クロッカス(ONE PIECE)

登録日:2020/03/13 Fri 02:54:29
更新日:2025/03/25 Tue 22:01:50
所要時間:約 5 分で読めます





あいつらは…

我々の待ち望んだ海賊たちだろうか… 何とも不思議な空気を持つ男だ

なァ… ロジャーよ

漫画ONE PIECE』の登場人物。

●目次

【プロフィール】

本名:クロッカス
出身地:偉大なる航路(グランドライン)
年齢:71歳→73歳
誕生日:6月4日(『BLUE DEEP』では1月4日となっている)
星座:双子座
身長:203cm
血液型:XF(現実だとAB型・後述する名乗りシーンでもAB型と言っている)
懸賞金:不明
悪魔の実:無し
所属:ロジャー海賊団船医→双子岬の灯台守
所属船:オーロ・ジャクソン号
初登場:単行本12巻・第102話・『さて、偉大なる航路』
好物:大王イカ焼き
武器:銛
覇気見聞色
CV:納谷悟朗→天田益男


【概要】


偉大なる航路(グランドライン)”の入り口である双子岬で灯台守をしている老人。
かつて、後に海賊王となるゴール・D・ロジャーの海賊船で船医をしていた経歴を持つ。

ロジャーと出会う前、ヨーキ船長率いる「ルンバー海賊団」と出会い交友を深め、彼らが偉大なる航路を一周するまでの間、連れていた迷子の仔クジラ・ラブーンを預かる事を約束した。
しかし、数年経ってもルンバー海賊団は岬に戻らず、彼らの身を案じたクロッカスは、その後に現れたロジャー海賊団に船医として乗船し、その消息を辿った。

双子岬に戻ってからラブーンに「ルンバー海賊団はラブーンを置いて逃げた*1という事実を伝えようとするも、ラブーンはこれを受け入れようとせず、以来、赤い土の大陸(レッドライン)を破壊しようと自傷行為を繰り返すようになり、クロッカスはこれを止めようと苦心することになる。

本編では、灯台守の傍ら、ラブーンが暴れ出しても直ぐに対応できるように、彼の胃の中に一軒家を設けて暮らしていたが、麦わらの一味との一件によりラブーンは元来の大人しさを取り戻し、現在は本来の守役に従事しながら仲良く暮らしている。


【外見】


額から頭頂部にかけて禿げ上がった白い長髪に顎髭を生やし、頭の周りに花弁のようなものが生えているのが特徴。
かなりの高齢だが非常に屈強そうな体つきをしており、実際に若い頃は見事な逆三角形の筋骨隆々とした大男だった。


【人物】

表情は険しく、丸眼鏡からのぞく眼光も相まって非常に威圧的なのだが、性格は非常にマイペース。
偶然出会った麦わらの一味サンジ無言で睨みをきかせて威圧してきたかと思えば何も言わずに新聞を読み始めたり、声をかけてきたゾロに対しては「人に物を尋ねる前に自分から名乗るのが礼儀ではないか?」と無礼を指摘したかと思えば、二言目には自身の名前や職業、年齢や星座、血液型まで個人情報をつらつらと答え、彼らからツッコミを食らっている。
また、ラブーンの体内で暮らす上で、遊び心から彼の胃の内側に青空模様をペイントしたり、椰子の木が生えた小島を浮かべてワンマンリゾートを建設していた。

ルンバー海賊団との邂逅や、ロジャー海賊団への加入の経緯から、現在麦わらの一味の船員となったブルックやシャボンディ諸島で暮らす某コーティング職人とも面識があり、彼らの口からそれぞれ名前が触れられ、懐かしまれている。
ラフテル上陸に同行しているためひとつなぎの大秘宝(ワンピース)の正体を知る数少ない一人でもある。
…早い話、割りと早い段階で下手すれば作品終了まで加速度的に物語が進行するほどの情報を持っていた人物ということになるが、作者の初期構想を踏まえればそこまでおかしな話でもないだろう。


