西武池袋線・西武秩父線

登録日:2018/04/30 Mon 00:00:00
更新日:2025/03/24 Mon 17:24:29
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西武池袋線は池袋駅から吾野駅、西武秩父線は吾野駅から西武秩父駅を結ぶ、西武鉄道の路線である。
路線記号はSI。池袋線系統は豊島線、狭山線、西武有楽町線の支線区間を含め、すべてこの記号が使用されている。

なお、西武秩父線および西武有楽町線は「西武」を含めた名称が正式路線名である。これは先に開業した秩父鉄道秩父本線が「秩父線」と呼ばれ、また乗り入れ先である営団有楽町線が既に存在していたため、重複を避けるために社名を含めて付けられた。

本項では池袋線・西武秩父線両路線をまとめて記述する。


概要

新宿線と並ぶ西武鉄道の主要幹線で、東京池袋から埼玉県西部を結ぶ東京近郊の通勤路線と、埼玉西部の観光地である秩父へのアクセス路線の2つを持ち合わせている。
また、狭山線に直通して西武ドームへのアクセスも担うため、野球観戦やライブイベントで利用する人も多い。
スイッチバックを行う飯能駅が両路線の境界と思われがちだが、上述の通り正式な境界は吾野駅である。

沿線風景は東京都心から練馬区、西東京市や東久留米市などの東京市部、埼玉県の所沢市まではほとんどが住宅街である。
車両基地のある小手指駅を越えると、武蔵野の雑木林や畑などが見えてくる。
飯能駅から高麗駅付近までは飯能市街地を進むが、そこから西武秩父線区間は正丸峠を越えるために勾配が厳しく、山岳路線らしい一面が見られる。

なお、西武秩父線は西武鉄道の株を一時保有していた投資ファンドのサーベラス・キャピタル・マネジメントから路線廃止を提言されたことがある。当然のことながらこの提案は却下され、後にサーベラスも株を手放している。

練馬から西武有楽町線を介して東京メトロとの直通運転を実施しており、1998年3月26日から地下鉄有楽町線、2008年6月14日から副都心線との直通運転を開始。
その後、2013年3月26日から副都心線の直通先である東急東横線横浜高速鉄道みなとみらい線との直通運転を開始した。
そのため、地下鉄の和光市駅から直通している東武東上線や、池袋線からの列車はないが2023年3月開業の東急新横浜線を含めて、副都心線直通にかかわるどれか一つの路線で運転見合わせ等のダイヤ乱れが発生したときに影響が出やすい。

ダイヤ

複雑な千鳥停車

さて、この路線で外すことの出来ない話と言えば、この「千鳥停車」を使った通勤ラッシュの運転である。
池袋線では通勤ラッシュ対策として、他路線では類を見ない千鳥運転を行っている。
そのため、運転種別がJRや大手私鉄主要幹線と比べても非常に多く、有料種別を含めると全種別では9種、無料種別だけで見ても7種もある*1
結果、池袋~所沢間の途中駅では必ず通過する無料種別があるという、他路線で言う逆転現象なんて生温い状況となっている。
普段利用しない乗客には確実に初見殺しとなっているが、普段の利用者は乗る駅に止まる種別に乗ればいいだけなので、覚えてしまえばどうということはないかもしれない。
どう複雑かは後述する駅一覧で確認していただきたい。

野球ダイヤ

西武鉄道はご存知の通り埼玉西武ライオンズを保有しており、狭山線の終点、その名も西武球場前に本拠地の西武ドームが存在する。
もうだいぶ珍しくなった鉄道会社が直接球団を保有する形式を取っているため、アクセスの確保には非常に力を入れており、野球開催時や大規模コンサートの際には専用ダイヤに切り替わる。

専用ダイヤが発動すると、平時は少ない狭山線直通列車が激増。所沢・保谷などの途中駅発着の列車を延長する形が基本だが、一部は行先を西武球場前発着に変更し、ひばりヶ丘や所沢で元々の運転区間を補完する列車に接続するようになる。更に一部の列車は種別が快速に置き換わる。
更に西武球場前には常時数本の列車が待機しており、試合終了に合わせて池袋行として順次運転される。それでも捌ききれない時には狭山線内の列車が池袋線内まで延長運転される。
また、直通特急として「ドーム」が設定される。

なおこれら専用ダイヤは特急を除き10通り近いパターンが存在しており、試合の経過などを見て使用パターンを決定している。西武球場が屋外だった時代は雨天時を考慮した更に複雑なパターンだった。

