フジキセキ(ウマ娘 プリティーダービー)

登録日:2021/12/28 Tue 02:20:46
更新日:2025/03/25 Tue 15:52:21
所要時間:約 20 分ってところかな?


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DREAM JACK Fuji Kiseki Ring Ring ダイアリー 「そういえばいい香りがする人とは遺伝子から相性がいいって聞いたことがあるな」 あの日見た夢の先 いたずら好き ウマ娘 ウマ娘 プリティーダービー エンターテイナー クラシック三冠チャレンジ ゲノム寮長 シューティンスタァ・ルヴュ シルクハット ゼラニウム ヅカ系 トレセン学園高等部 フジキセキ フジキセキのショータイム フジキセキの会 フジゲノム ポニーちゃん マイラー マジシャン リギル ルート分岐あり 先行バ 勝負服がヤバい方の寮長 史実クラシック期リタイア勢 圧巻のトリック 夢女子ホイホイ 寮長 幻の三冠ウマ娘 新時代の扉 松井恵理子 栗東寮 煌めきのトップスタァ 藤奇跡 角田晃一 輝くトップスタァ 高校生 麗しの三冠ウマ娘



泣かないで、ポニーちゃん。
悩みなら私に話してごらんよ。


フジキセキ(Fuji Kiseki)とは、『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクターである。
CV:松井恵理子

モチーフ元である競走馬『フジキセキ』は当該項目を参照。

+ 目次

◆プロフィール

キャッチコピー:エスコートはお任せ!華麗なジェントル娘
誕生日:4月15日
身長:168cm
体重:増減なし
スリーサイズ:B84・W58・H82
靴のサイズ:左右ともに26.0cm
学年:高等部
所属寮:栗東寮
得意なこと:誰かをあっと驚かせること
苦手なこと:甘いもの
耳のこと:絶対音感の持ち主
尻尾のこと:歌劇の大羽根のように優雅に揺れる
家族のこと:舞台一家で、両親は全国を飛び回っている
マイルール:握手の時は相手の目を見つめ、ニコッ
スマホ壁紙:母が舞台デビューした時のポスター
出走前は…:観客席に向けて、深々と三方礼する

ヒミツ:①シルクハットから鳩が出せるし、何もないところからシルクハットが出せる / ②自分のファンクラブが主催するお茶会によく参加している
自己紹介:みんなを楽しませる漆黒のエンターテイナー フジキセキだよ!最高の“キセキ”で、君を必ず笑顔にしてみせるからね!

キャラクターソング:DREAM JACK

見たかった夢の続き 栗東寮最高傑作

週刊100名バNo.40「フジキセキ」表紙より*1

◆概要

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「GENERATIONS」第2弾「最強を競った時代」篇
© Cygames・JRA

魅せよう

幻ではない奇跡を

ウマ娘 プリティーダービー】CM
GENERATIONS」第2弾「最強を競った時代」篇より


サンデーサイレンス初年度産駒にして、「同世代のクラシック戦線の本命」と目される凄まじいポテンシャルを示しながらも、
腱鞘炎によってクラシック戦線を一度も走ることなくターフを去った、「幻の三冠馬」フジキセキがモチーフのウマ娘

流星を模した白髪が1房流れる、黒髪のショートカットと甘いマスクが特徴的なウマ娘。
中性的な口調と芝居めいた立ち振る舞いは、後輩ウマ娘やファンを魅了してやまない。
また、後輩のウマ娘やファンを時に「ポニーちゃん」と親しげに呼ぶフレンドリーな接し方や、
困っている人を見れば既知の後輩や自身のファンでなくとも、分け隔てなく声をかけ、親身になって助ける面倒見の良さから、
ファンの間で「フジキセキの会」なる組織が結成されているほど、自身を支持するファンの熱意は高い。
レース場での応援はもちろん、バレンタインイベントの際には、チョコレートを渡そうとするファンの待機列の整理までこなしている。

また、トレセン学園の寮の一つ「栗東寮」の寮長を務めている。
寮での生活やイベントにも細やかな気配りとエンターテイメントを欠かさない、フジキセキらしい姿勢で寮生をまとめており、
例えば門限破りを繰り返す悪いポニーちゃんには、声を荒げて怒ったりはせず、
「門限を過ぎるとキラキラした台詞を大音量で流すフジキセキのぱかプチ」をこっそり鞄に仕込むというやり方を採ったりしている。
この辺りは、もう一つの寮である「美浦寮」の寮長・ヒシアマゾンの豪快なまとめ方とは対照的と言える。
なお、そのヒシアマゾンには、同じ寮長という職責もあってか、ちょくちょくからかいつつも親しく接している。

