原賀胡桃(君のことが大大大大大好きな100人の彼女)

登録日:2021/07/14 Wed 23:18:03
更新日:2025/03/22 Sat 12:22:27
所要時間約 3 分で読めるぞ





あああ…好き…! 恋太郎先輩好き…!
恋太郎先輩もキスも好き…大好き…!
——もっと味わいたい…っ!

やめてよ先輩
あたしだけ中学生だからって子供扱い——


原賀(はらが) 胡桃(くるみ)とは『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』のヒロインであり、愛城恋太郎の7人目の彼女。

CV:進藤あまね(アニメ版)


◆概要

お花の蜜大学附属中学校に通う中学三年の女子生徒。誕生日は9月3日 *1
100カノ初の年下彼女キャラであり、中学生彼女キャラでもある。
紅葉と同じクラス(3年2組)で席が隣同士。


◆容姿

アシンメトリーで短めの黒髪エメラルド色の瞳を持った、やや小柄かつボーイッシュな風貌の少女。
後述する理由から、制服時にはフード付きパーカーヘッドホンを着用している
幼少期の髪型はサイドテールだった。
癖であるのか、右手を頭の後ろに回している事が多い。

◆性格


“皆と一緒に”だの “愛”だの そんなものが大食いの何の役にって
いつものあたしならそう跳ね除けてるだろうけど ——それは決して綺麗事なんかじゃない

だって皆が来たら“まだ戦いたい”って思えたから……!!

一人称は「あたし」
小柄な体系ながらも超大食いなはらぺこ系女子。
消化がカービィ並に早い*2らしく常に空腹で、食べたそばからくるくるくると腹が鳴る
本人としては空きっぱなしを避けたいのだが、腹ペコの宿命としてほぼ毎時間食べ物のことばかり考えていて、何を見ても何を聞いても連想ゲームみたいに食べたいものが浮かんでしまうという難儀な体質。

例として
  • 後ろでラピュタの話をされて目玉焼きパンが食べたくなる。
  • 黒板を見ただけで海苔増し増し豚骨醤油ラーメンが食べたくなる。
  • 山崎さんと同じ空間にいるだけでパンが食べたくなる。
……など。

「さすがに難儀すぎない?」
リンゴを見ただけでマックが食べたくなったり
「リンゴじゃないんだそこは」

そのため普段はフードとヘッドホンで視界や音を遮って周囲の情報をシャットアウトし、食欲を制限している。
食べるときはそれらを外し、辺りに広がる香りも食感の音も遮らず、全身全霊で味わうことを信条とし、とっても美味しそうにかわいらしく食べる

「おいっしいいいいぃ~~♥♥」
「誰これ」

その一方で、空腹のときには飢餓に駆られ暴走して機嫌が悪くなり、意図せず容赦のない言動となり他人への当たりも強くなる。
そのため他人との交流が極めて少なく、またそんな性格と体質に対して自分でも嫌気を感じている。
この点は物語が進むにつれて、徐々に改善傾向にある。

「ちなみにクルミは食べたくならないの?」
「それはもう今まで死ぬほど食べてきたから… 好きだけど…」

上述の体質であるためかトゲトゲしい言葉がつい出がちで若干ツンな態度を取りがち。
交友経験値の少なさからか自分の素直な気持ちを表すのもぼちぼち苦手。
ただし唐音や妹に比べれば常識的な範疇であり、恋太郎とイチャつくときもちょっと遅れる程度で済んでいる。
ちなみにツンデレ因子の唐音に対し正確に言うと『ペコデレ』因子で構成されているらしい。なに?

また、食べるという行為を大切にしているだけあって「吐くなんて食べ物への冒涜」だと思っており、フードファイト回であと一口でも食べたら限界だという状況でもその信念は変わらなかった。


◆恋太郎との馴れ初め

初登場は第24話。
楠莉に自分の弁当を渡し、その代わりを調達するために購買に来ていた恋太郎と目が合いビビーンと一目惚れをする。
財布を忘れたせいで目当てだった目玉焼きパンを買えなかったが、恋太郎が運命の人であると感じたこと、空腹でお腹がくるくる鳴っているところを見かねて目玉焼きパンを半分分けてもらったことがきっかけで、徐々に好意を自覚し始める。
この時点でホの字だったが、普段の棘のある言動によって表には出なかった。

次の日には人気ドラマの影響でメンチカツサンドが食べたくなった胡桃。
腹を空かせている所に恋太郎がやってくるが、空腹のあまりイライラが絶頂に達していた胡桃は邪険に追い返してしまう。

