ラモン・サラザール(バイオハザード)

登録日:2021/03/05 (金) 12:26:02
更新日:2024/12/11 Wed 22:34:56
所要時間:約 11 分で読めます






私は ラモン・サラザール

このすばらしい城の八代目の主にして
偉大なるパワーを教祖サドラー様より授かりし者です




ラモン・サラザール(Ramon Salazar)とは『バイオハザードシリーズ』の登場人物。
登場作は『バイオハザード4』、およびそのリメイク版『バイオハザードRE:4』。


目次

人物


ヨーロッパのとある地域一帯を代々統治してきたサラザール家の8代目当主。
そして作中の敵組織「ロス・イルミナドス教団」(ロス教)の幹部。


年齢は20歳。背丈は子供のように小さく、無数の皺が刻まれた老人のような顔を持つらしいが、ぶっちゃけガキにしか見えない、アンバランスな容姿が特徴。
中世の貴族のような派手な衣装を着ていることも、そのチグハグさを際立たせている。
この姿の理由は不明だが、当人は特に苦にしている様子はないので、とりあえず命に関わる病などではない模様。
一応年寄りと思われるのは嫌なようで、言われると即座に訂正している。


サラザール家の跡取りとして生まれ年端も行かぬうちに家族を亡くしたことで当主の座に着き、先祖代々受け継いできた古城の城主となった。
しかし、肉親のいない環境に孤独感が付きまとい、忠実な執事たちが献身的に仕えてくれてはいたものの、その寂しさを埋めることは出来ずにいた。
そんな彼の前に現れたのがロス教の教祖オズムンド・サドラーである。
孤独感を募らせていた中で彼に接した結果、ラモンはサドラーに心酔してロス教に入信。サドラーの言いなりに動くようになってしまった。

実はサラザール家は代々ロス教を弾圧し、古城の地下に危険な寄生生物プラーガ封印しその秘密を守って来た存在だった。
ところがサドラーの傀儡となり教団の思想に染まったラモンは先祖たちの行為を「罪」だと考えるようになってしまい、それを償うためサドラーに言われるがまま地下の封印を解きプラーガの発掘を主導。
そして近隣の村人などを犠牲にしつつプラーガを現代に復活させ、やがて自身も支配種プラーガをその身に宿してしまった。

こうしてロス教の幹部となったラモンはサドラーの掲げる世界支配の計画のために活動し続け、アシュリー・グラハム誘拐事件を追うレオン・S・ケネディと対峙することとなる。



……とまあ、基本設定はこんな感じで、過去に関していえば自身の地位に翻弄されサドラーに利用された悲しい被害者ともいえる。
しかし、それとは別に印象的なのがその性格。

基本的に他者を見下して嘲り笑い嬲り殺すことを好む残虐性を持つと同時に、非常に口数が多く言動が幼稚。
端的に言うとものすごく小物臭いのである。
作中では通信端末を介して度々レオンと会話しているのだが、小まめにしょうもない煽りを入れてくる。レオンも苛々し「クソガキ」呼ばわりすることまであったほど。
同時にラモンもしぶとく生き残り煽り返して来るレオンに苛立ちを隠せなくなっていく。
時々罠にはめようと直接顔を見せにくることもあるのだが、落とし穴やら吊り天井やら妙に古典的で、仕留め損なったレオンに逆に一泡吹かされキレちらかすことまであった。

更に「城の中庭の迷路では自分もたまに迷ってしまう」と謎の暴露をしたりもし、個人的な話題を振ってきて妙な親近感を与えてくる。
極めつけに自身の姿を模した10m級の自走する巨像という謎の物体を建造しており、そのホラー感をぶち壊す光景でプレイヤーの腹筋を崩壊させた。

武器商人が開く射的場の標的としても登場。
所謂UFO枠で、普通の村人の的を何体か壊すと最奥に出現して右から左へ通り過ぎていく。
こちらも顔だけの的だったり、見事撃ち抜くと大爆発したりとやけにシュールなのは最早彼のアイデンティティだろうか…。
非常に小さいものの、特徴的な帽子があるので彼だと一目でわかる。上手い人ならライフル無しでも撃ち落とせる。

