工藤康(仮面ライダーリバイス)

登録日:2021/12/24 Fri 10:49:35
更新日:2025/03/19 Wed 23:10:57
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すいません。ここに随分と儲かってる弁護士さんがいらっしゃるって聞いたんですけど?

ご依頼なら、事前予約が必要なのですが…

どこかの弁護士がデッドマンズに魂売って悪さしてるらしいから、フェニックスとしてパトロールしてるんです。

ンッフフフフフ……。私が?デッドマンズ?証拠でもあるのかな?


工藤(くどう)(やすし)とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーリバイス』の登場人物。

演:河相(かあい)我聞(がもん)



【概要】

「工藤康法律事務所」を経営する男性で、初登場は第6話。
元々はうだつの上がらない弁護士だったが、悪魔崇拝組織デッドマンズからカンガループロトバイスタンプを入手し、カンガルー・デッドマンを生み出してからは一転して敏腕弁護士となり、連続無罪を勝ち取るようになった。


【人物像】

普段の一人称「私」だが、本性を現した際は「俺」
慇懃無礼を絵に描いたような人物で、表面上こそ丁寧な物腰だが、常に相手を見下す発言を繰り返す。
や煽りを混ぜた話術で相手を苛立たせる事を得意とし、反論されても「証拠が無いんだよ」と一蹴して相手にしないのがお約束
裁判に勝つためには手段を一切選ばず、デッドマンを使って証人を負傷、或いは脅迫したりして法廷に立たせないようにしていた。
このような嫌味かつ捻じ曲がった性格の持ち主故に、正義感が強い五十嵐一輝との相性は最悪と言っていい。

その後の第14話では死に物狂いで努力して弁護士になったはいいが、裁判では一度も勝てなかった経験から「努力なんて空しいだけ」という考えに至ったと一輝に明かしている。


【カンガルーデッドマン】



ガキが……。大人を舐めるなよ……!


カンガルー!


バイスタンプ:カンガループロトバイスタンプ
身長:222.2cm
体重:107.5kg
特色 / 力:パンチ力 / 跳躍力 / 爆弾
契約者:工藤康
登場話:第6話
クリーチャーデザイン:久正人


工藤がカンガループロトバイスタンプを押印する事で誕生したデッドマン。
爬虫類のような鱗で覆われた胴体がカンガルーの鎧を着た姿をしており、バネのように軽やかなフットワークと、両腕のグローブ「ガルーバルーン」から衝撃波と共に放たれるパンチ技を活かしたボクシングスタイルで戦う。
また、子カンガルーが顔を出した腹部のポケットに忍ばせた時限爆弾を投擲して攻撃するという芸当も見せる。
最期は仮面ライダーリバイスの連続ゲノムチェンジに圧倒された末、リバイスライオンの「ライオンスタンピングフィニッシュ」で倒された。


【劇中での活躍】

初登場した第6話では交通事故の加害者・江口剛志の弁護を担当し、2回目の裁判からはカンガルー・デッドマンを利用して江口を無罪にさせようとした。
なお、この裁判は相当矛盾が酷く、1回目は「江口はスマホを見ながら車を運転していた」と供述していたのに対し、2回目は「事故の数分前に煽り運転をされていたのでパニック状態だった」と述べている。
これに異を唱えた被害者の成瀬まさると姉のゆかりには、証拠が無い上に事故の目撃者が証人として来ていない事を理由に相手にせず、彼らを憤慨させた。

その後、ゆかりの依頼を受けた一輝が事務所に訪ねてくるが、またも本項目冒頭の発言に加えて「疑うのは自由ですが、きちんとした証拠を提示して下さい」と発言。
それでもなお「また次の裁判も、デッドマンで証人を脅すのか?」と食い下がる一輝に対し、「それもあなたの推論に過ぎない…。話になりませんね」と一蹴し、最後に余裕たっぷりな態度で「また会える日を……楽しみにしていますよ」と退けた。

しかし、翌日の法廷の場で一輝により、「カンガルー・デッドマンを使って証人を脅している映像」を見せ付けられてしまう。
それも証人のスマートフォンに憑依したバイスが撮影した「確固たる証拠」だった事で言い逃れが出来なくなり、上記のように逆上するとカンガルー・デッドマンを召喚して暴れさせた。

その隙に同じくデッドマンズと内通していたセバスチャン裁判長にカンガループロトバイスタンプを渡し、カンガルー・デッドマンが倒されてもしらを切り続けた。
しかしその夜、裁判長との密会を一輝に抑えられて完全敗北し、スカイベースの更正施設に収容されたのだった。


あんた、弁護士になったんだから賢いはずだろ?
……どうしてちゃんとした努力をしなかったんだ?

努力なんて空しいだけだ!!そう思ってるやつは大勢いるよ……。


頑なに自分の非を認めず、哀愁漂う捨て台詞を吐いた工藤の一件は一輝にとって苦い結末となった……。


【余談】

演じる河相我聞氏は過去にVシネマ『鎧武外伝 仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロン』の『鎧武外伝 仮面ライダーバロン』にて、アルフレッド/仮面ライダータイラントを演じており、仮面ライダーシリーズへの出演は本作が2度目となる。


追記・修正は自由ですが、きちんとした証拠を提示して下さい。







































生贄にでも何でもなってやるが……その前に潰したい奴がいる。

結婚式の準備が整うまでは好きにやっていいよ。


だが、収容されても自分の行いを反省するどころか、こんな目に遭わせた一輝への憎悪を募らせており、その結果悪魔との契約指数が向上していた事でデッドマンズからギフテクス候補として目を付けられ、カメレオン・デッドマンの暗躍によって脱獄を果たす。
続く第14話でデッドマンズベースにて3幹部や灰谷天彦達と合流し、オルテカからサーベルタイガープロトバイスタンプを与えられた事で一輝への復讐を決行する。


【サーベルタイガー・デッドマン フェーズ2】



お前の大事なもの、全部…ぶっ壊してやるよ……!!


