ポケットモンスター ソード・シールド

登録日:2020/01/12 Sun 00:00:01
更新日:2022/04/22 Fri 16:39:28
所要時間:約 24 分で読めます





きたぞ、ポケモンどまんなか!




ポケットモンスター ソード・シールド』(Pokémon Sword & Shield)はポケットモンスターシリーズ第八世代のソフトである。
2019年11月15日にNintendo Switch向けに発売された。

公式略称は「剣盾」。
一応今までの法則で略するなら「SWSH」となるのだが、「剣盾」があまりにもしっくりきすぎている為あまりそう呼ばれない。
switchから写真投稿するときのハッシュタグも#ポケモン剣盾である。

概要

パッケージポケモンは、「ソード」が剣の王「ザシアン」で、「シールド」が盾の王「ザマゼンタ」。
いつも通りバージョンによって出現ポケモンや登場するジムリーダーも異なる。


初代『』から『ウルトラサンウルトラムーン』に亘る21年もの間、ハーで展開されてきた「ポケットモンスター」シリーズ。
しかし、ハードの開発元である任天堂が携帯機と据え置き機のハードを一体化させる方向へ舵を切ったことから、「ポケモン」シリーズも据え置き機ハードに完全移行するとともに新たな局面を迎えることとなった。
Swicthの画面タッチには対応していないが、本体モード自体はTVモード、テーブルモード、携帯モード全てに対応しており、様々なプレイヤーの様々なスタイルに合った遊び方ができる。

セーブデータも本体に保存される仕組みへと変わったため、アカウントを切り替えることで複数のセーブデータを併立させることもできる。
…流石にDupe対策はしてあるが。


いずれにしても、携帯機シリーズで築き上げたものの集大成とも言うべき内容となっており、各自がお気に入りだったシリーズとの共通点を見出す部分も少なからずあるだろう。

ストーリー

ハロンタウンに住む主人公は、友人のホップに誘われ、ガラル地方の一大イベント『ジムチャレンジ』に挑戦することになる。
ホップの兄で現チャンピオンのダンデからパートナーとなるポケモンを受け取った主人公は、チャンピオンを目指してガラル地方の冒険へと旅立つのだった。

舞台

物語の舞台はガラル地方。南北に長い地形で鉄道網が発達している。
南部の方は比較的温暖だが、北部になるとやはり雪や霰が降る寒冷な気候の土地が増える。


キャラクター

性別のみならず、肌の色や髪の色を選べるのはもはやお約束。
前作同様性別を明確に問うことはなく、見た目や性別を選ぶ際には男女4枚ずつ、計8枚の写真が提示され、その中から選ぶ形が取られている。
ちなみに本作では、最初に設定した主人公の髪の色と肌の色に応じて母親の髪の色と肌の色も変わる。
例によって髪型の変更や着せ替えのほか、今作では眉と睫毛のメイクも可能なので思い思いの姿にできる。
また、グラフィック向上の恩恵もあり、勝ったときに嬉しそうにするリアクションを取ったり、様々な表情でリーグカードの写真に収まったりとかなり感情表現が豊かになっている。
ゲーム中で確認できるデフォルトネームはないが、ユーザー間ではPVで使われていた「マサル」(男)、「ユウリ」(女)で呼ばれることが多く、この名前が公式グッズ等でも使用されている*1


本作のライバル枠。RSE以降恒例となった、友達でライバルという立ち位置。
兄であるダンデに憧れており、テレビでその活躍を欠かさずチェックしているという熱心なファンでもある。
ダンデのように強くなりたいと思っており、物語の冒頭で主人公を誘って兄から推薦状をもらい、ジムチャレンジへ参加。
最初期は先輩風を吹かせ、主人公の立ち回りをよく褒めてくれるが、ビートに屈辱的な敗北を喫したことがきっかけで迷いや悩みを抱えるようになる。
しかし苦悩や迷走を経つつも少しずつ成長を遂げていき、最終的には自分の中で結論を出して進むべき道を見つけるその姿から、今作の影の主人公との呼び声も。


もうひとりのライバル枠となる女の子。パートナーとしてモルペコを連れている。\うらら!/
少しツンとした印象の、馴れ合いを好まないクールでストイックな性格。セリフには現実で言う博多弁が混ざることも。エール団という謎の集団が応援団としてつきまとっている。
敵意を見せてくることはないが、ジムチャレンジを順調に勝ち抜く主人公を強敵として捉えるようになっていく。