ちなみにラモンに寄生したプラーガは支配種なので自我はそのままということになり、上記の残虐嗜好などは彼自身の物ということになる。
教団の思想に染まったが故の物ではあるのだろうが、それにしたってあんまりである。



実のところサドラーからも「出来の悪い部下」「小物」と評価は散々なものだった。
一応、幹部として支配種を与えても構わないと思われる程度には信用されてはいたようだが、単なる扱いやすい駒と思われていたのは悲しいものである。
一方、ラモンの執事が残していた手記では、「本当はサドラーに騙されていることを分かっているものの最早止まることも出来なくなってしまっているのではないか」ということが示唆されており、作中の行動もある種自暴自棄のまま暴走を続けている状態なのかもしれない。



劇中の行動


チャプター3-1で初登場。
村長を倒し村を抜け古城に逃げ込んだレオンとアシュリーの前に、側近である二体のヴェルデューゴを傍らに侍らせ現れる。
この時は顔見せだけですぐにいなくなるが、直後から通信端末を通してレオンを挑発してくるようになる。
しかし城内にアシュリーだけでなくルイスエイダなど早急に捕獲すべき対象が複数いたためレオンにはそれほど熱心に構っていなかった。

だが、中々アシュリーらを確保出来ずレオンもしぶとく生き延びている状況が続き焦れてきたのか、直接罠にはめようと彼らの前に姿を見せ始める。
しかし罠を悉く外され、ようやくアシュリーを捕らえレオンを落とし穴にはめて殺せたと思ったら、生存していたレオンに断末魔を聞こうと落とし穴の中に仕掛けていた集音器をハンドガンで撃たれ、跳弾の金属音を大音量で聞かされるという意趣返しをされることに。


やりやがったな ブッ殺してやる


とうとうキレたラモンは「右腕」と称するヴェルデューゴの一体(赤)を差し向け抹殺を謀るが*1、レオンはこれも切り抜けてしまう。


その後洗礼のためアシュリーを塔へ連行し、追ってきたレオンと塔の一階でまたまた対峙。
またしても罠にはめようとするが、それを見越していたレオンに投げナイフで左手を貫かれ、怖気づいてエレベーターで最上階まで逃走する。

そのすぐ後追ってきたレオンと巨大なプラーガ母体の前で再度対面。
ここまで生き延び自分に手傷を負わせたレオンに対し、最早自分も覚悟を決める必要があると判断したラモンは、ヴェルデューゴ(黒)と共に自らプラーガ母体と融合。
巨大なクリーチャーと化してレオンに襲い掛かる。



ラモン・サラザール(クリーチャー)


ラモンがヴェルデューゴと共に巨大なプラーガ母体と融合し誕生したクリーチャー。
塔のフロア全体と一体化しており、サイズは数十m級と作中でも最大クラス。
巨大な花弁のようなパーツを中心に左右に巨大な触手、中央から先端部に目玉とヴェルデューゴの顎などを模した触手を生やしている。
そして触手の根本には外殻のようなもので保護されたラモンの上半身が生えている。


主な攻撃手段は触手による噛み付きや殴打。左右の触手は一定ダメージを受けると暫く退散する。
また、中央の触手のみが仕掛ける噛み付きは即死攻撃なので、中央の触手が動きを止めて溜め動作を始めたら注意。
触手以外にはプラーガの幼生を生み出すこともあり、入り口から下のフロアに下りると攻撃してくるが、こちらは弾の補充などに使える。
また入り口の付近が半安全地帯なので余程弾が無いとかでなければ扉の左右に移動するくらいで攻撃を避けられる。

戦闘中ある程度の時間が経過したり中央の触手の目玉にダメージを与え続けたりすると外殻が開き本体であるラモンが露出。
この状態になってはじめて攻撃が通るので、マシンピストルやライフルを併用し目玉とラモンを交互に攻撃してダメージを蓄積させていくことになる。
勿論ラモン本体にロケットランチャーなどをぶち込めば即死させられる。


