ヌオー

登録日:2012/09/21 Fri 12:11:08
更新日:2025/06/05 Thu 23:06:34
所要時間:約 6 分で読めます





のんびりとした性格で気ままに泳いではいつも船底に頭をぶつけている。



出典:ポケットモンスター、70話『カヌチャンのハンマーは1日にしてならず』、
2023年4月14日から放送中。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

ポケットモンスターシリーズに金・銀から登場するポケモン

■データ


全国図鑑No:195
分類:みずうおポケモン
英語名:Quagsire
高さ:1.4m
重さ:75.0kg
タマゴグループ:水中1/陸上
性別比率:♂50♀50

タイプ:みず/じめん

特性:しめりけ(お互いに爆発技と特性「ゆうばく」が無効になる)
  /ちょすい(みずタイプの技を受けるとそれを無効化し、HPを最大値の1/4回復する)
隠れ特性:てんねん(相手の能力変化の影響を受けない)

種族値
HP:95
攻撃:85
防御:85
特攻:65
特防:65
素早さ:35
合計:430

努力値:HP+2

4倍:くさ
1/2:ほのお/いわ/どく/はがね
無効:でんき
※特性「ちょすい」の時、みず無効

ウパーがLv20で進化する。


■概要


ウーパールーパーぽかった進化前から、二足歩行の怪獣みたいな姿になった。円な瞳がキュートなゆるかわいい癒し系ポケモン。

見た目どおりとてものんびりした性格で、川や沼の中をぼんやりと泳いでよく頭を船の底や岩にぶつけているらしい。
でも気にしない。かわいい。
餌も自ら調達せず、大口を開けて獲物が偶然入るのをただ待っている。
しかし普段から動かないのであまりお腹は空かない。かわいい。
そして身体はいつもぬめっている。かわいい。

ポケモン4コマ漫画家のやましたたかひろ氏はヤドンと共に自画像としていた。


2024年11月、「高知だいすきポケモン」に任命された。四万十川や仁淀川等の清流とのイメージに合うからとのこと。
元々高知県のイメージキャラクターの「くろしおくん」に似ていることは一部ではネタにされており、任命後もくろしおくんと並んだ写真が掲載されている。

■ゲームでのヌオー


初登場は第ニ世代・金銀から。

みず・じめん複合タイプの元祖。
進化前のウパー共々、水辺や草むらで現れるこいつに「でんきショック」を使い無効化されてア然とするのは初見プレイヤーなら誰もが通る道。
タブンネ

早い進化レベルや恵まれたタイプ、ひでん技の「なみのり」やレベル技の「じしん」で活躍できることからストーリー攻略で使いやすい。
特に最初の御三家選択でワニノコを選ばなかった場合は貴重なみずタイプ要員として重宝する。

ポケモンコロシアムのシナリオモードでも序盤からスナッチ可能。
全体的にダークポケモンのリライブ習得技が非常に貧弱な今作では貴重なわざマシンも使い辛く自力技の重要性が高く、ヌオーは捕獲できるポケモンの中でも2匹しかいない「じしん」の自力習得者。
もう片方がラスボスの所持しているバンギラスであることを考えると唯一と言ってもいいだろう。
範囲攻撃の威力減衰が存在しない第三世代ということもあり、旅パで振り回せる事の価値はダブルバトルオンリーである事を含め本編以上に高い。
「あまごい」+水技&「かみなり」使いのシャドー幹部ボルグを封殺できる「ちょすい」持ちだったり「あくび」でダークポケモンを眠らせて捕獲アシストに回るなど、不足気味の種族値以上の働きを見せることも多い。
攻略中ヌオーが最も輝く作品といっても過言ではないだろう。

第9世代の『スカーレット・バイオレット』ではウパーがパルデアのすがたのリージョンフォームで登場。さらに進化するとドオーという別種のポケモンに進化する。詳しくは該当項目、および後述のリージョンフォームの項にて。
ではヌオーは不参戦…!? と思いきや、カラフシティにてパルデアウパーと原種ウパーを交換してくれるトレーナーがいるので、原種ウパー、およびヌオーも入手することが出来る。ニックネームは「マサオ」。
原種ウパーのタマゴを入手したい場合、これまでのリージョンフォーム同様にヌオーか原種ウパー側にかわらずのいしを持たせればOK。
DLC『ゼロの秘宝』前編「碧の仮面」で訪れるキタカミの里には、原種ウパーやヌオーが野生ポケモンとして登場。のどかな田園で暮らすウパーたちの姿はなんとも微笑ましい。
もちろん、捕獲も可能。キタカミ図鑑にて正式に図鑑登録されるようになった。
なお、キタカミの里内でピクニックをしてウパー族のタマゴが手に入った場合、原種が生まれる。(かわらずのいしを持たせない限り、親がドオーであっても生まれるのは原種になる)


