ウルフイマジン

登録日:2020/06/04 Thu 15:03:09
更新日:2025/07/09 Wed 09:31:43
所要時間:約 5 分で読めます





全部消してやる!消えろ消えろおおおおおお!

出典:仮面ライダー電王/東映/第18話「時計じかけの婚約者」/2007年5月27日放送

ウルフイマジンとは『仮面ライダー電王』に登場する敵キャラクターである。


データ

身長:196㎝
体重:116㎏

概要

本作の怪人「イマジン」の内の一体。
未来人の精神エネルギー体が沢田由香に憑依し、彼女の思い描く「赤ずきん」のオオカミのイメージから実体化した姿。
見た目は黒い狼をそのまま人型にしたような姿であり、元ネタを意識してか、頭頂部が赤くなっている。

人物像

一人称は「」。
モモタロス以上に凶暴且つ好戦的で短気な性格をしており、些細なことで簡単に激昂する。
一応自分の使命を果たそうとして、頭に響く「」を頼りに指定の場所を破壊するような真面目な一面はあるものの、ことが思い通りに進まないと露骨に苛立って自分勝手に破壊活動に走るあたり、やはり根はチンピラじみている。

やたら叫び声が喧しいことで有名。
ありったけの怒りを込めて絶叫しながら暴れ回る姿は中の人の演技も相俟ってインパクト絶大で、2話のみのゲスト敵ながら視聴者に強烈な印象を残した。

戦闘スタイル

武器は三日月のように刃が湾曲した
そのまま振るうだけでなく、剣先から赤い三日月状の斬撃を放つことも可能で、その威力たるや、一撃で高層ビルを破壊する程となっている。

一方、短気な本人の性分上、相手のペースに巻き込まれやすいのが弱点であり、フォームチェンジを柔軟に繰り返す電王には「コロコロ変わりやがって!」とやはり激怒していた。

沢田由香

演:満島ひかり
ウルフイマジンの契約者。
野上良太郎の高校時代の同級生。
英語に馴染むべく、高3の途中からイギリスに留学していた。
しかし、言語の壁から現地の学校にも馴染めず、ホームシックに陥って帰国してきた。
だが、そこでも自分の思い出の場所が次々に塗り替えられていく様に孤独感を覚えていたところをウルフイマジンと契約。
「過去の思い出に浸りたい」と願ったところ、自宅で嘗て打ち込んでいたテニス用具や、思い出の写真を見せられ、過去への扉を開かれた。

活躍

第17話「あの人は今!も過去?」

過去へ飛んだ後、早速「声」の言われるがままに町を破壊。
その最中に良太郎が変身した電王プラットフォームと激突。
密かに鍛錬に励んでいた彼は、自分の力を試そうとするが、ウルフイマジンは鬱陶しそうにこれを一蹴。
負けじと食い下がる電王だが、戦いの最中突き飛ばされた弾みで、外套姿の男性と衝突。
彼が持っていた懐中時計に見覚えがあった電王はその素顔を見ると動揺。

大急ぎで逃げていくその人物を追うとするが、ウルフイマジンは隙をついて攻撃。
そのまま止めを刺そうとするが、そこへリュウタロスが駆け付け、電王はガンフォームにチェンジ。
遠距離から軽快に攻撃してくる相手に成す術は無く、危うくワイルドショットを撃ち込まれかけたところで退散した。

第18話「時計じかけの婚約者(フィアンセ)

逃げ延びたはいいが、ある時を境に「声」が聞こえなくなり、どうすればいいのか路頭に迷い苛立ちを募らせていく。
そして、夜が明けると、我慢の限界に達し、溜まりに溜まった鬱憤を晴らすかの如く町で暴れ回るが、そこへ電王ロッドフォームが登場。
華麗に立ち回る相手には手が出せず、何とか一矢報いるも、電王は続けてアックスフォームにチェンジ。頑丈な肉体とパワーに劣勢となる。
ここで良太郎はキンタロスにモモタロスと変わるよう頼み、電王はソードフォームとなる。
しかし、


俺、さんじょ。


モモタロスは鍛錬の件で要らぬ気遣いをさせられたことや、愛理について今まで全く知らなかったことを次々に教えられて混乱していたこともあり、普段とは打って変わってやる気が見られず、ウルフイマジンにもやられるがままになってしまう。
やがてウルフイマジンそっちのけで「これからはこそこそするな。それとなぁ、姉ちゃんのことも全部話せ。俺はなぁ、ウジウジしてるの嫌ぇなんだよ!」と良太郎に説教を垂れるモモタロスにやはりウルフイマジンは激怒する。


何ごちゃごちゃ言ってんだ!うっせえぞ!

おめぇがうるせえ!この野郎!


しかし、先程のやり取りで普段の気分を完全に取り戻した電王には終始押され気味で、最後は俺の必殺技パート5で倒された。

由香も愛理に諭されたことで立ち直り、再びイギリスへと帰っていった。
そして良太郎は、この一件で居なくなった愛理の婚約者の生存の可能性を見出し、行方を掴むべく過去へ飛ぼうとするが、その前に謎の青年が現れたのだった....

余談

  • マイナーなおとぎ話モチーフの多い敵イマジンの中では、イマジンズに負けない程の知名度の話がモチーフになっている。

  • 声を演じた檜山修之氏は本作が仮面ライダーシリーズ初出演となった。また、数年後には『仮面ライダーフォーゼ』にて、ナレーション及びタチバナを演じることになる。
    ちなみに放送後、檜山氏は後に同作でジークを演じる三木眞一郎氏から「朝からうるさい」と苦情を言われたという。


  • 後に『イマジンあにめ2』にも登場。デネブを誘拐し、身代金450万円を要求するが、誰もデネブの身を案じないイマジンズに熱く仲間の大切さを語るも、それに感激したデネブによってシベリアの強制労働所に送られてしまった。


  • 狼モチーフの怪人は次回作にも登場している。
    ただし、こちらはレギュラーキャラで、紆余曲折ありながらも最終的には主人公達の協力者となるポジションである。

  • 敵イマジンでは珍しくフィギュア化され、ディフォルメフィギュアの「プロッププラスプチ」にラインナップされている。


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最終更新:2025年07月09日 09:31
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