BUILD KING

登録日:2022/05/27 Fri 13:36:21
更新日:2022/06/06 Mon 22:23:43
所要時間:約 4 分で読めます





わぃは 平和を築ける

『BUILD KING』とは、週刊少年ジャンプ(以下WJ)に2020年~2021年に連載された漫画。
作者は『世紀末リーダー伝たけし!』『トリコ』の島袋光年氏(以下しまぶー)。
2018年にWJで発表された同名の読み切りが基になっており、一部の登場人物が変更されている。

●目次

【概要】

本作はタイトルの通り「建築」を題材としているが、世界観自体は架空のものであり、冒頭において、竜宮城に悪魔城、鬼ヶ島の要塞に天空の宮殿などが例に出されているように、ファンタジックな建造物に挑む作り手たちがメインとなっている。
また、前作から引き続き対モンスター、または超人同士のバトル要素が取り入れられており、加えて前々作からお馴染みのギャグシーンも随所に描かれている。
このように、少年誌では珍しいジャンルをベースとしつつも、同時にそれまで築き上げてきたしまぶーワールドの集大成といえるのが本作である。

後述する事情もあって、しまぶーの二度目のカムバックは大きな話題となり、ボイスコミックの配信も決まるなど、読者、編集部ともに本作への期待は高かったのだったが…

全25話、単行本は全3巻と、短期間で打ち切られてしまったのである。
WJでは初、スーパージャンプの『RING』を含めると二度目の短期打ち切りであった。

考えられる理由としては、建築というテーマが原因だったという意見が多い。珍しいジャンルとは書いたが、逆に言えば、トリコの「食」と比べても、一般受けし辛いジャンルという声は、読み切りの時点から出てはいた。
それでも『Minecraft』などのヒット作もあるため、単にテーマを扱いきれなかったとの意見も根強い(漫画ゲーム等の媒体の違いもあるが)。
例として、序盤から建築内容がリフォームだったり、そもそも建築の過程がカットされていたりと、建築描写の不足が指摘されており、特に後半では下記の「ビガー(活力)」の存在もあって、この点が余計に目立ってしまうことに。

そして、本作を語る上で外せないのが最終回である。

全25話とあるが、実はWJに掲載されたのは20話までである。その20話のラストというのが…

詳細は各自で読んで確かめてほしいが「引き」の場面で終わっており、所謂「俺たちの戦いはこれからだ」を超えるブン投げENDであった。

当然「仮にもベテランなのにこれは…」と批判が殺到した一方で「下手にまとめるよりは印象深い」「伝説を残した」といった感想もあり、各所で賛否両論に。

そして、最終巻発売日の前日に「ジャンプ+」で5話分の書き下ろし完結編が先行公開された。敵との決着及び、世界観設定の補完が描かれている(これはこれで打ち切り漫画的な内容だったため、二度打ち切られたと揶揄されてしまったが)。

こうして、本作は正式に完結したのだった。


【ストーリー】


ハンマー島に住む大工(ビルダー)の義兄弟「とんかち」と「レンガ」。
ふたりは幼い頃、棟梁「シャベル」に助けられたことで弟子となり、彼から建築を教わってゆく。
そして、彼とこのような約束を交わす。
ふたりが一人前のビルダーになったら、自身が工事する伝説の建造物群「ビルドキング」の工事の手伝いに向かわせると。
それから3年後、とんかちとレンガはシャベルの待つビルドキングを目指す。


【用語】


  • ビルドキング

太古から天変地異を耐え抜き、多くの命を救ってきた奇跡の建造物。その多くはゴールドビガーの結晶のみで作られているが詳しい数は不明。
しかし数百万年前、ビルドマスターの一族が建てたビルドキングは進化によって意思を持って動き出し、利己の恒常性を保つため、一族に反旗を翻したという。

  • ビガー(活力)

全ての生体の持つ生命力にしてエネルギー。本作における特殊能力である。
これが高いと恒常性の維持、耐久が強くなり、何万年も存在する自然物などに見られるという。
ビガーを他の物質に伝える素質は強い建造物を作るのに不可欠であり、素質が無いとビガー工法試験を受けられない。ビルオン所属のビルダー六千万人のうち、ビガー職人は0.01%である。

