登録日:2020/10/12 Mon 21:14:45
更新日:2025/02/22 Sat 03:31:03
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秩父鉄道秩父本線は、
埼玉県の羽生駅と同県の三峰口駅を結ぶ秩父鉄道の路線である。
路線記号は
CR。
概要
営業運転区間は全区間が埼玉県内に属する。山間部を走行する区間があるがトンネルはない。
秩父鉄道が保有する路線は秩父本線の他に武川駅から分岐する三ヶ尻線があるが、こちらは貨物線で旅客列車の営業運転がないので、秩父鉄道では本線が唯一の営業路線となる。
このためか路線の正式名称である「秩父本線」で呼ばれることは少なく、「秩父鉄道」「秩鉄」などと呼ばれることが多い。
全線単線で、一部列車はワンマン運転を実施している。
2022年3月からはICカード対応の自動改札機および簡易改札機が設置され、全駅でSuicaや
PASMOなどの交通系ICカードが使用可能になった。ただし、チャージはすべての駅でできる訳ではないので注意。
東映特撮では鉄道に絡んだシーンで使われることの多い鉄道路線であり、特に広瀬川原車両基地では敵との戦闘シーンが多く撮影されている。
列車種別
各駅停車。自社線内の他、
西武秩父線との直通運転を行っている列車がある。
一部の列車は熊谷駅、影森駅を始発・終着とする。
2023年3月18日のダイヤ改正で、土休日に上り2本が設定された。
長瀞方面への速達列車で、乗り入れ先の横瀬で西武鉄道の特急列車と接続している。
急行「秩父路」と異なり、乗車券のみで利用可能。
通過駅の降車要望が多かったことから、2025年3月15日のダイヤ改正で普通列車化される。
停車駅…長瀞、皆野、秩父、御花畑、横瀬~飯能(西武鉄道線内各駅停車)
秩父鉄道の優等列車で、羽生・熊谷~影森・三峰口間で運行される。
野上~長瀞ないし秩父~影森間のみ利用する場合を除いて、急行券(大人:300円/小児:100円)が別途必要。
2022年3月12日から2023年3月31日までは、ICカード(PASMO)のサービス開始記念として乗車券のみで利用が可能だった。
普通列車同様、ワンマン運転を行っている。
停車駅…羽生(土休日のみ)、行田市(土休日のみ)、熊谷、武川、ふかや花園、寄居、野上、長瀞、皆野、秩父、御花畑、影森、三峰口(土休日のみ)
熊谷~三峰口間で運行される列車。
1日1往復のみ運行される。基本的に土休日運行。
SL指定席券(大人・小児同額:1100円)またはSL自由席券(大人・小児同額:800円)が必要になる。
車内放送には秩父出身の落語家・
林家たい平が起用されており、イベントで本人が登場することもしばしば。
牽引機関車であるC58 363号機が使用できない時は、「ELパレオエクスプレス」として電気機関車牽引で運行される場合がある。
停車駅…熊谷、ふかや花園、寄居、長瀞、皆野、秩父、御花畑、三峰口
主な駅
東武伊勢崎線乗り換え。
この駅のみ駅名標が
JR東日本風になっている。
東武鉄道とは線路が繋がっており、東上線と伊勢崎線で車両のやり取りを行う際などに利用されている。
1面1線だが橋上駅舎となっている。県立羽生実業高校の最寄り駅。
JR
伯備線にも同じ漢字駅名があるが、そちらは「にいざと」、こちらは「しんごう」と読む。
大正時代からの見沼代用水橋梁(ポニーワーレントラス橋)の最寄り駅。
周辺には高校や公共施設があり、単独駅としては一番利用が多い。
行田市役所や忍城の最寄り駅。
行田市の市街地からは少し離れた位置にある…が、JR行田駅と比べれば圧倒的に近い。
2017年4月に開業した請願駅。
駅名は当駅の近くにある熊谷流通センターとその愛称である「ソシオ熊谷」に由来する。
行田自動車教習所も近い。
上越新幹線、
高崎線乗り換え。
パレオエクスプレス号と平日の急行秩父路号は当駅発着となり、普通列車も一部の列車は当駅発着。
駅前に秩父鉄道の本社がある。
八木橋百貨店最寄り駅。
かつては隣の熊谷駅とともに東武熊谷線と乗り換えられた。
貨物路線の三ヶ尻線との分岐駅である。
同名のプレミアムアウトレット建設計画に際して設置された。
そのため開業からしばらくは
秘境駅の様を呈していたが、2022年10月にダイヤ改正を実施して急行秩父路号停車駅に昇格。
SLパレオエクスプレスも同日から武川に代わって停車駅となった。
寄居町立寄居中学校の最寄り駅として開業した。
鉄道むすめ~鉄道制服コレクション~の
桜沢みなのは、当駅と皆野駅から命名されている。
「さくらさわ」と読みは異なるものの
長野電鉄長野線の駅名が一致することから、
朝陽さくらとの