サーベルタイガー!


バイスタンプ:サーベルタイガープロトバイスタンプ
身長:206.9cm
体重:113.5kg
特色 / 力:牙 / 幻惑
契約者:工藤康
登場話:第14話
クリーチャーデザイン:久正人


工藤がサーベルタイガー・デッドマンと上級契約を交わした姿だが、彼の悪魔との契約指数が上昇していた事もあってか、フェーズ1を経由せずに直接この姿に到達した。
真紅の縁取りが施された白い軍服を身に纏ったような姿と、頭部からパイプのように伸びる牙らしき物体が特徴で、
更に大きく開いたサーベルタイガーの口の中には巨大な一つ目が覗いており、相手の幻惑や攻撃軌道を攪乱させる際に用いられる。

目にも止まらぬ高速移動と共に両腕から生えた牙をクロー代わりに用いて戦い、そこから赤いエネルギーを纏った攻撃も行う。
一輝への恨みを募らせていたためか、バイスに「こいつ、今までのフェーズ2より段違いに強ぇ!」と言わしめる程の凄まじい戦闘力を発揮している他、工藤本人の話術で相手の精神面に揺さ振りをかける事も可能。


【復讐】

一度何もかもを失った影響か、脱獄前のような余裕溢れる態度はなくなり、内に秘めた傲慢さを露出させた粗暴な人物へと変貌している。

開店前の「しあわせ湯」に乗り込むと、制止する五十嵐元太を投げ飛ばし、浴槽の掃除にあたっていた一輝と対面する。


工藤……。

会いたかったぜ…。この前は俺によくも説教してくれたな。

あれ?どっかで見た事あるような……。

どうでもいいから…靴を脱げぇ!!

い~や、そこかよっ?!


バイスはツッコミを入れていたが、自分が汗水垂らして掃除した風呂場を赤の他人が土足で踏み荒らせば誰だってブチ切れるに決まっている。
必死に靴を脱がそうとする一輝を振りほどくと、サーベルタイガー・デッドマン フェーズ2に変身し、仮面ライダーリバイ バリッドレックスゲノムと激闘を繰り広げる。


前言を撤回しろ…!

へっ?
何の事だよ?

“努力なんて空しいだけだ”。そう思ってる奴は大勢いる…。だから俺はデッドマンズに魂を売った。

そこまでして金が欲しかったのか?

違う!!勝ちたかった!
死ぬほど努力して弁護士になっても、俺は裁判に勝てなかった!

お前、本当は人の気持ちが分からないんだろ?

勝手に人助けをして自分の欲求を満たしてるだけだ!周りにいる敗者の心が見えていないんだよ……!
教えてやるよ。お前は日本一のエゴイストだ!


そのまま一輝への憎悪は膨れ上がり、上記の罵詈雑言を浴びせて彼の戦意を削ぐ事に成功する。
確かに工藤の言う事は的を外しておらず、五十嵐大二との確執と、それに伴うカゲロウの覚醒など一輝にも非がある時もあった。
もっとも、法曹関係者でありながら傷害事件・脱獄・不法侵入といった犯罪を犯した上に責任転嫁して反省の色すら見せない工藤にあれこれ言う資格は無いが

その後も一輝が本調子でない事をいいことに追い詰めていくが、バイスが「そのまんまでいいんじゃね?」「お節介で何が悪い?エゴイストで何がいけないんだよ? 一輝は一輝の好きにやればいいんだよ」と励ましてからは戦況が逆転。


俺は…俺だ!

そういう所が……不愉快なんだよぉッ!!

奮起したリバイの猛攻の前に成す術無く追い詰められ、「バリバリスタンプフィーバー」による攻撃で両腕の牙を叩き折られたところにすかさず放たれた「フィニフィニフィニッシュ」の一撃でまたしても敗北する羽目になった。
直後、オルテカに回収されるとデッドマンズベースで最終的にギフの『選別』をクリアし、灰谷とカメレオン・デッドマン共々ギフテクスへと至った。


第15話ではアギレラを生贄としたギフの復活の儀式の最中に仮面ライダー達とフェニックスが乗り込んできた事で交戦。
一輝=リバイに対して「少しは人の気持ちが分かるようになったのかな?エゴイスト君」と相変わらず精神攻撃を仕掛けるも、
悩む事をやめて全てを背負う決意を固めた彼には通用せず、そのままリバイ バリッドレックスゲノムに押されていき、最期にはリバイ、ライブジャンヌトリプルライダーキックを受けて撃破され、
その直後にプラナリア・デッドマン フェーズ3(灰谷)共々赤い粒子状となって消滅=死亡し、ギフの棺へと取り込まれていった

一度目は敗北こそすれど命を落とす事態には陥らなかったものの、そこで反省せずに更なる悪行を繰り返した結果、死亡するという自業自得の末路を迎える事となった。
とはいえ、どんな悪人であっても人を救いたいと願う一輝にとって、現状の戦力ではギフテクス(フェーズ3)に至ったデッドマンはライダーキックを以てしても人間に戻す事が出来ないという絶望的な事実を突き付けられる結果に終わってしまった。
そして、この一件と続く第16話におけるカメレオン・デッドマンとの戦いを経た一輝はフェーズ3のデッドマンも救うべく、リバイスの更なる戦力強化をジョージ・狩崎に申し出る事になり……


お前の大事な項目、全部…追記・修正してやるよ……!!


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最終更新:2025年03月19日 23:10