ビガーの伝え方は主に

1:専用工具の使用
2:直接触れる
3:ビガーを飛ばす

がある。

2:はビガーの結晶化が必要なため、難易度が高いものの工具よりも強力に伝えられる。
3:は結晶化したビガーを遠方の家や建材に発射する事で、近寄れない物件にもビガーを伝えられるが、大量の結晶化が必要なので更に難易度が高い上、ビガー1cc(1ml)の結晶化に1秒の寿命が縮んでしまう。
ちなみに結晶化の際の効果音は「ネリネリ」である。

ビガーには様々な特性が存在し、それらは色で属性が分けられている。

レッド:筋力・骨密度、家の耐久性UP
グリーン:体温調節・外的ストレス、家の機密性・遮音性UP
ブラウン:柔軟性、家の伸縮率UP
ブルー:肺機能・酸素・吸収力・エラ呼吸、家の耐水性UP
オレンジ:皮膚のバリア機能と代謝力、家の耐火性UP
パープル:免疫機能、家の耐毒・ウイルス・菌UP
イエロー:老化・酸化防止、家の耐食性UP
ピンク:回復力、家:自己治癒力UP

出力をコントロールすると対象物の恒常性を破壊できるが、ビガーでの攻撃は攻撃側の反対の色のビガーでないと防御できない。
赤と緑、茶と青、橙と紫、黄と桃が対となっている。
基本の八色の他にも、世界でも数人しか持ってないレアビガーも存在する。中には、運、ワイルドなど、色ですらないものも。

おそらく「念能力」の影響が大きいものと思われるが、読者からは

「寿命を消費するとかリスク高過ぎないか?」
「色が属性とか建築である必要性はあるのか?」
「シンプルなのがしまぶーの売りなのに大丈夫なのか?」

との反応もある。まあしまぶーはたけしの頃から「HUNTER×HUNTER」のフォロワーぽかったし…

そして最強のビガーとは、後述する「ブラック」でも「ゴールド」でもなく…

  • 鬼具

鬼械との呼ばれる呪われし工具で、使用者の生命を大量に吸収し、強い力を発揮するが使用しすぎると精神や肉体を乗っ取るため、ビルオンでは使用を禁止されている。更に鬼具でビガーを結晶化すると、微量でも数年の寿命が縮むとのこと。

  • カーペンターズ

ビルドキングの構造の謎を唯一解き明かしたとされる伝説の大工集団。初代棟梁はヂャルー・ハーツ、二代目はビル・カーペンター、三代目はシャベル。

  • ビルドユニオン / ビルオン

建造物やインフラなど、世界中の工事にビルダーを斡旋する組織。約6000万人のビルダーが所属している。
ここにライセンス登録をしないとビルダーは仕事ができず、ビルオンガーデンで専門建築士の資格試験を突破しなければライセンスを得られない。その分、ライセンスを持つビルダーは一生食いっぱぐれる事は無いという。
ライセンスは一般工法の部とビガー工法の部に分かれており、後者は特殊な建築物を建てるための工法で、現場は危険地帯が多く、工事中には常にの危険がつきまとうという。ビルオン規定の書類審査をパスするか、親方衆の推薦が無いと受験できない。

  • サタンヒルズ

ビル・カーペンターがオーナーを務める組織にして呪いのマンション。本作における悪役。
安全で平和で平等な世界を建築する事が目的のビルオンに対し、全てを力で支配する世界を建築する。作中ではレアビガーの持ち主を狙い、ビルオン試験に乱入した。住人は異形の怪人が多く、また数名が受験生として紛れ込んでいる。

  • コモーリ族

竜骨の道に住居を構える吸血鬼のような姿の種族。かつては上下逆さまの状態で活動しており、吸血も行っていたが、現在ではコモーリ王以外普通の人間同様に生活している。

  • 世界建設

世界最大のゼネコン。名前がまんますぎる。ビルオン試験に会長が見物に訪れている。


  • 屋獣

家に擬態して近づく者を食べる巨大な怪物。言葉は話さないが意思を持っており、自分の気に入らない人物に対しては中に入れることを拒絶する。昔は多かったようだが、現在は希少な存在である。