その後、あちこちメンチカツサンドを探し回るも購買でも近くのコンビニでも売り切れ。打つ手がなくなり、それでも飢餓を訴える腹の音に頭を抱える。
親身に接してくれた人にさえも苛立ってキツく当たってしまう自分の性格、それを引き起こす体質に嫌気が差し、「こんなんだからいつも独りなんだ」と途方に暮れていたところ……

学校で待っていた恋太郎から、調理室で作った簡易メンチカツサンド(ハンバーガーとカツサンドをニコイチした)をもらう。
このために恋太郎は以前コンタクトレンズを探してあげた恩で先生から調理室を貸し切り、慣れない調理で火傷を負ってまでメンチカツサンドを作り上げたのだ。
「どうして名前も知らない生意気な自分なんかのために」と戸惑う胡桃だったが、恋太郎に「食べ物を大切に思い、心の底からおいしそうに食べる姿が魅力的」「その“いいところ”は周りの人を幸せにする魅力」と言われる。
苦しんでいる体質をむしろ良いところだと言ってくれたこと。
そして何より、キツくあたった自分のことを嫌わずに暖かい心で思いやってくれたことで胡桃のささくれていた心は氷解していく。


……ッだ だったら…ッ …あんたも一緒だよ…ッ
…あんたと一緒に食べてると……ご飯がいつもより美味しく感じるんだよ……………

——だ…だから…ッ
…これからも…あたしと一緒にご飯…食べてくんない…ッ?

…ほ…ほら…その…
か か か 彼氏…とかに……なって…さ……

ありがとう…!
こちらこそ——君と一緒にご飯が食べれるなんて願ったりだよ…!


大好きな人と一緒に食事ができる嬉しさを分かち合い、胡桃は恋太郎の7人目の彼女となったのだった。


◆恋太郎ファミリー加入後


…と言う次第でございまして… 原賀胡桃さんを新しい彼女として迎え入れさせていただいてもよろしいでしょうか……!

はいはい そんで今回は狂科学者(マッドサイエンティスト)?経産婦?

はらぺこ系だ

原宿系みたいに言うなや

元々一匹狼で生きていて他人数との交流に慣れていないこともあり、当初は馴れ合う気はないことを表明していた。
その後の恋太郎が提案したフードファイトフェスティバル参加にて、内心侮っていた恋太郎ファミリーの面々が義務的な「同じ彼女だから」とか「彼氏のため」とかではなく、ただ“一緒に戦いたい仲間のため”に全力になる人達であると感じたことから、素直に照れて謙遜するという当初からは考えられないくらい丸い態度で打ち解けた。
更に恋太郎が大会内でした「なんでも食べさせてくれる」という約束を使って、恋太郎の唇をいただく抜け目ない一面も見せた。
そしてそれ以来、鴨出汁という言葉を認識するとキスがしたくなった。

以降はこの漫画の登場人物であるにも拘らず根が常識人なので、一歩引いた場所からファミリー内のバカ騒ぎを眺める立ち回りになっている。
そうは言っても以前の大食い大会を通じて皆に対する壁は無くなっており、敬語こそ使っていないが、彼女なりに年上を慕い敬いながら普通に交流している。羽々里を除いてだけどな!

前述の通り食欲を除いて根本的には常識人のため、ファミリー内では唐音に次いでサブツッコミ役になっている。
むしろ実年齢は下でありながら普段の沈着さは年上の先輩よりもよっぽど上級生の役割を担っているくらい。加入時点の年長者が実質8歳の楠莉と化け物の羽々里というのもある。
しかし、件の腹ペコっぷりなためどうにも食べ物のことになるとIQが即落ちし、簡単に釣られていいようにされることも多い。
どれ程かというと、直前まで内心馬鹿にしていた楠莉の茶番に対してハイチュウ1つで屈してしまうくらい。

「昨今の女騎士かおのれは」

自分が後輩で恋太郎より年下であることはかなり気にしていて、大人の階段を上りたいという思いもあり、キスに対してはとても積極的
他にも、最新グルメや季節限定のスイーツの情報を定期的に調べてもらっている模様。

また、大食い早食いの性能は話が進むにつれて強化されており、「天井まで具の積まれたラーメン」をあっさり完食したり、「一斤の食パン」をカービィばりに飲み込んだりしている。