そうしてダメージを与え続けると最後には限界を迎え、ラモンはもがき苦しみながら崩壊しプラーガ母体も触手と共に萎れ活動を停止する。
こうしてラモンは捨て身でレオンを足止めしながら、命を落とすことになる。


しかし直後の通話でサドラーからは
「あんな小物を倒したくらいでは私を倒すのは無理だと思うがどうかね」
と言われてしまっており、幹部の補充を面倒に思いながらもラモン個人のことはそれほど惜しんでいる様子もなかった。



RE:4版






その娘を源としてあなたの合衆国…そして全世界が恩寵で満ち満ちる

それがまさに我が主サドラー様の…鉄よりも堅いご意志なのです!


基本設定や立ち位置はオリジナルと同じだが、帽子を被らなくなり、髪型も全体を逆立てるようにしてボリュームを出したものに変更されるなど、元々個性的だった分ビジュアルの変化が目立つ。
特に顔はオリジナルが少年的な顔立ちに不自然な皺という表現だったものから、顔立ち自体も加齢を感じさせるものになっているため、「老けた小男」というイメージが強くなった。顔立ちと髪型の相乗効果で、頭だけ見るとちょっぴり上品なおばあちゃんにも見える。

感情的な子供っぽさは鳴りを潜め、貴族らしい余裕を持った立ち振る舞いをする姿が増えた。
また通信での会話が無く代わりに城内に設置された拡声器から一方的に煽ってくるのみで、レオンとの舌戦が繰り広げられる様子が少なくなった。
ちなみに、ラモンが喋っている最中にリメイク前の集音器よろしく拡声器を撃つと会話を中断させられる。…が、その後は「貴方に出来ることはその程度でしょう」と言わんばかりの不敵な笑い声を聞かされる。
決戦時にも多少やりとりをする程度になっているが、その分ラモンが一人で喋りまくる。

城内で手に入る資料でラモンの情報が更に語られるようになった。
まだガナードの支配が行き渡っていなかったであろう頃から部下からは陰口を叩かれ、遺された手記では「狂った僭主」「心無き悪童」、果ては病で死ぬべきであったと書かれるなど、はっきり言って人望は皆無*2
リメイク前では忠誠を示していたヴェルデューゴこと執事も、本作では身を捧げた理由がラモンへの献身ではなく先代城主であるラモンの父親への贖罪のためと変わっている。
なお、陰口を叩いた部下(給仕)については顔面に硫酸を浴びせられるという凄惨な仕打ちを受けている。しかもこの出来事が起こったのはラモンが幼かった頃の話であるようで、オリジナルでは言及されなかった「生まれついての悪人」という面が強調されるように。
ロス・イルミナドス教への狂信も、病気がちだった幼少期に母親から溺愛されていたという両親を喪った孤独感への説得力を高める文献があった。

また初代サラザール当主からの情報もあり、それによると一代目が宗教を弾圧し統治し、ニ代目で復活しかけたプラーガを討伐したとあり代々因縁があるようでもあった*3。またこれに伴い歴代城主と区別するためか、作中での呼称が「ラモン」に統一された。

教団を憎む武器商人達からもラモンは憎悪の対象のようで、坑道から古城へ戻ったあたりで「サラザール家の面汚し」という依頼を受けることができる。
その後領主の間まで戻ってみると、そこにはラモンやその両親たちの肖像画が。ここでラモンの肖像画目がけて卵(色は問わない)を投げつけてやると、先述の依頼は達成となる。比喩ではなく本当に面(肖像画)を汚される…というのも皮肉な話である。
これだけであれば武器商人の個人的な怨恨で話は済んだだろうが、後のラモンとの戦闘でこの行為が伏線になろうとは誰が考えられただろうか…。
ちなみにレコード(実績)の「ミニマリスト(ハンドガンとナイフのみでクリア)」挑戦中の場合、この依頼を受けて卵を投げてしまうと他の武器を使ったとみなされミニマリストの条件を満たせなくなってしまうので十分に注意すること。

