日輪仮面

登録日:2020/08/19 Wed 12:49:11
更新日:2025/01/02 Thu 11:06:10
所要時間:約 4 分で読めます





日輪仮面、ただいま戻ってまいりました……!

出典:秘密戦隊ゴレンジャー/東映/第15話「青い大要塞!大暴れバリブルーン」/1975年7月26日放送

秘密戦隊ゴレンジャー』の第15話「青い大要塞!大暴れバリブルーン」から第20話「真赤な死闘!日輪仮面対アカレンジャー」に登場した黒十字軍の将軍。

身長:195㎝
体重:160kg
出身地:アフリカ
声:増岡弘


【概要】


黒十字軍の初代大幹部。
「アフリカの星」という異名を持ち、アフリカ戦線での連戦連勝の実績を買われて遅々として進まない日本侵略を遂行するために呼び寄せられた。

太陽のような頭からはを放っており、初めて登場した時には虹仮面を眩しがらせていた。
黒十字総統や虹仮面の話からすると、元々は日本で活動していたらしい。

【能力】

武器は太陽を型どったで、杖を頭上に掲げた姿勢で口から発射する熱線「日輪ファイヤー」必殺技
目からも熱線を発射することができ、鏡仮面に日輪ファイヤーを反射させてさらに強力な熱線を放つ「サンミラー火炎」という合体攻撃を使用したこともある。

その戦闘力はもちろん、虹仮面が難攻不落と豪語するバリヤーが真上からの攻撃に弱いことを一目で見抜く観察眼や、大地を不毛の地に変える薬品「Z20」の使用など、多方面に優れた能力を持っている。

【人物】

しかし、人格面は決してそうとは言えず、自らの保身や出世を第一に考える性格。
戦況が不利になると「後は任せた」とさえ言わずにさっさと撤退してしまうだけでなく、自分が見捨てたくせに「私と共闘していれば」などと、責任を擦り付ける発言まで行う。
外部から来て大きな顔をしているせいか、共闘した仮面怪人たちからも快く思われていないようで共闘した五人のうち三人と言い合いをする場面があったり、一つ目仮面とは全く共闘しておらず会話もしていない。
また、全員から敬語を使われず、ろくに指揮官としてさえ扱われていなかった。
どうやら、仮面怪人たちの認識はあくまでも「援軍」のようである。

登場した四人の将軍のうち、唯一名前に「将軍」と入っておらず、*1独自の軍団も持っていないことから、おそらくは「幹部待遇で招かれた強者」といった立場であり、他の三人のような明確な指揮官クラスの役職ではないのかもしれない。
後に、同じように実力を買われて来日した「アラビア砂漠の魔王」の異名を持つ鉄カゴ仮面が登場したが、それと同じ立場なのだと思われる。
鉄カゴ仮面も指揮官であるテムジン将軍に対してかなり挑戦的な態度を取っており、おそらくは「次期将軍候補」といったところが正しい立場なのかもしれない。


【活躍】


第15話で来日し、虹仮面のバリヤーの弱点を指摘するとバリブルーンを奪うために新命以外の四人を誘きだして分断し、バリブルーンを奪うことに成功。
そして、バリブルーンで東京を爆撃していくが直接要塞に乗り込んで来た新命に奪い返され、要塞も破壊されたことで虹仮面を見捨てて撤退する。

その後もイーグルの原子炉を破壊してイーグルの電力を断つと同時に放射能を撒き散らす「パイル作戦」を立案し、さらにゴレンジャーを五人揃わせないためにペギーを集中して狙おうとしたり、アフリカ戦線で使用した大地を不毛の砂漠に変えてしまう薬品「Z20」を使って食べ物と水を奪おうとするなどするが、いずれもゴレンジャーに阻まれて失敗。
イーグルの「秘密兵器X」の設計図を盗み出したミスサファイアから設計図を手に入れようとした時には、ミスサファイアが偽物の設計図を渡して金を騙しとろうとしていると見抜いたまでは良かったが、いつものように剣仮面を見捨てて撤退したせいでミスサファイアが身に付けていた本物の設計図を見落とすというミスを犯して黒十字総統から責任を追及されてしまう。

そして、第20話で将軍用の立派なイスが新しく用意されたのを見て喜んで座ろうとするが……

おお~っ、これは立派なイスだ。さぞ座り心地もよかろうて……

座ってはいけません!