【戦闘能力】

戦闘能力のレベルに関して詳細は不明だが、過去編では銛を携えている描写があり、他の幹部クラスと登場することも多いことからそれなりの実力がある様子。
お互い本気でないとはいえ度々ロジャーと喧嘩する程度には腕っぷしもあるもよう。
流石に現在は寄る年波もあってか、双子岬で麦わらの一味に大砲で威嚇された際には「やめておけ、(自分という)死人が出るぞ」と返したりルフィからの勧誘を拒否したりしているが、
Mr.9ペアによるバズーカ砲の弾を2発同時に受け止めて尚軽傷で済ませている。70代の現在でも基礎的体力は常人よりも上であることがうかがえる。

また、覇気については、『ビブルカード』の記述によれば見聞色を会得していることが判明している。


【来歴】

“偉大なる航路“に入って早々に、ラブーンに船ごと丸呑みにされた麦わらの一味と出会う。
当初はその異様な存在感やラブーンの異常な様子を見た麦わらの一味は、「クロッカスがクジラを内部から苦しめて殺そう(捕鯨しよう)としている」と勘違いし、彼らから疑惑の目を向けられていた。

その後、ウイスキーピークの食糧問題を補うためにラブーンを狩猟しようとするMr.9&ミス・ウェンズデーペアが現れるが、彼らが撃った砲弾を全身で受け止めてラブーンを守り、麦わらの一味からの誤解が解かれる。
偉大なる航路の脅威を伝える形でラブーンの境遇を説いていたところ、突如としてルフィがラブーンを相手に喧嘩を始め“引き分け”を宣言。「一周したら今度こそ決着をつける」という約束を交わし、約束を上塗りすることでラブーンの辛い過去を払拭した。

麦わらの一味の食事に招かれたクロッカスはこれから偉大なる航路を渡ろうとする彼らに「記録指針(ログポース)」の使い方を教えると共に(ラブーンを救った礼も兼ねて)私物の記録指針をナミに譲った。
(既に先程倒したMr.9ペアの記録指針を奪っていたのだが、そちらは直後にルフィとサンジの巻き添えで壊されてしまった
この時彼は「偉大なる航路の果てにラフテルがある」と説明している他「その島を確認したのは海賊王の一団だけだ」とさも他人事のように語っており、
ラフテルにワンピースが本当にあるのかについても「さァな」「その説が最も有力だが誰も辿り着けずにいる」と何も知らないかのような態度を取っている。


麦わらの一味が双子岬から去った後、クロッカスは遠のく姿を見送りながら、ルフィが持つ「不思議な空気」を振り返り「我々の待ち望んだ海賊」なる意味深な言葉と共にロジャーの名を呟いていた。

実は自身もその「海賊王の一団」であり、本当の事を知っていて伏せていたわけだが、後のレイリー同様に簡単に真実を教えても意味が無いと考えていたのだろう。


【余談】

新世界編の扉絵631話では、旧友?と飲み交わしている描写がある。
その相手が背を向けていたため当初誰なのか不明だったが、エルバフ編の1139話で登場した元ロジャー海賊団船員のスコッパー・ギャバンの現在の容姿と一致していることからギャバンである模様。

ブルック役のチョー氏は、敢えてブルックと同じ目線に立つ為ある一つを除いてスリラーバーク編以前のONE PIECEは一切読んでいない。その唯一の例外がこの双子岬編である。

グランドバトルシリーズでは、1・2で「ラブーンのお腹の中」ステージの背景キャラとして登場。
定期的に現れては、無差別に適当に攻撃してくる危険人物となっている。
このステージ自体、足場が狭くて戦いづらい上、リングアウトすると胃液の海で大ダメージを受けるため、ステージ難易度の向上に一役買っている。



クロッカス「編集はやめておけ…失敗するぞ」

サンジ「……ヘェ 誰がてめェの項目の追記・修正に失敗するって?」

クロッカス「私だ」

サンジ「お前かよ!!!」

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  • 懸賞金不明
  • 73歳
  • 初登場が偉大なる航路突入~アラバスタ編終了まで
  • 高性能じいちゃん
最終更新:2025年03月25日 22:01

*1 真相は、病気に掛かった船長ヨーキと他数名が乗っていた船を引き取り「凪の帯」を通って「偉大なる航路」からの脱出を余儀なくされていた。ルンバー海賊団は船を新調しブルックが船長代行として旅を続けていたが、敵船との交戦により壊滅してしまっていた。