これらのダイヤ作成に際しては、阪神タイガースの本拠地かつ春・夏の高校野球が開催される阪神甲子園球場を抱え、野球輸送のプロフェッショナルでもある阪神電気鉄道に社員を派遣して制作の参考にしたという。


列車種別

特急列車についてはレッドアロー(西武鉄道)を参照。

S-TRAIN
こちらは「有料座席指定列車」となっている。
平日は通勤列車として豊洲~所沢・小手指間、土休日は観光列車としてみなとみらい線元町・中華街~西武秩父間で運行される。
車両はロングシート/クロスシート切替可能な40000系0番台が使用され、全区間クロスシートで運転となる。
練馬駅には保安装置切り替えの都合必ず停車するが、平日下りのS-TRAINを除き客扱いは行わない。

快速急行
無料種別では最速の列車で、現在は大半の列車が地下鉄直通。
地下鉄直通列車は保安装置切り替えの都合練馬駅に停車するが、池袋発着列車は練馬駅を通過する。
日中の快速急行はFライナーの愛称が付き、西武車と東急車は表示がF快急となる。
かつては休日朝に4000系を使用した池袋発着・秩父鉄道直通の三峰口・長瀞行きが設定されていたが、2020年3月改正で廃止となった。

急行
池袋発着の主力種別で、池袋~飯能間での運転が基本。
地下鉄直通は臨時列車で運転することがあり、その時のみ練馬駅に停車する。
こちらもかつては4000系を使用した池袋発着・秩父鉄道直通の(ry

通勤急行
平日朝上りのみの運転で、飯能発池袋行きが6本設定される。
急行の下位種別となり、急行の通過する大泉学園、保谷、東久留米に停車する代わりに、急行の停車するひばりヶ丘を通過する。

快速
朝夕の池袋発着、地下鉄直通で運転される。
どちらも日中は運転されないが、地下鉄直通は快速急行の運転されない時間帯の運転となる。
そのため、ラッシュ時は地下鉄直通の主力種別とも言える。
なお野球ダイヤ時は昼間にも運転される。

通勤準急
平日朝上りのみの運転で、小手指発池袋行きが6本設定される。
準急の上位種別となり、石神井公園を通過する以外は準急と停車駅が同じ。

準急
近距離の通過種別で、池袋発着は終日、地下鉄直通は朝夕のみ運転。
日中の大半は練馬駅以西で上位種別の待避を行う。
ちなみに、池袋~飯能間は本種別を乗り通すよりも1時間に1本運転され同区間を走破する各駅停車の方が速い。

各駅停車
全区間で運転されるが、運転系統は飯能を境に分断されている。
池袋発着列車は全列車8両編成で、線内運転以外にも豊島線直通の列車が多数運転される。
地下鉄直通は有楽町線直通が全列車10両編成、副都心線直通は8両編成が使用される。
飯能~西武秩父間は4000系が専用で使用されており、ワンマン運転を行っている。
この際、長瀞発着列車は西武秩父駅を経由せずに御花畑駅に停車する。
逆に三峰口発着列車は、西武秩父駅からスイッチバックを行って秩父鉄道に入る。
副都心線開業まで種別表示は「普通」を使用していたが、「各停」に変更された。


車両

本項では通勤車のみ解説する。
特急列車はレッドアロー(西武鉄道)、乗り入れ先の車両は各線の項目を参照。

今後の予定として、抵抗制御車置き換えのため東急電鉄から9000系を導入し、2025年度から西武秩父線区間で使用することが発表された。
大手私鉄同士での車両譲渡は東急電鉄から名鉄に導入された3880系以来となる。

  • 40000系
2017年に登場した有楽町線・副都心線直通対応車。
30000系によく似たカラーリングだが、地下鉄直通のため車幅はストレート。
デュアルシートを装備した40000系と、ロングシートの40050系の2種類が存在する。
40000系については「S-TRAIN」のほか、ロングシートに固定した状態で一般列車にも使用される。
なお、10号車には「パートナーゾーン」と呼ばれるフリースペースがあり、座席数が少ない。

  • 30000系
2008年から登場した自社線用車。
西武グループの再建中に登場した車両で、新しい感性を取り込むために開発には女性社員が多く携わっている。
カラーリングは一新され、西武鉄道のシンボルマークと共通したブルーとグリーンのグラデーションという独特なものとなっている。
「卵」をモチーフとした丸みを帯びたデザインが特徴で、「スマイルトレイン」の愛称がある。
また、西武の通勤車では唯一拡幅車体を採用している。
10両・8両・2両編成が存在する。
当初は前面左側に西武鉄道のロゴが描かれていたが、増備車から省略され既存車でも入場時に消されている。