3人目のライバル枠となる男の子。腕は良いが性格は悪い、という金銀以来久々のヒール寄りライバル。
エリートを自称する慇懃無礼な性格だが、その一方で自分をジムチャレンジに推薦したリーグ委員長のローズにだけは心酔しており、
彼の威光をカサに着て人を見下す傾向が非常に強い。
ローズの頼みにより、ガラル地方の各地に散らばる「ねがいぼし」を集めて回っているというが…。


ホップの兄にして、ガラル地方の現チャンピオン。10歳のときにポケモンリーグを制覇して以来、無敗を誇っている。
主人公とホップにパートナーとなるポケモンを託すとともに、ジムチャレンジへの推薦状を出すという、歴代のポケモン博士が担っていた役割も果たす。
ポケモン勝負をこよなく愛し、そしてトラブルには率先して対応してくれるという、優れた実力と人格を併せ持つ良き兄貴だが、致命的なレベルで方向音痴という欠点も持つ。
リザードンを相棒としており、「リザードンポーズ」なる決めポーズは主人公を含むガラル中で流行している。


  • マグノリア博士
本作のポケモン博士でソニアの祖母。
年齢は明言されていないが、見た目からして博士ポジションとしてはこれまで最年長だったナナカマド博士(60歳)を超えている可能性がある。
ポケモンを一時的に巨大化させる「ガラル粒子」の発見者であり、これを利用した「ダイマックス」研究の第一人者。
高齢のため出歩くことは少なく、主人公のサポートは孫娘のソニアが担う。
研究所ではなく自宅にいることも多く、研究所を訪れた主人公にはソニアを通じてポケモン図鑑を託した。
ちなみに設定資料によれば、孫には少し口うるさくなってしまうらしい。


マグノリア博士の孫娘にして助手を務めている、スタイリッシュで料理も上手く社交的で陽気なお姉さん。バウタウンジムリーダーであるルリナとは親友同士。
相棒としてよくワンパチを連れている。\イヌヌワン!/
マグノリア博士が高齢なので、博士に代わってフィールドワークによる研究活動を行っている。肩書の上ではまだ助手だが、行く先々でナビゲートをしてくれるので事実上今作における2人目のポケモン博士ともいえるかも。
元々はポケモントレーナーであり、かつては幼馴染であるダンデと共にジムチャレンジに挑んでいた。


ガラル地方きっての大企業グループ「マクロコスモス」社長にして、ガラル地方のポケモンリーグを運営する委員長でもある。
あまりの有名人故にその辺の市民ランナーみたいなお忍びの格好で街に現れてもすぐに人だかりができてしまう。
ダイマックスを取り入れたジムバトルで、この地方のポケモンリーグを世界的に有名にした功績を持つ。
ダンデやビートといった有望なトレーナーをジムチャレンジに推薦するなど、人の才能を見出す目も確か。しかし…。


ローズを支える秘書で、彼の会社では副社長を務めている。
沈着冷静かつ非常に優秀で、会社の実質的な経営権を握っている。
その麗しき容貌ゆえ、マクロコスモス社員の中にはファンも多いらしい。


ポケモンリーグ公認マスコットの扮装をした男性。
ガラル地方各地にあるスタジアムに必ず1人おり、主人公にガンテツボールなどの珍しいモンスターボールをくれる。
渡したモンスターボールについては使い方を説明したあと、最後は珍妙な仕草をしつつ「いやはや、ボールって奥が深いボルね〜」というコメントで締めるのがお約束。
ただし、このボールガイを名乗る男性自体は公認マスコット「ボールガイ」のコスプレを勝手に作って活動している謎の人物である。


セレブを自称し、ザシアンとザマゼンタに何故か執着している兄弟。高貴な家柄らしく、非常に尊大な態度で接してくる。
それぞれ剣と盾をモチーフにしたユニークな髪型が特徴。殿堂入り後に現れ、騒動を巻き起こす。
ソニアが命名して曰く「シーソーコンビ」。


御三家

毎度おなじみ冒険のパートナー。第二世代以来となる、最終形態でも単タイプの御三家である。
日本語版では1形態進化するごとに1文字増える、という命名法則になっている。