■対戦でのヌオー


前述の通り、みず・じめん複合タイプのパイオニア。
この組み合わせが耐性面でいかに優秀かは後輩のラグラージトリトドンも証明してくれている。

一方、種族値はHPと物理方面こそ高めだが他は平均以下。素早さは見た目や性質通りかなり低い。
高い部分も100を超えているわけではなく、合計種族値はわずか430しかない。

しかしそれは種族値「だけ」を見ればの話。
「しめりけ」「ちょすい」の特性を生かした耐久型こそがヌオーの真骨頂。
「ドわすれ」を積んで「じこさいせい」で居座る特殊耐久型が基本になる。

特に同じみずタイプに対して非常に強く、カイオーガを安定して受けられるポケモンとして有名。
ただし「ぜったいれいど」やピンポイントメタの「めざめるパワー(草)」を使われるとこの限りではない。
めざパに関しては「リンドのみ」でなんとかする手もあるにはある。

物理一致技は「じしん」「たきのぼり」「アクアテール」等。
特殊技も「なみのり」「だいちのちから」等があるが、火力には期待できない。
使うなら耐久型でやけど狙いの「ねっとう」がオススメ。
「あくび」「アンコール」「くろいきり」「のろい」など変化技のレパートリーも豊富。
低いすばやさを生かしてトリパに組み込む余地もある。

初登場した第二世代ではでんきタイプに強く「めざめるパワー」氷で弱点を突かれないため電気受けとして採用された。
同じ条件を満たすイノムーやハガネールとは異なり水・炎・格闘タイプも弱点ではないため、「エレブー」や「ドククラゲ」など止めづらいポケモンに強い点も評価が高い。
反面攻撃面ではサンダーを倒しづらく、物理耐久や素早さのせいでカビゴン・ガラガラに弱いなど弱点もそれなりにあり一線級のポケモンとは言えなかった。
技構成は「じしん」+「ねむる」+「ねごと」+αが鉄板で、サブウェポンとして「れいとうビーム」や「なみのり」が使用された。また弱点の少なさを活かして「はらだいこ」で決定力を発揮する型も。なお、第二世代で「はらだいこ」が使えるのは現実世界のポケモンセンターで貰えるナゾのタマゴから生まれたウパーのみ。「のろい」の方が汎用性は高いものの、「のろい」合戦に持ちこまれたら勝てないカビゴンなどを倒し得るなどこちらにしか無いメリットも。

第三世代・RSEでは互換が切れたため、「はらだいこ」が使用できなくなった。

第五世代・BWでは「だいばくはつ」の弱体化により「しめりけ」の需要が低下。
さらに特性「よびみず」の超強化により、同タイプのトリトドンが要対策ポケモンの一角となる大躍進を果たす。
素の火力が微妙な上に水受けの役割まで奪われたヌオーに逆風が吹き始めた。

キモクナーイが「しめりけ」も奪ったけど、なに、気にする必要はない

だが、ゲーフリはヌオーを見捨てなかった。

ヌオーが新たに手に入れた力は隠れ特性「てんねん」。

相手の積み技の効果を無効にするこの特性は、全体的に積み技が強化された第五世代において、
耐久型が主流のヌオーにはまさにうってつけの特性と言えるだろう。
唯一すばやさだけは無効に出来ないが、元々足の遅いヌオーが気にする必要はない。ただし、相手の特性が「かたやぶり」だと「てんねん」を貫通するため要警戒。特にオノノクスあたりは受けられない。

