ティラノサウルス(ドラえもん)

登録日:2021/09/06 Mon 01:59:47
更新日:2025/04/21 Mon 18:21:59
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ティラノサウルスだ!


ドラえもん』の登場キャラクター。

概要

ドラえもんと仲間達のライバルは?と聞かれて即答できる人はいないであろうが、ドラえもん達の最大のライバルそれがティラノサウルスである。

ドラえもん達とは幾度も交戦しており、原作漫画・アニメ・大長編映画はもちろん、アニメオリジナルから学習漫画にも登場している為、その登場回数は20回を優に超える。
ある時は敵、そしてある時は心強い味方となっている。

あまりに登場しすぎなせいか、悪名高き方倉陽二の『ドラえもん百科』では映画『のび太の恐竜』公開に便乗して、
「ドラえもんVSティラノサウルス君」という今までの登場を振り返る企画まで出たくらいである。

登場作品

ティラノサウルスらしき恐竜が登場*1初出
雄と思われる一頭はのび太に縮小銃で縮められ過ぎて戻れなくなり放置された。
次に現れた雌の個体も捕獲しに来たのび太を返り討ちにするが眼鏡から太陽の光を当てられて火傷、しかし彼の眼鏡を強奪する。
後に火山噴火に飲まれて死亡しており*2、現代にて盗んだ眼鏡とセットで全身骨格が発掘され、一種のオーパーツとして扱われ大ニュースとなった。

本格的に登場。デザインは当時の学説に基づいて尻尾を引きずった姿。

森の中でキャンプを楽しむドラえもん一行のジャイアンの歌をうざがり姿を現す。
この時は焚火を嫌がり撤退するが、後に湖に現れブロントサウルスの群れを襲いその中の一頭を倒し、ブロントサウルスの子供としずかちゃんに迫るが、桃太郎印のきび団子により手懐けられ、一行を頭に乗せて遊ぶなど味方になる*3

その後は出番が無いが、恐竜ハンターの基地でまさかの再会。
拉致された仲間を救うのび太とドラえもんを捕獲した恐竜に襲わせようとしたドルマンスタインらの策略であった。
しかしドラえもんとのび太の味方となり*4、頭に二人を乗せて共闘。ドラえもんがひらりマントで熱戦を防御する傍ら、自慢の怪力で基地を破壊する。
役目を終えた後はジャングルへと帰還した。

因みに、映画の冒頭でスネ夫がティラノサウルスの爪の化石を自慢しているが、実はこの個体の遺骨である

ドラえもんらの敵として登場。
ナンジャ族の毒弓矢攻撃に倒されて食われるというかませ犬役となる。

古代編で敵として登場するが、色違いのゴルゴザウルスの方が強い

のび太が作り上げた「新地球」で登場。『のび太の恐竜』から時が流れている為、水平姿勢で描かれている。
接触を試みたのび太を当然神と認識する事無く追いかけまわす。

中生代の星で恐竜型ロボットとして登場。
スネ夫とジャイアンを襲うが、二人を食べる寸前で機能が停止する。
ちなみに食べられた客は化石になって吐き出されるらしい*5

  • 『のび太の恐竜2006』
映画での久々の登場を果たす。デザインは学説に基づき水平な体に変更されている。顔芸は必見

基本的には1980年版と同じ展開であるが、僅かな変更点がある。
まず、湖で襲撃する恐竜が、既に絶滅していた原作のブロントサウルスから実際に共生していたアラモサウルスになっている。
次に、きびだんごでドラえもんらの味方となった後、ドルマンスタイン操るスピノサウルスを下して勝利し、ハンター基地を破壊している。

おまけ:派生作品での登場

ドラメッドが白亜紀から連れてくるが、すぐにマタドーラの駆るスーパーロボットに襟首をつまみ上げられてしまった。

  • 『パニック フリーマーケット』(ザ・ドラえもんズスペシャル ロボット養成学校編2巻)
フリーマーケットに出展されていた卵の化石にタイムふろしきがかぶさった事で、一瞬にして成長し会場を滅茶苦茶にする。
黄色かった頃のドラえもんがタイムふろしきで化石に戻そうとするも、ふろしきをビリビリに破いて失敗。
ドラえもんズの総攻撃(本作においては絶対に通用しない)を受けてもびくともしなかったが、
タイムふろしきの機能に気付いたドラえもんによりタイムふろしきが復元され、頭から被せられたことで卵の化石に戻った。

  • 『七人の友情パワー』(ザ・ドラえもんズスペシャル 12巻)
下記より掲載は後だが、時系列上先になるためここで記載する。
観光客用のタイムマシンが故障したことで、白亜紀と22世紀に無数のタイムトンネルが空いたことで出現した。
観光客や(遅刻したドラえもんをほっぽらかして遠足に行った)ドラえもんズを襲おうとするが、
親友テレカの導きで仲間の居場所を探り当てたドラえもんにより、親友テレカのバリアが完成。弾き飛ばされてしまった。
余談だが、『パニック フリーマーケット』や『ロストワールド』ではゴジラ体型で描かれているが、本作では水平体型になっている。

  • 『ロストワールド』(ザ・ドラえもんズスペシャル 4巻)
火山島でクローン恐竜のトップバッターとして出現。
ドラえもんズの総攻撃(本作においては絶対に通用しない)をものともせずに暴れるが、ドラリーニョの奇策により窒息死した。
その後、別の個体の骨が無生物さいみんメガフォンでドラえもんによりモビルスーツ化され、一行の足となった後に、
火山島の真の支配者である時空犯罪者ゾロの変身したディノサウロイドと対決することとなる。

余談

  • 後のエピソード「恐竜の足あと発見」や「自然観察プラモシリーズ」では、足跡を取る為にのび太と攻防を繰り広げたり、スネ夫の制作したガレージキットとして登場したりしている。
    いずれもカメオ出演であるが、学習漫画「ドラえもん 恐竜大探検」ではメイン恐竜として登場している。

  • 性別に触れられることは無いが、F先生が執筆もしている著書『ドラえもん 恐竜サイエンス』によると、「ティラノサウルスはメスのほうが大きい」と解説されているので、大型の個体は全てメスで、やや小型の個体はオスとみられる。


「追記修正サウルスだ!……」

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最終更新:2025年04月21日 18:21

*1 指が複数ある

*2 おそらく前述の個体も飲み込まれたと思われる

*3 いつもの5人がティラノサウルスの頭の上に乗るシーンは、フィルムコミックの表紙にもなっており、本作を象徴するシーンの一つ。

*4 ティラノサウルスの代謝と日数が立ち過ぎている事を考えると、きびだんごの効力はとっくに切れていたが、ピー助と同様に一行になつき、自分の意志でドラえもんらに味方してくれた模様。

*5 係員曰く「ゲームオーバー」