天性のエンターテイナーでもあり、トランプや箱からの脱出マジックはお手の物。
レースで魅せることは勿論、レース後には煙と共に退場したり、花火を仕込んだ演出までやってのけている。
両親、特に母親が名の知れ渡った舞台俳優だった影響でフジキセキ自身も劇団に所属していたこともあり、
いつかは母の魅せた感動のように、自身もレースで感動を与えたいと考えている。


◆アニメ版での活躍

Season1

第1話から登場。
トレセン学園最強として名高いチーム「リギル」の一員。
主人公スペシャルウィークが上京して初めて見たサイレンススズカのレースおよびウイニングライブに夢中になってしまい、
門限を大幅にオーバーして寮に着いたのを出迎えていた。
スズカにはスペちゃんの生い立ちを伝えた上で、気にかけてあげるように促しているなど、寮生への気配りも徹底している。

また第6話のファン感謝祭では、チーム「リギル」の出し物の一環でシンボリルドルフエアグルーヴ
テイエムオペラオーらと共に執事喫茶をしていた。

EXTRA Rではウィンタードリームカップへの出走権を獲得。「幻の三冠ウマ娘」として登場している。

うまよん

アニメ版では、シンボリルドルフ、エアグルーヴ、トウカイテイオー、ヒシアマゾンと共に8月分主題歌を担当。
  • 第4話「オペラ劇場・『嗚呼それが我が宿命』」
オペラ劇場のライバル役をはる。
中の人の熱演により、オペラ劇場っぽくなることに一役買っていた。

劇場版『新時代の扉』

TVアニメシリーズやうまよんでは出番が少なかったフジキセキだが、『新時代の扉』ではメインキャラの一人としてフィーチャリングされた。

本作の主人公であるジャングルポケット(ポッケ)がトレセン学園の扉を叩くきっかけとなったレース*2を勝利したウマ娘がフジキセキであり、
ポッケがトレセン学園に入学した時には、既にモチーフ馬と同じく弥生賞後に負った怪我でレースへの出場は叶わなくなっていたが、
かつて自身のトレーナーであったタナベに頼み、ポッケのトレーナーを務めてもらうだけでなく、
自身もタナベをサポートするような形で、無鉄砲なポッケのフォローを行っている。
なお、勝負服を着慣れないポッケの上着のリボンを整えるのも、フジキセキの役割となっているらしい。
冒頭に見せ場として描かれる弥生賞は幸いG2なので勝負服ではないが、劇場のスクリーンに堂々と登場した例の勝負服に色々思うところがあった視聴者は少なくないだろう。

◆漫画版での活躍

STARTING GATE!

主だった舞台となる栗東寮の寮長という事で出番は多い。
本作ではエンターテイナー要素はあまり見られず、良識的で面倒見の良い先輩といった立ち位置に落ち着いている。
ヒシアマゾンとのやり取りはもはや漫才。

フジ「お前の耳はウマ娘の耳じゃなくてロバの耳なのか……?」(アマゾンの耳を鷲掴み)
アマ「ちょっ、意味分かんないけど怖いって!? ファンが減るぞ、ファンが!?」

うまよん

エアグルーヴから「4戦くらい走ったらさっさと家庭に入りそう」と元ネタを意識しつつもシャレにならない事を言われ、
「そんなことないし走るし!」とツッコミを入れている。

◆アプリ版での活躍

性能

バ場 芝:A ダート:F
距離 短距離:B マイル:A 中距離:B 長距離:E
脚質 逃げ:C 先行:A 差し:C 追込:G
2021年7月12日に☆3『シューティンスタァ・ルヴュ』として実装され、これにより「リギル」メンバーは全員実装となっている。
また2022年3月29日には新衣装の☆3「シュクセ・エトワーレ」が実装されている。
モチーフ馬の経歴上、距離適性については未知数なところが大きいのだが、産駒の戦績も踏まえてか短距離と中距離の適性はBといずれも高め。
産駒も活躍しなかった長距離はさすがに厳しめだが、長めの距離に縁が無いケースにしては高めとも言える。「幻の三冠馬」としての夢と現実の狭間といったところか。