  • 20000系
2000年に登場した自社線用車。
前面非貫通で家電を彷彿させる独特のパーツ配置が特徴。
ラッピング車両が多く、現在はライオンズ応援の「L-train」とハリーポッターのラッピング編成が運用中。
阪急8200系と阪急2800系と阪神9000系を足したわけではない

  • 6000系
1992年に登場した地下鉄直通用車両。
ステンレス製の0番台と、アルミ製の50番台が存在する。
従来の西武車両とは大きく異なるデザインで、前面形状は韓国の通勤電車にそっくりなことで定評がある。
カラーリングは西武鉄道では初となる西武ブルーの帯が採用されたが、西武鉄道100周年記念で西武イエローにラッピングされた車両や、西武有楽町線開業40周年を記念して黄帯になった車両もある。
副都心線直通に際しては再度改造工事が実施され、マスコンがワンハンドルとなり前面が白に変更された。
2023年から量産車の一部も地下鉄直通運用を離脱し新宿線に転属、50番台については2024年までに全編成が直通運用から撤退した。

  • 新2000系
1988年に登場した2000系のマイナーチェンジ車。
401系・701系置き換えのために300両超と大量増備され、名実ともに101系に代わる西武の顔となった。
基本設計は新宿線の2000系と同じだが、一段下降窓や通勤車では初のスカート装備など、時代に合わせて洗練されたスタイルとなっている。
2013年からは戸袋窓を埋め込んだリニューアル車も登場しているが、40000系導入に伴い廃車進行中。

  • 4000系
1988年に登場した秩父鉄道直通用車両。
塗装は西武の普通鉄道線車両では唯一となるライオンズカラー。
101系の機器類を流用した2ドア車で、座席はセミクロスシートでトイレが設置されている。
かつては池袋直通列車にも使用されていたが、現在は飯能以北および西武秩父線内での運用がメイン。
1編成はレストラン列車「52席の至福」に改造された。
2024年11月からは西武秩父線開業55周年を記念して、4017Fがかつての電気機関車E851形をオマージュしたカラーリングに変更され運行を開始した。


駅一覧

路線名 駅番号 駅名














S
|
T
R

接続路線・備考


SI01 池袋



JR山手線埼京線湘南新宿ライン
東武東上線東京メトロ丸ノ内線有楽町線副都心線
SI02 椎名町 | | | | |
SI03 東長崎 | | | | |
SI04 江古田 | | | | |
SI05 桜台 | | | | |
SI06 練馬 豊島線・西武有楽町線、都営地下鉄大江戸線
快速急行は地下鉄直通列車のみ停車
特急・急行は臨時停車
S-TRAINは運転停車
SI07 中村橋 | | | | | |
SI08 富士見台 | | | | | |
SI09 練馬高野台 | | | | | |
SI10 石神井公園 |
SI11 大泉学園 | | | | |
SI12 保谷 | | | | S-TRAINは平日のみ停車
SI13 ひばりヶ丘 | |
SI14 東久留米 | | | |
SI15 清瀬 | | | |
SI16 秋津 | | JR武蔵野線(新秋津駅)
快速急行・急行は臨時停車
SI17 所沢 新宿線
SI18 西所沢 | | 狭山線・S-TRAINは平日のみ停車
SI19 小手指 | S-TRAINは平日のみ停車
SI20 狭山ヶ丘 | | |
SI21 武蔵藤沢 | | |
SI22 稲荷山公園 | | 特急は臨時停車
SI23 入間市 S-TRAINは土休日のみ停車
SI24 仏子 | | |
SI25 元加治 | | |
SI26 飯能 S-TRAINは土休日のみ停車
SI27 東飯能 | | JR八高線
SI28 高麗 | 特急は臨時停車
- 北飯能信号場 | | | | |
- 武蔵丘信号場 | | | | | 武蔵丘車両検修場と分岐
SI29 武蔵横手 | |
SI30 東吾野 | |
SI31 吾野 | |
西



SI32 西吾野 | |
SI33 正丸 | |
- 正丸トンネル信号場 | | | | |
SI34 芦ヶ久保 | 特急は臨時停車
SI35 横瀬 |
SI36 西武秩父 秩父鉄道秩父本線(御花畑駅)
S-TRAINは土休日のみ停車

