登録日:2022/05/28 (土) 01:15:26
更新日:2022/06/30 Thu 08:10:19
所要時間:約 16 分で読めます
◆プロフィール
生年月日:3月21日
身長:160cm
体重:微減
スリーサイズ:B84・W57・H86
学年:高等部
そしていつか
友人たちの躍進に誇らしさを感じながら
自分へのもどかしさもまた抱いていた
いま先頭で走る私は逃げているのではなく
実は彼女らの後ろ姿を追いかけているのだ
少しずつ差を詰めよう
そしていつか抜き去ろう
2021年URA「名ウマ娘の肖像」メジロパーマーより
◆概要
勝ったり負けたりの乱高下、時に障害レースに転向したりしながら、最終的に爆逃げという武器を手にして名を馳せた、遅れてきた逃亡者こと『メジロパーマー』がモチーフのウマ娘。
名門メジロ家に属するウマ娘の1人であり、彼女も生まれは間違いなくお嬢様ではあるが、そんな堅苦しさなど殆ど感じさせない、非常に親しみがいのあるムードメーカー的な存在。
周囲の微小な変化を敏感に感じ取り、常に細かな気配りを忘れない。
しかし、表向きはさっぱりした親しみやすさを感じさせる一方で、名門メジロ家のウマ娘として相応しい走りを求められることを重荷に感じている面が強い。
自身のスタイルが明確に固まるまでは、いざレース本番になると緊張して固くなってしまい、思うように実力が発揮できないということが多々であった。
特にパーマーの同期にはメジロ家の中でも抜きんでた実力を持つ
マックイーンや
ライアンがいたため、彼女達との相対比較も含めてパーマー自身にはあまり注目が向いていなかったなんてことも。
そんな悩み多き中でパーマーは、後述する唯一無二のパートナーにしてズッ友であるダイタクヘリオスとの出会いと、爆逃げという己自身の武器を手したことで、他のメジロ家メンバー含めた数多のウマ娘たちの中で頭角を現していくことになる。
ヘリオスの影響で彼女自身もパリピ系のギャルであるというイメージが強くなりがちであるが、天然ものであるあちらと違い、こちらは飽くまでもヘリオスに合わせるために後学で学んだもの。
なので、ノリの通じない相手にはパリピ語の使用を控えるなどの使い分けもしているし、節々でメジロのお嬢様である事を思い出させる上品な仕草を見せてくれる。
アプリ内のヒミツによれば、ヘリオスから教わったパリピ語はすべて日記に残しているそうで、こういった部分からも彼女の人の良さとヘリオスへの信頼が伺えるというもの。
プロフィールによると得意なことの一つがゴルフだそうで、既に師匠である父親を超える実力なんだとか。
このゴルフネタは育成シナリオのファン感謝祭イベントでも触れられている。
ゴルフに詳しいというヒミツが明かされたクリークとのゴルフ対決が待たれる
勝負服は黄色のへそ出しインナーに、お馴染みメジロカラーである白と緑のツーカラーのブルゾンにスカートというスタイル。
ブーツは右が黒で左が白のアシンメトリーの他、腰にはライトパープルのスカーフも巻き付けている。
因みに原案と全くと言っていいほどデザインの差異が無く、ほぼそのままの状態で実装版に落とし込んである。
◆アニメ版での活躍
Season2において初登場。
マチカネタンホイザやツインターボらと同じく比較的新しいウマ娘。
トウカイテイオーや
メジロマックイーンの裏で度々登場するメイン級の1人。
他の多くのウマ娘が前のめり、前傾姿勢で走る中、真っ直ぐに身体を立てた物凄く姿勢の良い状態で爆逃げする姿に視聴者の注目が集まったりもした(割と史実。後述)。
私だって天皇賞出られるくらい色々頑張ってんのに、いまいち注目されないんだよね~
同期のマックイーンやライアンに比べていまいち注目を浴びれてない自分に何が足りないのかを、
マチカネフクキタルに占ってもらい、
「パートナー…パートナーの存在が不可欠」との助言を受ける。
直後、占い小屋のすぐ近くでダイタクヘリオスと出会い意気投合。「バカ爆逃げコンビ」を結成した。
元々社交的な性格だったこともあってかヘリオスとは「ズッ友…ううん、逃げ友」と称す程ウマが合うらしく、初対面ではほぼ理解不能だったギャル語もヘリオスに教わりすぐに使いこなせる様になった。