オリジナル版でプレイヤーの笑いを誘った巨大ラモン石像は時計塔にて登場。
さすがに自走機能は省かれ、塔の中央に鎮座しているだけ…と思いきや、今度は口からを吹く防衛機構が搭載され、さらなる笑いを誘うことに。
上層部に登るためにはラモン像の攻撃をかわさなければならないのだが、火を吹き始める前に像の後頭部をよく見てみると、どういうわけかダイナマイトが埋め込まれているのを確認できる。像の設計者にすら反逆されてる
ここでダイナマイトを撃ち抜くことで頭部が爆破され、安全に上階へ登ることが可能になる。
また、ロケットランチャーを所持していればダイナマイトを狙わずとも直接頭部を破壊できたりもする。



ラモン・サラザール(クリーチャーverRE:4)



ご覧なさい… このラモンが主より与えられた力--- 神の力を!

『RE:4』ではプラーガの母体は最終局面での登場になった為、クリーチャー化した際のデザインも大幅に変更。
3つの顎を持つ口の付いた触手の塊といったなんとも形容し難い異形となり、大幅にダウンサイジングした代わりにオリジナル版におけるU-3を彷彿させる、ステージを飛んだり走ったりといった機動戦を仕掛てくる。
ラモン本体は顎に守られた口の中におり、攻撃の瞬間等を狙ってダメージを与えていくのが基本攻略。
ただ原作のイメージに踊らされ本体のみを狙おうとすると
存外隙が少なかったりステージ中に巻きたらす嚢胞地雷のせいで初見では骨が折れる。
本体以外でもダメージ自体は通るので動き回ってる時はハンドガンやマシンガンやライオットガン、弱点を露出したタイミングはライフルやマグナムといった感じで戦うのが吉。
ある程度ダメージを与えるとダウン状態となり、接近すると本体を直接ナイフで突き刺して大ダメージを与えられるのでチャンスを逃さないように。
マインを搭載したボルトスロワーを直接着弾させれば、爆発時にほぼ確定でダウンを奪える。ただし、爆発した位置が足場のない場所だと、場外に落下してしまい追撃が行えないのがネック。

なお本作では自力でプラーガの力を開放している為か、開幕などでしかセリフを発しなかったオリジナルよりも饒舌で、戦闘中はしきりにこちらを挑発するように。
しかし、その罵倒や挑発の中には「チビ」「生まれるべきじゃなかった」「プルガルチト*4」と、おそらくラモン自身が言われてきたことも含まれているのはなんとも哀れ。さらに、ある程度ダメージを与えるととうとうブチ切れ、「ゴミ以下のクソの分際」などといった(レオン曰く)お上品な言葉で罵倒なさるようになる。
最期はレオンに敗れ、「お助け下さい…サドラー様…!」と、最後までサドラーに救いを求めながらサラザール家の面汚しは力尽き、お家は断絶と相成った。

そして特筆すべきは、卵を顔面にぶつけられた時の反応。卵をラモン本体にぶつけてやると簡単にダウンしてしまい、大きなスキを作る事が可能。
そればかりか、金の卵をぶつけた場合は体力の半分以上をごっそり削り取る程の極大ダメージを与えられる。当主の間で入手したものに加えて村の湖で回収したものを温存していた場合、金の卵を2個ぶつけるだけであっけなく終了。
ご丁寧に本体を晒した状態で目の前に出現してから戦闘開始となるので、開幕で金の卵を当て大ダメージ&ダウン→もう一発金の卵を当てれば、文字通り秒殺出来てしまう。
金の卵が強いのか、卵ごときに負けるラモンが弱いのかよくわからないところではあるが、クリアタイムの短縮のためには必須と言って良いテクニックの一つとなる。