いばる」を使い、相手に一方的にデメリットを押し付けるのが代表的。
相手の流しや自滅を誘いつつ自分は悠々と積みまくる、マイペースなヌオーらしい戦法。

こうしてみると、ヌオーを始めラグラージナマズン、トリトドン、ガマゲロゲの同タイプ5匹は互いに種族値の優劣はあれど、
キッチリと棲み分けが出来ているのがおもしろい。
インフレが激しくなっているため能力的には第一線とは言えないものの、隠れ特性を得たおかげで新たな活躍が期待出来る。
まさに「なめてかかると悲惨な目に遭う」を地でいくタイプで「種族値だけが強さではない」という事を教えてくれるポケモンと言えよう。
弱点としては受け型が主流ではあるが、先述の通り数値受けが成立するほどの耐久力は無いため単純に等倍火力の高い相手への後投げがしにくい事。「てんねん」の場合は「りゅうせいぐん」や「オーバーヒート」などで発生する能力降下も無視するため、こだわり系アイテムを持った相手に安易に後出しすると回復も積む暇も与えられずに押し切られてしまう事もある。
くさタイプにはどう足掻いても勝ち目はないため素直に逃げるのが吉。「フリーズドライ」を使えるこおりポケモン、特性「かたやぶり」持ちにも注意が必要。

第8世代でも無事続投。ヌオー自体の劇的な強化は無かったものの、同じ複合タイプのライバルの減少、めざめるパワーの廃止による不意のくさ技の危険性の減少、ダイマックスわざによる積みを無効に出来る「てんねん」の需要増加と相対的な強化点が多い。一気に習得者が減った「どくどく」を引き続き覚えられる点も優秀。
特に環境初期ではトップメタとして君臨しているミミッキュに強く出られる事も評価を上げる一因となっている。

また禁止伝説ポケモンが使えるルールでは、禁伝で使用率トップのあのザシアンを後出しから受けることができる希少な性能のお陰で使用率を伸ばしている。
禁止伝説1匹が使用可能な竜王戦2020予選最終1位のパーティにも投入された由緒正しきポケモンである。

第9世代ではステルスロックを獲得し、あくびとのコンボが可能となったが、発売後長らく、ランクマッチではヌオーを出場させることが出来なかった
ランクマッチではニャイキングも含む、いわゆるパルデア図鑑外のポケモンは出場不可能であったため、そのあおりを受けたと思われる。

2023年夏、ポケモンHOME解禁に合わせてランクマッチのルール『レギュレーションD』が開始。
これに合わせてパルデア図鑑外のポケモンも使用可能になり、ようやくランクマッチに解禁された。
ちなみにドオーはヌオーと別種扱いなのでドオー&ヌオーコンビで出場も出来るぞ!

ただ、第9世代は高火力瞬発力、あるいは耐久型にしても鉄壁の守備耐久も火力も持つ欲張り型が要求されるなどレベルが高く、単純に「コンボを持つ」というだけだとセールスポイントとしては不足するという過酷な環境になっている。
てんねん持ちという個性は依然として強いものではあるのだが、むしろ既に環境にてんねん持ちが蔓延っていることから対策をされていることも多い。ねむねごじわれ型のヘイラッシャと鉢合わせてしまうと完全に機能停止するのも泣き所。
SVのランクマッチでヌオーと共に戦い抜いていくには過去作以上に愛情が必要になる。


リージョンフォーム


ポケモンSVではリージョンフォームとしてパルデアウパーが登場。
こちらはどく・じめんタイプに変更され、茶色い泥のような体色をしている。
パルデア地方のウパーは縄張り争いに敗れ、水中から地上の泥地に棲処を移した。
陸上での生活に適応するため、の粘膜で体を覆い乾燥を防いでいるという。
進化するとヌオーを四つん這いにしたような外見のドオーになる。こちらもかわいい。



ハッサム「つるぎのまい!!」

アバゴーラ「からをやぶる!!」

モルフォン「ちょうのまい!!」


ヌオー(てんねん)「(・ー・)?」

ヌオー「( ・ー・)つドわすれ・たくわえる」


ハ&ア&モ「なん…だと……」


ドレディア「ごきげんよう^^」

オノノクス「呼んだか?」


ヌオー「Σ(;・ー・)!?」


ヌオー「(・ー・;)))))ニゲロ」


ヌオー「勝敗を決するのは、なにも種族値の優劣だけではありません。要はプレイングなのです」

カモネギ「じゃあ俺も上手くいけばガブリアスを倒せるって事だな!?」

ヌオー「………(・ー・)?」




追記・修正はトリトドンと仲良くお願いします。

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最終更新:2025年06月05日 23:06