ドゥドゥー=モリナロ

登録日:2020/06/08 Mon 20:15:00
更新日:2025/01/22 Wed 21:41:13
所要時間:約 7 分で読めます






命をかけて、殿下をお守りする。それが、おれの生きる意味だ。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


概要

ドゥドゥー=モリナロとは「ファイアーエムブレム 風花雪月」の登場人物である。

CV:高橋英則

褐色肌の巨漢。8月31日生まれ、18歳、204cm。
ファーガス王国北西部に存在するダスカー地方の出身だが、世間からはダスカー人は、
「ダスカーの悲劇*1」の首謀者として認知されているため、学院内外関わらず強い偏見と差別を受けている。
ドゥドゥー自身もダスカー征伐で死にかけたものの、ディミトリに救われたことで彼に従者として絶対の忠誠を誓っている。
このため他学級ルートだと彼をスカウトすることができずディミトリ同様に運用できるのは青獅子ルートのみとなる。

趣味は家事全般、料理の研究。
好きなものは園芸、刺繍、花、工芸。
嫌いなものはディミトリに害をなす者。

上記の経緯もさることながら、それ以上に巨漢・寡黙・威圧感溢れる風貌のせいでかなり近寄りがたい。
しかし園芸や料理を趣味にしていたり、支援会話で困った者には手を貸すなど、心優しい性格である。
厳つい見た目だが好人物、あとアーマー系というのはifブノワに近いが彼と異なり動物にも避けられるようで、馬術や飛行が苦手ということで性能面にも反映されている。
尤も当人は自分の出生故に他者がいらぬ誤解を受けるのを避けるため、あえて距離を取っている。

見た目はFE王道な厳ついアーマーであるが、キャラ性格や行動、シナリオ上の立ち位置においては、類似点がかすっている部分はあれど過去作のどのキャラとも似て非なる。
ベレト・ベレスの父ジェラルドが語る亡き妻、主人公の母の人となりを聞き、ドゥドゥーとの完全一致を思い浮かべたドゥドゥーファンは数しれず……。

ディミトリに対する忠義は凄まじく、彼のためなら命を投げ出すことも厭わない。そしてその忠義は全てのルートにおいて様々な形で発揮されることとなる。


中の人は『覚醒』でウード、『if』でオーディンも演じている。
キャラが違いすぎるせいでとても同じ声優とは思えない。


性能

斧術、槍術、格闘、重装が得意で信仰、馬術、飛行が苦手。HPと力と守備の成長率が50%以上と高水準だが、他は軒並み30%以下と大変極端な配分となっている。特に速さは20%、魔防に至ってはたったの10%と成長はまず見込めない。
歴代シリーズにおけるアーマーナイトの特徴である「固い・強い・遅い」を地で行く性能。
平民なので紋章は持っていない。

彼が持つ個人スキル「主君の盾」は行動せずに「待機」すると1ターンの間守備+4というそこそこ優秀なもの。ステータスが低い序盤は非常に役に立つが、強力な武器や騎士団が揃う中~終盤ではやや見劣りする。

弱点としてはやはり魔法。物理には強い反面、魔法を喰らうと追撃であえなく沈んでしまうので戦う相手は選ぶこと。
また魅力も伸びにくいので計略にもやや弱い。
加えてドゥドゥーのみの欠点として後述の途中離脱と再加入の遅さによるブランクがあり、どうしても他ユニットと比べてレベルが開いた状態で起用する羽目になるので、移動力の低さもあって高難度だと活躍が難しくなる。
ディミトリとの支援では威力上昇効果があるため開き直って彼の副官に固定するのもいい。

クラス適性としてはやはりアーマーナイト・フォートレスが無難だが、馬術が苦手なこともあるので最上級職のグレートナイトになりにくいのがネック。
またグレートナイトは魔防成長率にマイナスがかかることも気がかりで、もともと低い魔防がさっぱり伸びなくなってしまう。
再移動と機動力の確保は大きいが、無理して転職してもメリットは薄い。

やや防御を落としてしまう欠点もあるが、斧・格闘得意のためウォーマスターを目指すのもありである。
特にマスタースキルの「切り返し」が有用。「HP50%以上で敵から攻撃されたとき必ず追撃する」というスキルだが、副次効果として敵の追撃発生も防いでくれる(たとえ自分が反撃できない状態でも)。強制的に攻速が4上回った状態になっているイメージか。
ヒーローズの同名スキルとは同じようなテキストながら処理が異なる*2ため、召喚師から先生になった人は特に驚くことであろう。
敵に追撃を許しやすいドゥドゥーにはうってつけのスキルなので、ウォーマスターになれるならぜひ取っておきたい。

敵対時にはその物理防御の高さから、まともに相手をするなら魔法でさっさと片付けるのが吉。しかし帝国ルートだと……(後述)