その後、今度はヘリオスと共にフクキタルの占いを受け、ただの逃げではない尋常じゃない逃げ、「爆逃げ」というスタイルに臨むことを決意し、才能を開花させた。
以降、ヘリオスと共に数多くのレースに爆逃げで挑み、宝塚記念や有馬記念で勝利を勝ち取っていく。
しかし、宝塚記念でG1を初勝利した際は、何故かトレーナーはレース場にいなかった。
天皇賞(秋)でもヘリオスとコンビで爆逃げしたが、この時は逃げ切れずテイオーやヘリオスと揃って撃沈。
続く有馬記念はヘリオスと一緒に超ハイペースの爆逃げを打ち、逃げ切って春秋グランプリ連覇を果たした。
第8話の天皇賞(春)においては、単身爆逃げを敢行し、前年よりも明らかに早いレース進行を生む引き金となった。
マチカネタンホイザやイクノディクタスが脚を溜めて差す機を伺う中、その機を許さぬスピードで先頭に立ち続けるが、前年のテイオーとの対決時以上の仕上がりで迫るメジロマックイーン、そしてそのマックイーンにピタリと貼り付く
ライスシャワーの鬼気迫る激走に最終コーナーで追い抜かれ、二人の一騎打ちの裏で3着に沈む。
レース後は
ミホノブルボンのクラシック三冠制覇に続いて、マックイーンの春の天皇賞三連覇を阻んだ事で、観客からのブーイングを受けるライスに対し、マチカネタンホイザやイクノディクタスと共に拍手を送った。
第11話におけるバレバレすぎるテイオーの偵察には笑顔でカメラ目線を送っており、所々で彼女の根底にある人の良さが伺えるシーンなんかも結構あったりする。
なお、この際テイオーからは「メチャクチャなペースで逃げるから走り辛い」と評されている。
二期の最終レースとなる有馬記念では、何時ものように爆逃げで先頭を突っ走るも、第4コーナーで
ビワハヤヒデとそれを追うトウカイテイオーに躱され
「トウカイテイオー奇跡の復活!」の裏で6着に沈んだ。
◆アプリ版での活躍
性能
バ場 |
芝:A |
ダート:G |
距離 |
短距離:G |
マイル:F |
中距離:A |
長距離:A |
脚質 |
逃げ:A |
先行:E |
差し:F |
追込:G |
2022年5月20日に☆3「Line Breakthrough」として実装。
現状ウマ娘として姿を見せている6人のメジロ家メンバーとしては、後発の
メジロアルダンや
メジロブライトに遅れ、最後の育成実装となった。
まさに遅れてきた逃亡者
今までのメジロ家ウマ娘たちが「○○・ライン」という名称で統一されていた中「ライン・ブレイクスルー=従来とは違うやり方でラインをぶち破る」という名称となっている辺りからも、メジロ家の中でも異端児であることが強調されていると言える。
成長率はスピード、スタミナ、根性にそれぞれ+10%ずつとなっている。
距離適性については、史実で特に大活躍を見せた宝塚記念や有馬記念での勝利を反映し、中距離・長距離が共にAのステイヤー型。
反面、短距離とマイルはそれぞれGとFと、初期因子補正で補うにも厳しいものとなっている。
クライマックスシナリオでは、ジュニア期のマイルレースでポイント稼ぐのが難しくなるため、育成のハードルは少々高めとなる。
そして脚質適正はもちろん、逃げが最高のAとなっている。他については先行がギリギリ因子で補えなくもないEで、差しと追い込みはそれぞれFとG。
ただ、後述する固有スキルの事を考えると、やはり逃げ以外で育成する旨味はあまり無い。
初期スキルとして「逃げ直線○」「遊びはおしまいっ!」「リードキープ」を所持。
覚醒レベルを上げると「先駆け」や「伏兵○」の他、すぐ後ろにウマ娘が長くいると速度が上がるレアスキル「お先に失礼っ!(「遊びはおしまいっ!」上位スキル)」、長距離レースの際に中盤に差をつけ先頭だとリードを保ちやすいレアスキル「先陣の心得(「リードキープ」上位スキル)」を取得可能となる。
距離、脚質双方の得意な適正に合わせた逃げや長距離向けのスキルが揃う中、伏兵○が習得可能なのは史実の注目度の低さと大盤狂わせを反映しての事だろうか?