[シューティンスタァ・ルヴュ]

どうかな?私の舞台衣装は。

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[シューティンスタァ・ルヴュ]フジキセキ」勝負服
© Cygames・JRA

男装の麗人風の黒いタキシードに、史実のフジキセキ号の勝負服にある緑と黄色をアクセントに配色。
そして一際目を引くのははだけた胸元。しかもその真下でベルトを巻いているものだから尚更胸の膨らみが強調され、
さらにネクタイで谷間が見えたり見えなかったりと目のやり場に困るデザインとなっている。しかしB84もあるせいで視線が吸い込まれるまさに万乳引力
角度によってはむしろもっとあった方が目のやり場に困らないのは秘密だ、特に勝利ポーズ*3
敢えてシャツのボタンを留めていないだけ……かと思いきや、よく見るとそこにあるべきボタンが見当たらない
つまり、最初からこういう着用を想定した勝負服のデザインなのである。
原案から実装までにデザインが変更されたウマ娘も多く、あまりの露出にナーフされるだろうと思われていたのだが、まさかの無修正であった。
なお勝負服姿で直立すると、全身がフジキセキ号の頭部とそっくりに見えるらしい。

パワー+20%、賢さ+10%の成長率補正がかかる。

所持スキル
数少ない史実の活躍=朝日杯3歳ステークス*4の勝利を反映してか、マイル・先行よりのスキル構成。
にもかかわらず、覚醒スキルの片方が回復系のレースプランナーと、どっちつかずなのが難点。
進化スキルでは速度上昇効果が追加される方に強化され、現在ではさらに速度に振った分岐進化も追加されたため、大きな不利にはならなくなっている。

通常スキル:
好意追走、トリック(前)、負けん気、(覚醒Lv2)ギアシフト、(覚醒Lv4)マイルコーナー○

レアスキル
(覚醒Lv3)姉御肌(追い抜こうとすると速度が上がる/マイル)
輝くトップスタァ(追い抜こうとすると速度がすごく上がる/マイル)

(覚醒Lv5)レースプランナー(レース中盤で前の方にいると疲れにくくなる/先行)
エンターテイナー(レース中盤に前の方にいると持久力を回復し、速度がわずかに上がる/先行)
煌めく"キセキ"を(レース中盤に前の方にいると持久力をわずかに回復し速度が上がる/先行)



キセキの瞬間!


感動の煌めき!


…さあ、夢の舞台の開幕だ!


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[シューティンスタァ・ルヴュ]フジキセキ 固有スキル発動」
© Cygames・JRA

固有スキルは『煌星のヴォードヴィル』
効果は「終盤に前の方で少し抜け出ていると残り300mを切ってから輝きを増し速度がすごく上がる」というもの。
「すごく上がる」勢の一人だが、後続にピッタリと誰かがいる状態でないと発動しない。
ましてや後続を引き離していたり、大外から追い抜いていっても発動せず、デフォルトの作戦である先行だと特に育成中はなかなか出ない。
安定した発動を狙うなら逃げが推奨されるが、デフォルトだとCなので脚質因子でカバーする必要がある。
元ネタは史実でのラストランとなった弥生賞だろうか。

1周年・2周年で2回上方修正が入っている。
初期のテキストは「最終直線で前の方で少し抜け出していると輝きを増し~」だった。
1周年時はテキストは変更されていないが内部的に条件が少し緩くなったようで、
2周年時にはテキストが変更。発動条件を満たすタイミングが終盤全体になったことで実質的に少し緩まり、発動タイミングが残り300m以下に固定されたことで短い距離帯で発動が早すぎるということを避けやすくなった。
300mでも短距離では無駄が出る場合もあるが、発動が不安定とはいえ「最終直線開始時に発動してほしくない」というニーズに安定して応えられる速度固有はかなり少ない。
「(長距離は少し盛らないと厳しいが)三冠王道路線を走れるうえに適性Aが最小限の3つしかない」フジが因子周回向き*5なのもあり、継承ウマ娘としてはそこそこ高く評価されている。ある意味史実再現である。

キセキの舞台、お楽しみ頂けたかな、お客様?

[シュクセ・エトワーレ]

フロアの視線をふたり占めしよう!