  • ビルドソルジャー

ビルが設計した、屋獣とは似て非なるサタンヒルズの戦闘住宅。ビルオンのドネヤンも類似したものを所有している。

  • ハンマー島

人類居住エリア外の危険地帯の島。巨大な台風「モンスターハリケーン」の目の中にあるため人が近付くのは困難だが、その中に住居を構えている者もいる。島内も災害が絶えず、更に家喰いなど凶暴な猛獣が生息している。
コテペンギンや海カッパなど言葉を話す動物も生息しているが、これらは無害である。とんかちとレンガは、この島に住む唯一の人間である。
その成り立ちにはある秘密があり…

  • リノベポート

漂着した廃材や家そのものを水揚げし、売買している港。

  • コモーリ岬

大昔に一本の牙だけで大陸を支配し、死してなお魔物を寄せ付けない巨大な竜の骨である「竜骨の道」の上顎部分。最早土地同然であり、身寄りを無くし、コモーリ族に受け入れられた者が、コモーリ村の住民としてん生活している。
ちなみにこの竜、あの竜王デロウスにそっくりである。これにより、本作がトリコと同一の世界である可能性が浮上した。まあ、ただのスターシステムかもしれないが。

  • 逆さ城

竜の牙の中に建てられたコモーリ王13世の居城。名前の通り上下が逆転しており、一般人はステップにぶら下がって入る必要があり、城内は天井を歩くこととなる。築1万年で倒壊の危機が狭っていたが、とんかちが膨大な活力を与えたことにより「新逆さ城」へと生まれ変わった。

  • ビルオンガーデン

ビルオンライセンスの試験会場。試験時には人材を求め、多くの親方衆や大手企業のスカウトも集まる。

  • 三途の谷

二次試験の会場。奈落の底が広がる崖で、落下して助かった者はいないと言われる。餓鬼蜘蛛が巣を作っている。

  • 職人城

ビルオンの本部。雲を軽々と突き抜けるほど巨大な天守閣。

  • バルーンホテル

気球型のホテル。ビルオン試験の二次試験以降の観覧用の会場。

  • ビルドダンプ

戦争の敗戦国。危険かつ有害なゴミに囲まれた貧困地で、虫のたかった友人や親の亡骸を見つける事も日常茶飯事だという。ゴミから採れる建材を資金源としている。

  • 多次元山脈

見渡す限り山が広がる大地。その奥にサタンヒルズが存在する。

  • ビルドマスター

ビルドキングを建築したビルダーの呼び名にして、この世で唯一無二最高のビルダーの称号。様々なレアビガーを結晶化できるという。
実はある若き大工たちが、その血を引いている事が示唆されており…


【登場人物】

◆主要人物

  • とんかち

CV.柚木尚子

主人公。物心ついた頃からハンマー島で暮らしていたパワフルな少年。一人称は「わぃ」で、年寄りじみた口調で話す。冒頭の台詞に表れているように、家は平和の象徴であるという信念の下、ビルドキングの建築を夢見る。
ビルダーなのだが作る家は雑な上、図面も読めない。その代わり腕力などの身体能力に長けており、建物の解体、戦闘といった荒事を得意とする。
シャベルから譲り受けた伸縮自在の工具「ビガーハンマー」を持つ。表は破壊、裏は修復と、叩く面によって効果が変わるため、建築、戦闘の両方に用いることができる。
後にナナの案内を経て、逆さ城のリフォームで実績を残し、ビルオン試験を受験するのだが…
実は進化を司るレアビガー「ゴールドビガー」の持ち主であり、スミスの見立てによるとビガーの強さ故に建材が耐えれず、壊れやすい家しか作れなかったという。
チビ、団子鼻という見た目なため、良くも悪くも「ギャグ漫画の主人公っぽい」「小松みたいなキャラデザ」と評されることが多い。が、鼻は次第に尖り、身長も伸び始め、完結編では…
読み切り版では「クギタウロス」という少年が主人公であり、大工という点は同じだが名前のみならず、容姿もとんかちとは異なっている。

  • レンガ

CV.熊澤玄徳

もう一人の主人公。とんかちの義弟で、義兄とは正反対のおとなしい美少年。建築の腕前も義兄よりもはるかにに高い一方、戦闘力は低い。つまり本作の「小松」ポジションである。
義兄と同じ経緯の後、ビルオン試験を受験するのだが…
実は破壊を司るレアビガー「ブラックビガー」の持ち主であり、弱いにも関わらず釘モグラ叩きを攻略できたのは、ブラックビガーで釘モグラを死に追いやったからであった。
ゴールドビガーとは対をなす力であり、もし連載が進んでいれば義兄と対立していたのだろうか。そう考えると、完結編でのラストシーンが意味深なものに…
ちなみに読み切り版のクギタウロスも建築をこなしており、クギタウロス一人を分割して生まれたのがこの二人だといえる。