「普通おいしかったら目ぇギンギンになるのに……!」
「あんただけなんだよ」


◆恋太郎ファミリー内での関係

前述のように、他のメンバーと比較すると他者との交流はやや少なめ。

ただし美味しそうに食べることと、反抗期めいたツケウドンツッケンドンな態度が母性を刺激するらしく、連日のように羽々里の毒牙にかかっている。
当然ながらセクハラを超えた暴挙の数々に対して当たりは厳しい。また羽々里のことは「アンタ」「化け物」「変態ババア」と頑なに名前を呼ばない。
羽々里が暴走した際には羽香里唐音によって、対羽々里の生贄として捧げられることが多い。
そしてある回では遂にディープキスの餌食に……

「ママが脱がせてあげる!」(お着替えタイム)
「なんでこっち来るんですか 胡桃さんあっちですよ!」
「あたしのほうによこすな!」

しかし実のところは餌付けしつつ可愛がられることは満更ではないのか、当たりこそ厳しいがそこまで嫌っているわけでない模様。

「ママのこと好き?」
「うん♡」
「結婚する?」
「しない♡」

唐音はツッコミ役でまだ常識的であること(お互いへツッコミはする)、
何よりツン気味の性格がシンパシーを覚えるようで、仲間意識が特に強い。
ただし胡桃はお腹が空いていなければ“素直になれない”“最初の一歩が踏み込みにくい”ぐらいであるため、生粋の唐音からするといち抜けされたような形になることもしばしば。
先輩であることもそこそこ意識していて、「尊敬する先輩」「手本になりたい後輩」の関係でもある。

妹もツン仲間かつツッコミ属性持ち。
彼女がファミリー入りでお姉様大好きが先走りすぎて拒絶した際胡桃自身も一度拒絶しかけたことを話し、きっと受け入れて楽しいから後悔しないようにと知与と共に迎えに行った。
そのこともあって「かっこいい胡桃さん」「友達 」とはっきり伝えた *3
下手すると恋太郎に対しては唐音以上かもしれないツンを誇る妹を、ツン仲間な胡桃は“(芽衣さん)大好きを隠さない”としてリスペクトしている。屋上で一緒にいるシーンも多い。

紅葉とはクラスが同じで席も隣。互いに「変な奴」とは思っているが、紅葉のファミリー入りを切っ掛けに食欲/揉みへの信念を尊重し合っている。同い年コンビとして絡む事も増えた。

他には、彼女の空腹ですらもの可愛さには勝てない様子。
カラオケ回では可愛さの余りに吹っ飛ばされそうになりながらも、「頭を撫で回したい」と吐露した。
唐音からは「怒らないし撫でればいいじゃない」と返されたものの「先輩に失礼だろ」と言うあたり、真面目である。
そのうえで静ちゃんが守るべき純真な小動物すぎるので、濃厚キスを静先輩に見せてはいけないと塞ぐなど一部扱いが年下へのそれになっている。

また、園芸部の山女に対してはイチゴなどの食用植物を育てていることもあり「嫁ぎたいっ!!!!」どこぞの海賊兼考古学者みたいな表情で言い放っている。

交流とは少し違ってくるものの、メンバー内の巨乳キャラ(主に淫乱花園)に対して、食欲が暴走しおっぱいを食べようとしている。
そしてそれが余計に羽々里を狂わせている。

ファミリーメンバーが増えるにつれて、話の本筋とは関係ないところで普通に餌付けをされている場面が増えているため、空腹で不機嫌になっているところは現在ではほとんど見られなくなっている。
餌付けするのは主に、人の世話を焼きたがる芽衣や、かわいいもの大好き(羽々里のせいで目立ちづらいけれど)で「かわいらしくモグモグする胡桃を見たがる」愛々や、感触フェチの欲を満たすべく堂々と餌で釣ってくる紅葉など。


◆余談

  • 名前の由来は「腹が来る *4「グル音」から。

  • 初期のキャラデザではフードとヘッドホンの他に黒マスクも付けていた。表情がわかりづらくなるため没になったと思われる。


「あんた今朝からずっと追記・修正垂らしてんな アニヲタwiki行け」

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最終更新:2025年03月22日 12:22

*1 第133話にて判明。由来は名前(く=9、み=3)の語呂合わせと思われる。

*2 アニメでは著作権の都合なのか、単に「燃費が悪すぎる」とのみ言われている

*3 妹曰く「あのお姉様の妹の妹のお友達」だとのこと。ややこしい……

*4 「腹が減る」と同じ意味の慣用句。