画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[シュクセ・エトワール]フジキセキ」勝負服
© Cygames・JRA

ストーリーイベント「今宵、リーニュ・ドロワットで」に合わせて実装された新衣装。
男装の趣のある黒いタキシードだった通常衣装から一変、女性らしさをこれでもかと醸し出す紫ベースに銀の装飾が施された煌びやかなドレス衣装となっている。

所持スキル
覚醒スキルから距離指定の物が無くなったため、因子補正次第でマイルに限らずに幅広いレースに対応できる。
当初は「見惚れるトリック」はフジキセキの主戦場であるマイルとの相性の悪さなどもあり、恩恵が薄いのが難点だったが、
後に分岐進化で純粋な速度上昇効果の「見惚れるコーナリング」も追加されたため解決している。

通常スキル:
抜け出し準備、トリック(前)、マイルコーナー○、(覚醒Lv2)巧みなステップ、(覚醒Lv4)真っ向勝負

レアスキル
(覚醒Lv3)見惚れるトリック(レース中盤に前の方にいると後ろの掛かったウマ娘が疲れる)
圧巻のトリック(レース中盤に前の方にいるとき後ろのウマ娘が掛かるとその持久力を削り、自分の速度が上がる)
見惚れるコーナリング(最終コーナーで速度がすごく上がる)

(覚醒Lv5)スピードスター(最終コーナーで前方にいると速度が上がる/先行)
煌めきのトップスタァ(最終コーナーで前の方にいると速度がすごく上がる/先行)



さあ、夢より甘い、奇跡のダンスフロアへ、


おいで?


画像出典:ウマ娘 プリティーダービー「[シュクセ・エトワール]フジキセキ 固有スキル発動」
© Cygames・JRA

固有スキルは「Ravissant」。
発動条件と効果は「最終コーナー以降に先団で追い抜くと煌めくような華麗な動きを披露し少しの間速度がすごく上がる」というもの。
発動条件の緩さの割に、時間こそ短いが速度をすごく上げられるという優秀な効果。

発動演出では夜の煌めく噴水の前でフジキセキがフィンガースナップ。
それと同時に光に包まれ一瞬のうちに通常衣装からこちらのドレス衣装へ変身し、優雅なダンスを見せてくる。
ほぼ一瞬とはいえ別衣装の演出時に通常の勝負服姿も披露するのはフジキセキが唯一。

ふふふっ、見とれてくれたかな?
さあ、お手をどうぞ

固有二つ名は共通して「麗しの三冠ウマ娘」。
取得条件は「メイクデビューで8バ身差以上で勝利し、1番人気で朝日杯FS、皐月賞、日本ダービー、菊花賞を勝利する」。
史実再現と史実では為し得なかったクラシック三冠を求められる。
何よりの問題はメイクデビューで内容が求められること。
直線の長い新潟レース場であり、それなりに差をつけやすい環境にはなっているが、
それでも8バ身以上、しかもマイル戦ということもあり、よほど運が回らない限りは困難を極める。

…差をつけやすい環境になっているとは言ったが、フジキセキの得意な先行で差をつけやすいとは言ってない
実際はこの記事に詳しい通り、そもそも新潟1600mは先行だと事故率が高く
モブ娘に追い比べで差し切られて未勝利戦を走る羽目になることもザラ。
仮に事故らずに勝てたとしても追い比べが発動したモブ娘が凄まじい勢いで追いついてくるため、着差が開いていない…なんてことも。
そのため差しで挑む方が良いが、適性Cなのが気になるところ。長距離因子であったり初期ステ補正であったり欲しい物が多いため、差しまでカバーできるかどうかは怪しい。

ついでにそこから適性Bの皐月賞及び日本ダービー、そして適性Eの菊花賞を1番人気で勝利しなければならない。
しかも一番の問題となる菊花賞には史実に準じてべらぼうに強いマヤノトップガンが逃げで立ちはだかる*6
スタミナが足りなければ逃げ切られてしまうし、ステータスが足らなければ1番人気を譲ることになってしまうし、
スタミナが足りてて1番人気を取れた場合でも、距離が距離なだけに野良クリークや野良マックイーンなどに足元を掬われる可能性もある。
通常衣装の方では「レースプランナー」を習得できるため、必ず取っておきたい。

