどかが入手。
「プリキュア・セレーネ・アロー」を「プリキュア・みずがめ座セレーネ・アロー」に強化させる。
星が描かれた大きな水瓶を持っている。

  • かに座のプリンセス
CV:村川梨衣(アイワーンと兼任・ノンクレジット)
第30話にて復活。
ペンは惑星サマーンにて保管されており、後にララが入手。
「プリキュア・ミルキーショック」を「プリキュア・かに座ミルキーショック」に強化させる。
二房のお下げと蟹の鋏を模した髪飾りが特徴。某美少女戦士ではない。

  • うお座のプリンセス
CV:大地葉(姫ノ城桜子と兼任・ノンクレジット)
第31話にて復活。
ペンは宇宙を漂流していたところをガルオウガが時空を捻じ曲げて手に入れたが、戦いの中で奪還され、ひかるが入手。
「プリキュア・スターパンチ」を「プリキュア・うお座スターパンチ」に強化させる。
ピンクの尾びれを持った人魚のような姿を持ち、貝のような髪飾りを付けている。


余談

本放送時は他の役と兼任だった都合、大半のキャラがノンクレジットとなっており、全員のCVが判明したのは『スター☆トゥインクルプリキュア』オフィシャルコンプリートブックでのことである。







この先物語核心部に関わるネタバレ注意















































その実態はこの宇宙を創造した張本人であり、本作における全ての元凶。
実は上記の13人の他にもう一人、蛇使い座のプリンセスが存在し、宇宙を創造した際、彼女以外の12人は宇宙中の生き物に自分達が持つ力の半分を分け与えることを思いついたのだが、その分け与えた力こそがトゥインクルイマジネーションであった。*1

これに対し、蛇使い座は「不完全な者達に力を与えればいずれ秩序が乱れる」としてこれに只一人反対。
しかし、結局12人は彼女の気持ちを汲み取ろうとせず、止む無く蛇使い座は実力行使に出る。
しかし、結局は敵わず、それどころか12人は彼女を一方的にパレスから放逐する。

その後、一人残された蛇使い座は宇宙を巡っていくうちに、あちこちで起こるいさかいを目にしていき、自身の考えが正しかったことを勝手に確信して宇宙を壊すべく行動を開始しその過程でガルオウガの母星を破壊してしまう。

しかもこれだけにとどまらず蛇使い座は素顔を隠してダークネストを名乗って、難民の集まりとなったガルオウガの星の跡地に降り立ち、難民たちを言い包めてノットレイダーとして纏め上げ、自分の配下とした。

一方、パレスのプリンセス達もまた、蛇使い座に対抗すべく自分達の力を結集させるための「器」をパレスから作り出した。
それこそがフワの正体であり、その役目はプリンセス達の力でパレスから蛇使い座を葬る程のエネルギーを生み出すための仲介役だった。
しかも、意思を持つ存在でありながら、役目を終えるとパレスに還る(=消滅する)というまさかの使い捨て仕様。

おうし座のプリンセスがプリキュアにフワの育成を頼んだのも、蛇使い座との決戦に向けて、フワを温存、及びその力を可能な限り増幅するためであった。
つまり最初からイマジネーション核爆弾として特攻させる腹積もりだったのである。

ここまで通して視ると分かるように、『スター☆トゥインクルプリキュア』とは、宇宙を創造した神々の些細な内輪揉めが発端となった物語であり、プリキュア達や多くの宇宙の住民、果ては敵幹部や敵組織の戦闘員さえも無関係ながらそれに巻き込まれて大きな被害を被り、プリキュア達に至ってはその尻拭いに有無を言わさず手伝わされていたことになる。

尚事の顛末はダークネストを参照。

12星座がモチーフになると大体星座カースト制度が話題になるが、
この作品に至っては(宇宙全体の均衡のためとはいえ暴力的な手段に訴え多数の惑星とその住人に深刻な被害を与えた)蛇遣い座≒(蛇遣いが生んだ被害の根源的な原因であり、非道な作戦の実行役の役目を無関係な少女に負わせた)それ以外
即ち、13星座全員が全員底辺であった。

また、そもそもの騒動の原因が彼女たちのやらかしが発端でありそれに対する対策もあまりに無責任でプリキュア側に丸投げしすぎたため、味方側の黒い部分が描写されるようになった今現在の歴代プリキュアシリーズの味方関係者の中でもぶっちぎりで評価が悪い。

しかし、その一方で蛇使い座用の切り札として想定して見ると

  • 宇宙星空連合の宇宙戦艦ですら繰り返しても10年はかかるとされる程星空界から地球までの距離を一瞬で移動出来る程のワープ能力にして、最終兵器のフワ
  • 終始、優秀なサポーターであったプルンス
  • 大気成分が異なる異星でも呼吸が可能、プリキュアに変身さえすれば真空の宇宙空間でも当たり前に活動可能になり、重力や気温の影響もものともしない、異星人とも会話ができるようになる能力、プリンセススターカラーペンがある方向を示すレーダーとしての機能など高性能なスターカラーペンダントとプリキュアの力
  • ペンダントに対応してプリンセス達の力を引き出せる、プリンセススターカラーペン
とサポート自体は手厚い方である。