くさタイプ
サルノリ→バチンキー→ゴリランダー
猿と打楽器をモチーフとしたポケモン。進化でどんどん逞しくなる。

ほのおタイプ
ヒバニー→ラビフット→エースバーン
ウサギとサッカーをモチーフとしたポケモン。進化でフットワークが良くなっていく。

みずタイプ
メッソン→ジメレオン→インテレオン
カメレオンスパイをモチーフとしたポケモン。進化で細くスマートな姿へと変わって行く。

新要素

  • グラフィック
システム面で変化した部分はまずなんと言ってもグラフィックだろう。
『X・Y』ではグラフィックがドット絵から3Dに変わってカメラアングルを変更する演出が取り入れられ、『サン・ムーン』ではグリッド要素を廃止して町や自然をより広々とリアルに表現していたが、本作ではそれを更に深めている。
前作では3Dモデルの処理が3DSの限界に近かった*2が、ハードが据え置き機に変わり、ハード面ソフト面の双方でスペックが向上したためテクスチャマッピングの解像度が大幅に上昇しており、フィールドもキャラクターもより鮮明で美麗なものへと変わった。
被写界深度の表現も取り入れられ、状況次第ではキャラクターに焦点を当てて背景をぼかす演出がなされている。
また、前作まで全体的に俯瞰が多かったカメラワークも変わり、奥行きで町並みや高い建物を見せる演出も大きく増えた。*3
一本道の両脇に広がる畑やはるか遠くに見える城壁都市など、道路の外側にも美しい風景が広がるようになり、程よいリアリティも追求されている。
『X・Y』では主に建物の美しさが追求されて、『サン・ムーン』では広大な自然が描かれていたが、本作では両者の要素が統合されており、風景全体が美しいものになった。
侵入可能エリアだけを見るとマップの広さは従来と大きく変わらないか従来よりかなり狭い場所もあるが、侵入不可能なエリアにも建物や自然があり、マップをなるべく広く見せているため従来ほど狭い印象を受けにくいだろう。
そしてダミー背景が増えたことにより色々なスタッフの苦労も増えた。


今までのポケモンジムにあった迷路のような仕掛けと、前作のしまめぐりにあった「課題をクリアしてぬしポケモンを倒す」という要素を融合させたような大イベント。
挑戦者がジムリーダーと戦うにはジムトレーナーを倒すだけでなく、様々な課題をクリアする必要がある。
ジムリーダーとの勝負は現実の興行スポーツのようなエンターテイメントとなっており、大勢の観衆が見守るスタジアムのバトルコートで行われる。

また、このスタジアムは通信対戦のときにも使用され、ホスト側プレイヤーが任意で選んだスタジアムで戦えるようになった。
サイバー空間のような緑一色のスタジアムらしき空間で対戦を行っていた第六世代、第七世代の発展型となるが、
大勢の観衆が見守るスタジアムで戦っていたポケモンスタジアムシリーズ、様々なコロシアムでトレーナーと戦っていたポケモンバトルレボリューションなど、据え置き機シリーズの演出を思い起こさせる部分もある。
スタジアムを選ばなかった場合は地面に光るグリッドが描かれた、サイバーチックなスタンダードのスタジアム*4になる。

余談だが、通信対戦では従来、対戦開始時にホスト側プレイヤーが先にボールを投げてポケモンを繰り出すようになっていた。
NPC戦と違って相手トレーナーより先にポケモンを繰り出す演出が発生していたのである。
本作ではこれが変更され、どちら側のプレイヤーの画面でも相手トレーナーが先に最初のポケモンを繰り出す演出へと変わった。
この演出はなんと、ポケモンシリーズ23年目にして初めての変更である。


本作の目玉要素の一つ。ダイマックスバンドからポケモンにパワーを送り込むことで、ポケモンに3ターンの間だけ巨大化と耐久力の増加をもたらし、技も元の威力に応じて大きくパワーアップする。
特定のアイテムをもたせることで一部ポケモンのみが発動できたメガシンカや、どんなポケモンでもアイテムを持たせれば一発だけ打てる大技のZワザの要素を統合したもの。
発動条件に専用アイテムを必要としなくなったため、状況に応じた発動がしやすくなり、どんなポケモンでも文字通り大きく活躍させるチャンスを得られるようになった。
メガシンカや専用Zワザからの継承として、一部のポケモンには姿の変化を伴う専用のダイマックス形態である「キョダイマックス」がある。
アイテムが不要である代わりに特定の種族の特定の個体のみがこの形態になれるが、Zワザのように技の威力が上がるのではなく、技に付随する効果が補助効果に特化した性能になるという点で前作と異なる。
なお、世界観設定的にはなかったコトにされているのではなく、ガラル地方にはメガシンカやZワザの使い手がいないということになる模様。*5
このため、『Pokémon HOME』に付随する全国図鑑には従来のメガシンカも引き続き掲載される。


