高荷恵

登録日:2021/04/17 Sat 08:55:47
更新日:2022/03/28 Mon 15:26:55
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最期の最期であなた達に出会えて本当に良かった

高荷(たかに)(めぐみ)は漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物。

●目次

【プロフィール】

身長:166cm
体重:45kg
生年月:安政4年*112月
血液型:B
星座:山羊座
年齢:22歳
出身:会津
趣味:人をからかうこと
CV:土井美加
演:蒼井優

【概要】

会津出身の美人女医で、女子供問わず医者として医学を学ぶ一族・高荷家の出身。
高荷家は、「御典医」という高い位にありながら身分差別はせずに、どんな患者も平等で看るという信念で知られており、医者の間では「生ける理想」と尊敬の眼差しを向けられている。
父の隆生は蘭学の高い効用の程を知るやいなや、脱藩して一家総出で長崎に学びに行く医者の鑑。
脱藩というのは、要は藩の許可を得ず勝手に他所の地に行く事を指すのだが、当時これは非常に厳しく罰せられており「仕えるべき主君を見限った」として実家が家名断絶になったり、最悪死刑もありえる程の行為である。

それ自体は特別許されたが、幼い彼女たち一家が会津に戻ると同時に会津戦争が始まってしまう。
高荷一家は戦地で医者としての使命を果たそうとしたが父は戦死、母と兄2人は行方不明になり孤独の身になる。
5年前に上京してある医者の助手となるが、実はその医者は裏で武田観柳と結託して阿片を精製していた。
その医者は、3年前に新型阿片「蜘蛛の巣」の 利益を巡ってイザコザを起こして誤って観柳に殺害され、精製に携わっていた助手ということで、観柳に監禁され無理矢理阿片を作らされる羽目になる。

そして、観柳の元から脱走し逃げた先で剣心左之助に出会い…。

【人物】

気丈な性格で、高飛車かつ蓮っ葉な物言いで言語の訛りを隠している。
とにかく人(特に薫)をからかうのが大好きで、斎藤一などから「女狐」「狐女」と言われている。
ギャグシーンなどではデフォルメで頭に狐耳をつけて登場することもある。

西洋医学の中でもとりわけ薬剤に長じた達人で、短時間で適切な解毒治療を施すことができる。
料理も得意な方で数年ぶりに作ったおはぎは剣心達から好評だった。泥まんじゅう呼ばわりされた薫殿ェ…

なお阿片の精製には全く事情を知らずに携わっていた為、真実を知った時は自殺も考えたが、いつか離れ離れになった母や兄に再会できると思い死にきれず、そのまま阿片を作り続けていた。

【来歴】

東京編

賭場で剣心達と出会い観柳の手下をたやすく退けた彼らの強さを見込んでボディーガードを頼み、神谷道場に匿ってもらう。
般若やひょっとこの襲撃もやり過ごし、癋見の毒で倒れた弥彦の治療を行ったことで出自や立場が知られる。
しかし後日、観柳から「戻らないなら神谷道場を焼き討ちする」と脅しをかけられ書置きを残して屋敷に戻る。
その際、観柳を道連れに自刃しようとしたが、蒼紫*2に阻止され観柳に半殺しにされて後で拷問するため展望室に監禁される。
直後に展望室にやってきた蒼紫に持っていた短刀を渡され剣心たちはここにたどり着けない事、待っているのは観柳による拷問死しかないと通告され葛藤する。
その後、観柳邸に乗り込んだ剣心達に救出され、目の前で冒頭の台詞とともに自害しようとするが左之助に阻止され剣心に諭され、阿片の密造の件は自首しようとしたが咄嗟に剣心達に庇われた事でお咎めなしとなった。

以後は神谷道場の侍医である小国玄斎の診療所で働き、医者になってより多くの患者を助けることを生きる道とする。
また、戦いの後の剣心達の治療も担当する。そして何度も大ケガをする左之助を咎める事がお約束となった。