何故か回りにいたゾルダーに止められてしまう。
憤慨した日輪仮面は文句を言うが、

自分のイスに座るのに、何の遠慮がいるんだ!?ん!?

このイスは日輪仮面様のイスではございません

フフフフ…冗談が過ぎるぞ?私以外にこの将軍のイスに座るものがいるということか?

は、そういうことです

え!?

これは本当に私のイスではないのか!?

それを聞いた日輪仮面の脳裏にはあるイメージが浮かぶ。そしてそこに現れた黒十字総統から、新たに「モンゴルの鬼」と呼ばれる鉄人仮面テムジン将軍を呼び寄せたことを聞かされて見切りをつけられたことをようやく悟る。
慌ててゴレンジャーを倒すと言うが信用されず、三日の内に倒すように最後通告を突きつけられてしまう。

日輪仮面は失敗の責任で死刑にされそうになったという芝居を打って海城に近づき、偽のアジトの情報を渡して海城以外の四人を捕らえる事に成功。
さらに、各地のイーグル基地をミサイルで破壊してしまう。
一人残された海城がやって来るが、

日輪仮面!貴様……!

どうやら私の勝ちのようだな?ゴレンジャーの首を献上すれば、私は黒十字軍の大将軍の地位につける……!

思い上がるのもいい加減にしろ!貴様の行く先は地獄だ……!

激怒した海城はアカレンジャー変身し、戦闘になるが必殺の日輪ファイヤーでアカレンジャーを倒すことに成功。
捕らえた四人を死刑にするため引き上げる。

四人を死刑にしようとするが、そこに生きていたアカレンジャー、バリブルーンに乗った江戸川総司令と008、009が駆け付けて四人を救助するとゴレンジャーとの最終決戦に突入。
ゾルダーを倒されて身構えると、

出典:秘密戦隊ゴレンジャー/東映/第20話「真赤な死闘!日輪仮面対アカレンジャー」/1975年8月30日放送

俺に任せてくれ……!

出典:同上

よし……来い!

アカレンジャーが一騎討ちを挑み、対決となる。
日輪ファイヤーを放つがかわされ、ヤリビュートの一撃を受けると、猛攻の前に圧倒されてチョップで杖を折られてしまい、投げられたヤリビュートが胸に突き刺さってしまう。

出典:同上

ゴレンジャーストームだ!ゴーッ!

OK!ゴレンジャーストーム!

いいわね?いくわよ!キーッ!

まかせんしゃい!ミド!

OK!アオ!

オーライ!アカ!

フィニッシュ!

出典:同上

すかさず放たれたゴレンジャーストームが直撃し、ついに日輪仮面は倒れて大爆発。
その愚かな奸計とともに滅び去ったのだった。


【共闘した仮面怪人】


日輪仮面が在任中に登場した仮面怪人。
彼等の態度を見るに、「配下」ではなくあくまでも「共闘」である。
彼等とはほとんど反りの合わなかった日輪仮面だが、鏡仮面には合体攻撃をした仲であるためか攻撃を受けた時に「しっかりしろ!」と珍しく心配する声をかけていた。
一つ目仮面とだけは、全く絡みがなかった。



【その他】


スーパー戦隊シリーズ初の大幹部キャラクターである。

2021年に放送された特撮ドラマ『ザ・ハイスクール ヒーローズ』には日輪仮面を元ネタにした「日輪魔人」が登場する。


追記・修正お願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年01月02日 11:06

*1 ただし、第21話でナレーションに「将軍」と呼ばれた