各ルートにおける立ち回り

唯一味方として使える青獅子ルートでは、第二部開始前に処刑寸前のディミトリを助けた代償として死亡しており、離脱した(合流しない)ままとなる。
ただし第一部においてドゥドゥーの外伝をクリアしていれば、実は同胞のダスカー人達に救われており生存。シナリオ攻略中に復帰する。
ちなみに外伝をクリアせず進めていた場合は本当に離脱してしまう。
前作の緑の忍者と違い条件こそ難しくない(むしろ普通に満たしていることも多い)ものの、それ故つい後回しにしてしまい外伝をプレイする機会を逃してしまいがちなことには注意。

金鹿ルートにおいてはグロンダーズの会戦における敵ユニットとして登場するが、立ち回りに関係なくここでは戦死せず生き残る。黒鷲教会ルートにおいては戦う機会すらない。
その後は仇討ちのために帝国に潜入捜査をしており、帝国領に攻め入った自軍に情報を提供してくれる。あんな外見でよくばれなかったものである
エーデルガルトと決着をつけるマップでは味方CPUとして途中参戦。よりによって敵陣のど真ん中に出現するが、高い守備力で片っ端から敵をなぎ倒してくれる。
かといって放置しておくと魔法の集中攻撃を食らってあえなく離脱してしまうことも。
彼が離脱する前にマップをクリアすれば生存するが、別に生存させたところで貰える特典も本編への影響も特に無い*3



支援会話
青獅子の全員と支援があるものの、スカウト不可との兼ね合いか黒鷲・金鹿のキャラとは一切支援が無い。あとはギルベルト、フレンシャミアのみである。
背景と性格上何かと空気が重くなりがちな一方で、日常の話題として料理ネタが多いのも特徴的。

ベレスのみ支援Sを選択出来、ディミトリの従者をわざわざ辞めてきて一途に愛情を注いでくれる。

ディミトリとの支援においては常に「主君と従者」という立場で接するが、「対等な友」として接することを臨む彼からはそれを嘆かれる。
そして言葉を重ねるうち、たった一度だけだが、友として、一切の気兼ねなく、ディミトリの名を呼ぶ。
ペアエンドでは常に側に仕え、本当の家族のようだったという。死後ディミトリの墓の傍らに埋葬される。

フェリクスシルヴァンとの支援はB止まり。
何かとディミトリを貶すフェリクスとディミトリに忠誠を誓うドゥドゥーの相性は一見最悪だが、フェリクスの言動に彼なりの優しさがあることを理解している。
シルヴァンは「理論的に考えればダスカーは潔白」という考えを持っていて偏見なく接しており、周囲の悪評に反したその思慮深さと配慮でドゥドゥーの評価が上がる。

アネットとの支援では何故か鍋が爆発する現場に居合わせたことから料理の手伝ったり、一緒に掃除当番を請け負ったりするが、その度にアネット共々災難に見舞われたり、一緒に乗り越えたりする。
青獅子との支援会話では唯一ダスカーのことが全く話題に上らない内容になっている。

アッシュとの支援では自身が作る料理を気にいられ、彼のために何度も振る舞いつつ、お互いの身の上話によって交流を深めていく。
ペアエンドでは王の従者として勤める傍ら、アッシュにダスカー料理を指南。
その結果、ダスカーとファーガスをつなぐ架け橋となる。

イングリットとの支援では最初こそ(婚約者が殺された事件の首謀者……とされている)ダスカー出身ということで少なからず嫌悪されるものの、支援を深めるうちに少しずつ打ち解けていく。
ペアエンドでは玉座の守護者として並び立って戦う無二の相棒となったものの、明確に恋仲になったわけではないと書かれている。

ギルベルトとの支援では、ギルベルトが出奔する前に多少の面識があり、その時から彼に敬意を抱いていることが語られる。


台詞

  • ……料理は、好きだ。
    ……ほう。お前は、なかなか筋が良さそうだな。
  • ……殿下。おれは申し上げましたね。必ず本懐をお遂げください、と。
    今から再び、おれは殿下の剣に、盾になりましょう。
    ですから殿下……おれに見せてください。あなたが願いを遂げる、その瞬間を。
  • あなたは約束してくださった。ダスカーの血を誇れる国を作ってやる、と。
    あなたの築く王国では、ダスカーの民やフォドラの民、そういった区別もなく……
    何の気兼ねもなく、胸を張って、あなたを友と呼べるのですか。……ディミトリ。
  • ……おれだけでは、あの女を討てん。……今はお前たちに加勢する。たとえおれが死のうとも、捨て置け。
    エーデルガルトの首さえ取ってくれれば……他に望むことは何もない……!
  • いいえ! ……少なくともおれは、あなたがいたからこそ、今日まで生きてこられた。
    この9年……あなたと共に在れたことがおれの誇り、何にも代えがたい幸福でした。
    おれは……果報者です。
  • ……おれはダスカーの人間だ。ダスカーはファーガス神聖王国を裏切り、国王を殺したとされ、制裁を受けた……
    今でもダスカー人は王国の人間たちに疎まれ続けている。罵倒され、唾を吐かれ、石を投げられる……
    だがここには、ダスカー人を恐れ、拒絶し、嫌悪する者はいない。……おれは、不思議な気持ちでいる。
    特にお前は……何者に対しても公平だ。おれは、お前に興味がわいた。
    だから……ゆるしてくれるだろうか。今日からお前を、友と呼ぶことを。