駅解説

○池袋 SI01
JR山手線埼京線湘南新宿ライン東武東上線東京メトロ丸ノ内線有楽町線副都心線乗り換え。
起点駅でJRの東側、ヨドバシHD池袋ビルの1階にホームがある。
4面4線の駅で1・4・6番ホームは降車専用。7番ホームの奥に特急専用ホームがある特殊な構造。

○椎名町 SI02
かつて藤子不二雄Ⓐが住んでいたトキワ荘が近くにあったことにちなみ、怪物くんの主題歌がメロディに採用されている。

○東長崎 SI03
最初の待避可能駅。駅周辺は住宅密集地。

○江古田 SI04
日本大学芸術学部、松屋1号店の最寄り駅。

○桜台 SI05
ここからしばらく高架駅となる。

○練馬 SI06
豊島線・西武有楽町線、都営地下鉄大江戸線乗り換え。
練馬区の中心駅で、一番外側にある通過専用の2線を含む2面6線構造となっている。一番内側が池袋線の停車列車、真ん中を地下鉄直通が使用する。
地下鉄に直通する場合、保安装置切り替えの都合上必ず当駅に停車する。
ここから石神井公園まで方向別複々線となり、内側2線のみホームがある構造となっている。

○中村橋 SI07
区立美術館が歩いてすぐの所にある。
隣の富士見台との駅間は僅か800mしかなく、互いのホームが見える。

○富士見台 SI08
その名の通り、ホームから富士山と隣の中村橋駅が見える。

○練馬高野台 SI09
順天堂大学練馬病院の最寄り駅。
かつては引き上げ線があり、当駅折り返し運用が存在した。

○石神井公園 SI10
複々線の末端区間駅で、終日始発・終着列車が設定されている。
西武の再開発プロジェクトの重点地区となっている。
この駅のタクシー乗り場には黒い話が色々と存在する。詳しくは「石神井公園駅タクシー乗り場適正化協議会」で検索。

○大泉学園 SI11
全国の大泉さんにとっての聖地的な駅?
大泉学園という学園はない。
事実、某北海道の大スターがここまで歩いて訪れたことがある。
池袋線単独駅としては最多の利用客数を誇るが、基本の優等列車は石神井公園から各駅停車の準急以外すべて通過する。一方、朝ラッシュ時は当駅から通過運転をする通勤準急と当駅に止まる通勤急行で速達性が図られている。

○保谷 SI12
急行以上の停車こそ隣のひばりヶ丘に譲るが、留置線がある関係で各駅停車の多くが当駅で池袋方面へ折り返す。
所在は西東京市だが、ホームの東側の一部は練馬区となっている。

○ひばりヶ丘 SI13
有料種別と通勤急行以外の種別が停車する駅で、急行以上と準急以下の接続が終日行われる。
旧保谷市の中心駅だった関係もあり、西東京市役所の出張所や図書館などの市の公共施設が多く集まる。

○東久留米 SI14
東久留米市唯一の駅。
駅前の富士見テラスからの富士山の眺めは富士見百景に選ばれるほど。
めぞん一刻の聖地である他、手塚治虫晩年の地にちなみ、駅前にブラック・ジャックピノコの像が設置されている。

○清瀬 SI15
清瀬市唯一の駅。
当駅で折り返す地下鉄直通列車が多数設定されている。

○秋津 SI16
JR武蔵野線新秋津駅との乗換駅だが、乗り換えにはかなり距離がある。
普通に新秋津駅へ向かうと、片側一車線の細い道や賑わう商店街を通るため、距離以上に道のりを遠く感じることも。
所沢寄りに武蔵野線との連絡線があり、新車の搬入や多摩川線の車両の検査入場等に使用される*2
池袋線としては唯一の東村山市の駅で、最後の東京都の駅。所沢市境がホームに一部入り込んでいる。

○所沢 SI17
新宿線乗り換え。
扱い上、最初の埼玉県駅。所沢市の中心駅で、西武鉄道や関連施設の本社もあるなど、池袋とともに西武グループもうひとつの本拠地である。
隣接する西武デパート、改札出口から徒歩1分の商店街・プロペ通りも有名。
線路は南北に敷かれているが、北は池袋線池袋/新宿線本川越方面、南が池袋線飯能/新宿線西武新宿方面となっている。
そのため、都心へ向かう列車はそれぞれのホームから真逆に発車するほか、新宿線の臨時列車が飯能方面へ直通する際は当駅でスイッチバックを行う。