固有スキルは「ぶっちぎりロード」。
効果は「スタート後からレース後半まで前の方をキープすると気分を爆アゲして持久力を回復しさらに速度を少しずつ上げる」というもの。
回復効果と速度アップ効果を兼ね備えており、速度アップは効果量が控えめな代わりに持続時間が長めと、長距離レースでの運用に特に特化したスキルと言える。
発動条件がスタートから後半までの前方キープのため、安定して発動したいのなら実質的に推奨される作戦は逃げ1択となる。
序盤で逃げ切れずに中位~下位に沈んでしまうと発動条件を満たせなくなってしまうため、他のスキルでしっかりと逃げ切れるようにサポートしておきたい。
発動演出ではFallGuys、あるいはSASUKEもしかしたら風雲たけし城を思わせるようなポップな色合いのコースの仕掛けを次々と乗り越えていくというもの。
史実のパーマーが嘗て障害レースに挑んでいたことをイメージしたものだろうか。そのせいで緑山大障害とか言われてるそうな
固有二つ名は「波乱の逃げウマ娘」。
取得条件は「作戦「逃げ」かつ4番人気以下でG1を勝利し、作戦「逃げ」かつシニア級で天皇賞(春)、宝塚記念、有馬記念を勝利し、逃げ適正をS以上にする」というもの。
二つ名の名称からもわかるように、とにかく逃げでのレース展開が密接に関わっている。そして見ての通りの特殊な条件の数々により、取得難易度は全体で見てもかなり高い方。
作戦「逃げ」での宝塚や有馬での勝利は然程問題ないだろうが、4番人気以下でのG1勝利という他に例のないものを求められる。
ある程度育成に慣れればシナリオ中の人気は基本的1番、少し下がっても2番程度になることが殆どであるため、まず狙ってシナリオ中に4番人気以下にするということ自体が相当にハードルが高い。
何とかこれらの条件をパスした先で更に待ち構えているのが逃げ適正S。
こちらは4月前半の因子継承が無ければその時点で終わりなため、完全に運任せなので更にシビア。
それ以前に初期段階で逃げ適正がAのパーマーに、逃げ因子持ちの継承要員を用意しないといけないというのもまた面倒な所。
取得難易度としてはかなり高い部類。
サポートカードとしては2021年3月18日に共通のRと、SSR【バカと笑え】が実装されている。得意練習は根性。
アプリ初期においては根性サポートというカテゴリ自体が微妙な評価を下されていた上に、連続イベントの1回目で体力を使うことから根性カードの中でも評価が低い方であった。
この評価は1stアニバーサリーの大規模アップデート以降に急変。
連続イベント1回目で削られる体力の減少+選択肢に応じたスキルヒント+1に加え、高い友情ボーナスと得意率、1凸以降はパワーボーナス、そして連続イベント完走での大量の根性ステも兼ね備えていることから、特にクライマックスシナリオにおける根性育成における選択肢として非常に高い評価を得た1枚となっている。
育成シナリオ
どうにもタイミングが悪く、目当ての子を見つけても他のトレーナーに先を越されてしまう……そんな感じで担当が決まらず凹んでいたトレーナーが出会ったのがメジロパーマーというウマ娘。
名門メジロ家の出身でありながら、自分の様な新人にも気さくに声をかけてくれる彼女にトレーナーは惹かれるも、後日の選抜レースにおいて、メジロ家の名を気にするあまり緊張して思うようなレースができず、落ち込み悩むパーマーの姿を目にすることに。
そんなパーマーに対しトレーナーは、もっと自分に合ったレースのスタイルがあるのでは? と、ふと思ったことを口にし、それを聞いたパーマーは悩んでいた姿から一変、何かを思い立ったかのような反応を見せていた。
後日、パーマーは街中でトレーナーと再会した直後、近くの呼び込みから「フリー・スタイルレース」なるものに飛び入り参加することに。
トレセン学園のそれとはまるっきり違う、王道から外れた我流の荒々しい走りが繰り広げられるそれに、最初は戸惑いを見せていたパーマーも、今はメジロ家の名は関係ない、パーマーという1人の自由なウマ娘という思いの下、どこか吹っ切れたような圧倒的なレースを展開し、周囲のフリー・スタイル参加ウマ娘たちからの喝采を浴びる。
ね……あんなの初めてだよ……選抜レースの問とは大違い。
私がメジロだって知らない人まで『パーマー!』って……!