これらの要素から、メジロパーマーの「波乱の逃げウマ娘」やナイスネイチャの「愛しき名脇役」と並ぶ最高難易度の固有二つ名となっている。
インフレやシナリオの追加で楽になった難関二つ名はいくつもあるが、1周年以降の環境では追い比べが追加されたのがむしろ悪影響であり、新潟1600mと相まって取るのは絶対不可能とまで囁かれている。
初期とは比べ物にならないインフレを遂げている育成面もメイクデビューまでの最序盤に打てる手はそんなに変わっておらず
3周年の調整でコンティニューの条件が緩和され、三冠を取り逃しにくくなったが、1着になってしまうと着差がどうであろうとコンティニューは不可であるため、
新潟1600mのメイクデビューという根本的な問題は依然として残っているのが実情。
実際にはこれよりも短い新潟1200mかつ大きく出遅れた状態で8馬身差をつけて勝利しているため、これでも史実と比較して緩められてはいるんだけどね……

サポートカード

アプリ稼働初期時点では汎用RのほかSR【やれやれ、お帰り】が実装されていた。
なお、アプリ配信以前から存在し、SRは初期実装であるにもかかわらず、2024年8月末期の3.5周年を迎えて尚SSRが存在しなかった。
が、2024年8月30日にてようやく、ストーリーイベント「あなたと仰ぐハーベストムーン」との連動でSSR【悩み事かい?ポニーちゃん】がめでたく実装された。

SR【やれやれ、お帰り】

得意トレーニングは賢さ。
連続イベントでスキルptを多く獲得できるほか、「夏ウマ娘〇」を持つ数少ないウマ娘の一人でもあるが、全体的な性能はやや控えめ。

SSR【悩み事かい?ポニーちゃん】

得意トレーニングは根性。
友情ボーナス、やる気効果、トレーニング効果アップ、レースボーナスにファン数ボーナス、そして得意率65と、
実装時点の環境において求められるものをほぼ一通り揃えているため、総合性能としては十分に一線級。
その上で特筆すべきはボーナスの多さで、完凸させるとスキルPtとスピード、パワーにそれぞれ+1のボーナスが付くだけでなく、
固有効果で「絆ゲージが80以上の時、スピードボーナスと根性ボーナス」を持つため、ボーナス山盛り状態に。
その中でもスピードボーナスは破格の+3にまで至るため、その他の一線級の根性SSRサポカと比較してもスピード盛り性能については目を見張るものがある。

スキルラインナップは攻めの姿勢、真っ向勝負、先行コーナー○などの先行特化型になっている他、
連続イベントの完走でこれまで第3衣装アグネスタキオンのみが所持していた流星光底(飛躍の予感の上位)も取得できる。
際立った重要スキルはなく底上げ型という感じなのでフジ本人が涙することにはならないだが、先行ウマの育成においては特に優先して編成したい1枚と言えるだろう。


フジキセキのショータイム

2021年11月中旬に開催されたイベントの一つ。
育成中におけるレースの対戦相手が強化される代わりに、育成シナリオの進行度に応じてSHOWTIMEゲージが貯まっていき、
育成終了時にジュエルや虹/金の結晶片といった報酬を獲得できるようになる。
難易度が上がるにつれてSHOWTIMEゲージの獲得倍率が上がるが、徐々にステータスや所持しているスキルが増えていき、
レベル4ではモブウマ娘を含めて相手が全員絶好調に、レベル5に至ってはそれらに加えてコンティニュー不可の一発勝負となるなど、かなり手ごたえのある難易度になっている。

通常育成でもそれなりの難易度があるナリタブライアンのハードモードでは、天皇賞(春)のメジロマックイーンのスタミナがB+だったり、
最終目標の有馬記念ではマヤノトップガンが育成シナリオにあるまじきバランスの取れた高ステータス。
それだけでなく、アオハル杯決勝勝利後のURAファイナルズ決勝に出てくるビターグラッセ・リトルココン両名のステータスが、
メインストーリーに登場するミホノブルボンらSランクウマ娘に匹敵するステータスを引っ提げて立ちはだかる。

2022年6月に2回目のショータイムモード開催の際にはレベル5のコンティニュー不可が不評だったのか、コンティニューできるように仕様が変更されている。
また、TPを倍消費してSHOWTIMEゲージの倍率を2倍にするブースト機能も追加されたことで、より遊びやすくなっている。


個別ストーリー

元々はレースではなく、母と同じ舞台俳優としての道を歩もうとしていたフジ。
しかしフジの母親から「私を追うばかりではいけない、自分にしか辿り着けない場所を目指せ」という教えを受けたことで、レースの世界を志すように。