  • こるく

ヒロイン。とんかちとレンガに逆さ城のリフォームを依頼し、以降は同行する。
身寄りを無くしていた所をコモーリ王13世に拾われ、姫となった。設計士でもあり、コモーリ岬の住民に求められるビルドキングの設計を夢見ている。屋賊の家も設計しており、屋賊からは父以上に慕われている。
後半ではビルオン試験の観客となったため出番が激減してしまい、20話では登場すらしなかった。
普段は「見せパン」としてズボンを履いているが、初登場シーンでは間違って「生パン」を見せつけるという、誰得サービスシーンを披露した。


◆ビルドユニオン受験生

  • コネチカ

受験生のひとり。書類通過者の溶接工。危険で有害なビルドダンプ出身のため、ガスマスクを着けている。異なる国から、同郷の住人ともども病原菌扱いされた過去を持ち、そんな祖国の環境を変えるべくビルオン試験を受験。
その過去から臆病かつ卑屈であり、事あるごとに自分の弱さを卑下する一方で、試験中にレンガ、とんかちと親しくなり、レンガを救うべく勇気を振り絞って魔国と交戦する。
自己評価とは裏腹に釘モグラ叩きをクリアする実力はあり、戦闘では鬼具「ビガー溶接」を奥の手に、敵の拘束等が行える。この時のみ鬼の如き形相になる。
19話の見開きにはとんかち、レンガ、こるくとともに描かれている。連載が進めば本格的にメインキャラクターになっていたのかもしれない。

  • 襟木シズカ

受験生のひとり。無音で工事を行う無音建築「襟木屋」推薦の左官職人。バル曰く襟木屋は名門だったが、今はその名が地に落ちているという。
プライドが高くマイペースで、家柄よりも自分が馬鹿にされる程を嫌う。一方で母親を尊敬しているようだ。
作中で初の、ビガーによる本格的な戦闘を行った人物であり、コテにビガーを伝えて攻撃する。
二次試験の「橋造り」では糸手裏剣で糸の橋を作る。一般人には渡れそうもないがこれでいいのか…
その先で餓鬼蜘蛛を撃退、更に渡った先でサタンヒルズの住民と遭遇し、そのままフェードアウト。
後に完結編にて、戦いの末に勝利したことが明らかになった。
彼も19話の見開きに描かれている。

  • バル・タウロス

受験生のひとり。巣建築「ネイチャーズ」推薦の解体職人。魔獣との混成。野性的な男で、放送禁止用語を多用するなど粗暴だが、ポコミチンらに困惑したり、ツッコミを入れたりと、根は常識人である。見た目通りのパワーファイターで「解体拳バールパンチ」という技を持つが、とんかちには効かなかった。とんかち達とは初対面時に一悶着を起こすが、騒動が終わった後は謝罪している。
右肩には相棒の「ピー助」を乗せている。人語を話す猿のような生き物で、かなりの物知り。バルの放送禁止用語を遮ったり、解説を行ったりしている。
彼も19話の見開きに(ry

  • テク

受験生のひとり。化粧建築「ビルドメイク」推薦の塗装職人。ツインテールの女性。ゼシカではない。
打ち切りのせいか受験者の中で唯一見せ場が全く無く、本人も気にしていた。
彼女も19話の見開きに…描かれなかった。

  • ポコミチン(ボコ・ミンチ)

受験生のひとり。癒し系を自称する和服の造園職人の女性。なのに名前は卑猥。
実はサタンヒルズの住人で、試験中に本性を現す。しかし大した前フリもなかったので、特に衝撃的なシーンとはならなかった。まあ、巻きに入ってしまったから…
その名の通り気に入らない生物をボコってミンチにし、庭を造る趣味を持つ。
ビガーが魅力的としてバルを気に入り、自身の庭に誘う
との名目で交戦。本誌ではバル共々そのままフェードアウトしてしまう。
その後、完結編にてバルに敗北したことが描かれたが、彼に恋心を抱き、ちゃっかり生き残った。

  • まぐに(魔国)

