御母堂(犬夜叉)

登録日:2021/03/15 Mon 11:17:45
更新日:2025/02/21 Fri 17:40:14
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母の親切を無視しおって。まったくかわいげがない。



出典:半妖の夜叉姫、23話「三姫の逆襲」、読売テレビ、小学館、サンライズ、
2020年10月3日~2021年3月20日まで放送、©高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2020



犬夜叉』及び『半妖の夜叉姫』の登場人物。



【概要】

犬の大将の正妻で殺生丸母親日暮とわせつなの祖母。
一人称は「私」。

普段は妙齢の女性の姿をしているが、本来の姿は夫や息子同様巨大な化け
一族共通と思われる銀髪と紫の模様、額の三日月型の紋章が特徴。
髪型がセーラームーンぽいとか思ってはいけない。
例のもこもこは衣のように羽織っている。
普段は遥か上空の雲の上にある宮殿に住んでいる。
正式な名前は不明で原作及びアニメ完結編では単に「殺生丸の母」と表記されている。
邪見からは「御母堂(ごぼどう)*1と呼ばれており、本項でも御母堂で統一する。

性格は高飛車かつシニカルで、いうなれば女帝そのもの。
殺生丸がの修行の事で訪ねてきても心配するどころか皮肉を並べ不敵な笑みを浮かべ面白がるなど、ある意味似た者親子。
邪見の名前は覚える気がないらしく、何度も名乗っているのに終始「小妖怪」と呼んでいた。
邪見もころころと態度を変える彼女はかなり苦手らしく、のちに再度彼女の宮殿を訪れた際は留守だったためほっとしている。
一見傲慢かつ冷淡だが、同時に大妖怪らしい器の大きさも持ち合わせており、情も思っている以上に深い。
夫の事もあり人間に対してはある程度理解を示しているが、それでも夫の入れ込みようについては奇特に思っていた様子。
犬夜叉の母・十六夜と面識があったかは不明だが、殺生丸とりんの関係を見てどことなく彼女を重ねているような表情も見せている。


殺生丸が冥道残月破を習得してしばら経った頃に作中初めて姿を現し、一行を自身の宮殿へと招き入れる。*2
未だ完全な真円を描かない天生牙の冥道を広げる方法を大将から知らされているであろう彼女に問い詰める殺生丸に件の冥道石を取り出す。
冥道石から呼び出された冥界の犬にさらわれたりんと琥珀を救うため、冥道に引きずり込まれた者は命を落とす*3にもかかわらず後を追った殺生丸の動向をしばらく見守っていたが、用意してやった出口を無視した殺生丸を見てふとりんの事が気に止まり邪見に尋ねる。
やがて殺生丸と琥珀がこと切れ冷たくなったりんを連れて戻ってくる。
りんがこうなることを知っていたのかと問い詰める殺生丸に御母堂はそこで天生牙の能力の落とし穴同じ人間を二度蘇らせることは出来ないことを初めて明かす。


当然だろう。命とは本来限りあるもの。

そなたの都合で何度も救えるほど軽々しいものではない。

殺生丸、そなたは神にでもなったつもりだったのか?

天生牙さえあれば死など恐るるに足らぬと?

そなたは知らなければならなかった!

愛しき命を救う心と同時にそれを失う悲しみと恐れを!

父上はこうも言っていた。

天生牙は癒やしの刀。

たとえ武器として振るう時も、命の重さを知り、慈悲の心を持って、敵を葬らねばならぬ。

それが百の命を救い、敵を冥道に送る天生牙を持つ者の資格。

知らず知らずのうちに天生牙の力を過信していた殺生丸に、それまでとは一転して厳しい口調で命の重さと天生牙の極意を説く。
慈悲の心を知るためりんが犠牲になった事に涙を流す邪見を見て殺生丸が悲しんでいるのを確かめた御母堂は冥道石の力を使い、冥界に置き去られていたりんの魂を呼び戻した事でりんは息を吹き返す。
殺生丸に代わって礼を告げる邪見から殺生丸が喜んでいる事を聞かされると、生前の夫とその愛人を重ねた様子で見ていた。

人間の小娘一匹にこの騒ぎ…変なところが父親に似てしまったな。

その後一行が宮殿を去る際、四魂の玉のかけらで命を繋いでいる者も天生牙では生き返らない事を琥珀に忠告している。


『半妖の夜叉姫』では500年前と現在に迫った妖霊星の迎撃地点として彼女の宮殿が使用されていた。
また、回想から麒麟丸や是露とも見知った間柄である事が明かされている。


【冥道石】

生前に大将から御母堂へと託されていた宝石
普段は首飾りとして持ち歩いている。
冥界の妖怪や魂を呼び出せるほか、冥道の様子を写し見る事もできる。


【余談】

原作での出番は少ないが、そのキャラの立ち具合から人気は高い。

殺生丸が持つ能力の一つ・毒華爪(の爪)だが、彼の娘であるせつなにも受け継がれている一方で異母の犬夜叉には受け継がれていない(妖怪本来の力を発揮していないとわは今のところ不明)。
大将が竜骨精封印した際に毒を使ったのか不明なため、御母堂にしか毒がなかったとも考えられる。
具体的な戦闘力は不明だが、強力な妖怪である事は間違いないと思われる。


私とて鬼ではない。愛しい項目が荒らしごときに消されるのは無念。追記・修正してやろうと思う。

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最終更新:2025年02月21日 17:40

*1 なお、「御母堂」とは第三者の母親を指す尊敬語である。

*2 ちなみに長年殺生丸に仕えている邪見もこの時が初対面。

*3天下覇道の剣』でも冥界に普通の人間が近付けば亡者に魂を吸い寄せられてしまう旨が解説されている。