「蛇使い座は視聴者にしか正体は分かりませんでしたがスタープリンセスは当然敵が何者か知っていましたよね?」という質問に対し、制作側は「それはそうです。ただ積極的に関わらないスタンスで人間たちに委ねている。本当に宇宙が無くなりそうな時の浄化作用としてプリキュアを用意しており完全に委ねているとはいえ、プリキュアを危機にさらしたいのではなくトゥインクルイマジネーションは自分の中でこうありたいとする想いが溢れることで作用するものであり自分で気づいて発現するものだから必要以上に語ってはダメ、ということで傍観してるというスタンスにしました」と答えている。
これを「宇宙の行く末をそこに住まう者に委ねた期待」ととるか、「元同胞との決着すら任せきりの傲慢」ととるかは視聴者次第だろう。

ちなみに、宇宙規模の存在であるにもかかわらずギリシャ神話由来の十二星座の姿をしている事についてだが、これは上記の通り「自分達のイマジネーションを宇宙中の生き物に分け与えた」影響によるもの。
よってつまりスタプリ世界では「プリンセスが十二星座をモチーフとしている」のではなく、「十二星座がプリンセスをモチーフにしている」と言った方が正しいのである。

こぼれ話

ちなみに星座といえば「作中のメインとなるプリキュアたちの星座=誕生日っていつなの?」という疑問を抱かれた方もおられるであろう。
ネットが発達した現在ではPixivなどのイラストサイトでファンが生誕祭と称してイラストを投稿することもあるのでなおさら。

実は初代と『Splash☆Star』では設定されていたが、その後しばらくは「同じ誕生日の子はうれしいけれど、違う子は楽しくない、そして違う子の方が圧倒的に多いという理由で、あまり誕生日を積極的に決めていなかった」という理由で設定されていなかった。
但し『ドキドキ』で「そろそろプリキュアも増えてきたし復活させてもいいだろう」という流れで設定され、『Go!プリンセス』以降は慣例となっている。
(『5』~『スマイル』に関しては遡って設定されてはいない。『ハピネスチャージ』は本編では設定されていなかったが2024年12月の放送10周年イベント「10thファンミーティング」の朗読劇にて、正式設定の誕生日が4人揃って明かされた)

以下がプリキュアたちの星座の一覧である。

牡羊座 雪城ほのか 白雪ひめ 春野はるか 有栖川ひまり 輝木ほまれ 星奈ひかる 咲良うた
牡牛座 涼村さんご 犬飼こむぎ 紫雨こころ
双子座 四葉ありす 朝日奈みらい 琴爪ゆかり 薬師寺さあや 夕凪ツバサ
蟹座 海藤みなみ 愛崎えみる 羽衣ララ ローラ・ラメール 華満らん 虹ヶ丘ましろ
獅子座 日向咲 相田マナ 大森ゆうこ キラ星シエル 沢泉ちゆ 風鈴アスミ 夏海まなつ 聖あげは 犬飼いろは
乙女座 九条ひかり 菱川六花 天ノ川きらら 立神あおい 天宮えれな 和実ゆい ソラ・ハレワタール
天秤座 美墨なぎさ 氷川いおな 愛乃めぐみ 剣城あきら ルールー・アムール ユニ 平光ひなた 滝沢あすか
蠍座 美翔舞 剣崎真琴 十六夜リコ 一之瀬みのり 猫屋敷まゆ 蒼風なな
射手座 紅城トワ 香久矢まどか 菓彩あまね 猫屋敷ユキ
山羊座 宇佐美いちか 野乃はな
水瓶座
魚座 花寺のどか 芙羽ここね プリンセス・エル

別世界等の出身の子たちもいるけど星座関係あるの?と言ってはいけない
2025年(『キミプリ』)現在天秤座を抜いて最も多いのが獅子座となっている。その次に乙女座と牡羊座、さらに次に蠍座と蟹座となっている。
一方で複数名いるが牡牛座・山羊座・魚座は少なめ。というか2020年代に入るまでは牡牛座と魚座はいなかったが、ヒープリで花寺のどか&トロプリで涼村さんごが覚醒してからは毎年牡牛座若しくは魚座生まれが加入し徐々に盛り返している。

そして、水瓶座生まれのプリキュアは一人もいない。
該当誕生日の1月20日~2月18日は各作品の放送終了/開始と時期が重なってしまい、更にシリーズ開始直後は2月ではなく4月から描写されることが多い(主人公が転校生とか異世界出身なら進学する前に町に慣れるため3月が描写される可能性はある)ためと思われる。
そういった意味では期間中にクリスマスや正月とイベントが立て続けにあり、それが終わったと思ったらラスボスとの決戦がはじまる時期と重なってしまう山羊座も厳しいかもしれない。実際宇佐美いちかは誕生日イベントがノワールとエリシオのせいでしっちゃかめっちゃかにされてしまった。


追記・修正は宇宙を作ってからお願いします。

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最終更新:2025年05月06日 23:42

*1 つまり知らないというのも嘘だったのだが、これについてはプリキュア自身が覚醒させるべきものなのでどの道ヒントの出しようはなかった