応援してくれるファンの期待を背に、最高のエンターテイナーになるべく、まずはクラシック級における頂──クラシック三冠を目標に、トゥインクル・シリーズへのデビューを決意。
しかし眼前に立ちはだかったのは、距離適性という容易には越えられない壁。
それ以前にフジ自身もマイラー寄りではないかという感覚はあったのだが、皐月賞の後にタキオン協力の下で2400mを走ったところ、
2000mを超えたあたりからペースが乱れ、バテた状態になっていたという。

さらに後輩のウマ娘からは「ダービーウマ娘を目指してきたのに、距離適性のせいで走ることすら叶わない」という、
フジですら気の利いた慰めが言えないほど切実で、他人事とは思えない相談を受ける。

「自分にしか辿り着けない場所を目指せ」。

人には人の道がある。胸を張って、心躍らせて、未来を信じて駆け抜けられる道があると、そう後輩に示したいフジ。
自分が三冠路線で活躍すれば、恐れずにダービーへ挑めるかもしれない。マイル路線で活躍すれば、前向きにマイル路線へ進むかもしれない。
未来への不安や夢破れる悔しさを、自分の走りで吹き飛ばしたい。

それを踏まえた上で、フジは2つの選択肢を提示する。
「ハードルは上がるが、だからこそ面白くドラマチックな挑戦となるクラシック路線」か、「三冠路線を諦め、自身の才能全てをぶつけ、マイル路線の頂へ立つ」か。

トレーナーは選択を迫られる──。


育成シナリオ

育成シナリオでは、皐月賞後に「クラシック三冠路線」か「マイル路線」かを選択するイベントが発生する。
クラシック三冠路線を選択した場合、育成目標が「日本ダービーで5着以内」「菊花賞に出走」になり、
マイル路線を選択した場合は「NHKマイルCで5着以内」「マイルCSで3着以内」となる。
距離適性を考慮すればマイル路線を選択するのが定石だが、クラシック三冠を達成した際のイベントは必見ものなので長距離因子を携えて挑戦してみるといいだろう。

またシニア級からは高松宮記念、安田記念、天皇賞(秋)、有馬記念が目標レースとなるなど、キングヘイローもかくやと言わんばかりに幅広い距離を走ることになる。
幸い最終目標である有馬記念は出走のみで好走は求められない。

また隠しイベントが3種類用意されており、出走するレースと結果で内容が分岐する。

  • クラシック三冠達成→スピード、スタミナ、パワー+10、「抜け出し準備」のヒント+1
  • 高松宮記念を含む、シニア級短距離マイルG1で3勝以上→やる気1段階アップ、パワー、賢さ+10、「負けん気」のヒント+1
  • 秋シニア三冠+シニア級宝塚記念に勝利→やる気1段階アップ、スピード、スタミナ、根性+10、「好位追走」のヒント+1

特殊実況は弥生賞に設定されている。
+ 特殊実況 ※ネタバレ注意
フジキセキ並ばれたか!しかし譲らない!

しかし負けない!これが強さ!

元ネタ:1995年弥生賞 フジテレビ 三宅正治アナ

またエイシンフラッシュトーセンジョーダンといった、モチーフとなった競走馬の活躍年代が比較的最近のウマ娘の育成シナリオにも登場する。
……のだが、長距離適性がB。しかも追込で登場するなど、本来持たない適性を大幅に盛られている。
元になっているのはフジキセキ産駒の一頭、ダノンシャンティと言われている。


◆関連キャラクター

寮長仲間。史実での接点は皆無だが、ウマ娘ではその立場故に何かと関わりがある。
育成シナリオのイベントでもたびたび登場するほか、シニア級安田記念と有馬記念で対決することになる。

同じサンデーサイレンス産駒であり、圧倒的なパフォーマンスを持ちながら怪我で早期引退を余儀なくされたものの、種牡馬として大成したもの同士。
キャラだけで見ると、寮長と問題児のマッドサイエンティストが仲良くしているというなんとも不思議な光景になる。
育成シナリオでは併走相手になったり距離適性を推測したりとトレーナー顔負けの活躍を果たす。新薬の実験台という対価を支払うことになったが
タキオンの1コマ漫画でも、タキオン特製の薬品をフジの飲み物に混ぜていたりする。