受験生のひとり。「でござります」と侍のような口調の大工。色黒の小男なのに、棟梁アイドルグループ「ビルーズJr.」に入りたがっている。
実はサタンヒルズの住人で、試験中に本性を現す。しかし大した前フリもなかったので(ry
コネチカとレンガを狙うも、コネチカの攻撃で固められてしまい敗北。
攻撃シーンすら無かったり、倒されてそれっきりと色々と不憫。

  • ハカ

受験生のひとり。石工職人。
実はサタンヒルズの住人にして、本作の実質的なラスボス
陵辱の末に捨てられた奴隷達の海の底から産まれ、真の弱者には墓すら無いと絶望する。
そして憎悪の末、世界中の人々の墓を建てるという野望を抱くようになる。
その怨みをビルに買われ、サタンヒルズの住人となったが、いつか自分がオーナーになるという野心も持つ。
6色以上のビガーを持ち、対象を捕らえるシャボン玉「シャボンラック」や恒常性を壊す飛び道具「シックスダウン」等、多彩な技を駆使し、耐久力も非常に高い。自身の目的のため、更なるレアビガーを欲している。
ビルオン試験に受験生として潜入し、二次試験にて本性を現し、スミスと交戦する。その後、とんかちとレンガのビガーに目をつけ、標的をふたりに定める。
戦いの末、ゴールドビガーを結晶化したとんかちの一撃を食らうも、遂に倒れることなく、疲弊したとんかち達の前に立ち塞がる。
その時、ある屋獣が自身の前に立ち塞がり…

◆大工


  • シャベル

CV.藤倉光

大工集団、カーペンターズの三代目棟梁で、この世で最もビルドマスターに近いと称される伝説のビルダー。5年前に家喰いに襲われていたとんかちとレンガを助けて弟子とし、ビルダーとしての心構えを説いた。
実はふたりのビガーを見抜いており、弟子のナナを派遣した後、ぢゃる爺にふたりの育成を要請した。
そして完結編では、サタンヒルズでビル・カーペンターと対峙、ビルと家族関係にあったことが判明する。

  • ナナ・シュライダー

CV.金城慶

七組の棟梁で鳶職。シャベルの弟子の一人で、とんかちとレンガの兄弟子。シャベルの頼みでふたりを迎え、ビルオン試験に推薦する。口癖は「〜説」。「鞭ノコ」という状のノコギリを使う。
容姿は整っているが、初登場シーンでケツを晒していたり、ウンコを漏らしたり、下戸だったりと本作のギャグ担当である。メタ発言までしてみせた。
「この急展開はまさか…」

  • コプター

七組棟梁代理を務める測量士。通称「コプ」。マスコットみたいな見た目の小男で、舌足らずな口調。ビガーの解析ができる。

  • アカナ・ザザ

女性だけのビルダー集団「ビルドシスターズ」の棟梁を務める女性。スタイルは良いが背が高く、口調も砕けていて、しまいには唾を釘に変える「釘唾」なる技を持つなど、色んな意味で男勝り。焼肉が好物で、よく他人におごってもらおうとする。

  • スミス1世

要塞建築「ウォールズ一味」の棟梁を務める鉄筋工。眼鏡をかけた大柄な男で、普段は巨大隕石用シェルターや魔獣専用の刑務所を建てている。名前からして子持ちかもしれない。
酒豪でもあり、いつも酔っ払っており「〜(例:肝臓)1コくれ」が口癖。次郎やマンサムかな?
ビガー工法試験の審査官を務め、二次試験でのサタンヒルズの乱入の際は、防御不能の七色の「レインボービガー」を駆使し、先陣を切って戦った。
騒動が終わった後は、受験生達の要望に応え日を改めて再開すると宣言した。