ガラル地方の中央に位置する、殆ど人の手が付けられていない区域にして本作の廃人養成スポット。
マップがオープンワールド形式になっていて非常に広大なのが特徴で、過去作が初出のものを中心に様々なポケモンが出現する。
エリア内で更に18のエリアに小分けされており、エリアが切り替わると天候が切り替わるようになっている。
オンライン状態にしているとすれちがい通信で出会った他のプレイヤーが現れ、その行動はリアルタイムで反映される。
ここでしかできないマックスレイドバトルでは、他のプレイヤーと協力してダイマックスポケモンに挑んで捕まえることができる。
Pokémon GOにあったレイドバトルの要素をゲーム本編に落とし込んだような仕様となっている。
マックスレイドバトルで捕まえられるポケモンは高個体値隠れ特性持ち、キョダイマックスポケモンなどの貴重なものばかり。


  • システム面での変更点
システム面は大幅に変わり、『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』で導入された要素が取り入れられている。
野生ポケモンとのエンカウントは原則としてシンボルエンカウントになり、草むらの中から出てきたポケモンに近づくと勝負になる。
ただし、「何が出てくるか分からない」というランダム要素も残されており、草むらで「!」が出た場所に近づくと姿を見る前にエンカウントが発生する。
前作とは打って変わって固定シンボルエンカウントの数も大きく増えており、初代のマルマインのような「進化形が固定シンボル限定で野生出現する」というパターンも非常に多い。
寝てはいないが固定シンボルでしか出現しないカビゴンなど、長年プレイしてきたファンがにやりとする要素も。
通信進化組なポケモンの出現も増えたため、ひとりでも大分図鑑を埋められるというぼっちにも割と優しい仕様になっている。
更に、ストーリーを進めることでいつでもボックスを確認・入れ替えできるようになった。ボックスを開けるのにわざわざポケモンセンターに帰る必要がないので育成などの効率が大幅に上がっている。
ただし、その代わりボックスに預けてもポケモンは回復しなくなっており、回復するには必ずポケモンセンターでジョーイに話しかける必要が出てきている。
また、ジムの中など一部のポイントではボックスは開けなくなっている。
「がくしゅうそうち」は廃止され、常時控えにも経験値等が入る仕様になった。シナリオ攻略では手間がかからず便利だが、あえて調整等をする場合はボックスに預けたりする必要が出てきている。

手持ちのポケモン6匹と遊んだりカレーを食べたりして、なかよし度を上げたり経験値をもらったり回復を行ったりすることができる。
ポケパルレやポケリフレを昇華させた要素であり、ハードの処理能力の向上により複数のポケモンと遊べるようになった。
4人までのマルチプレイに対応しており、ゲストトレーナーは手持ちの先頭ポケモン1匹をキャンプに参加させることができる。
これにより合計で最大9匹までキャンプに参加できるため、4人で協力すれば例えばブイズ9種類がたわむれる夢の空間だって作れるぞ!
作ったカレーは「カレー図鑑」なるデータベースに説明付きで登録される。

また、第二世代で導入された「なつき度」は第六世代で導入された「なかよし度」に統合されて事実上の廃止となり、ポケモンとの絆を深めるためにこの両方を上げる必要がなくなった。
元々なつき度を上げ下げする効果があったアイテムでなかよし度を上げ下げできるようになっている。
第六世代同様、シナリオ攻略中の勝負ではなかよし度を上げることで急所に当てる確率や回避率などが上がったり、第七世代のポケリゾート同様にキャンプ中に野生のポケモンがやってきて仲間になるという要素も。


特定の場所でのレベルアップが進化の条件だったポケモンは、全て石を使った進化へと変更された。
また、なつき度となかよし度の統合に伴い、従来のなつき進化のポケモンは全てなかよし度を上げることが進化の条件になった。*6
といっても、連れているだけだと従来ほどにはなかよし度が上がらないため、なかよし度を上げるにはポケモンキャンプがほぼ必須になっている。一応ポケモンキャンプ無しでもなかよし度の進化条件は満たせるのでご安心を。
一方で、一部のポケモンの初見ではまず判らない捻くれまくりな進化条件は本作でも健在であり、「ポケモンにアイテムを持たせてトレーナーがぐるぐる回る」「3回急所に当てる」「49以上のダメージを受けた状態で特定の場所に行く」などなどが追加された。
また、3DSを逆さまにする進化方法はSwitchも本体にジャイロセンサーがあるため、携帯モードで逆さまにするという形で引き継がれている。


