はらだいこ(ポケモン)

登録日:2022/06/10 Fri 01:09:30
更新日:2024/10/08 Tue 11:24:23
所要時間:約 5 分で読めます






○○は体力を削ってパワー全開!



はらだいことは、ゲームポケットモンスター」に登場する技である。

概要

技データ
初登場 第二世代
英名 Belly Drum
タイプ ノーマル
分類 変化
PP 10
範囲 自分
効果 自身の現在HPを最大HPの半分削り、攻撃のランクを12段階上昇させる。HPが半分以下だと失敗する

第二世代から登場する最強クラスの積み技。名前の通り技のエフェクト時には軽快な太鼓音が鳴る。腹太鼓故か習得ポケモンは恰幅の良い体格のポケモンが多い。
12段階上昇とは、たとえ攻撃のランクを最低(-6)まで下げられていても最大段階(+6)まで上げられるという破格の効果である。

まあ当然デメリットがないわけがなく、使うとHPの半分が消し飛ぶ。足りない場合は失敗し、いわゆるコストなので特性「マジックガード」でも防げない。

なお、特性「あまのじゃく」のポケモンが使うと、『○○の攻撃ががくーんと下がった』というテキストの後にパワー全開と表示される。ネタ以外の何物でもないが

ちなみに、初登場の第二世代(GB版限定)においてはバグが存在しており、HPが足りずに失敗した場合でも攻撃力が2段階アップする(特に表示はされないが)。

対戦でのはらだいこ

決めてしまえば非常に強力だが、無策で使えばこちらが落とされるハイリスクハイリターンな技。
はらだいこに限らず、全ての積み技に対し言えることだが、相応のサポートは必須。
  • きあいのタスキやがんじょうで耐えられて反撃されないようステルスロックを撒く
  • HP半減後に即落とされるのを防ぐため事前に両壁やオーロラベール、おきみやげをしておき受けるダメージを減らす
  • あくびやさいみんじゅつなどで相手の行動を封じておく
など、様々な工夫を凝らして最大ランクの攻撃をブチ込もう。

この技を使う場合の持ち物は基本的にオボンのみor混乱木の実になる。
HP実数値を偶数にし、はらだいこを使用した後すぐに食べて実質的なHP消費量を減らすのが一般的。
特に混乱木の実とそれらをHP半減で食べられる特性「くいしんぼう」との相性は抜群。

第七世代でZ技として使うとHPを全回復し、その後にHPを減らす。

ロマン砲ゆえに弱点も多い。
まず上述したが、きあいのタスキや特性「がんじょう」で止められてしまうこと。
いくら高い攻撃力を得ても、耐えられてしまえば手痛い反撃を食らってしまうこともある。
また攻撃が最大まで上がるため「イカサマ」や混乱のダメージが跳ね上がるため注意が必要。特に「イカサマ」は致命傷を受けかねない。
「ひっくりかえす」にも弱く、はらだいこ読みでこの技を喰らえば自力で立て直すのは非常に難しくなる。
さらに積み技の宿命でふきとばしなどの強制交代技やくろいきり、特性「てんねん」のポケモンには上昇を無視されて受け切られてしまうことが挙げられる。特に弱点の少ないヌオーナマコブシは天敵*1

持ち物がHP回復のための木の実にほぼ固定される点から、特性「きんちょうかん」持ちも注意が必要。
またラムのみなどが持たせられる事はほぼないため、状態異常にも弱い。
そしてはらだいこは補助技なので、ちょうはつやアンコール、こだわりトリックなどの対補助技への搦め手を使われると戦術が崩壊してしまう。


主な腹太鼓使い一覧

元祖ポケモンの顔。剣盾環境ではメガシンカを没収されているため、サンパワー型かはらだいこを積んだ物理アタッカー型がほとんど。
はらだいこを積んだ後にダイジェットもできるため決まれば圧倒的な抜き性能を誇る。

安定した耐久力と豊富な技、主にトリル下で高い抜き性能を誇るはらだいこ使いのトップメタ。
隠れ特性のくいしんぼうで消費HPを最低限に抑えられ、運が良ければキョダイマックス技「キョダイサイセイ」で消費したきのみを拾ってくることもできる。

はらだいこしんそくの使い手のネ申。かつては配布限定で使える人が限られていたが、ポケモンUSUMで遺伝技にしんそくが解禁され誰でも使用可能になった。
カビゴンと同様くいしんぼうで消費HPを最低限に抑えられる。遺伝はウインディルカリオで。決まった時の爽快感は必見。

特性ちからもちによる破壊力にはらだいこがさらに加わるという青い(黄色い)悪魔。
第六世代では遺伝技の仕様変更によりはらだいことアクアジェットの両立が可能になり猛威を振るうことに。攻撃特化はらだいこアクアジェットはH4ガブリアスを高乱数で持って行く破壊力を持つ。アクジェ戦法はマッスグマと同様ダイマックスにより倒せないことが増え、リザードンと同様ダイマックスすればとびはねるでダイジェットができるが、最速で1回撃っても100族までしか抜けないなどかなり逆風が吹いていた。だが「BDSP」ではダイマックスがないことも相まってトップメタに復権。

もともと高い攻撃を極限まで高められる。
ガラルヒヒダルマの隠れ特性個体はダルマモードを能動的に発動させるために使うことも。

剣盾から登場の序盤ノーマル枠なリス。
今作では混乱木の実が弱体化*2し「くいしんぼう」でも全回復出来なくなったところを、こいつは特性「ほおぶくろ」によりオボンの実で似たようなことが出来るという強烈な個性を発揮。
他のほおぶくろ持ちより優れた耐久力と全ポケモンワーストクラスの素早さを生かしてトリル下で暴れるのが基本的な戦法。

催眠腹太鼓使い。すいすいにより高い素早さも得られる。
長らくインファイトなどの強力な格闘技を覚えなかったが、剣盾で遂に念願の習得。
ダイマックスしダイストリームですいすいを発動させることもできる。

特性アイスフェイスにより物理に対してはほぼノーリスクで積める波平ペンギン。ナイスフェイスになると130族になり圧倒的な抜き性能を得る。
からをやぶる」で有名なパルシェンと同様つららばりにより襷にも強い。

特性かるわざとはらだいこの組み合わせが強力。はらだいこ使用後に必ずオボンのみを始めとした半減実が消費されるため、自力で素早さも確保できた。
が、第8世代でははらだいこが没収された*3

ペロリーム同様に素早さを2倍にする特性「ゆきかき」を持ち、ヤドキングのさむいギャグで無償降臨し積むことが可能。
ヤドキングは両壁やひやみずを覚えるので耐久面のサポートもこなせる。

ハリテヤマの未来の姿。対戦面よりは電気や格闘が弱点のテラレイドバトルでよく使われる。
他のトレーナーでいやなおとやいやしのエールでサポートしてレイドポケモンに超重撃をぶち込もう。レイドポケモンの元のタイプがテツノカイナの弱点タイプであることを理解せずに積んで倒されて負けるパターンも多いが



アニヲタは追記・修正してパワー全開!

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最終更新:2024年10月08日 11:24

*1 ヌオーに関してはカビゴンやマッスグマはタネばくだんで対策可能だが。

*2 サンムーンでは最大HPの1/2回復だったが、剣盾では最大HPの1/3回復となった

*3 遺伝経路であるマリルリが発売当初リストラされておりタマゴ技が削除されてしまったため