  • のしみつ

アイドルビルダー「ビルーズ」棟梁のイケメンで、工事を「ライブ」と称する。女性ファンが多い。
それぞれの手の指を工具に変える「指先工具」の使い手。

  • ねりゆき

ビルーズ所属の左官職人。当然イケメン

  • ギャラン・DO

海中建築「ビル℃」棟梁。ナイトキャップで目元を覆った男で、超音波でも会話できる。
呼吸機能を奪う「ブルーミスト」なる技を使う。

  • ヂャルー・ハーツ

元カーペンターズ一代目棟梁。通称「ぢゃる爺」。この世で初めてビルドキングの謎を解いたビルダーで、世界でも五指に入るビガーの持ち主。見た目は腰の曲がった老人で、普段は仮面を被って素性を隠している。「スプラ」シリーズなるゲームのファンらしい。
他のメンバーともども引退した身だが、実力は健在。某会長のように両手でハートを形作り、ハート型の衝撃波を飛ばす「全壊 愛の鉄屑」を使う。
過去にシャベルによってとんかちとレンガの育成を依頼されており、二人がライセンスを取れたら直々に修行をつける予定である。
しまぶー漫画では定番の最強クラスの老人枠なのだが、ビガーを使いまくってるであろうことから、今後の寿命が心配である。

  • ドネヤン・スープレックス

元カーペンターズ三代目メンバーにしてビルオンの大棟梁。オネエ言葉で話す大柄の男…というか完全にあのデラックスなタレントである。
異様に聞き分けが悪く、同じ話を10回は聞き返してくる。
終盤、自らも事態の収束に動き、ビルを相手に自身を中心にドームを展開する「気密の部屋」を放った。

  • ニッチとサッチ

ビルオンの幹部「十棟」のひとり。幽霊物件専門建築「イタコ屋」の元棟梁。般若のような顔と左右で色が別れた身体を持つ。礼儀正しいニッチと粗暴なサッチの二重人格者。
ビガー工法の案内役を努めた他、スミスと共にサタンヒルズと交戦。飛び道具で雑魚共を一掃する強さを見せた。

  • クララ

十棟のひとり。目元に痣のある男。ドネヤンにツーバイフォーの生存を伝えた。戦闘シーンは無し。

  • ペンチ

十棟のひとり。ビルに身体を乗っ取られてたとは知らずにスミスに攻撃された。
その他の十棟はビルにやられただけで終わった。

◆サタンヒルズ


  • ビル・カーペンター

サタンヒルズのオーナーにして元カーペンターズ二代目棟梁。本作の「本来」のラスボス。
人は皆自分が帰るべき家のドア、もしくは人生のゴールを求めていると考えのもと、ビルドキングの内部にある、無限の活力の気配漂うドアを開けるのが目的である。
量子ビガーの力で自身の量子化、物質の通過、肉体の遠隔操作、他者の乗っ取りが行える。
ビルドキングを破壊できるブラックビガーを求め、量子状態でビルオン試験に乱入。レンガのブラックビガーを奪おうとしたものの、ぢゃる爺たちに阻止された。
いずれはブラックビガーを人工的に精製し、サタンヒルズをより強大にするようである。
その後は多次元山脈で、シャベルと対峙する…

  • ハラブヨ

サタンヒルズの住人。額に口がある異形の男。別館に乗り、ビルオン試験会場を襲撃した。スミスとは因縁があるらしい。
スミスを砲撃したが、味方に「やったか!?」と言われた挙句、反撃を許してしまった。その後は不明。


◆その他


  • コモーリ王13世

コモーリ岬の逆さ城に住むコモーリ族の王。逆さ生活の影響で顔がデカく、強面。元屋獣物件の密猟者兼バイヤーで、取り扱った屋獣を絵画としてコレクションしている。
世間からは魔族呼ばわりされ印象は悪いが、実際は感情豊かでコミカルな上、こるくを始めとした身寄りの無い人々を受け入れる懐の広さを持つ人物。
新逆さ城の完成後は、とんかち達にツーバイフォーの情報を提供し、自身はコモーリ族の私生活を動画投稿し「ビーチューバー」として成功、生計をたてられるようになった。

  • コモリン

コモーリ王の執事。背中にコウモリの翼が生えている老人。

  • 屋賊

CV.林佑樹

逆さ城を再建する為の資材を得るべく、家に擬態して金目の物を住居ごと奪う巨大な盗賊たち。コモーリ王13世の部下だが末端に位置するため、無許可で略奪行為を行っていた。後にコモーリ王から直々に懲らしめられた模様。

  • 家喰い

CV.野澤英義(ボス)、森田凌、武田慎太郎、仁科諒亮、藤倉光

先祖代々、家は災いをもたらす存在という伝承を信じて家を破壊する習性を持つ怪物。元ネタは北欧の妖精トロル。ボスだけ人間の言葉を話せる。本作の最初の敵である。
ボスは幼い頃のとんかちとレンガを襲うも、シャベルにより檻の中に閉じ込められる。数年後には檻をぶち破り、レンガの家を破壊するも、成長したとんかちに敗北。その後は大人しくなった。