FEH

……おれのすべきことは変わらない。

為すべきをを為す、それだけだ……


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

殿下の実装から約2年遅れて2021年3月で実装。イラストは北千里氏。
第1部での姿なのでそうは見えないが緑属性の斧・重装ユニット。

武器スキルは周囲2マスに味方がいる時、戦闘中、自身の攻撃、守備+5、かつ戦闘中、攻撃、守備の弱化を無効の『護衛の斧+』
Aスキルは敵から攻撃された時、戦闘中、攻撃、守備+6、かつ敵の奥義発動カウント変動量-1の『鬼神金剛の構え3』
Cスキルは周囲2マス以内の味方が剣、槍、斧、竜、獣の敵から攻撃された時、スキル所持者は【護り手】を発動*5
スキル所持者が「護り手」を発動時、戦闘中、攻撃、守備+4『鎧の護り手・近間3』

鎧の護り手や鬼神金剛の構え、大盾を持っていることから近接壁専門の構成。攻撃も汎用だが59と斧ユニットでは高水準。
だが遠距離武器には対処できず、魔防は中途半端なのでダメージを喰らいやすい。
護り手が発動しても、魔防基準のマムクートの攻撃や重装特効のある相手もいるので油断ならない。
その両方を満たすイドゥンはすくみの影響もあって天敵といえる。

登場直後のイベント「想いを集めて フォドラの花種」ではユルグヘルビンディと出会う。
二人の祖国の間には大きな戦争はあったが、ユルグは祖国を滅ぼしたヘルビンディやムスペルの人々を恨んではいないと語る。
彼はダスカーの悲劇のことや主であるディミトリとの出逢いについて語るが、ヘルビンディからは「元いた世界の因縁など関係ない」などと一蹴されてしまう。
ドゥドゥーはヘルビンディの話に一定の理解を示したうえで、どこにいようが今まで通り主に最後まで忠誠を尽くす事が自分の使命だと改めて悟るのだった。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2024年7月に水着姿で超英雄初参戦。イラストも北千里氏。
緑属性の斧は同じだが身軽となったのか歩行ユニットへ。戦禍の連戦報酬で配布。
水着でも従者の役目は曲げない様子。
青獅子のクラスメイト達も従者の事は忘れて遊ぼうと勧められるが頑なに断っているらしい。
なお、ドゥドゥーを最後に青獅子の学級の超英雄はこれでコンプリートになる。

武器スキルは『錨の斧+』
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、守備+5、さらに、攻撃、守備が〇×5(最大15)だけ増加、敵の奥義発動カウント変動量-1
(〇は、自身を中心とした縦3列と横3列にいる「攻撃が55以上の味方の数」と「守備が40以上の味方の数の合計値)
Aスキルは攻撃、守備+5。魔防-5の『不壊3』
Cスキルは偶数ターン開始時、自分と周囲1マスの味方の守備+6の『守備の波・偶数3』

身軽だがステータス傾向は通常版と同じ。
しかしAスキル補正で攻撃65、守備52と圧巻。全ての斧ユニットの中でトップ。
味方の数に攻撃と守備のステータス次第でさらに上がる。一癖ある性能だが屈強に恥じない固さを用いる。

遠距離武器には対処できず、魔防は中途半端は通常版の弱点と同じで護り手で味方を援護は出来なくなっている。
しかし重装特攻は受けなくなったのでリスクは減った。

追記・修正はディミトリに害をなさない人がお願いします。


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最終更新:2025年01月22日 21:41

*1 本編の4年前、ファーガス国王夫妻を含む多数の人間が惨殺された事件。唯一ディミトリのみが生存したものの、この報復としてダスカーはほぼ虐殺に近い形で征伐されることとなった。

*2 ヒーローズでは「絶対追撃」と「追撃不可」という効果が別々に存在し、前者にあたる切り返しだけではお互いに追撃が発生する形となる。

*3 生き残って故郷に帰ったことがモブキャラの口から語られるが、自軍に参戦することはない。

*4 本人の台詞から城の宝物庫に保管されていた紋章石を使った模様

*5 攻撃された味方の代わりに味方のマスで戦闘を行い、戦闘後の効果を受ける。