  • 覚えられる技の整理
登場する技が大幅に減少しており、本作では「めざめるパワー」など過去作で使用できた一部の技が廃止されている。
廃止技を覚えた状態でも過去作からの転送は可能だが、廃止技自体は選択すら不可能になっている
効果の重複する技、見るからに内部処理の複雑な技、威力も追加効果も中途半端で対戦でもシナリオでも殆ど使いどころのない技などが軒並み使用できなくなり、一部は効果の近い別の技へと置き換えられた。
そのせいでバリヤーを張れない原種バリヤードやからてチョップできないダゲキや得意技が出来ないジャラランガになってしまう事に
ただし、専用技等、今作登場のポケモンが一切習得できない技の一部は「ゆびをふる」限定で出る技として残っていいたり、後述の拡張コンテンツで追加されるポケモンの専用技に関しては一部が復活している。
なのでバッフロンはしっかりアフロブレイクできるし、ガラガラもちゃんとブーメランできるのでご安心を。
唯一「ホネこんぼう」は完全に消されたが

更にわざマシンのナンバリングも大幅に整理され、三色パンチや壁系の技が連番になったり、同じタイプの技が近い番号に割り振られるようになったが、「はねやすめ」などの過去作でお馴染みだった技の一部がわざマシンから除外された。
また、100種類のわざマシンに加えて、使い捨て形式で技を習得させるという、第四世代までの「わざマシン」を彷彿とさせるレトロ仕様のアイテム「わざレコード」も100種類登場し、レベルアップ以外の方法で覚えられる技が大幅に増えた。
これにより「はねやすめ」を始めとする一部の便利なマシン技が自力習得かタマゴ技限定になった一方、三色パンチを始めとするマイチェンの教え技だった技の多くが技マシンや技レコードへと変わり、シリーズ初期から覚えさせる技のバリエーションが増えた。
なお、わざレコードは例によって道端に落ちているものもあるが、全種類がワイルドエリアでマックスレイドバトルの報酬として入手したり日替わりのWショップでワットを出して買えたりするので運こそ少し絡むが量産はそう難しくない。

教え技自体は鎧の孤島で登場するが、ラインナップが従来と大きく異なり自力習得するポケモンがいないレア技限定となっている。


  • マジカル交換
ミラクル交換の発展形。
通信しながら別の作業を行えるようにして、任意のタイミングで受け取れるようにしたもの。
通信待機のプロセスがバックグラウンド処理になっている。
ただし、通信を行う他の作業とは並行できないため、孵化作業やきのみ収集などと相性が良い。


  • 技思い出しとタマゴ技の仕様変更
技思い出しの仕様が大きく変更になり、わざマシンやわざレコードで一度覚えさせた技は一度忘れさせても思い出しで再習得できるようになった。
また、思い出しがハートのウロコを使わず無償で行えるようになった上に各地のポケモンセンターに技忘れ・姓名判断とセットで常設されているため、ガラル地方本土に生息していないラブカスの扱いは一段と悪くなったがより手軽で利用しやすい機能となった。
更に同種族のポケモンを預かり屋に預けるとき、片方のポケモンの技スペースに空白があり、もう片方のポケモンがレベルアップでは覚えられないタマゴ技を覚えていた場合、空いた技スペースに相方のタマゴ技をコピーできるようになった。この為、進化後のポケモンにもタマゴ技が設定されている。
なお、同じ性別を預けた場合にタマゴは見つからないものの、タマゴ技のコピー自体は問題なく行える。ドーブルがいなくても何とかなりそうだ。
これにより、♂×♀のみならず♂×♂や♀×♀の組み合わせに大いなる価値が生まれた…というよりも、高個体値の野生ポケモンや孵化厳選ができないキョダイマックスポケモンに有用なタマゴ技を覚えさせることができるようになった。
後述する王冠やミントと合わせれば、厳選せずに旅パで使ったポケモンでも実戦向きの個体へ仕上げることができるようになった。