背負う家名から解放され、自分自身の最高の走りができたことに高揚感を覚えていたパーマーに対し、トレーナーは思わずスカウトの申し出を行っていた。
思わぬタイミングでのスカウトにパーマーは一瞬キョトンとするも、自身のスタイルを見つけ出すきっかけを与えてくれたトレーナーの申し出を快く受けることに。
しかし、後日の模擬レースでは再び以前の様な緊張のせいでパーマーは思うように実力を発揮できない。
フリー・スタイルレースの時とは違い、トレセン学園でのレースにおいてはどうしてもメジロ家としての自分が見られているという緊張感が抜けきらない。
そこから脱するにはどうすればいいのか? と、悩む中、パーマーはある1人のウマ娘、ダイタクヘリオスと出会う。
ウチはオールウェイズバイブスブチ上げだかんね~!!
楽しむことが1番、シンプルで最高であるとひたすらに前向き。
レースにおいてすら馬鹿みたいに笑い、自分が楽しむことをひたすらに曝け出すその姿に、パーマーは過去のフリー・スタイルレースでの出来事も交え、やはりあの時のように自由に走ってみたいと心を新たにする。
そのことをトレーナーに対して打診した時でさえ、未だ自身の立場やメジロ家の名を気にするかのようなそぶりを見せいてたが……
トレーナーとのやり取りにより、パーマーは嘗てフリー・スタイルレースで浴びた喝采と高揚感を思い出し、あの時の様にメジロ家としての自分ではなく、メジロパーマーとしての己を知らしめたいという熱意を燃え上がらせることに。
そして後日の模擬レース、今までの様な緊張感に縛られたお堅い走りとはまるで違う圧倒的な爆逃げスタイルによって見事に勝利。
周囲の他のトレーナーや同じメジロ家であるマックイーンやライアンの視線も集める中、パーマーは今の自分を形作るきっかけを与えてくれた親友であるヘリオスと、そしてトレーナーと共に改めて進んでいくことを決意していた。
……こんな感じで個別ストーリー内の時点で吹っ切れたかと思いきや、育成シナリオ内においてはまだまだ己自身を明確に貫くことが難しい中、時に悩みながらも少しずつ前に進んでいく。
やがてはトレセン学園、及びトゥインクルシリーズという王道の舞台においても遂に、名門メジロの名に縛られることのない、メジロパーマーという己自身のスタイルを貫く強さを手にしていくという成長物語が展開される。
またキャラクターストーリー冒頭にもあるように、他人の相談に乗って親身になってくれることもあり、バレンタインイベントでは
メジロマックイーンを筆頭にウマ娘やファンからの相談を受けている。
しかし入念に前置きしてチョコレートをトレーナーに渡した後、
「もし本当に、自由に生きられるようになったら思うままに暮らすのもいいかも。相談に乗ってくれる人がいれば、それでね」とトレーナーとの距離を一気に詰めてくる甘酸っぱいシーンもあり、
またクリスマスイベントでも駆け落ちとも取れなくはない発言もあるため、トレーナーの間では
エイシンフラッシュ級の恋愛つよつよウマ娘とも言われている。
???「聞いてますかファルコンさん」「しゃい☆」
デビュー戦時点でも思ったよりもまだまだ硬さが抜けきらないため、ヘリオスの助言を受けた上で今後のレースも自分が楽しめるように自由にやっていけばいいという方針で進めていくことに。
故にジュニア級からクラシック級の途中までにかけては己自身のスタイルに注目してくれるファン数集めを目標にしつつ、クラシック三冠の王道路線についてもその時の気分次第で出場すればいいという何ともフリーダムな展開に。
なので目標外ではあるものの、皐月賞、日本ダービー、菊花賞への出場や勝敗によって隠しイベントが発生。
そして行く行くは明確な目標レースとして春秋天皇賞、宝塚記念、有馬記念などを定めていき、ヘリオスと共に爆逃げで駆け抜けていくことになる。
また、クラシック級、シニア級双方の有馬記念とシニア級の宝塚記念、計3つのレースで勝利することにより、
サイレンススズカと同様に「大逃げ」のスキルが入手できる隠しイベントが発生したりもする。
しかしこれまたURA及びアオハル杯シナリオ限定で、クライマックスシナリオでは入手不可となっている。
なお「大逃げ」が入手できるイベント内では、
シンボリルドルフが
「グランプリ3連覇は、私の敬愛する、あの方以来の快挙なのだから」と発言しており、
史実を考慮すると
スピードシンボリの存在が示唆されている。
特殊実況は宝塚記念の勝利によって発生。文面的にはこの子逃げ以外やらないと思うが多分逃げであることも条件。
+
|
特殊実況 ※ネタバレ注意 |
パーマーだパーマーだ! パーマー逃げ切った!