史実では同期なのだが、進んでいた路線の違いから一度も対決することはなかった。
育成シナリオでは菊花賞で対決することになるほか、育成最終目標の有馬記念でも対決することになる。

ウマ娘では史実の競走馬と同世代の場合は学年が統一されていることが多いが、フジとマヤノはその例外に当たる。

劇場作品『新時代の扉』の主人公に抜擢されたウマ娘。
アプリ版ではフジキセキ実装時点でポッケは未登場だったため、フジキセキの育成シナリオには登場しないが、
ポッケのSSRサポカ[The frontier]のイラストには、背景の観客席にフジキセキらしきウマ娘が映っている他、
サポカイベントでもちょくちょくポッケがフジキセキに対する憧れや尊敬を吐露する場面があるなど、二人の関係性がクローズアップされている。

『新時代の扉』では、元はフリースタイルレースに出場する荒くれ者を束ねるリーダーだったポッケがトレセン学園に入学するきっかけが、
レース場で観たフジキセキの走りに魅了され、自身も「トゥインクル・シリーズ」に参戦したいと強く思ったためとされている。
ポッケが入学した頃には、既にフジキセキは故障によってレースに出場することは叶わなくなっていたが、
それでもフジキセキがポッケの憧れの人であることは変わらず、尊敬する先輩として強く慕っている。

史実での関係性は、ジャングルポケットがダービーを制覇した際の厩舎、調教師を始めとした人員の態勢、勝負服が奇しくもフジキセキと同じだった事。
クラシック戦線を大いに沸かせると期待されながら、わずか4戦でターフを去ったフジキセキの無念を晴らしたのがポッケだったのである。

  • 黒鹿毛のウマ娘
フジキセキの育成シナリオ序盤にて登場するモブウマ娘。
ダービーウマ娘となる事を夢見るも自身の距離適性故にその道が厳しいという現実に挫折しかけており、
それ故に輝かしい未来が約束されてるも同然のフジキセキに対しては羨望と嫉妬の入り交じった感情を抱いている。
彼女との出会いはフジキセキに自身の距離適性と向き合った上で、どのような将来を彼女の為にも選択するべきなのかを決めるきっかけとなり、
ひいてはそれが、序盤の大きな分岐点へと発展して行くことになる。

黒鹿毛である事や距離適性が短いながらもダービーを夢見る事からその元ネタはフジキセキのラストクロップにして代表産駒の一頭、イスラボニータでは無いかと推察されている。

  • ブラストワンピース
2024年11月27日に登場が決まったウマ娘。
今の所絡みはなく、史実でのトレセンも美浦なので別な寮に入りそうなものの、実は史実ではフジキセキを母母父に持つ曾孫にあたる。




◆余談

フジキセキのCVを務める松井恵理子氏だが、当初は別のウマ娘のCVを担当する予定だった。
しかしそのウマ娘の登場が(少なくとも現状では)別キャラに変わったと思われる*7ためフジキセキを担当することになった。

初期のキャラ設定では「ウマ娘界で最大勢力を誇る“SS一族(ダイナスティ)”の長姉にして家長的存在」と記載されていたが、
各種メディア展開においてそこに触れられた例はない。
間違いなくウマ娘界でも最大勢力であるサンデーサイレンス系をモチーフにしたネタはアプリ以降も現在に至るまでちょくちょく出てきているため、今更これが掘り起こされることもないと思われる。


君となら、どこまでも追記・修正できるような気がするよ。 それこそ"キセキ"のようにね。

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最終更新:2025年03月25日 15:52

*1 元ネタ:週刊100名馬No.40「フジキセキ」。本来は「見たかった夢の続き SS産駒最高傑作」

*2 おそらく元ネタはフジキセキ最後のレースとなった第32回弥生賞

*3 カメラに身体を斜めに向けたポーズの為、服の隙間からもっと奥が見えかねない物になっている。逆にもっと大きければ逆側の胸で隙間が見えない位置になる

*4 現:朝日杯フューチュリティステークス

*5 特に短距離向きのウマ娘は中長距離が壊滅的だったり目標が邪魔なケースが多いので、その中では希少な性能。

*6 このマヤノトップガンは菊花賞の時点で天皇賞(春)に出走してくる野良ネームドウマ娘並みにステータスが高い

*7 AnimeJapan2016にてイラストとCVが発表され、初期PVにも出ていたオルフェーヴルと推測されていたウマ娘