ヤドキング

登録日:2011/08/17 Wed 01:45:46
更新日:2024/01/29 Mon 09:28:54
所要時間:約 5 分で読めます




ヤドキングとは『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモンの1種である。

■データ


全国図鑑No.199
分類:おうじゃポケモン
英語名:Slowking
高さ:2.0m
重さ:79.5kg
タマゴグループ:怪獣/水中1
性別比率:♂50♀50

タイプ:みず/エスパー
特性:どんかん(メロメロ、ゆうわくちょうはついかくを無効化)
  /マイペース(混乱しない、いかくを受けない)
隠れ特性:さいせいりょく(引っ込めた時にHPが最大値の1/3回復する)

種族値
HP:95
攻撃:75
防御:80
特攻:100
特防:110
素早さ:30
合計:490


努力値:特防+3

進化:ヤドン(「おうじゃのしるし」を持たせて通信交換)→ヤドキング


■概要


金・銀』でヤドランと対になる、ヤドンの新たなる分岐進化形として登場。

ヤドランがシェルダーに尻尾を噛まれたのに対しヤドキングは頭を噛まれており、その姿は名前の通りまるで王冠を被った王様のよう。
あのおマヌケなヤドンの頭にシェルダーの毒素が染み込んだ事によりノーベル賞も余裕な圧倒的な知能と閃きを獲得し、日々世界の不思議を解明する為に思索に耽っている。
欠伸をする度に毒素が頭に回り、更に知能が上がるらしい。
たまにヤレユータンと知恵比べをすることもあるが、結果は引き分けに終わることがほとんど。

しかし相変わらず動きはのんびり。
またシェルダーが外れるとその知能は元に戻ってしまう。ゲームではそのようなことはないが。

迷ったらヤドキングに聞けという諺があるほど賢いことで有名だとか。

ちなみに金銀発売のかなり前からその存在を発表されていたポケモンの一匹であり、その当初は「ヤドランの進化形か?」と思われていた。
そのせいか未だにヤドキングをヤドランの進化形と勘違いしている人は多いようだが、実際はヤドンの分岐進化の関係である。
奇石ヤドランなどという化物が誕生しなくて本当に良かった。
あと、雑誌では「もしかしたらヤドクインなんてのもいるかも」と噂されていた。ニドキングいるからそう思うのもしょうがないね(♂♀半々なので♀でもヤド「キング」なのだが)。

なお、検討段階では本当にヤドランの進化形であった。奇石ヤドランなどという化物がry
また、頭にかみつくアレはシェルダーではなくターバンだった。
ヤドランやヤドキングに噛みついてる貝のようなヤツがターバンであり、没になってしまった(あとシェルダーには見えない)。
金銀開発段階の時発売された『ポケットモンスター 公式ファンブック』で書かれていた「シェルダーの巻き貝タイプが発見された」という設定はこのターバンを指していたのだろう。


■ゲームでのヤドキング


通信交換と貴重なアイテム「おうじゃのしるし」が必要な点から入手はヤドランと比べてかなり面倒。というかソロプレイ(本体一台のみと仮定)では無理。

また使用トレーナーはかなり少なく、金銀のカントー地方にいるポケモンだいすきクラブのおっさんと、トクサネシティジムリーダーフウとランがエメラルドの強化版で使うぐらいしかなく若干空気気味。

ポケモンコロシアムのストーリーモードではシャドーのボス、ワルダックが使用。
スキルスワップでケッキングの特性を消すコンボを仕掛けてくる。

ヤドランについては、剣盾のDLC第1弾『鎧の孤島』でリージョンフォームガラルヤドランが登場したが、ヤドキングもDLC第2弾『冠の雪原』でガラルヤドキングが登場した。


■対戦でのヤドキング


ヤドランの防御と特防を入れ替えた能力を持ち、ヤドランは物理受けだったのに対してこちらは特殊受け型な能力を持つ。
ヤドランと同タイプで同様に優秀な耐性を誇り、その高い能力も合わせて頼もしい耐久ポケとして活躍が期待できる。
特性もヤドランと同様で「マイペース」や「さいせいりょく」と強力。


……しかし弱点タイプがどれも特殊寄り(特に電気と草)で、逆に有利なポケモンは物理型が多い。
よって特殊耐久寄りのヤドキングよりも物理耐久寄りのヤドランのほうが人気が高く影がかなり薄い…
さらにヤドランの方だけがメガシンカを獲得、ヤドランとの格差は開くばかりである。
設定的にはヤドランより強そうなのに…

だがヤドラン同様の器用さも持ち合わせており、そこそこ強力なポケモンなのは事実だ。
その特殊耐久を活かしてヤドランとはまた違った受けをする事が可能で、微妙にヤドランとは違う技を覚える点から差別化も容易。

具体的には雨パキングドラや、ヤドランでは無理だった「くさむすび」持ちのゴウカザル等を安定して受けられるのは大きい。
またヤドランは覚えない「わるだくみ」を使える点から爆発力も高い。
「ドラゴンテール」による昆布サポートもヤドランには出来ない芸当(ヤドランはシェルダーが邪魔だから出来ない?)。
なんだかんだで彼はキングなのだ。

ちなみに強力な再生回復技「なまける」はヤドン時でないと覚えないため注意(ヤドランは進化しても覚える)。

論者的にはニドキング共々ヤケモンたり得ないので区別の必要はないとのこと。
ヤドクインは採用圏内らしい。
ヤドランは「生まれながらのヤケモン」と呼ばれているが、ヤドキングは上述の通り種族値と耐性が噛み合わず独自の役割対象に恵まれなかった……

そんなヤドキングだったが第九世代でまさかの専用技「さむいギャグ」を獲得*1
場の天気を「ゆき」*2にして控えと入れ替わるという効果であり、「雪パ」の始動要員という立ち位置を獲得。ヤドキング自体がこおりタイプで固まる雪パの相性補完という役割を持っており、早速「ゆきかき」持ちのハルクジラと並んだパーティーが結果を残している。


■アニメでのヤドキング


ポケモン映画第二作目である『劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕』にてルギアと同じくゲームの金銀に先駆けて登場。

アーシア島伝説の生き証人でありサトシ達に手助けをしてくれる。
長く生きた為か通常の個体よりも更に知能が高く、ロケット団ニャース同様に人語を話す事が可能。
しかし台詞は殆ど「こまったな~」「ええんかな~」である。

またそのCVはあの「クチビルお化け」こと「お笑い界屈指のドS芸人」であるダウンタウン浜田雅功。
……「さむいギャグ」も十中八九ここが元ネタだろう。もっとも、その個体は「さむいギャグ」を言うわけがないが


浜田本人がイラストを手掛けたポケモンカードも月刊コロコロコミック1999年9月号の付録として配布された事がある。
浜田画伯の「素晴らし過ぎる画力」は圧巻の一言。


一方で、新無印でも26話Bパート「かぶれ!ヤドキング」で登場しているが、新無印の26話はアニポケ屈指のカオス回であるためその内容も強烈。



追記・修正は頭をシェルダーに噛まれてからお願いします。

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最終更新:2024年01月29日 09:28

*1 ちなみにガラルヤドキングも「さむいギャグ」を修得している

*2 今作から「あられ」が廃止され、その代替として設定された。