メジロパーマーがまんまと逃げ切ってグランプリを制しました!
|
◆関連キャラクター
メジロパーマーを語る上では絶対に外すことのできない存在。パーマーにとっての太陽でありズッ友なパリピ仲間の爆逃げコンビ。
史実においても後述するが、コンビとして有名であった。
アニメ、アプリ双方において、お嬢がツレないんだよぉ~!!と嘆いていたヘリオスに対し悩みがあるなら聞こうか? とパーマーが声をかけたのが出会いのきっかけ。
以降、何かと悩みがちなパーマーをヘリオスが底抜けの明るさとパリピムーブで引っ張っていくことになり、いつしか2人は互いが互いにとって欠かすことのできない最高のコンビとなっていた。
アプリ版ではアニメ以上にパーマーが悩む時期が多いこともあり、時にヘリオスが憤りをぶつけることなどもあったが、それでも決してパーマーを見限るようなことは絶対にせず、自身の距離適性の違いで無理をして倒れたりしながらも、最後までパーマーが己自身を貫けるように支え続けた、太陽の名に相応しいだけの大活躍を見せている。
というかアプリ版のパーマー育成シナリオではほぼ出ずっぱりであり「ヘリオスのトレーナーは何してるんだ?」「寧ろパーマーとヘリオスのダブル担当状態」なんてツッコミが入ったりもしていた。
ヘリオスと同じギャル仲間のウマ娘たち。
特にジョーダンについては「心根ではなかなか自分に自信が持てない」という共通点からか、ジョーダンの育成シナリオにおいてもデビュー戦でその不安を察し、トレーナーに席を外してもらった上でジョーダンに不安を吐き出させた上でアドバイスを授けるなど、ここでも人の良さを発揮している。
共に同じメジロ家出身のウマ娘にして同期のライバル。史実においても同期で対戦経験がある。
メジロの名を重荷に感じるパーマーにとっては、その家名に恥じず王道のレース展開で実力を示す憧れであり、自分には真似できない気後れを感じる相手でもある。
そんな彼女たちに対し、メジロではないメジロパーマーとしての己自身のスタイルでぶつかっていく姿も育成シナリオにおける醍醐味の一つ。
「メジロらしさ」で悩みを見せるという点から、ライアンとの共通性が語られたりすることもあるが、飽くまでもマックイーンという自身を更に上回る王道の体現者との相対比較で悩むライアンと、そんなライアンも含めたメジロの名そのものへの悩みを抱えるパーマーとでは根本的な部分が異なるとも言える。
育成シナリオ内でもクラシック三冠や春秋天皇賞といった数々のレースでライバルとして立ちはだかる。
特に天皇賞(春)におけるマックイーンは、嘗てのライスシャワーのシナリオの如く、豊富なスタミナを中心とした高いステータスと優秀なスキル構成で、育成に慣れない初心者を容赦なくすり潰す高い壁として登場する。
こちらも同じメジロ家出身のウマ娘。史実ではパーマーよりも生まれが早く世代がやや離れている。
ウマ娘においても、パーマー含め他のメジロ家メンバーよりもお姉さんの立場にある。
病弱な深窓の令嬢であるアルダンにとって、パーマーとヘリオスの振りまくパリピムーブは新鮮なようで、意外とノリノリで付き合ったりすることが多い。
ヘリオスを巻き込んで映画談義で盛り上がったり、ヘリオスの影響でパーマーの事をパマちんと呼ぶようになったりと、順応性が高い。
アニメ2期におけるチームカノープスのメンバー。
アプリ版では彼女達とも仲が良いらしく、ヘリオスも交えて6人で盛大なクリスマスパーティーを楽しんだりする場面もあった。
◆モチーフ馬・メジロパーマー
1987年3月21日生まれの牡馬。父はメジロイーグル、母はメジロファンタジー。
馬主名義はメジロ牧場。調教師は大久保正氏。主戦騎手は松永幹夫や山田泰誠など。
名前の由来はプロゴルファーの「アーノルド・パーマー」から付けられており、これが上述のプロフィールにおけるゴルフ好きの元ネタと思われる。
生涯戦績は38戦9勝(9-5-2-22)で、内2戦は障害競走に転向時のもの。獲得総賞金は5億2,785万円。