京都編

ほぼ東京に居たので出番は少なめ。
剣心に別れを告げられて寝込む薫を叱咤し立ち直らせたり、明治政府から「剣心が志々雄真実を暗殺すれば阿片密売の件を無罪放免にする」と言われた時は「取引材料に使われるぐらいなら死刑台の方を選ばせて頂くわ」と啖呵を切ったりするなどカッコいい場面が多い。
が、さすがに東京編での因縁もある道場で蒼紫と遭遇した時はガクブル状態だった。
そのため、剣心を心配するあまり、患者の頭にお灸をすえる等の頓珍漢な治療を行ってしまったのは内緒だ。
京都に旅立つ薫に秘伝の塗り薬を渡しており、志々雄のアジトでの激戦で敵味方問わず大きく貢献する事になった。
その後、京都に駆けつけ志々雄真実と戦って間もない剣心たちの治療に専念、薫に「『この次』は死んだっておかしくないのよ」と剣心の体にもいずれ限界が来ること、剣心が生きて帰ると強く思えるような存在になるよう辛辣に告げ、剣心に対する想いに区切りをつけた。

人誅編

剣心の過去を聞かされるが、薫と異なりの行動に深く共感する一方で、薫の心情も理解しており、縁が薫を殺そうとした際は動揺している薫を京都編に続き肉体言語込みで説得してその場から逃がそうとした。
だが、煙に巻かれてはぐれてしまった隙に薫が雪代縁に殺害され剣心が廃人と化してしまった時はかつてないほど傷心する。
蒼紫から「本当に近しい人間の死に冷静なまま判断を下せたのか」と問われるが、頑なに否定するどころか薫の死体を解剖しようとする彼を「冷血人間」「外道」と罵倒する。
結局、死亡診断を出した薫の遺体は外印の人形で本物の薫は生きていた*3

剣心と縁の最終決戦では縁の狂経脈の正体が、神経が異常発達して肥大化した物だと見抜いて剣心の勝利に貢献した。*4
そして、縁との戦いが決着し剣心達の治療を終えた後、診療所を開くために会津に帰郷した。

【人物関係】

観柳の一件で好意を抱き「剣さん」と呼んで度々アプローチしていた。
だが、京都編にて剣心と薫の仲を認めてからは身を引く。
剣心が超人ではなく運動神経が突出しただけの普通の人間であることも理解しており、やがて4、5年以内に「飛天御剣流」が打てなくなると診断した。
なお、アニメでは剣心に惚れる下りが無く単なる友人の1人として接している。

当初は恋のライバルとして度々からかっていたが、京都編以降は剣心の心の支えになるように叱咤激励することが多くなった。

恵の方は特にこれといった感情は抱いていなかったが、左之助は彼の賭場仲間の宵太が阿片中毒で死亡していた事もあって「阿片女」と蔑んでいた。
恵の救出にも当初は不参加の意向を示したが、剣心に諭され考えを改めた。*5
それ以降は、無茶をして怪我を悪化させる左之助をバカやトリ頭呼ばわりしつつ、何だかんだでちゃんと治療するといった関係が続く。
左之助の方も恵の剣心への想いは理解しており、人誅編冒頭では剣心と薫が所帯染みてきたと冗談交じりに語った後で、即座に「お前の前で喜々として話していい内容じゃなかった」と謝っている。
この時点で恵も剣心への想いを断ち切っていたので「剣さんが幸せならそれで充分」と咎めなかったのだが、逆にその寂しげな様子に左之助から「お前がそんな顔してたら『剣さんの幸せ』も台無しじゃないのか」と諭されている。
会津への出立時には「右手おかしくなったら会津にいらっしゃいよ。剣さんのついでじゃなくてちゃんと看てあげるから」と言った。直後に左之助は日本を離れる事になったが
アニメ版では左之助とのカップリングが強調されており、2人をメインにしたアニメオリジナルエピソードがあったりする。

  • 小国玄斎
神谷道場付の医者。
高荷隆生の逸話を知っており、剣心達から話を聞いて真っ先に恵の正体を察した。
観柳との戦いの後は恵を自分の診療所で住み込みで働かせるなど事実上の後見人となる。原作ではこの時だけセクハラした結果制裁されて「医者を呼んでくれぇ」と呻いていた
由太郎の治療をした際には恵ですら「一体何で斬られたのよ」と混乱していたのをカマイタチによるものと正確に診断したり、恵でも検討が付かない剣心の左頬の十字傷が残っている理由も言い当てる地味に凄い人。
ちなみに玄斎という名前はアニメオリジナル。


【語録】

  • こんな汗臭い小娘より 私の方がずっといいわよねえ 剣さん♡

  • 解毒治療は時間との勝負よ! 急ぎなさい!!