○西所沢 SI18
狭山線乗り換え。
1・2番ホームの発車メロディは、埼玉西武ライオンズの応援歌が使用されている。

○小手指 SI19
小手指車両基地が併設されている関係で、当駅始発・終着の列車が多い。
一部列車の特急通過待ちも行われている。

○狭山ヶ丘 SI20
かつての貨物運用の名残のホームがある。

○武蔵藤沢 SI21
三井アウトレットパーク入間に一番近い駅で、連絡バスが発着する。

○稲荷山公園 SI22
ホームが航空自衛隊入間基地に面しており、同基地の航空祭の時には臨時改札が開かれる。
また、駅名にもある同公園では小さいながらも古墳群がある。

○入間市 SI23
入間市の中心駅。
3面4線構造の駅だが、1番ホームと2番ホームが線路を共有していて1番ホーム側は特急専用となっている。
郊外の途中駅で有料特急専用ホームが設けられる駅は結構珍しいが、2019年3月16日より使用停止中。

○仏子 SI24
中線がある。
近くの幼稚園には営団地下鉄丸ノ内線で使用されていた車両が保存されている。

○元加治 SI25
スクールバス専用のロータリーが併設されている。
ムーミンファンの聖地 トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園の最寄り駅。

○飯能 SI26
全列車停車駅で、吾野方面はここから単線になる。
行き止まり構造のため、池袋方面と吾野方面を直通する列車はスイッチバックで方向転換を行う。
5番ホームは特急専用ホームとなっていて、中間改札がある。
かつて貨物輸送をやっていた関係もあって、駅構内の側線が多く広い。
ムーミンバレーパークの開業に合わせ駅構内のリニューアルが行われ、「ムーミンバレーパーク」の副駅名が付いた。

○東飯能 SI27
JR八高線乗り換え。
線内で唯一の1面1線構造となっている。

○北飯能信号場・武蔵丘信号場
飯能以西ではこの信号場間が唯一の複線区間となる。
武蔵丘信号場は車両検修場と分岐している。
当初は武蔵丘信号場付近を分譲地として開発し、駅を設ける予定もあったが造成計画が沿線住民の反対で計画はとん挫してしまった。
この計画から西武の通勤形車両には「武蔵丘」の行先が用意されており、現在は次述の西武電車フェスタ用として使用されている。

○高麗 SI28
毎年夏に開催される「西武電車フェスタ in 武蔵丘車両検修場」の会場最寄り駅で、開催日には飯能からの区間列車も運転される。
また、曼殊沙華のシーズンには特急も臨時停車する。
かつてはセメント貨物列車の積み下ろし基地があった。

○武蔵横手 SI29
池袋線では最小の利用者数。
かつては隣接してヤギ小屋があった。

○東吾野 SI30
東吾野医療介護センターの最寄駅で、地元利用が多い。
終末トレインどこへいく?の聖地のひとつ。

○吾野 SI31
池袋線と西武秩父線の境界駅ではあるが、どちらか言うと中間駅的な存在。
両路線のキロポストは池袋寄りのポイント付近にある。

○西吾野 SI32
ヤマノススメで関八州見晴台へ向かう際に登場した駅。

○正丸 SI33
西武全体で最小の利用者数の駅。
西側に関東大手私鉄最長の正丸トンネルがある。

○正丸トンネル信号場
非常に珍しいトンネル内の信号場。1線スルー構造になっており、交換がない場合は本線側を高速通過する。

○芦ヶ久保 SI34
駅前に道の駅があり、暇つぶしに困らない。
冬の氷柱シーズン中は徐行運転が行われる。

○横瀬 SI35
特急「ちちぶ」が全列車停車。
横瀬車両基地が併設されており、レッドアローや101系、電気機関車など西武鉄道の歴代車両が静態保存されている。
ここから西武秩父間に秩父鉄道との連絡線があり、長瀞方面と三峰口方面へ向かう列車の分割・併結作業が行われる。

○西武秩父 SI36
秩父鉄道秩父本線(御花畑駅)乗り換え。終点駅。
観光ガイドでは秩父地方の玄関口と言われることもあり、駅構内には「西武秩父駅前温泉祭の湯」という商業・温泉施設も併設されている。
笑点のオレンジの人の実家兼美術館も近い。
2000年には関東の駅百選に指定された。


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最終更新:2025年03月24日 17:24

*1 一番多い時期では全種別含めて同時に10種あった時期もある。

*2 連絡線は秋津側には繋がっておらず、所沢駅構内で本線と接続する。