因みに父馬のメジロイーグルも逃げ戦法で人気を集めていたのだが、同期のライアンやマックイーンに埋もれてあまり期待されていなかったなんて繋がりも。
競走馬としてデビューする前から、妙に首を立て頭を高い所に置く姿勢で走っていたという。ウマ娘のメジロパーマーが背筋を縮めた直立姿勢で逃げまくるのはおそらくこれが元ネタ。
パーマー自身はデビュー戦と次戦で2着の後、3戦目の未勝利戦で勝利後、続くコスモス賞でも連勝するなどなかなかの好スタートであったが、その後は長きにわたって不調が続き、初のG1である天皇賞(春)でも16頭中13着という厳しい結果に終わる。
その更に後、父馬であるイーグルと同じ逃げ戦法を取るようになってから、段々と成績が上向きになっていき、1991年6月の十勝岳特別杯で1年9カ月振りの勝利を飾り、続くG3の札幌記念でも連勝、初の重賞制覇も成し遂げる。
このまま勢いづくかと思われたがどっこい、その後はまたも不調が続き、その果てに障害レースへ転向となったりもしたが、飛超があまり上手ではなく、帰ってくるたび傷だらけだったこともあり、大久保調教師の判断で再び平地競争に戻ってくることに。
が、この障害競走での経験によってトモとスタミナが強化された結果、ステイヤーとして実力を発揮できるようになる。
その際に当時騎手4年目の若手、山田泰誠騎手へ乗り替わる事となり、その後引退までの主戦となった。
そして来たる1992年の宝塚記念において、爆逃げコンビの片割れたるダイタクヘリオスとの出会いを果たし、本命馬不在の隙を突く形でもあったとはいえ、見事宝塚記念を制しG1勝利を果たす。
……が、この勝利は周囲の競馬ファンはおろか、北野ミヤ会長はじめとしたメジロ牧場関係者からも期待されておらず、同時に出走予定だったマックイーンが骨折、回避が決定した時点で牧場の応援団派遣が中止。
ただ一人メジロ商事の社長だけが観戦していたため、普段なら関係者で埋まる口取り写真が物凄く寂しいことになっていたなんて不憫な思いをさせられたりもしている。
レース展開もレース展開で大逃げして上がり4ハロン52.2、3ハロン39.8と完全に撃沈していたパーマーに対し、後続勢が「良馬場なのに例年の不良馬場並に時計がかかる」とされた異常馬場の結果揃いも揃ってパーマー以上にバッテバテになる事態が発生。
その上がり4ハロンで最速と0.2秒しか違わない2位、当時半年前に全面改修を終えたばかりだった為にレコードタイムは条件戦の物だったが、それよりも3秒遅い事から評論家達からの評価も散々。
何せ「下級条件戦」だの「全体のレベルが低いからこんな事になった」だの言われていたのだから……。
そんな悲劇にもめげずに走り続けた先の有馬記念。
宝塚記念には勝ったものの、京都大賞典では9着、天皇賞(秋)に至っては前半1000mを57.5秒という異常なペースで逃げた結果最下位17着と、「宝塚記念ってフロックだったんじゃね?」という評価が広まってしまい、G1馬でありながら15番人気というかなり低い評価をされてしまう。
レースが始まると、宝塚記念の時と同様にダイタクヘリオスと再び2頭で爆逃げを展開。マイラーのヘリオスは途中で力尽きてしまうが、ステイヤーのパーマーは最後までバテることなく、レガシーワールドの猛追も振り切って見事勝利。
1989年イナリワン以来史上5頭目となる春秋グランプリ連覇も成し遂げた。
馬券の払い戻しでは、馬番連勝3万1550円、複勝式1590円は有馬記念史上最高配当。単勝4940円は前年のダイユウサクに次ぐ史上2位である。
ちなみにこの有馬記念はアニメ2期でも再現されており、主人公たるトウカイテイオーがハイペースの割を食う形で11着と惨敗。ナイスネイチャは定位置の3着。
年明け1993年の阪神大賞典での勝利や、メジロマックイーンとライスシャワーの激闘が展開された天皇賞(春)で3着入賞なども果たすも、これらのレースで爆逃げを続けた結果燃え尽きたのか以降のレースでは着外が続き、1994年の日経新春杯での2着入賞後、脚部不安から引退、種牡馬入りする。