  • あら 好いたほれたは人の自由よ。そーゆう風にいちいち難癖つけるのは 自分に自信がない証拠じゃなくて。悔しかったらおいしいおはぎ作れる様になってみなさいよ

  • なんで神谷道場の人たちは 揃いも揃ってバカばかりなのよ…

  • 薫ちゃんに飽きたら言って下ださいね。私でよければいつでも相手しますから

  • バカねぇ 齢二十二になると もう 性格の矯正なんて出来ないわよ

  • 冗談じゃないわよ。取引の材料に使われて剣さんの枷になるくらいなら 私は死刑台の方を選ばせて頂くわ

  • 秘技「剣さん飼い殺し」!これで絶対京都に行けない しいざとなったらこの痺れ薬で体の自由をー

  • さよならすら言ってもらえなかった私の気持ちは あなたにはわからないんだから

  • いい事?今度また あの時の様に後ろ向きな姿なんか見せたら 剣さんのためにも今度こそ承知しないわよ

  • 剣さんが幸せなら 私はそれで十分

  • 結婚が早い遅いなんてそれぞれの自由。他人がとやかくいうことじゃないわ!

  • 巴さんは可哀相かしら……愛する人を守って死んでいけた人生…文字通り「死ぬほど愛した人生」…決して悪くないじゃない

  • ええ…全て解決するのを見届けないと きっと未練が残りますから…

  • これで誰が一番バカか 決定ね…

  • ホント…バカにつける薬が欲しいわ

  • 馬鹿につける薬はない!ーーって言ったでしょうに!

  • 今の発言で「馬鹿」の亜細亜記録に格上げね

【余談】

読みきり版では薫と弥彦の姉という設定だった。

作者の和月伸宏曰く「絵的には蒼紫とお似合い」「性質的(性格ではない)には左之助とお似合い」らしい。

るろうに剣心の世界では阿片密造の罪をすると例外なく死罪らしく、
恵のように脅迫されてやむを得ずやらされてた場合でも変わらないらしい。
だからこそ剣心は阿片密造の罪を観柳に押し付けて有耶無耶にしようとし、
京都編の記述の通り「剣心の足枷になるくらいなら死刑台を選ぶ(本来は自分は死刑になる犯罪者と自覚している)」が
史実の明治初期の刑法では阿片密造だけでは死罪にはならない。
というよりも現実の明治15年前後で死刑になったのは大久保利通を「暗殺」した不逞浪人達だけである。


Wiki籠りさんはね 私でも冥殿さんでもなく

あなたを選んだのよ

Wiki籠りさんの項目に効く一番の薬は”追記・修正”なんだから

だからあなたがいつでも 追記・修正してあげれば いつかきっとーー…

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最終更新:2022年03月28日 15:26

*1 西暦1857年

*2 アニメ版では般若

*3 擁護するならば、外印の人形は本物の人間の皮膚や脂肪や骨を素材としている上、外見では判別不可能の精巧な代物で、常識の範疇で考えれば人形であることにはほぼ気づかない。というか娑婆の人間にそんな発想自体出来ない。更に死後に体温が下がっていくという巧妙な仕掛けまで施されていた。また、薫の死は普段は活発な弥彦ですら一時期弱音を吐いて絶望し、左之助が剣心の廃人化も重なって出奔してしまう程凄惨な出来事で、恵に至っては薫と直前まで行動を共にして、煙に巻かれて逸れた隙に薫が殺害された形になったので、弥彦や左之助と同様の状態どころか、彼ら以上に責任を感じて憔悴していたとしてもおかしくない。

*4 縁は最終的に彼女らの会話に口を挟むような形で狂経脈の詳細について語り始めたものの、もし彼女が狂経脈の正体を口にしていなかった場合、縁が能力の正体についてボロを出していたかどうか甚だ怪しい。

*5 左之助の対応はアニメ版では大きく展開が異なり、本心では恵を許したいと思いながらも生前の宵太の姿が脳裏に浮かんで葛藤する姿が描かれた事で原作よりもその心情が理解しやすくなった上で、原作とは逆に恵が観柳の下へ戻ろうとしているのを真っ先に察知して説得に来ている。