  • 釘モグラ

別名「ネイルデーモン」と呼ばれる魔獣で、釘状の頭部と背中の針を持つモグラ。目にも止まらぬ速さで動き、積極的に反撃もする。
ビルオン試験の一次試験「釘モグラ叩き」で登場。用意されたハンマーで10分以内に一匹叩くという内容だが、ここ10年釘モグラをKOできた受験生はいないとされる難易度である。
だが、とんかち達は普通に叩いてクリアしていた。ネームドとモブの間の壁は何よりも高かった。

  • 餓鬼蜘蛛

三途の谷に巣を作っている巨大な蜘蛛。鼻先から糸を吐き出す。
二次試験で襟木を襲うも、ビガーで反撃され、普通に謝って降参した。

  • ツーバイフォー

ハンマー島を目指すナナが出会った家獣で、人々から金品を巻き上げながら主人を探し続けていた。自らの住人にしか従わないが、偶然とんかちによってビガーを与えられ、彼らを住まわせるようになり、とんかちとレンガのビガーを目覚めさせた。彼らが逆さ城に着いた後から、姿を見せなくなったが…

その正体は太古からビルドキングと戦ってきた、伝説の家獣「五獣」の一角である。

後に、ハカ戦で完全に目覚めて再登場、人型への変形能力を持ち、その姿を一言で言えば、家型トランスフォーマーである。
数々の武装による圧倒的な強さを誇るが、あるビガーでハカを優しく包み込むなど、その本質は決して力だけではない。
それから、自身の生い立ち、この世界の成り立ちついて語りはじめ…

完結編では疲弊したとんかち達に代わって、事実上の主役といえる活躍を見せた。それもそのはず、彼は読み切り時代から、クギタウロスの相棒として登場していたのである。
しかし連載版では、とんかち達が目立たくなるとの理由で、本格的な登場が遅れてしまったとのこと。もし早々に登場していたら、本作の運命は変わっていたのかもしれない。

  • カヤブキ、さぶろく、ヨジョー、風助

ツーバイフォー以外の五獣たち。
全員が揃えばビルドキングも迂闊に手が出せないほどの実力を発揮できるが、厄介な性格の者もいるという。

  • 永遠の塔

あまりにも巨大なビルドキングで「釘の塔」とも呼ばれる。太古に反乱を起こしたビルドキングの一体である。ある人物を手にかけたことで、ある家の逆鱗に触れることとなり…


【余談】


  • 本作が連載する前「トリコ」「たけし」がそれぞれある一件で話題が再燃したことがあった。
    前者は「グルメスパイザー」である。悪い意味でアニメ版トリコを象徴するこのアイテムが、突如ネタ動画としてブームを巻き起こした件である。
    後者は「アクタージュ act-age 連載終了」である。原作者が性犯罪によって逮捕され、作品が打ち切られたため「たけし連載終了」の再来と言われてしまった件である。
    どちらも好ましい話題とは言い難かったものの(特に後者)再び話題性が高まったことで、しまぶーカムバックの場としては、この上なくドラマティックなシチュエーションだといえたのだが…
    実際の所、しまぶーは本作の立ち上げについて、何が面白いのか自分でも分からなくなるほど苦心していたといい、意見を求める前提で、自信の無かった連載ネームを提出したのだが、予想に反して連載が決まったのだという。

  • ONE PIECE」が1000話を迎えた号のWJでは、当時の連載陣がONE PIECEを祝福する特別番外編が描かれていた。当然BUILD KINGも参加したが…
    本作のみならず、トリコ、たけしのメインキャラクターたちが描かれ、しまぶーオールスターズとルフィ、そしておだっちとしまぶーが一堂に会するという、豪華なものになっている。
    しまぶーとおだっち、たけしとワンピは同期であり、古くからこのふたりと漫画を知るファンにとっては非常に感慨深いものだろう。
    結果的には、本作最大のサプライズだったといえる。


あらゆる項目には!!

〝建て主〟が存在する!!!

この日もまた!!
無理難題な作成に挑む!!

Wiki篭りたちがいた────!!!

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最終更新:2022年06月06日 22:23