余談だが、クリーチャー状態の右腕が左腕のような形状をしている。特に手の指付きが顕著で、これは本編中でしか確認できない*5



余談


  • レオンの呼び方
シリーズでも珍しくレオンのことをミドルネームの「スコット」で呼ぶ人物。
それ以外だと「Mr.ケネディ」といった呼び方をしており、レオン呼びはしない。
『RE:4』では「スコット君」とは呼ばず、一貫して「ミスター・ケネディ」と呼ぶ。

  • 計画を理解していない?
教団がアシュリーを誘拐する目的は「大統領の娘であるアシュリーを人質にしてプレジデントを傀儡として操り、教団の勢力を拡大させる」である。
つまりアシュリーの生存は絶対条件のはずなのだが、ラモンはあろうことかアシュリーをレオン諸共殺そうと幾度なく罠を仕掛けた。
上述の吊り天井の際に至っては「死んでもらう」と堂々と宣言。直後にはわざわざ二人を分断した上でよりによって アシュリーのほうを掘削車でミンチにしようとした。
これでは例えレオンを始末できたとしても教団の計画は水の泡になるのは明らか。そりゃサドラーに出来の悪い部下と言われても仕方ない。
あまりにも不自然な展開だったためか、『RE:4』ではこれらのトラップは削除された。

  • 城の破壊者
冒頭の台詞のように「すばらしい城」と称するくらいには城に愛着はあるようだが、レオンとの一連の攻防の中で主に自分たちの仕掛けが原因で城にかなりの被害を出している。
特に件の巨像が動いた結果、ホールの内装をボロボロにしたうえ大扉と城壁をぶち破り、終いには塔に通じる橋ごと像が谷底に落ちるというとんでもない被害を生じた。

  • 貴族人形
『RE:4』ゲーム中で受けられる依頼の中に「各所に置かれた貴族人形を壊す」といったものがある。
この依頼自体は『ヴィレッジ』の魔除けの山羊や『RE:2』のラクーン君などと同様、実績解除やレアアイテム獲得のクエストなのだが、人形のデザインは『RE:4』版ではなくオリジナル版のラモンを元にしているという小ネタが仕込んである。

『RE:4』では何故か卵との関係が深い。ラモンのいた部屋には鶏がおり金庫の中には金の卵がある。

ちなみにオリジナル版、RE:4共にエイダとの絡みは皆無(互いに存在は認知している。)


追記・修正はスコット君にお願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • バイオハザード
  • バイオ
  • バイオハザード4
  • ラモン・サラザール
  • サラザール
  • チビ
  • クソガキ
  • ロス・イルミナドス教団
  • 幹部
  • 城主
  • 邪教徒
  • 残虐
  • 老け顔
  • 小物
  • 中ボス
  • とっつぁん坊や
  • クリーチャー
  • ヴェルデューゴ
  • 支配種プラーガ
  • プラーガ
  • これでも20歳
  • おっさん少年
  • チョー
  • 加害者にして被害者
  • 哀しき悪役?
  • 卵アレルギー疑惑
最終更新:2024年12月11日 22:34

*1 直前に無線でこの事を知らせて来るのだが、レオンに「右手が取れるのか?」と逆に挑発されキレ散らかすという醜態を晒すことに。

*2 一方でラモンに心酔している部下もいたようで、彼は研究の末ノビスタドールを生み出したり、最終的には自身をヴェルデューゴへ変貌させたりしている

*3 ただ、三代目や五代目のような放蕩癖のある当主もいたようで、その都度後継者が尻拭いをさせられた。一方、三代目の謎の浪費については、後年になって万が一に備えてのプラーガ対策と、領地の水源確保の為という明確な目的によるものだった事が判明した為、再評価されている

*4 「親指トム」のスペイン語表記。日本で言うところの「一寸法師」と似たようなストーリーの、スペインに伝わる童話の一つ。いわゆる「チビ」の暗喩か。かつてラモンに使えていた給仕もラモンへの陰口でこの童話を例えに出してしまったがために、上述の項で記載したような残酷な仕打ちを受けている。

*5 フィギュア観賞版だと右腕を後ろに隠しているので分からないようになってる