引退後産駒メジロライデンが障害重賞馬になったが、それ以外では目立った活躍馬を出せず2002年と早々に種牡馬も引退。その後はメジロ牧場で余生を過ごし2012年に他界した。
+
|
グッドエンディングの内容解説につき折り畳み |
グッドエンディング中において、トゥインクル・シリーズの協賛企業からパーマーに車が贈られることになり、「メジロパーマー号」と命名したのだが、これも史実準拠。
有馬記念で勝利した時の鞍上を務めた山田泰誠騎手は副賞として高級車(マツダ・MS-8)が贈られたのだが、この時は師匠の許可が下りておらず、免許は持っていなかった。
これをきっかけに自動車免許を持つことが認められ、無事に取得。
騎手名鑑の愛車欄には他の騎手が車種を挙げる中で、山田騎手はこの車を「パーマー号!」と称して記載している。
|
最高にテンアゲできる追記・修正をぶちかましてよ!
- 今回のチャンミで全然見ないんだけど弱かったの? -- 名無しさん (2022-05-28 06:10:54)
- パーマーのストーリーや史実を見てるとやっぱりメジロ家の衰退の兆候があっただな(ライアンに期待かけすぎたり) -- 名無しさん (2022-05-28 08:15:06)
- 今回のチャンミに関しては逃げはチョコボンと水マルが相変わらず強いのと良いタイミングで発動するアイネスがいたから...長距離チャンミになったら活躍するかな? -- 名無しさん (2022-05-28 08:44:53)
- > 「ヘリオスのトレーナーは何してるんだ?」 なーにダイヤシナリオのキタちゃんとか、フラワーシナリオのセイちゃんみてーなもんよ -- 名無しさん (2022-05-28 08:48:44)
- メジロはどれもこれもマイル適正盛りにくいのが参るね...クライマックスがやりづらいったらないぜ -- 名無しさん (2022-05-28 10:31:30)
- アプリだと挙動の所々に育ちの良さが出てるギャップがヤバイ(語彙力喪失) -- 名無しさん (2022-05-28 11:57:25)
- 隠し切れない育ちの良さ -- 名無しさん (2022-05-28 15:26:46)
- ヘリオスを太陽と呼ぶが故に、パマトレを月と喩えた表現には膝を打った さすれば、パーマーは水の惑星・地球だろうか 月は地球の衛星なんだから、月と地球で be the one してくれ -- 名無しさん (2022-05-28 21:51:49)
- ↑2 現実世界で言うとDAIGO枠 -- 名無しさん (2022-05-29 09:18:05)
- あの演出が障害競走だったらオジュウチョウさんは山田勝己枠なのではないかと話題になった。 -- 名無しさん (2022-05-29 22:09:48)
- ウマ娘世界におけるフリースタイルが現実世界における障害走なのかね?。ならあの世界にも居るのだろうか、障害における『絶対王者』オジュウチョウサンが -- 名無しさん (2022-05-30 17:20:47)
- トレーナーは来てたけど、ゴール目前で貧血でぶっ倒れて医務室送りになって見てなかったそうな。 -- 名無しさん (2022-05-31 22:27:39)
- ↑アニメの宝塚記念の話かな? -- 名無しさん (2022-06-01 01:42:59)
- ↑3ウマ娘世界の障害レースは小麦粉の中から飴を探したりコスプレしたり借り物競争したりする -- 名無しさん (2022-06-03 05:19:40)
- ↑それうまよんの金船障害じゃないかい! -- 名無しさん (2022-06-05 22:31:51)
- 追記wwもうこれ以上ファル子をいじめるのはやめたげてww -- 名無しさん (2022-06-12 00:19:44)
最終更新:2022年06月30日 08:10