桜コラボ企画が実施される切っ掛けとなった。
東武東上線、
八高線乗り換え。秩父鉄道管轄の3社共同使用駅。
東上線、八高線と線路がつながっており、前者は伊勢崎線との車両のやり取りの際に、八高線との接続線は主にSLの検査入出場の際に使用されている。
全列車停車駅で、長瀞方面の西武直通列車は当駅発着。
駅舎は開業当時の姿のままで残されており、関東の駅100選に認定されている。
愛称となる副駅名の「美の山登山口」は、皆野町との連携企画による設定で公募された。
蓑山の山頂に整備された花の名所で日本夜景100選にも選ばれた美の山公園へ辿り着くには、徒歩だと約90分かかる。
皆野町の中心地にある駅。
愛称となる副駅名の「秩父音頭のふる里」は、皆野町との連携企画による設定で公募された。
周囲には綺麗な花畑が広がっている…という訳ではない。
徒歩15分ながら羊山公園芝桜の丘に一番近い駅であるため、副駅名として「芝桜」が設定された。
西武秩父線西武秩父駅はこの駅から100m程しか離れていないので、西武鉄道との乗り換えに便利。
林家たい平の実家最寄り駅で、2022年には従来あった駄菓子屋たい平に加え「たい平美術館」がオープンした。
SLは通過だが急行秩父路号が停車する駅。一部列車は当駅発着。
かつては急行秩父路号は一部のみ停車だったが、2010年の改正で全列車停車となった。
仮面ライダーの聖地の1つである浦山ダムの最寄り駅(とはいっても徒歩20分くらいの距離はあるが…)。
カーブの途中に位置する関係で、自社車両の普通列車は中間の2箇所のドアのみが開く。
本線の終着駅で埼玉県最西端の駅。
駅の北側に
蒸気機関車用の転車台が設置されており、パレオエクスプレス運転日は方向転換の様子を見ることができる。
使用車両
※電気機関車と貨車は本項では省略
自社車両
元
都営三田線の6000形。
3両編成化された以外は原形を限りなく保っている。
4編成が譲渡されたが、ラストナンバーの編成が事故により廃車されたため現在は3編成が在籍している。
一部の編成には海老名や羽沢横浜国大の行先が入っている。
急行秩父路号に使用される車両で、元西武新101系。
改造時にロングシートからクロスシートに変更され、中間のドアを埋めて3ドアから2ドアにするなど大改造が行われた。
元東急8500系。2編成が在籍している。
元東急8090系。7500系が3両編成で、7800系が2両編成。
パレオエクスプレス牽引に使用される蒸気機関車車両。
パレオエクスプレスの客車。
乗り入れ車両
秩父鉄道直通用に製造された車両。
塗装は西武の普通鉄道線車両では唯一となる
ライオンズカラー。
101系の機器類を流用した2ドア車で、座席はセミクロスシートで
トイレが設置されている。
過去の車両
元
国鉄101系。
短編成化され冷房が設けられたが外観はほぼ同じ。
12編成が在籍していて一時期は国鉄・自社リバイバル塗装を含めた7色に塗り分けられていた。
JRでは2004年に全て廃車されたが、こちらは2014年まで生き残った。
元東急初代7000系。
前面の帯以外はほぼ譲渡前と同じ仕様。
4編成が在籍していたが、非冷房のため2000年に全て廃車された。
国鉄165系を改造した「秩父路」号用車両。
改造の際に前面の貫通扉を埋めて幕を設置した。
3編成が在籍していたが2007年に廃車された。
追記・修正は秩父を堪能した人にお願いします。
- 画像が正しく表示されなかったので、画像部分を一旦コメントアウトしました。また改めて掲載する予定です。 -- 名無しさん (2020-10-12 21:18:43)
- ↑正しく表示できる画像に変更した上で掲載いたしました。(直前の編集がIP表示になっていますが、これはログインしていなかったためです) -- 名無しさん (2020-10-12 23:39:18)
- サイズが・・・ -- 名無しさん (2020-10-12 23:59:03)
- ↑ご指摘ありがとうございます。サイズを修正しておきました。 -- 名無しさん (2020-10-13 00:12:51)
- 子供の頃はクーラーじゃなくて扇風機が回ってたし扉は手で開けてた。そんな電車。 -- 名無しさん (2020-10-13 18:38:49)
- ソシオ流通センター駅のおかげでアーケードゲーム博物館へのアクセスが格段に良くなったのでありがたい -- 名無しさん (2020-10-15 02:13:35)
- 5000系と6000系に凄まじく違和感を感じる。20年ほど前の方が魅力に溢れてたのではないだろうか -- 名無しさん (2020-10-15 04:44:28)
最終更新:2025年02月22日 03:31