  • 育成面の大幅な効率化
対戦を意識したポケモンの育成が非常に簡単なものとなり、ライトユーザーでも気軽に対戦へ参加できるようになっている。
前作で登場した「すごいとっくん」により、個体値を31相当に引き上げられるようになったが、本作では「ミント」というものが登場し、性格の補正値も変えられるようになった。
ドーピングアイテム…正しくはえいようドリンクによる努力値…もとい基礎ポイント振りの制限もなくなり、薬漬けでポケモンを育てられるように…えーっと、同じ種類を25本与えて1〜2回戦闘することで努力値を252まで一気に振って鍛えられるようになった。
このため、伝説のポケモンをとりあえず捕まえてテンポよくシナリオを進め、後から調整して実践に投入するという動きができるようになった。
また、主にマックスレイドバトルのドロップアイテムとして手に入る「けいけんアメ」により、100だの3000だのと数値単位で経験値を振ることができるようになった。
初代から「ふしぎなアメ」でレベルを1つずつ上げる方法はあったのだが、この方法はレベル1を2に上げるときでもレベル99をレベル100に上げるときでも等しく1個消費していたため、低レベルポケモンを育てる上では非常に効率の悪い代物であった。
このアイテムのおかげで孵化させたポケモンや伝説のポケモン、自力で攻撃する手段に乏しく育成がめんどくさいポケモンなども数時間でレベル50やレベル100の理想個体に育て上げることができるようになり、時間のないプレイヤーでもポケモン対戦を楽しめるようになっている。
レベルアップの演出も1レベルアップずつ行われるのではなく1回にまとめて行われるようになり、進化のエフェクトの処理時間も短くなったため、この点においても手間がかかりにくくなった。

また、XY以降は過去作で使っていたポケモンはレーティングバトル等から出禁になっていたが、今作では「バトルレギュレーションマーク」を付けることで過去作から連れてきたポケモンをランクマッチ等でそのまま使うことができるため、色違いなど愛着のあるポケモンを一から育て直す必要がなくなった。
ただし、このマークを付けると技が全てレベルアップ習得技になるため、過去作でしか覚えない技や配布限定技、PPを増やした技などを覚えている場合は注意。


  • 『ピカブイ』、『ポケGO』からのポケモン転送
専用クラウドストレージ『Pokémon HOME』(2020年2月12日サービス開始)により前作『サン・ムーン』『ウルトラサン・ウルトラムーン』のみならず、『Pokémon GO』や『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』などからもポケモンを連れてくることができるようになっている。
第七世代『サン・ムーン』発売前の2016年7月にリリースされた『Pokémon GO』は、稼働当初から本編と連動予定であることが正式に発表されており、第七世代の頃はポケGO産ポケモンを識別する「GOマーク」も内部データとして用意してあったのだが、転送機能の本格的な実装が見送られていた。結果的に第七世代ではピカブイのみの対応となり、メインシリーズとの連動は4年という長い時を経てようやく実現することになった。


  • 過去作のキャラの客演の廃止
「ポケモン」シリーズとしては初めて過去作からの客演が一切無い
クロスオーバー展開はスマホゲーム「ポケモンマスターズ」が力を入れているため、無理に客演をさせる必要がなくなったとも解釈できる。
他の地方の存在もセリフの中で言及されたり、匂わせたりする程度に留まっており、必要もなくやたらと言及されるということがない。
時系列も、タイプ:ヌルウルトラビーストの存在からサン・ムーンやUSUMの前後とも考えられるが、ハッキリとした言い方はなされていない。
このため、(携帯機から据え置き機に変わったこともあり)今までのシリーズから独立した作品とも解釈できる。
懐かしのキャラクターと会えないという意味では少々寂しいところがあるものの、過去作を意識しない展開により作品の幅は大きく広がることだろう。


  • 過去作から連れていけるポケモンの減少
ソフト内に全てのポケモンのデータを内包しておらず、(ミュウなど一部の例外を除いて)ガラル図鑑に載っていないポケモンは連れてくることができない
ポケモンのグラフィックを新しいハードに適合したクオリティへと作り変えることに多大な手間がかかるようになり、対戦バランス調整の問題なども関係しているとされる。
と言っても、ポケモンの総数が多い故に相応の工数を確保するための意味で、減らす措置ではない事に留意されたし。

なお、ガラル図鑑に載っていないポケモンというのは「ガラルに野生出現しない種族」という意味でなく「ガラル図鑑にデータがない種族」という意味である。
通常の姿のジグザグマ系列などのガラル地方に生息するポケモンの姿違いや帽子を被ったピカチュウには全て図鑑データがあり、姿違いの過去作から剣盾に連れて来ると姿違いの図鑑説明を見られるようになる。
日本語版だけでもポケモン図鑑を完全にコンプしたいと思う場合、400種類だけでは終わらないのである。


  • シリーズ初となる、アップデートとダウンロードコンテンツを使った大幅な追加要素
ハードの移行により色々と余裕が生まれたこともあり、今までマイナーチェンジ版として別ソフトで出していた要素は、ソフトの更新データや拡張コンテンツという形で本体に取り込まれることになった。
拡張コンテンツ発表前のソフトのバージョンでは、収録されたポケモンは400種類+αと一部に限られており、本体にデータが無かったポケモンは過去作から連れてくることが出来なかった。
その代わりに今後のアップデートで対応するとして、2020年1月のPokémon Directで拡張コンテンツとして『鎧の孤島』と『冠の雪原』が発表された。
2つの拡張コンテンツを合わせて、200種類以上を追加で過去作から連れて来られるようになる。
『鎧の孤島』は2020年6月17日、『冠の雪原』は2020年10月23日にそれぞれ解禁されたが、2つの拡張コンテンツはシーズンパス形式となっており、「エキスパンションパス」の購入により、追加シナリオとワイルドエリアのようなオープンワールドのマップが開放され、今まで登場しなかったポケモンが入手できる。
なお、拡張コンテンツは通常の更新データの分と「エキスパンションパス」で開放される分の多層建てになっており、拡張コンテンツで追加されたポケモンは「エキスパンションパス」未購入でも受け取る事は出来る
つまり、ポケモンの追加→無料、マップの追加→有料。
また、2020年11月6日には2つのDLCを同梱した『ポケットモンスター ソード・シールド+エキスパンションパス』が発売された。

反響

  • ハードが据え置き機であるSwitchに移行したことから、携帯機を敬遠していたユーザー層が手を出すようになり、結果的に裾野の広がりを見せている。
  • ハードが標準機能として提供しているHDMI出力に対応したことや、オプションでBGMのみを絞れるようになったことから実況などのプレイ動画との相性もよくなった。
    • ちなみに携帯機の頃は映像出力に対応した特殊な本体から映像を出力することでデモプレイやテレビ番組での対戦を行っていた。このため解像度はゲーム機の出力解像度に依存していた。
    • プレイヤー側でゲーム画面をキャプチャーする場合、「偽トロキャプチャー」という機械を取り付けた本体をパソコンに接続して、ゲーム機のディスプレイに出力した映像をパソコンの画面に複写していた。こちらも解像度はゲーム機に依存する。
    • それに引き換えSwitchのHDMI出力の場合、接続したディスプレイの解像度に合わせて出力を行うため、テレビに映してもパソコンに映しても綺麗な映像になる。
  • モニター出力のハードルが大きく下がり、据え置き機移行でユーザー層も増えたため、実況を含めたプレイ動画の数も大幅に増えている。更にプレイ動画の投稿者がインフルエンサーとなり、新たな購買者を生む結果となっている。
  • 剣盾発売と同日にラスボスさっちゃんこと小林幸子が懐かしのポケモンソング『ポケットにファンタジー』のセルフカバーをニコニコ動画にて発表。新作発売に花を添えることとなり、古参のポケモンファンにとって2019年11月15日は二重に嬉しい日となった。


きたぞ、追記・修正どまんなか!


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最終更新:2022年04月22日 16:39

*1 いずれも「勝利」にまつわる単語に由来すると思われる

*2 高解像度の3Dモデルを処理できなかったため、NPCのフィールドグラフィックは低解像度モデル、戦闘画面では高解像度モデルを使用するという面倒なことを行なっていた。

*3 奥行きを見せるカメラワークはマップの広範囲を一度に読み込んで描画することになるため、ハードの処理能力が上がったことで可能となった。

*4 通信対戦以外だとゲームフリークのモリモトとの対戦時に使われる

*5 実際にポケマスでは「バディーズわざ」という形でメガシンカやZワザが続投している。

*6 エーフィ、ブラッキー、ルカリオ、モスノウなどといったなつき進化組は3段階以上で進化できる。ニンフィアも3段階以上での進化になった。